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JP2598367B2 - 温室の樋材 - Google Patents
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JP2598367B2 - 温室の樋材 - Google Patents

温室の樋材

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JP2598367B2
JP2598367B2 JP5167148A JP16714893A JP2598367B2 JP 2598367 B2 JP2598367 B2 JP 2598367B2 JP 5167148 A JP5167148 A JP 5167148A JP 16714893 A JP16714893 A JP 16714893A JP 2598367 B2 JP2598367 B2 JP 2598367B2
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利親 藤田
正成 山道
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

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  • Greenhouses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は温室の樋材、例えば連棟
式温室における各棟の屋根間に設けられる谷樋に使用さ
れる温室の樋材に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種温室の樋材は、底壁と、
該底壁の幅方向両側に立設された一対の側壁とを備えて
おり、斯かる樋材は、押出成形機から押出成形されたア
ルミなどの押出成形型材を用い、この押出成形型材を所
定長さ寸法に裁断することにより形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記樋材と
しては、温室の大きさなどによって、前記底壁の幅寸法
や前記各側壁の高さ寸法など断面大きさの異なる各種の
ものが使用されるのであるが、以上のように、前記樋材
の素材としてアルミなどの押出成形型材を用い、前記底
壁と各側壁とを一体形成する場合、前記押出成形機の制
約から、その断面大きさが制限され、このため、大型の
温室に対応する樋材を、通常使用している押出成形機に
より成形することができず、大形の樋材に対応する大形
の押出成形機を用意する必要があって、不経済となる問
題があった。また、前記押出成形機により前記底壁と各
側壁とを備えた一体形の押出成形型材を成形するときに
は、湯流れが悪く、このため前記底壁や各側壁の肉厚が
不均一となる問題があり、また、この不均一となる問題
に対処するため、つまり、前記湯流れのばらつきにより
肉厚が薄くなる部分の強度を考慮し、予め全体の肉厚を
大に設定して所定強度を確保するようにしていたのであ
るが、斯くするときには材料ロスを招いてコスト高とな
る問題が生じている。また、前記底壁と各側壁とを一体
化して樋材を形成する場合には、その仕舞い寸法が大と
なって、搬送や格納するようなとき嵩張って、搬送や格
納などに不便となる問題もあったのである。
【0004】本発明の目的は、小形の押出成形機を用い
て大型の樋材を製作することができながら底壁及び各側
壁の組合わせによって、断面大きさを容易に変更でき、
それでいて水漏れの問題もなく、しかも、成形時の湯流
れを良好にできて材料ロスやコスト高を招くことなく必
要強度が得られ、さらには、搬送や格納において嵩低く
できる樋材を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、押出成形型材から成る温室
の樋材において、前記押出成形型材の長さ方向に沿って
分割してあり互いに連結する複数の分割樋材1から構成
し、これら分割樋材1同士の連結部において、一方の分
割樋材の連結端部には雄形嵌合部2を、他方の分割樋材
の連結端部には雌形嵌合部3を、それぞれ分割樋材1の
長さ方向のほゞ全長にわたって形成すると共に、前記雄
形嵌合部2には幅狭な首部21を、また、前記雌形嵌合
部3には幅狭な入口31を設けて、嵌合時抜け出ない抜
止め構造となし、前記雄形嵌合部2を雌形嵌合部3に嵌
合した連結部にシール材4を充填させたのである。
【0006】また、請求項2記載の発明は、前記雄形嵌
合部2と雌形嵌合部3との少なくとも一方に、これら嵌
合部2,3間に充填する前記シール材4の溜溝5を設け
たのである。
【0007】さらに、請求項3記載の発明は、前記雄形
嵌合部2と雌形嵌合部3とを相対回転可能に嵌合して、
前記一方側分割樋材1に対し他方側分割樋材1の相対角
度を調整可能となし、調整された所定角度で結合させる
ようにしたのである。
【0008】また、請求項4記載の発明は、前記分割樋
材1を、底壁を形成する底部分割樋材11と、側壁を形
成する一対の側部分割樋材12,13とから構成して、
前記底部分割樋材11と側部分割樋材12,13との連
結側端部に設ける前記雄形嵌合部2と雌形嵌合部3とを
相対回転可能に嵌合し、前記側部分割樋材12,13を
前記底部分割樋材11に対し相対角度調整可能に連結し
て、調整された所定角度で結合させるようにしたのであ
る。
【0009】
【作用】請求項1記載の樋材では、前記各分割樋材1の
一方側に設けた雄形嵌合部2の首部21を、他方側に設
けた雌形嵌合部3の入口31に介入させながら、前記雄
形嵌合部2を雌形嵌合部3内へと挿嵌し、これら各嵌合
部2,3の嵌合部位に前記シール材4を充填したから、
前記各分割樋材1を各別に成形できながら、これら各分
割樋材1で分割形成されているにも拘らず、水漏れを阻
止して良好な排水を行うことができるのであり、しかも
各分割樋材1の組合わせによって、断面大きさの異なる
樋材を容易に得られるのである。その上、分割樋材1を
各別に成形できるから、前記樋材の全体を一体形成する
場合に較べ、これら各分割樋材1のそれぞれを小形にで
き、従って、これら各分割樋材1を小形の押出成形機を
用いて形成することができ、その加工性を向上できると
共に、大形樋材を製作する場合でも、殊更に大形の押出
成形機を用意する必要はなく、既存の押出成形機を用い
て大型の樋材を形成できるし、さらには、前記押出成形
機で成形するときの湯流れを良好としてその肉厚を全体
的にほぼ均一にでき、従って、前記樋材の全体を一体形
成する場合のように、湯流れのばらつきを考慮して全体
の肉厚を大きく設定したりする必要がなくなり、この結
果、材料ロスやコスト高を招くことなく、前記各分割樋
材1を必要最小厚みとしながら必要強度を確保すること
ができ、その上、前記樋材を複数の分割樋材1で分割形
成することでその嵩を低くできるから、搬送や格納など
に便利ならしめることもできるのである。
【0010】また、請求項2記載の発明によれば、前記
雄形嵌合部2と雌形嵌合部3との少なくとも一方側に前
記シール材4の溜溝5を設けていることから、前記各嵌
合部2,3間に充分な量の前記シール材4を充填できる
し、このシール材4が使用時に外部に抜け出たりするこ
となく、該シール材4を介して前記各嵌合部2,3間の
隙間を閉塞できるのであって、水漏れを長期にわたり確
実に防止することができる。
【0011】さらに、請求項3記載の発明では、前記雄
形嵌合部2と雌形嵌合部3とを相対回転可能に嵌合し
て、前記一方側分割樋材1に対し他方側分割樋材1の相
対角度を調整可能となし、調整された所定角度で結合さ
せるようにしていることから、前記雄形嵌合部2の雌形
嵌合部3に対する挿嵌作業を簡単に行うことができ、し
かも、これら各嵌合部2,3を介して前記各分割樋材1
を相対回転させることで、該各分割樋材1の取付角度調
整を簡単に行うことができ、従って、樋材における側壁
部の傾斜勾配の自由度が得られ、これら各分割樋材1に
よる樋材の断面形状を温室の形態に合わせて任意形状に
容易に変更調整することができるのである。
【0012】また、請求項4記載の発明では、前記分割
樋材1を、底壁を形成する底部分割樋材11と、側壁を
形成する一対の側部分割樋材12,13とから構成し
て、前記底部分割樋材11と側部分割樋材12,13と
の連結側端部に設ける前記雄形嵌合部2と雌形嵌合部3
とを相対回転可能に嵌合し、前記側部分割樋材12,1
3を前記底部分割樋材11に対し相対角度調整可能に連
結して、調整された所定角度で結合させるようにしてい
るため、樋材の組立て時、前記底部分割樋材11に対す
る側部分割樋材12,13の相対角度調整を行うことに
より、この側部分割樋材12,13の幅間隔を簡単に変
えることができるばかりか、前記各分割樋材11,12
の選択により前記樋材の断面大きさも簡単に変えること
もでき、前記温室に対応した各種形状の樋材を簡単に製
作することができて汎用性に非常に優れたものとなし得
るのであり、しかも、前記樋材を3つの分割樋材11〜
13に分割することにより、これら各者をさらに小形化
できて、小形の押出成形機を用いながらより大型の樋材
を製作することができるのであり、また、以上のよう
に、前記各分割樋材11〜13を、前記押出成形機で成
形するときの湯流れをさらに良好にできることから、材
料ロスやコスト高を招くことなく、前記各分割樋材11
〜13を必要最小厚みとしながら必要強度を確保するこ
とができ、その上、前記樋材を3つの分割樋材11〜1
3に分割形成することでこれら分割樋材11〜13を大
略板状に形成できるから、その嵩をより低くできて、搬
送や格納などを行うとき一層便利ならしめることもでき
るのである。
【0013】
【実施例】図7に示した温室は、2つの棟A,Bをもつ
2連棟式のものを示しており、これら各棟A,Bは、妻
面をもつ壁部Cと、これら壁部Cの上部側に連続状に設
けられた山形状の2つの屋根部Dとから成り、これら屋
根部Dと壁部Cとの外表面には透明なシートやフィルム
Eが張設されていると共に、前記各棟A,Bの妻面C1
には複数の出入口Fを設けており、前記屋根部D,Dの
谷部には前記各棟A,Bの長さ方向に沿って延びる谷樋
Gを設けている。
【0014】前記谷樋Gは、アルミなどの押出成形型材
を用いて、底壁と、該底壁の左右両側に立設される各側
壁とで概略U形状に形成するのであって、この谷樋Gを
次のように構成したのである。即ち、前記谷樋Gを、前
記押出成形型材の長さ方向に沿って分割してあり互いに
連結する複数の分割樋材1から構成し、これら分割樋材
1同士の連結部において、一方の分割樋材の連結端部に
は雄形嵌合部2を、他方の分割樋材の連結端部には雌形
嵌合部3を、それぞれ分割樋材1の長さ方向のほゞ全長
にわたって形成すると共に、前記雄形嵌合部2には幅狭
な首部21を、また、前記雌形嵌合部3には幅狭な入口
31を設けて、これら各嵌合部2,3の嵌合時に両者が
抜け出ない抜止め構造となす一方、前記雄形嵌合部2を
雌形嵌合部3に嵌合した連続部にシール材4を充填させ
たのである。
【0015】更に詳記すると、図1に示した実施例は、
前記谷樋Gを3分割して、該谷樋Gの底壁を形成する底
部分割樋材11と、前記谷樋Gの左右側壁を形成する一
対の側部分割樋材12,13とから構成して、これら各
側部分割樋材12,13の幅方向一側端に、それぞれ前
記雄形嵌合部2,2を一体形成すると共に、前記底部分
割樋材11の幅方向両側端に、前記各雄形嵌合部2,2
を受入可能とした前記雌形嵌合部3,3を一体形成し
て、該各雌形嵌合部3に前記各雄形嵌合部2を嵌合させ
ることにより、前記底部分割樋材11の左右両側に前記
各側部分割樋材12,13を連結し、そして、前記各嵌
合部2,3にシリコン樹脂などの粘性コーキング材から
成るシール材4を充填させたものである。
【0016】また、前記各雄形嵌合部2と各雌形嵌合部
3とは、それぞれ相対回転可能に嵌合させて、前記底部
分割樋材11に対する前記側部分割樋材12,13の相
対角度を調整可能としている。つまり、図2で明らかに
したように、前記各雄形嵌合部2は、前記側部分割樋材
12,13の幅方向一側端縁から外側方に連続状に延び
るフラット形状の前記首部21と、該首部21を介して
前記側部分割樋材12,13の幅方向外側部に一体形成
され、前記首部21の肉厚より径大とされた円柱状体2
2とから構成するのであり、一方、前記各雌形嵌合部3
は、前記底部分割樋材11の幅方向両側端に一体形成さ
れた上部部材32と下部部材33とをもつ雌形嵌合部本
体34から成り、この本体34の内部に前記円柱状体2
2を受入可能とした円形溝35を形成すると共に、前記
本体34の上,下部材32,33間には、前記円形溝3
5を外部に開放し、かつ、該円形溝35に対する前記円
柱状体22の挿嵌時に前記首部21を介入可能とした幅
狭な前記入口31を形成する。
【0017】さらに、前記雌形嵌合部3の上,下部材3
2,33間に設ける入口31は、前記雄形嵌合部2の首
部21よりも幅間隔が大となるように形成され、前記底
部分割樋材11に対する前記側部分割樋材12,13の
相対角度を調整可能としている。即ち、前記雄形嵌合部
2の円柱状体22を前記雌形嵌合部3の円形溝35内で
回転させながら、前記首部21を前記入口31の範囲で
揺動させることにより、図2の仮想線で示したように、
前記底部分割樋材11に対する前記側部分割樋材12,
13の相対角度を調整可能となすのである。
【0018】また、前記側部分割樋材12,13は、図
1,図2で明らかなように、前記底部分割樋材11に対
する連結時に、前記側部分割樋材12,13における首
部21の取付側端部12a,13aを前記底部分割樋材
11とほぼ平行となるように水平状に形成し、前記各端
部12a,13aから前記各首部21を斜め下方に向け
て連続状に設け、該各首部21の先端側に前記各円柱状
体22を形成するのであり、一方、前記雌形嵌合部3の
本体34に設ける下部部材33には、その上面側に、前
記底部分割樋材11に対する側部分割樋材12,13の
連結時、これら側部分割樋材12,13における各取付
側端部12a,13aの下面側が当接可能とした水平面
33aと、前記雄形嵌合部2におけの首部21の下面側
が当接可能とした傾斜面33bとをそれぞれ形成するの
である。斯くするときには、前記温室における各棟A,
Bの屋根Dに積雪や風雨などによる荷重が付与されて、
前記各側部分割樋材12,13に矢印方向の荷重Xがか
かったとき、これら側部分割樋材12,13の各端部1
2a,13aと前記雄形嵌合部2の首部21とを、前記
雌形嵌合部3に設けた下部部材33の水平面33aと傾
斜面33bとにそれぞれ直接又はシール材を介して当接
させて、これら水平面33aと傾斜面33bとで前記荷
重Xを確実に受止めることができるのである。
【0019】さらに、図3に示したように前記雄形嵌合
部2と雌形嵌合部3との少なくとも一方側に、前記シー
ル材4の溜溝5を設けるのが好ましい。即ち、図3に示
したものは、前記雌形嵌合部3に設けた上部部材32の
入口31側にほぼ垂直状の壁面32aを設け、また、前
記雄形嵌合部2に設ける首部21で前記壁面32aとの
対向部位に、該壁面32aとほぼ平行状に膨出壁21a
を形成すると共に、これら壁面32aと膨出壁21aと
の間に前記シール材4の充填空間4aを確保し、該充填
空間4aと前記各嵌合部2,3の間に前記シール材4を
挿入充填させるようになす一方、前記壁面32aと膨出
壁21aとの各対向面に、それぞれ概略断面V字形状と
された複数の前記溜溝5を前記各嵌合部2,3の長さ方
向に沿って複数形成したものである。以上のように溜溝
5を設けることにより、前記充填空間4a及び前記各嵌
合部2,3間に充填された前記シール材5が前記各溜溝
5に係止されて、前記シール材4が外部に抜け出たりす
ることなく、該シール材5を介して前記各嵌合部2,3
間の隙間を閉塞できて、水漏れを確実に防止することが
できる。
【0020】また、前記雌形嵌合部3側に設ける壁面3
2aと、該壁面32aと対向状に前記雄形嵌合部2側に
設ける膨出壁21aとは、図4で示したように、それぞ
れ円弧面形状に形成して、これら壁面32aと膨出壁2
1aとの各円弧面一部に、それぞれ複数の前記溜溝5を
前記各嵌合部2,3の長さ方向に沿って形成するように
してもよい。斯くするときには、前記充填空間4aの入
口側を広くできて、該充填空間4aへの前記シール材4
の充填作業を容易に行うことができる。又、以上の構成
において前記各溜溝5は、前記各嵌合部2,3の長さ方
向に沿って形成するのであるから、前記各分割樋材11
〜13を押出成形するとき、これと同時に前記各溜溝5
を成形することができる。尚、前記各溜溝5は、前記壁
面32aと膨出壁21aとの何れか一方側だけに形成し
てもよいし、また、前記各溜溝5は、複数本形成するこ
となく1本でもよい。更に、前記各溜溝5の断面形状
は、図3,4のようにV字形状とする他、図5のように
円弧形状としてもよい。この場合前記各溜溝5の入口側
形状も円弧形状にするのが好ましい。斯くすることによ
り前記シール材4の充填が行い易くなると共に抜け難く
できる。
【0021】次に、以上の構成とした谷樋Gの作用につ
いて説明する。先ず、この谷樋Gを組み立てるときに
は、前記側部分割樋材12,13の幅方向一側端に設け
た前記各雄形嵌合部2の円柱状体22を、前記底部分割
樋材11の幅方向両側端に設けた前記各雌形嵌合部3の
円形溝35内に、該各雌形嵌合部3の入口31に前記各
雄形嵌合部2の首部21を介入させながら長さ方向一端
側から挿嵌させてスライドさせることにより、前記各嵌
合部2,3を嵌合させるのである。そして、斯く嵌合し
た後、該各雄形嵌合部2の円柱状体22を前記雌形嵌合
部3の円形溝35内で回転させながら、前記首部21を
前記入口31の範囲で揺動させることにより、図2の仮
想線で示したように、前記底部分割樋材11に対する前
記側部分割樋材12,13の相対角度調整を行って両者
の取付角度を設定するのであり、そして、この状態で前
記雌形嵌合部3の上,下部材32,33をハンドプレス
などを用いて互いに内方に押圧し、前記雄形嵌合部2の
首部21を挾着して固定し、前記側部分割樋材12,1
3を所定の設定角度に保持するのであり、斯かる状態で
前記各嵌合部2,3間に形成された充填空間4aの開口
部から前記各嵌合部2,3の内部に前記シール材4を充
填するのである。この充填により、前記各嵌合部2,3
の隙間は埋められるのであって、前記底部及び各側部分
割樋材11〜13は抜け出ないように互いに連結され、
かつ、この底部分割樋材11に対し側部分割樋材12,
13が所定角度に保持された状態で、これら各分割樋材
11〜13が前記シール材4を介して結合されることに
なる。
【0022】従って、前記温室の各棟A,Bに設けた屋
根部D間の谷部に前記谷樋Gを取付けたとき、この谷樋
Gが前記3つの分割樋材11〜13で分割形成されてい
るにも拘らず、水漏れなく良好な排水を行うことができ
るのであり、しかも、前記底部分割樋材11に対する前
記側部分割樋材12,13の組立て時に、温室の形態な
どに応じて、これら側部分割樋材12,13の前記底部
分割樋材11に対する取付角度を前記首部21と入口3
1との範囲で調整することにより、前記側部分割樋材1
2,13の幅間隔を簡単に変えることができて、前記谷
樋Gの断面大きさを簡単に変えることもできて、汎用性
に非常に優れたものとなし得るのである。また、前記雄
形嵌合部2には、前記首部21を介して円柱状体22が
設けられ、一方、前記雌形嵌合部3には、前記首部21
が介入される入口21と前記円柱状体22を受入可能な
円形溝35とを備えているため、前記雄形嵌合部2の雌
形嵌合部3に対する挿嵌作業を簡単に行うことができ、
しかも、これら各嵌合部2,3を介して前記各分割樋材
11〜13を相対回転させることで、該各分割樋材11
〜13の取付角度調整を簡単に行うことができるばかり
か、これら各分割樋材11〜13を角度調整するときの
傾斜勾配の自由度が得られ易くなり、つまり、該各分割
樋材11〜13の断面形状を任意形状に容易に変更調整
することができる。さらには、前記雄形嵌合部2と雌形
嵌合部3との少なくとも一方側に前記シール材4の溜溝
5を設けているため、前記所定空間4a及び前記各嵌合
部2,3間に充填された前記シール材5が外部に抜け出
たりすることなく、該シール材5を介して前記各嵌合部
2,3間の隙間を閉塞できて、水漏れを確実に防止する
ことができるのである。
【0023】さらに、前記谷樋Gの全体を一体形成する
従来の場合に較べて、この谷樋Gを前記3つ分割樋材1
1〜13に分割形成したことにより、該各分割樋材11
〜13のそれぞれを小形にして、これら各分割樋材11
〜13を小形の押出成形機を用いて形成することがで
き、しかも、これら各分割樋材11〜13を互いに連結
することで大型の谷樋Gとすることができるため、小形
の押出成形機を用いながら大型の谷樋Gを製作すること
ができるのであり、また、以上のように、前記各分割樋
材11〜13のそれぞれを小形としたことにより、前記
押出成形機で成形するときの湯流れを良好として全体ほ
ぼ均一となし、前記各分割樋材11〜13の肉厚をほぼ
均一にできるのであり、従って、前記谷樋Gの全体を一
体形成する従来のように、湯流れのばらつきを考慮して
全体の肉厚を大に設定したりする必要がなくなり、つま
り、材料ロスやコスト高を招くことなく、前記各分割樋
材11〜13を必要最小厚みとしながら必要強度を確保
することができ、その上、前記谷樋Gを3つの分割樋材
11〜13で分割形成することにより、これら各分割樋
材11,12,13を大略板状にできるから、前記谷樋
Gの全体を一体形成する従来の場合に較べると、前記各
分割樋材11〜13の嵩を低くできて、搬送や格納など
に便利ならしめることもできるのである。
【0024】また、以上のように前記各分割樋材11〜
13で構成する谷樋Gは図1に示したように屋根部Dの
谷部に結合するのであり、この谷樋Gの複数を長さ方向
に連結して前記温室における各棟A,Bの谷部間に配設
する必要がある場合には、これら各谷樋Gの連結部位
に、該各谷樋Gを構成する前記各分割樋材11〜13の
下面側に当接される受け部材6を配設し、この受け部材
6を介して前記各谷樋Gを長さ方向に連結させるのであ
る。
【0025】更に詳記すると、前記屋根部Dの小屋組を
構成するたるきの傾斜下部側に取付けるフレーム7のブ
ラケットから成る複数の連結金具8を介して前記受け部
材6の幅方向両側を固定すると共に、前記各側部分割樋
材12,13の幅方向外側に、該各分割樋材12,13
の長さ方向に延びる内部中空とされた矩形状の固定部1
4をそれぞれ一体形成する一方、この各固定部14の下
部側に長さ方向に連続状に切欠溝14aを形成して、前
記各固定部14内に固定ボルト15を挿入し、該ボルト
15の先端側を前記切欠溝14aから前記受け部材6に
形成した貫通孔61を経て前記受け部材6の下方側へと
突出させ、このボルト15の突出端部にナット16を螺
締することにより、前記各谷樋Gを前記受け部材6及び
取付フレーム7を介して長さ方向に連結するようにして
いる。尚、前記各固定部14は、前記側部分割樋材1
2,13の長さ方向に沿って設けられ、また、前記各固
定部14の切欠溝14aも前記側部分割樋材12,13
の長さ方向に沿って形成されていることから、前記各分
割樋材12,13を押出成形するとき、これと同時に前
記各固定部14と各切欠溝14aとを形成することがで
きるのである。
【0026】また、前記底部分割樋材11に設けた各雌
形嵌合部3の下部部材33は、前記底部分割樋材11の
左右両側に前記側部分割樋材12,13を組立てたと
き、これら側部分割樋材12,13における前記雄形嵌
合部2近くの下面側と、前記下部部材33との下面側と
がそれぞれ面一状となるように形成するのであり、斯く
するときには、前記各分割樋材11〜13を組立てて前
記谷樋Gとなし、この谷樋Gを前記受け部材6を介して
長さ方向に連結するとき、該受け部材6の上面側に前記
下部部材33と前記側部分割樋材12,13の下面側一
部とが面接触されることとなって、前記谷樋Gの継ぎ作
業を行い易くできるのである。
【0027】さらに、前記側部分割樋材12,13の幅
方向外側部で上部位置には、長さ方向に延びる断面概略
C形状の透明シート又はフィルムEの支持体9がそれぞ
れ取付けられ、該各支持体9の内部に前記フィルムEの
端部を挿入位置させた状態で前記各支持体9内に波状線
材10を弾性的に介入させることにより、この波状線材
10を介して前記フィルムEの端部を前記側部分割樋材
12,13の幅方向外側部で係止させるようにしてい
る。
【0028】以上の実施例では、前記側部分割樋材1
2,13に雄形嵌合部2を、前記底部分割樋材11に雌
形嵌合部3をそれぞれ設けるようにしたが、本発明で
は、前記側部分割樋材12,13側に雌形嵌合部3を、
かつ、前記底部分割樋材11側に雄形嵌合部2を設ける
ようにしてもよく、また、前記各嵌合部2,3は、前述
したように、必ずしも前記円柱状体22や円形溝35を
形成することなく非円形として角度調整できるようにし
たり、前記各嵌合部2,3の一方側を蟻溝となし、他方
側を該蟻溝に係止可能とした蟻形状として、角度調整不
能に嵌合させるようにしてもよい。
【0029】また、以上の実施例においては、前記谷樋
Gを構成する分割樋材1を、底部分割樋材11と、該底
部分割樋材11の幅方向両側に連結される左右一対の側
部分割樋材12,13との3つの分割樋材に分割形成し
たが、本発明は、例えば図6で示したように、前記分割
樋材1を左右一対の2つの左右分割樋材17,18で構
成して、これら左右分割樋材17,18の一方側端部に
前記雄形嵌合部2を、かつ、他方側端部に前記雌形嵌合
部3をそれぞれ形成し、これら各嵌合部2,3を挿嵌さ
せて、その嵌合部位に前記シール材4を充填させること
により、前記左右分割樋材17,18を組み立てて前記
谷樋Gとなすようにしてもよい。この場合にも、前述し
た場合と同様に、前記谷樋Gを温室の谷部に取付けたと
き、この谷樋Gが前記左右分割樋材17,18で分割形
成されているにも拘らず、前記シール材4で水漏れを阻
止して良好な排水を行うことができながら、温室の大き
さなどに対応して前記左右分割樋材17,18の取付角
度を前記各嵌合部2,3を介して変更調整することによ
り、前記谷樋Gの断面大きさを簡単に変えることができ
て汎用性に富むものとなし得るのである。しかも、前記
谷樋Gの全体を一体形成する場合に較べ、該谷樋Gを2
つの左右分割樋材17,18に分割形成したことによ
り、該各分割樋材17,18のそれぞれを小形にして、
これら各分割樋材17,18を小形の押出成形機を用い
て形成することができ、また、これら各分割樋材17,
18を互いに連結することで大型の谷樋Gとすることが
できるため、小形の押出成形機を用いながら大型の谷樋
Gを製作することができるのであり、さらには、以上の
ように、前記各分割樋材17,18のそれぞれを小形と
したことにより、前記押出成形機で成形するときの湯流
れを良好として全体ほぼ均一となし、前記各分割樋材1
7,18の肉厚をほぼ均一にできるのであり、従って、
前記谷樋Gの全体を一体形成する場合のように、湯流れ
のばらつきを考慮して全体の肉厚を大に設定したりする
必要がなくなり、つまり、材料ロスやコスト高を招くこ
となく、前記各分割樋材17,18を必要最小厚みとし
ながら必要強度を確保することができ、その上、前記谷
樋Gを2つの左右分割樋材17,18で分割形成するこ
とで全体の嵩を低くできて、搬送や格納などに便利なら
しめることもできるのである。
【0030】また、以上のように3分割又は2分割によ
り構成する複数の分割樋材1の幅方向寸法は予め設定す
る大きさに形成してもよいが、寸法の異なる分割樋材1
を複数種形成しておき、これら寸法の異なる分割樋材1
の組合わせにより特定の樋材を形成するようにすれば、
その組合わせにより断面大きさの異なる複数種の樋材を
形成でき、その汎用性をより広げられる。また、以上の
実施例においては、谷樋Gに適用した場合について説明
したが、本発明の樋材は、前記谷樋Gに限らず、例えば
前記屋根Dの軒先に設けられる軒樋などに適用すること
もできる。
【0031】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、押出成形型材の長さ方向に沿って分割してあり互
いに連結する複数の分割樋材1から構成し、これら分割
樋材1同士の連結部において、一方の分割樋材の連結端
部には雄形嵌合部2を、他方の分割樋材の連結端部には
雌形嵌合部3を、それぞれ分割樋材1の長さ方向のほゞ
全長にわたって形成すると共に、前記雄形嵌合部2には
幅狭な首部21を、また、前記雌形嵌合部3には幅狭な
入口31を設けて、嵌合時抜け出ない抜止め構造とな
し、前記雄形嵌合部2を雌形嵌合部3に嵌合した連続部
にシール材4を充填させたから、前記各分割樋材1を各
別に形成できながら、これら各分割樋材1で分割形成さ
れているにも拘らず水漏れなく良好な排水を行うことが
できるのであり、しかも、前記各分割樋材1の組合わせ
により、断面大きさの異なる樋材を容易に得られるので
ある。その上、分割樋材1を各別に成形できるから、前
記樋材の全体を一体形成する場合に較べ、これら各分割
樋材1のそれぞれを小形にでき、従って、これら各分割
樋材1を小形の押出成形機を用いて形成することができ
その加工性を向上できると共に、これら各分割樋材1を
互いに連結することで大型の樋材とすることができるた
め、小形の押出成形機を用いながら大型の樋材を製作す
ることができるのであり、しかも、以上のように、前記
各分割樋材1のそれぞれを小形にできるから、前記押出
成形機で成形するときの湯流れを良好としてその肉厚全
体をほぼ均一にでき、従って、前記樋材の全体を一体形
成する従来の場合のように、湯流れのばらつきを考慮し
て全体の肉厚を大きく設定したりする必要がなくなり、
この結果、材料ロスやコスト高を招くことなく、前記各
分割樋材1を必要最小厚みとしながら必要強度を確保す
ることができ、その上、前記樋材を複数の分割樋材1で
分割形成することでその嵩を低くできるから、搬送や格
納などに便利ならしめることもできるのである。
【0032】また、請求項2記載の発明では、前記雄形
嵌合部2と雌形嵌合部3との少なくとも一方側に前記シ
ール材4の溜溝5を設けたから、前記各嵌合部2,3間
に充分な量の前記シール材4を充填できるし、このシー
ル材4が使用時に外部に抜け出たりすることなく、該シ
ール材4を介して前記各嵌合部2,3間の隙間を閉塞で
きて、水漏れを確実に防止することができる。
【0033】さらに、請求項3記載の発明によれば、前
記雄形嵌合部2と雌形嵌合部3とを相対回転可能に嵌合
して、前記一方側分割樋材1に対し他方側分割樋材1の
相対角度を調整可能となし、調整された所定角度で結合
させるようにしていることから、前記雄形嵌合部2の雌
形嵌合部3に対する挿嵌作業を簡単に行うことができ、
しかも、これら各嵌合部2,3を介して前記各分割樋材
1を相対回転させることで、該各分割樋材1の取付角度
調整を簡単に行うことができ、樋材における側壁部の傾
斜勾配の自由度が得られ、これら各分割樋材1による樋
材の断面形状を温室の形態に合わせて任意形状に容易に
変更調整することができるのである。
【0034】また、請求項4記載の発明では、前記分割
樋材1を、底壁を形成する底部分割樋材11と、側壁を
形成する一対の側部分割樋材12,13とから構成し
て、前記底部分割樋材11と側部分割樋材12,13と
の連結側端部に設ける前記雄形嵌合部2と雌形嵌合部3
とを相対回転可能に嵌合し、前記側部分割樋材12,1
3を前記底部分割樋材11に対し相対角度調整可能に連
結して、調整された所定角度で結合させるようにしてい
るため、樋材の組立て時、前記底部分割樋材11に対す
る側部分割樋材12,13の相対角度調整を行うことに
より、この側部分割樋材12,13の幅間隔を簡単に変
えることができるばかりか、前記各分割樋材11,1
2,13の選択により前記樋材の断面大きさも簡単に変
えることもでき、前記温室に対応した各種形状の樋材を
簡単に製作することができて汎用性に非常に優れたもの
となし得るのであり、しかも、前記樋材を3つの分割樋
材11〜13に分割することにより、これら各者をさら
に小形化できて、小形の押出成形機を用いながらより大
型の樋材を製作することができるのであり、また、以上
のように、前記各分割樋材11〜13を、前記押出成形
機で成形するときの湯流れをさらに良好にできることか
ら、材料ロスやコスト高を招くことなく、前記各分割樋
材11〜13を必要最小厚みとしながら必要強度を確保
することができ、その上、前記樋材を3つの分割樋材1
1〜13に分割形成することでこれら分割樋材11〜1
3を大略板状に形成できるから、その嵩をより低くでき
て、搬送や格納などを行うとき一層便利ならしめること
もできるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる樋材の縦断面図である。
【図2】同樋材の各嵌合部を示す拡大縦断面図である。
【図3】各嵌合部に溜溝を設けた実施例を示す部分拡大
断面図である。
【図4】同じく溜溝を設けた他の実施例を示す部分拡大
断面図である。
【図5】溜溝の別の実施例を示す部分拡大断面図であ
る。
【図6】同樋材の他実施例を示す縦断面図図である。
【図7】温室の全体構造を示す一部切欠斜視図である。
【符号の説明】
1 分割樋材 11 底部分割樋材 12,13 側部分割樋材 17,18 左右分割樋材 2 雄形嵌合部 21 首部 3 雌形嵌合部 31 入口 4 シール材 5 溜溝

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出成形型材から成る温室の樋材であっ
    て、 前記押出成形型材の長さ方向に沿って分割してあり互い
    に連結する複数の分割樋材(1)から成り、 これら分割樋材(1)同士の連結部において、一方の分
    割樋材の連結端部には雄形嵌合部(2)を、他方の分割
    樋材の連結端部には雌形嵌合部(3)を、それぞれ分割
    樋材(1)の長さ方向のほゞ全長にわたって形成し、 前記雄形嵌合部(2)は幅狭な首部(21)をもち、前
    記雌形嵌合部(3)は幅狭な入口(31)をもってい
    て、嵌合時抜け出ない抜止め構造となっており、 前記雄形嵌合部(2)を雌形嵌合部(3)に嵌合した連
    結部には、シール材(4)が充填されていることを特徴
    とする温室の樋材。
  2. 【請求項2】 雄形嵌合部(2)と雌形嵌合部(3)と
    の少なくとも一方には、これら嵌合部(2)(3)間に
    充填するシール材(4)の溜溝(5)を備えている請求
    項1記載の温室の樋材。
  3. 【請求項3】 雄形嵌合部(2)と雌形嵌合部(3)と
    が、相対回転可能に嵌合されていて、一方の分割樋材
    (1)に対し他方の分割樋材(1)の相対角度が調整可
    能となっていて、調整された所定角度で結合されている
    請求項2記載の温室の樋材。
  4. 【請求項4】 分割樋材(1)は、底壁を形成する底部
    分割樋材(11)と、側壁を形成する一対の側部分割樋
    材(12)(13)とから成り、 前記底部分割樋材(11)と側部分割樋材(12)(1
    3)との連結側端部に設ける雄形嵌合部(2)と雌形嵌
    合部(3)とが相対回転可能に嵌合されていて、 前記側部分割樋材(12)(13)が、底部分割樋材
    (11)に対し相対角度調整可能に連結されていて、調
    整された所定角度で結合されている請項1記載の温室
    の樋材。
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