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JP2567580B2 - 信号灯の擬似点灯現象防止装置 - Google Patents
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JP2567580B2 - 信号灯の擬似点灯現象防止装置 - Google Patents

信号灯の擬似点灯現象防止装置

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JP2567580B2
JP2567580B2 JP6503167A JP50316793A JP2567580B2 JP 2567580 B2 JP2567580 B2 JP 2567580B2 JP 6503167 A JP6503167 A JP 6503167A JP 50316793 A JP50316793 A JP 50316793A JP 2567580 B2 JP2567580 B2 JP 2567580B2
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light
spherical
pseudo
lighting phenomenon
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JP6503167A
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English (en)
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嶢 糸永
敏夫 友貞
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SHINGO DENZAI CO., LTD.
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SHINGO DENZAI CO., LTD.
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、太陽光、特に朝日や夕日等による擬似点灯
現象を効果的に防止でき、点灯/消灯の状態をより明確
に判断できるような信号灯の擬似点灯現象防止装置に関
する。
〔背景技術〕
例えば現在のような車社会では、円滑な道路交通を行
う上で交通信号灯の役割は非常に重要なものとなってい
る。このような交通信号灯には、いかなる環境の下でも
運転車によって確実に認識されることが要求される。
周知のように、交通信号灯は電球を用いた自己発光型
であるため、その周囲の明るさが低ければ相対的な輝度
が高まり明確に認識できるが、周囲がかなり明るい場合
には、相対的な輝度が低くなり認識が困難となることが
ある。実際にこのような問題が起きるのは、信号灯のレ
ンズ面に対し太陽光が直射する場合、すなわち朝日や夕
日のように太陽が低い位置にある場合で、このようなと
きには太陽光が信号灯内部に入射して反射され、あたか
も信号灯が点灯しているかのように誤認してしまうこと
がある。これが所謂、疑似点灯現象と呼ばれるもので、
信号灯で解決しなければならない課題となっている。
このような疑似点灯現象を解消する手段として、例え
ば実開平3−54100号のような信号灯用遮光レンズが知
られている。この従来例は、透光性素材で形成されたレ
ンズの裏面側に所定曲率に成る多数のシリンドリカルな
集光レンズ素子を配列形成すると共に、該レンズの表面
側に前記各集光レンズ素子に対応して各収束部を透過部
とした拡散レンズを形成し、かつ、該拡散レンズ間に遮
光膜を被着した構成の遮光レンズを、信号灯の前面レン
ズと光源との間に設けるようにしたものである。すなわ
ち、光源の電球からの光は集光レンズ素子によって集光
して照射するようにする一方で、太陽光を遮光膜によっ
て遮断しつつ拡散レンズ素子によって信号灯内に拡散さ
せ、疑似点灯を防止しようとするものである。
しかしながら、この遮光レンズでは、消灯時に太陽光
が真正面から照射してきた場合、凹面連続状とされた拡
散レンズ素子内に入射する太陽光が直線的に信号灯内部
に入り、信号灯内部の反射鏡によって反射された後、再
び集光レンズ素子を通して放射されてしまうために、疑
似点灯現象を起こすこととなると共に、前記拡散レンズ
素子面自体で表面反射が起こり、疑似点灯現象との相乗
効果によって信号灯の消灯状態の識別がし難くなる。し
たがって、遮光レンズに対して或る角度を持って太陽光
線が入射する場合には優れた疑似点灯現象防止効果を発
揮できるが、夕日や朝日等の正面から入射してくる太陽
光による疑似点灯現象を防止し難いという問題がある。
要するに、擬似点灯現象を防止するためには、外光で
ある太陽光をできるだけ遮断する一方で、内部光源から
の内光はできるだけ効率よく出射させるという相反する
機能が要求されるため、これまでにも種々改善がなされ
てはいるが、擬似点灯現象を効果的に解決できる信号灯
は開発されていないのが現状である。
したがって本発明では、太陽光をできるだけ遮断し、
かつ内光を効率よく出射させることを可能とする擬似点
灯現象防止装置の提供を目的とする。
〔発明の開示〕
本発明による擬似点灯現象防止装置は、その第1の特
徴として、信号灯の擬似点灯現象を防止するために信号
灯本体の光源とカバーレンズとの間に設けられる擬似点
灯防止装置について、多数の球体を平面上でマトリック
ス状に並べ、その上下に球面を残して前後左右の各接点
を互いに押しつぶして隙間なく密着させたような連鎖状
で形成され、上下の球面を球面体レンズとして活用する
一対の複合球面体レンズと、該一対の複合球面体レンズ
間に介在せしめられ、各球面体レンズのレンズ面を対応
する側から受け入れる透光孔を有し、球面体レンズのレ
ンズ面を透光孔に受け入れた状態で一方の球面体レンズ
の焦点を他方の球面体レンズのレンズ面の頂点近傍に対
応位置決めさせるスペーサとしての遮光体と、を備えて
なるようにしている。
このような本発明の擬似点灯現象防止装置によれば、
直射してくる太陽光線は、たとえ真正面から入射する場
合でも、まずカバーレンズ側(外側)の複合球面体レン
ズの各球面体レンズで屈折されて遮光体の透光孔内で焦
点を結び極めて小さく縮小され、今度は信号灯光源側
(内側)の複合球面体レンズの球面体レンズで屈折され
て信号灯内に拡散された状態で入射する。このように拡
散状態で太陽光が入射するため、信号灯内で反射して出
射しようとする反射光が減少し、それと共に遮光体によ
って反射光が遮断されるので、信号灯内と信号灯外との
明るさのコントラストが大きくなる。このとき、外側の
複合球面体レンズの外表面で表面反射する太陽光も微量
ながら存在するが、これは、複合球面体レンズの関係す
る表面に平坦部分がなく、略半球面状の凸面の集まりと
なっているため大きく拡散されて反射することになり、
その輝度は極めて小さくなる。
一方、この擬似点灯現象防止装置を用いた信号灯内の
光源点灯時には、光源による光線は、内側の複合球面体
レンズの各球面体レンズ内で屈折されて透光孔内で焦点
を結び極めて小さく縮小され、そして外側の複合球面体
レンズの各球面体レンズ内で屈折拡大されながら透光す
る状態となる。したがって、外部から遮光体の影が見え
ることもなく良好な視認性が得られる。
このような擬似点灯現象防止装置の複合球面体レンズ
は、アクリル系樹脂又はガラス材を用いて形成するとよ
い。すなわち、経済性や重量を重視する場合には、軽量
で加工性に優れるアクリル系樹脂が適し、透光度を重視
する場合にはガラス材が適している。また、遮光体をパ
ンチングにより透光孔を設けた金属板を用いて形成すれ
ば加工性がよく、しかも強度の高い遮光体が得られる。
すなわち、擬似点灯現象防止装置の設置される信号灯内
は光源点灯時の発熱により最高で120℃程度の高温とな
るため、このような遮光体を複合球面体レンズ間に挟持
させて一体的にすることで高温に十分耐えうる強度を得
られ、複合球面体レンズの各球面体レンズの焦点のズレ
を防止できる。さらに、遮光体の透光孔の内側面部及び
/又は透光孔以外の他の面部を黒色系に着色すれば、よ
り優れた遮光性を得られることになり好ましい。
また、各透光孔の内側面部の信号灯光源側に鏡面部を
設けるようにすると、その鏡面部による反射で光源から
の光線が増幅されて遮光体の透光孔を通るような状態と
なるために輝度がより高められることになる。この場
合、鏡面部を形成しないものに比べ収束された光線とで
きるため、視角の制御が可能で、交差角度の狭い交差点
に用いる際により都合がよくなる。
本発明による擬似点灯現象防止装置の第2の特徴とし
て、信号灯の擬似点灯現象を防止するために信号灯本体
の光源とカバーレンズとの間に設けられる擬似点灯現象
防止装置について、多数の球体を平面上でマトリックス
状に並べ、その上下に球面を残して前後左右の各接点を
互いに押しつぶして隙間なく密着させたような連鎖状で
形成され、上下の球面を球面体レンズとして活用する一
対の複合球面体レンズと、該一対の複合球面体レンズ間
に介在せしめられ、各球面体レンズのレンズ面を対応す
る側から受け入れる透光スリットを有し、球面体レンズ
のレンズ面を透光スリットに受け入れた状態で一方の球
面体レンズの焦点を他方の球面体レンズのレンズ面の頂
点近傍に対応位置決めさせるスペーサとしての遮光体
と、を備えてなるようにしている。
このような擬似点灯現象防止装置によれば、直射して
くる太陽光線は、外側の複合球面体レンズの各球面体レ
ンズで屈折されて透光スリット内で焦点を結び極めて小
さく縮小され、今度は内側の複合球面体レンズの各球面
体レンズ内で屈折されて信号灯内に拡散された状態で入
射する。このように拡散状態で太陽光が入射するため、
信号灯内で反射して出射しようとする反射光が減少し、
それと共に遮光体の横桟によって反射光が十分遮断され
るので、信号灯内と信号灯外との明るさのコントラスト
が大きくなる。このとき、外側の複合球面体レンズの外
表面で表面反射する太陽光も微量ながら存在するが、こ
れは、複合球面体レンズの関係する表面に平坦部分がな
く、略半球面状の凸面の集まりとなっているため大きく
拡散されて反射することになり、その輝度は極めて小さ
くなる。
一方、この擬似点灯現象防止装置を用いた信号灯内の
光源点灯時には、光源による光線は、内側の複合球面体
レンズの各球面体レンズ内で屈折されて透光スリット内
で焦点を結び極めて小さく縮小され、そして外側の複合
球面体レンズの各球面体レンズ内で屈折拡大されながら
透光する状態となる。したがって、外部から遮光体の影
が見えることもなく良好な視認性が得られる。
このような擬似点灯現象防止装置における遮光体の透
光スリットについては、対応する側から複合球面体レン
ズの球面体レンズ3個を受け入れるサイズとすると、十
分な擬似点灯現象防止効果が得られる一方で、信号灯点
灯時の透光性が増して明るさがより向上し、視認性がさ
らによくなるので好ましい。
また、遮光体の透光スリット以外の部位が横桟及び横
桟として残され、横桟の中央部分で縦桟と直交すると共
に、縦横桟を複合球面体レンズの各球面体レンズのレン
ズ境界部に対応させて設けるようにすれば、横桟が十分
な遮光機能を発揮する一方でその影は殆ど見えなくな
り、同時に縦桟により遮光体の強度がより向上する。さ
らに、遮光体をプラスチック成形品とすれば、加工性が
よいうえ、軽量とできるので経済性に優れる。このよう
な遮光体を複合球面体レンズ間に挟持させて一体的にす
ることで高温に十分耐えうる強度を得られ、複合球面体
レンズの各球面体レンズの焦点のズレを防止できること
になる。そして、遮光体を黒色系に着色し、あるいは、
透光スリットの内側面部の信号灯光源寄りの部分に鏡面
部を設けるようにしておけば、前述と同様の効果が得ら
れるようになる。
また、このような擬似点灯現象防止装置の一対の複合
球面体レンズを、特にその中心部分で互いに固定するよ
にしておくと、一番高温となる信号灯光源部分に対応す
る中心部分の強度を高められるのでより好ましい。
尚、本明細書及び特許請求の範囲において、信号灯と
いう場合、交通信号灯だけではなく、航空標識灯その他
を含む広い概念のものである。
〔図面の簡単な説明〕
第1図は、本発明に係る複合球面体レンズの側面図で
ある。
第2図は、本発明の第1実施例による擬似点灯現象防
止装置の側面図である。
第3図は、本発明の第1実施例による遮光体の平面図
である。
第4図は、本発明の第1実施例による擬似点灯現象防
止装置の要部断面図である。
第5図は、本発明の第2実施例による遮光体の要部断
面図である。
第6図は、本発明の第2実施例による擬似点灯現象防
止装置の側面図である。
第7図は、本発明の第1、第2実施例による擬似点灯
現象防止装置を設置した信号灯本体の一部断面を含む側
面図である。
第8図は、本発明の第1、第2実施例による擬似点灯
現象防止装置において太陽光が直射した場合の状態を示
す説明図である。
第9図は、本発明の第1実施例による擬似点灯現象防
止装置の信号灯点灯時の状態を示す説明図である。
第10図は、本発明の第2実施例による擬似点灯現象防
止装置の信号灯点灯時の状態を示す説明図である。
第11図は、本発明の第3実施例による擬似点灯現象防
止装置の側面図である。
第12図は、本発明の第3実施例による遮光体の平面図
である。
第13図は、本発明の第3実施例による擬似点灯現象防
止装置の要部断面図である。
第14図は、本発明の第4実施例による遮光体の要部断
面図である。
第15図は、本発明の第4実施例による疑似点灯現象防
止装置の側面図である。
第16図は、本発明の第3、第4実施例による擬似点灯
現象防止装置を設置した信号灯本体の一部断面を含む側
面図である。
第17図は、本発明の第3、第4実施例による擬似点灯
現象防止装置において太陽光が直射した場合の状態を示
す説明図である。
第18図は、本発明の第3実施例による擬似点灯現象防
止装置の信号灯点灯時の状態を示す説明図である。
第19図は、本発明の第4実施例による擬似点灯現象防
止装置の信号灯点灯時の状態を示す説明図である。
〔発明を実施するための最良の形態〕
以下、本発明の実施例を添付の図面を参照して説明す
る。尚、同様の部分には同じ符号を付し重複する説明は
省略する。
第1実施例 この例の擬似点灯現象防止装置Aは、図1に示すよう
に、例えばアクリル系の樹脂あるいはガラス材よりな
り、多数の球体を平面上でマトリックス状に並べ、その
上下に球面を残して前後左右の各接点を互いに押しつぶ
して隙間なく密着させたような連鎖状で形成され、上下
の球面を球面体レンズ1、1、…として活用する一対の
複合球面対レンズ2、2と、図3に示すような遮光体3
とを備えており、複合球面体レンズ2、2を対向させ、
その間に、図2に示すように遮光体3を介在させた構成
とされている。
複合球面体レンズ2の上下方向(図1中の矢示方向)
から見た場合、各球面体レンズ1、1、…は、略正方形
が隙間なくマトリックス状に並べられた状態を呈するよ
うになる。また、複合球面体レンズ2の材料について
は、アクリル系の樹脂又はガラス材が適するが、これに
限られるものではなく、透光性を有する他の材料、例え
ば眼鏡やハード、ソフトのコンタクトレンズに用いられ
る材料等を用いることも可能である。
遮光体3は、この例では金属板を用いて形成されてお
り、図3に示すように、各球面体レンズ1、1、…のレ
ンズ面に対応する部位に断面略円形の透光孔4、4、…
を、例えばパンチングにより設けた構造とされ、また透
光孔4、4、…以外の他の面部及び/又は透光孔4、
4、…の内側面部が黒色に着色されている。
そして、図4に示すように、各透光孔4、4、…内
に、各球面体レンズ1、1、…のレンズ面a、a、…が
対応する側から入れられ、その頂点間に一定の微小空間
部bを保持する状態で、複合球面体レンズ2、2の間に
遮光体3が挟持される。このように遮光体3を複合球面
体レンズ2、2の間に介在させることにより、擬似点灯
現象防止装置Aの強度が高まるようになる。このとき、
一方の複合球面体レンズ2の各球面体レンズ1の焦点が
空間部b内の他方の球面体レンズ1のレンズ面aの頂点
付近にくるように遮光体3の厚さを調節する。例えば、
球面体レンズ1のレンズ面aの曲率半径が3.5mmの場
合、空間部bが1.3〜1.4mmとなる厚さにする。
第2実施例 この例の擬似点灯現象防止装置A−1は、図5に示す
ように、第1実施例と同様の形状をもつ遮光体3−1の
外側面部5を黒色系の艶消しとすると共に、各透光孔
4、4、…の内側面部の信号灯光源側に鏡面部6を形成
した構成としたものである。そして、図6に示すように
第1実施例と同様にして、遮光体3−1の各透光孔4、
4、…内に、球面体レンズ1、1、…の各レンズ面a、
a、…が対応する側から入れられ、その頂点間に一定の
微小空間部bを保持する状態で、複合球面体レンズ2、
2の間に遮光体3−1が挟持される。
第1、第2実施例の信号灯本体への取付け例 上記第1、第2実施例による擬似点灯現象防止装置が
取り付けられる信号灯本体7は、図7に示すように、内
面に鏡面部8aの形成された略お椀形の曲面鏡8と、この
曲面鏡8の低部中央に設けられた光源保持部8bに保持さ
れる光源9(この例では電球を使用)と、及びカバーレ
ンズ10とを備えている。
カバーレンズ10は、例えば交通信号灯の場合には赤、
青、黄等に着色されたカラーレンズで、そのレンズ面周
縁にフランジ部10aが延設されている。一方、鏡面鏡8
の開口端にはフランジ部8cと、このフランジ部8cから略
直角に延設された側壁部8dとが設けられている。そし
て、曲面鏡8のフランジ部8cとカバーレンズ10のフラン
ジ部10aとの間に擬似点灯現象防止装置A又はA−1の
周縁部を挟み込むようにして、曲面鏡8の側壁部8dにカ
バーレンズ10のフランジ部10aが固定される。このよう
にして擬似点灯現象防止装置A又はA−1が、カバーレ
ンズ10と光源9との間に設置される。
このような擬似点灯現象防止装置A又はA−1の設け
られた信号灯本体7に対し、朝日や夕日等の太陽光が直
射する場合を次に説明する。すなわち、図8に示すよう
に、擬似点灯現象防止装置A又はA−1に対して入射す
る太陽光線cは、外側の複合球面体レンズ2の各球面体
レンズ1、1、…内で屈折されて空間部b内で焦点を結
び極めて小さく縮小され、今度は内側の複合球面体レン
ズ2の各球面体レンズ1、1、…内で屈折される信号灯
本体7内に拡散された状態で入射する。このように拡散
状態で太陽光が入射するため、曲面鏡8の鏡面部8aによ
り反射して出射しようとする反射光が減少し、それと共
に遮光体3又は3−1によって反射光が遮断されるの
で、信号灯本体7内と信号灯本体7外との明るさのコン
トラストが大きくなる。付け加えておくと、外側の複合
球面体レンズ2の外表面で表面反射する太陽光も微量な
がら存在するが、これは、複合球面体レンズ2の関係す
る表面に平坦部分がなく、略半球面状の凸面の集まりと
なっているため大きく拡散されて反射することになり、
この輝度は極めて小さい。また、このような表面反射光
は球面体レンズ1のレンズ面の曲率半径に比例して少な
くなるので、気になるようであれば球面体レンズ1のレ
ンズ面曲率半径を適宜調節すればよい。
一方、図9に示すように、擬似点灯現象防止装置Aを
用いた信号灯本体7内の光源9の点灯時には、光源9に
よる光線dは、内側の複合球面体レンズ2の各球面体レ
ンズ1、1、…内で屈折されて空間部b内で焦点を結び
極めて小さく縮小され、そして外側の複合球面体レンズ
2の各球面体レンズ1、1、…内で屈折拡大されながら
透光する状態となる。したがって、外部から遮光体3の
影が見れることもなく良好な視認性が得られる。
また、図10に示すように、擬似点灯現象防止装置A−
1を用いた信号灯本体7内の光源9の点灯時には、光源
9による光線dは、内側の複合球面体レンズ2の各球面
体レンズ1、1、…内で屈折されて空間部b内で焦点を
結び極めて小さく縮小され、そして外側の複合球面体レ
ンズ2の各球面体レンズ1、1、…内で屈折されながら
透光する状態となる。しかもこの場合には、遮光体3−
1の光源9側に形成された鏡面部6による反射で光源9
からの光線dが増幅されて遮光体3−1の透光孔4を通
るような状態となるために輝度がより高められることに
なる。また、鏡面部6を形成しない場合に比べ収束され
た光線とできるため、視角の制御が可能で、交差角度の
狭い交差点に用いる際により都合がよくなる。
第3実施例 この例の擬似点灯現象防止装置Bは、図11に示すよう
に、例えばアクリル系の樹脂あるいはガラス材よりな
り、多数の球体を平面上でマトリックス状に並べ、その
上下に球面を残して前後左右の各接点を互いに押しつぶ
して隙間なく密着させたような連鎖状で形成され、上下
の球面を球面体レンズ100、100、…として活用する一対
の複合球面体レンズ200、200と、図12に示すような遮光
体300とを備えており、複合球面体レンズ200、200を対
向させ、その間に、遮光体300を介在させた構成とされ
ている。
複合球面体レンズ200の上下方向(図1についてと同
様)から見た場合、各球面体レンズ100、100、…は、略
正方形が隙間なくマトリックス状に並べられた状態を呈
するようになる。また、複合球面体レンズ200の材料に
ついては、アクリル系の樹脂又はガラス材が適するが、
これに限られるものではなく、透光性を有する他の材
料、例えば眼鏡やハード、ソフトのコンタクトレンズに
用いられる材料等を用いることも可能である。
遮光体300は、この例ではプラスチックを用いた成形
品で、図12に示すように、各球面体レンズ100、100、…
のレンズ面3個を受け入れるサイズで透光スリット40
2、402、…が設けられ、そして球面体レンズ100のレン
ズ面3個おきのレンズ境界部に対応する部位に横桟40
0、400、…が形成された構造をもち、全体的に黒色に着
色されている。また、この遮光体300には、強度向上の
ための縦桟401が、各横桟400、400、…の中央部で直交
するようにして設けられている。この縦桟400は、信号
灯本体内光源の点灯による高温で擬似点灯現象防止装置
Bが変形し、球面体レンズ100、100、…の各焦点関係が
狂うことをより確実に防止するための補強部材として設
けられている。尚、このような縦桟401は、各球面体レ
ンズ100のレンズ境界部に対応する部位に設けられる。
また、遮光体300の中心部分には固定部301が設けられ
ている。この固定部301は、球面体レンズ100のレンズ境
界部と対応する部位に5個の固定孔301a、301a、…を有
し、この固定孔301aを介して、複合球面体レンズ200、2
00のレンズ境界部に互いに位置合わせして突設した雄雌
形のボス(図示せず)を嵌合させ接着剤により固定する
ようになっている。さらに、この固定部301には球面体
レンズ100のレンズ面と対応する部位に複数の透光孔301
bが設けられ、球面体レンズ100のレンズ面が挿入される
ようになっている。このように複合球面体レンズ200の
中心部分で固定を行うことで、信号灯内光源の点灯によ
り一番高温となる中心部分の強度を特に高めることがで
きる。
そして、図13に示すように、透光スリット402、402、
…に、各球面体レンズ100、100、…のレンズ面a′、
a′、…が3個ずつ対応する側から入れられ、その頂点
間に一定の微小空間部b′を保持する状態で、複合球面
体レンズ200、200の間に遮光体300が挟持される。この
ように遮光体300を複合球面体レンズ200、200の間に介
在させることにより、擬似点灯現象防止装置Bの強度が
高まるようになる。このとき、一方の複合球面体レンズ
200の各球面体レンズ100の焦点が空間部b′内の対応す
る他方の球面体レンズ100のレンズ面a′の頂点付近に
くるように遮光体300の厚さを調節する。例えば、球面
体レンズ100のレンズ面a′の曲率半径が3.5mmの場合、
空間部b′が1.3〜1.4mmとなる厚さにする。
第4実施例 この例の擬似点灯現象防止装置B−1は、図14に示す
ように、第3実施例と同様の形状の遮光体300−1の各
透光スリット402、402、…の内側面部に、信号灯光源側
から厚さの1/3程度の間隔で鏡面部600を形成したもので
ある。そして、図15に示すように第3実施例と同様にし
て、遮光体300−1の各透光スリット402、402、…内
に、各球面体レンズ100、100、…のレンズ面a′、
a′、…が3個ずつ対応する側から入れられ、その頂点
間に一定の微小空間部b′を保持する状態で、複合球面
体レンズ200、200の間に遮光体300−1が挟持される。
第3、第4実施例の信号灯本体への取付け例 上記第3、第4実施例による擬似点灯現象防止装置が
取り付けられる信号灯本体700は、図16に示すように、
内面に鏡面部800aの形成された略お椀形の曲面鏡800
と、この曲面鏡800の低部中央に設けられた光源保持部8
00bに保持される光源900(この例では電球を使用)と、
及びカバーレンズ110とを備えている。
カバーレンズ110は、上記実施例と同様のもので、そ
のレンズ面周縁にフランジ部110aが延設されている。一
方、曲面鏡800の開口端にはフランジ部800cと、このフ
ランジ部800cから略垂直に延設された側壁部800dとが設
けられている。そして、曲面鏡800のフランジ部800cと
カバーレンズ110のフランジ部110aとの間に擬似点灯現
象防止装置B又はB−1の周縁部を挟み込むようにし
て、曲面鏡800の側壁部800dにカバーレンズ110のフラン
ジ部10aが固定される。このようにして擬似点灯現象防
止装置B又はB−1が、カバーレンズ110と光源900との
間に設置される。尚、通常、交通信号灯の場合には下方
から見上げる位置に取り付けられることが多いため、こ
れに用いる際には、擬似点灯現象防止装置B又はB−1
を信号灯設置高さと関係させた所定の角度で下向きに傾
斜させるようにしておくとよい。このようにすること
で、後述のようにして出射される光源900による光線は
視線に近い光軸をもつような状態となり視認性がより向
上する一方で、太陽光線は後述のように拡散されると共
に斜めに入射する状態となって曲面鏡800で反射される
ため、信号灯本体700内の上方や下方に投射されるよう
になり、太陽光の反射光が直接複合球面体レンズ200に
現れ難くなるので、擬似点灯現象のより一層確実な防止
が可能となる(これは上記第1、第2実施例の場合でも
同様である)。
このような擬似点灯現象防止装置B又はB−1の設け
られた信号灯本体700に対し、朝日や夕日等の太陽光が
直射する場合を次に説明する。すなわち、図17に示すよ
うに、擬似点灯現象防止装置B又はB−1に対して入射
する太陽光線c′は、外側の複合球面体レンズ200の各
球面体レンズ100、100、…内で屈折されて空間部b′内
で焦点を結び極めて小さく縮小され、今度は内側の複合
球面体レンズ200の各球面体レンズ100、100、…内で屈
折されて信号灯本体700内に拡散された状態で入射す
る。このように拡散状態で太陽光が入射するため、曲面
鏡800の鏡面部800aにより反射して出射しようとする反
射光が減少し、それと共に遮光体300又は300−1の横桟
400によって反射光が十分遮断されるので、信号灯本体7
00内と信号灯本体700外との明るさのコントラストが大
きくなる。付け加えておくと、外側の複合球面体レンズ
200の外表面で表面反射する太陽光も微量ながら存在す
るが、これは、複合球面体レンズ200の関係する表面に
平坦部分がなく、略半球面状の凸面の集まりとなってい
るため大きく拡散されて反射することになり、その輝度
は極めて小さい。また、このような表面反射光は球面体
レンズ100のレンズ面の曲率半径に比例して少なくなる
ので、気になるようであれば球面体レンズ100のレンズ
面曲率半径を適宜調節すればよい。
一方、図18に示すように、擬似点灯現象防止装置Bを
用いた信号灯本体700内の光源900の点灯時には、光源90
0による光線d′は、内側の複合球面体レンズ200の各球
面体レンズ100、100、…内で屈折されて空間部b′内で
焦点を結び極めて小さく縮小され、そして外側の複合球
面体レンズ200の各球面体レンズ100、100、…内で屈折
拡大されながら透光する状態となる。したがって、外部
から遮光体300の横桟400の影が見えることもなく従来同
様良好な視認性が得られる。
また、図19に示すように、擬似点灯現象防止装置B−
1を用いた信号灯本体700内の光源900の点灯時には、光
源900による光線d′は、内側の複合球面体レンズ200の
各球面体レンズ100、100、…内で屈折されて空間部b′
内で焦点を結び極めて小さく縮小され、そして外側の複
合球面体レンズ200の各球面体レンズ100、100、…内で
屈折されながら透光する状態となる。しかもこの場合に
は、遮光体300−1の光源900側に形成された鏡面部600
による反射で光源900による光線d′が増幅されて遮光
体300−1の透光スリット402を通るような状態となるた
めに輝度がより高められることになる。また、鏡面部60
0を形成しない場合に比べ収束された光線とできるた
め、視角の制御が可能で、交差角度の狭い交差点に用い
る際により都合がよくなる。
〔産業上の利用可能性〕
以上のように本発明による擬似点灯現象防止装置は、
擬似点灯現象を効果的に防止できる一方で、信号点灯時
には従来同様の視認性を維持できるので、交通信号灯や
航空標識灯等に用いるのに非常に適し、交通、航空等に
おける安全性をより一層高められる。

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】信号灯の擬似点灯現象を防止するために信
    号灯本体の光源とカバーレンズとの間に設けられる擬似
    点灯現象防止装置において、 多数の球体を平面上でマトリックス状に並べ、その上下
    に球面を残して前後左右の各接点を互いに押しつぶして
    隙間なく密着させたような連鎖状で形成され、上下の球
    面を球面体レンズとして活用する一対の複合球面体レン
    ズと、該一対の複合球面体レンズ間に介在せしめられ、
    各球面体レンズのレンズ面を対応する側から受け入れる
    透光孔を有し、球面体レンズのレンズ面を透光孔に受け
    入れた状態で一方の球面体レンズの焦点を他方の球面体
    レンズのレンズ面の頂点近傍に対応位置決めさせるスペ
    ーサとしての遮光体と、を備えてなることを特徴とする
    擬似点灯現象防止装置。
  2. 【請求項2】遮光体は、パンチングにより透光孔を設け
    た金属板を用いて形成される特許請求の範囲第1項に記
    載の擬似点灯現象防止装置。
  3. 【請求項3】遮光体は、透光孔の内側面部及び/又は透
    光孔以外の他の面部が黒色系に着色されている特許請求
    の範囲第1項又は第2項のいずれかに記載の擬似点灯現
    象防止装置。
  4. 【請求項4】各透光孔の内側面部の信号灯光源側に鏡面
    部が設けられている請求の範囲第1項〜第3項のいずれ
    かに記載の擬似点灯現象防止装置。
  5. 【請求項5】複合球面体レンズは、アクリル系樹脂又は
    ガラス材を用いて形成される請求の範囲第1項に記載の
    擬似点灯現象防止装置。
  6. 【請求項6】信号灯の擬似点灯現象を防止するために信
    号灯本体の光源とカバーレンズとの間に設けられる擬似
    点灯現象防止装置において、 多数の球体を平面上でマトリックス状に並べ、その上下
    に球面を残して前後左右の各接点を互いに押しつぶして
    隙間なく密着させたような連鎖状で形成され、上下の球
    面を球面体レンズとして活用する一対の複合球面体レン
    ズと、該一対の複合球面体レンズ間に介在せしめられ、
    各球面体レンズのレンズ面を対応する側から受け入れる
    透光スリットを有し、球面体レンズのレンズ面を透光ス
    リットに受け入れた状態で一方の球面体レンズの焦点を
    他方の球面体レンズのレンズ面の頂点近傍に対応位置決
    めさせるスペーサとしての遮光体と、を備えてなること
    を特徴とする擬似点灯現象防止装置。
  7. 【請求項7】遮光体の透光スリットは、対応する側から
    複合球面体レンズの球面体レンズ3個を受け入れる特許
    請求の範囲第6項に記載の擬似点灯現象防止装置。
  8. 【請求項8】遮光体は透光スリット以外の部位が横桟及
    び縦桟として残され、横桟の中央部分で縦桟と直交する
    と共に、縦横桟は複合球面体レンズの各球面体レンズの
    レンズ境界部に対応させて設けられている特許請求の範
    囲第6項又は第7項のいずれかに記載の擬似点灯現象防
    止装置。
  9. 【請求項9】遮光体は黒色系に着色されている特許請求
    の範囲第6項〜第8項のいずれかに記載の擬似点灯現象
    防止装置。
  10. 【請求項10】遮光体の透光スリットの内側面部は、そ
    の信号灯光源寄りの部分に鏡面部を有している特許請求
    の範囲第6項〜第9項のいずれかに記載の擬似点灯現象
    防止装置。
  11. 【請求項11】一対の複合球面体レンズは、少なくとも
    その中心部分で互いに固定されるようになっている特許
    請求の範囲第6項〜第10項のいずれかに記載の擬似点灯
    現象防止装置。
  12. 【請求項12】複合球面体レンズは、アクリル系樹脂又
    はガラス材を用いて形成される特許請求の範囲第6項〜
    第11項のいずれかに記載の擬似点灯現象防止装置。
  13. 【請求項13】遮光体は、プラスチック成形品である特
    許請求の範囲第6項〜第12項のいずれかに記載の擬似点
    灯現象防止装置。
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