JP2603566B2 - 尿失禁治療剤 - Google Patents
尿失禁治療剤Info
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- Japan
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- urinary incontinence
- threo
- dops
- cases
- urinary
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/185—Acids; Anhydrides, halides or salts thereof, e.g. sulfur acids, imidic, hydrazonic or hydroximic acids
- A61K31/19—Carboxylic acids, e.g. valproic acid
- A61K31/195—Carboxylic acids, e.g. valproic acid having an amino group
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P13/00—Drugs for disorders of the urinary system
- A61P13/02—Drugs for disorders of the urinary system of urine or of the urinary tract, e.g. urine acidifiers
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P15/00—Drugs for genital or sexual disorders; Contraceptives
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- Urology & Nephrology (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はDL−あるいはL−スレ
オ−3−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−セリンを
有効成分とする尿失禁治療剤に関する。
オ−3−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−セリンを
有効成分とする尿失禁治療剤に関する。
【0002】
【従来の技術】米国では尿失禁、痴呆、骨粗鬆症の3つ
が高齢者における特別重要疾患に指定され、その対策が
医学的、社会的な問題となっている。我が国においても
高齢化にともない、従来見られなかった新たな医療課題
がクローズアップされてきた。すなわち、老後のQua
lity of Lifeをいかに保つかを目的とした
医療が求められている。なかでも尿失禁は高齢者の生活
の質を低下せしめる典型的なものの一つであり、患者は
もとより、看護する人達に取ってきわめて大きな負担に
なるものである。しかしながら、患者は下の話は恥ずか
しくて相談できないと、これまでは失禁に悩んでいて
も、表面にでてくることもなく、また、尿失禁に対する
治療も命に関する問題ではないとのことで、本格的に取
り上げられる事は少なかった。したがって、尿失禁の治
療剤が臨床的に多く用いられる状況ではなく、抗コリン
(ムスカリン)剤やα受容体刺激剤、抗うつ剤、エスト
ロジェン製剤、自律神経調節剤あるいはマイナートラン
キライザーなどが使用されている状況である。
が高齢者における特別重要疾患に指定され、その対策が
医学的、社会的な問題となっている。我が国においても
高齢化にともない、従来見られなかった新たな医療課題
がクローズアップされてきた。すなわち、老後のQua
lity of Lifeをいかに保つかを目的とした
医療が求められている。なかでも尿失禁は高齢者の生活
の質を低下せしめる典型的なものの一つであり、患者は
もとより、看護する人達に取ってきわめて大きな負担に
なるものである。しかしながら、患者は下の話は恥ずか
しくて相談できないと、これまでは失禁に悩んでいて
も、表面にでてくることもなく、また、尿失禁に対する
治療も命に関する問題ではないとのことで、本格的に取
り上げられる事は少なかった。したがって、尿失禁の治
療剤が臨床的に多く用いられる状況ではなく、抗コリン
(ムスカリン)剤やα受容体刺激剤、抗うつ剤、エスト
ロジェン製剤、自律神経調節剤あるいはマイナートラン
キライザーなどが使用されている状況である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近主
として用いられている抗ムスカリン剤や、従来からのイ
ミプラミンはその抗コリン作用のため、多くのこの種の
薬剤で見られるように、口渇、便秘、鼻閉等の副作用が
あり、使用に困難を伴う事が多い。特に、過剰の抗コリ
ン作用は尿閉などの排尿障害をもたらし、尿失禁の治癒
に対し二律背反の性格がある。
として用いられている抗ムスカリン剤や、従来からのイ
ミプラミンはその抗コリン作用のため、多くのこの種の
薬剤で見られるように、口渇、便秘、鼻閉等の副作用が
あり、使用に困難を伴う事が多い。特に、過剰の抗コリ
ン作用は尿閉などの排尿障害をもたらし、尿失禁の治癒
に対し二律背反の性格がある。
【0004】結局、有効な主作用をもった薬剤ほど副作
用も多い傾向を示し、これらの副作用は患者に対しQual
ity of Life において満足を与えがたいものである。尿
失禁を訴える外来患者の多くは、日常の社会生活を健康
人とほぼ同様にすごしており、それ故に副作用のない有
効な尿失禁治療剤の開発が強く望まれている状況にあ
る。
用も多い傾向を示し、これらの副作用は患者に対しQual
ity of Life において満足を与えがたいものである。尿
失禁を訴える外来患者の多くは、日常の社会生活を健康
人とほぼ同様にすごしており、それ故に副作用のない有
効な尿失禁治療剤の開発が強く望まれている状況にあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる状況下において、
本発明者らが鋭意検討した結果、長年、その薬理作用に
ついて研究を続けてきたDL−あるいはL−スレオ−3
−(3,4−ジヒドロキシフェニル)セリンが、尿失禁
に対して優れた治療効果を示すことを見い出し、本発明
を完成することに至った。すなわち、本発明はDL−あ
るいはL−スレオ−3−(3,4−ジヒドロキシフェニ
ル)セリンを有効成分とする尿失禁治療剤に関する。
本発明者らが鋭意検討した結果、長年、その薬理作用に
ついて研究を続けてきたDL−あるいはL−スレオ−3
−(3,4−ジヒドロキシフェニル)セリンが、尿失禁
に対して優れた治療効果を示すことを見い出し、本発明
を完成することに至った。すなわち、本発明はDL−あ
るいはL−スレオ−3−(3,4−ジヒドロキシフェニ
ル)セリンを有効成分とする尿失禁治療剤に関する。
【0006】本発明のDL−あるいはL−スレオ−3−
(3,4−ジヒドロキシフェニル)セリン(以下、DL
−あるいはL−スレオ−DOPSと略称する。)は公知
の化合物であり、例えば特公平1−49139号公報記
載の方法により製造することができる。DOPSは立体
配位の差違により、スレオ体(スレオ−DOPS)とエ
リスロ体(エリスロ−DOPS)に分けられ、また各々
に光学異性体が存在する。即ち、DOPSにはL−スレ
オ−DOPSとD−スレオ−DOPS及びL−エリスロ
−DOPSとD−エリスロ−DOPSの4種の立体異性
体がある。
(3,4−ジヒドロキシフェニル)セリン(以下、DL
−あるいはL−スレオ−DOPSと略称する。)は公知
の化合物であり、例えば特公平1−49139号公報記
載の方法により製造することができる。DOPSは立体
配位の差違により、スレオ体(スレオ−DOPS)とエ
リスロ体(エリスロ−DOPS)に分けられ、また各々
に光学異性体が存在する。即ち、DOPSにはL−スレ
オ−DOPSとD−スレオ−DOPS及びL−エリスロ
−DOPSとD−エリスロ−DOPSの4種の立体異性
体がある。
【0007】このうち、L−スレオ−DOPSのみが芳
香族L−アミノ酸脱炭酸酵素の働きによって、脱炭酸反
応を受け、天然型l−ノルアドレナリン(以下、l−N
Aという)を生成することが、すでに知られている。一
方、L−スレオ−DOPSの薬理作用として、ハルマリ
ン惹起振戦に対する抑制作用や血圧上昇作用など多くの
交感神経系刺激作用に関する報告がある。これらの薬理
作用に基づき、L−スレオ−DOPSは起立性低血圧症
状やパ−キンソン病における『すくみ症状』にたいする
難病治療剤として、1989年以来臨床使用に供されて
いる。
香族L−アミノ酸脱炭酸酵素の働きによって、脱炭酸反
応を受け、天然型l−ノルアドレナリン(以下、l−N
Aという)を生成することが、すでに知られている。一
方、L−スレオ−DOPSの薬理作用として、ハルマリ
ン惹起振戦に対する抑制作用や血圧上昇作用など多くの
交感神経系刺激作用に関する報告がある。これらの薬理
作用に基づき、L−スレオ−DOPSは起立性低血圧症
状やパ−キンソン病における『すくみ症状』にたいする
難病治療剤として、1989年以来臨床使用に供されて
いる。
【0008】本発明において、尿失禁とは、尿貯留およ
び/または排泄機構の不調により、膀胱尿が、尿道から
不随意的に漏失する状況をいう。本発明のDL−あるい
はL−スレオ−DOPSの抗尿失禁作用の作用機序につ
いてはまだ明らかではないが、L−スレオ−DOPSの
l−NAへの変換を阻害すると、本来見られる多くの薬
理作用が発現しなくなることから、l−NAに基づく可
能性も予想される。l−NAの腎臓機能や膀胱、尿道に
対する薬理作用はこれまで、幾つかの研究が報告されて
いるが、それらにより、本発明に述べるDL−あるいは
L−スレオ−DOPSの抗尿失禁作用が予測されるもの
ではない。
び/または排泄機構の不調により、膀胱尿が、尿道から
不随意的に漏失する状況をいう。本発明のDL−あるい
はL−スレオ−DOPSの抗尿失禁作用の作用機序につ
いてはまだ明らかではないが、L−スレオ−DOPSの
l−NAへの変換を阻害すると、本来見られる多くの薬
理作用が発現しなくなることから、l−NAに基づく可
能性も予想される。l−NAの腎臓機能や膀胱、尿道に
対する薬理作用はこれまで、幾つかの研究が報告されて
いるが、それらにより、本発明に述べるDL−あるいは
L−スレオ−DOPSの抗尿失禁作用が予測されるもの
ではない。
【0009】たとえば、L−スレオ−DOPS投与によ
り、l−NAへの変換によると考えられる利尿作用が認
められているが、これは腎臓での尿生成を促進するもの
で、排尿機能調節が困難なため生じる尿失禁の改善作用
とは直接関係しない。すなわち、排尿障害とは単に尿が
出にくい状態のみを指すのではなく、“十分な尿をため
ること”と、“その尿をある程度の勢と共に排出できる
こと”の障害の他に、“排尿行動を自分の意志によって
行ったり、または、我慢したりすること”などの障害が
含まれる。従って、尿失禁は単なるl−NAの利尿作用
により改善されるものではない。
り、l−NAへの変換によると考えられる利尿作用が認
められているが、これは腎臓での尿生成を促進するもの
で、排尿機能調節が困難なため生じる尿失禁の改善作用
とは直接関係しない。すなわち、排尿障害とは単に尿が
出にくい状態のみを指すのではなく、“十分な尿をため
ること”と、“その尿をある程度の勢と共に排出できる
こと”の障害の他に、“排尿行動を自分の意志によって
行ったり、または、我慢したりすること”などの障害が
含まれる。従って、尿失禁は単なるl−NAの利尿作用
により改善されるものではない。
【0010】尿失禁は、分娩後の骨盤底筋群の脆弱化等
や、脳血管障害後遺症などの中枢脊髄性神経障害、膀胱
炎や前立腺肥大、脊髄損傷さらに高齢者や痴呆などの患
者にみられ、原因として、骨盤周囲の筋肉機能、膀胱や
尿道平滑筋の機能障害、さらに末梢神経および中枢神経
系の障害など多岐にわたる要因が関与している。ところ
で、下部尿路自律神経系において、交感神経は膀胱利尿
筋のβ受容体を介してこれを弛緩させ、α受容体を介し
て膀胱頚部、尿道を収縮させる事が知られている。一
方、中枢のl−NA神経系(青斑核からの)は脊髄の仙
髄から膀胱に達する副交感神経系を介して排尿機構を中
枢性に調節している事が、生理学的及び薬理学的研究に
よって明らかにされている。われわれが自分の意志によ
って排尿行動を我慢したり、行なったりすることができ
るのも、この中枢性l−NA神経の調節によるものと考
えられ、これが障害されると、膀胱にある程度尿がたま
ると勝手に尿が漏れ出る事即ち失禁につながる事が想定
される。
や、脳血管障害後遺症などの中枢脊髄性神経障害、膀胱
炎や前立腺肥大、脊髄損傷さらに高齢者や痴呆などの患
者にみられ、原因として、骨盤周囲の筋肉機能、膀胱や
尿道平滑筋の機能障害、さらに末梢神経および中枢神経
系の障害など多岐にわたる要因が関与している。ところ
で、下部尿路自律神経系において、交感神経は膀胱利尿
筋のβ受容体を介してこれを弛緩させ、α受容体を介し
て膀胱頚部、尿道を収縮させる事が知られている。一
方、中枢のl−NA神経系(青斑核からの)は脊髄の仙
髄から膀胱に達する副交感神経系を介して排尿機構を中
枢性に調節している事が、生理学的及び薬理学的研究に
よって明らかにされている。われわれが自分の意志によ
って排尿行動を我慢したり、行なったりすることができ
るのも、この中枢性l−NA神経の調節によるものと考
えられ、これが障害されると、膀胱にある程度尿がたま
ると勝手に尿が漏れ出る事即ち失禁につながる事が想定
される。
【0011】以上の科学的知見を総合すると,交感神経
伝達物質であるl−NAは、尿失禁に対し、有効性を示
す可能性が想定されるが、これまでのところ,l−NA
の尿失禁にたいする試みは報告されていない。また、l
−NAはそれ自身の性質、即ち循環器系に対する激烈な
作用(血圧上昇、心き亢進など)あるいは、その作用時
間が短く、瞬間的である事からも実用的治療剤になり難
いものである。さらに末梢に投与されたl−NAは脳へ
の移行性がなく中枢性に作用する事は期待できない。一
方、DL−あるいはL−スレオ−DOPSは投与された
後、末梢および中枢に分布し、そこで徐々にl−NAに
なり、穏やかな作用を示す。従って、本発明者等により
見出されたDL−あるいはL−スレオ−DOPSの尿失
禁治療効果は、それが仮にl−NAによるものであると
しても、DL−あるいはL−スレオ−DOPSのl−N
Aのプロドラッグとしての優れた性質を見い出した結果
に基づくものであり、単にl−NAの薬理作用から思い
つくものではない。
伝達物質であるl−NAは、尿失禁に対し、有効性を示
す可能性が想定されるが、これまでのところ,l−NA
の尿失禁にたいする試みは報告されていない。また、l
−NAはそれ自身の性質、即ち循環器系に対する激烈な
作用(血圧上昇、心き亢進など)あるいは、その作用時
間が短く、瞬間的である事からも実用的治療剤になり難
いものである。さらに末梢に投与されたl−NAは脳へ
の移行性がなく中枢性に作用する事は期待できない。一
方、DL−あるいはL−スレオ−DOPSは投与された
後、末梢および中枢に分布し、そこで徐々にl−NAに
なり、穏やかな作用を示す。従って、本発明者等により
見出されたDL−あるいはL−スレオ−DOPSの尿失
禁治療効果は、それが仮にl−NAによるものであると
しても、DL−あるいはL−スレオ−DOPSのl−N
Aのプロドラッグとしての優れた性質を見い出した結果
に基づくものであり、単にl−NAの薬理作用から思い
つくものではない。
【0012】本発明においてはDL−あるいはL−スレ
オ−DOPSは薬学的に許容しうる酸附加塩の型でも用
いることができる。すなわち塩酸、臭化水素酸、硫酸等
の無機酸、フマール酸、クエン酸、酒石酸、コハク酸等
の有機酸が附加塩形成用酸としてあげられる。
オ−DOPSは薬学的に許容しうる酸附加塩の型でも用
いることができる。すなわち塩酸、臭化水素酸、硫酸等
の無機酸、フマール酸、クエン酸、酒石酸、コハク酸等
の有機酸が附加塩形成用酸としてあげられる。
【0013】本発明の活性化合物であるスレオ−DOP
Sおよびその薬学的に許容される酸附加塩は、個々の必
要性に適応した投与量で経口的または非経口投与量を普
通の投与形態、例えば錠剤、カプセル錠、シロップ剤、
懸濁液等の型で経口的に投与することができあるいはま
たその溶液、乳剤、懸濁液等の液剤の型にしたものを注
射の型で非経口的に投与することもできる。また、前記
の適当な投与剤型は許容される通常の担体、賦型剤、結
合剤、安定剤などに活性化合物を配合することにより製
造することもできる。また注射剤型で用いる場合には許
容される緩衝剤、溶解補助剤、等張剤等を添加すること
もできる。
Sおよびその薬学的に許容される酸附加塩は、個々の必
要性に適応した投与量で経口的または非経口投与量を普
通の投与形態、例えば錠剤、カプセル錠、シロップ剤、
懸濁液等の型で経口的に投与することができあるいはま
たその溶液、乳剤、懸濁液等の液剤の型にしたものを注
射の型で非経口的に投与することもできる。また、前記
の適当な投与剤型は許容される通常の担体、賦型剤、結
合剤、安定剤などに活性化合物を配合することにより製
造することもできる。また注射剤型で用いる場合には許
容される緩衝剤、溶解補助剤、等張剤等を添加すること
もできる。
【0014】本化合物の投与量、投与回数は、投与形態
あるいは治療を要する疾病の病状の程度によって異なる
が、例えば経口投与の場合は成人1日当り0.1〜3g
を1回または数回に分けてすることができる。次に本品
の毒性は極めて弱く、マウスにおけるLD50値は経口投
与で10g/kg以上、腹腔内投与で約10g/kgで
あり、本特許明細書に示した有効量においては問題とす
べき害作用はないものと考えられる。
あるいは治療を要する疾病の病状の程度によって異なる
が、例えば経口投与の場合は成人1日当り0.1〜3g
を1回または数回に分けてすることができる。次に本品
の毒性は極めて弱く、マウスにおけるLD50値は経口投
与で10g/kg以上、腹腔内投与で約10g/kgで
あり、本特許明細書に示した有効量においては問題とす
べき害作用はないものと考えられる。
【0015】
【実施例】以下に臨床試験結果に基いて、その臨床効果
を説明する。 〔対象,試験方法〕泌尿器科の神経因性膀胱外来を受診
した尿失禁患者13人に対してL−スレオ−DOPSを
投与(100mg×3回、4週間)し、その治療効果を
検討した。対象患者について、治療前後における尿失禁
の改善度、及び、副作用の有無について問診による評価
をおこなった。患者の内訳は男6例、女7例であり、年
齢は35−76才、平均51.8才であった。さらに膀
胱機能測定等の排尿流動態検査を行なうことで、切迫性
尿失禁7例、腹圧性尿失禁3例、その他3例に区分され
た。
を説明する。 〔対象,試験方法〕泌尿器科の神経因性膀胱外来を受診
した尿失禁患者13人に対してL−スレオ−DOPSを
投与(100mg×3回、4週間)し、その治療効果を
検討した。対象患者について、治療前後における尿失禁
の改善度、及び、副作用の有無について問診による評価
をおこなった。患者の内訳は男6例、女7例であり、年
齢は35−76才、平均51.8才であった。さらに膀
胱機能測定等の排尿流動態検査を行なうことで、切迫性
尿失禁7例、腹圧性尿失禁3例、その他3例に区分され
た。
【0016】〔結果〕13例中10例にやや改善以上の
臨床効果がみられた。病型別にみると切迫性尿失禁7例
中5例、腹圧性尿失禁3例中2例、さらにその他3例中
2例を併せて計9例において、症状の消失、あるいは中
等度以上の改善を認めた。他の4例については殆ど無効
であったが、全症例において排尿障害、動悸、血圧上昇
等の副作用がみられず、患者の高い満足度が得られた。
なお、一部の症例では本剤投与前後に膀胱及び尿道内圧
測定を行い、膀胱容量の上昇が確認されている。表1か
ら表4に臨床効果を一覧表として示した。
臨床効果がみられた。病型別にみると切迫性尿失禁7例
中5例、腹圧性尿失禁3例中2例、さらにその他3例中
2例を併せて計9例において、症状の消失、あるいは中
等度以上の改善を認めた。他の4例については殆ど無効
であったが、全症例において排尿障害、動悸、血圧上昇
等の副作用がみられず、患者の高い満足度が得られた。
なお、一部の症例では本剤投与前後に膀胱及び尿道内圧
測定を行い、膀胱容量の上昇が確認されている。表1か
ら表4に臨床効果を一覧表として示した。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】
【0020】
【表4】
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のDL−ある
いはL−スレオ−DOPSは尿失禁に対して優れた効果
を有することが判明した。本剤も、従来使用されている
他の治療剤と理論上同様に、尿失禁の消失と共に排尿障
害の出現が予想されたが、他の副作用も含め、全症例に
おいて、副作用は見られず、さらに排尿力の低下も認め
られなかった。従って、本発明により、これまで待望さ
れていた副作用のない優れた尿失禁治療剤の提供が初め
て可能になったものである。
いはL−スレオ−DOPSは尿失禁に対して優れた効果
を有することが判明した。本剤も、従来使用されている
他の治療剤と理論上同様に、尿失禁の消失と共に排尿障
害の出現が予想されたが、他の副作用も含め、全症例に
おいて、副作用は見られず、さらに排尿力の低下も認め
られなかった。従って、本発明により、これまで待望さ
れていた副作用のない優れた尿失禁治療剤の提供が初め
て可能になったものである。
Claims (2)
- 【請求項1】 DL−あるいはL−スレオ−3−(3,
4−ジヒドロキシフェニル)セリンを有効成分とする尿
失禁治療剤。 - 【請求項2】 L−スレオ−3−(3,4−ジヒドロキ
シフェニル)−セリンを有効成分とする請求項1記載の
尿失禁治療剤。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3089766A JP2603566B2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | 尿失禁治療剤 |
| US07/858,184 US5266596A (en) | 1991-03-27 | 1992-03-26 | L- or DL-threo-3-(3,4-dihydroxyphenyl)serine for the treatment of urinary incontinence |
| EP92302601A EP0506384A1 (en) | 1991-03-27 | 1992-03-26 | Pharmaceutical composition for the treatment of urinary incontinence containing DL- or L-threo-3-(3,4-dihydroxyphenyl)serine |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3089766A JP2603566B2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | 尿失禁治療剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04300824A JPH04300824A (ja) | 1992-10-23 |
| JP2603566B2 true JP2603566B2 (ja) | 1997-04-23 |
Family
ID=13979829
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3089766A Expired - Lifetime JP2603566B2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | 尿失禁治療剤 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5266596A (ja) |
| EP (1) | EP0506384A1 (ja) |
| JP (1) | JP2603566B2 (ja) |
Families Citing this family (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AU5090796A (en) | 1995-03-03 | 1996-09-23 | Algos Pharmaceutical Corporation | Use of dextromethorphan or dextrorphan for the treatment of urinary incontinence |
| US5861431A (en) * | 1995-06-07 | 1999-01-19 | Iotek, Inc. | Incontinence treatment |
| US6403645B2 (en) | 2000-03-16 | 2002-06-11 | President And Fellows Of Harvard College | Antidepressant effect of norepinephrine uptake 2 inhibitors and combined medications including them |
| US8158149B2 (en) * | 2004-05-12 | 2012-04-17 | Chelsea Therapeutics, Inc. | Threo-DOPS controlled release formulation |
| WO2004100929A1 (en) | 2003-05-12 | 2004-11-25 | Synergia Pharma, Inc. | Threo-dops controlled release formulation |
| US20070010584A1 (en) * | 2003-09-04 | 2007-01-11 | Peroutka Stephen J | Compositions and methods for orthostatic intolerance |
| WO2008003028A2 (en) * | 2006-06-28 | 2008-01-03 | Chelsea Therapeutics, Inc. | Pharmaceutical compositions comprising droxidopa |
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