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JP2651670B2 - 耐熱性コンベヤベルト - Google Patents
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JP2651670B2 - 耐熱性コンベヤベルト - Google Patents

耐熱性コンベヤベルト

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JP2651670B2
JP2651670B2 JP62053474A JP5347487A JP2651670B2 JP 2651670 B2 JP2651670 B2 JP 2651670B2 JP 62053474 A JP62053474 A JP 62053474A JP 5347487 A JP5347487 A JP 5347487A JP 2651670 B2 JP2651670 B2 JP 2651670B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、亜鉛メツキシスチールコードを心体として
有する耐熱性エチレン・プロピレンゴムコンベヤベルト
に関する。
従来の技術 エチレン・プロピレンゴムを主ポリマーとするゴム配
合物を有機パーオキサイドにて架橋した架橋ゴムからな
るコンベヤベルトは、従来、耐熱ベルトとして広く用い
られており、そのための補強材としては、従来、主とし
て、帆布ベルトが用いられている。しかし、近年、コン
ベヤベルトの長機長化や、或いは高張力が要求される用
途の増大に伴つて、帆布に代わつてスチールコードを心
体とするエチレン・プロピレンゴムコンベヤベルトが好
んで用いられるに至つている。
このようなスチールコードベルトの場合、スチールコ
ードは、通常、亜鉛メツキがなされて、ベルト中に接着
固定されている。ここに、ジエン系ゴムは、加硫剤とし
ての有機コバルトを接着剤としてゴム中に配合すること
によつて、亜鉛メツキスチールコードに直接に加硫接着
し得ることは既に知られているが、しかし、エチレン・
プロピレンゴムは、これに有機酸コバルトを配合して
も、有機パーオキサイド架橋によつては、亜鉛メツキス
チールコードに直接加硫接着することができない。
そこで、亜鉛メツキシスチールコードを心体とするエ
チレン・プロピレンゴムからなる耐熱性ベルトは、従
来、エチレン・プロピレン・ジエンゴムとスチレン・ブ
タジエンゴムの混合物にイオウと共に有機酸コバルトを
配合して、接着ゴム配合物とし、有機パーオキサイドを
含むエチレン・プロピレンゴムをカバーゴム配合物と
し、これらを加硫接着することによつて製造されてい
る。しかし、かかるベルトは、耐熱性に劣り、また、早
期に硬化が起こるうえに、上記接着ゴムとカバーゴムと
の間の接着力が十分強くなく、そのために、ベルトの使
用中に、カバーゴムと接着ゴムとがその界面で容易に剥
離したり、或いは接着ゴムに割れが生じることがなく、
著しく耐久性に劣るものである。
更に、エチレン・プロピレンゴム組成物をカバーゴム
とし、エチレン・プロピレン・ジエンゴムと塩素化エチ
レン・プロピレン・ジエンゴムとの混合物を接着ゴム用
配合物として用いて、これらを亜鉛メツキスチールコー
ドと共に加硫接着して、スチールコードベルトを製造す
ることも提案されているが、上記のベルトと同様に、耐
熱性や耐久性に著しく劣る。
発明が解決しようとする問題点 本発明は、上記問題を解決するためになされたもので
あつて、亜鉛メツキシスチールコードを心体として有
し、このスチールコードとエチレン・プロピレンゴムと
の接着力と共に、耐熱老化性にすぐれる耐熱性エチレン
・プロピレンゴムコンベヤベルトを提供することを目的
とする。
問題点を解決するための手段 本発明は、亜鉛メツキシスチールコードを心体として
有し、このスチールコードが接着ゴムによつてエチレン
・プロピレンゴム組成物よりなるカバーゴムに加硫接着
されてなる耐熱性コンベヤベルトにおいて、上記接着ゴ
ムがエチレン・プロピレンゴム、架橋剤としての有機パ
ーオキサイド、架橋助剤、接着剤としての有機酸コバル
ト、及び接着助剤としてのイオウ又は含イオウ化合物を
含有するゴム組成物の加硫ゴムであることを特徴とす
る。
本発明においては、エチレン・プロピレンゴムとは、
狭義の意味におけるエチレン・プロピレンゴム(EP
M)、エチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)、又
はこれらの混合物をいい、通常、EPM10〜90重量%とEPD
M90〜10重量%との混合物が好ましく用いられる。ま
た、エチレン・プロピレンゴム以外にも、ゴム特性を劣
化させない範囲でその他のゴムを含有していてもよい。
本発明によるエチレン・プロピレンゴムコンベヤベル
トにおいては、亜鉛メツキスチールコードとエチレン・
プロピレンゴムとの接着ゴム組成物は、加硫剤として、
有機パーオキサイドを含有し、その具体例として、ジク
ミルパーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチルペルオキ
シ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン等を挙げるこ
とができるが、勿論、これらに限定されるものではな
い。有機パーオキサイドの配合量は、接着ゴムにおい
て、通常、エチレン・プロピレンゴム100gに対して、0.
01〜0.02モル程度である。
架橋助剤としては、エチレングリコールジメタクリレ
ート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ト
リアリルイソシアヌレート等が用いられる。これらは、
得られるベルトに対して、すぐれた耐熱老化性を与える
作用を有し、接着ゴム組成物において、通常、エチレン
・プロピレンゴム100gに対して、0.01〜0.02モル程度が
配合される。
本発明においては、接着ゴム組成物に接着剤としての
有機酸コバルトと、接着助剤としてのイオウ又は含イオ
ウ化合物が配合されている。但し、本発明において、ゴ
ム接着の機構は、未だ必ずしも明らかではなく、従つ
て、上記接着剤及び接着助剤なる用語は、ゴム接着にお
いて確立されているものではなく、本発明において、そ
れらの機能から接着剤及び接着助剤と称している。
上記有機酸コバルトとしては、例えば、ナフテン酸コ
バルト、オクチル酸コバルト、ネオデカン酸コバルト等
が好ましく用いられる。これら有機酸コバルトは、ゴム
組成物の重量に基づいて、金属コバルト換算にて0.2〜
0.5重量%の範囲で配合される。また、接着助剤として
のイオウ又は含イオウ化合物は、ゴム組成物に基づい
て、0.2〜0.4重量%の範囲にて配合される。特に、好ま
しくは、ゴム組成物に基づいて、0.30〜0.35重量%の範
囲である。
上記イオウは、特に、限定されるものではなく、例え
ば、粉末イオウや不溶性イオウが用いられる。また、含
イオウ化合物とは、熱解離によつてイオウを放出する有
機化合物をいい、同様に、特に限定されるものではない
が、例えば、モルホリンジスルフイド、アルキルフエノ
ールジスルフイド、チウラポリスルフイド、2−(4−
モルホリノジチオ)ベンゾチアゾール等が用いられる。
尚、本発明においては、接着ゴム組成物は、必要に応
じて、有機酸コバルトと共に、アルキルフエノール等の
所謂メチレン受容体とヘキサメチレンテトラミン等のメ
チレン供与体との組み合わせからなる従来よりゴム接着
剤として知られている接着剤を含有してもよい。更に、
接着ゴム組成物は、上記以外に、必要に応じて、老化防
止剤、補強剤、充填剤、加工助剤等、通常のゴム配合物
を含有してもよい。
本発明による耐熱性コンベヤベルトは、亜鉛メツキシ
スチールコードを心体として有し、これが上述した接着
ゴム組成物によつて、カバーゴムのためのエチレン・プ
ロピレンゴム配合物に一体に加硫接着されてなるもので
ある。
上記カバーゴムのための配合物としては、従来より知
られている通常のエチレン・プロピレンゴムが用いら
れ、通常、架橋剤としての有機パーオキサイド、架橋助
剤、酸化亜鉛等の金属酸化物等を含有し、更に、必要に
応じて、前述したような老化防止剤、補強剤、充填剤、
軟化剤、加工助剤等、通常のゴム配合物を含有する。
本発明によるエチレン・プロピレンゴムからなる耐熱
性コンベヤベルトは、例えば、上記接着ゴム組成物から
未加硫ゴムシートを得、他方、通常のエチレン・プロピ
レンゴム配合物からカバーゴムのための未加硫ゴムシー
トを得、接着ゴムのための未加硫ゴムシートの間に亜鉛
メツキシスチールコードを適宜のピツチにて配列して挟
み込み、これら接着ゴムシートの両側に上記カバーゴム
のための未加硫ゴムシートを積層し、これらを常法に従
つて加硫接着することによつて製造することができる。
発明の効果 以上のように、本発明のエチレン・プロピレンゴム耐
熱性コンベヤベルトによれば、亜鉛メツキスチールコー
ドが架橋剤としての有機パーオキサイド、架橋助剤、接
着剤としての有機酸コバルト、及び接着助剤としてのイ
オウ又は含イオウ化合物を含有する接着ゴムを介して、
カバーゴムであるエチレン・プロピレンゴムに一体に加
硫接着されて形成されているので、エチレン・プロピレ
ンゴムがスチールコードに対して著しく大きい接着力を
有すると共に、耐熱老化性にもすぐれる。
実施例 以下に実施例を挙げて本発明を説明する。
実施例1 下記の組成(重量部)の配合物 エチレン・プロピレンゴム(日本合成 ゴム(株)製EPM) 100 酸化亜鉛 5 ジクミルパーオキサイド 2.7 エチレングリコールジメタクリレート 2 HAFカーボンブラツク 40 パラフイン系油 5 老化防止剤 2 を用いて、ベルトにおけるカバーゴムのための厚さ6.7m
mの未加硫ゴムシートに圧延し、第1表に示す組成物か
らなるエチレン・プロピレンゴム配合物を用いて、接着
ゴムのための厚さ2.7mmの未加硫ゴムシートに圧延し
た。
上記接着ゴムのための未加硫ゴムシートの間に直径4.
6mmの亜鉛メツキシスチールコードを13mmピツチにて配
列して挟み込み、これら接着ゴムシートの両側に上記カ
バーゴムのための未加硫ゴムシートを積層し、これらを
圧力25kg/cm2の加圧下に温度160℃にて40分加熱し、加
硫接着して、スチールコードを心体とする耐熱性コンベ
ヤベルトを製造した。
これらのベルトから、JIS K 6369に記載されている方
法に従つて、試料を調製し、スチールコードの当初の引
抜強さ(接着力)及び165℃で225分間加熱して熱老化を
与えた後のスチールコードの引抜強さを測定した。結果
を第1表に示す。
比較のために、架橋助剤、有機酸コバルト及び架橋助
剤のいずれか、又はすべてを含有しない以外は、上記と
同じ接着ゴムのための未加硫ゴムシートを調製し、これ
を用いて、上記と同様にして、ベルトを製造した。
更に、第2表に示すように、接着ゴムとして、エチレ
ン・プロピレン・ジエンゴムとスチレン・ブタジエンゴ
ム、又はエチレン・プロピレン・ジエンゴムと塩素化エ
チレン・プロピレン・ジエンゴムの混合物を用いて、同
様に、ベルトを製造した。これらベルトについても、JI
S K 6369に記載 されている方法に従つて、試料を調製し、スチールコー
ドの当初の引抜強さ(接着力)及び165℃で225分間加熱
して熱老化を与えた後のスチールコードの引抜強さを測
定した。結果を第2表に示す。
比較例1にみられるように、有機酸コバルトとイオウ
のいずれを含有しない接着ゴム組成物を用いて得られる
ベルトは、コード引抜接着力が著しく小さい。比較例2
にみられるように、有機酸コバルトを接着剤として用い
ることによつて、接着力は幾分改善されるものの、尚、
十分ではない。また、架橋助剤を用いない比較例3によ
れば、得られるベルトは、耐熱老化性に劣り、架橋助剤
を用いても、イオウを用いない比較例4によれば、接着
力及び耐熱性共に著しく劣る。
これらに対して、実施例1〜5にみられるように、本
発明によるエチレン・プロピレンゴム組成物を接着ゴム
として用いて製造されるベルトにおいては、亜鉛メツキ
スチールコードに対して高い接着力を有し、熱老化後の
接着力にもすぐれることが明らかである。
また、第2表に示すように、エチレン・プロピレンゴ
ムとスチレン・ブタジエンゴムの混合物を接着ゴムとす
るときも、エチレン・プロピレンゴムと塩素化エチレン
・プロピレンゴムとの混合物を接着ゴムとするときも、
同様に、スチールコードとの接着力及び耐熱性のいずれ
にもすぐれるベルトを得ることができない。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】亜鉛メツキスチールコードを心体として有
    し、このスチールコードが接着ゴムによつてエチレン・
    プロピレンゴム組成物よりなるカバーゴムに加硫接着さ
    れてなる耐熱性コンベヤベルトにおいて、上記接着ゴム
    がエチレン・プロピレンゴム、架橋剤としての有機パー
    オキサイド、架橋助剤、接着剤としての有機酸コバル
    ト、及び接着助剤としてのイオウ又は含イオウ化合物を
    含有するゴム組成物の加硫ゴムであることを特徴とする
    耐熱性コンベヤベルト。
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