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JP2587582B2 - ヒートシンク及びその製造方法 - Google Patents
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JP2587582B2 - ヒートシンク及びその製造方法 - Google Patents

ヒートシンク及びその製造方法

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JP2587582B2
JP2587582B2 JP6050238A JP5023894A JP2587582B2 JP 2587582 B2 JP2587582 B2 JP 2587582B2 JP 6050238 A JP6050238 A JP 6050238A JP 5023894 A JP5023894 A JP 5023894A JP 2587582 B2 JP2587582 B2 JP 2587582B2
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周一郎 加藤
浩 井神
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株式会社日本アルミ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多数の棒状フィン又は
板状フィンをベースプレートに備えたヒートシンク、及
びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来技術及びその問題点】ヒートシンクとしては、例
えば、差込みろう付方法により形成されたものが知られ
ている(特開昭54−47154号公報)。この方法
は、図24に示すように、板状のフィン80の端部を、
表面にろう材91をクラッドしたベースプレート90に
形成した溝92に差込み、差込んだ部分をろう付する方
法である。しかしながら、上記方法では、クラッド工
程、溝形成工程等が必要であり、生産性が悪かった。ま
た、均質なヒートシンクを得るために部材の寸法精度の
高いことが要求され、この点からも生産性が悪かった。
例えば、図25に示すように、溝92の幅が広すぎて、
ろう付の隙間が大きくなると、フィン80が傾斜した
り、ろう付の隙間が不揃いになったりして、均質なヒー
トシンクが得られない。ヒートシンクが不均質である
と、期待する熱放散効果が得られない。
【0003】
【発明の目的】本発明は、簡素で強固な構造を有し、更
に均質な構造を有するヒートシンクを提供すること、及
びそのヒートシンクを簡単に製造することができる方法
を提供することを目的とする。
【0004】
【目的を達成するための手段】本願の第1の発明のヒー
トシンクは、ベースプレートにその面に対して直角に多
数の棒状フィンが立設されて構成されているヒートシン
クであって、各棒状フィンは、その端部がベースプレー
トの多数の貫通孔の各々に差込まれており、棒状フィン
の上記端部は、テーパ加工により先細り形状に形成され
ており、先細りに移行する部分の径は上記貫通孔の径と
等しくなっており、先細り部分の長さはベースプレート
の厚みより短く設定されており、棒状フィンは、上記貫
通孔内における上記先細り部分の周囲の空間に密に充填
されたはんだ又はろう材によりベースプレートに接合さ
れていることを特徴としている。
【0005】本願の第2の発明のヒートシンクは、ベー
スプレートにその面に対して直角に多数の棒状フィンが
立設されて構成されているヒートシンクであって、ベー
スプレートは、多数のブロック形状の押出形材がその側
面を対向させて並設され一体化されて構成されており、
棒状フィンは、その端部が対向する押出形材の側面間に
挾まれており、押出形材の対向し合う側面には、凹部が
形成されており、該凹部は、対向する側面に形成された
凹部とによって棒状フィンの上記端部を挾持するととも
に、該挾持した状態において上記端部と凹部の壁との間
及び対向している両側面間に隙間が生じるような、形状
に形成されており、棒状フィンは、上記隙間に密に充填
されたはんだ又はろう材によりベースプレートに接合さ
れていることを特徴としている。
【0006】本願の第3の発明のヒートシンクは、ベー
スプレートにその面に対して直角に多数の板状フィンが
立設されて構成されているヒートシンクであって、ベー
スプレートは、多数のブロック形状の押出形材がその側
面を対向させて並設され一体化されて構成されており、
板状フィンは、その端部が押出形材の対向し合う側面に
より挾持されており、対向し合う側面間には板状フィン
のない隙間が存在しており、板状フィンは、上記隙間に
密に充填されたはんだ又はろう材によりベースプレート
に接合されていることを特徴としている。
【0007】本願の第4の発明のヒートシンクは、ベー
スプレートにその面に対して直角に多数の棒状フィンが
立設されて構成されているヒートシンクであって、厚み
方向のリブを端部近傍に有する所定形状の板状の押出形
材が、リブを介して複数個重ね合わされて相互にはんだ
又はろう材により接合されて構成されており、上記はん
だ又はろう材は、隣り合う押出形材とリブとによって構
成される隙間に密に充填されており、ベースプレート
は、押出形材の上記はんだ又はろう材による接合部分で
構成されており、押出形材の、リブを境にして上記接合
部分とは反対側の部分は、櫛状に形成されており、その
櫛状部分の1本1本が上記棒状フィンとなっていること
を特徴としている。
【0008】本願の第5の発明のヒートシンクの製造方
法は、ベースプレートにその面に対して直角に多数の棒
状フィンが立設されて構成されているヒートシンクを、
製造する方法であって、ベースプレートに多数の貫通孔
を形成しておくとともに、各棒状フィンの端部を上記貫
通孔の壁との間に隙間が生じるような細い形状に形成し
ておき、各棒状フィンの上記端部をベースプレートの上
記貫通孔の各々に差込み、その状態でベースプレートの
上記貫通孔を溶融はんだ中又は溶融ろう材中に浸漬し、
超音波振動を加えることによって上記隙間に上記はんだ
又はろう材を充填させて棒状フィンをベースプレートに
接合することを特徴としている。
【0009】本願の第6の発明のヒートシンクの製造方
法は、ベースプレートにその面に対して直角に多数の棒
状フィンが立設されて構成されているヒートシンクを、
製造する方法であって、ベースプレートは、多数のブロ
ック形状の押出形材がその側面を対向させて並設され一
体化されて構成されるものであり、押出形材の対向し合
う側面に、凹部を、対向する側面に形成された凹部とに
よって押出形材の上記端部を挾持するとともに該挾持し
た状態において上記端部と凹部の壁との間及び対向して
いる両側面間に隙間が生じるような、形状に形成し、押
出形材をその側面を対向させて並設するとともに、対向
し合う凹部によって棒状フィンの上記端部を挾持し、そ
の状態で押出形材の上記凹部を溶融はんだ中又は溶融ろ
う材中に浸漬し、超音波振動を加えることによって上記
隙間に上記はんだ又はろう材を充填させて棒状フィンを
ベースプレートに接合することを特徴としている。
【0010】本願の第7の発明のヒートシンクの製造方
法は、ベースプレートにその面に対して直角に多数の板
状フィンが立設されて構成されているヒートシンクを、
製造する方法であって、ベースプレートは、多数のブロ
ック形状の押出形材がその側面を対向させて並設され一
体化されて構成されるものであり、押出形材をその側面
を対向させて並設するとともに、対向し合う側面によっ
て板状フィンの端部を、対向し合う側面間に板状フィン
のない隙間が生じるように、挾持し、その状態で上記隙
間を溶融はんだ中又は溶融ろう材中に浸漬し、超音波振
動を加えることによって上記隙間に上記はんだ又はろう
材を充填させて棒状フィンをベースプレートに接合する
ことを特徴としている。
【0011】本願の第8の発明のヒートシンクの製造方
法は、ベースプレートにその面に対して直角に多数の棒
状フィンが立設されて構成されているヒートシンクを、
製造する方法であって、厚み方向のリブを端部近傍に有
し且つリブを境にして該端部とは反対側の部分が櫛状に
形成されている、板状の押出形材を、リブを介して複数
個重ね合わせ、この重ね合わせ体における隣り合う押出
形材とリブとによって構成される隙間の部分を、溶融は
んだ中又は溶融ろう材中に浸漬し、超音波振動を加える
ことによって上記隙間に上記はんだ又はろう材を充填さ
せて押出形材を相互に接合することを特徴としている。
【0012】
【作用】本願の第1ないし第3の発明のヒートシンクに
おいては、フィンとベースプレートとが、隙間中の隅々
まで十分に入り込んだはんだ又はろう材によって接合さ
れている。しかも、フィンが、ベースプレートの貫通孔
に差込まれたり、ベースプレートを構成する押出形材に
よって挾持されたりして、接合されているだけである。
【0013】本願の第4の発明のヒートシンクにおいて
は、隣り合う押出形材が隙間中の隅々まで十分に入り込
んだはんだ又はろう材によって接合されている。しか
も、押出形材は、ベースプレートを構成する部分と棒状
フィンとなる部分とを一体に有している。更に、押出形
材は、同一物を大量生産できるものであるので、寸法精
度に問題はない。
【0014】本願の第5ないし第8の発明のヒートシン
クの製造方法においては、超音波振動を加えているの
で、接合部分表面の酸化皮膜が破壊され、このため、接
合部分表面と溶融はんだ又は溶融ろう材との濡れが良く
なり、また、溶融はんだ又は溶融ろう材は振動するため
に表面張力が弱くなり、従って、溶融はんだ又は溶融ろ
う材は隙間中の隅々まで十分に入り込んでいく。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。 (実施例1)図1は本実施例のヒートシンクを示す平面
図、図2は図1のII−II断面図、図3は図2の一部拡大
図、図4は図3の分解断面部分図である。このヒートシ
ンク1は、ベースプレート2に多数の棒状フィン3が立
設状態で接合されて構成されている。両者2、3は共に
アルミニウム製である。
【0016】図2及び図3に示すように、ベースプレー
ト2には多数の貫通孔21が形成されており、棒状フィ
ン3はその端部31が貫通孔21に差込まれている。棒
状フィン3は円柱体であり、棒状フィン3の端部31
は、テーパ加工により先細り形状に形成され、長さLが
ベースプレート2の厚みTより短く設定されている。従
って、貫通孔21内における端部31の周囲には、貫通
孔21の壁との間の隙間を含めた空間ができるようにな
っている。そして、その空間には、はんだ5が密に充填
されており、棒状フィン3ははんだ5によってベースプ
レート2に接合されている。なお、端部31は、貫通孔
21に単に差込んだだけの状態で一時的に固定されるよ
うな形状を有しており、具体的には端部31の先細りに
移行する部分の径X(図3)が貫通孔21の径と等しく
なっている。上記空間の最大幅は約0.3mmに設定さ
れている。はんだ5は、アルミニウム部材用はんだであ
り、ここでは95%Zn−5%Alの共晶はんだが用い
られている。
【0017】次に、上記構成のヒートシンク1の製造方
法について説明する。まず、図4に示すように、ベース
プレート2に多数の貫通孔21を形成するとともに、棒
状フィン3の端部31を上述のような先細り形状に形成
する。そして、端部31を貫通孔21に差込んだ状態
で、図5に示すように、ベースプレート2を浴7中の溶
融はんだ5中に貫通孔21が十分に浸るように浸漬さ
せ、その状態で、浴7又はベースプレート2に、超音波
振動を加える。具体的には、例えば、溶融はんだ5の温
度は420℃、加える超音波振動の周波数は18kHz
程度である。貫通孔21内における端部31の周囲に
は、貫通孔21の壁との間の隙間61を含めた空間6が
できている。
【0018】棒状フィン3を備えたベースプレート2を
溶融はんだ5中に単に浸漬させただけでは、端部31表
面や貫通孔21の壁に酸化皮膜ができているために溶融
はんだ5がはじかれ、また、溶融はんだ5の表面張力の
ために、溶融はんだ5が空間6内の特に隙間61内に行
き渡らず、隙間61がはんだ5で密に充填されることは
ない。しかし、超音波振動を加えているので、酸化皮膜
が破壊され、このため、端部31表面や貫通孔21の壁
と溶融はんだ5との濡れが良くなり、また、溶融はんだ
5は振動するために表面張力が弱くなり、従って、溶融
はんだ5は隙間61中の隅々まで十分に入り込んでい
き、図3に示すように、空間6ははんだ5で密に充填さ
れることとなる。
【0019】空間6中へのはんだ5の充填が終了した
ら、棒状フィン3を備えたベースプレート2を溶融はん
だ5中から引き上げ、はんだ5の空間6からはみ出して
いる部分を機械加工により削り取る。これにより、上記
構成のヒートシンク1が得られる。
【0020】上記方法は、ベースプレート2の貫通孔2
1に棒状フィン3の端部31を差込み、それを溶融はん
だ5中に浸漬させ、超音波振動によって空間6にはんだ
5を充填させるだけであるので、非常に簡単である。し
かも、空間6へのはんだ5の充填を、超音波振動を加え
て行なうので、はんだ5は特に隙間61中の隅々まで十
分に入り込み、棒状フィン3とベースプレート2との接
合は支障なく行なわれる。
【0021】そして、上記方法により得られたヒートシ
ンク1は、棒状フィン3とベースプレート2とが、空間
6中の隅々まで十分に入り込んだはんだ5によって接合
されているので、強固なものとなる。しかも、ベースプ
レート2の貫通孔21に棒状フィン3の端部31が差込
まれて接合されているだけであるので、構成も簡素であ
る。
【0022】(実施例2)図6は本実施例のヒートシン
クを示す平面図、図7は図6のVII −VII 断面図、図8
は図6のVIII−VIII断面図、図9は図6の一部拡大図、
図10は図6の分解斜視部分図である。このヒートシン
ク1aは、ベースプレート2aに多数の棒状フィン3a
が立設状態で接合されて構成されている。両者2a、3
aは共にアルミニウム製である。
【0023】ベースプレート2aは、数個ここでは5個
のブロック形状の押出形材22がその側面22aを対向
させて並設され一体化されて構成されている。棒状フィ
ン3aは円柱体である。押出形材22の側面22aに
は、複数の凹部23が押出形材22の厚み方向に渡って
形成されている。凹部23は、対向する押出形材22の
側面22aに形成された凹部23とによって棒状フィン
3aの端部31aを挾持するとともに、該挾持した状態
において端部31aと凹部23の壁との間及び対向して
いる両側面22a間に隙間が生じるような、形状に形成
されている。そして、その隙間には、はんだ5が密に充
填されており、棒状フィン3aははんだ5によってベー
スプレート2aに接合されている。凹部23は、具体的
には、例えば、図9に示すように、横断面形状が楕円の
半割状であって、短径Y1が棒状フィン3aの半径より
小さく、長径Y2が棒状フィン3aの半径より大きく設
定されたものである。なお、上記隙間の最大幅は約0.
3mmに設定されている。はんだ5は、実施例1と同じ
ものが用いられている。
【0024】次に、上記構成のヒートシンク1aの製造
方法について説明する。まず、押出形材22の側面22
aに凹部23を形成する。次に、押出形材22をその側
面22aを対向させて並設するとともに、対向し合う凹
部23によって棒状フィン3aの端部31aを挾持す
る。このとき、端部31aと凹部23の壁との間、及び
対向する側面22a間には、隙間6a(図11)ができ
ている。そして、図11に示すように、棒状フィン3a
を挾持したベースプレート2aの凹部23を、溶融はん
だ5中に浸漬させ、その状態で、浴7又はベースプレー
ト2aに、超音波振動を加える。具体的条件は、例え
ば、実施例1と同じである。これにより、実施例1と同
様に、溶融はんだ5は隙間6a中の隅々まで十分に入り
込んでいき、棒状フィン3aがはんだ5によりベースプ
レート2aに接合される。そして、はんだ5の隙間6a
からはみ出している部分を削り取ることにより、本実施
例のヒートシンク1aが得られる。
【0025】即ち、本実施例のヒートシンク1aも、実
施例1と同様に製造され、同様の作用効果を奏する。即
ち、非常に簡単に得られ、製造工程における棒状フィン
3aとベースプレート2aとの接合も支障なく行なわ
れ、はんだ5によって接合された強固なものとなり、構
成も簡素である。
【0026】(実施例3)図12は本実施例のヒートシ
ンクを示す正面図、図13は図12のXIII 矢視図、図
14は図12のXIV矢視図、図15は図14のXV−X
V断面部分拡大図、図16は図14のXVI−XVI断面
図、図17は図12の分解斜視部分図である。このヒー
トシンク1bは、ベースプレート2bに多数の板状フィ
ン3bが立設状態で接合されて構成されている。両者2
b、3bは共にアルミニウム製である。
【0027】ベースプレート2bは、数個ここでは9個
のブロック形状の押出形材24がその側面24aを対向
させて並設され一体化されて構成されている。板状フィ
ン3bは平板である。板状フィン3bは、その端縁部3
1bが対向する側面24a間に挾持されており、端縁部
31bの端縁131bは対向する側面24a間において
押出形材24の厚みの略中程に位置している。そのた
め、対向する側面24a間には端縁部31bの存在しな
い隙間ができるようになっている。図14に示すよう
に、板状フィン3bの幅W1が押出形材24の幅W2よ
り小さいので、その隙間は、端縁131bより下方だけ
でなく、端縁部31bの両側にも、できている。そし
て、その隙間には、はんだ5が密に充填されており、板
状フィン3bははんだ5によってベースプレート2bに
接合されている。はんだ5は、実施例1と同じものが用
いられている。
【0028】次に、上記構成のヒートシンク1bの製造
方法について説明する。まず、押出形材24をその側面
24aを対向させて並設するとともに、対向し合う側面
24aによって板状フィン3bの端縁部31bを上述の
ような隙間6b(図18)ができるように挾持する。そ
して、図18に示すように、板状フィン3bを挾持した
ベースプレート2bの隙間6bを、溶融はんだ5中に浸
漬させ、その状態で、浴7又はベースプレート2bに、
超音波振動を加える。具体的条件は、例えば、実施例1
と同じである。これにより、実施例1と同様に、溶融は
んだ5は隙間6b中の隅々まで十分に入り込んでいき、
板状フィン3bがはんだ5によりベースプレート2bに
接合される。そして、はんだ5の隙間6bからはみ出し
ている部分を削り取ることにより、本実施例のヒートシ
ンク1bが得られる。
【0029】即ち、本実施例のヒートシンク1bも、実
施例1と同様に製造され、同様の作用効果を奏する。即
ち、非常に簡単に得られ、製造工程における板状フィン
3bとベースプレート2bとの接合も支障なく行なわ
れ、はんだ5によって接合された強固なものとなり、構
成も簡素である。
【0030】(実施例4)図19は本実施例のヒートシ
ンクを示す正面図、図20は図19のXX矢視図、図2
1は図19のXXI矢視図である。このヒートシンク1
cは、ベースプレート2cに多数の棒状フィン3cが立
設されて構成されている。
【0031】このヒートシンク1cは、図22に示す押
出形材25が、数個ここでは13個重ね合わされて、相
互にはんだ5により接合されて構成されている。押出形
材25は、板状のものであり、下端部近傍に厚み方向の
リブ25aを有しており、リブ25aを境にして上端部
側が櫛状に形成されている。30は櫛状部分である。リ
ブ25aの突出高さH1は押出形材25の厚さT2と同
じに設定されている。はんだ5は、隣り合う押出形材2
5とリブ25aとによって構成される隙間に密に充填さ
れている。このヒートシンク1cでは、ベースプレート
2cは、押出形材25のはんだ5による接合部分で構成
されており、押出形材25の櫛状部分の1本1本が棒状
フィン3cとなっている。はんだ5は、アルミニウム部
材用はんだであり、ここでは95%Zn−5%Alの共
晶はんだが用いられている。
【0032】次に、上記構成のヒートシンク1cの製造
方法について説明する。まず、図22に示す形状の押出
形材25を13個用意する。押出形材25の櫛状部分3
0は、プレス打抜きにより形成する。次に、13個の押
出形材25をリブ25aを介して重ね合わせる。この重
ね合わせ体125には、隣り合う押出形材25とリブ2
5aとによって隙間6c(図23)が構成されている。
そして、重ね合わせ体125を、図23に示すように、
隙間6cが浴7中の溶融はんだ5中に十分に浸るように
浸漬させ、その状態で、浴7又は重ね合わせ体125
に、超音波振動を加える。具体的条件は、例えば、実施
例1と同じである。これにより、実施例1と同様に、溶
融はんだ5は隙間6c中の隅々まで十分に入り込んでい
き、隣り合う押出形材25がはんだ5により接合され
る。そして、はんだ5の隙間6cからはみ出している部
分を削り取ることにより、本実施例のヒートシンク1c
が得られる。
【0033】上記方法は、押出形材25を重ね合わせ、
その重ね合わせ体125を溶融はんだ5中に浸漬させ、
超音波振動によって空間6cにはんだ5を充填させるだ
けであるので、非常に簡単である。しかも、空間6cへ
のはんだ5の充填を、超音波振動を加えて行なうので、
はんだ5は隙間6c中の隅々まで十分に入り込み、押出
形材25相互の接合は支障なく行なわれる。
【0034】そして、上記方法により得られたヒートシ
ンク1cは、隣り合う押出形材25が隙間6c中の隅々
まで十分に入り込んだはんだ5によって接合されている
ので、強固なものとなる。しかも、押出形材25は、ベ
ースプレート2cを構成する部分と棒状フィン3cとな
る部分とを一体に有しているので、構成も簡素である。
更に、押出形材25は、同一物を大量生産できるもので
あるので、寸法精度に問題はなく、従って、ヒートシン
ク1cは均質なものとなる。
【0035】(別の実施例) (1)実施例1〜4において、はんだ5の代わりに、ア
ルミニウム部材用のろう材を用いてもよい。
【0036】(2)実施例1において、端部31の形状
は、貫通孔21内において周囲に空間ができるものであ
れば、テーパ加工による先細り形状に限らない。また、
長さL(図3)は厚みTと同じであってもよい。
【0037】(3)実施例2において、端部31aの長
さL1(図7)はベースプレート2aの厚みT1より短
くてもよい。
【0038】(4)実施例1、2において、棒状フィン
3、3aは円柱体に限るものではなく、例えば四角柱体
でもよい。また、それに対応させて、貫通孔21は円形
状に限るものではなく、凹部23も楕円の半割形状に限
るものではない。例えば、貫通孔21、凹部23は四角
形状でもよい。
【0039】
【発明の効果】以上のような本願発明によれば、次のよ
うな効果を奏する。 (1)請求項1記載のヒートシンクによれば、先細り
に移行する部分が貫通孔の周縁に当接するので、フィン
を安定した立設状態に維持できる。また、先細り部分
(端部31)の周面のみならず先端面も含んだ全面が、
はんだ又はろう材に接触してベースプレートとの接合に
係わっているので、フィンをベースプレートに強固に接
合できる。しかも、フィンが、ベースプレートの貫通
孔に差込まれて接合されているだけであるので、構成も
簡素である。 (2)請求項2又は3に記載のヒートシンクによれば、
フィンとベースプレートとが、隙間中の隅々まで十分に
入り込んだはんだ又はろう材によって接合されているの
で、強固なものとなる。しかも、フィンが、ベースプレ
ートの貫通孔に差込まれたり、ベースプレートを構成す
る押出形材によって挾持されたりして、接合されている
だけであるので、構成も簡素である。
【0040】(2)請求項4記載のヒートシンクによれ
ば、隣り合う押出形材が隙間中の隅々まで十分に入り込
んだはんだ又はろう材によって接合されているので、強
固なものとなる。しかも、押出形材は、ベースプレート
を構成する部分と棒状フィンとなる部分とを一体に有し
ているので、構成も簡素である。更に、押出形材は、同
一物を大量生産できるものであるので、寸法精度に問題
はなく、従って、ヒートシンクは均質なものとなる。
【0041】(3)請求項5ないし8に記載のヒートシ
ンクの製造方法においては、フィンを保持したベースプ
レートを、又は重ね合わせた押出形材を、溶融はんだ中
又は溶融ろう材中に浸漬させ、超音波振動によって隙間
にはんだ又はろう材を充填させるだけであるので、非常
に簡単である。しかも、隙間への、はんだ又はろう材の
充填を、超音波振動を加えて行なうので、はんだ又はろ
う材は隙間中の隅々まで十分に入り込み、フィンとベー
スプレートとの接合は支障なく行なわれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1のヒートシンクを示す平面図であ
る。
【図2】 図1のII−II断面図である。
【図3】 図2の一部拡大図である。
【図4】 図3の分解断面部分図である。
【図5】 実施例1のヒートシンクの製造方法の一工程
を示す断面図である。
【図6】 実施例2のヒートシンクを示す平面図であ
る。
【図7】 図6のVII −VII 断面図である。
【図8】 図6のVIII−VIII断面図である。
【図9】 図6の一部拡大図である。
【図10】 図7の分解斜視部分図である。
【図11】 実施例2のヒートシンクの製造方法の一工
程を示す断面図である。
【図12】 実施例3のヒートシンクを示す正面図であ
る。
【図13】 図12のXIII 矢視図である。
【図14】 図12のXIV矢視図である。
【図15】 図14のXV−XV断面部分拡大図であ
る。
【図16】 図14のXVI−XVI断面図である。
【図17】 図12の分解斜視部分図である。
【図18】 実施例3のヒートシンクの製造方法の一工
程を示す断面図である。
【図19】 実施例4のヒートシンクを示す正面図であ
る。
【図20】 図19のXX矢視図である。
【図21】 図19のXXI矢視図である。
【図22】 実施例4のヒートシンクを構成する押出形
材を示す斜視図である。
【図23】 実施例4のヒートシンクの製造方法の一工
程を示す断面図である。
【図24】 従来のヒートシンクの製造方法の一工程を
示す部分拡大断面図である。
【図25】 従来のヒートシンクの部分拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1、1a、1b ヒートシンク 2、2a、2b ベースプレート 3、3a 棒状フィン 3b 板状フィン 5 はんだ 6a、6b、6c、61 隙間 22、24、25 押出形材 22a、24a 側面 23 凹部 25a リブ

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースプレートにその面に対して直角に
    多数の棒状フィンが立設されて構成されているヒートシ
    ンクであって、 各棒状フィンは、その端部がベースプレートの多数の貫
    通孔の各々に差込まれており、 棒状フィンの上記端部は、テーパ加工により先細り形状
    に形成されており、先細りに移行する部分の径は上記貫
    通孔の径と等しくなっており、先細り部分の長さはベー
    スプレートの厚みより短く設定されており、 棒状フィンは、上記貫通孔内における上記先細り部分の
    周囲の空間に密に充填されたはんだ又はろう材によりベ
    ースプレートに接合されていることを特徴とするヒート
    シンク。
  2. 【請求項2】 ベースプレートにその面に対して直角に
    多数の棒状フィンが立設されて構成されているヒートシ
    ンクであって、 ベースプレートは、多数のブロック形状の押出形材がそ
    の側面を対向させて並設され一体化されて構成されてお
    り、棒状フィンは、その端部が対向する押出形材の側面
    間に挾まれており、 押出形材の対向し合う側面には、凹部が形成されてお
    り、該凹部は、対向する側面に形成された凹部とによっ
    て棒状フィンの上記端部を挾持するとともに、該挾持し
    た状態において上記端部と凹部の壁との間及び対向して
    いる両側面間に隙間が生じるような、形状に形成されて
    おり、 棒状フィンは、上記隙間に密に充填されたはんだ又はろ
    う材によりベースプレートに接合されていることを特徴
    とするヒートシンク。
  3. 【請求項3】 ベースプレートにその面に対して直角に
    多数の板状フィンが立設されて構成されているヒートシ
    ンクであって、 ベースプレートは、多数のブロック形状の押出形材がそ
    の側面を対向させて並設され一体化されて構成されてお
    り、 板状フィンは、その端部が押出形材の対向し合う側面に
    より挾持されており、対向し合う側面間には板状フィン
    のない隙間が存在しており、 板状フィンは、上記隙間に密に充填されたはんだ又はろ
    う材によりベースプレートに接合されていることを特徴
    とするヒートシンク。
  4. 【請求項4】 ベースプレートにその面に対して直角に
    多数の棒状フィンが立設されて構成されているヒートシ
    ンクであって、 厚み方向のリブを端部近傍に有する所定形状の板状の押
    出形材が、リブを介して複数個重ね合わされて相互には
    んだ又はろう材により接合されて構成されており、 上記はんだ又はろう材は、隣り合う押出形材とリブとに
    よって構成される隙間に密に充填されており、ベースプ
    レートは、押出形材の上記はんだ又はろう材による接合
    部分で構成されており、 押出形材の、リブを境にして上記接合部分とは反対側の
    部分は、櫛状に形成されており、その櫛状部分の1本1
    本が上記棒状フィンとなっていることを特徴とするヒー
    トシンク。
  5. 【請求項5】 ベースプレートにその面に対して直角に
    多数の棒状フィンが立設されて構成されているヒートシ
    ンクを、製造する方法であって、 ベースプレートに多数の貫通孔を形成しておくととも
    に、各棒状フィンの端部を上記貫通孔の壁との間に隙間
    が生じるような細い形状に形成しておき、 各棒状フィンの上記端部をベースプレートの上記貫通孔
    の各々に差込み、その状態でベースプレートの上記貫通
    孔を溶融はんだ中又は溶融ろう材中に浸漬し、超音波振
    動を加えることによって上記隙間に上記はんだ又はろう
    材を充填させて棒状フィンをベースプレートに接合する
    ことを特徴とするヒートシンクの製造方法。
  6. 【請求項6】 ベースプレートにその面に対して直角に
    多数の棒状フィンが立設されて構成されているヒートシ
    ンクを、製造する方法であって、 ベースプレートは、多数のブロック形状の押出形材がそ
    の側面を対向させて並設され一体化されて構成されるも
    のであり、 押出形材の対向し合う側面に、凹部を、対向する側面に
    形成された凹部とによって押出形材の上記端部を挾持す
    るとともに該挾持した状態において上記端部と凹部の壁
    との間及び対向している両側面間に隙間が生じるよう
    な、形状に形成し、 押出形材をその側面を対向させて並設するとともに、対
    向し合う凹部によって棒状フィンの上記端部を挾持し、
    その状態で押出形材の上記凹部を溶融はんだ中又は溶融
    ろう材中に浸漬し、超音波振動を加えることによって上
    記隙間に上記はんだ又はろう材を充填させて棒状フィン
    をベースプレートに接合することを特徴とするヒートシ
    ンクの製造方法。
  7. 【請求項7】 ベースプレートにその面に対して直角に
    多数の板状フィンが立設されて構成されているヒートシ
    ンクを、製造する方法であって、 ベースプレートは、多数のブロック形状の押出形材がそ
    の側面を対向させて並設され一体化されて構成されるも
    のであり、 押出形材をその側面を対向させて並設するとともに、対
    向し合う側面によって板状フィンの端部を、対向し合う
    側面間に板状フィンのない隙間が生じるように、挾持
    し、その状態で上記隙間を溶融はんだ中又は溶融ろう材
    中に浸漬し、超音波振動を加えることによって上記隙間
    に上記はんだ又はろう材を充填させて棒状フィンをベー
    スプレートに接合することを特徴とするヒートシンクの
    製造方法。
  8. 【請求項8】 ベースプレートにその面に対して直角に
    多数の棒状フィンが立設されて構成されているヒートシ
    ンクを、製造する方法であって、 厚み方向のリブを端部近傍に有し且つリブを境にして該
    端部とは反対側の部分が櫛状に形成されている、板状の
    押出形材を、リブを介して複数個重ね合わせ、 この重ね合わせ体における隣り合う押出形材とリブとに
    よって構成される隙間の部分を、溶融はんだ中又は溶融
    ろう材中に浸漬し、超音波振動を加えることによって上
    記隙間に上記はんだ又はろう材を充填させて押出形材を
    相互に接合することを特徴とするヒートシンクの製造方
    法。
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