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JP2581588B2 - ディスクローターとアクスルハブの組合わせ方法 - Google Patents
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JP2581588B2 - ディスクローターとアクスルハブの組合わせ方法 - Google Patents

ディスクローターとアクスルハブの組合わせ方法

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JP2581588B2 JP63114141A JP11414188A JP2581588B2 JP 2581588 B2 JP2581588 B2 JP 2581588B2 JP 63114141 A JP63114141 A JP 63114141A JP 11414188 A JP11414188 A JP 11414188A JP 2581588 B2 JP2581588 B2 JP 2581588B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動車その他車輌一般に装備されるディスク
ブレーキ用ディスクローターとアクスルハブの組合わせ
方法、特に組付けたディスクローターの軸線方向の振れ
を簡便且つ有効に低減し得るディスクローターとアクス
ルハブの組合わせ方法に関するものである。
〔従来の技術〕
乗用車等のディスクブレーキ用ディスクローターをア
クスルハブに組付ける際の作業手順は通常、第8図を示
すようにアクスルハブaのフランジ部bに形成したハブ
ボルト圧入用ボルト孔cにハブボルトdを圧入し、該ハ
ブボルトdにディスクローターeを挿通してアクスルハ
ブaとディスクローターeとを組合わせたのち、前記デ
ィスクローターeから外方に突出した前記ハブボルトd
に車輪のディスク部fを挿通してハブナットgで締付け
るようにしている。尚、図中、hはナックルスピンド
ル、i,jは軸受である。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、組付けたディスクローターeが第9図に示す
ように軸線k方向に振れていると(矢印u)、走行中、
キャリパーlに内蔵したブレーキパッド(図示せず)が
断続的にディスクローターeに接触していわゆる「ブレ
ーキの引きずり」を生じ、第10図に示すように、振れの
大きい角度位置に相当する接触面に偏摩耗m,nを発生す
る。そして、この偏摩耗は走行距離の増大に伴って進行
し、ディスクローターeの接触面における厚みpが周方
向に変化することになる。従って、このような状態で走
行中ブレーキ操作をすると、ディスクローターeの厚み
pの不同がブレーキパッドを介してキャリパーl内の油
圧ピストン(図示せず)を断続的に押し返しブレーキ液
に脈動を発生させる。そして、この脈動は車体、又はブ
レーキパッドを共振させていわゆる「ブレーキ・ジャダ
ー」(Brake judder)を引き起こし、品質感を著しく損
なう。この「ブレーキ・ジャダー」の発生には車体の剛
性、ブレーキパッドの材質以外にもサスペンションアー
ムの剛性その他種々の要因が数多く関与しているので、
問題が複雑であり、現時点では「ブレーキ・ジャダー」
の発生を防止する決定的な対策がない状態にある。
組付状態におけるディスクローターeの振れは本来、
ディスクローターe及びアクスルハブaの切削加工の精
度、ハブボルトdを保持するボルト孔内壁の強度不足等
に依存するが、それ以外にも後述するようにハブボルト
dをボルト孔cに圧入した際、ボルト孔c周辺のフラン
ジ部bが外方に隆起して、ディスクローターeの組付を
不安定にするといった問題点もあり、このボルト孔内壁
の強度不足を改善する対策としてボルト孔内壁を複合素
材で形成する方法が提案されている(特開昭59−167301
号参照)。しかし、この対策も「ブレーキ・ジャダー」
の発生を防止するには不充分であり、振れを効果的に低
減し得る対策の確立が強く望まれていた。
本発明は前記の問題点に鑑み、ディスクローター及び
アクスルハブの仕上精度を高めたり、あるいはハブボル
ト孔を特別な材料で構成する等の加工費及び材料費のコ
スト高を招くことなく、組付後のディスクローターの振
れを有効に低減して過大な「ブレーキ・ジャダー」の発
生を防止し得るディスクローターとアクスルハブの組合
わせ方法を提供することを技術的課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
前記の課題は、アクスルハブのフランジ部に形成した
ボルト孔にハブボルトを圧入し、該ハブボルトを介して
ディスクブレーキ用ディスクローター及び車輪を前記フ
ランジ部に順次密接させて一体に組付ける際のディスク
ローターとアクスルハブの組合わせ方法において、組付
前にディスクローターとアクスルハブの軸線方向の振れ
をそれぞれ測定し、前記ディスクローター又はアクスル
ハブのいずれか一方の振れ値がほぼ最大になる角度位置
と他方の振れ値がほぼ最小になる角度位置がほぼ一致す
るようにディスクローターとアクスルハブを組合わせる
ことによって、又、ディスクローターと向い合う側のア
クスルハブのフランジ部に穿孔したボルト孔端部開口を
取り囲む部分に予めざぐり加工を施すことによって解決
される。
〔作用〕
ディスクローター単品の振れとアクスルハブのフラン
ジ部単品の振れが相殺されるので、組付状態におけるデ
ィスクローターの振れが低減され、過大な「ブレーキ・
ジャダー」の発生を防止することができる。
又、アクスルハブのフランジ部のボルト孔端部開口の
周辺にざぐり加工を施すことにより、ハブボルト圧入時
のアクスルハブのフランジ部の変形を防止できる。従っ
て、ディスクローターとアクスルハブのフランジ部を相
互に密接させて強固に結合することが可能になり、組付
時の振れを長期間に亘って安定して保持することができ
る。
〔実施例〕
以下、本発明の原理及び本発明を実施するための方法
の一例を第1図ないし第7図を参照して説明する。
すでに述べたように「ブレーキ・ジャダー」はディス
クローターの振れがもたらす偏摩耗によってキャリパー
内のピストンがポンピング現象を引き起こし、その振動
が増幅されて車体及びブレーキペダルを共振させる現象
であるが、このブレーキ・ジャダーの発生を防止するに
は各構成部品、特にアクスルハブ及びディスクローター
の各当接面の平坦精度を向上させ、且つこの精度を一定
の範囲内に保っておかなければならないが、肝心なこと
はアクスルハブ,ディスクローター,ナックルスピンド
ル等の組付け状態での振れ値を或る一定値以内に保持す
る必要があるということである。そこで実車によるテス
トを繰り返し行い、特に重要なディスクローターとアク
スルハブの組付けの振れ値とジャダー・レベルとの関連
を詳細に調査したところ、ディスクローターとアクスル
ハブの組付けの振れ値が40ミクロン(μm)を越すとジ
ャダー・レベルが急激に増大することが判明した。従っ
て、ディスクローターとアクスルハブの組付けの振れ値
を40ミクロン以下に保つことができれば過大なブレーキ
・ジャダーの発生を防止することが可能であるとの結論
に達した。
一方、組付け前のディスクローター11(第1図及び第
5図参照)の振れを調査すると、ディスクローター11の
接触面12は切削加工のみなので、振れ値の周方向の分布
状態は第2図に示すように一次波形13で表される。同様
に組付け前のアクスルハブ14(第3図及び第6図参照)
のフランジ部15の振れ値も第4図に示すように一次波形
16で表される。
次に、アクスルハブ14のボルト孔17にハブボルト18を
圧入した際のボルト孔17周辺のフランジ部15の隆起を調
査すると、この隆起は第4図に示すように周方向に4次
波形19を形成しており、この状態でディスクローター11
をアクスルハブ14に組付けるとディスクローター11とア
クスルハブ14のフランジ部15は充分に密接できず、組付
時の振れを安定して保持できないおそれがある。
従って、ディスクローター11をアクスルハブ14に取付
ける際、両者の一次波形13,16が相殺するように振れの
位相を180度ずらして両者を組合わせると、組付けたデ
ィスクローター11の振れを大幅に低減することが可能に
なり、その結果、過大な「ブレーキ・ジャダー」の発生
を防止できる。又、ハブボルト圧入時のアクスルハブの
フランジ部15の変形を防止することにより、組付けたデ
ィスクローター11の振れを長期間に亘って安定して保持
することができる。
以下、前述の原理に基づいて本発明を実施する方法の
一例について説明する。先ず、第6図に示すようにディ
スクローター11に対面するアクスルハブのフランジ部15
に穿孔した各ボルト孔17の開口端周辺にざぐり加工20を
施こす。
尚、ハブボルト18はハブボルト18の圧入部及びボルト
孔17の内壁に設けたスプライン21,21′を介してアクス
ルハブ14のフランジ部15に強固に保持されている。
次に、ディスクローター11とアクスルハブのフランジ
部15について軸線22方向の振れ値を各角度位置1,2,3,…
8においてそれぞれ計測し、ディスクローター11の最小
振れ値r(第2図参照)に相当する角度位置6にペイン
トチェック23を施こすと共に、アクスルハブ14のフラン
ジ部15の最大振れ値s(第4図参照)に相当する角度位
置6にもペイントチェック24を施し、前記のペイントチ
ェック23,24を目印にして、ディスクローター11をアク
スルハブ14に組合わせる。尚、前記の要領で組合わせた
とき、ディスクローター11とアクスルハブ14の各ボルト
孔25,17の位置が正確に一致するのが好ましく、このた
めには例えばディスクローター11のボルト孔25を穿孔す
る前に、予めデスクローター11とアクスルハブ14の振れ
値をそれぞれ計測し、組合わせ位置を決定したのちディ
スクローター11のボルト孔加工を行うと好都合である。
尚、組合わせの際、ディスクローター11の最大振れ値
r′に相当する角度位置2及びアクスルハブ14の最小振
れ値s′に相当する角度位置2にそれぞれペイントチェ
ック(図示せず)を施して組合わせるようにしてもよ
く、又、チェックはペイントチェックに代えて刻印その
他適宜のチェックマークを施すようにしてもよい。
本発明の方法によるディスクローターとアクスルハブ
の組付けの振れ値の頻度曲線27及び従来の方法、すなわ
ち振れの位相を無視して無雑作に組付けたディスクロー
ターとアクスルハブの組付けの振れ値の頻度曲線28を第
7図に示す。図示のように本発明の方法によると振れ値
はすべて規定値(40μm以下)を満足していることが分
かる。従って、過大な「ブレーキ・ジャダー」の発生を
防止でき長期間に亘る快適な走行が保証される。
尚、本発明は前述の実施例にのみ限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を
加え得ることは勿論である。
〔発明の効果〕
以上に述べたごとく、本発明は次の優れた効果を発揮
する。
〔i〕ディスクローターとアクスルハブの軸線方向の振
れをそれぞれ測定し、両者の振れが相殺するようにディ
スクローターとアクスルハブを組合わせて組付けるの
で、ディスクローターの振れを大幅に低減することが可
能になり、過大な「ブレーキ・ジャダー」の発生を防止
することができる。
〔ii〕ディスクローターと対向するアクスルハブのフラ
ンジ部のボルト孔端部開口の周辺にざぐり加工を施した
ので、前記フランジ部の変形がなく、ディスクローター
の組付時の振れ値を長期間に亘り安定して保持すること
ができる。
〔iii〕ディスクローターとアクスルハブのフランジ部
との組合わせ位置を残存させるように、合わせマークを
施すことにより、アフタマーケットにおけるディスクロ
ーターの交換作業においても、組合わせに過ちを犯すお
それがなく、当初設定した振れ値を確実に再現すること
ができる。
〔iv〕部品単体で振れ値の保証を行い得るので、組立状
態での管理コストを削減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第7図は本発明の方法を実施するための説
明図で、第1図はディスクローターの正面図、第2図は
ディスクローターの振れの周方向の分布図、第3図はア
クスルハブのフランジ部の正面図、第4図はアクスルハ
ブのフランジ部における振れの周方向の分布図、第5図
はディスクローターの切断側面図、第6図はアクスルハ
ブの切断側面図、第7図は本発明の方法によるディスク
ローターとアクスルハブの組付けの振れ値の頻度曲線及
び従来の方法によるディスクローターとアクスルハブの
組付けの振れ値の頻度曲線を示す図、第8図は一般的な
アクスルハブ及びその近傍の組立断面図、第9図は振れ
ているディスクローターの説明図、第10図は偏摩耗を生
じたディスクローターの説明図である。 11……ディスクローター 14……アクスルハブ、15……フランジ部 17……ボルト孔、18……ハブボルト 22……軸線 r……ディスクローターの最小振れ値 s……アクスルハブのフランジ部の最大振れ値

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクスルハブのフランジ部に形成したボル
    ト孔にハブボルトを圧入し、該ハブボルトを介してディ
    スクブレーキ用ディスクローター及び車輪を前記フラン
    ジ部に順次密接させて一体に組付ける際のディスクロー
    ターとアクスルハブの組合わせ方法において、組付前に
    ディスクローターとアクスルハブの軸線方向の振れをそ
    れぞれ測定し、前記ディスクローター又はアススルハブ
    のいずれか一方の振れ値がほぼ最大になる角度位置と他
    方の振れ値がほぼ最小になる角度位置がほぼ一致するよ
    うにディスクローターとアクスルハブを組合わせること
    を特徴とするディスクローターとアクスルハブの組合わ
    せ方法。
  2. 【請求項2】ディスクローターと向い合う側のアクスル
    ハブのフランジ部に穿孔したボルト孔端部開口を取り囲
    む部分に予めざぐり加工を施こした請求項(1)に記載
    のディスクローターとアクスルハブの組合わせ方法。
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