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JP2646901B2 - 磁気記録媒体用基体 - Google Patents
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JP2646901B2 - 磁気記録媒体用基体 - Google Patents

磁気記録媒体用基体

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JP2646901B2
JP2646901B2 JP3202400A JP20240091A JP2646901B2 JP 2646901 B2 JP2646901 B2 JP 2646901B2 JP 3202400 A JP3202400 A JP 3202400A JP 20240091 A JP20240091 A JP 20240091A JP 2646901 B2 JP2646901 B2 JP 2646901B2
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JP
Japan
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magnetic
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glass substrate
magnetic recording
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば磁気ディスク
などの磁気記録媒体の基体にかかり、特に加熱が必要と
される場合に好適な磁気記録媒体用基体に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスクなどの磁気記録媒体として
は、種々のものが提案されており、また実用化されてい
る。たとえば、特開昭61−13434号公報にはセラ
ミックやサーメットを用いた磁気ディスク用基板が開示
されており、特開昭61−188733号公報には非磁
性硬化層と磁性媒体層との間に非磁性下地層が設けられ
た磁気記録媒体が開示されている。
【0003】また、特開昭62−20128号公報に
は、基板と磁性層との間に非磁性層が設けられた磁気デ
ィスクが開示されており、IEEE TRANSACTIONS ON MAGNE
TICS,VOL.24,NO.6,NOVEMBER 1988には2つに分けられた
磁性層間にクロム(Cr)による中間層を形成した磁気
フィルムが開示されている。
【0004】ところで、現在ハードディスクなどは、非
磁性基板上にクロム,コバルト(Co)などによる磁性
合金を成膜して作製されている。そして、その磁性合金
の磁気配向性促進や高保磁力(Hc)化のため、クロム
成膜前に加熱プロセスによる加熱処理が行われている。
【0005】一方、近年では、磁気記録の高密度化など
のため磁気ヘッドは低浮上化の傾向にある。このため、
磁気ヘッドとディスクとの衝突を防止する必要性から平
滑なガラス基板が用いられつつある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなガラス基板を用いた場合、特にそれが透明であっ
て、上述した磁気特性改善のための加熱プロセスが遠赤
外線加熱,ハロゲンランプ加熱などの場合には、光がガ
ラス基板を透過してしまい、加熱効率が著しく低下する
という不都合が生ずる。
【0007】加熱効率を高めるためには、たとえば透明
ガラス基体を黒色にすればよい。しかし、この手法で
は、透明ガラス基板に添加物を混入して黒色としなけら
ばならず、無色透明ガラス基板と比較して製造上大幅な
コスト増となる。
【0008】本発明は、この点に着目したもので、透明
ガラス基板を用いた場合であっても効率的に加熱を行っ
て良好な磁気特性を得ることができる量産性に優れた磁
気記録媒体用基体を提供することを、その目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁気的に情報
が記録される磁性膜がその表面に形成される磁気記録媒
体用基体において、透明ガラス基板上に、100Å以上
の厚さの金属層及び400Å以上の厚さのカーボン層を
各々形成したことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明によれ明ガラス基板上にクロムな
どによる100Å以上の厚さの金属層と400Å以上の
厚さのカーボン層が各々形成される。これらによって加
熱は良好に行われ、磁性膜の磁気配向性促進や高保磁力
化が効率的に行われる。
【0011】
【実施例】以下、本発明による磁気記録媒体用基体の一
実施例について、添付図面を参照しながら説明する。a,透明ガラス基板の黒色化 最初に、透明ガラス基板の黒色化について説明する。本
実施例では、以下に示す3種類の方法で黒色化を行っ
た。
【0012】(A)カーボン単体による黒色化 最初に、図2(A)に示すように、非磁性基体である透
明ガラス基板10上にカーボン層12のみを形成して黒
色化を試みた。カーボン層12は、300〜1100Å
の間において5段階の膜厚でスパッタリング法により形
成した。その結果、表1に示すように、膜厚が厚くなる
に従って濃度は濃くなるものの、いずれも黒色透明であ
った。
【0013】
【表1】
【0014】(B)クロムによる下地金属層とカーボン
層による黒色化 次に、図2(B)に示すように、透明ガラス基板10上
に、まずクロムによる金属層14を形成し、その上にカ
ーボン層12を形成して黒色化を試みた。下地金属層1
4としてのクロム層は、100〜450Åの間において
4段階の膜厚でスパッタリング法により形成した。そし
て、各膜厚のクロム層それぞれの上に、300〜600
Åの間において4段階の膜厚でスパッタリング法により
カーボン層12を形成した。
【0015】また、クロム層を500〜1000Åの間
において5段階の膜厚に設定し、各膜厚のクロム層上に
500Åのカーボン層を成膜した。更に、クロム層を4
50Åの膜厚に固定し、カーボン層を500〜1000
Åの間において5段階の膜厚で成膜した。以上のように
して得たサンプルにつき、その黒色化の程度を調べる
と、表2のようになった。
【0016】
【表2】
【0017】この表2に示すように、クロム層の膜厚が
ほぼ100Å以上、カーボン層の膜厚が400Å以上で
黒色透明の基体が得られている。特に、クロム層が45
0Å以上,カーボン層が500Å以上の場合には、いず
れも黒色不透明となっている。このとき、カーボン厚を
厚くするに従ってやや青みが入るようになるが、いずれ
も黒色不透明と呼んで差し支えない色であった。
【0018】(C)他の金属による下地金属層とカーボ
ン層による黒色化 次に、クロムの代わりにアルミニウム(Al),銅(C
u),マンガン(Mn)を用いて膜厚をいずれも450
Åに設定し、その上にカーボン層を500Å成膜した。
その結果は、表3に示す通りであり、いずれも黒色不透
明となった。
【0019】
【表3】
【0020】b,磁気特性 次に、以上のようにして黒色化が行われたガラス基板を
用いてハードディスクを作製し、その磁気特性を測定し
た。なお、特性比較のため、表4に示すようなA,B,
Cの基板を用意した。
【0021】
【表4】
【0022】まず、A基板は、透明ガラス基板上にクロ
ム層を450Å形成し、その上にカーボン層を580Å
形成して黒色不透明化した基板である。次に、B基板
は、透明ガラス基板上にカーボン層のみを580Å成膜
した黒色透明基板である。更に、C基板は、透明ガラス
基板そのものである。このような各基板に対し、表5に
示すような条件でスパッタリング法によって磁性膜を成
膜し、ハードディスクを作製した。
【0023】
【表5】
【0024】この表において、A,B,Cの各基板とし
ては、平坦で表面にテクスチャ処理が施されていないも
のが使用されている。そして、それらの基板上に、クロ
ムによる下地層が450Å,CoCr14Ta4合金(原
子%)による磁性層が540Å各々形成されている。磁
気特性改善のための基板加熱は、IR(赤外線)ヒータ
によって行なっている。そして、そのヒートタイム(加
熱時間)を0〜12secの範囲で変化させて各サンプ
ルの保磁力Hcを測定し、図1のグラフを得た。なお、
ここでヒートタイム12secは、たとえばAl基板を
用いた場合にその基板表面が280℃の温度となる加熱
処理に相当する。
【0025】この図1において、A,B,Cの各基板に
おける測定結果は、各々グラフGA,GB,GCに示さ
れている。同図に示すように、透明ガラス基板のみのグ
ラフGC,黒色透明基板のグラフGBに対し、黒色不透
明基板のグラフGAは、いずれに対しても保磁力Hcが
大となって良好な磁気特性となっており、本実施例によ
る黒色化が効果的に作用していることが理解される。
【0026】また、グラフGA,GBの比較からすれ
ば、単にカーボン層のみを形成した場合よりもクロム層
も形成した場合の方が効果が大きいと考えられる。な
お、保磁力Hcと同時に、磁化,角型比も測定したが、
それらについてはいずれの基板についても大きな相違は
見られなかった。
【0027】このように、本実施例によれば、透明ガラ
ス基板上に、金属層,カーボン層を各々形成して黒色化
を行うこととしたので、磁気特性改善のための加熱処理
が効率的に行われるようになり、短時間で良好な磁気特
性を得ることが可能となる。
【0028】特に、磁気記録媒体においてタクトタイム
(ディスク1枚当りの製造時間)は重要な要素の1つで
ある。Al基板を用いた場合、成膜速度の遅いカーボン
層の形成工程が律速となっていたが、ガラス基板を用い
た場合には加熱工程が律速となっている。本実施例によ
れば、この加熱工程が短くなり、タクトタイムのほぼ3
0〜40%の短縮が可能となって量産性が向上し、コス
ト的にも有利となる。
【0029】なお、本発明は、何ら上記実施例に限定さ
れるものではない。たとえば、上記実施例では黒色不透
明のA基板を用いたが、黒色透明ないし茶色透明であっ
てもその濃度が高い場合には同様又は類似のの効果が得
られると考えられる。すなわち、表2におけるクロム層
の膜厚が100Å,カーボン層の膜厚が400Å以上の
範囲であれば、短時間の加熱による類似の効果が期待で
きる。
【0030】た、クロム層の代わりに他の金属層を用
いても、表3から同様の効果が得られると考えられる。
更に、本発明は、特にハードディスク用の透明ガラス基
板に有効であるが、加熱を必要とする他の磁気記録媒体
用基体として用いてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による磁気
記録媒体用基体によれば、透明ガラス基板上に金属,カ
ーボンによる層を各々形成することとしたので、効率的
に加熱を行って良好な磁気特性を得ることができ、量産
性にも優れているという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気記録媒体用基体と比較例の磁
気特性の測定例を示すグラフである。
【図2】実施例におけるサンプルの構成を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
10…透明ガラス基板、12…カーボン層、14…金属
層、GA,GB,GC…グラフ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気的に情報が記録される磁性膜がその
    表面に形成される磁気記録媒体用基体において、透明ガ
    ラス基板上に、100Å以上の厚さの金属層及び400
    Å以上の厚さのカーボン層を各々形成したことを特徴と
    する磁気記録媒体用基体。
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