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JP2657443B2 - 回転伝達ユニット及びそれを用いた変速回転装置 - Google Patents
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JP2657443B2 - 回転伝達ユニット及びそれを用いた変速回転装置 - Google Patents

回転伝達ユニット及びそれを用いた変速回転装置

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JP2657443B2 JP14345092A JP14345092A JP2657443B2 JP 2657443 B2 JP2657443 B2 JP 2657443B2 JP 14345092 A JP14345092 A JP 14345092A JP 14345092 A JP14345092 A JP 14345092A JP 2657443 B2 JP2657443 B2 JP 2657443B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワンウェイクラッチと
捩りコイルバネとを利用した回転伝達ユニットと、この
ユニットを利用することにより、モータ等の駆動軸の回
転に連動して周期的に増速、減速を繰り返すようにした
変速回転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、回転速度を変化させる装置として
は、パルスモータ、サーボモータ等を利用した装置が知
られている。これらの装置では、モータに制御回路から
作動信号を送り、それによって所望の回転速度を得るよ
うにしている。
【0003】また、機械要素において、運動を変速して
行なわせるために、カム機構などを用いることもよく行
なわれている。
【0004】更に、ベルトコンベアなどの送り機構にお
いて送り速度を変化させるため、各種のセンサで移動量
を検知し、その信号に基づいて駆動装置を制御すること
も行なわれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように機械運動を
変速させて行なわせる装置としては、各種の機構が採用
可能であるが、いずれも構造が複雑化し、製造コストが
高くなるという問題点があった。
【0006】すなわち、パルスモータ、サーボモータ等
を利用した装置では、これらのモータ自体が高価である
ことと、これらのモータに作動信号を送るための制御回
路が必要となり、製造コストは極めて高いものとなる。
【0007】また、カム機構などを用いた変速運動装置
では、カムの設計、製作に高い精度を要求され、しかも
目的とする運動を実現させるため、カム周辺の連動機構
を必要とするため、装置が大がかりなものとなり、製造
コストは高いものとなる。
【0008】更に、ベルトコンベアなどの送りをセンサ
で検知して制御する装置は、例えば間欠送りなどは容易
に実現できるが、増速、減速を繰り返すような変速した
送りを実現することは困難である。
【0009】したがって、本発明の目的は、変速回転を
行わせることが可能な回転伝達ユニットと、この回転伝
達ユニットを利用して周期的に増速、減速を繰り返すよ
うにした変速回転装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の回転伝達ユニットは、同軸的に突き合わせ
て配置した第1分割軸(31)及び第2分割軸(33)
と、前記第1分割軸(31)の端部に第1ワンウェイク
ラッチ(39)を介して装着された第1クラッチハウジ
ング(40)と、前記第2分割軸(33)の端部に第2
ワンウェイクラッチ(44)を介して装着された第2ク
ラッチハウジング(45)と、前記第1クラッチハウジ
ング(40)及び前記第2クラッチハウジング(45)
に両端部を圧着固定されて装着された第1捩りコイルバ
ネ(51)と、前記第1分割軸(31)の前記第1クラ
ッチハウジング(40)の軸方向外側に固着又は第3ワ
ンウェイクラッチ(35)を介して装着された第3ギア
(36)と、前記第2分割軸(33)の前記第2クラッ
チハウジング(45)の軸方向外側に固着された第4ギ
ア(41)と、前記第3ギア(36)と一体のボス部外
周に第4ワンウェイクラッチ(37)を介して装着され
た第3クラッチハウジング(38)と、前記第4ギア
(41)と一体のボス部外周に第5ワンウェイクラッチ
(42)を介して装着された第4クラッチハウジング
(43)と、前記第3クラッチハウジング(38)及び
前記第4クラッチハウジング(43)に両端部を圧着固
定されて装着された、前記第1捩りコイルバネ(51)
とは巻方向が反対の第2捩りコイルバネ(53)とを備
え、前記第1ワンウェイクラッチ(39)及び前記第5
ワンウェイクラッチ(42)は、前記第1及び第2分割
軸(31、33)の回転方向(B)に対して外側高速で
噛み合い、前記第2ワンウェイクラッチ(44)、前記
第3ワンウェイクラッチ(35)及び前記第4ワンウェ
イクラッチ(37)は、前記第1及び第2分割軸(3
1、33)の回転方向(B)に対して内側高速で噛み合
うようにしたことを特徴とする。
【0011】また、本発明の変速回転装置は、前記回転
伝達ユニットの前記第1分割軸(31)及び第2分割軸
(33)と平行に入力軸(16)を配置し、この入力軸
(16)に、一方は直接、他方は前記入力軸(16)の
回転方向(A)に対して内側高速で噛み合う第6ワンウ
ェイクラッチ(24)を介して、第1ギア(19)及び
第2ギア(25)を装着し、第1ギア(19)と一体の
ボス部外周には、前記入力軸(16)の回転方向(A)
に対して内側高速で噛み合う第7ワンウェイクラッチ
(20)を介して、第5クラッチハウジング(21)を
装着し、前記第1ギア(19)側面と前記第5クラッチ
ハウジング(21)端面のいずれか一方にボールプラン
ジャー(22)を埋設し、他方には該ボールプランジャ
ー(22)が嵌合する孔を所定角度ずつ形成し、前記第
2ギア(25)と一体のボス部外周と前記第5クラッチ
ハウジング(21)の外周とに両端部を圧着固定して、
前記第2捩りコイルバネ(53)と巻方向が同じである
第3捩りコイルバネ(26)を装着し、前記入力軸(1
6)の前記第1及び第2ギア(19、25)と、前記第
1及び第2分割軸(31、33)の前記第3及び第4ギ
ア(37、41)とをそれぞれ歯合させ、前記入力軸
(16)が回転するとき、前記第1及び第2分割軸(3
1、33)の前記第3及び第4ギア(37、41)の間
で回転差が生じるように、前記各ギア(19、25、3
7、41)の歯数を設定したことを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明の回転伝達ユニットによれば、例えば、
第1分割軸に装着された第3ギアと、第2分割軸に装着
された第4ギアとを、いずれかの方向に異なる速度で回
転させると、その回転差によって一方のギアが他方のギ
アに対して相対的に回転することとなり、その回転方向
に応じて第1捩りコイルバネと第2捩りコイルバネのい
ずれかが巻き締まる。そして、その捩りコイルバネが最
大限に巻き締められると、そのバネ力が放出されて、遅
く回転していた方のギアが増速され、そのギアに連動す
る分割軸が増速される。こうしてバネ力が放出された
後、増速された分割軸が元の回転速度に戻るが、前記ギ
アの回転差によって再びコイルバネの巻締めが始まり、
前記の動作を繰り返すことになる。こうして、分割軸の
一方を出力軸として、増速と減速を繰り返す変速動作が
得られる。なお、巻き締められない方の捩りコイルバネ
は、回転の入力を停止させたときにオーバーランを防止
する作用をなす。
【0013】また、本発明の回転伝達ユニットは、一方
のギアを他方のギアに対して相対的にいずれの方向に回
転させても、前記第1捩りコイルバネと前記第2捩りコ
イルバネのいずれかが巻き締まってギアを元に戻そうと
する力が作用するので、例えば入力軸に装着された1対
のギアに対して、この回転伝達ユニットのギアの一方を
他方に対して相対的にいずれかの方向に回転させた状態
で歯合させると、入力軸のギアの歯にこの回転伝達ユニ
ットのギアの歯が弾性的に圧接された状態で当接する。
このため、入力軸から分割軸への回転の伝達をバックラ
ッシなしで行うことができる。この回転伝達ユニットを
バックラッシ防止機構として利用する場合には、入力軸
には歯数が同じ1対のギアを単に固着するだけでもよ
く、それに対応して回転伝達ユニットのギアも同歯数の
ものでよい。
【0014】本発明の変速回転装置によれば、入力軸を
所定方向に回転させると、入力軸の第1ギア及び第2ギ
アを介してそれらに歯合する第1分割軸の第3ギア及び
第2分割軸の第4ギアが回転する。このとき、第1分割
軸の第3ギアと第2分割軸の第4ギアとの間で回転差が
生じるようにギアの歯数が設定されているので、第1分
割軸及び第2分割軸に装着された第1捩りコイルバネ又
は第2捩りコイルバネのいずれかが巻き締まる。今、第
2捩りコイルバネが巻き締められるとして説明すると、
第2捩りコイルバネが最大限に巻き締められると、その
バネ力が放出されて、遅く回転していた方のギアが増速
され、そのギアに連動する分割軸が増速される。こうし
て増速された分割軸のギアに歯合する入力軸側のギア
は、入力軸側の他方のギアよりも速く回転することにな
り、今度は入力軸側に装着された第3捩りコイルバネが
巻き締められる。第3捩りコイルバネが最大限に巻き締
められると、入力軸側の一方のギアに嵌合しているボー
ルプランジャが外れてクラッチハウジングが回転し、バ
ネ力が放出される。そして、増速された分割軸は、元の
回転速度に戻るが、前記回転差によって再び第2捩りコ
イルバネの巻締めが始まるので、前記動作を繰り返すこ
とになる。こうして、ボールプランジャのクリック感を
伴って切り替わる、増速と減速を繰り返す変速動作が得
られる。
【0015】
【実施例】図1は、本発明の変速回転装置の一実施例を
示す縦断面図である。なお、この変速回転装置には、本
発明の回転伝達ユニットが含まれている。
【0016】この装置では、一対の支持板11、12が
平行に対置され、それらの4隅を4本の支柱13で連結
されてフレームが構成されている。一方の支持板11に
は、シンクロナスモータ14が装着され、その駆動軸1
5が支持板11の内側に突出している。また、支持板1
1、12には、入力軸16が挿通されており、その一端
を駆動軸15にカップリング17で連結され、他端をベ
アリング18で支持されている。
【0017】入力軸16の駆動軸15に近接した部分に
は、第1ギア19が圧入により固着されている。また、
この第1ギア19と一体のボス部外周には、内側高速左
回転(矢印A方向の回転)で嵌合する第7ワンウェイク
ラッチ20を介して第5クラッチハウジング21が装着
されている。ここで内側高速左回転とは、内側(第1ギ
ア19)が外側(第5クラッチハウジング21)に対し
て相対的に左(矢印A方向)に回転するときという意味
であり、以下のワンウェイクラッチの説明においても同
様な表現を用いることにする。そして、第1ギア19の
上記第5クラッチハウジング21に隣接する側面には、
スプリングによって第5クラッチハウジング21のフラ
ンジ面に圧接されるボールプランジャ22が装着されて
おり、これに対応して第5クラッチハウジング21のフ
ランジ面には、上記ボールプランジャ22が所定角度ず
つ嵌合する穴が形成されている。ボールプランジャ22
は、円周方向に沿って1又は複数配置され、第1ギア1
9に対して第5クラッチハウジング21が所定角度回転
すると、上記穴に順次嵌合するようになっている。
【0018】また、第1ギア19との間にスペーサ23
を介在させて、入力軸16の反対側の端部近傍には、内
側高速左回転で嵌合する第6ワンウェイクラッチ24を
介して、第2ギア25が装着されている。そして、前記
第5クラッチハウジング21の外周と上記第2ギア25
と一体のボス部外周とを連接するように、右方向巻の第
3捩りコイルバネ26が装着されている。第3捩りコイ
ルバネ26の両端部は、第5クラッチハウジング21の
外周と第2ギア25のボス部外周とに圧着固定されてお
り、第3捩りコイルバネ26の内周と前記スペーサ23
外周との間に所定のギャップが形成されている。
【0019】支持板11には、入力軸16と平行に、第
1分割軸31がベアリング32を介して挿通支持されて
いる。他方の支持板12には、この第1分割軸31と同
軸的に、かつ、端部を突き合わせて、第2分割軸(出力
軸)33がベアリング34を介して挿通支持されてい
る。第2分割軸33は、この変速回転装置の出力軸をな
すものであり、この軸に図示しない各種駆動機構が連結
されることになる。
【0020】第1分割軸31には、内側高速右回転(矢
印B方向の回転)で嵌合する第3ワンウェイクラッチ3
5を介して、第3ギア36が装着されており、この第3
ギア36は、前記第1ギア19と歯合している。なお、
第3ワンウェイクラッチ35は、必ずしも必要なもので
はなく、第3ギア36は、第1分割軸31に固着されて
いてもよい。第3ギア36と一体のボス部外周には、内
側高速右回転で嵌合する第4ワンウェイクラッチ37を
介して第3クラッチハウジング38が装着されている。
更に、第1分割軸31の端部は縮径されていて、その外
周に外側高速右回転で嵌合する第1ワンウェイクラッチ
39を介して、第1クラッチハウジング40が装着され
ている。
【0021】第2分割軸33には、第4ギア41が固着
されており、この第4ギア41は、前記第2ギア25と
歯合している。そして、第4ギア41と一体のボス部外
周には、外側高速右回転で嵌合する第5ワンウェイクラ
ッチ42を介して、第4クラッチハウジング43が装着
されている。また、第2分割軸33の先端部は縮径され
ていて、その外周に内側高速右回転で嵌合する第2ワン
ウェイクラッチ44を介して、第2クラッチハウジング
45が装着されている。
【0022】クラッチハウジング40、45の間には、
両端部をそれらに圧着固定された左方向巻の第1捩りコ
イルバネ51が装着されている。また、この第1捩りコ
イルバネ51の外側には、筒状のスペーサ52が配置さ
れており、このスペーサ52の両端面は、クラッチハウ
ジング38、43の内側端面に当接している。このスペ
ーサ52の外側であって、クラッチハウジング38、4
3の間には、両端部をそれらに圧着固定された右方向巻
の第2捩りコイルバネ53が装着されており、この第2
捩りコイルバネ53内周と上記スペーサ52外周との間
に所定のギャップが形成されている。
【0023】そして、第1ギア19、第2ギア25、第
3ギア36、第4ギア41のそれぞれの歯数は、入力軸
16が所定速度で左方向(矢印A方向)に回転すると
き、第3ギア36が第4ギア41よりも速い速度で右方
向(矢印B方向)に回転するように設定されている。例
えば、第1ギア19の歯数を80、第2ギア25の歯数
を60、第3ギア36の歯数を40、第4ギア41の歯
数を60と設定すれば、初期動作において、第1ギア1
9から回転力を伝達される第3ギア36は、入力軸16
の2倍の速度で回転し、第2ギア25から回転力を伝達
される第4ギア41は、入力軸16と同速で回転し、第
3ギア36は、第4ギア41の2倍の速度で回転するこ
とになる。
【0024】上記において、分割軸31、33と、ワン
ウェイクラッチ39、44と、第1捩りコイルバネ51
と、第3ギア36、第4ギア41と、ワンウェイクラッ
チ37、42と、第2捩りコイルバネ53などからな
る、分割軸31、33回りのユニットが、本発明におけ
る回転伝達ユニットの一実施例を構成している。
【0025】次に、この変速回転装置の動作について説
明する。なお、以下の説明においては、便宜上、第1ギ
ア19の歯数を80、第2ギア25の歯数を60、第3
ギア36の歯数を40、第4ギア41の歯数を60と設
定し、また、入力軸16を左方向(図中矢印A方向)に
60rpmで回転させた場合として説明するが、これら
のギアの歯数や、入力軸16の回転速度を別の値に設定
しても、同様な作用が得られることは言うまでもない。
【0026】まず、入力軸16が左方向(図中矢印A方
向)に所定速度、例えば60rpmで回転を始めたとす
る。動作の初期において、入力軸16に固着された第1
ギア19と、入力軸16に内側高速左回転で嵌合する第
6ワンウェイクラッチ24を介して装着された第2ギア
25とが、入力軸16と同速度、すなわち60rpmで
回転する。しかし、入力軸16の第1ギア19に歯合す
る第1分割軸31の第3ギア36は、入力軸16の2倍
の速度、すなわち120rpmで右方向(図中矢印B方
向)に回転し、入力軸16の第2ギア25に歯合する第
2分割軸33の第4ギア41は、入力軸16と同速度、
すなわち60rpmで右方向(図中矢印B方向)に回転
する。
【0027】その結果、第3ギア36は、第4ギア41
の2倍の速度で右方向に回転することとなる。そして、
第2捩りコイルバネ53の一端が固定された第3クラッ
チハウジング38は、クラッチ37が内側高速右回転で
嵌合するので、第3ギア36と同速度、すなわち120
rpmで右方向に回転するが、第3捩りコイルバネ53
の他端が固定された第4クラッチハウジング43は、ク
ラッチ42が外側高速右回転で嵌合するので、少なくと
も動作初期においては、第4ギア41と同速度、すなわ
ち60rpmでしか回転できない。このため、第2捩り
コイルバネ53に巻締め力が発生し、第2捩りコイルバ
ネ53は巻き締められて縮径する。そして、第2捩りコ
イルバネ53の内周がスペーサ52の外周に密着する
と、第2捩りコイルバネ53は、それ以上巻き締められ
ることができなくなり、そのバネ歪みによるエネルギー
を放出する。すなわち、第4クラッチハウジング43、
第4ギア41及び第2分割軸(出力軸)33は、第3ク
ラッチハウジング38及び第3ギア36よりも速い速度
(120rpmを超える速度)に増速され、それによっ
て第2捩りコイルバネ53のねじりが元に戻される。そ
の結果、出力軸をなす第2分割軸33の増速がなされ
る。
【0028】第4ギア41が増速されると、それと歯合
する第2ギア25も増速される。このとき、第6ワンウ
ェイクラッチ24は、外側高速左回転(空転する方向)
となるため、入力軸16に対して第2ギア25を空転さ
せる。また、第2ギア25のボス部外周に一端を固定さ
れた第3捩りコイルバネ26も、第2ギア25と一緒に
回転しようとするが、第3捩りコイルバネ26の他端が
固定された第5クラッチハウジング21は、ボールプラ
ンジャ22を介して第1ギア19に嵌合しており、第1
ギア19が入力軸16と一体であるため、入力軸16よ
り速く回転することができない。その結果、今度は、第
3捩りコイルバネ26に巻締め作用が働き、第3捩りコ
イルバネ26が巻き締められる。そして、第3捩りコイ
ルバネ26の内周がスペーサ23の外周に密着してそれ
以上巻き締められることができなくなったとき、あるい
は第3捩りコイルバネ26の巻締めによる反発力が所定
値を超えたときに、ボールプランジャ22がスプリング
の付勢力に抗して押し込まれ、ギア19に対して第5ク
ラッチハウジング21が滑りを生じて回転し、第3捩り
コイルバネ26の歪みエネルギーが放出される。そし
て、第5クラッチハウジング21のギア19に対する滑
りは、ボールプランジャ22が第5クラッチハウジング
21の次の穴に嵌合したところで止まる。
【0029】一方、第2捩りコイルバネ53の歪みエネ
ルギーが放出されると、第4ギア41は、再び減速して
元の回転速度である60rpm、あるいはそれに近い速
度まで低下し、それと歯合する第2ギア25の回転速度
も同様に低下する。その後、前述した第3ギア36と第
4ギア41との回転差によって、第2捩りコイルバネ5
3が再び巻き締められ、前述した作用を繰り返すことに
なる。その結果、出力軸をなす第2分割軸33は、増速
と減速を周期的に繰り返す動作を行なうことになり、一
定速度で回転するモータ14の駆動軸15から、増速と
減速を周期的に繰り返す回転動作を得ることが可能とな
る。
【0030】モータ14の駆動軸15を停止させると、
駆動軸15に連結された入力軸16が停止し、入力軸1
6と一体の第1ギア19とそれに歯合する第3ギア26
が停止する。ところが、第2ギア25は第6ワンウェイ
クラッチ24を介して入力軸16に対して左回転の空転
が可能であり、それと歯合する第4ギア41も空転が可
能である。その結果、出力軸をなす第2分割軸33が負
荷側の慣性力によってオーバーランしようとする。しか
し、第2分割軸33の先端部に装着された第2クラッチ
ハウジング45は、第2ワンウェイクラッチ44を介し
て内側高速右回転で第2分割軸33に嵌合するため、第
2分割軸33と一緒に回転しようとする。一方、第1分
割軸31は、第3ワンウェイクラッチ35を介して内側
高速右回転で第3ギア36に歯合するため、動くことが
できない。また、第1分割軸31の先端部に装着された
第1クラッチハウジング40は、第1ワンウェイクラッ
チ39を介して外側高速右回転で第1分割軸31に嵌合
するため、同じく動くことができない。その結果、クラ
ッチハウジング45、40の間に装着された第1捩りコ
イルバネ51に巻き締め力が作用し、オーバーランが防
止される。
【0031】なお、上記実施例において、モータ14の
駆動軸15と、入力軸16のカップリング17との間
に、内側高速左回転で嵌合するワンウェイクラッチを介
在させてもよい。これによれば、第3捩りコイルバネ2
6が巻き締められたとき、その歪みエネルギーの放出に
よって、第1ギア19とそれに歯合する第3ギア36が
増速され、第2捩りコイルバネ53の巻締めが速められ
ることになる。そして、第2捩りコイルバネ53と第3
捩りコイルバネ26とが、サイクルを速めながら交互に
巻き締まり、両方のコイルバネにたまったバネ力がボー
ルプランジャ22の押圧による嵌合力に勝ると、ボール
プランジャ22が外れて第5クラッチハウジング21が
滑りを生じ、歪みエネルギーが放出されることになる。
【0032】また、上記実施例は、本発明の一態様にす
ぎず、各捩りコイルバネ53、26のバネ力や、ボール
プランジャ22の押圧力を調整したり、各ギア19、2
5、36、41の歯数を変更したりすることにより、前
述した以外の様々な動作を得ることもできる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一定速度で回転するモータの駆動軸から、一定周期で増
速と減速を繰り返す変動した回転運動を得ることができ
る。この変速回転装置は、例えば運動を変速して行なわ
せるためのカム機構の代りに用いたり、ベルトコンベア
などの送りを変速させて行なわせたりする駆動機構に用
いるなど、各種の変速運動機構に利用することができ
る。また、本発明の回転伝達ユニットは、一方のギアを
他方のギアに対して相対的に回転させると、第1捩りコ
イルバネ又は第2捩りコイルバネのいずれかの捩りコイ
ルバネが巻き締まるので、そのような状態で入力軸に装
着されたギアに歯合させることにより、入力軸側のギア
の歯に分割軸側のギアの歯を弾性的に圧接させて当接さ
せることができ、バックラッシ防止機構としても利用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による変速回転装置の一実施例を示す縦
断面図である。
【符号の説明】
14 モータ 15 駆動軸 16 入力軸 19 第1ギア 20 第7ワンウェイクラッチ 21 第5クラッチハウジング 22 ボールプランジャ 24 第6ワンウェイクラッチ 25 第2ギア 26 第3捩りコイルバネ 31 第1分割軸 33 第2分割軸(出力軸) 35 第3ワンウェイクラッチ 36 第3ギア 37 第4ワンウェイクラッチ 38 第3クラッチハウジング 39 第1ワンウェイクラッチ 40 第1クラッチハウジング 41 第4ギア 42 第5ワンウェイクラッチ 43 第4クラッチハウジング 44 第2ワンウェイクラッチ 45 第2クラッチハウジング 51 第1捩りコイルバネ 53 第2捩りコイルバネ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸的に突き合わせて配置した第1分割
    軸(31)及び第2分割軸(33)と、前記第1分割軸
    (31)の端部に第1ワンウェイクラッチ(39)を介
    して装着された第1クラッチハウジング(40)と、前
    記第2分割軸(33)の端部に第2ワンウェイクラッチ
    (44)を介して装着された第2クラッチハウジング
    (45)と、前記第1クラッチハウジング(40)及び
    前記第2クラッチハウジング(45)に両端部を圧着固
    定されて装着された第1捩りコイルバネ(51)と、前
    記第1分割軸(31)の前記第1クラッチハウジング
    (40)の軸方向外側に固着又は第3ワンウェイクラッ
    チ(35)を介して装着された第3ギア(36)と、前
    記第2分割軸(33)の前記第2クラッチハウジング
    (45)の軸方向外側に固着された第4ギア(41)
    と、前記第3ギア(36)と一体のボス部外周に第4ワ
    ンウェイクラッチ(37)を介して装着された第3クラ
    ッチハウジング(38)と、前記第4ギア(41)と一
    体のボス部外周に第5ワンウェイクラッチ(42)を介
    して装着された第4クラッチハウジング(43)と、前
    記第3クラッチハウジング(38)及び前記第4クラッ
    チハウジング(43)に両端部を圧着固定されて装着さ
    れた、前記第1捩りコイルバネ(51)とは巻方向が反
    対の第2捩りコイルバネ(53)とを備え、前記第1ワ
    ンウェイクラッチ(39)及び前記第5ワンウェイクラ
    ッチ(42)は、前記第1及び第2分割軸(31、3
    3)の回転方向(B)に対して外側高速で噛み合い、前
    記第2ワンウェイクラッチ(44)、前記第3ワンウェ
    イクラッチ(35)及び前記第4ワンウェイクラッチ
    (37)は、前記第1及び第2分割軸(31、33)の
    回転方向(B)に対して内側高速で噛み合うようにした
    ことを特徴とする回転伝達ユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の回転伝達ユニットの前記
    第1分割軸(31)及び第2分割軸(33)と平行に入
    力軸(16)を配置し、この入力軸(16)に、一方は
    直接、他方は前記入力軸(16)の回転方向(A)に対
    して内側高速で噛み合う第6ワンウェイクラッチ(2
    4)を介して、第1ギア(19)及び第2ギア(25)
    を装着し、第1ギア(19)と一体のボス部外周には、
    前記入力軸(16)の回転方向(A)に対して内側高速
    で噛み合う第7ワンウェイクラッチ(20)を介して、
    第5クラッチハウジング(21)を装着し、前記第1ギ
    ア(19)側面と前記第5クラッチハウジング(21)
    端面のいずれか一方にボールプランジャー(22)を埋
    設し、他方には該ボールプランジャー(22)が嵌合す
    る孔を所定角度ずつ形成し、前記第2ギア(25)と一
    体のボス部外周と前記第5クラッチハウジング(21)
    の外周とに両端部を圧着固定して、前記第2捩りコイル
    バネ(53)と巻方向が同じである第3捩りコイルバネ
    (26)を装着し、前記入力軸(16)の前記第1及び
    第2ギア(19、25)と、前記第1及び第2分割軸
    (31、33)の前記第3及び第4ギア(37、41)
    とをそれぞれ歯合させ、前記入力軸(16)が回転する
    とき、前記第1及び第2分割軸(31、33)の前記第
    3及び第4ギア(37、41)の間で回転差が生じるよ
    うに、前記各ギア(19、25、37、41)の歯数を
    設定したことを特徴とする変速回転装置。
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