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JP2556438B2 - 既設固定物に対する後付け部材のネジ締結方法とその装置 - Google Patents
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JP2556438B2 - 既設固定物に対する後付け部材のネジ締結方法とその装置 - Google Patents

既設固定物に対する後付け部材のネジ締結方法とその装置

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JP2556438B2
JP2556438B2 JP5312463A JP31246393A JP2556438B2 JP 2556438 B2 JP2556438 B2 JP 2556438B2 JP 5312463 A JP5312463 A JP 5312463A JP 31246393 A JP31246393 A JP 31246393A JP 2556438 B2 JP2556438 B2 JP 2556438B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は既設の固定物に対する後
付け部材のネジ締結方法と、そのネジ締結装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、建物の構築上野縁を既設の固定
物又は骨組として、これにコンクリート製の天井パネル
を後付け施工するような場合、その天井パネル側にボル
トを、野縁側にナットを各々対応的に設置すると共に、
上記天井パネルをクレーンなどにより吊り上げて、これ
を野縁の下面に密着させた上、上記ボルトとナットをそ
の多数の点在分布個所において、締結作業している実際
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記ナット
は天井パネルの裏側にあって、表側から視認できない盲
目状態となり、又その天井パネルと野縁との裏面空間に
は、作業者の身体のみならず、そのナットを保持すべき
操作手さえも差し入れることができないため、仮令多人
数の目視・監督下において作業するとしても、上記ボル
トとナットを正しく位置決め合致させることは至難の業
であり、その天井パネルの表側からすばやく安楽に締結
することができない。
【0004】そして、このような問題は上記制約条件下
でのネジ締結作業となる限り、建物の天井パネルのみな
らず、床パネルや壁パネル、その他の比較的大型又は重
量がある後付け部材を、既設の固定物へ組立固定する各
種技術分野においても、全く同様に起るものと言え、殊
更上記ボルトとナットの多数を用いることも相伴ない、
作業能率上の隘路となっている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題の改良
を目的としており、そのための構成上既設固定物に対す
る後付け部材のネジ締結方法として、野縁などの既設固
定物を裏側として、その既設固定物へ表側から天井パネ
ルなどの後付け部材を、ネジ締結具によって組立固定す
るに当り、上記既設固定物にナットをスライドし得るも
回動しない仮止め状態として保持させる一方、そのナッ
トと対応するボルトを後付け部材に、回動し得るもスラ
イドしない仮止め状態として保持させると共に、
【0006】上記後付け部材の表側からボルトを経てナ
ットに、位置決めガイドワイヤーを差し込み貫通させ
て、そのガイドワイヤーの先導作用によりボルトとナッ
トを位置決め合致させた上、上記ガイドワイヤーを抜き
去って、そのボルトをナットに対して締め付けるべく、
上記後付け部材の表側から回動操作することを第1の特
徴とし、
【0007】同じく野縁などの既設固定物を裏側とし
て、その既設固定物へ表側から天井パネルなどの後付け
部材を、ネジ締結具によって組立固定するに当り、上記
既設固定物にナットをスライドし得るも回動しない仮止
め状態として保持させる一方、そのナットと対応するボ
ルトを後付け部材に、回動し得るもスライドしない仮止
め状態として保持させると共に、
【0008】そのボルトに予じめ裏側への植立状態とし
て付属された位置決めガイドワイヤーを、上記ナットに
差し込み貫通させて、そのガイドワイヤーの先導作用に
よりボルトとナットを位置決め合致させた上、上記ガイ
ドワイヤーをボルトに付属する状態のままで、そのボル
トをナットに対して締め付けるべく、上記後付け部材の
表側から回動操作することを第2の特徴とする。
【0009】更に、上記方法の実施に供するネジ締結装
置として、その構成上野縁などの既設固定物に貫通形成
されたボルト逃し入れ孔と、上記既設固定物へ表側から
組立固定されるべき天井パネルなどの後付け部材に、上
記ボルト逃し入れ孔と対応するように貫通形成された回
動操作工具受け入れ孔と、上記既設固定物のボルト逃し
入れ孔に跨がる如く、その裏側へナット受けを介して、
スライドし得るも回動しない仮止め状態に保持された鍔
板付きナットと、上記後付け部材の回動操作工具受け入
れ孔に跨がる如く、その裏側へボルト受けを介して、回
動し得るもスライドしない仮止め状態に保持され、且つ
自己の回動軸線上にガイドワイヤー受け入れ孔が貫通形
成された角穴付きボルトと、上記後付け部材の表側から
回動操作工具受け入れ孔並びにガイドワイヤー受け入れ
孔を経て、ナットに差し込み貫通される可撓性と剛性を
併有した針金などの位置決めガイドワイヤーとから成
り、
【0010】そのガイドワイヤーの差し込み先導作用に
よって、上記後付け部材側のボルトと既設固定物側のナ
ットとを位置決め合致させ得るように定めると共に、そ
の位置決め合致させた上、上記ガイドワイヤーを抜き去
ることにより解放した後付け部材の回動操作工具受け入
れ孔から、上記ボルトの角穴へレンチなどの回動操作工
具を挿入係止させて、そのボルトを上記ナットに対して
締め付けるべく、上記後付け部材の表側から回動操作す
るように設定したことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】上記第1、2発明のネジ締結方法によれば、既
設固定物に対して後付け部材を組立固定すべきネジ締結
具としてのナットが、後付け部材の表側から見えず、又
その後付け部材と既設固定物との裏面空間へ、上記ナッ
トの操作手さえ差し入れることができない制約を受ける
条件下にあっても、その後付け部材に保持されたボルト
と、既設固定物に保持されたナットとが、表側から差し
込み貫通される位置決めガイドワイヤーの先導作用によ
って、正しく位置決め合致されることになるため、その
両者の安定なネジ締結作業を介して、上記既設固定物へ
後付け部材を極めて能率良く安楽に組立固定することが
でき、その作業性と省力化に著しく優れる。
【0012】つまり、ネジ締結具としてのナットが既設
固定物に、スライドし得る融通性を発揮しつつも回動不
能な仮止め状態として保持されている一方、そのナット
と対応するボルトは後付け部材に、回動し得るもスライ
ド不能な仮止め状態として保持されているため、上記位
置決めガイドワイヤーの先導作用に基き、ボルトとナッ
トを容易に正しく位置決め合致させることができ、しか
もそのナットに対してボルトを締め付けるべく、そのボ
ルトを安定良く確かに回動操作し得るわけである。
【0013】又、第3発明のネジ締結装置によれば、上
記作用効果を得るための必要構成として頗る簡素で足
り、量産上有益であることは勿論、その位置決めガイド
ワイヤーの可撓性と剛性を適度に選定することによっ
て、既設固定物と後付け部材との裏面空間が大小変化す
るも、その変化に左右されることなく、常時安定した位
置決めガイドワイヤーの先導作用を営なませることがで
きる。
【0014】更に、ナットが鍔板付きの形態であるた
め、既設固定物のボルト逃し入れ孔をそのボルトや位置
決めガイドワイヤーの受け入れやすく、極力大きく開口
させることができ、それにも拘らずボルト逃し入れ孔に
跨がる脱落不能な仮止め状態として、その既設固定物に
沿うスライド自由度も大きく確保し得ることとなり、ボ
ルトとの締結作業をますます円滑に行なえる。
【0015】他方、ボルトは角穴付きの形態として、そ
の回動軸線上に沿い貫通するガイドワイヤー受け入れ孔
を備えており、しかも後付け部材の回動操作工具受け入
れ孔に跨がる仮止め状態として、その後付け部材の裏側
に保持されているため、上記位置決めガイドワイヤーを
抜き去ることもでき、その抜き去り後に解放する回動操
作工具受け入れ孔を通じて、後付け部材の表側からレン
チなどの回動操作工具により、上記ボルトを安楽に回動
操作し得るのであり、著しく便利と言える。
【0016】
【実施例】以下、図面に基いて本発明の詳細を説明する
と、図1〜4は建物の野縁(A)を既設固定物とし、天
井パネル(B)を後付け部材として、その後者を点在分
布する多数のネジ締結具により、前者へ組立固定する施
工例を示している。
【0017】上記野縁(A)はアングル鋼材から成り、
その垂直面に突き合わせ溶接された野縁受け(11)
と、これに螺合締結された吊りボルト(12)との複数
づつによって、建物の天井裏へ先に吊持されることとな
る。その吊りボルト(12)を取り付けるべきFC板
は、図示省略してある。
【0018】(13)は上記野縁(A)の水平面に所要
間隔を保つ点在分布状態として貫通形成された複数のボ
ルト逃し入れ孔、(14)は上記ネジ締結具に係る複数
のナットであるが、その下面に角型の径大な鍔板(1
5)が各々付属一体化されることにより、上記ボルト逃
し入れ孔(13)を極力に大きく開口させて、後述のボ
ルトや位置決めガイドワイヤーを受け入れやすく定めつ
つも、そのボルト逃し入れ孔(13)に跨がる脱落不能
な状態として、上記野縁(A)の水平面に裏側から載置
されている。
【0019】(16)は上記野縁(A)の水平面に沿う
各鍔板(15)付きナット(14)のスライド作用を許
しつつも、その回動を許さぬように保持する仮止め用の
ナット受けであり、上記張り出し鍔板(15)を一定の
範囲(w)において包囲・規制する如く、野縁(A)の
水平面から裏側へ一体的に起立されている。
【0020】その場合、図示の実施例ではナット受け
(16)を、上記野縁(A)の垂直面と相俟って、各ナ
ット(14)の鍔板(15)を部分的に包囲する合計3
枚の金属板から具体化すると共に、これらを野縁(A)
の水平面に溶接しているが、例えばその各金属板の上端
部を更に内側へ折り曲げることにより、ナット(14)
が後述するボルトとの締め付け作業上、野縁(A)の水
平面から浮上的に退動するおそれを防止しても良い。
【0021】(17)は各鍔板(15)の中心に開口さ
れた連通孔であり、言うまでもなくナット(14)自身
のネジ孔(18)並びに上記野縁(A)のボルト逃し入
れ孔(13)と連通しているが、その開口径(d1 )に
ついては、小さくともボルト逃し入れ孔(13)と同等
程度に寸法化することが好ましい。
【0022】又、その連通孔(17)を例えば下広がり
の円錐型に開口形成して、後述のボルトや位置決めガイ
ドワイヤーをナット(14)のネジ孔(18)へ、自づ
と円滑に受け入れ誘導作用させることが望ましい。
【0023】他方、上記野縁(A)を骨組として、これ
に後付け施工される天井パネル(B)はコンクリート製
であり、これには工場生産の段階において、野縁(A)
の上記ボルト逃し入れ孔(13)と対応する回動操作工
具受け入れ孔(19)の複数が貫通形成されている。
【0024】(20)はその各工具受け入れ孔(19)
の真上位置に臨みつつ、上記野縁(A)と直交する関係
状態に延在されたボルト受けであって、やはりアングル
鋼材から成り、その垂直面の下端部が天井パネル(B)
の裏側に打ち込み一体化されている一方、残る水平面が
上記工具受け入れ孔(19)を跨ぐように横架してい
る。(21)は天井パネル(B)に埋設されたアンカー
筋であり、上記ボルト受け(20)と溶接されているこ
と言うまでもない。
【0025】そして、その各ボルト受け(20)の水平
面には、上記工具受け入れ孔(19)と対応位置するボ
ルト受け入れ孔(22)の複数が、点在分布状態に開口
形成されている。
【0026】つまり、上記ボルト受け(20)がアング
ル鋼材から成る片脚形態として、天井パネル(B)の裏
側へ一体的に立設されているわけであり、そのため残る
開放状態の片側からボルト受け入れ孔(22)へ、後述
するボルトのネジ軸部を図示のように差し込み垂立させ
ることができ、しかもそのボルトを回動し得るも、水平
方向にはスライド不能な仮止め状態に保持することがで
きる。
【0027】(23)は上記野縁(A)側のナット(1
4)と締結されるボルトであって、天井パネル(B)に
おける上記工具受け入れ孔(19)の開口径(d2 )よ
りも大きな張り出し頭部(24)を備えることにより、
その工具受け入れ孔(19)から脱落しないようになっ
ている。
【0028】そして、その各ボルト(23)のネジ軸部
(25)が図示のように、上記ボルト受け(20)に開
口するボルト受け入れ孔(22)へ、下方から差し込み
貫通された倒立姿勢のもとで、天井パネル(B)の裏側
へ仮止め状態に載置されているのである。
【0029】(26)は各ボルト(23)の径大な頭部
(24)に切り欠かれた角穴であり、ここには後述の回
動操作工具が下方から挿入係止されることとなる。上記
ボルト(23)が角穴(26)付きの形態をなしている
わけであるが、これにレンチなどの工具を係止させて回
動操作できるならば、そのありふれた6角穴のみに限ら
ない。
【0030】(27)は上記角穴(26)と連通する如
く、各ボルト(23)の回動軸線上に沿って貫通形成さ
れたガイドワイヤー受け入れ孔であり、ここには天井パ
ネル(B)の表側から上記工具受け入れ孔(19)を通
じて、1本の位置決めガイドワイヤー(28)が抜き差
し自在に差し込み貫通されることとなる。
【0031】そのガイドワイヤー(28)は上記ボルト
(23)とナット(14)を位置決め合致させるべく、
その先導作用を果すものであって、針金などの適度な剛
性と可撓性を併有する線材から成り、殊更血管造影用カ
テーテルを血管内の目標個所へ導くガイドワイヤーや、
釣竿の穂先部などに身受けられる如く、高度の可撓性を
有し、且つ手元側から操作外力を加えても、固定の屈曲
(所謂曲がり癖)を形作らず、その外力を解けば直線状
態に戻る性状の安価な線材が、最適であると言える。し
かも、その上部先端に丸味を与えることが望ましい。
【0032】次に、図5、6は本発明の変形実施例を示
しており、これでは上記位置決めガイドワイヤー(2
8)をボルト(23)のネジ軸部(25)へ上方から差
し込むことによって、そのボルト(23)に裏側への植
立状態として予じめ付属させている。(29)はそのネ
ジ軸部(25)に穿設されたガイドワイヤー受け入れ切
欠である。
【0033】そして、その先導作用によるボルト(2
3)とナット(14)の位置決め後にも、上記ガイドワ
イヤー(28)を天井パネル(B)の表側へ抜き去ら
ず、その付属状態のままのボルト(23)と、ナット
(14)とを締結するようになっている。従い、この変
形実施例の場合上記ガイドワイヤー(28)が建物の天
井裏に、言わば仕舞い込まれ残存することとなるが、何
等の支障も生じない。
【0034】尚、その変形実施例におけるその他の構成
は図1〜4の上記基本実施例と実質的に同一であるた
め、その図5、6に図1〜4との対応符号を記入するに
とどめて、その詳細な説明を省略する。
【0035】上記のように構成されたネジ締結装置を用
いて、既設固定物の野縁(A)へ後付け部材の天井パネ
ル(B)を組立固定するに当っては、その天井パネル
(B)の裏側に付属するボルト受け(20)のボルト受
け入れ孔(22)へ、ボルト(23)のネジ軸部(2
5)を下方から差し込み垂立させた状態として、そのボ
ルト(23)を悉く天井パネル(B)に仮止め保持させ
る。
【0036】次いで、天井パネル(B)を野縁(A)と
の関係において、所定の対応位置に当てがうと共に、そ
の天井パネル(B)に開口する回動操作工具受け入れ孔
(19)から上記ボルト(23)を通じ、野縁(A)の
裏側に予じめ仮止め保持されているナット(14)に向
かって、位置決めガイドワイヤー(28)を図1、2の
ように差し込み貫通させた上、上記天井パネル(B)を
クレーンなどにより吊り上げて、野縁(A)の下面に接
近させるのである。
【0037】そうすれば、上記ガイドワイヤー(28)
の先導作用により、天井パネル(B)側のボルト(2
3)と野縁(A)側のナット(14)とが位置決め合致
することになるため、その後上記ガイドワイヤー(2
8)を引き戻す如くに抜き去る。
【0038】そして、その解放した天井パネル(B)の
上記工具受け入れ孔(19)からボルト(23)の角穴
(26)へ、図3、4のようにレンチなどの回動操作工
具(30)を挿入係止させて、そのボルト(23)を回
動操作することにより、野縁(A)側のナット(14)
に締め付け固定するのである。尚、最後に上記工具受け
入れ孔(19)が目地処理されることは、言うまでもな
い。
【0039】上記作業は終始天井パネル(B)の表側か
ら行なえるため、その表側から野縁(A)に付属するナ
ット(14)が目視できなくても、又天井パネル(B)
が野縁(A)へ次第に接近し、逐には密着する関係上、
その相互の裏面空間に人体はもとより、ナット(14)
の操作手さえ差し入れることができなくても、上記天井
パネル(B)を野縁(A)へ極めて能率良く整然とネジ
締結することが可能であり、その組立固定状態の安定性
にも役立つ。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明では野縁(A)な
どの既設固定物を裏側として、その既設固定物へ表側か
ら天井パネル(B)などの後付け部材を、ネジ締結具に
よって組立固定するに当り、上記既設固定物にナット
(14)をスライドし得るも回動しない仮止め状態とし
て保持させる一方、そのナット(14)と対応するボル
ト(23)を後付け部材に、回動し得るもスライドしな
い仮止め状態として保持させると共に、
【0041】上記後付け部材の表側からボルト(23)
を経てナット(14)に、位置決めガイドワイヤー(2
8)を差し込み貫通させて、そのガイドワイヤー(2
8)の先導作用によりボルト(23)とナット(14)
を位置決め合致させた上、上記ガイドワイヤー(28)
を抜き去って、そのボルト(23)をナット(14)に
対して締め付けるべく、上記後付け部材の表側から回動
操作する方法であるため、冒頭に述べた従来技術の問題
を完全に改良でき、作業性に著しく優れる効果がある。
【0042】即ち、本発明の上記構成によれば、後付け
部材の表側からボルト(23)を経て、既設固定物の裏
側に位置するナット(14)へ、位置決めガイドワイヤ
ー(28)を差し込み貫通させるようになっているが、
そのナット(14)は既設固定物に対して、スライドし
得る自由性を有しつつも、回動不能な仮止め状態に保持
されている。
【0043】他方、そのナット(14)と対応するボル
ト(23)は後付け部材に対して、逆に回動し得るもス
ライド不能な仮止め状態に保持されているため、上記ガ
イドワイヤー(28)の差し込み操作を容易に行なえる
ばかりでなく、そのガイドワイヤー(28)の先導作用
に基くボルト(23)とナット(14)の位置決め合致
状態をも、円滑に正しく達成することができる。
【0044】又、その合致状態では上記のように、ナッ
ト(14)が回動不能であるに反して、ボルト(23)
は回動し得るため、そのボルト(23)をナット(1
4)に対して確実に締め付け回動操作することができ、
その回動操作も上記ガイドワイヤー(28)の抜き差し
操作と同じく、後付け部材の表側から安楽に能率良く行
なえるのである。
【0045】その結果、冒頭に述べた通り、仮令ナット
が後付け部材の表側から目視できず、又その後付け部材
と既設固定物との裏面空間へ人体はもとより、上記ナッ
トの操作手さえ差し入れることができない制約を受ける
条件下にあっても、その既設固定物に対する後付け部材
のネジ締結作業を、著しく高能率に行なえるのであり、
省力化にも著しく優れる。
【0046】そして、請求項2に記載の通り、上記ナッ
ト(14)との位置決めガイドワイヤー(28)をボル
ト(23)に、その裏側への植立状態として付属させ、
そのガイドワイヤー(28)による位置決め合致後、こ
れを抜き去らぬ構成とするも、上記効果を同様に期待す
ることができる。
【0047】更に、請求項3に記載のネジ締結装置で
は、野縁(A)などの既設固定物に貫通形成されたボル
ト逃し入れ孔(13)と、上記既設固定物へ表側から組
立固定されるべき天井パネル(B)などの後付け部材
に、上記ボルト逃し入れ孔(13)と対応するように貫
通形成された回動操作工具受け入れ孔(19)と、上記
既設固定物のボルト逃し入れ孔(13)に跨がる如く、
その裏側へナット受け(16)を介して、スライドし得
るも回動しない仮止め状態に保持された鍔板(15)付
きナット(14)と、上記後付け部材の回動操作工具受
け入れ孔(19)に跨がる如く、その裏側へボルト受け
(20)を介して、回動し得るもスライドしない仮止め
状態に保持され、且つ自己の回動軸線上にガイドワイヤ
ー受け入れ孔(27)が貫通形成された角穴(26)付
きボルト(23)と、上記後付け部材の表側から回動操
作工具受け入れ孔(19)並びにガイドワイヤー受け入
れ孔(27)を経て、ナット(14)に差し込み貫通さ
れる可撓性と剛性を併有した位置決めガイドワイヤー
(28)とから成り、
【0048】そのガイドワイヤー(28)の差し込み先
導作用によって、上記後付け部材側のボルト(23)と
既設固定物側のナット(14)とを位置決め合致させ得
るように定めると共に、その位置決め合致させた上、上
記ガイドワイヤー(28)を抜き去ることにより解放し
た後付け部材の回動操作工具受け入れ孔(19)から、
上記ボルト(23)の角穴(26)へレンチなどの回動
操作工具(30)を挿入係止させて、そのボルト(2
3)を上記ナット(14)に対して締め付けるべく、上
記後付け部材の表側から回動操作するように構成してあ
るため、実質上ボルト(23)に対するガイドワイヤー
受け入れ孔(27)の穿孔加工と、位置決めガイドワイ
ヤー(28)を必要とする以外に、悉くありふれた構成
部材を使用することができ、上記効果を得るための必要
構成として、頗る簡素で足り、量産性に著しく優れる。
【0049】又、上記位置決めガイドワイヤー(28)
は可撓性と剛性を併有するため、そのボルト(23)と
ナット(14)を位置決め合致させるべき、円滑な先導
作用を営なめることはもとより、その材質や太さ、長さ
などを改変するのみで、上記既設固定物と後付け部材と
の裏面空間寸法に、すばやく適応することができる効果
もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】建物の野縁(既設固定物)に対する天井パネル
(後付け部材)の組立過程を示す一部破断の正面図であ
る。
【図2】図1の2−2線に沿う拡大断面図である。
【図3】図1に対応する組立完了状態を示す一部破断の
正面図である。
【図4】図3の4−4線に沿う拡大断面図である。
【図5】図2に対応する変形実施例を示す側断面図であ
る。
【図6】図4に対応する同じく変形実施例を示す側断面
図である。
【符号の説明】
A……野縁(既設固定物) B……天井パネル(後付け部材) 14…ナット 15…鍔板 16…ナット受け 19…回動操作工具受け入れ孔 20…ボルト受け 23…ボルト 26…角穴 27…ガイドワイヤー受け入れ孔 28…位置決めガイドワイヤー 29…ガイドワイヤー受け入れ切欠 30…回動操作工具

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 野縁(A)などの既設固定物を裏側とし
    て、その既設固定物へ表側から天井パネル(B)などの
    後付け部材を、ネジ締結具によって組立固定するに当
    り、 上記既設固定物にナット(14)をスライドし得るも回
    動しない仮止め状態として保持させる一方、そのナット
    (14)と対応するボルト(23)を後付け部材に、回
    動し得るもスライドしない仮止め状態として保持させる
    と共に、 上記後付け部材の表側からボルト(23)を経てナット
    (14)に、位置決めガイドワイヤー(28)を差し込
    み貫通させて、そのガイドワイヤー(28)の先導作用
    によりボルト(23)とナット(14)を位置決め合致
    させた上、上記ガイドワイヤー(28)を抜き去って、
    そのボルト(23)をナット(14)に対して締め付け
    るべく、上記後付け部材の表側から回動操作することを
    特徴とする既設固定物に対する後付け部材のネジ締結方
    法。
  2. 【請求項2】 野縁(A)などの既設固定物を裏側とし
    て、その既設固定物へ表側から天井パネル(B)などの
    後付け部材を、ネジ締結具によって組立固定するに当
    り、 上記既設固定物にナット(14)をスライドし得るも回
    動しない仮止め状態として保持させる一方、そのナット
    (14)と対応するボルト(23)を後付け部材に、回
    動し得るもスライドしない仮止め状態として保持させる
    と共に、 そのボルト(23)に予じめ裏側への植立状態として付
    属された位置決めガイドワイヤー(28)を、上記ナッ
    ト(14)に差し込み貫通させて、そのガイドワイヤー
    (28)の先導作用によりボルト(23)とナット(1
    4)を位置決め合致させた上、上記ガイドワイヤー(2
    8)をボルト(23)に付属する状態のままで、そのボ
    ルト(23)をナット(14)に対して締め付けるべ
    く、上記後付け部材の表側から回動操作することを特徴
    とする既設固定物に対する後付け部材のネジ締結方法。
  3. 【請求項3】 野縁(A)などの既設固定物に貫通形成
    されたボルト逃し入れ孔(13)と、 上記既設固定物へ表側から組立固定されるべき天井パネ
    ル(B)などの後付け部材に、上記ボルト逃し入れ孔
    (13)と対応するように貫通形成された回動操作工具
    受け入れ孔(19)と、 上記既設固定物のボルト逃し入れ孔(13)に跨がる如
    く、その裏側へナット受け(16)を介して、スライド
    し得るも回動しない仮止め状態に保持された鍔板(1
    5)付きナット(14)と、 上記後付け部材の回動操作工具受け入れ孔(19)に跨
    がる如く、その裏側へボルト受け(20)を介して、回
    動し得るもスライドしない仮止め状態に保持され、且つ
    自己の回動軸線上にガイドワイヤー受け入れ孔(27)
    が貫通形成された角穴(26)付きボルト(23)と、 上記後付け部材の表側から回動操作工具受け入れ孔(1
    9)並びにガイドワイヤー受け入れ孔(27)を経て、
    ナット(14)に差し込み貫通される可撓性と剛性を併
    有した位置決めガイドワイヤー(28)とから成り、 そのガイドワイヤー(28)の差し込み先導作用によっ
    て、上記後付け部材側のボルト(23)と既設固定物側
    のナット(14)とを位置決め合致させ得るように定め
    ると共に、 その位置決め合致させた上、上記ガイドワイヤー(2
    8)を抜き去ることにより解放した後付け部材の回動操
    作工具受け入れ孔(19)から、上記ボルト(23)の
    角穴(26)へレンチなどの回動操作工具(30)を挿
    入係止させて、そのボルト(23)を上記ナット(1
    4)に対して締め付けるべく、上記後付け部材の表側か
    ら回動操作するように構成したことを特徴とする既設固
    定物に対する後付け部材のネジ締結装置。
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