Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP2556768B2 - 分光分析における多成分分析方法 - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP2556768B2 - 分光分析における多成分分析方法 - Google Patents

分光分析における多成分分析方法

Info

Publication number
JP2556768B2
JP2556768B2 JP4886391A JP4886391A JP2556768B2 JP 2556768 B2 JP2556768 B2 JP 2556768B2 JP 4886391 A JP4886391 A JP 4886391A JP 4886391 A JP4886391 A JP 4886391A JP 2556768 B2 JP2556768 B2 JP 2556768B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
spectrum
components
concentration
component group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4886391A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04265839A (ja
Inventor
正之 足立
豊 山岸
香 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Horiba Ltd
Original Assignee
Horiba Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Horiba Ltd filed Critical Horiba Ltd
Priority to JP4886391A priority Critical patent/JP2556768B2/ja
Priority to DE4203587A priority patent/DE4203587C2/de
Priority to US07/837,235 priority patent/US5351198A/en
Priority claimed from US07/837,235 external-priority patent/US5351198A/en
Publication of JPH04265839A publication Critical patent/JPH04265839A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2556768B2 publication Critical patent/JP2556768B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、試料に対して光源から
光を照射し、そのとき得られる吸収スペクトルに基づい
て試料中に含まれる多成分の濃度を分析する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば赤外吸収スペクトルに基づき多成
分を分光分折する方法においては、従来より一般的に、
吸光度が被測定成分の濃度に比例するというランバート
ベールの法則に基づく線型代数的な手法によって行われ
る。このランバートベールの法則は、以下のように表す
ことができる。 A(ν)=Cα(ν) ……(1) ここで、Cは任意の吸収体の濃度、α(ν)は波数νに
おける単位濃度の吸収スペクトル、A(ν)は未知濃度
の吸収体の波数νにおける吸収スペクトルであり、この
関係を模式的に示したものが図9である。
【0003】同図において、曲線Iは単位濃度の吸収ス
ペクトルα(ν)を、また曲線IIは未知濃度の吸収ス
ペクトルをそれぞれ示している。そして、複数の成分の
吸収が重ね合わさっている場合、上記(1)式は、 A(ν)=Σα(ν) ……(2) という単なる線型結合で表される。ここでCはそれぞ
れの成分に対する濃度、α(ν)はそれぞれの成分に
対する単位濃度の吸収スペクトルである。
【0004】一般的に行われている赤外吸収スペクトル
を用いた多成分分光分析では、校正段階でそれぞれの成
分についての参照スペクトルα(ν)を予め求めてお
き、測定すべき未知混合物の吸収スペクトルA(ν)か
ら各成分の濃度Cが推定される。通常、A(ν)は赤
外線領域の4000cm−1から400cm−1にわた
る連続的な波数点に対応した値として測定されるので、
前記(2)式は、 A(ν)=Σα(ν) ……(3) という形の連立一次方程式で表される。したがって、こ
の連立一次方程式の演算を行列を用いて行うことによ
り、多成分の濃度が推定される。
【0005】図10は2成分の模式的な吸収スペクトル
の重ね合わせを示している。同図において、曲線I,I
Iはそれぞれ成分ガスの単位濃度の吸収スペクトルα
(ν),α(ν)を示し、曲線IIIはそれらの
スペクトルの線型結合(上記(3)式)を示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の方法では、被測定試料に含まれる成分の種類が
多数におよぶ場合、演算に使用する行列が大きくなりす
ぎて、その演算に使用する計算機のメモリとして大容量
のものが必要になる。また、演算途中で使用する行列を
交換する必要が生じた場合、全成分の演算が中断される
ことになるので、時間的な無駄が大きくなるなどの問題
点があった。
【0007】上記の従来欠点に鑑み、本発明は、吸収ス
ペクトルに基づく成分濃度の算出に用いる行列を小さく
でき、演算処理時間も大幅に短縮化できる分光分析にお
ける多成分分析方法を提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、試料に対して光源から光を照射し、そ
のとき得られる吸収スペクトルに基づいて試料中に含ま
れる多成分の濃度を分析する方法において、前記多成分
を複数の成分群にグループ化し、各成分群の分光分析に
用いる周波数領域を成分群別にブロック化するととも
に、一つのスペクトルにおける複数の成分群にそれぞれ
対応する行列を用意し、これらの行列をそれぞれ用いて
各成分群ごとに演算することにより、個々の成分につい
て定量するようにしている。
【0009】本発明においては、試料に含まれる多成分
を複数の成分群にグループ化し、各成分群の分光分析に
用いる周波数領域を成分群別にブロック化するととも
に、一つのスペクトルにおける複数の成分群にそれぞれ
対応する行列を用意し、これらの行列をそれぞれ用いて
各成分群ごとに演算するようにしているので、濃度演算
に使用する行列が小さくなり演算を簡略化できる。そし
て、演算処理の途中で行列を差し換える場合でも、所要
の成分群に対応する行列だけを換えればよいので、行列
交換に伴う時間の無駄をそれだけ軽減できる。また、濃
度算出に不要な吸収スペクトルの周波数領域について演
算を省略できるので、それだけ演算時間を短縮化でき
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明に係る分光分析における多成分分析
方法を実施するための装置の一例であるFT−IR(フ
ーリエ変換赤外線分析装置)1の概略的な構成を示した
ものである。このFT−IR1は、分折部2と、この分
析部2の出力であるインタフェログラムを処理するデー
タ処理部3とからなる。
【0011】上記分析部2は平行な赤外ビームを発する
ように構成された光源4と、ビームスプリッタ5、固定
ミラー6、可動ミラー7からなる干渉機構8と、測定試
料などを収容し、干渉機構8を介して光源4からの赤外
ビームが照射されるセル9と、半導体検出器などよりな
る検出器10とで構成されている。
【0012】データ処理部3は例えばインターフェロブ
ラムを加算平均する加算平均処理部11、この加算平均
処理部11からの出力データに高速でフーリエ変換を施
す高速フーリエ変換処理部12、この高速フーリエ変換
処理部12からの出力データに基づいて測定対象成分に
関するスペクトル演算を行うスペクトル演算部13など
から構成されている。
【0013】なお、図示しないが、上記FT−IR1に
は、干渉機構8の可動ミラー7を例えばX−Y方向に駆
動するための駆動機構が設けてあり、また、この駆動機
構およびデータ処理部3の各処理部11〜13を制御す
るコントローラが設けてある。
【0014】このように構成されたFT−IR1では、
セル9に比較試料さらには測定試料を収容して、比較試
料および測定試料のインターフェログラムがそれぞれ測
定される。これらのインターフェログラムをそれぞれフ
ーリエ変換してパワースペクトルつまりセル9を透過し
てきた光のスペクトルが得られると、次に比較試料のパ
ワースペクトルに対する測定試料のパワースペクトルの
比が求められ、この値を吸光度スケールに変換すること
によって吸収スペクトルが得られる。
【0015】次に、本発明の多成分分析方法の詳細につ
いて説明する。いま、一般的なガソリンエンジン自動車
の排ガスを測定試料として、その各成分の濃度を赤外吸
収スペクトルを用いて定量するものとすると、ここでは
これらの各成分を次の表1に示すように3つの成分群
A,B,Cにグループ化する。
【0016】
【表1】
【0017】すなわち、上記排ガスの成分は、NO
SO,CH,NH,CO,CO,HO,N
O、およびC,C,Cなどのその他
の炭化水素(Hydrocarbons)からなってお
り、ここでは上記炭化水素群を1つの成分群A、C
,CO,HO,NOを別の成分群B、NO,S
,CH,NHをさらに別の1つの成分群Cとし
て3つのグループに区分する。
【0018】そして、赤外吸収スペクトルの波数領域と
して、成分群Aについては3200cm−1〜3000
cm−1の限定範囲を、成分群Bについては2400c
−1〜1800cm−1の限定範囲を、成分群Cにつ
いては1500cm−1〜1000cm−1の限定範囲
をそれぞれ採用する。これらの波数領域は、各成分群に
含まれる個々の成分の吸収スペクトルを参考にして、そ
れぞれ設定する。
【0019】各成分群ごとに、その成分群に含まれる各
成分の上記排ガス中における濃度を求める手段として、
例えば、従来、一般的に行われている線型代数的な手法
などを採用することができる。ここでは、上記各成分群
をX,Y,Zの3つの成分を含むグループであると一般
化して、別の手法によりこれら3成分の濃度を定量する
場合を説明する。
【0020】まず、最初に、この手法において導入され
る相対吸光度の和という概念について簡単に説明する。
分光測定装置から出力されるスペクトルは、一般的に、
様々な原因によるノイズを含んでおり、従って前記
(1)式は、 A(ν)=Cα(ν)+ε ……(4) と表すことができる。ここで、εはスペクトルに含ま
れるノイズである。
【0021】そして、前記スペクトル中の任意の2点の
差に注目すると、前記(4)式は、 A(ν)−A(ν)=C〔α(ν)−α(ν)〕+ε−ε ……(5) と表され、このような2点間の相対的な吸光度もまたラ
ンバートベールの法則に従うことが示される。ここで、
p,bはそれぞれスペクトルのピーク、ベースに対応す
る波数点を示す添字である。
【0022】通常、物質のスペクトル、とくに気体のス
ペクトルは多数のピークを含み、ある物質に特有なピー
クの波数点νとベースの波数点νの対を多数選ぶこ
とができる。
【0023】図2には、模式的なガスの吸収スペクトル
と、それに対応する相対吸光度L,L,Lの例を
示している。それぞれの相対吸光度L,L,L
(5)式の値に対応している。
【0024】このような値の和をとると、 Σ〔A(ν)−A(ν)〕 =CΣ〔α(ν)−α(ν)〕+Σ(ε−ε ……(6) となり、この(6)式もランバートベールの法則を維持
している。そして、この(6)式から、その右辺第2項
がスペクトル中に潜在しているランダムなノイズを平均
化していること、およびベースラインのドリフトのよう
な外乱をキャンセルしていることが判る。
【0025】ここで、上記(6)式で計算される値を、
MAS(Multiple Absorption S
um)値と定義する。すなわち、 MAS=Z〔A(ν)−A(ν)〕 ……(7) と表す。そして、とくに単一成分で既知濃度の参照スペ
クトルに対して求められたMAS値を、成分iに対する
MASとする。
【0026】図3は、上述した一般化した成分群に含ま
れる3つのガス種に対する波数点の指定例を示す。同図
において、曲線1,II,IIIはそれぞれガスX,
Y,Zの参照スペクトルを示している。そして、ガスX
に対する波数点の集合Φ:(X,,X)反、ガス
Yに対する波数点の集合Φ:(Y,Y、ガス
Zに対する波数点の集合Φ:(Z,Zがそれ
ぞれ指定されている。これらのピーク・ベース対を指定
するに際しては、なるべく大きな相対吸光度が得られる
ように、かつ、互いの吸収の影響を受けないようにする
のが好ましい。
【0027】ここで、話を一般化して、m個の成分に対
する上述した波数点指定値の集合をのΦ(i=1〜
m)とし、1つの吸収スペクトルに対して成分iのピー
ク・ベース対の集合を前記(6)式のように計算する演
算を、次式のように定義する。 Σ〔A(ν)−A(ν)〕=A◎Φ ……(8) ここで、◎は新しい演算子で、(8)式はMAS値を与
える。
【0028】したがって、 MAS=A◎Φ ……(9) となり、m個のΦに対してm個のMASが計算され
る。そして、m個の数字の組であるMASをΨとする
と、これは一方で、m個の要素を持ったスペクトルと考
えることができる。 Ψ=(MAS:i=1〜m) ……(10)
【0029】この新しいスペクトル領域(成分スペクト
ル領域)は、横軸をガス種i、縦軸を相対吸光度の和M
ASとしてグラフ表示することができる。したがっ
て、前記(9)式は、スペクトルAを集合Φを用いて成
分スペクトルΨに変換したものと考えることができる。
このことを、先に一般化して示した成分群に当てはめて
説明すると、以下のようになる。
【0030】図4は図3に示す3種のガスX,Y,Zが
それぞれ任意の濃度で混合されたものの吸収スペクト
ル、つまり上記の一般化した成分群全体としての吸収ス
ペクトルを表している。図3において指定した3種のガ
スのそれぞれのピーク・ベース対の波数点指定値を図4
の吸収スペクトルに適用して、図4に示すようにX,
Y,Zで表されたそれぞれの相対吸光度の和を求める。
そして、これらの相対吸光度の和を、図5に示すよう
に、横軸がガス種、縦軸が相対吸光度の和を表す領域に
プロットする。
【0031】このようにして求められた成分スペクトル
は、上述したようにノイズの影響が大きく削除されると
共に、ガス種間でのスペクトル同士の干渉影響が抑えら
れている。上記図4および図5に示すように、成分同士
の干渉のない変換ができれば、成分スペクトル領域にお
いてそれぞれの相対吸光度の和がそれぞれの成分濃度に
比例しているので、各成分についての濃度を直接得るこ
とができる。
【0032】ただし、実際のガス吸収スペクトルでは、
図4および図5のように干渉のない波数点指定が行える
ことは稀で、変換された後の成分スペクトル領域におい
ても多少の干渉が残っているのが普通である。そこで、
上記成分スペクトル領域を用いての定量分析では、上述
した若干残る干渉分を補正する必要があり、以下の処理
は干渉補正に用いる行列(校正行列)を作成する校正段
階、すなわち干渉補正のためのデータを用意する段階
と、それを用いて未知濃度を算出する推定段階とに分か
れる。
【0033】校正段階においては、校正行列を次のよう
にして得る。いま、m個の成分について単位濃度の参照
スペクトルα(i=1〜m)がある場合に一般化する
と、これらの参照スペクトルに上述した波数点指定値の
集合Φを適用し、前記(9)式で示される変換を施す
ことによって、αに対応した成分スペクトルΨ(i
=1〜m)を得ることができる。より具体的には、複数
のガスをそれぞれ単独で試料としたときにおける相対吸
光度の和を求めることによって得ることができる。
【0034】図6(A),(B),(C)は、先に一般
化した成分群に含まれる3つのガス種X,Y,Zについ
ての参照成分スペクトルを示しており、この場合の校正
行列は、
【0035】
【数1】
【0036】となる。一方、被測定試料を上記成分群に
割り当てた波数領域で分光分析して得られる吸収スペク
トルから、その成分群の成分スペクトルを図7のように
求めることができる。この場合の成分スペクトルΨ
は、
【0037】
【数2】
【0038】となる。一般的にm個のガス成分(i=1
〜m)の混合ガスにおいて、それぞれのガス成分の未知
濃度をC(i=1〜m)とすると、ΨはΨの線型
結合で表される。つまり、 Ψ=C・Ψ+C・Ψ+……+C・Ψ ……(11) が常に成り立ち、これを行列を用いて書き換えると、 Ψ=CΩ ……(12) と表すことができる。
【0039】ここでは、Cは未知の濃度からなるベクト
ル、ΩはΨを行とする行列で、これを成分スペクトル
領域における校正行列と呼ぶものとする。したがって、
上述した成分群の3つのガス種X,Y,Zの未知濃度を
,C,Cとすると、
【0040】
【数3】
【0041】となる。上記校正段階では、前記Ωを精度
よく定める必要がある。また、すでに述べたように、Ψ
は線型独立性の高い、つまり干渉の少ないベクトルで
あるから、Ωは安定した逆行列を求め得る行列である。
【0042】次に、推定段階では、前記(12)式をC
について解くことにより、すなわち、C=ΨΩ−1
ように、未知濃度を推定することができる。そして、前
記(13)式についても、
【0043】
【数4】
【0044】とすることにより、C,C,Cをそ
れぞれ求めることができる。ここで計算した逆行列はΩ
の線型独立性が高いため、安定な解を得ることができ、
したがって、推定される濃度の数値計算による誤差は極
めて小さい。
【0045】以上の手法を、上述した各成分群A,B,
Cごと適用することによって、各成分群に含まれる個
々の成分、つまり測定試料中の全成分について濃度を定
量できることになる。
【0046】この場合、各成分群に分けて各成分群に対
応する行列を用いて上述した演算処理が行われるので、
それぞれの成分群に含まれる成分数が小さくなる分だ
け、その演算で用いられる行列は小さくなり演算処理を
簡略化できることになる。しかも、各成分群に用いられ
る波数領域は赤外領域の全領域ではなく、各成分群ごと
にブロック化した限定範囲が割り当てられるので、演算
処理はその限定された範囲についてのみ行えばよく、そ
れだけ演算処理の所要時間が短縮されることにもなる。
【0047】また、例えば1つの成分群に含まれる成分
の濃度が当初予測したものよりも高くて、選択された波
数点での吸収スペクトルが測定レンジ内に収まり切らな
いような事態が演算処理の途中で生じた場合には、測定
レンジ内に収まるように別の波数点を指定して演算処理
をしなければならない。この場合、上述した行列も、新
たな波数点に対応したものに差し替えなければならない
ので、その差し替え処理のために幾ばくかの時間を要す
ることになる。
【0048】しかし、ここでは、複数の成分群に分けて
分光分析を行っているので、その演算のし直しも特定の
成分群だけに限られることになり、全体的な処理能率に
さほど影響を与えないで済ませることかできる。
【0049】次に、他の実施例として、メタノール燃料
自動車の排ガス(以下、単に排ガスと呼ぶ)の成分を定
量する場合について説明する。図8は図1に示したFT
−IR1によって得られた吸収スペクトルを示し、この
図において、Iは濃度103.7ppmのメタノールの
みによる参照スペクトルを、IIは濃度26.4ppm
のホルムアルデヒドのみによる参照スペクトルを、II
Iは上記排ガスの吸収スペクトルをそれぞれ示してい
る。なお、この図において、吸光度を示す縦軸は任意の
スケールを用いている。
【0050】図8から明らかなように、この排ガスの場
合、吸収波数帯つまり吸収スペクトルの波数領域が28
50cm−1〜2700cm−1の範囲では、排ガスの
吸収スペクトルIIIはメタノールの参照スペクトルI
とホルムアルデヒドの参照スペクトルIIとを重ね合わ
せたものとなっており、同じ排ガス中に含まれる他のガ
ス成分による吸収がないことが判る。
【0051】そこで、この点に着目して、この排ガスの
成分定量では、メタノールとホルムアルデヒドの2成分
を1つの成分群として他の成分と区別し、この成分群の
分光分析については上記2850cm−1〜2700c
−1の波数領域に限定して行うものである。具体的な
演算処理については、先の実施例で示した手法を用いて
もよく、あるいは最小2乗法などの線形代数的な手法に
よって推定し、その割合を参照スペクトルの濃度データ
を用いて実際の濃度値に換算してもよい。
【0052】なお、上記2成分と区別された残りの成分
群についても、同様にしてそれらの各濃度を定量できる
が、メタノール燃料自動車の排ガスにおいては、実際
上、上述したメタノールとホルムアルデヒドの2成分の
濃度が毒性チェックの観点から特に重要視されており、
他の成分濃度の定量は重要とされない。そこで、実質的
には、上記2成分の濃度定量だけで排ガスの定量処理は
完了することになる。したがって、従来のように例えば
吸収スペクトルの全吸収波帯(4000cm−1〜40
0cm−1)にわたって測定する必要がなく、処理時間
を短縮化できる。
【0053】
【発明の効果】本発明は、上述した構成によりなり、試
料に対して光源から光を照射し、そのとき得られる吸収
スペクトルに基づいて試料中に含まれる多成分の濃度を
分析する方法において、前記多成分を複数の成分群にグ
ループ化し、各成分群の分光分析に用いる周波数領域を
成分群別にブロック化するとともに、一つのスペクトル
における複数の成分群にそれぞれ対応する行列を用意
し、これらの行列をそれぞれ用いて各成分群ごとに演算
することにより、個々の成分について定量するようにし
ている。すなわち、本発明では、一つのスペクトルに対
して複数の行列を用意して、これらの行列を用いて各成
分群ごとに濃度演算するようにしているので、濃度演算
に使用する行列が小さくなり演算を簡略化できる。そし
、演算処理の途中で行列を差し換える場合でも、所要
の成分群に対応する行列だけを換えればよいので、行列
交換に伴う時間の無駄をそれだけ低減できる。また、濃
度算出に不要な吸収スペクトルの周波数領域について、
演算を省略できるので、それだけ演算時間を短縮化でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するための装置の一例を概略
的に示す図である。
【図2】本発明方法の一実施例に用いられる演算手法を
説明するために示した模式的なガスの吸収スペクトルと
それに対する相対吸光度の図である。
【図3】同実施例における成分群を一般化して、ガス種
に対する波数点の指定例を示した図である。
【図4】同実施例における一般化した成分群の吸収スペ
クトルを示す図である。
【図5】同実施例における一般化した成分群の吸収スペ
クトルから算出される成分スペクトルの一例を示す図で
ある。
【図6】同実施例における一般化した成分群に対応する
参照成分スペクトルを示す図である。
【図7】同実施例における測定試料の吸収スペクトルか
ら算出される成分スペクトルを示す図である。
【図8】本発明方法の他の実施例における一成分群の吸
収スペクトルおよび参照スペクトルを示す図である。
【図9】従来技術の問題点を説明するための一般的な吸
収スペクトルを示す図である。
【図10】2成分の模式的なスペクトルの重ね合わせを
示す図である。
【符号の説明】
1 FT−IR 2 分析部 3 データ処理部 4 光源 9 セル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−73239(JP,A) 特開 昭53−46085(JP,A) 特開 平2−69639(JP,A) 特開 昭60−502269(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料に対して光源から光を照射し、その
    とき得られる吸収スペクトルに基づいて試料中に含まれ
    る多成分の濃度を分析する方法において、前記多成分を
    複数の成分群にグループ化し、各成分群の分光分析に用
    いる周波数領域を成分群別にブロック化するとともに、
    一つのスペクトルにおける複数の成分群にそれぞれ対応
    する行列を用意し、これらの行列をそれぞれ用いて各成
    分群ごとに演算することにより、個々の成分について定
    量することを特徴とする分光分析における多成分分析方
    法。
  2. 【請求項2】 前記試料がメタノール燃料車からの排気
    ガスで、その排気ガス中のホルムアルデヒドおよびメタ
    ノールを1つの成分群として他の成分と区分し、この成
    分群の各成分濃度を2800cm−1から2700cm
    −1の吸収波数帯で分光分析する請求項1に記載の分光
    分析における多成分分析方法。
JP4886391A 1991-02-15 1991-02-21 分光分析における多成分分析方法 Expired - Lifetime JP2556768B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4886391A JP2556768B2 (ja) 1991-02-21 1991-02-21 分光分析における多成分分析方法
DE4203587A DE4203587C2 (de) 1991-02-15 1992-02-07 Quantitatives spektralanalytisches Verfahren
US07/837,235 US5351198A (en) 1991-02-15 1992-02-14 Quantitative analytical method and apparatus for determining a plurality of ingredients with spectrometric analysis

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4886391A JP2556768B2 (ja) 1991-02-21 1991-02-21 分光分析における多成分分析方法
US07/837,235 US5351198A (en) 1991-02-15 1992-02-14 Quantitative analytical method and apparatus for determining a plurality of ingredients with spectrometric analysis

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04265839A JPH04265839A (ja) 1992-09-22
JP2556768B2 true JP2556768B2 (ja) 1996-11-20

Family

ID=26389199

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4886391A Expired - Lifetime JP2556768B2 (ja) 1991-02-15 1991-02-21 分光分析における多成分分析方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2556768B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101968442A (zh) * 2010-09-19 2011-02-09 西安交通大学 一种傅里叶变换光谱仪用曲柄滑块动镜扫描系统

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3783766B2 (ja) * 2000-09-06 2006-06-07 セイコーエプソン株式会社 赤外吸収分光器を用いた温室効果ガス測定方法
JP4016611B2 (ja) * 2001-05-25 2007-12-05 株式会社島津製作所 におい識別装置
JP4528673B2 (ja) * 2005-06-13 2010-08-18 セイコーエプソン株式会社 赤外吸収分光器を用いた温室効果ガス測定方法
JP4203762B2 (ja) * 2005-06-13 2009-01-07 セイコーエプソン株式会社 赤外吸収分光器を用いた温室効果ガス測定方法
CN113916810B (zh) * 2021-09-27 2023-11-10 聚光科技(杭州)股份有限公司 多组分气体浓度分析方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5346085A (en) * 1976-10-07 1978-04-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Measuring method for concentration of nitrogen oxide
JPS6473239A (en) * 1987-09-14 1989-03-17 Fujitsu Ltd Gas concentration measurement for laser type gas sensor

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101968442A (zh) * 2010-09-19 2011-02-09 西安交通大学 一种傅里叶变换光谱仪用曲柄滑块动镜扫描系统
CN101968442B (zh) * 2010-09-19 2012-07-04 西安交通大学 一种傅里叶变换光谱仪用曲柄滑块动镜扫描系统

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04265839A (ja) 1992-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Anderson et al. Errors in absorbance measurements in infrared Fourier transform spectrometry because of limited instrument resolution
US6147351A (en) Accurate measurement for the concentration of a gas component in a gas mixture, wherein other components influence the concentration analysis
Döpner et al. Analysis of vibrational spectra of multicomponent systems. Application to pH-dependent resonance Raman spectra of ferricytochrome c
EP0156877B1 (en) Multicomponent quantitative analytical method and apparatus
US7356446B2 (en) Method and apparatus for analyzing multi-channel chromatogram
US5305076A (en) Quantitative analytical method and apparatus for spectrometric analysis using wave number data points
JP2741376B2 (ja) 分光分析における多成分分析方法
US5351198A (en) Quantitative analytical method and apparatus for determining a plurality of ingredients with spectrometric analysis
JP2000346801A5 (ja)
JP4079404B2 (ja) Ftir法による多成分ガス分析方法
EP0307082B1 (en) Method of measuring multicomponent constituency of gas emission flow
JP2556768B2 (ja) 分光分析における多成分分析方法
KR20200017362A (ko) 간섭 완화를 위한 인터리빙된 데이터 획득을 갖는 캐비티 링-다운 분광법
Tran et al. Prediction of high-order line-shape parameters for air-broadened O2 lines using requantized classical molecular dynamics simulations and comparison with measurements
JP4048139B2 (ja) 濃度測定装置
JPH0765932B2 (ja) 分光分析における多成分定量方法
JP2926277B2 (ja) Ftirを用いた多成分定量分析方法
JPS60104238A (ja) 多波長同時検出による定量分析方法
Muñoz de la Peña et al. Resolution of ternary mixtures of salicylic, salicyluric and gentisic acids by partial least squares and principal component regression: Optimization of the scanning path in the excitation-emission matrices
JP2649667B2 (ja) 分光分析における多成分分析方法
JP2025187733A (ja) ガス分析計
Juhl et al. Evaluation of experimental designs for multicomponent determinations by spectrophotometry
JPH0727703A (ja) 多成分物質定量分析法
JP2772374B2 (ja) フーリエ変換赤外分光分析計
JP4113302B2 (ja) ガス分析における共存ガスの影響除去方法及びガス分析装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110905

Year of fee payment: 15

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110905

Year of fee payment: 15