JP2559965B2 - 船舶におけるロンジ貫通部構造 - Google Patents
船舶におけるロンジ貫通部構造Info
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- Surgical Instruments (AREA)
Description
設される縦通部材のようなウエブとフェースプレートか
らなる防撓材(以下、「ロンジ」という)が大骨、隔壁
等を貫通する部分の貫通部構造に係り、詳しくはこの貫
通部に開孔するオープンタイプのスロット形状の改良に
関する。
面図(左右舷対称)に示す如く船体の例えばバルクキャ
リアの船艙部では、上甲板9、船側外板10、船底外板
3からなる横断面形状が形成され、船体を斜めに仕切る
縦通隔壁11が船長方向に延設され、また、船長方向に
は図示するような大骨(ウエブ、トランス)4や船艙を
前後に仕切る隔壁等(図示せず)が一定間隔で配設され
ている。そして上甲板9にはデッキロンジL1 、船側外
板10にはサイドロンジL2 、船底外板3にはボットム
ロンジL、さらに縦通隔壁11にもサイドロンジL3 が
各大骨4を貫通して船長方向に延設されており、縦通隔
壁11等とともに船体の縦強度メンバーを構成してい
る。なお、8は内底板を示す。
(以下、これらを総称して単に「大骨」という)におけ
る貫通部構造のうち、T型のボットムロンジLの貫通部
構造を代表例としてその要部斜視図を示したものであ
る。以下、デッキロンジL1 サイドロンジL2 、L3 、
ボットムロンジL等を総括して単にロンジLという。
されている大骨4におけるロンジ貫通部にはウエブ1と
フェースプレート2とからなるロンジLが貫通して設け
られている。特に、ロンジLのフェースプレート2上に
は船底外板3からの荷重をロンジLを介して大骨4にス
ムーズに伝達するためのスチフナ7が設けられている。
この種先行技術としては、例えば特開昭51-20390号公
報、実開平1-141193号公報、実開平2-40696 公報があ
る。
されているロンジ貫通部の一般的なスロット形状を示す
正面図である。ロンジ貫通部の大骨4には、ロンジLの
フェースプレート2とウエブ1を取り囲むような逆L形
スロット5が開孔されている。このスロット5は、いわ
ゆるオープンタイプのスロットといわれるもので、図上
ロンジウエブ1を挟んで左側はクローズ側と称し、フェ
ースプレート2を取り囲むような直線と円弧で構成さ
れ、右側はオープン側と称し、フェースプレート2から
ウエブ1にかけてウエブ1と平行に外板3まで直線的な
スロットが開孔しているタイプである。ウエブ1と外板
3の溶着部には半円形状のスカラップ6が開孔している
場合もある。これらのスロット5はロンジLの貫通を可
能にする等のために設けられたものである。なお、貫通
部の構造として上記のオープンタイプの他に図7(b)に示
すスリットタイプのスロットがある。
イプのスロットの場合、図3(a) のような応力分布(点
線)を呈しており、スロット5の孔縁5aにおいて、ウ
エブ1と直交する位置Gで応力が高くなると共に、フェ
ースプレート2のレベル付近における曲率半径の小さい
円弧部分Fの孔縁の応力が高くなり、ここにいわゆる応
力集中が生じている。これは、船底からの荷重をロンジ
Lを介して大骨4へ伝達する場合、その荷重の流れ(矢
印で示す)がスムーズでないため(特にオープンタイプ
のスロットの場合にはウエブ1の右側において大骨4へ
伝達される荷重の流れがないためこの傾向が顕著とな
る)、またウエブ1と大骨4と交差する部分がソフト形
状になっていないために発生するものと考えられる。
の応力集中を緩和するために、図6に示すようなスチフ
ナ7を設けている。つまり、このスチフナ7の下端はロ
ンジLのフェースプレート2上に、側端は大骨4に溶着
してある。スチフナ7は、ロンジLに作用する荷重の一
部を矢印の如く、このスチフナ7を通じて大骨4に伝達
してスロット孔縁の応力集中を緩和するものである。こ
のスチフナ7は、大骨4側に予め小組の段階で自動溶接
にて取り付けることも可能であるが、ロンジLのフェー
スプレート2側は工作面の都合でロンジ挿入後現場作業
員の手でひとつひとつ溶接して取り付けられており、そ
の数も船全体でみれば非常に多いために膨大な工数を必
要としている。
ってロンジLの応力分布は図4(a)に示すような悪い結
果となっている。すなわち、ロンジLの応力は、ロンジ
Lを支えている大骨4の箇所で曲げによる応力が一番大
きくなっており、この応力の一番高い所にスチフナ7が
取り付けられているために、スチフナ7の足元部分の2
か所に応力集中が発生している。そのため従来からこの
部分の損傷例が多く報告されている。
ために設けたスチフナ7が、却ってロンジLやスチフナ
7の損傷事故発生の原因となっているうえに、かかるス
チフナ7は図5の船体中央横断面にも示した如く、船全
体で非常に数が多いことから、この溶接作業に膨大な現
場工数を要していた。
プンタイプのスロットの形状に改良を加えることによっ
て、この孔縁部分の応力集中の緩和を図って、従来必要
とされていたスチフナを廃止し、現場工数の大幅削減を
可能とするロンジ貫通部構造を提供することにある。
発明にかかる船舶におけるロンジ貫通部構造は、ウエブ
とフェースプレートからなるロンジが大骨、隔壁等を貫
通する際に該ウエブとフェースプレートを逆L形に取り
囲むように該大骨、隔壁等に開孔したオープンタイプの
スロット構造において、該スロットのクローズ側におけ
る該フェースプレートのレべル近傍からウエブ側に向か
うスロットの下半部の形状を該ウエブに交差する傾斜し
た長軸をもつ略半楕円状に形成したことを特徴とする。
荷重の一部はロンジを介して直接クローズ側の大骨、隔
壁等に伝達される。その際、クローズ側のスロットの形
状がロンジのフェースプレートのレベル近傍からウエブ
側に向かってなだらかな曲線孔縁(曲率半径の大きい円
弧状)を呈する、ウエブと交差する傾斜した長軸をもつ
略半楕円状になっているため、ここでの応力集中が緩和
される。しかも、スロットの下半部が略半楕円状の形状
を有しているため大骨がロンジのウエブにソフト形状に
接続した形となり、ここでの応力集中も低減される。
により従来必要としていたスチフナが廃止でき、その結
果ロンジのフェースプレート部分は溶接ビードもなく平
滑面となってここでの応力集中も同時に解消され、ロン
ジに作用する荷重が大骨等にスムーズに伝達されるよう
になる。
説明する。図1は、T型のボットムロンジの貫通部構造
を代表例として示したもので、図はその貫通部の要部正
面図であって、太い実線部がスロットの孔縁形状を示し
ている。図において、ロンジLは、外板3等に立設した
ウエブ1と、このウエブ1に水平に固着したフェースプ
レート2とからなる。この図はT型ロンジを例示してい
るが、L型ロンジにも同様に適用できる。ロンジLが大
骨4を貫通するところには逆L形のオープンタイプのス
ロット5がロンジLを囲繞する如く開設されている。5
aはスロット5の孔縁を示す。図示するように、オープ
ンタイプのスロット5の形状は、クローズ側において直
線部A、円弧部B、略半楕円部Cおよび直線部Dからな
る。つまり、フェースプレート2の真上のA部分はフェ
ースプレート2の幅よりやや大きい範囲で直線状に形成
され、これに続くB部分は、フェースプレート2のレベ
ル付近まで円弧状に形成され、これに続くフェースプレ
ート2のレベル近傍から下方(ウエブ1側)に向かって
のスロットの下半部のC部分は、ウエブ1に交差するよ
うな傾斜した長軸Pをもつ略半楕円状(図上点線で示す
楕円の一部)に形成され、ウエブ1と交わる取合部のD
部分はウエブに直交する若干の直線部分に形成されてい
る。なお、D部分の寸法を大きする場合には、これより
下方(D部から下端部C1 にかけての)のスロットの形
状は楕円の一部ではなく、円弧にすることもあり得る。
この楕円長軸Pの傾斜角度θは、ロンジの大きさにもよ
るが、ウエブに対して10°〜30°の範囲に設定さ
れ、通常15°〜20°前後が好適である。これよりあ
まり傾斜が大きくても小さくても応力集中の緩和作用の
効果は小さいことが解析結果より判明している。これ
は、この角度範囲でウエブ1からの大骨4への応力の流
れがスムーズになるからと考えられる。
線部A、円弧部B(ここまでは左右対称)、ウエブ1と
平行な直線部Hから成り、スロット5の足元は真っ直ぐ
外板3に交わるか、この図のように内側に出っ張ったト
ー(円弧部分と垂直部分とからなる)6Aの如き、いわ
ゆるソフト・トーにする場合もある。なお、6はウエブ
1と外板3との交差部に開設した半円形状のスカラップ
である。
エブ1に交差する斜めの長軸Pをもつ略半楕円状の孔縁
とした理由は、第一に応力集中に最も関係する部位C2
( フェースプレート2 のレベル近傍) を曲率半径の大き
いなだらかな曲線とするためである。特に、楕円長軸P
をウエブ1と交差するような傾斜をもたせた略半楕円状
の孔縁としたのは、本発明がオープン型のスロットを対
象にしていることによる。即ち、ロンジウエブの両側を
つかんでいるいわゆるスリット型(図7(b) 参照) と図
1のようなオープン型では、外板(ボットムプレート)
3およびロンジウエブ1からの荷重を大骨(トランスウ
エブ)4に伝えるのが片側のみであり、荷重伝達要領が
異なるためである。オープンタイプスロットの場合、ロ
ンジLはつかまれている方(クローズ側)に倒れるよう
な変形をする。このように、応力の流れが異なるため、
従来のスチフナ7(図6)を無くした時に、単に楕円長
軸Pがウエブ1と平行となるような略半楕円状のスロッ
トとしたのでは、従来の応力集中(図3(a) 参照) を緩
和する効果は小さいからである。換言すれば、スチフナ
7を設けた従来型(図6)と同程度の応力度に緩和する
ためである。第二に、この略半楕円状孔縁の下端部C1
は、元来大骨4の面内に作用する上下方向の力による応
力集中に関係が少ない所であることに着目して、スロッ
ト5を下方に突出した形状としてロンジLと大骨4との
取合部をソフト形状にする(応力集中を低くする)ため
である。この場合、フェースプレート2の下端から略半
楕円孔の下端部C1 までの深さdは、ロンジLの大きさ
にもよるが、通常75mm程度が適当で、極端に深くは
できない。これは、深さdがあまり大きくなり過ぎると
ロンジLから大骨4に荷重が伝達される時のE部の伝達
面積が小さくなり過ぎ、E部の剪断応力が高くなり過ぎ
るからである。この例のスロットの場合の荷重伝達は図
3(b) に示すように、外板等にかかる荷重の一部はロン
ジLを介して直接大骨4へ矢印のように伝達されるが、
フェースプレート2のレベル近傍から下方(ウエブ1
側)にかけてのスロット孔縁5aはウエブ1に交差する
ような傾斜した長軸Pをもつ略半楕円状にしているため
応力の流れがスムーズになる。
の形状は図1のものと異なり、ウエブ1の足元は半楕円
のスカラップ6Bが斜めに開口し、オープン側のスロッ
ト5の足元は略円弧状の切り欠き6Cを設けてソフト・
トーにしたものである。なお、D部分を大きくとる場合
には、これより下方のスロットは楕円の一部ではなく、
円弧にすることもあり得る。他の構成は図1と同じであ
るので、同一構成には上記実施例と同一符号を付して説
明は省略する。
のスロットと本発明(図1)のスロット形状における応
力分布(点線で示す)の比較を図3により、また、ロン
ジの応力分布(点線で示す)の比較を図4により説明す
る。図3において、(a) は従来のスロット部の応力分
布、(b) は本発明のスロット部の応力分布を示す。前述
した通り従来のスロット5ではF部分の曲率半径の小さ
い円弧部分で応力集中が発生するとともに、ウエブ1と
直交する位置Gで応力集中が生じていることがわかる。
従って、従来は前述したようにこのスロット5の孔縁部
分の応力集中を緩和するためにスチフナ7(図6参照)
を設けざるを得なかったのである。しかし、このスチフ
ナ7を設けることで後述するようにロンジLに応力集中
を生起する原因となっている。
形状ではかかる応力集中は生じておらず、円弧部分B及
び略半楕円状の孔縁部分Cでも一様な応力分布を呈して
いる。これは、オープンタイプのスロットクローズ側に
おいて、少なくともフェースプレート2のレベル近傍か
ら下方ウエブ側にかけて斜めの略半楕円状孔縁に形成す
ることで、応力集中の起こり易い円弧部分(従来のF部
分)が曲率の大きいなだらかな曲線となったため応力の
流れがスムーズになり、ロンジLからの荷重が円滑に大
骨4へ伝達されるようになった結果と考えられる。
も応力集中は生じておらず、その応力は低くなっている
が、これは、スロット5下半部が一定の深さdを有する
ようにしてウエブ1と大骨4とが交わる取り合い部分を
ソフトな形状にしたためと考えられる。この結果、本発
明のスロット形状を採用すれば、従来必要としたスチフ
ナ7(図6)を廃止することができるのである。このこ
とは、膨大な数のスチフナ等取付のための工数を無くす
ることができると同時に、下記の如くロンジにおける応
力集中の発生を解消してロンジ等の損傷の可能性を無く
すという一石二鳥の効果をもたらす。
(a) のようにスチフナ7を設けた従来の場合には、スチ
フナ7の足元部分(溶接ビード部があって平滑でない)
で2箇所に応力集中を生じていることがわかる。これ
は、大骨4と交差するロンジLの応力の高いところにス
チフナ7を設けたために却って応力集中を招く結果とな
ったものであり、これによりロンジLの損傷やスチフナ
7に割れが発生し易くなる。これに対し、本発明では上
記したようにスロット5部分の応力が低くなったため
に、従来必要としていたスチフナが廃止できる結果、図
4(b) に示す如く、ロンジLのフェースプレート2部分
が平滑となるから応力集中は発生せず、応力も低くなっ
ている。
オープンタイプのクローズ側のスロット形状に、直線、
円弧状に加え、フェースプレートのレベル付近からウエ
ブにかけて斜めの略半楕円形状を採用することよって、
従来のようにスチフナを設けずとも、スロット部の応力
集中が緩和でき、強度面でも優れたロンジ貫通部構造を
得ることができる。従来必要としていたスチフナを廃止
できたことに伴い、膨大な部材数の減少による現場工数
の大幅削減が可能となる。
正面図である。
の要部正面図である。
分布を比較するための図であって、(a) は従来のスロッ
ト部の応力分布図、(b) は本発明のスロット部の応力分
布図を示す。
近の応力分布を比較するための図であって、(a) は従来
のロンジの応力分布図、(b) は本発明のロンジの応力分
布図を示す。
図である。
要部斜視図である。
のオープンタイプのスロット、(b) はスリットタイプの
スロットを示す。
Claims (1)
- 【請求項1】 ウエブとフェースプレートからなるロン
ジが大骨、隔壁等を貫通する際に該ウエブとフェースプ
レートを逆L形に取り囲むように該大骨、隔壁等に開孔
したオープンタイプのスロット構造において、 該スロットのクローズ側における該フェースプレートの
レべル近傍からウエブ側に向かうスロットの下半部の形
状を該ウエブに交差する傾斜した長軸をもつ略半楕円状
に形成したことを特徴とする船舶におけるロンジ貫通部
構造。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5023945A JP2559965B2 (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | 船舶におけるロンジ貫通部構造 |
| KR1019930010302A KR970010821B1 (ko) | 1993-02-12 | 1993-06-08 | 선박에서의 론지 관통부 구조 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5023945A JP2559965B2 (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | 船舶におけるロンジ貫通部構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06234389A JPH06234389A (ja) | 1994-08-23 |
| JP2559965B2 true JP2559965B2 (ja) | 1996-12-04 |
Family
ID=12124686
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5023945A Expired - Lifetime JP2559965B2 (ja) | 1993-02-12 | 1993-02-12 | 船舶におけるロンジ貫通部構造 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2559965B2 (ja) |
| KR (1) | KR970010821B1 (ja) |
Families Citing this family (5)
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| KR101223307B1 (ko) * | 2010-12-16 | 2013-01-16 | 에스티엑스조선해양 주식회사 | 피로수명 향상을 위한 선박의 선측 웨브 프레임 론지 관통부의 슬릿 형상 |
| JP2013002960A (ja) * | 2011-06-16 | 2013-01-07 | Universal Shipbuilding Corp | 疲労モニタリング構造及び鋼構造物 |
| CN104850714A (zh) * | 2015-05-28 | 2015-08-19 | 上海船舶研究设计院 | 一种船舶t型材贯穿孔线型结构 |
| CN106184608B (zh) * | 2016-07-05 | 2018-10-23 | 江苏科技大学 | 船舶舱壁板的骨材贯穿孔孔型及其补板焊接结构 |
| CN109204696B (zh) * | 2018-08-30 | 2021-01-29 | 广船国际有限公司 | 船舶桁材腹板结构及船舶结构 |
-
1993
- 1993-02-12 JP JP5023945A patent/JP2559965B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1993-06-08 KR KR1019930010302A patent/KR970010821B1/ko not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| KR970010821B1 (ko) | 1997-07-01 |
| KR940019549A (ko) | 1994-09-14 |
| JPH06234389A (ja) | 1994-08-23 |
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