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JP2655895B2 - ばね装置 - Google Patents
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JP2655895B2 - ばね装置 - Google Patents

ばね装置

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JP2655895B2
JP2655895B2 JP28589288A JP28589288A JP2655895B2 JP 2655895 B2 JP2655895 B2 JP 2655895B2 JP 28589288 A JP28589288 A JP 28589288A JP 28589288 A JP28589288 A JP 28589288A JP 2655895 B2 JP2655895 B2 JP 2655895B2
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rotor
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displacement
actuator
power amplifier
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敏 岩城
裕章 五味
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、アクチュエータと、該アクチュエータを駆
動するパワーアンプと、該アクチュエータのロータの変
位を測定する変位センサと補償器を有する駆動制御系に
より電気的に実現される安定なばね装置に関するもので
ある。
<従来の技術> 通常の弾性体によるばねの組合せでは、外力の方向と
逆の方向に変位するような安定な負のばねは、原理的に
実現不可能である。
また、アクチュエータと、該アクチュエータを駆動す
るパワーアンプと、該アクチュエータのロータの変位を
測定する変位センサと補償器を有する安定な駆動制御系
により電気的に実現されるばねにおいても、従来は補償
器内で該変位信号を負帰還させることのみであったため
に、該ロータに加わる外力に対して逆の方向にロータが
変位する安定な負のばねは実現できなかった。
<発明が解決しようとする課題> 上記従来技術に鑑み本発明では、全系が安定性を保持
する範囲で該補償器により、該パワーアンプの出力電流
に比例した信号を正帰還させ、あるいは該パワーアンプ
への入力信号を正帰還させることにより、該ロータに加
わる外力からロータ変位までの伝達関数に不安定ゼロ点
を持たせることにより、該不安定ゼロ点に対応する周波
数帯域で該伝達関数のゲインを負の値に設定し、該ロー
タに加わる外力の方向と逆の方向にロータが安定に変位
するような、電気的な負のばねを実現するものである。
すなわち、ロータに加わる外力とロータの変位が、静的
状態あるいは低周波数帯域で、負の比例定数を持つ線形
関係となるような安定な負のばねを電気的に実現するも
のである。
本発明の目的は、外力の方向と逆の方向に変位するよ
うな負のコンプライアンス定数を有する安定なばねを、
電気的に実現することである。
<課題を解決するための手段及び作用> 本発明は、電気的に実現される安定なばね装置であっ
て、該補償器に、該パワーアンプの出力電流に比例した
信号あるいは該パワーアンプへの入力信号を正帰還させ
ることによって、該ロータに加わる外力から該ロータの
変位までの伝達関数に少なくとも1個の不安定零点を持
たせ、かつ該伝達関数の全ての極の実部を負の値に設定
し、該外力に対して該外力の方向と逆の方向に該ロータ
を変位させることが最も主要な特徴である。
本発明の補償器は従来の補償器が負帰還のみを行うの
に対し、パワーアンプの出力電流に比例した信号を正帰
還させ、あるいは該パワーアンプへの入力信号を正帰還
させるので、ロータに加わる外力からロータの変位まで
の伝達関数に少なくとも1個の不安定零点を有すること
が可能になる。すなわち、外力から変位までの伝達関数
の分子に複素平面右半面の零点を有することになるの
で、分子多項式の定数項は負の値となる。一方、系が安
定であればその伝達間数の分母、すなわち極は全て複素
平面左半面に存在するので、分母多項式の定数項は必ず
正の値となる。したがって、該伝達関数の0周波数ゲイ
ン、すなわち直流ゲインは負の値をとるので、定常状
態、すなわち十分時間が経過した時には、外力とは逆の
符号の変位が発生する。そのため、定常的には、該ロー
タに加わる外力に対して逆の方向に変位することにな
る。
<実施例> 以下、本発明の実施例について図面を参照して詳細に
説明する。尚、以下の実施例においては並進駆動用アク
チュエータを用いて、並進外力に対し逆の方向へ並進変
位するばね装置の例について説明するが、回転系に対し
ても全く同様にして適用できるものである。
第1図〜第3図に本発明の一実施例を示す。同図に示
すように本実施例のばね装置は、例えばボイスコイルモ
ータ等の並進駆動アクチュエータ1と、定電流式のパワ
ーアンプ2と、非接触式ギャップセンサ等の変位センサ
3と補償器4とを有する駆動制御系からなる。アクチュ
エータ1はパワーアンプ2からの出力電流iによってロ
ータ5を駆動し、その変位xが変位センサ3によって検
出され、ゲインksを乗じられて信号y(=ksx)として
補償器4へ入力される。補償器4はパワーアンプ2から
の出力電流iに比例した信号の正帰還により負のコンプ
ライアンス特性を持たせることができる。定電圧式のパ
ワーアンプを用いる場合でも、後述するように定電圧式
のパワーアンプにおける電流と電圧の1次遅れを考慮し
て制御パラメータを選ぶことにより、負のコンプライア
ンス特性を実現できる。
ここで、上記並進駆動アクチュエータの一般的なブロ
ック線図を第3図に示すように、ロータ5に加わる外力
qからロータ5の変位xまでの伝達関数Gpxは下式
(1)で示される。
但し、α=DO/MO,β=KO/MO,δ=1/MOであり、また、
DOはアクチュエータの粘性係数,MOはロータ5の質量,KO
はアクチュエータのばね定数である。第3図中、kiはア
クチュエータの力定数、fはアクチュエータの発生する
力、はロータの速度、はロータの加速度、7,8は積
分器である。
次に、本実施例のばね装置を実現するための駆動制御
系のブロック線図を第2図に示すように、積分器6を使
用するものであり、これから下式(2)(3)(4)の
関係式が導かれる。
u=mO0y+(mO1y+l1i)/s …(2) i=kau …(3) y=ksx …(4) 但し、uはパワーアンプの入力、l1は正帰還ゲイン、
mO0,mO1は制御パラメータ、kaはパワーアンプのゲイン
である。
上記(1)式〜(4)式より補償後の外力qからロー
タの変位xまでの伝達関数Wqxを計算すると下式で示さ
れる。
但し、γ=kakiks/MOである。
ここで、外力に対し反対方向に安定に変位するために
は、上記(5)式の伝達関数Wqxが安定で、かつ分子に
不安定零点を持つ非最小位相推移系でなければならな
い。即ち、伝達関数Wqxの分母がs平面の左半分に極を
有し、その分子がs平面の右半分に零点を有する系でな
ければならない。そのための条件を、Hurwitzの方法に
より求めると、下式に示す連立不等式を満たす制御パラ
メータmO0,mO1、正帰還ゲインl1を選択すれば良いこと
となる。
0<l1<α …(6) β−αl1−mO0γ>0 …(7) −βl1−mO1γ>0 …(8) (α−l1)(β−αl1−mO0γ)−(−βl1−mO1γ)>
0 …(9) 従って、このような条件が満される時、ω<l1(red/
sec)なる周波数帯では、Gain(Wqx)<0となり、一定
外力qO>0を加えた時のロータの変位xの定常値x′は
下式で示すようになり、外力と反対の方向に安定に変位
することとなる。
以下に具体的な数値例を示す。DO=70N/m/s、MO=0.1
kg、KO=0N/m、ka=1V/A、ki=1N/A、ks=5V/mmの時
は、例えば、mO0=−1.4、l1=28、mO1=−28.0なる制
御パラメータを選択すれば、Wqxは以下のようになる。
この系は明らかに安定であり、0周波数あるいは十分
低い周波数帯域においては、ロータに加わる外力qと変
位xの関係は、 x=−0.0002q …(12) となり、−0.0002(m/N)=−0.2(mm/N)という負のコ
ンプライアンス定数を持つ負のばねが実現されるのであ
る。この値は、制御パラメータとアクチュエータの特性
を調整することにより自由に設定可能である。
第4図は、大きさ1Nのステップ状外力qを加えた時の
ロータの変位xのシミュレーション結果を示す。同図よ
り、ロータは定常的に印加した外力と逆の方向に、(1
2)式に従って0.2mm変位していることが確認できる。
なお、この実施例においては、アクチュエータに摩擦
が無い場合、すなわち、DO=0のときは(6)式が満た
されないので安定な負のばねは実現できない。このよう
な場合は、機械的あるいは電気的にダンピングを付加す
ることにより、アクチュエータの特性を改善し、DO>0
とすれば良い。
次に、本発明の他の実施例について第5図に示すブロ
ック線図を参照して説明する。尚、同図に示す実施例に
おいても、アクチュエータとして第3図に示す並進駆動
アクチュエータを使用した。また、以下では簡単のた
め、記述する定数および変数は全て、適当な値で無次元
化されているものとして説明する。補償後の外力qから
ロータの変位xまでの伝達関数Wqxは以下のようにな
る。
但し、 α=kukdMo、α=kukpMo+kukdDo−Mo、α=kukp
Do+kukdKo−Do−kd、α=kukpKo−Ko−kp、b1=k
ukd、b0=kukp−1である。
ここで、(13)式において以下の連立方程式を満たす
制御パラメータkp,kd,正帰還ゲインkuを選べば、Wqx
安定でかつ、分子に不安定零点を持つ非最小位相推移系
となる。
b1>0 …(14) b0<0 …(15) α>0(j=0,…,3) …(16) αα−αα>0 …(17) 従って、ω<b0/b1なる周波数帯粋では、Gain(Wqx
<0となり、一定外力q0>0を加えた時のロータの変位
xの定常値x′は、下式に示すようとなり、安定な負の
ばねが実現できる。
x′=(b0)q0<0 …(18) 以下に具体的な数値例を示す。簡単のため、Do=10、
Mo=Ko=ka=ki=ks=1の時は、例えば、ku=−0.5、k
p=−1、kd=−10なる制御パラメータを選択すれば、W
qxは以下のようになる。
従って、この系は明らかに安定であり、一定外力q0
ロータの変位xの定常値x′との静的な関係は、次式
(20)に示すようとなり、−1という負のコンプライア
ンス定数を持つ負のばねが実現される。
x′=−q0 …(20) なお、前述した実施例と同様にDo=0のときは、機械
的、あるいは電気的にダンピングを付加することによ
り、アクチュエータの特性を改善し、Do>0とすれば良
い。
<発明の効果> 以上2つの実施例で説明したように、本発明によるば
ね装置は、従来の技術では実現不可能であった、外力の
方向と逆の方向に変位する安定な負のばね特性を電気的
に実現する。従って、本発明のばね装置は、ロボットに
代表されるメカトロニクスの分野等において、単体であ
るいは通常のばねとの組合せなどにより、極めて応用範
囲の広い機構要素になり得る。たとえば、ばり取りロボ
ットのエンンドエフェクタの前段に本装置を組み入れる
ことにより、柔軟な土台に支持された対象物の凹凸をよ
り積極的に削り取るような作業が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例にかかるばね装置の装置構成
図、第2図は第1図に示すばね装置のブロック線図、第
3図は一般的な2次の並進駆動用アクチュエータのブロ
ック線図、第4図は大きさ1Nのステップ状外力を加えた
時のロータ変位をシミュレーションした結果を示すグラ
フ、第5図は本発明の他の実施例を示すグラフである。 図 面 中、 1は並進駆動アクチュエータ、 2はパワーアンプ、 3は変位センサ、 4は補償器、 5はロータ、 6,7,8は積分器である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクチュエータと、該アクチュエータを駆
    動するパワーアンプと、該アクチュエータのロータの変
    位を計測する変位センサと補償器を有する駆動制御系に
    より電気的に実現される安定なばね装置であって、該補
    償器に、該パワーアンプの出力電流に比例した信号ある
    いは該パワーアンプへの入力信号を正帰還させることに
    よって、該ロータに加わる外力から該ロータの変位まで
    の伝達関数に少なくとも1個の不安定零点を持たせ、か
    つ該伝達関数の全ての極の実部を負の値に設定し、該外
    力に対して該外力の方向と逆の方向に該ロータを変位さ
    せることを特徴とするばね装置。
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