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JP2620166B2 - 賦型模様紙の製造方法 - Google Patents
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JP2620166B2 - 賦型模様紙の製造方法 - Google Patents

賦型模様紙の製造方法

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JP2620166B2
JP2620166B2 JP3168751A JP16875191A JP2620166B2 JP 2620166 B2 JP2620166 B2 JP 2620166B2 JP 3168751 A JP3168751 A JP 3168751A JP 16875191 A JP16875191 A JP 16875191A JP 2620166 B2 JP2620166 B2 JP 2620166B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は湿紙を加圧し、レース
の図柄を転写した賦型模様紙の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】紙に凹凸の賦型模様を施す技術は、一旦
紙を抄造してから、模様を彫刻したロール間で押圧賦型
するドライエンボス法と、抄紙機上で、紙が乾燥される
までの間に模様を付与する方法に大別できる。後者の方
法は公知のように、円網抄紙機のウェツトパートまたは
長網抄紙機のダンディロールで賦型するウォーターマー
ク法、プレスパートで賦型するプレスマーク法、プレス
パートのあとで賦型するウェットエンボス法が代表的で
ある。
【0003】抄紙機械のプレスパートは、周知のように
ワイヤパートの後に1段または多段で設置されており、
トップロールとボトムロールの間にフェルトをフェルト
ロールを介して周動させる構造となっている。ここに使
われているフェルトの主な機能は、湿紙の運搬を助ける
働き、脱水を効率的に行うための多孔質の媒質としての
働き、砕きやマーキング無しに湿紙をプレスするための
クッション材としての働きなどである。このフェルトの
働きによって、ワイヤーパートで形成された湿紙は脱水
と表面の改善、緻密化などの作用を受け、次のドライパ
ートへと移される。
【0004】プレスマーク法による従来の賦型模様紙
は、ウェツトパートまたはワイヤーパートで形成された
湿紙をフェルト上で保持、運搬する途中で、プレスロー
ルやサクションロールなどのロールニップ圧によって、
フェルトの織り目柄を湿紙に転写したものである。従っ
てプレスマークを目的とする場合には、フェルトの織り
目柄が表面に強く現れている特別なフェルトを製造する
必要があり、フェルトの使いかたとしては特殊な例であ
る。
【0005】プレスマーク法によって特別な模様の紙を
製造するためには、目的とする模様を持ったフェルトを
特別に設計製造しなくてはならないが、それを製造する
技術的な困難さと、莫大な費用を負担しなくてはならな
い欠点が常につきまとう。また異なった種類の模様紙を
製造する場合は、その都度フェルトを交換しなくてはな
らず、交換作業に多くの時間が必要であるので、小ロッ
トの生産には適していない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 ウェットエンボス法
に使用するエンボスロールは、彫刻を施した金属ロール
や模様付けしたゴムロールが通常使用されており、プレ
スマーク法より鮮明な模様が表現できる特徴があるが繊
細さに欠ける欠点があった。またロールの製作には多く
の時間と費用が必要であることも欠点である。また異な
った種類の模様紙を製造する場合は、その都度ロールを
交換しなくてはならず、交換作業に多くの時間が必要で
あるので、やはり小ロットの生産には適していない。本
発明はこれら従来のプレスマーク法およびウェットエン
ボス法の欠点を解決することを課題とする。すなわち、
これら従来の方法では製造できなかった繊細な模様を表
現した賦型模様紙の製造方法に関する提案である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、カーテン
その他で広く使われているレースが複雑で多様な模様を
持ち、その製造方法も簡単で、比較的安価であることに
着目し、これを利用した透き入れ紙の製造方法を「特願
平1−324765号」として出願した。本発明者らは
さらに検討を進めた結果、このレースを利用してプレス
マーク法およびウェットエンボス法によって繊細な表現
力のある模様紙の製造も可能であることを見いだし、本
発明を完成させたものである。すなわち本発明は、レー
スの図柄を湿紙に加圧転写した賦型模様紙とその製造方
法に関する。製造方法の要旨とするところは、トップロ
ール、ボトムロール、その間を通るフェルトで構成され
る抄紙機のプレスパートにおいて、レースを一体に廻動
するように取り付けたフェルトおよび/またはトップロ
ールで湿紙を加圧し、レースの図柄を転写する賦型模様
紙の製造すること、および、抄紙機のプレスパートのあ
とで、レースを一体に廻動するように取り付けたロール
間で湿紙を加圧し、レースの図柄を転写する賦型模様紙
を製造することにある。
【0008】本発明では湿紙は、クラフトパルプ、サル
ファイトパルプ等の化学パルプ、機械パルプ、半化学パ
ルプ、古紙パルプ、合成パルプ、合成繊維、靱皮繊維な
どの単独または数種類を混合し、乾燥紙力増強剤、湿潤
紙力増強剤、サイズ剤、定着剤、歩留り向上剤、濾水性
向上剤、消泡剤、染料、着色顔料、蛍光剤などを必要に
応じて添加し、通常フリーネス550〜350mlC.
S.F.で長網抄紙機や円網抄紙機等の公知の抄紙機を
使用して抄紙することで得られる。こうして得られた湿
紙は次のプレスパートで、またはプレスパートのあとで
加圧ロールでレースによって模様を転写される。
【0009】プレスパート法においては、第1段のプレ
スパートで模様を転写する場合と、2段以降のプレスパ
ートで転写する場合とでは、湿紙の含有水分が異なるた
め、模様が転写される状態が異なる。含有水分が多い
(通常80〜85%)第1段でプレスする場合は、繊維
が紙層中で動きやすいために、はっきりした模様が転写
されやすくなる。後段に移るに従い模様が不鮮明となる
が、要求される模様のレベルによって、どの段階でプレ
スするかを適宜決定すればよい。本発明者らが検討した
結果では、水分率が60%程度で鮮明さが中程度の模様
が得られた。本発明では、多段プレスの場合は、複数の
プレスパートでレースの図柄を転写でき、この場合は各
段でレース模様を変化させてもよい。
【0010】プレスパートのあとで、レースを一体に廻
動するように取り付けたロール間で湿紙を加圧し、賦型
模様紙を製造する場合は、プレスパート直後でこの加圧
を行っても、シリンダードライヤーなどで少し乾燥させ
て加圧を行ってもいずれでもよい。
【0011】本発明で使用するレースとは、糸を一定の
組織により形成し、その間隙の粗密によって透孔状の模
様を表した製品の総称であり、布地、網地などの基布に
刺繍を施したレースも含む。本発明では、レースを製作
するための糸の材質は特に限定するものではなく、ブロ
ンズ、ステンレスなどの金属繊維、ナイロン、ポリエス
テルなどの合成繊維、木綿、麻、羊毛などの天然繊維な
どがいずれも使用できる。レースは、公知の製造方法を
利用して製造することができる。その代表的な方法に
は、刺しゅうによる方法(枠に張られた布に穴をあ
け、表糸と裏糸で縫い取りし、透かし模様のレースを作
る)、化学的な方法(動物性繊維または水溶性合成繊
維で編んだ基礎布に糸で刺しゅうした後、薬品液で基礎
布のみを溶解除去し、糸の部分のみを残す)、編みに
よる方法(ラッシェル編み機などの編み機で編む)など
があり、本発明ではこれらのいずれも利用できる。
【0012】本発明の賦型紙はレースの糸の太さの組合
せ、糸と糸の間隙の粗密、糸の重なりの大小によってつ
くられる模様部の厚さのバラエティーなど、レース組織
の多様性に基づくので、従来の技術では得難い複雑にし
て繊細な模様と、豊かな階調を有する模様紙を得ること
が出来る。さらに、スクリーン印刷、或いは捺染などに
よって、レースの網目の一部を樹脂で模様状に塗りつぶ
すことや、樹脂を盛り上げることによって、より一層階
調を高めることもできる。さらに加えて、本発明のレー
スはデザインを電子スキャナー装置などでデジタル情報
化し、それによる自動編織機での製造が可能である為、
複雑なデザインのものでも短時間で製作できる長所があ
る。
【0013】プレスパート法において、レースをフェル
トやプレスロールと一体に廻動する方法の例を図面を用
いて説明する。図1に示したように、レース4をフェ
ルト3の表面に縫いつけ、一体で廻動させる方法であ
る。この方法においてレース4は接着剤を使用してフェ
ルト3に接着してもよい、また場合によっては縫いつけ
や接着を施さずにフェルトと同調させて廻動させてもよ
い。他の例は図2に示したように、トップロール1と
タッチロール6にレース4をベルト状に通して廻動させ
る方法である。この方法において、レースの耐久性を向
上させるために、ゴム含浸した織布やゴム製の環状ベル
トなどの裏打ち材を介してレースを一体に廻動させても
よい。また他の例は図3に示したように、トップロー
ル1の外周面にレース4をとりつけ廻動させる方法であ
る。この際レースは、縫いつける方法、または接着する
方法、または熱収縮繊維で作られた円筒状のレースをシ
ュリンク方式で取り付ける方法などでロールに取り付け
られる。この際、と同様に、ゴム含浸した織布やゴム
製の環状ベルトなどの裏打ち材を介してレースを一体に
廻動させてもよい。また、本発明ではこれらの組合せも
適宜行われる。即ち、トップロール及びフェルトの両方
でレースを廻動させることにより、湿紙の両面にレース
の模様を転写でき、意匠効果をより高めることもでき
る。
【0014】プレスパートのあとで、レースを一体に廻
動するように取り付けたロール間で湿紙をプレスする模
様紙の製造方法において、レースとロールとを一体に廻
動させる方法の例を以下に述べる。図4に示したよう
に、金属またはゴム製のトップロールにレースをとりつ
け廻動させる方法である。この際レースは、縫いつける
方法、または接着する方法、または熱収縮繊維で作られ
た円筒状のレースをシュリンク方式で取り付ける方法な
どでロールに取り付けられる。この際、ゴム含浸した織
布やゴム製の環状ベルトなどの裏打ち材を介してレース
を一体に廻動させてもよい。図5に示したように、ト
ップロールとタッチロールにレースをベルト状に通して
廻動させる方法である。この方法において、ゴム含浸し
た織布やゴム製の環状ベルトなどの裏打ち材を介してレ
ースを一体に廻動させてもよい。
【0015】本発明は以上述べた方法で湿紙にレース模
様を転写し、多筒式シリンダードライヤーなどのドライ
パートで常法に基づき乾燥され、巻取られる。以下、本
発明を実施例にもとづき詳細に説明する。
【0016】
【実施例】
実施例.1 長網抄紙機のプレスパートで、ポリエステル繊維で編織
された花柄模様のレースをゆるみのないようにフェルト
に重ね、その両端耳部をフェルトに縫いつけ、トップロ
ールとボトムロール間で一体に廻動できるようにした。
ついで下記配合の紙料を使用し、坪量100g/m
2(乾燥重量に換算、以下同じ)になるように湿紙を抄
造し、水分58%の時点で、両ロール間でプレス線圧1
20kg/cmでプレスしたのち、多筒式シリンダード
ライヤーで乾燥し、模様紙を製造した。 その結果、繊細で複雑な花柄模様が型押しされた、階
調豊かな賦型模様紙が得られた。
【0017】実施例.2 実施例1と同一のレースに水分散型ウレタン樹脂(商品
名「VONDIC1670N」、大日本インキ化学工業
社製造)に架橋剤、触媒を添加したものを含浸加工して
レースの強度、組織の安定性を改良しベルト状のレース
を作製した。それを用いて円網抄紙機のプレスパートの
トップロールにタッチロールを介して廻動できるように
取り付けた。ついで実施例1と同じ紙料を使用し坪量1
00g/mの湿紙を抄造し、水分62%で両ロール間
でプレス線圧90kg/cmでプレスしたのち、多筒式
シリンダードライヤーで乾燥し模様紙を製造した。その
結果、繊細で複雑な花柄模様が型押しされた、階調豊か
な賦型模様紙が得られた。
【0018】実施例.3 長網抄紙機のプレスパートのトップロールに、ポリエス
テルフィラメントで編織された簀の目のレースをエポキ
シ樹脂(商品名「アラルダイト106」CIBA−GE
IGY社製造)を用いて外周一面に貼合した。フェルト
には同じ簀の目風のレースを実施例1と同じようにして
縫いつけた。ついで実施例1と同じ紙料を使用し、同一
のプレス条件で坪量100g/m2の湿紙を抄造した。
湿紙の両面からの型押しによって、両面にレード調の模
様を有する賦型模様紙が得られた。
【0019】実施例.4 長網抄紙機のプレスパートのあとで、トップロールに実
施例2と同じ処理をしたレースをベルト状に通して、ペ
ーパーロールを介して廻動させた。実施例1と同一の紙
料で抄造した坪量110g/m2の湿紙(水分率55
%)をロール間に通し、線圧120kg/cmでプレス
したのち、多筒式シリンダードライヤーで乾燥し模様紙
を製造した。その結果、繊細で複雑な花柄模様が型押し
された、階調豊かな賦型模様紙が得られた。
【発明の効果】以上説明したように本発明の賦型模様紙
は製造でき、下記の利点がある。従来のプレスマーク
法、ウェットエンボス法ではなしえなかった、多種多様
で複雑な模様をもった賦型模様紙を生産することが可能
となった。模様の変更はレースを取り替えることで行
うが、従来法よりはるかに短時間で枠替えが可能となっ
た。小ロットの生産も可能となった。安価な機械織
りレースの利用も可能であるので、経済的効果が大き
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】プレスマーク法によって、レース模様を湿紙に
転写する装置の一例で側面図を示してある。
【図2】プレスマーク法によって、レース模様を湿紙に
転写する装置の他の例で側面図を示してある。
【図3】プレスマーク法によって、レース模様を湿紙に
転写する装置の他の例で側面図を示してある。
【図4】ウェットエンボス法によって、レース模様を湿
紙に転写する装置の一例で側面図を示してある。
【図5】ウェットエンボス法によって、レース模様を湿
紙に転写する装置の他の例で側面図を示してある。
【符号の説明】
1 トップロール 2 ボトムロール 3 フェルト 4 レース 5 湿紙 6 タッチロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−25497(JP,A) 特開 昭49−109613(JP,A) 特開 平3−185200(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トップロール、ボトムロール、その間を
    通るフェルトで構成される抄紙機のプレスパートにおい
    て、レースを一体に廻動するように取り付けたフェルト
    および/またはトップロールで湿紙を加圧し、レースの
    図柄を転写することを特徴とする賦型模様紙の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 抄紙機のプレスパートのあとで、レース
    を一体に廻動するように取り付けたロール間で湿紙を加
    圧し、レースの図柄を転写することを特徴とする賦型模
    様紙の製造方法。
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JPS5725497A (en) * 1980-07-24 1982-02-10 Hideo Sugawara Paper making method and cylinder of patterned paper

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