JP2554066B2 - 金属間化合物粒子分散強化型ダイカスト複合材及びその製造方法 - Google Patents
金属間化合物粒子分散強化型ダイカスト複合材及びその製造方法Info
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- Manufacture Of Alloys Or Alloy Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は金属間化合物粒子分散強化型ダイカスト複合
材及びその製造方法に関する。
材及びその製造方法に関する。
[従来の技術] AlNi系金属間化合物粉末は耐酸化性で高硬度の粉末で
あり、同系のAl−Ni系マトリックス材とは濡れ性がよ
く、しかも安定性に優れている。しかし、該金属間化合
物粉末は、Al−Si系合金等の従来のアルミ合金溶湯中へ
直接添加すると短時間に溶解してしまうため、金属間化
合物粒子分散強化型の金属複合材は焼結法によって製造
している。
あり、同系のAl−Ni系マトリックス材とは濡れ性がよ
く、しかも安定性に優れている。しかし、該金属間化合
物粉末は、Al−Si系合金等の従来のアルミ合金溶湯中へ
直接添加すると短時間に溶解してしまうため、金属間化
合物粒子分散強化型の金属複合材は焼結法によって製造
している。
従来の焼結法は、母相の微細金属粉末に金属間化合物
粉末を添加して機械的に攪拌混合を行い、これをプレス
成形し、加熱焼結して金属間化合物粒子分散強化型の複
合材を製造するもので、加熱焼結したものを押出機、圧
延機により目的とする製品を製造している。
粉末を添加して機械的に攪拌混合を行い、これをプレス
成形し、加熱焼結して金属間化合物粒子分散強化型の複
合材を製造するもので、加熱焼結したものを押出機、圧
延機により目的とする製品を製造している。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、従来の焼結法では、金属間化合物粉末
と母合金粉末を機械的に攪拌混合するのであるが、マト
リックスである母合金粉末に金属間化合物粉末を均一に
分散混合することは、粒子間の凝集、比重差等の為に困
難であった。
と母合金粉末を機械的に攪拌混合するのであるが、マト
リックスである母合金粉末に金属間化合物粉末を均一に
分散混合することは、粒子間の凝集、比重差等の為に困
難であった。
又、プレス成形、加熱焼結に際して酸化を伴なう為
に、加熱焼結する過程で酸化防止手段及び装置が必要で
あり、それ故に、寸法精度の点でも、強度の点でも制約
があり、経費の点でもかなりの問題を有している為、粒
子分散型合金を安価に大量生産することは困難であるな
どの問題点がある。
に、加熱焼結する過程で酸化防止手段及び装置が必要で
あり、それ故に、寸法精度の点でも、強度の点でも制約
があり、経費の点でもかなりの問題を有している為、粒
子分散型合金を安価に大量生産することは困難であるな
どの問題点がある。
このため、簡便な方法によって得ることができ、母合
金中に金属間化合物粒子が十分に均一分散していて機械
的特性に優れている金属間化合物粒子分散強化型の金属
複合材が望まれていた。
金中に金属間化合物粒子が十分に均一分散していて機械
的特性に優れている金属間化合物粒子分散強化型の金属
複合材が望まれていた。
本発明の目的は上記問題点を解消しようとするもので
あり、従来においては金属間化合物粉末を母合金溶湯中
に添加すると溶解してしまう為に直接溶湯中に添加する
ことは不可能とされていたものを、ダイカストマシンを
使用して鋳造する手段を用いることにより、AlNi、Al3N
i、Al3Ni2及びAlNi3のうちより選ばれた1種以上の金属
間化合物粉末を直接Al−3.5〜8.0wt%Ni−3.0〜8.0wt%
Mg合金溶湯中に添加できて短時間の機械的攪拌により溶
解させずに、金属間化合物粒子を均一にマトリックスに
分散させることができ、このことによって、延性を減じ
ることなく、優れた機械的特性を有する金属間化合物粒
子分散強化型ダイカスト複合材が実現できることを見い
だし、本発明を完成した。
あり、従来においては金属間化合物粉末を母合金溶湯中
に添加すると溶解してしまう為に直接溶湯中に添加する
ことは不可能とされていたものを、ダイカストマシンを
使用して鋳造する手段を用いることにより、AlNi、Al3N
i、Al3Ni2及びAlNi3のうちより選ばれた1種以上の金属
間化合物粉末を直接Al−3.5〜8.0wt%Ni−3.0〜8.0wt%
Mg合金溶湯中に添加できて短時間の機械的攪拌により溶
解させずに、金属間化合物粒子を均一にマトリックスに
分散させることができ、このことによって、延性を減じ
ることなく、優れた機械的特性を有する金属間化合物粒
子分散強化型ダイカスト複合材が実現できることを見い
だし、本発明を完成した。
[問題点を解決する為の手段] 即ち、本発明の金属間化合物粒子分散強化型ダイカス
ト複合材は、Al−3.5〜8.0wt%Ni−3.0〜8.0wt%Mg合金
をマトリックスとし、AlNi、Al3Ni、Al3Ni2及びAlNi3の
うちより選ばれた1種以上の金属間化合物粉末が添加粉
末として分散され、かつ、前記添加粉末の含有量が3〜
50wt%の範囲であることを特徴とする。
ト複合材は、Al−3.5〜8.0wt%Ni−3.0〜8.0wt%Mg合金
をマトリックスとし、AlNi、Al3Ni、Al3Ni2及びAlNi3の
うちより選ばれた1種以上の金属間化合物粉末が添加粉
末として分散され、かつ、前記添加粉末の含有量が3〜
50wt%の範囲であることを特徴とする。
又、本発明の金属間化合物粒子分散強化型ダイカスト
複合材の製造方法は、Al−3.5〜8.0wt%Ni−3.0〜8.0wt
%Mg合金の溶湯中へAlNi、Al3Ni、Al3Ni2及びAlNi3のう
ちより選ばれた1種以上の金属間化合物粉末を3〜50wt
%直接添加し、攪拌混合した後、ダイカスト成形するこ
とにより前記金属間化合物粉末を均一にマトリックスに
分散させることを特徴とする。
複合材の製造方法は、Al−3.5〜8.0wt%Ni−3.0〜8.0wt
%Mg合金の溶湯中へAlNi、Al3Ni、Al3Ni2及びAlNi3のう
ちより選ばれた1種以上の金属間化合物粉末を3〜50wt
%直接添加し、攪拌混合した後、ダイカスト成形するこ
とにより前記金属間化合物粉末を均一にマトリックスに
分散させることを特徴とする。
以下に、本発明を更に詳細に説明する。
本発明の金属間化合物粒子分散強化型ダイカスト複合
材(以下、ダイカスト複合材とする)におけるマトリッ
クスはAl−3.5〜8.0wt%Ni−3.0〜8.0wt%Mg合金であ
る。
材(以下、ダイカスト複合材とする)におけるマトリッ
クスはAl−3.5〜8.0wt%Ni−3.0〜8.0wt%Mg合金であ
る。
この理由は、低NiのAl−Ni−Mg合金が優れた機械的性
質を持ち、かつ価格的にもマトリックス材として好適で
あるが、Niの含有率が3.5wt%未満では機械的性質が不
十分であり、8.0wt%超では靱性が低下するからであ
る。また、Mgの含有率が3.0wt%未満では強度が落ち、
8.0wt%超では伸びが急激に低下するからである。
質を持ち、かつ価格的にもマトリックス材として好適で
あるが、Niの含有率が3.5wt%未満では機械的性質が不
十分であり、8.0wt%超では靱性が低下するからであ
る。また、Mgの含有率が3.0wt%未満では強度が落ち、
8.0wt%超では伸びが急激に低下するからである。
本発明において、前記マトリックスに混入分散させる
添加粉末(以下、分散粒子という)は、AlNi、Al3Ni、A
l3Ni2及びAlNi3のうちより選ばれた1種以上の金属間化
合物粉末である。
添加粉末(以下、分散粒子という)は、AlNi、Al3Ni、A
l3Ni2及びAlNi3のうちより選ばれた1種以上の金属間化
合物粉末である。
この理由は、前記Al−Ni系のマトリックス材とは同系
であるため、第2図のAl−Ni組織状態図に示すように、
濡れ性がよく、しかも安定性に優れているからである。
さらに、下記表1にAl−Ni系金属間化合物の表面硬度
(ビッカース硬さ:Hv)を示すが、いずれも400(Hv)以
上の硬さがあるので、これらの高硬度粒子を母合金マト
リックスに添加することによって、いずれも優れた耐摩
耗性を有する合金を得ることができる。
であるため、第2図のAl−Ni組織状態図に示すように、
濡れ性がよく、しかも安定性に優れているからである。
さらに、下記表1にAl−Ni系金属間化合物の表面硬度
(ビッカース硬さ:Hv)を示すが、いずれも400(Hv)以
上の硬さがあるので、これらの高硬度粒子を母合金マト
リックスに添加することによって、いずれも優れた耐摩
耗性を有する合金を得ることができる。
このような分散粒子の添加量は3〜50wt%であり、好
ましくは5〜20wt%であり、より好ましくは10〜20wt%
である。その理由は、前記添加量が3wt%未満では耐摩
耗性の向上効果が不十分であり、50wt%超では攪拌段階
で母合金が急激に凝固するために本発明の製造方法によ
り製造することは困難であるからである。
ましくは5〜20wt%であり、より好ましくは10〜20wt%
である。その理由は、前記添加量が3wt%未満では耐摩
耗性の向上効果が不十分であり、50wt%超では攪拌段階
で母合金が急激に凝固するために本発明の製造方法によ
り製造することは困難であるからである。
また、分散粒子の粒子径は100μm以下が好ましく、
より好ましくは50μm以下がよい。この理由は、分散粒
子の粒子径が100μm超では前記マトリックスへの分散
性が悪く、機械的特性を劣化させるからである。
より好ましくは50μm以下がよい。この理由は、分散粒
子の粒子径が100μm超では前記マトリックスへの分散
性が悪く、機械的特性を劣化させるからである。
本発明においては、前記マトリックスへの前記分散粒
子の分散が均一であることにより、延性を失わずに、耐
摩耗性を始めとする機械的特性に優れたダイカスト複合
材となる。
子の分散が均一であることにより、延性を失わずに、耐
摩耗性を始めとする機械的特性に優れたダイカスト複合
材となる。
本発明に係るダイカスト複合材は、基本的には以上の
ように構成されるものであり、以下に、その製造方法を
添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
ように構成されるものであり、以下に、その製造方法を
添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
第1図は本発明に係るダイカスト複合材の製造方法に
用いられる攪拌混合装置の一構成例の一部断面図であ
る。
用いられる攪拌混合装置の一構成例の一部断面図であ
る。
まず、マトリックス材となるAl−Ni−Mg系合金(母合
金)溶湯を攪拌混合装置の攪拌混合槽2内に所定量注湯
した後、この溶湯に前記分散粒子を所定量投入添加し、
攪拌羽根3をモーター4で回転させ、短時間攪拌混合
し、分散粒子混合合金溶湯1を得ることができる。
金)溶湯を攪拌混合装置の攪拌混合槽2内に所定量注湯
した後、この溶湯に前記分散粒子を所定量投入添加し、
攪拌羽根3をモーター4で回転させ、短時間攪拌混合
し、分散粒子混合合金溶湯1を得ることができる。
Al−Ni系合金溶湯の温度は第2図に示すように、640
〜800℃が好ましく、より好ましくは660〜780℃がよ
く、特に670〜730℃が好ましい。この理由は、640℃未
満では前記Al−Ni合金が溶融融解せず、800℃超では前
記分散粒子の溶解が早すぎるためである。
〜800℃が好ましく、より好ましくは660〜780℃がよ
く、特に670〜730℃が好ましい。この理由は、640℃未
満では前記Al−Ni合金が溶融融解せず、800℃超では前
記分散粒子の溶解が早すぎるためである。
攪拌混合に要する時間は前記分散粒子の凝集が起こら
ず、かつ、前記分散粒子が溶解せず、後述するダイカス
トマシンによって前記分散粒子が前記マトリックスに均
一に分散させることができる程度に攪拌混合できる時間
であればよく、5分以下が好ましい。より好ましくは5
〜60秒がよく、特に好ましくは8〜15秒である。この理
由は、5分超では前記分散粒子が溶解してしまい、マト
リックスの母合金と一体となってしまい、耐摩耗性の向
上が見られないからである。
ず、かつ、前記分散粒子が溶解せず、後述するダイカス
トマシンによって前記分散粒子が前記マトリックスに均
一に分散させることができる程度に攪拌混合できる時間
であればよく、5分以下が好ましい。より好ましくは5
〜60秒がよく、特に好ましくは8〜15秒である。この理
由は、5分超では前記分散粒子が溶解してしまい、マト
リックスの母合金と一体となってしまい、耐摩耗性の向
上が見られないからである。
攪拌混合後、前記分散粒子混合溶湯1はダイカストマ
シンに給湯され、所望の形状に形成される。この時、該
ダイカストマシン内においても前記分散粒子は前記マト
リックス内に分散し、さらに均一化される。
シンに給湯され、所望の形状に形成される。この時、該
ダイカストマシン内においても前記分散粒子は前記マト
リックス内に分散し、さらに均一化される。
このようにして、前記分散粒子が均一に前記マトリッ
クスに分散した耐摩耗性及び延性などの機械的特性に優
れた本発明の金属化合物粒子分散強化型ダイカスト複合
材が製造される。従って、従来の焼結粉末冶金法のよう
にコスト高な表面処理や酸化防止手段及び装置を必要と
せず、複雑な形状の製品も容易にかつ安価に製造でき
る。
クスに分散した耐摩耗性及び延性などの機械的特性に優
れた本発明の金属化合物粒子分散強化型ダイカスト複合
材が製造される。従って、従来の焼結粉末冶金法のよう
にコスト高な表面処理や酸化防止手段及び装置を必要と
せず、複雑な形状の製品も容易にかつ安価に製造でき
る。
[実施例] 以下に、本発明を実施例に基づき具体的に説明する。
実施例1 マトリックス(母合金)であるAl−6wt%Ni−5wt%Mg
溶湯中に平均粒子径が44μmのAlNi、Al3Ni2、Al3Ni、A
lNi3の各金属間化合物粉末を10wt%添加し、第1図に示
す攪拌混合装置により添加攪拌混合後、金型にダイカス
トマシンで注湯し、本発明の金属間化合物粒子分散強化
型ダイカスト複合材の試験片を得た。また、Ni粉末を10
wt%添加して、同様の試験片を得た。
溶湯中に平均粒子径が44μmのAlNi、Al3Ni2、Al3Ni、A
lNi3の各金属間化合物粉末を10wt%添加し、第1図に示
す攪拌混合装置により添加攪拌混合後、金型にダイカス
トマシンで注湯し、本発明の金属間化合物粒子分散強化
型ダイカスト複合材の試験片を得た。また、Ni粉末を10
wt%添加して、同様の試験片を得た。
添加前のAlNi金属間化合物粉末の顕微鏡写真を第3a図
に示す。また、この第3a図に示すAlNi金属間化合物を添
加した時の金型の先端部及び湯口部で得られた試験片の
拡大倍率50倍の顕微鏡写真をそれぞれ第3b図及び第3c図
に示す。さらに、分散粒子としてNi粉末、Al3Ni2、Al3N
i及びAlNi3金属間化合物粉末を用いた場合の試験片の拡
大倍率50倍の顕微鏡写真をそれぞれ第3d図、第3e図、第
3f図及び第3g図に示す。
に示す。また、この第3a図に示すAlNi金属間化合物を添
加した時の金型の先端部及び湯口部で得られた試験片の
拡大倍率50倍の顕微鏡写真をそれぞれ第3b図及び第3c図
に示す。さらに、分散粒子としてNi粉末、Al3Ni2、Al3N
i及びAlNi3金属間化合物粉末を用いた場合の試験片の拡
大倍率50倍の顕微鏡写真をそれぞれ第3d図、第3e図、第
3f図及び第3g図に示す。
第3b図、第3c図、第3e図、第3f図及び第3g図から明ら
かなように、AlNi、Al3Ni2、Al3Ni、AlNi3の金属間化合
物粒子が母合金に均一に分散していることがわかる。ま
た、第3d図に示されるように、Ni粒子も同様に母合金に
分散している。
かなように、AlNi、Al3Ni2、Al3Ni、AlNi3の金属間化合
物粒子が母合金に均一に分散していることがわかる。ま
た、第3d図に示されるように、Ni粒子も同様に母合金に
分散している。
さらに、第3a図と第3b図及び第3c図を比較して、AlNi
金属間化合物は母合金中で少し溶解するけれども、均一
に完全に分散したまま残存していることがわかる。
金属間化合物は母合金中で少し溶解するけれども、均一
に完全に分散したまま残存していることがわかる。
すなわち、Al−Ni、Al3Ni2、Al3Ni、AlNi3金属間化合
物粒子は、いずれも前記表1に示すように極めて高硬度
であり、Al−Ni合金マトリックスとの結合力、又濡れ生
が非常に優れていてしかも安定性があるため混合が容易
であり、また、均一な分散が可能であることがわかる。
物粒子は、いずれも前記表1に示すように極めて高硬度
であり、Al−Ni合金マトリックスとの結合力、又濡れ生
が非常に優れていてしかも安定性があるため混合が容易
であり、また、均一な分散が可能であることがわかる。
この結果、本発明によれば、母合金であるAl−Ni−Mg
合金の優れた機械的性質を失うことなく、優れた耐摩耗
性を有する金属間化合物粒子分散強化型ダイカスト複合
材を得ることができることがわかる。
合金の優れた機械的性質を失うことなく、優れた耐摩耗
性を有する金属間化合物粒子分散強化型ダイカスト複合
材を得ることができることがわかる。
実施例2 前述の金属間化合物粉末を母合金溶湯中に投入添加し
て攪拌混合後、ダイカストマシンに給湯して、各種の金
属複合材の引張試験用試験片及び摩耗試験片を鋳造し
た。
て攪拌混合後、ダイカストマシンに給湯して、各種の金
属複合材の引張試験用試験片及び摩耗試験片を鋳造し
た。
ここで、本発明としては、母合金としてAl−6wt%Ni
−5wt%Mg合金を用い、分散粒子としてAlNi金属間化合
物粉末を用いた。また、分散粒子の含有量は、それぞれ
3、5、7、10、20、30、40、50wt%とした。
−5wt%Mg合金を用い、分散粒子としてAlNi金属間化合
物粉末を用いた。また、分散粒子の含有量は、それぞれ
3、5、7、10、20、30、40、50wt%とした。
比較例としては、分散粒子を含有しない母合金のみの
Al−6wt%Ni−5wt%Mg合金、この母合金に分散粒子とし
てNi粉末を投入添加(含有量3、5、7、10、20、30、
40wt%)した複合材、この母合金に分散粒子としてAlNi
金属間化合物粉末を2wt%含有した複合材、390、5wt%S
i3N4/ADC10複合材を用いた。
Al−6wt%Ni−5wt%Mg合金、この母合金に分散粒子とし
てNi粉末を投入添加(含有量3、5、7、10、20、30、
40wt%)した複合材、この母合金に分散粒子としてAlNi
金属間化合物粉末を2wt%含有した複合材、390、5wt%S
i3N4/ADC10複合材を用いた。
なお、本発明及び比較例に用いられているAl系母合金
の化学成分を下記表2に示す。
の化学成分を下記表2に示す。
得られたこれらの試験片について以下に示すそれぞれ
の試験を行った。
の試験を行った。
尚、摩耗試験は大越式摩耗試験装置により相手材とし
てFC25の標準回転円板材料を用いて、無潤滑条件下で最
終荷重2.1kg、滑り距離100mを一定とし、滑り速度を0.9
4、1.96、2.86、4.36m/sの4段に変化させて行い、摩耗
痕幅より比摩耗量を測定した。
てFC25の標準回転円板材料を用いて、無潤滑条件下で最
終荷重2.1kg、滑り距離100mを一定とし、滑り速度を0.9
4、1.96、2.86、4.36m/sの4段に変化させて行い、摩耗
痕幅より比摩耗量を測定した。
この試験結果を下記表3及び表4、ならびに第4図、
第5図、第6図、第7図に示す。
第5図、第6図、第7図に示す。
表3には、マトリックスとしてAl−6wt%Ni−5wt%Mg
合金を用いた本発明例及び比較例の結果を示す。さら
に、第4図は、表3に示される結果のうち、比較例と本
発明例による金属複合材のうち分散粒子の含有率が3、
5、7、10wt%の場合とについて、横軸を滑り速度、縦
軸を比摩耗量としてプロットしたグラフであ、また、第
5図は、表3に示される結果のうち、比較例と本発明例
による金属複合材のうち分散粒子の含有率が15、20、3
0、40wt%の場合との同様のグラフである。さらに、第
6図及び第7図は、分散粒子としてNi粉末を用いた比較
例についての同様のグラフである。
合金を用いた本発明例及び比較例の結果を示す。さら
に、第4図は、表3に示される結果のうち、比較例と本
発明例による金属複合材のうち分散粒子の含有率が3、
5、7、10wt%の場合とについて、横軸を滑り速度、縦
軸を比摩耗量としてプロットしたグラフであ、また、第
5図は、表3に示される結果のうち、比較例と本発明例
による金属複合材のうち分散粒子の含有率が15、20、3
0、40wt%の場合との同様のグラフである。さらに、第
6図及び第7図は、分散粒子としてNi粉末を用いた比較
例についての同様のグラフである。
なお、50wt%の場合は40wt%の場合と同じ比摩耗量と
なったので、第5図及び表3への記載は省略した。
なったので、第5図及び表3への記載は省略した。
第3及び第4図より、5、7、10wt%のAlNi金属間化
合物を分散粒子とする本発明の金属間化合物粒子分散強
化型ダイカスト複合材は、ほぼ同じ耐摩耗性を有し、比
較例である母合金のみのAl−6wt%Ni−5wt%Mg合金より
優れた耐摩耗性を示すことがわかる。又、3wt%のAlNi
金属間化合物粒子分散強化型ダイカスト複合材も比較例
である前記Al−6wt%Ni−5wt%Mg合金より高い耐摩耗性
を有し、滑り速度2.86m/s、4.36m/sにおいては、ほぼ他
の5wt%以上の金属複合材と同様の比摩耗量を示すこと
がわかる。
合物を分散粒子とする本発明の金属間化合物粒子分散強
化型ダイカスト複合材は、ほぼ同じ耐摩耗性を有し、比
較例である母合金のみのAl−6wt%Ni−5wt%Mg合金より
優れた耐摩耗性を示すことがわかる。又、3wt%のAlNi
金属間化合物粒子分散強化型ダイカスト複合材も比較例
である前記Al−6wt%Ni−5wt%Mg合金より高い耐摩耗性
を有し、滑り速度2.86m/s、4.36m/sにおいては、ほぼ他
の5wt%以上の金属複合材と同様の比摩耗量を示すこと
がわかる。
なお、分散粒子の量が3wt%未満の2wt%AlNi/Al−6wt
%Ni−5wt%Mgほぼ母合金と同様の比摩耗量を示し、、A
lNi粒子を添加したことによる、耐摩耗性の向上効果は
ない。
%Ni−5wt%Mgほぼ母合金と同様の比摩耗量を示し、、A
lNi粒子を添加したことによる、耐摩耗性の向上効果は
ない。
また、表3及び第5図より、15、20、30、40、50wt%
のAlNi金属間化合物を分散粒子とする本発明の金属間化
合物粒子分散強化型ダイカスト複合材はほぼ同じ比摩耗
量を示し、いずれも母合金のみのAl−6wt%Ni−5wt%Mg
合金より、耐摩耗性に優れていることがわかる。50wt%
のAlNi金属間化合物を含有する金属間化合物粒子分散強
化型ダイカスト複合材は40wt%のAlNi金属間化合物を含
有する金属間化合物粒子分散強化型ダイカスト複合材と
同じ耐摩耗性を有するが、50wt%超の分散粒子を添加す
ると、攪拌段階で母合金が急激に凝固するために本発明
の製造方法で製造することは困難である。
のAlNi金属間化合物を分散粒子とする本発明の金属間化
合物粒子分散強化型ダイカスト複合材はほぼ同じ比摩耗
量を示し、いずれも母合金のみのAl−6wt%Ni−5wt%Mg
合金より、耐摩耗性に優れていることがわかる。50wt%
のAlNi金属間化合物を含有する金属間化合物粒子分散強
化型ダイカスト複合材は40wt%のAlNi金属間化合物を含
有する金属間化合物粒子分散強化型ダイカスト複合材と
同じ耐摩耗性を有するが、50wt%超の分散粒子を添加す
ると、攪拌段階で母合金が急激に凝固するために本発明
の製造方法で製造することは困難である。
さらに、前述のように、分散粒子としてNi粉末を用い
た場合にも、マトリックス中にNi粒子が溶解せずに分散
している複合材を得ることはできるが、表3、第6図及
び第7図に示される結果より明らかなように、同量のAl
Ni金属間化合物を含有する本発明の複合材に比して、そ
の耐摩耗性は低い。
た場合にも、マトリックス中にNi粒子が溶解せずに分散
している複合材を得ることはできるが、表3、第6図及
び第7図に示される結果より明らかなように、同量のAl
Ni金属間化合物を含有する本発明の複合材に比して、そ
の耐摩耗性は低い。
更に、表4に前記実施例における本発明の金属間化合
物粒子分散強化型ダイカスト複合材、及び同様に作製し
た従来の複合材3種の機械的性質を示す。
物粒子分散強化型ダイカスト複合材、及び同様に作製し
た従来の複合材3種の機械的性質を示す。
本発明の延性は、同種のSi3N4あるいはSiC粒子分散強
化型合金の伸びがわずか0.7%であるに対して、3.6〜5
%と極めて優れていることがわかる。
化型合金の伸びがわずか0.7%であるに対して、3.6〜5
%と極めて優れていることがわかる。
[発明の効果] 以上に説明したように、本発明の金属間化合物粒子分
散強化型ダイカスト複合材においては、Al−Ni系金属間
化合物粉末が母合金マトリックス中に均一に分散してい
ることによって耐摩耗性及び延性が向上しており、優れ
た機械的特性を発現できる金属間化合物粒子分散強化型
ダイカスト複合材を実現できる。
散強化型ダイカスト複合材においては、Al−Ni系金属間
化合物粉末が母合金マトリックス中に均一に分散してい
ることによって耐摩耗性及び延性が向上しており、優れ
た機械的特性を発現できる金属間化合物粒子分散強化型
ダイカスト複合材を実現できる。
又、本発明の製造方法によれば、Al−Ni系金属間化合
物を上記母合金溶湯中に添加し、短時間の機械的攪拌混
合後、直接ダイカストマシンによって均一にマトリック
スに分散させるように構成したので、凝集等の問題が起
こることなく均一に分散できて、優れた耐摩耗性及び延
性を有する粒子分散強化型複合材が得られる。
物を上記母合金溶湯中に添加し、短時間の機械的攪拌混
合後、直接ダイカストマシンによって均一にマトリック
スに分散させるように構成したので、凝集等の問題が起
こることなく均一に分散できて、優れた耐摩耗性及び延
性を有する粒子分散強化型複合材が得られる。
さらに、本発明の製造方法によれば、ダイカスト鋳造
法を利用するので、従来の焼結、粉末冶金法のように、
コスト高な表面処理方や酸化防止手段及び装置を必要と
しないので、従来法と比較して加工費を低減でき、又複
雑な形状の製品を容易に製造でき、多くの工程を省略化
できるので安価に金属間化合物粒子分散強化型ダイカス
ト複合材を大量生産することができる効果を有する。
法を利用するので、従来の焼結、粉末冶金法のように、
コスト高な表面処理方や酸化防止手段及び装置を必要と
しないので、従来法と比較して加工費を低減でき、又複
雑な形状の製品を容易に製造でき、多くの工程を省略化
できるので安価に金属間化合物粒子分散強化型ダイカス
ト複合材を大量生産することができる効果を有する。
第1図は、本発明に係る金属間化合物粒子分散強化型ダ
イカスト複合材の製造に用いられる攪拌混合装置の一構
成例の一部断面図である。 第2図はAl−Ni平衡状態図である。 第3a図は「粒子構造」を、第3b図、第3c図、第3d図、第
3e図、第3f図及び第3g図はいずれも「金属組織」を示す
図面代用写真であり、第3a図はAl−Ni金属間化合物粉末
の顕微鏡写真(50倍)、第3b図及び第3c図はそれぞれ金
型先端部及び湯口部において得られた本発明に係るAl−
Ni金属間化合物粒子分散強化型ダイカスト複合材の顕微
鏡写真(50倍)、第3d図はNi粒子分散強化型合金の顕微
鏡写真(50倍)、第3e図、第3f図及び第3g図は、それぞ
れ本発明に係るAl3Ni2、Al3Ni及びAlNi3金属間化合物粒
子分散強化型金属複合材の顕微鏡写真(50倍)である。 第4図、第5図、第6図及び第7図は、それぞれ各種の
試験片のFC25相手材に対する滑り速度と比摩耗量との関
係を示した各グラフである。 符号の説明 1……分散粒子混合合金溶湯(ダイカスト複合材)、2
……攪拌混合槽、3……攪拌羽根、4……モータ
イカスト複合材の製造に用いられる攪拌混合装置の一構
成例の一部断面図である。 第2図はAl−Ni平衡状態図である。 第3a図は「粒子構造」を、第3b図、第3c図、第3d図、第
3e図、第3f図及び第3g図はいずれも「金属組織」を示す
図面代用写真であり、第3a図はAl−Ni金属間化合物粉末
の顕微鏡写真(50倍)、第3b図及び第3c図はそれぞれ金
型先端部及び湯口部において得られた本発明に係るAl−
Ni金属間化合物粒子分散強化型ダイカスト複合材の顕微
鏡写真(50倍)、第3d図はNi粒子分散強化型合金の顕微
鏡写真(50倍)、第3e図、第3f図及び第3g図は、それぞ
れ本発明に係るAl3Ni2、Al3Ni及びAlNi3金属間化合物粒
子分散強化型金属複合材の顕微鏡写真(50倍)である。 第4図、第5図、第6図及び第7図は、それぞれ各種の
試験片のFC25相手材に対する滑り速度と比摩耗量との関
係を示した各グラフである。 符号の説明 1……分散粒子混合合金溶湯(ダイカスト複合材)、2
……攪拌混合槽、3……攪拌羽根、4……モータ
Claims (2)
- 【請求項1】Al−3.5〜8.0wt%Ni−3.0〜8.0wt%Mg合金
をマトリックスとし、AlNi、Al3Ni、Al3Ni2及びAlNi3の
うちより選ばれた1種以上の金属間化合物粉末が添加粉
末として分散され、かつ、前記添加粉末の含有量が3〜
50wt%の範囲であることを特徴とする金属間化合物粒子
分散強化型ダイカスト複合材。 - 【請求項2】Al−3.5〜8.0wt%Ni−3.0〜8.0wt%Mg合金
の溶湯中へAlNi、Al3Ni、Al3Ni2及びAlNi3のうちより選
ばれた1種以上の金属間化合物粉末を3〜50wt%直接添
加し、攪拌混合した後、ダイカスト成形することにより
前記金属間化合物粉末を均一にマトリックスに分散させ
ることを特徴とする金属間化合物粒子分散強化型ダイカ
スト複合材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US07/103,125 US4906531A (en) | 1986-10-01 | 1987-09-30 | Alloys strengthened by dispersion of particles of a metal and an intermetallic compound and a process for producing such alloys |
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23540186 | 1986-10-01 | ||
| JP61-235401 | 1986-10-01 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63227736A JPS63227736A (ja) | 1988-09-22 |
| JP2554066B2 true JP2554066B2 (ja) | 1996-11-13 |
Family
ID=16985544
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61313715A Expired - Lifetime JP2554066B2 (ja) | 1986-10-01 | 1986-12-26 | 金属間化合物粒子分散強化型ダイカスト複合材及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2554066B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106884100B (zh) * | 2015-12-16 | 2019-02-26 | 湖南科技大学 | 一种镍铝基复相合金的制备方法 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6018262A (ja) * | 1983-07-12 | 1985-01-30 | Nippon Denso Co Ltd | ダイカスト方法及びダイカスト装置 |
| JPH0623416B2 (ja) * | 1985-01-12 | 1994-03-30 | 住友電気工業株式会社 | 耐摩耗性アルミニウム複合材料およびその製造方法 |
| JPH0623417B2 (ja) * | 1985-01-12 | 1994-03-30 | 住友電気工業株式会社 | 耐摩耗性アルミニウム複合材料の製造方法 |
| JPH0320453A (ja) * | 1989-06-16 | 1991-01-29 | Nissan Motor Co Ltd | 浸炭制御材及びその貼付装置 |
-
1986
- 1986-12-26 JP JP61313715A patent/JP2554066B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63227736A (ja) | 1988-09-22 |
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