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JP2555822B2 - 山積み部品の高速ピッキング装置 - Google Patents
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JP2555822B2 - 山積み部品の高速ピッキング装置 - Google Patents

山積み部品の高速ピッキング装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロボットによりトレー
内に収容された山積み部品の中から一つずつ部品を把持
することができる高速ピッキング装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来、複数の部品の中から部品を一つずつ
ピッキングする手段として、画像入力用カメラにて取り
込まれた映像信号から濃淡画像データを生成し、微分し
たエッジ画像データの稜線を追跡して輪郭線を抽出し線
分画像を得る。この線分画像と把持する部品形状に対応
した照合モデルとのパターンマッチングを行い、最上部
に位置する部品を認識してピックアップする方法が知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般的な工
業製品における部品などは、通常、トレーなどに山積み
状態にて供給される。すると、それら部品は互いに重な
り合い、それぞれ傾きが激しい状態にて存在することに
なる。このような、山積みの最上部に位置する部品が傾
きがない場合の照合モデルとほぼ一致するということは
極めて稀であり、山積み部品から一つの部品を認識しピ
ッキングすることは不可能に近いという問題があった。
【0004】本発明は、上記の課題を解決するために成
されたものであり、その目的とするところは、山積み部
品の中から、ロボットのハンドにより把持可能な部品の
単純形状から成る特定部位を高速に認識することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の発明の構成は、図6にその概念を示したように、2次
元画像から山積み部品の輪郭線を求め、その輪郭線から
輪郭線を構成する複数の構成線分を抽出し、その構成線
分から前記部品を認識してロボットのハンドにより把持
させる高速ピッキング装置において、前記2次元画像に
おいて前記部品の把持可能な単純形状から成る複数の特
定部位を認識するための該複数の特定部位に対応した複
数のモデルであって、前記複数の特定部位がそれぞれ基
準姿勢をとるときの形状を特定するデータにより予め設
定される複数の照合モデルを記憶する照合モデル記憶手
段と、前記複数の特定部位に対応して該複数の特定部位
をそれぞれ把持し得る複数のハンドの情報を記憶したハ
ンド情報記憶手段と、前記2次元画像の中から前記複数
の照合モデルとの照合により認識された1つの部分を前
記複数の特定部位のうちの1つとして検出する特定部位
検出手段と、検出された前記特定部位の位置を決定する
位置決定手段と、決定された前記位置の前記特定部位に
対応する前記複数のハンドのうちの1つを選択すると共
に位置決めして前記特定部位をピックアップさせる指令
手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】照合モデル記憶手段には2次元画像において部
品の把持可能な単純形状から成る複数の特定部位を認識
するためのそれら特定部位に対応した複数のモデルであ
って、上記複数の特定部位がそれぞれ基準姿勢をとると
きの形状を特定するデータにより予め設定された複数の
照合モデルが記憶されている。又、ハンド情報記憶手段
には上記複数の特定部位に対応してそれら複数の特定部
位をそれぞれ把持し得る複数のハンドの情報が記憶され
ている。特定部位検出手段により上記2次元画像の中か
ら上記複数の照合モデルとの照合により認識された1つ
の部分が上記複数の特定部位のうちの1つとして検出さ
れる。そして、位置決定手段により検出された上記特定
部位の位置が決定される。この後、指令手段により上記
位置決定手段にて決定された位置に上記ハンド情報記憶
手段に記憶された複数のハンドの情報のうちの1つから
ハンドを選択し位置決めして上記特定部位をピックアッ
プさせる指令がロボット側に出力される。
【0007】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。図1は本発明に係る山積み部品の高速ピッキン
グ装置を示した全体構成図であり、図2は同実施例装置
の主要部の構成を示したブロックダイヤグラムである。
高速ピッキング装置100は主として、画像入力用カメ
ラ10と物体認識装置20とフィンガが先端に配設され
山積み部品の中から一つの部品(以下、ワークともい
う)Wを把持するためのハンド40を有するピッキング
用ロボット30と交換用ハンド41,42,43とから
成る。尚、各ハンドはワークWの特定部位に対応し適宜
ピッキング用ロボット30に装着される。例えば、図の
ピッキング用ロボット30に装着されたハンド40はワ
ークWの単純形状から成る特定部位として丸穴の内径な
ど、交換用ハンド41はワークWの外形など、交換用ハ
ンド42はワークWの穴に挿入して裏側からの引っ掛け
など、又、交換用ハンド43はワークWの平面部に吸着
などによりそれぞれワークWを把持可能である。そし
て、作業台の上には山積み状態でワークWが収容された
トレーTが載置されている。
【0008】図2において、トレーT内には山積み状態
でワークWが収容されており、そのトレーTの上部から
ワークWを撮像する画像入力用カメラ10が設けられて
いる。又、トレーTの中央上部からワークWを一様に照
明する照明装置Lが設けられている。物体認識装置20
は、照合、判定等のデータ処理を行う中央処理装置21
と、画像入力用カメラ10により得られた映像信号を処
理して、検出物体の輪郭線を検出して、輪郭線を構成す
る構成線分を抽出し、又、合成エッジ画像を求めるなど
のデータ処理を行う画像処理装置22と、照合モデルに
関するデータや検出物体に関するデータを記憶する記憶
装置23と、照明制御回路24とで構成されている。更
に、画像処理装置22は、画像入力用カメラ10の出力
する映像信号をサンプリングして、濃淡レベルをディジ
タル化した濃淡画像データを生成する画像入力装置22
1と、その濃淡画像データから微分演算により明度勾配
を求め、物体画像のエッジを表すエッジ画像データを生
成するエッジ検出装置222と、そのエッジ画像データ
から輪郭線を追跡し、その輪郭線を構成する構成線分を
抽出し、その構成線分の位置に関するデータを生成する
線分抽出装置223とで構成されている。又、記憶装置
23はRAM等で構成されており、ワークWの複数の特
定部位が基準姿勢をとるときの形状を特定するデータに
より予め設定される複数の照合モデルを記憶し、照合モ
デル記憶手段を達成する照合モデルメモリ領域231
と、複数の特定部位をそれぞれ把持し得る複数のハンド
の情報を記憶し、ハンド情報記憶手段を達成するハンド
情報メモリ領域232と、トレーT内の山積みの多数の
ワークWに対応する線分画像が照合された結果を記憶す
る認識結果メモリ領域233などから成る。
【0009】次に、画像入力用カメラ10により山積み
状態の多数のワークWの映像信号を入力して構成線分抽
出後、雑多な構成線分群の中から複数の特定部位とし
て、例えば、図4の状態1のハッチングされた平行なピ
ン部の稜線を照合モデル“平行で長さの等しい線分”と
した照合モデル(1) 、図4の状態2のハッチングされた
平行なピン部の稜線を照合モデル“平行で長さの異なる
線分”とした照合モデル(2) 、又、図4の状態3のハッ
チングされた丸穴を照合モデル“円”とした照合モデル
(3) によりそれぞれ照合選定させる場合について、物体
認識装置20の処理手順を示した図3のフローチャート
に基づいて本装置の作用を説明する。照明制御回路24
により照明装置Lが点燈され、画像入力用カメラ10で
得られた映像信号が画像入力装置221に入力される。
そして、画像入力装置221では、映像信号をサンプリ
ングしてディジタル信号に変換して濃淡画像が生成され
る。その濃淡画像データはエッジ検出装置222に入力
し、微分されてエッジ画像が生成される。そのエッジ画
像データは線分抽出装置223に入力し、稜線を追跡す
ることで物体の輪郭線が抽出される。更に、その輪郭線
は折線や円などで近似され線分画像が得られる。そし
て、ステップ100において、中央処理装置1は画像処
理装置22にて得られた線分画像を入力する。次にステ
ップ102に移行して、入力された線分画像から一続き
の線分群が抽出され、ワークWの特定部位“平行(距離
1)で長さ(l1)の等しい線分”に対応する照合モデル
(1) により探索される。尚、複数の照合モデルに対する
探索の順序は、例えば、図4に示されたトレー内におけ
る各状態の存在比率の高いものからとされる。又、予め
各状態におけるピッキング成功確率が分かっていれば、
そのピッキング成功確率の高い状態に対応した照合モデ
ルから順に探索するようにしても良い。次にステップ1
04に移行して、ステップ102の照合モデル(1) の探
索によって該当ワークが見つかったか否かが判定され
る。ステップ104で該当ワークがあると、ステップ1
06に移行し、照合モデル(1) にて探索されたワークW
の特定部位の位置(方向を有する中心座標位置)及びそ
の特定部位を把持可能なハンド(ハンド番号)などの情
報をピッキング用ロボット30側へ送信する。ここで、
ステップ104で該当ワークがないと、ステップ108
に移行し、入力された線分画像から一続きの線分群が抽
出され、ワークWの特定部位“平行(距離m2)で長さ
(l2,3)の異なる線分”に対応する照合モデル(2) に
より探索される。次にステップ110に移行して、ステ
ップ108の照合モデル(2) の探索によって該当ワーク
が見つかったか否かが判定される。ステップ110で該
当ワークがあると、ステップ112に移行し、照合モデ
ル(2) にて探索されたワークWの特定部位の位置(方向
を有する中心座標位置)及びその特定部位を把持可能な
ハンド(ハンド番号)などの情報をピッキング用ロボッ
ト30側へ送信する。ここで、ステップ110で該当ワ
ークがないと、ステップ114に移行し、入力された線
分画像から一続きの線分群が抽出され、ワークWの特定
部位“円(φc)”に対応する照合モデル(3) により探
索される。尚、上述のステップ102,108,114
における照合モデル(1),(2),(3)はワークWの特定部位
が基準姿勢をとるときの形状を特定するデータにより予
め設定されるのであるが、ワークWが傾斜した場合にも
把持可能となる許容限界角度などにより照合の一致範囲
が拡大されて探索される。次にステップ116に移行し
て、ステップ114の照合モデル(3) の探索によって該
当ワークが見つかったか否かが判定される。ステップ1
16で該当ワークがあると、ステップ118に移行し、
照合モデル(3) にて探索されたワークWの特定部位の位
置(中心座標位置)及びその特定部位を把持可能なハン
ド(ハンド番号)などの情報をピッキング用ロボット3
0側へ送信する。ここで、ステップ116でも該当ワー
クがないと、ステップ120に移行し、次回の画像入力
時には山積みされたワークWの状態を変え、照合モデル
にて探索される確率を増すために図示しない加振装置に
トレーTの加振指令が出力される。次にステップ122
に移行し、加振回数Cがカウントされる。この加振回数
は、プログラムの最初に0とされ、全ての照合モデルに
ついて各1回の探索が不成功に終わる毎にカウントアッ
プされる。そして、ステップ124で、加振回数C≧3
であるか否かが判定される。即ち、3回加振しても状態
が変わらず全ての照合モデルについて各3回の探索が不
成功であれば、トレーT内にワークWがなくなっている
か或いはトレーT内のワークWが存在する状態が余程悪
く、これ以上ワーク探索を続けることは不適当であると
して、本プログラムを終了する。ここで、特定部位検出
手段はステップ102,108,114にて、位置決定
手段はステップ104,110,116にて指令手段は
ステップ106,112,118にてそれぞれ達成され
る。
【0010】上述のプログラムが実行されることによ
り、部品の複数の特定部位に対応した複数の照合モデル
の何れかにて認識された部品はピッキング用ロボット3
0のハンド40或いは交換用ハンド41,42,43の
何れかによりピッキングされることになる。このよう
に、部品の複数の特定部位に対応した複数のハンドによ
るピッキングではピッキング用ロボット30による部品
のピッキング成功確率を大幅に向上できるという効果が
ある。前述の実施例においては、特定部位を探索する照
合モデルとピッキングするためのロボットのハンドが1
対1に対応しているように説明されているが、認識する
特定部位が異なってもそれらを同一のハンドにてピッキ
ングできる場合には、複数のハンドを必ずしも用意する
必要はない。この例としては、幅が異なった平行な特定
部位などがある。又、前述の実施例においては、部品の
複数の特定部位として円や平行な部分を選定した場合を
述べたが、この他、長穴、直線、円弧、コーナ部などを
特定部位として選定することもできる。更に、外形形状
ではない刻印又は印刷マークなどを特定部位として選定
することもできる。この場合には、特定部位の認識によ
りその位置から確定される外形形状の部位を把持位置と
して選定すれば良い。
【0011】図5に山積み部品からの高速ピッキングの
基本ステップと多形状部品への対応法を示した。前述の
実施例においては、一つの部品に把持可能な幾つかの特
定部位がある場合を想定したピッキングについて述べた
が、トレー内に異種の部品が混在収容されているような
場合にも本装置は適用可能である。この場合には、各部
品の特定部位をそれぞれ限定認識させることにより、そ
れぞれの特定部位に適したハンドにより部品を確実に把
持させることができる。又、本発明は山積み部品を対象
としているが、平面上に単独に1個だけ置かれた部品や
数個散在した状態で置かれた部品、更に、仕切りの付い
たトレー内に分離された状態で置かれた部品に対しても
同様に適用可能なことは明白である。
【0012】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成さ
れ、部品の把持可能な単純形状から成る複数の特定部位
が基準姿勢をとるときの形状を特定するデータにより予
め設定された複数の照合モデルと、複数の特定部位に対
応してそれら複数の特定部位をそれぞれ把持し得る複数
のロボットのハンドの情報とが記憶され、2次元画像の
中から複数の照合モデルとの照合により認識された1つ
の部分が上記複数の特定部位のうちの1つとして検出さ
れ、その検出された特定部位の位置が決定され、その位
置に複数のハンドのうちの1つを選択し位置決めして特
定部位をピックアップさせる指令がロボット側に送信さ
れる。従って、部品の複数の特定部位のうち一つでも照
合され認識される限りその特定部位を把持するのに適し
たロボットのハンドが選択され、認識され決定された特
定部位の位置にそのハンドが位置決めされ部品がピック
アップされる。このように、部品の複数の特定部位に対
応した複数の照合モデルによる照合では、それら特定部
位の認識される確率が増えることになる。そして、認識
された部品の特定部位に対応した位置及びハンドの選択
などのピッキング情報がロボット側に指示されるので、
ロボットのハンドにより部品が把持されるピッキング成
功確率を大幅に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的な一実施例に係る山積み部品の
高速ピッキング装置を示した全体構成図である。
【図2】同実施例装置の主要部の構成を示したブロック
ダイヤグラムである。
【図3】同実施例装置で使用されている中央処理装置の
処理手順を示したフローチャートである。
【図4】同実施例に係るワークが山積みでトレー内に収
容されている状態を示した説明図である。
【図5】山積み部品からの高速ピッキングの基本ステッ
プと多形状部品への対応法を示した説明図である。
【図6】本発明の概念を示したブロックダイヤグラムで
ある。
【符号の説明】
10−画像入力用カメラ 20−物体認識装置 2
1−中央処理装置 22−画像処理装置 23−記憶装置 24−照明
制御回路 30−ピッキング用ロボット 40−(ロボットの)
ハンド 41,42,43−交換用ハンド T−トレー W
−ワーク(部品) 100−高速ピッキング装置 ステップ102,108,114−特定部位検出手段 ステップ104,110,116−位置決定手段 ステップ106,112,118−指令手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 浩史 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−28877(JP,A) 特開 昭60−116005(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次元画像から山積み部品の輪郭線を求
    め、その輪郭線から輪郭線を構成する複数の構成線分を
    抽出し、その構成線分から前記部品を認識してロボット
    のハンドにより把持させる高速ピッキング装置におい
    て、 前記2次元画像において前記部品の把持可能な単純形状
    から成る複数の特定部位を認識するための該複数の特定
    部位に対応した複数のモデルであって、前記複数の特定
    部位がそれぞれ基準姿勢をとるときの形状を特定するデ
    ータにより予め設定される複数の照合モデルを記憶する
    照合モデル記憶手段と、 前記複数の特定部位に対応して該複数の特定部位をそれ
    ぞれ把持し得る複数のハンドの情報を記憶したハンド情
    報記憶手段と、 前記2次元画像の中から前記複数の照合モデルとの照合
    により認識された1つの部分を前記複数の特定部位のう
    ちの1つとして検出する特定部位検出手段と、検出され
    た前記特定部位の位置を決定する位置決定手段と、 決定された前記位置の前記特定部位に対応する前記複数
    のハンドのうちの1つを選択すると共に位置決めして前
    記特定部位をピックアップさせる指令手段とを備えたこ
    とを特徴とする山積み部品の高速ピッキング装置。
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