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JP2549282B2 - 除電用シ−トとその製法 - Google Patents
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JP2549282B2 - 除電用シ−トとその製法 - Google Patents

除電用シ−トとその製法

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JP2549282B2
JP2549282B2 JP61221903A JP22190386A JP2549282B2 JP 2549282 B2 JP2549282 B2 JP 2549282B2 JP 61221903 A JP61221903 A JP 61221903A JP 22190386 A JP22190386 A JP 22190386A JP 2549282 B2 JP2549282 B2 JP 2549282B2
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electric resistance
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和総 森口
雅生 橘
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は除電用シートに関する。このものは、例えば
コンパクトカセット及びビデオカセット等の中に収めら
れている合成樹脂製の磁気テープを保持するテープパッ
ドに付設されて、テープが走行する際に発生するで静電
気を除去するために使用される。
(従来技術とその問題点) 合成樹脂製テープ(フィルム)を製造し、若しくは加
工する際に、又は、梱包用テープ、画像フィルム、磁気
テープなどの合成樹脂製テープ(フィルム)を使用する
際に、テープの走行に伴い静電気が発生して、テープや
走行ガイド部材などにゴミが付着したり、又は、テープ
同志が巻付いたりすることは、よく知られている。
従来、このような静電気による障害を防止するため
に、フッ素樹脂を主成分とするプラスチックシートの片
面又は両面に金属蒸着層を設けた導電性シートを短冊状
に切断し、その一辺を鋸歯状に裁断したシートを、硬質
絶縁アングルに固定し、該シートの他面に接地導体層を
介して硬質絶縁板を設けてなる除電装置が知られている
(特開昭50−74396号公報)。しかし、このような除電
装置は、これを画像フィルムや磁気テープと共にカセッ
トに組込んだ場合、この除電装置自体が大きなスペース
を占有するので、カセット全体を小型化できないという
問題があった。
さらに、除電用シートとしては、導電部を形成させる
ために、また、磁気テープカセットの外部から該除電用
シートを介して磁気テープへ電気が流入することを防止
するために、ポリエステル製シートの先端部に導電部材
を貼合せて、この先端を磁気テープカセット内の磁気テ
ープに接触させるようにしたものが知られている。しか
し、このような除電用シートは、高温下での使用や長時
間の使用により、また、走行する磁気テープとの接触に
伴い生ずる振動により、貼合せ部分から接着剤がにじみ
出て磁気テープを汚したり、さらに貼合せ部分が剥離す
るという問題があった。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、前記従来技術の問題を解決し、磁気テープ
カセット等の中に組込むのに好適なコンパクトなもの
で、しかも、使用時に剥離などの破損を起すことのない
除電用シートとその製法を提供しようとするものであ
る。
本発明は下記の除電用シートである。
導電材を実質的に均一に含有する熱可塑性合成樹脂か
らなるシートであって、シート自体が異なる電気抵抗を
示す領域を有することを特徴とする除電用シート。
また、本発明は、下記の除電用シートの製法である。
導電材を実質的に均一に含有する熱可塑性合成樹脂
を、押出し機構にて部分的に異なる厚みでシート状に溶
融押出ししたのち、加圧機構にて溶融シートを均等な圧
力で処理するか、又は、該合成樹脂を、押出し機構にて
均等な厚みでシート状に溶融押出ししたのち、加圧機構
にて溶融シートを部分的に異なる圧力で処理することに
より、シートに加圧された領域と加圧されない領域とを
生じさせ、冷却固化させることを特徴とするシート自体
が異なる電気抵抗を示す領域を有する除電用シートの製
法。
本発明における熱可塑性合成樹脂は、例えばポリオレ
フィン、ポリアミド、ポリエステル、ABS樹脂、塩化ビ
ニル樹脂、アイオノマー、アクリル樹脂、変性アクリル
エラストマーなどである。
本発明における導電材は、アセチレンブラック、サー
マルブラック、ファーネスブラック、チャンネルブラッ
ク、ケッチェンブラックなどである。導電材はシート全
体にわたり、実質的に均一になるよう混合されている。
本発明の除電用シートは、シート自体が異なる電気抵
抗を示す領域を有するものである。シートにおいて電気
抵抗の小さい領域の電気抵抗値は、通常106Ω・cm未満
がよく、好ましくは105Ω・cm以下であり、電気抵抗の
大きい領域の電気抵抗値は、通常106Ω・cm以上がよ
く、好ましくは107Ω・cm以上である。そして、電気抵
抗が大きい領域の電気抵抗値〔B〕の、電気抵抗の小さ
い領域の電気抵抗値〔A〕に対する比〔B〕/〔A〕の
値が103以上である場合が好適である。
本発明の除電用シートは、領域により前記のように異
なる電気抵抗値を示すものであり、電気抵抗の小さい領
域(導電部とも呼ばれる。)と電気抵抗の大きい領域
(絶縁部とも呼ばれる。)とが一つのシートにおいて近
接しており、そうした近接部位で電気抵抗値が104Ω・c
mから1012Ω・cmへと大きく異なる場合もある。
本発明の除電用シートは、所望により所定形状に切断
したり打抜いたりすることができ、このようにして作ら
れた除電用シート部材は、例えば短冊状の場合、一端が
導電体として他端が絶縁体として機能する。
シートの導電部と絶縁部とは前者がつや消し状であり
後者が光沢を有するので両部を見分けることはできる
が、見分けを一層容易にするために、色分けしたり、又
は導電部に記号例えば「H」を多数刻印する(第2
図))と、除電用シート部材を画像フィルムや磁気テー
プなどのカセットに取付ける際に便利である。
本発明の製法は、前記の除電用シートを得るために、
導電材を実質的に均一に含有する熱可塑性合成樹脂を、
押出し機構にて部分的に異なる厚みでシート状に溶融押
出ししたのち、加圧機構にて溶融シートを均等な圧力で
処理するか、又は、該合成樹脂を、押出し機構にて均等
な厚みでシート状に溶融押出ししたのち、加圧機構にて
溶融シートを部分的に異なる圧力で処理することによ
り、シートに加圧された領域と加圧されない領域とを生
じさせ、冷却固化するものである。
ここに加圧機構は、好ましくは、1対のロールからな
る装置の1個又は2個以上である。
このようにして得られたシートには、非加圧部と加圧
部とが生じ、非加圧部が電気抵抗の小さい領域(導電
部)を形成し、加圧部が電気抵抗の大きい領域(絶縁
部)を形成する。
上述した加圧と電気抵抗の関係については、次のよう
に説明することができる。すなわち、溶融シートにおい
てはカーボンストラクチャーが形成されているが、非加
圧部では、それがそのままの状態で保持されて冷却固化
されるため、非加圧部は、通電構造となって電気抵抗が
小さい領域(導電部)を形成する。他方、加圧部では、
加圧に伴い部分的に溶融シートに剪断力等が作用してカ
ーボンストラクチャーが破壊され、そのような状態で冷
却固化されるため、加圧部は、非通電構造となって電気
抵抗が大きい領域(絶縁部)を形成する。
本発明において、シートに加圧された領域と加圧され
ない領域とを生じさせる方法は、次のいずれかである。
(A)樹脂を押出し機構にて部分的に異なる厚みでシー
ト状に溶融押出ししたのち、加圧機構にて溶融シートを
均等な圧力で処理する。
(B)該合成樹脂を押出し機構にて均等な厚みでシート
状に溶融押出ししたのち、加圧機構にて溶融シートを部
分的に異なる圧力で処理する。
(A)の方法で使用される押出し機構において、合成
樹脂をシート状に押出すシートダイは、例えば樹脂流路
の幅や太さが部分的に変えられて設計されている。この
ようなシートダイから押出された溶融シートは、部分的
に肉厚の差がつけられている。しかるのちに、この溶融
シートを加圧機構にて均等な圧力で処理する。ここで使
用する加圧機構は、好ましくは1対のロールの1個又は
2個以上であって、ロールは通常の平面を有するもので
よい。上記のように溶融シートは部分的に肉厚の差がつ
けられており、したがって、このような溶融シートを上
記ロールにかけると肉厚部だけがロールで加圧されるこ
とになる。この場合加圧部と非加圧部のシートの厚みの
差は3μ〜50μがよく、好ましくは5μ〜20μである。
(B)の方法で使用される押出し機構におけるシート
ダイは通常形状のものであって、シートダイから押出さ
れる溶融シートは均等な厚みを有する。しかるのち、こ
の溶融シートを、例えばロールの周面に一定の幅と一定
の深さの帯状の溝を有する1対のロールにて加圧処理す
る。上記の溶融シートをこのようなロールに通すと、帯
状の溝の部分に当るシート部分のみは加圧されず、他は
加圧されることになる。
上記(A)の方法、(B)の方法において使用される
押出し機構及び加圧機構は本発明の目的を達成する範囲
で適宜選ぶことができ、これらにおける処理条件も、例
えば熱可塑性合成樹脂としてどんな種類のものを使用す
るか等によって合目的的に選ぶことができる。
以上のようにして処理された溶融シートは、冷却固化
させる。冷却は自然冷却でも強制冷却でもよいが、例え
ば熱可塑性樹脂としてナイロン6を用いた場合は、120
℃〜160℃に設定した冷却ロールにかけて固化させる。
次に、添付図面に従って本発明の実施態様を説明す
る。第1図は本発明の除電用シートを組込んだ磁気テー
プカセットの平面図、第2図は本発明の除電用シートの
一部平面図であり、導電部と絶縁部とを見分けることが
できるように絶縁部に「H」の印が多数刻印されてい
る。第3図は、第2図の除電用シートを磁気テープカセ
ットに組込むのに適するよう、打抜いて成形した除電用
シート部材であって、例えば(a)(b)(c)いずれ
の形でもよい。第4図は、第3図の除電用シート部材
(a)(b)(c)をそれぞれ第1図の磁気テープカセ
ットに組込んだときの部分拡大図であり、特に(b)
は、除電用シートが走行する磁気テープに軽く接触する
だけでも除電効果が得られ、(c)は、除電用シート
が、まるく折曲げられた部位において、走行する磁気テ
ープと接触しているので、磁気テープの送出し、巻取り
いずれのテープ走行方向に対してもスムーズに磁気テー
プに接触でき磁気テープを傷つけることがなく好まし
い。
(発明の効果) 本発明の除電用シートは、一つのシート自体に導電部
と絶縁部が形成されているので、従来品と異なって貼合
せ部分がなく、使用に際し剥離するといったことは起ら
ない。また、本発明の除電用シートは、所望形状の除電
用シート部材に容易に加工することができ、該部材は1
工程での打抜き成形で製造できるので生産性に優れてい
る。
さらに、本発明の除電用シートは、これをカセットな
どの装置に組込んだ場合、占有スペースが小さくてすむ
ので、装置全体を小型化することに役立つ。このほか、
本発明の除電用シートは、合成樹脂フィルム(又はテー
プ)等の製造・加工工程感光剤、着色剤、貼着剤などの
塗布加工工程、及びテープによる梱包工程などの静電気
が問題になる分野において広く利用することができる。
(実施例と比較例) 実施例1 ナイロン6(96%濃硫酸100mlにナイロン6を1グラ
ム溶解させた溶液の25℃における相対粘度3.6)80重量
部とアセチレンブラック20重量部とをタンブラーで混合
し、これを押出機にかけペレットを製造した。このペレ
ットを乾燥し、再び押出機にかけその先端に取付けたダ
イからアセチレンブラックを均一に含有したナイロン6
の溶融シートを押出した。上記ダイの吐出口は幅が75mm
のスリット状であり、その両端と中央部に15mmの幅に流
路を広くした部分を設けてあり、このため上記溶融シー
トはその幅方向に肉厚の厚い部分と薄い部分とが交互に
なって押出された。この溶融シートを接近して回転する
1対の平面ロール(1つのロール表面には小さい「H」
の印が多数刻印されている)にはさんで、この溶融シー
トを徐々に冷却固化しながら引取った。このロール処理
は、ロール間隔と引取り速度とを調整して行った。ロー
ル処理によって、被処理物の溶融シートにおける横方向
の厚みの相異に対応して、シートの部分厚みが該ロール
の間隙よりも薄いためにそのまま通過して加圧されない
領域と、該ロールの間隙よりも厚いためにロールにはさ
まれて加圧された領域とが生じ、かくして非加圧部(導
電部)と加圧部(絶縁部)とを有するシートが得られ
た。
このシートにおいて、加圧されない領域は、厚み0.18
7mm、電気抵抗値(BS2044の電位降下方法に準じて測定
した。)3×104Ω・cmであり、加圧された領域は、厚
み0.195mm、電気抵抗値4×1012Ω・cmであって、その
電気抵抗の小さい領域の電気抵抗値〔A〕と電気抵抗値
の大きい領域の電気抵抗値〔B〕との比〔B〕/〔A〕
の値は約108であった。
次に、このシートを第3図(C)のように打抜き、そ
れを磁気テープカセットに組込み、20℃、相対湿度60%
の下で巻出し巻取り試験を行った。その結果、磁気テー
プの貼付きや巻付きなどの静電気障害は起らず、この除
電用シートは除電効果の優れたものであった。
実施例2 実施例1において、ナイロン6の代りにポリアセター
ル(ホモポリマー、MI=3.2)を用いた以外は、実施例
1と同様にして除電用シートを製造した。
このものは、加圧されない領域が、厚み0.20mm、電気
抵抗値1×103Ω・cm、加圧された領域が、厚み0.22mm
電気抵抗値1×107Ω・cmであった。
実施例3 実施例1において、スリット状吐出口が幅方向に均一
な流路を有するダイを備えた押出機と、ロールの周面に
幅15mm深さ0.1mmの帯状の溝がロール周方向に等間隔に
設けられたロールとを用い、この他は実施例1と同様に
してシートを製造した。
このものは、加圧されない領域が、厚みの0.14mm、電
気抵抗値2×104Ω・cmで、加圧された領域が、厚み0.1
5mm電気抵抗値5.6×1011Ω・cmであった。
比較例1 実施例3において、1対のロールのうち1つを除去し
てロールで加圧することなしにシートを製造した。
得られたシートは、厚みが0.14mmであり、電気抵抗値
がシート全体にわたり2×104Ω・cmであった。このも
のを除電用シートとして用いることを試みたところ、磁
気テープカセットの外部から該除電用シートを介して磁
気テープへの電気の流入が防止できず、所期の除電効果
は得られなかった。
実施例4 実施例3において、ロールの周面に幅15mm、深さ0.1m
mの帯状の溝がロールの軸方向に15mm間隔に多数設けら
れたロールを用い、この他は実施例3と同様にしてシー
トを製造した。得られたシートは、実施例3と同様除電
用シートとして良好なものであった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の除電用シートを組込んだ磁気テープカ
セットの平面図、第2図は本発明の除電用シートの一部
平面図、第3図は本発明の除電用シートを打抜き成形し
た除電用シート部材であり、3つの異なる形のものを示
す。第4図は本発明の除電用シートを第1図に示す磁気
テープカセットを組込んだときの部分拡大図を示す。 〔図中符号の説明〕 1は磁気テープカセット、2は除電用シート部材、3は
磁気テープ、4は除電用シート、5は導電部、6は絶縁
部、7は絶縁部に刻印された「H」の印、8はガイド
棒、9は除電用シート支持部材である。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電材を実質的に均一に含有する熱可塑性
    合成樹脂からなるシートであって、シート自体が異なる
    電気抵抗を示す領域を有することを特徴とする除電用シ
    ート。
  2. 【請求項2】シート自体において電気抵抗の小さい領域
    の電気抵抗値〔A〕が105Ω・cm以下で、電気抵抗の大
    きい領域の電気抵抗値〔B〕が107Ω・cm以上であっ
    て、かつ、比〔B〕/〔A〕の値が103以上である特許
    請求の範囲(1)の除電用シート。
  3. 【請求項3】導電材を実質的に均一に含有する熱可塑性
    樹脂を、押出し機構にて部分的に異なる厚みでシート状
    に溶融押出ししたのち、加圧機構にて溶融シートを均等
    な圧力で処理するか、又は、該合成樹脂を、押出し機構
    にて均等な厚みでシート状に溶融押出ししたのち、加圧
    機構にて溶融シートを部分的に異なる圧力で処理するこ
    とにより、シートに加圧された領域と加圧されない領域
    とを生じさせ、冷却固化させることを特徴とするシート
    自体が異なる電気抵抗を示す領域を有する除電用シート
    の製法。
  4. 【請求項4】加圧機構が1対のロールである特許請求の
    範囲(3)の製法。
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