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JP2551269B2 - 密閉形圧縮機 - Google Patents
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JP2551269B2 - 密閉形圧縮機 - Google Patents

密閉形圧縮機

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JP2551269B2
JP2551269B2 JP3188606A JP18860691A JP2551269B2 JP 2551269 B2 JP2551269 B2 JP 2551269B2 JP 3188606 A JP3188606 A JP 3188606A JP 18860691 A JP18860691 A JP 18860691A JP 2551269 B2 JP2551269 B2 JP 2551269B2
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良実 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油溜をもつ密閉ケーシ
ング内にモータと、このモータによって駆動される圧縮
要素とを内装し、前記ケーシングに吸入管及び吐出管と
を接続した密閉形圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、密閉形圧縮機は、例えば実開平3
−19485号公報に記載され、また、図4に示すよう
に、底部に油溜Aをもつ密閉ケーシングCの上部にモー
タMを、下部に圧縮要素CPをそれぞれ内装すると共
に、前記モータMの上部側に吐出管Bを開口させて、前
記圧縮要素CPで圧縮された圧縮ガスを、前記モータM
のステータSTとロータRTとの間に設けたエアギャッ
プGや、前記ステータSTの外壁に形成したコアカット
部Hを通過させて前記モータMの上部側に導き、前記吐
出管Bから外部に吐出させるようにしている。また、以
上のように構成するロータリー式密閉形圧縮機は、前記
ケーシングCの底部に前記油溜Aを設けていることか
ら、運転停止時に外気温度が低いと、前記油溜Aに貯溜
された油中に多量の液冷媒が溶け込む、所謂冷媒の寝込
みが生じる場合がある。このため、寝込みが生じている
ときに、前記圧縮機を起動させると前記モータMのロー
タRT及びクランク軸Kの回転や、前記圧縮要素CPの
シリンダ内のブレードの摺動により油が撹拌されてフォ
ーミングが生ずることになる。従って、前記圧縮機にお
いては、前記ケーシングCの外周側に、電気ヒータDを
配設し、運転停止時にこのヒータDに通電してケーシン
グC内の温度を上げ、油溜Aの油中に液冷媒が溶け込む
のを抑制するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記電
気ヒータDは、圧縮機の停止中に通電しなければならな
いので、圧縮機を運転しないのに無駄な電気を消費しな
ければならない問題があったし、外気温度が非常に低い
場合などは、前記電気ヒータDの加温だけでは寝込みを
防止することができず、その結果、起動時のフォーミン
グを完全に防止することができず、油上がりが生じ、軸
受その他摺動部の焼き付けの原因となっていた。
【0004】本発明は、以上の問題に鑑みて成したもの
で、その目的は、圧縮機の起動時にケーシング内でフォ
ーミングが起こっても、ケーシング内での油面低下を確
実に防止することができる密閉形圧縮機を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の密閉形圧縮機
は、上記目的を達成するために、油溜11aをもつ密閉
ケーシング11内にモータ12と、このモータ12によ
って駆動される圧縮要素14とを内装し、前記ケーシン
グ11に吸入管15及び吐出管16とを接続した密閉形
圧縮機であって、前記吐出管16と吸入管15との間に
吐出冷媒を前記吸入管15に短絡させるバイパス路6を
設けると共に、フォーミング検出手段をもち、フォーミ
ング発生時、前記バイパス路6を開き、前記吐出冷媒の
流れを前記吸入管15への短絡流れに制御する流路制御
装置7を設けたのである。
【0006】また、前記バイパス路6の吐出管16との
接続部に、前記吐出管16と接続する入口通路72aと
システム側に連通する出口通路72b及びこれら入口通
路72a,出口通路72b間に位置し、前記バイパス路
6に接続する吸入連絡通路72cとを備えた弁本体72
と、該弁本体72内に移動可能に内装され、フォーミン
グ時の冷媒流れに応動して、前記吸入連絡通路72cを
前記入口通路72aに対し開くフォーミング応動弁体7
3とを備えた流路制御弁71を設けるのが好ましい。
【0007】
【作用】起動時、前記密閉ケーシング11内でフォーミ
ングが起こって、油を伴った泡状冷媒が前記密閉ケーシ
ング11外に流出しても、この泡状冷媒を前記流路制御
装置7により前記バイパス路6に流し、前記密閉ケーシ
ング11に設けた吸入管15へと短絡させることができ
るので、前記ケーシング11から流出した泡状冷媒がシ
ステム側に流れることなく前記ケーシング11へと直ぐ
に戻すことができるのであり、この結果フォーミングに
よる油溜11aの油面の低下を防止することができるの
である。さらに、フォーミング中は、前記吐出管16を
前記吸入管15にバイパス路6を介して短絡する構造と
しているから、高圧ドーム方式のロータリー式圧縮機だ
けでなく、低圧ドーム方式のレシプロ式圧縮機にも適用
できるのである。また、前記圧縮機から吐出された高圧
の泡状冷媒を前記吸入管16に短絡させるので、特に、
ロータリー式圧縮機の場合には、圧縮要素14から吐出
するガスの高圧圧力を急速に上昇できるから、前記ケー
シング11内の圧力上昇を早くでき、前記圧縮要素14
に内装するブレードの背圧をすぐに上昇できることにな
るので、起動時の前記ブレードのジャンピングを軽減で
き、それだけこのジャンピングによる騒音を軽減できる
し、また、前記吐出管16から吐出する高温の泡状冷媒
を前記吸入管15に短絡することにより、システム側の
蒸発器から油が溶け込んだ液冷媒が前記吸入管15に流
入してきても、この液冷媒の流量を制限できるし、ま
た、この液冷媒を前記吐出管16から前記吸入管15に
短絡する前記高温の泡状冷媒により加熱してガス化させ
ることができるから、前記圧縮要素14に前記液冷媒が
吸込まれ、該圧縮要素14内でフォーミングが発生する
のを防止することができ、フォーミングがなくなるまで
の時間を早められるのである。
【0008】また、前記バイパス路6の吐出管16との
接続部に、前記吐出管16と接続する入口通路72aと
システム側に連通する出口通路72b及びこれら入口通
路72a,出口通路72b間に位置し、前記バイパス路
6に接続する吸入連絡通路72cとを備えた弁本体72
と、該弁本体72内に移動可能に内装され、フォーミン
グ時の冷媒流れに応動して、前記吸入連絡通路72cを
前記入口通路72aに対し開くフォーミング応動弁体7
3とを備えた流路制御弁71を設けることにより、フォ
ーミング時における泡状冷媒と、フォーミングしていな
い場合におけるガス冷媒との流通抵抗の差を利用して、
前記流路制御弁71を動作させて流路を切換えることが
でき、従って、流路制御装置を電動制御する構成にする
必要がなく、簡単な構造で流路制御を行うことができる
のである。
【0009】
【実施例】以下本発明にかかる密閉形圧縮機を図面に基
づいて説明する。図1は、密閉形圧縮機1を備える冷凍
装置を示しており、該圧縮機1に、凝縮器2、膨張機構
3、蒸発器4及びアキュムレータ5とを図に示すごとく
冷媒配管8により接続して、冷凍サイクルを形成してい
る。
【0010】また、前記密閉形圧縮機1は、密閉ケーシ
ング11の内部上方に、ステータ12aとロータ12b
とから形成するモータ12と、内部下方に前記ロータ1
2bから延びる駆動軸13に連動連結する圧縮要素14
を配設し、前記モータ12の駆動に伴う前記駆動軸13
の回転により前記ケーシング11に接続した吸入管15
から前記圧縮要素14内に吸入したガス冷媒を圧縮し、
この圧縮されたガス冷媒をケーシング11内に吐出し、
この吐出した圧縮ガス冷媒を前記ケーシング11に接続
した吐出管16から前記凝縮器2へと流出するようにし
ている。
【0011】また、前記駆動軸13には、軸方向に延び
る給油通路(図示せず)を形成して、該給油通路の下端
開口部に前記密閉ケーシング1の底部に形成する油溜1
1aに臨むオイルピックアップ17を設け、前記駆動軸
13の回転時、前記オイルピックアップ17により前記
油溜11aの潤滑油を汲上げて、前記圧縮要素14にお
ける前記駆動軸13との各摺動部に供給するようにして
いる。
【0012】しかして以上の密閉形圧縮機において、前
記吐出管16と吸入管15との間に吐出冷媒を前記吸入
管15に短絡させるバイパス路6を設けると共に、フォ
ーミング検出手段をもち、フォーミング発生時、前記バ
イパス路6を開き、前記吐出冷媒の流れを前記吸入管1
5への短絡流れに制御する流路制御装置7を設けるので
あって、図1に示した流路制御装置7は、前記バイパス
路6の前記吐出管16との接続部に、該吐出管16と接
続する入口通路72aとシステム側に連通する出口通路
72b及びこれら入口通路72a、出口通路72b間に
位置し、前記バイパス路6に接続する吸入連絡通路72
cとを備えた弁本体72と、該弁本体72内に移動可能
に内装され、フォーミング時の冷媒流れに応動して、前
記吸入連絡通路72cを前記入口通路72aに対し開く
フォーミング応動弁体73とを備えた流路制御弁71を
接続することにより構成したのである。
【0013】即ち、前記流路制御装置7を構成する前記
流路制御弁71は、図1及び図2に示すように、前記吐
出管16に接続するのであって、前記流路制御装置7の
前記弁本体72は、長手方向に延びる筒形状をしてお
り、この長手方向の一端に、前記吐出管16に接続する
前記入口通路72aを形成すると共に、他端に前記凝縮
器2に連通する前記出口通路72bを形成し、この入口
通路72aと出口通路72bとの間にこれら入口通路7
2aと出口通路72bの各内径より大径の胴部72dを
形成し、この胴部72dの長手方向中間部で前記入口通
路72a側に長手方向に対し垂直に突出する前記吸入連
絡通路72cを形成するのである。また、前記フォーミ
ング応動弁体73は、前記胴部72dの内周面に接触し
て、前記吸入連絡通路72cを閉鎖する長さをもった筒
状の吸入連絡通路開閉部73aと、該吸入連絡通路開閉
部73aの前記出口通路72b側端面に連続して突出形
成する出口通路開閉部73bとから成り、この出口通路
開閉部73bは、前記出口通路72bに嵌合可能な外径
をもつピン形状に形成し、このピン部中央に軸方向に延
びる貫通孔73cを形成するのであり、さらに前記出口
通路開閉部73bの外方で前記吸入連絡通路開閉部73
aの出口通路側端面には、図3に示すように複数の流通
口73dを形成している。
【0014】そして、前記フォーミング応動弁体73を
前記弁本体72内に内装すると共に、該フォーミング応
動弁体73の出口通路72b側に、該フォーミング応動
弁体73を前記入口通路72a側に付勢するバネ74を
配設して、前記フォーミング応動弁体73が前記弁本体
72の胴部72dを移動可能となるようにして、前記流
路制御弁71を構成する。
【0015】また、以上説明した流路制御弁71は、図
1に示したように該流路制御弁71の前記入口通路72
aを、前記吐出管16に接続し、前記出口通路72bに
前記凝縮器2に連通する前記冷媒配管8を接続すると共
に、前記吸入連絡通路72cに、一端を前記アキュムレ
ータ5の入口管51に接続したバイパス路6を接続する
のである。このバイパス路6は、前記流路制御弁71か
ら流出する冷媒を減圧するキャピラリーチューブ61を
介装している。さらに、前記バイパス路6は、前記アキ
ュムレータ5の入口管51に接続したが、アキュムレー
タを備えないものについては、前記バイパス路6を前記
吸入管15に直接接続するようにしてもよい。
【0016】しかして、本発明の密閉形圧縮機によれ
ば、フォーミングが発生してない場合、ガス冷媒が前記
流路制御弁71の前記貫通孔73c及び流通口73d流
れるときの流通抵抗は小さいので、図1に示すように、
前記フォーミング応動弁体73は、前記バネ74に付勢
されて前記吸入連絡通路72cを閉鎖した状態になるの
であり、従って、前記入口通路72aから流入してくる
ガス冷媒は、前記フォーミング応動弁体73の前記貫通
孔73c及び流通口73dを通過して前記出口通路72
bから前記冷媒配管8へと流出していき、通常の冷凍サ
イクル運転を行うのである。
【0017】また、圧縮機1が停止した状態から起動さ
せるとき、該圧縮機1内の温度が低く、起動によりフォ
ーミングを起こしたときには、前記圧縮機1の吐出管1
6から泡状の冷媒が流出して、この泡状冷媒が前記流路
制御弁71の前記入口通路72aからフォーミング応動
弁体73の一次側に流入して、前記貫通孔73c及び、
前記吸入連絡通路開閉部73a端面に形成した前記流通
口73dを通過しようとするのであるが、フォーミング
による泡状冷媒は、油を包含することから、その流通抵
抗が大きく、通過しにくくなり、このため前記フォーミ
ング応動弁体73の一次側圧力が増加し、この圧力によ
り前記フォーミング応動弁体73が前記出口通路72b
側に移動して、前記吸入連絡通路開閉部73aで閉鎖し
ていた前記吸入連絡通路72cを開放すると共に、前記
フォーミング応動弁体73の出口通路閉鎖部73bで前
記出口通路72bを閉鎖するのである。斯くすることに
より、前記流路制御弁71に流入してきた泡状冷媒は、
フォーミングが続行している間前記凝縮器2に流出する
ことなく、前記吸入連絡通路72cから前記バイパス路
6に流出して、このバイパス路6の前記キャピラリーチ
ューブ61の通過により減圧されて、前記アキュムレー
タ5に戻され、システム側に流れることなく前記圧縮機
1のケーシング11内へと再度吸入され前記油溜11a
に戻されるのである。従って、潤滑油がフォーミングし
てもシステム側に流れることなく直ちに回収できるか
ら、前記油溜11aの油面低下を少なくでき、給油不足
により軸受その他摺動部分が焼き付くようなことを未然
に防止できるし、従来例のような電気ヒータを用いる必
要も解消できるのである。このとき、前記出口通路開閉
部73bに形成した貫通孔73cにより前記凝縮器2側
に僅かであるが流されるため、前記流路制御弁71が泡
状冷媒による過剰な圧力によって破損することはない。
そして、フォーミングが無くなり、ガス冷媒が吐出され
るようになると、前記流路制御弁71における前記フォ
ーミング応動弁体73の貫通孔73c及び流通口73d
を流れるときの流通抵抗が小さくなるので前記フォーミ
ング応動弁体73の一次側圧力が減圧し、この結果前記
フォーミング応動弁体73は、前記バネ74の付勢によ
り、前記入口通路72a側に移動し、前記吸入連絡通路
72cを閉鎖すると共に、前記出口通路72bが開放さ
れるのである。
【0018】また、前記吐出管16から前記アキュムレ
ータ5に泡状冷媒を戻すようにしているので、前記蒸発
器4から流入してくる油を含んだ液冷媒の吸入量を制限
できるし、また、前記液冷媒を加熱できるので、該液冷
媒を前記アキュムレータ5内で蒸発させてガス化するこ
とができ、従って、前記液冷媒が前記圧縮要素14に吸
入されることにより該圧縮要素14内でフォーミングが
生ずるのを防止でき、フォーミングがなくなるまでの時
間を短縮できるのである。
【0019】また、前記ケーシング1から吐出された高
圧の泡状冷媒を前記吸入管16に短絡させるので、図1
のようにロータリー式圧縮機に適用した場合は、前記圧
縮要素14から吐出するガスの高圧圧力を急速に上昇で
きるから、前記ケーシング11内の圧力上昇を早くで
き、前記圧縮要素14に内装するブレードの背圧をすぐ
に上昇できることになるので、起動時の前記ブレードの
ジャンピングを軽減でき、それだけこのジャンピングに
よる騒音を軽減できるのである。
【0020】また、前記した実施例においては、前記流
路制御装置7の流路制御を前記フォーミング応動弁体7
3に形成した貫通孔73c及び流通口72dを通過する
泡状冷媒とガス冷媒との流通抵抗の差を利用して該フォ
ーミング応動弁体73の一次側の圧力を変化させること
と、この圧力と前記バネ74の付勢力との力の差により
前記フォーミング応動弁体73を動作させることによっ
て行ったが、前記ケーシングに、該ケーシング内部に超
音波を送信してその反射波を受信する迄の所要時間を通
常運転時における所要時間と比較してフォーミングを検
出する検出装置を設けると共に、前記吐出管16と前記
バイパス路6との接続部に前記凝縮器2への流れと前記
バイパス路6への流れを切換える三方電磁弁を設けて、
前記検出装置がフォーミングを検出したときに、前記三
方電磁弁を前記バイパス路6側に開くように制御するよ
うにしてもよい。また、前記三方電磁弁の代わりに、前
記吐出管16と前記バイパス路6との接続部に対して該
吐出管16の凝縮器2側と、前記バイパス路6とに二つ
の電磁二方弁を設けて、前記検出装置のフォーミングの
検出により前記バイパス路6側の電磁二方弁のみを開く
ようにもよい。また、この電磁二方弁の代わりに前記凝
縮器2とバイパス路6へとの流量を変化させる流量制御
弁を使用するようにしてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の密閉形圧
縮機は、前記吐出管16と吸入管15との間に吐出冷媒
を前記吸入管15に短絡させるバイパス路6を設けると
共に、フォーミング検出手段をもち、フォーミング発生
時、前記バイパス路6を開き、前記吐出冷媒の流れを前
記吸入管15への短絡流れに制御する流路制御装置7を
設けたから、起動時、前記密閉ケーシング11内でフォ
ーミングが起こって、油を伴った泡状冷媒が前記密閉ケ
ーシング11外に流出しても、この泡状冷媒を前記流路
制御装置7により前記バイパス路6に流し、圧縮機の前
記密閉ケーシング11に設けた吸入管15へと短絡させ
ることができるので、圧縮機から流出した泡状冷媒がシ
ステム側に流れることなく前記ケーシング11へと直ぐ
に戻すことができるのであり、この結果フォーミングに
よる油溜11aの油面の低下を防止することができ、給
油不足により軸受その他摺動部分が焼き付くようなこと
を未然に防止できるし、従来例のような電気ヒータを用
いる必要も解消できるのである。さらに、フォーミング
中は、前記吐出管16を前記吸入管15にバイパス路6
を介して短絡する構造としているから、高圧ドーム方式
のロータリー式圧縮機だけでなく、低圧ドーム方式のレ
シプロ式圧縮機にも適用できるのである。また、前記圧
縮機から吐出された高圧の泡状冷媒を前記吸入管16に
短絡させるので、特に、ロータリー式圧縮機の場合に
は、圧縮要素14から吐出するガスの高圧圧力を急速に
上昇できるから、前記ケーシング11内の圧力上昇を早
くでき、前記圧縮要素14に内装するブレードの背圧を
すぐに上昇できることになるので、起動時の前記ブレー
ドのジャンピングを軽減でき、それだけこのジャンピン
グによる騒音を軽減できるし、また、前記吐出管16か
ら吐出する高温の泡状冷媒を前記吸入管15に短絡する
ことにより、システム側の蒸発器から油が混入する液冷
媒が吸入されても、この液冷媒を加熱して、例えばアキ
ュムレータ内においてガス化させることができるから、
前記液冷媒が前記圧縮要素14に吸入されて、該圧縮要
素14内でフォーミングが生ずるのを防止することがで
き、フォーミングがなくなるまでの時間を短縮できるの
である。
【0022】また、前記バイパス路6の吐出管16との
接続部に、前記吐出管16と接続する入口通路72aと
システム側に連通する出口通路72b及びこれら入口通
路72a,出口通路72b間に位置し、前記バイパス路
6に接続する吸入連絡通路72cとを備えた弁本体72
と、該弁本体72内に移動可能に内装され、フォーミン
グ時の冷媒流れに応動して、前記吸入連絡通路72cを
前記入口通路72aに対し開くフォーミング応動弁体7
3とを備えた流路制御弁71を設けることにより、フォ
ーミング時における泡状冷媒と、フォーミングしていな
い場合におけるガス冷媒との流通抵抗の差を利用して、
前記流路制御弁71を動作させて流路を切換えることが
でき、従って、流路制御装置を電動制御する構成にする
必要がなく、簡単な構造で流路制御を行うことができる
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の密閉形圧縮機を使用した冷凍装置の冷
凍サイクルを示す説明図。
【図2】本発明の密閉形圧縮機の流路制御弁のフォーミ
ング時における動作を示す断面図。
【図3】図2の流路制御弁のX−X線における断面図。
【図4】従来例を示す説明図。
【符号の説明】
11 密閉ケーシング 11a 油溜 12 モータ 14 圧縮要素 15 吸入管 16 吐出管 6 バイパス路 7 流路制御装置 71 流路制御弁 72 弁本体 72a 入口通路 72b 出口通路 72c 吸入連絡通路 73 フォーミング応動弁

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油溜11aをもつ密閉ケーシング11内に
    モータ12と、このモータ12によって駆動される圧縮
    要素14とを内装し、前記ケーシング11に吸入管15
    及び吐出管16とを接続した密閉形圧縮機であって、前
    記吐出管16と吸入管15との間に吐出冷媒を前記吸入
    管15に短絡させるバイパス路6を設けると共に、フォ
    ーミング検出手段をもち、フォーミング発生時、前記バ
    イパス路6を開き、前記吐出冷媒の流れを前記吸入管1
    5への短絡流れに制御する流路制御装置7を設けたこと
    を特徴とする密閉形圧縮機。
  2. 【請求項2】バイパス路6の吐出管16との接続部に、
    前記吐出管16と接続する入口通路72aとシステム側
    に連通する出口通路72b及びこれら入口通路72a,
    出口通路72b間に位置し、前記バイパス路6に接続す
    る吸入連絡通路72cとを備えた弁本体72と、該弁本
    体72内に移動可能に内装され、フォーミング時の冷媒
    流れに応動して、前記吸入連絡通路72cを前記入口通
    路72aに対し開くフォーミング応動弁体73とを備え
    た流路制御弁71を設けている請求項1記載の密閉形圧
    縮機。
JP3188606A 1991-07-29 1991-07-29 密閉形圧縮機 Expired - Lifetime JP2551269B2 (ja)

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JPH0533790A JPH0533790A (ja) 1993-02-09
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ID=16226618

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JP3188606A Expired - Lifetime JP2551269B2 (ja) 1991-07-29 1991-07-29 密閉形圧縮機

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JPH0533790A (ja) 1993-02-09

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