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JP2665418B2 - ドアロック解除装置 - Google Patents
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JP2665418B2 - ドアロック解除装置 - Google Patents

ドアロック解除装置

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JP2665418B2
JP2665418B2 JP20751291A JP20751291A JP2665418B2 JP 2665418 B2 JP2665418 B2 JP 2665418B2 JP 20751291 A JP20751291 A JP 20751291A JP 20751291 A JP20751291 A JP 20751291A JP 2665418 B2 JP2665418 B2 JP 2665418B2
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久 青木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車などのド
アのロックを解除する装置に係わり、特にロック解除信
号発生手段から信号を発すると、その信号を解読して自
動的にドアロックを解除する機構を備えたドアロック解
除装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車にあっては、最近いわゆる
ワイヤレスドアロック装置を搭載したものがある。これ
は、例えばイグニッションキーに発信機を設け、運転者
がこの発信機から電波信号(空中伝播信号)を発する
と、車体側に設けられた受信信号判別手段がその電波信
号を解読し、電波信号がその自動車に設定された特定の
信号であった場合に、電動アクチュエータを動作させて
ドアを自動的にロックしたり、或いはそのロックを自動
的に解除するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のワイヤレスドア
ロック装置は発信機の操作釦を押すだけで、自動的にド
アをロックしたり、そのロックを解除したりできるの
で、使用上非常に便利である。
【0004】ところが、ワイヤレスドアロック装置は上
記便利性の反面、例えば電動アクチュエータが故障した
りすると、他にロックを解除する手段を設けないと、ド
アを開けることができなくなってしまう。
【0005】そこで、ワイヤレスドアロック装置を搭載
した自動車においても、通常は従来通り手動式操作機構
をも設けているのが実情である。この手動式操作機構
は、周知のように、ドアに設けられたキーシリンダにイ
グニッションキーを差し込んでそのロータを回すと、該
ロータの回転に基づいてリンク機構がドアロック機構に
解除変位を与えてロックを解除する構成のものである。
【0006】このため、所有者以外の者がキーシリンダ
を操作してロータを回すと、ロック解除される可能性が
考えられる。
【0007】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、ドアのロックを自動的に解除させるべ
く、特定の信号が発せられたときにロック機構をロック
解除させる電動式操作機構の他に、手動式操作機構を設
けたものにおいて、特定の信号が発せられない限り、キ
ーシリンダを操作してもドアのロックが解除されるおそ
がなく、また、何らかの理由でロック解除信号発生手
段から信号を出せなくなったときでも、ロック解除でき
ドアロック解除装置を提供するにある。
【0008】
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のドアロック解除装置は、キーシリンダを備
え、このキーシリンダのロータにキーを差し込んで該ロ
ータをロック解除方向に回すことにより、そのロータの
回転に基づきドアのロック機構に解除変位を与えてロッ
ク解除させる手動式操作機構と、電動アクチュエータを
備え、この電動アクチュエータのロック解除動作により
前記ロック機構をロック解除させる電動式操作機構と、
受信した信号が特定の信号であるとき前記電動式操作機
構の電動アクチュエータをロック解除動作させる受信信
号判別手段とを備えたものであって、前記手動式操作機
構に、前記ロータがロック解除方向に回されたとき、前
記ロック機構に解除変位を与えないようにする遮断状態
とロック機構に解除変位を与える連結状態とに切り替え
るインヒビット機構を設け、前記受信信号判別手段
受信信号が特定の信号であるとき、前記インヒビット機
構を連結状態とするように構成すると共に、前記ロータ
へのキーの差し込みを検出する検出手段と、前記ロータ
が中立位置から一方向および他方向に回されるとその回
転方向に応じた信号を発する信号発生手段と、前記検出
手段がロータへのキーの差し込みを検出している間に前
記信号発生手段から発せられた信号が予め決められた所
定のロータ回転パターンであるとき、前記電動式操作機
構の電動アクチュエータをロック解除動作させるか、ま
たはインヒビット機構を連結状態とするロータ回転パタ
ーン判別手段とを設けたことを特徴とするものである。
【0010】
【0011】
【作用】ドアのロックを自動的に解除させるべく、ロッ
ク解除信号発生手段から信号を発する。そして、その信
号が特定の信号であった場合には、電動式操作機構の電
動アクチュエータがロック解除動作し、ロック機構によ
るドアのロックを解除する。
【0012】また、ドアのロックを手動で解除するに
は、同じくロック解除信号発生手段から空中伝播信号を
発する。すると、その信号が特定の信号であった場合に
限り、インヒビット機構を連結状態にする。そこで、キ
ーシリンダにキーを差し込んでそのロータを回すと、該
ロータの回転に基づき、手動式操作機構がロック機構に
解除変位を与え、ドアのロックを解除する。
【0013】このロック解除時において、ロック解除信
号発生手段から信号が発せられなかったり、或いは発せ
られても特定の信号と異なる内容の信号であった場合に
は、インヒビット機構は遮断状態のままにされるから、
ロータを回しても、ロック機構に解除変位が与えられる
ことはなく、ドアのロックは解除されない。
【0014】一方、ロック解除信号発生手段から信号を
発することができなくなった場合には、キーシリンダに
キーを差し込んでそのロータを特定のパターンで正逆方
向に回転操作する。この回転パターンが特定のパターン
であると、電動式操作機構の電動アクチュエータがロッ
ク解除動作し、またはインヒビット機構連結状態にな
。このため、ロック機構は電動式操作機構の電動アク
チュエータにより、またはキーシリンダにキーを差し込
んでそのロータを回すことにより、ロック解除される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を自動車に適用して
図面を参照しながら説明する。
【0016】図2において、1は図示しないドアに設け
られたロック機構であり、このロック機構1はロック変
位が与えられると、車体側の施錠部と係合してドアを閉
状態にロックし、ロック変位とは逆方向の解除変位が与
えられると、そのロックを解除するように構成されてい
る。かかるロック機構1は電動および手動の双方で操作
できるようになっている。
【0017】まず、ロック機構1を電動で操作する電動
式操作機構2は、電動アクチュエータとしてロック用の
電磁石3とロック解除用の電磁石4とを備えている。そ
して、運転席側のドアに設けられた図1に示すドアロッ
ク・アンロックスイッチ5により、ロック用電磁石3に
通電すると、図示しない可動鉄心がこのロック用電磁石
3に吸引されて変位し、ロック機構1にロック変位を与
えてドアを閉状態にロックするように構成されている。
また、ドアロック・アンロックスイッチ5により、ロッ
ク解除用電磁石4に通電すると、図示しない可動鉄心が
このロック解除用電磁石4に吸引されてロック時とは逆
方向に変位し、ロック機構1に解除変位を与えてドアの
ロックを解除するように構成されている。
【0018】また、ロック機構1を手動により操作する
手動式操作機構6は図示しないドアに設けられたキーシ
リンダ7を手動操作源としている。このキーシリンダ7
のロータケース8にはロータ9が回動可能に設けられて
おり、このロータ9にはキー挿入口9aからイグニッシ
ョンキー10を差し込むことができるようになってい
る。そして、このロータ9は、イグニッションキー10
により、中立位置から矢印Aで示すロック方向およびこ
れとは反対の矢印Bで示すロック解除方向に回動操作さ
れるようになっている。このロータ9のロック方向およ
びロック解除方向の回動運動は、リンク機構11を介し
てロック機構1にロック変位及び解除変位として与えら
れる。
【0019】上記リンク機構11は、キーシリンダ7の
ロータ9の後端部に固定された旋回アーム12と、ロッ
ク機構1側に設けられた旋回アーム13と、これら両旋
回アーム12および13間を連結するように設けられた
上ロッド14及び下ロッド15とを備えている。そし
て、ロータ9が矢印Aで示すロック方向に回動されて旋
回アーム12が同方向に旋回すると、上ロッド14が矢
印Cで示す引き方向に移動される。また、ロータ9が矢
印Bで示すロック解除方向に回動操作されて旋回アーム
12が同方向に旋回すると、上ロッド14が矢印Cとは
反対の矢印Dで示す押し方向に移動されるように構成さ
れている。
【0020】上記上ロッド14と下ロッド15との間に
は、インヒビット機構16が設けられている。このイン
ヒビット機構16は、ロータ9がロック解除方向に回動
操作されたときの上ロッド14の押し方向の移動変位を
下ロッド15に伝達したり、下ロッド15に伝達されな
いようにしたりするものである。
【0021】このインヒビット機構16の具体的構成を
示す図3において、17はスリーブであり、このスリー
ブ17の両端部内側に上ロッド14および下ロッド15
の端部がスライド可能に挿入されている。そして、これ
ら両ロッド14および15の端部には径大部14aおよ
び15aが形成されており、この径大部14aおよび1
5aがスリーブ17の端部に係止されることにより、両
ロッド14および15がスリーブ17から抜け出ること
のないように構成されている。
【0022】上記スリーブ17の中央部には、電動アク
チュエータとして正逆回転可能に構成された両軸形のモ
ータ18が配設されおり、その回転軸18aの両端部に
ねじ棒19および20が固定されている。これら両ねじ
棒19および20の雄ねじは巻き方向が互いに逆となる
ように形成されており、このねじ棒19および20には
スリーブ17内の軸方向両側にスライド可能に嵌合され
たナット部材21および22が螺合されている。なお、
ナット部材21および22は外周部に突設された突条部
21aおよび22aをスリーブ17の内周面に軸方向に
延びるように形成された溝17aに係合させることによ
り、回り止め状態になっている。
【0023】そして、モータ18が正方向に回転する
と、両ナット部材21および22がそれぞれ矢印Eおよ
びFで示す開き方向にスライドする。すると、図3に示
すように両ナット部材21および22が上ロッド14お
よび下ロッド15の径大部14aおよび15aに当接し
て当該径大部14aおよび15aをスリーブ17の両端
部に押し付け、上ロッド14と下ロッド15とを連結し
た状態となる。
【0024】この連結状態では、上ロッド14が矢印D
で示す押し方向に移動すると、その移動変位がナット部
材21、ねじ棒19、回転軸18a、ねじ棒20および
ナット部材22を順に介して下ロッド15に伝達され、
当該下ロッド15が同方向に移動する。この下ロッド1
5の押し方向移動により、旋回アーム13が矢印G方向
に旋回されてロック機構1に解除変位を与える。
【0025】また、モータ18が逆方向に回転すると、
両ナット部材21および22がそれぞれ矢印EおよびF
とは反対の閉じ方向にスライドする。すると、図4に示
すように、両ナット部材21および22と両ロッド14
および15の径大部14aおよび15aとの間に隙間が
生じ、上ロッド14および下ロッド15の連結が遮断さ
れた状態となる。この遮断状態では、上ロッド14が矢
印Dで示す押し方向に移動しても、該上ロッド14が単
独でスライドするのみで、その移動変位は下ロッド15
には伝達されない。従って、ロータ9がロック解除方向
に回動しても、リンク機構11はロック機構1に解除変
位は与えないようにされる。
【0026】以上のことから、リンク機構11は、イン
ヒビット機構16が連結状態にあるときに限り、前記ロ
ータ9のロック解除方向の回動に基づきリンク機構11
に解除変位を与えてロックを解除することとなる。そし
て、このインヒビット機構16はロック機構1がロック
状態にあるときには、遮断状態にあるように構成されて
いる。
【0027】ちなみに、ロータ9が矢印Aで示すロック
方向に回動操作された場合の上ロッド14の移動方向は
引き方向であるから、インヒビット機構16が連結状態
および遮断状態のいずれにあっても、上ロッド14の引
き方向の移動はスリーブ17を介して下ロッド15に伝
達される。そして、下ロッド15が矢印Cで示す引き方
向に移動すると、旋回アーム13が矢印Gとは反対方向
に旋回されてロック機構1にロック変位を与える。従っ
て、ロータ9がロック方向に回動操作された場合には、
インヒビット機構16が連結状態および遮断状態のいず
れにあっても、ロック機構1をロック動作させることが
できる。
【0028】しかして、前記イグニッションキー10に
は、ロック解除信号発生手段としての図示しない発信機
が設けられていると共に、この発信機を発信動作させる
ためのロック側の操作釦23とロック解除側の操作釦
4とが設けられている。また、図示はしないが、イグニ
ッションキー10には電池が収納されており、発信機は
その電池を電源としている。そして、操作釦23,24
を操作すると、発信機が発信動作してイグニッションキ
ー10からロック指令およびロック解除指令を空中伝播
信号、例えば電波信号にして発信するように構成されて
いる。そして、その電波信号は図1に示す自動車のアン
テナ25に受信される。なお、電波信号は数十ビットの
コード信号として構成され、そのコードの内容はロック
指令とロック解除指令とでは異なり、且つロック指令と
ロック解除指令はそれぞれ自動車毎に特定のコードに設
定されている。
【0029】さて、アンテナ25により受信された電波
信号は受信信号判別手段としてのコード判別回路26に
伝送される。このコード判別回路26は、受信した電波
信号のコードがその自動車に定められた特定のコードで
あるか、且つそのコードがロック指令であるかロック解
除指令であるかを判別する。そして、特定のコードであ
った場合、ロック指令に対しては、電動式操作機構2の
ロック用電磁石3に通電してロック機構1をロック動作
させる。また、ロック解除指令に対しては、電動式操作
機構2のロック解除用電磁石4に通電してロック機構1
をロック解除動作させると共に、インヒビット機構16
のモータ18を正方向に回転させてインヒビット機構1
6を連結状態にするように構成されている。
【0030】一方、電動式操作機構2のロック解除用電
磁石4はキーシリンダ7のロータ9を自動車毎に設定さ
れた所定の回転パターンで回転操作することによっても
通電されるようになっている。すなわち、ロータ9のキ
ー挿入口9aには図5に示すようにイグニッションキー
10の差し込みにより開放するシャッタ27が設けられ
ている。そして、このシャッタ27の開動作に連動して
動作するシャッタスイッチ28が設けられており、この
シャッタスイッチ28をロータ9にイグニッションキー
10が差し込まれていることを検出する検出手段として
機能させるように構成している。
【0031】また、ロータ9の後端部には、図6に示す
ように突片9bが突設されている。そして、ロータケー
ス8にはロータ9が中立位置から正方向たるロック方向
および逆方向たるロック解除方向に回転されたことを検
出する信号発生手段としての例えば近接スイッチからな
る正回転検出スイッチ29および逆回転検出スイッチ3
0が設けられている。
【0032】上記シャッタスイッチ28、正回転検出ス
イッチ29および逆回転検出スイッチ30の検出信号
は、図1に示すように、ロータ回転パターン判別手段と
してのロータ回転パターン判別回路31に入力される。
回転パターン判別回路31は、シャッタスイッチ28か
ら検出信号が入力されている間に、すなわちイグニッシ
ョンキー10がロータ9に差し込まれてから抜き出され
るまでの間に、正回転検出スイッチ29および逆回転検
出スイッチ30がどの様な順序で動作したかを検出する
ことにより、ロータ9がどの様なパターンで回転された
かを検出する。そして、ロータ回転パターン判別回路3
1は、検出したロータ9の回転パターンがその自動車に
定められた特定の回転パターンと一致した場合には、電
動式操作機構2のロック解除用電磁石4に通電するよう
に構成されている。
【0033】次に上記構成の作用を説明する。
【0034】運転者が自動車から離れる際、ドアをロッ
クすべくイグニッションキー10のロック側の操作釦2
3を操作したとする。すると、イグニッションキー10
からロック指令が電波信号として発せられ、その電波信
号はアンテナ25により受信されてコード判別回路26
に伝送される。コード判別回路26は、その電波信号が
特定のコードであった場合に限り、電動式操作機構6の
ロック用電磁石3に通電する。これにてロック機構1に
ロック変位が与えられてドアが閉状態にロックされると
共に、このロック機構1のロック動作に連動してインヒ
ビット機構16のモータ18が逆方向に回転し、該イン
ヒビット機構16を遮断状態にする。
【0035】さて、自動車を運転すべくドアのロックを
解除するには、イグニッションキー10のロック解除側
の操作釦24を操作する。すると、イグニッションキー
10からロック解除指令が電波信号として発せられ、そ
の電波信号はアンテナ25により受信されてコード判別
回路26に伝送される。コード判別回路26は、その電
波信号が特定のコードであるか否かを判別する。そし
て、電波信号が特定コードの信号であった場合には、コ
ード判別回路26は、電動式操作機構2のロック解除用
電磁石4に通電すると共に、インヒビット機構16のモ
ータ18を正方向に回転させて該インヒビット機構16
を連結状態とする。このロック解除用電磁石4の通電に
より、ロック機構1に解除変位が与えられ、ドアのロッ
クが解除される。
【0036】電波信号が特定コードでなかった場合に
は、コード判別回路26はロック解除用電磁石4に通電
せず、インヒビット機構16のモータ18を正方向に回
転させることもない。従って、ロック機構1はロック状
態のままとなり、ドアを開くことはできない。
【0037】ところで、ドアがロックされている場合に
おいて、運転者以外の者がドアのロックを解除しようと
して、キーシリンダ7のロータ9に異物を差し込んでロ
ック解除方向に回動させたとする。すると、旋回アーム
12が矢印Bで示すロック解除方向に旋回して上ロッド
14を矢印Dで示す押し方向に移動させる。しかしなが
ら、インヒビット機構16は図4に示す遮断状態にあっ
て、上ロッド14とナット部材21との間には隙間が存
在しているため、上ロッド14はスリーブ17に対して
単独でスライドし、その移動変位は下ロッド15には伝
達されない。このため、ロータ9がロック解除方向に回
動操作されても、ロック機構1はロック状態のままとな
り、ドアを開くことはできない。
【0038】従って、イグニッションキー10から発せ
られる電波信号が特定のコードでない限り、インヒビッ
ト機構16は連結状態に切り替えられないので、手動式
操作機構6が設けられていても、この手動式操作機構6
により不正にドアのロックを解除することはできない。
【0039】一方、電動式操作機構2のロック解除用電
磁石4が故障した場合には、このロック解除用電磁石4
ではロック機構1のロックを解除することができなくな
る。このような場合には、手動式操作機構6によりドア
のロックを解除する。そのためには、まずイグニッショ
ンキー10からロック解除指令を電波信号として発す
る。すると、上述したと同様にしてインヒビット機構1
6のモータ18が正方向に回転して該インヒビット機構
16を連結状態とする。
【0040】そこで、イグニッションキー10をロータ
9に差し込んでロック解除方向に回動操作する。する
と、旋回アーム12が同方向に回動して上ロッド14を
押し方向に移動させるため、その押し方向の移動変位は
連結状態にあるインヒビット機構16を介して下ロッド
15に伝達され、該下ロッド15が押し方向に移動され
る。この下ロッド15の押し方向の移動により、旋回ア
ーム13が矢印G方向に回動されてロック機構1に解除
変位を与える。これにより、ロック機構1がロック解除
動作し、ドアのロックを解除する。従って、電動式操作
機構2が故障しても、手動式操作機構6によりロック機
構1をロック解除動作させることができるものである。
【0041】また、長期使用により発振機の電源たる電
池が消耗して電力が失われると、イグニッションキー1
0から電波信号を発信できなくなる。このため、電波信
号によってはドアのロックを解除できなくなる。このよ
うな場合には、イグニッションキー10をキーシリンダ
7のロータ9に差し込んで、該ロータ9を特定の回転パ
ターンでもって正方向および逆方向に回動操作する。す
ると、正回転検出スイッチ29および逆回転検出スイッ
チ30から検出信号が出力され、これに基づいてロータ
回転パターン判別回路31がロータ9の回転パターンを
検出する。そして、そのロータ9の回転パターンが特定
のパターンであった場合には、ロータ回転パターン判別
回路31が電動式操作機構2のロック解除用電磁石4に
通電し、これにてロック機構1がロック解除動作してド
アのロックを解除する。
【0042】なお、上記実施例では、ロック解除指令の
電波信号によりインヒビット機構16を連結状態にする
ように構成したが、これはロック解除指令とは異なるコ
ードの電波信号によりインヒビット機構16を連結状態
にするようにしても良い。
【0043】また、上記実施例では、電池の消耗に対処
するために、ロータ9の回転パターンが特定パターンで
あったとき、ロータ回転パターン判別回路31により電
動式操作機構2のロック解除用電磁石4に通電してロッ
ク解除するように構成したが、これはインヒビット機構
16のモータ18を正方向に回転させて該インヒビット
機構16を連結状態とし、手動にてロック解除する構成
としても良い。
【0044】更に、上記実施例では、空中電波信号を電
波信号としたが、これは超音波信号、赤外線信号などで
あってもよく、またロック信号発生手段としては、発信
機に限らず、例えばイグニッションキー10に多数の細
孔を形成する一方、キーシリンダ7に投受光装置を設
け、イグニッションキー10をキーシリンダ7に差し込
んだとき、細孔を通過した光を受けて特定の信号を発す
る構成のものであっても良い。
【0045】その他、本発明は上記し且つ図面に示す実
施例に限定されるものではなく、インヒビット機構16
の具体的構成としては他に種々考えられ、またインヒビ
ット機構としてはロータ9の回動運動を旋回アーム12
に伝達する部分に設け、ロータ9の回転を旋回アーム9
に伝達したり伝達しないようにしたりする構成のもので
あっても良く、更には自動車のドアロック解除に限られ
ず、ドア一般の解除装置に広く適用しできる等、その要
旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することができ
るものである。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、以
下のような優れた効果を得ることができる。
【0047】すなわち、手動式操作機構に、キーシリン
ダのロータがロック解除方向に回されたとき、ロック機
構に解除変位を与えないようにする遮断状態とロック機
構に解除変位を与える連結状態とに切り替えるインヒビ
ット機構を設け、受信信号判別手段が特定の信号を受信
したとき、インヒビット機構が連結状態となるように動
作させる構成としたことにより、ロック解除信号発生手
段から信号が発せられなかったり、或いは発せられても
特定の信号と異なる内容の信号であった場合には、イン
ヒビット機構は遮断状態のままにされるから、ロータを
回しても、ロック機構に解除変位が与えられることはな
く、ドアのロックは解除されない。従って、不正にロー
タを回しても、ロック解除されるおそれがない。
【0048】また、ロータにキーが差し込まれてから抜
き出されるまでに、ロータが中立位置からどの様なパタ
ーンで一方向および他方向に回されたかを検出し、その
検出した回転パターンが所定のロータ回転パターンであ
るとき、電動式操作機構の電動アクチュエータをロック
解除動作させ、或いはインヒビット機構を連結状態とな
るように動作させる構成としたことにより、ロック解除
信号発生手段から信号を発することができなくなった場
合でも、キーシリンダにキーを差し込んでそのロータを
特定のパターンで正逆方向に回転操作することにより、
電動式操作機構により、或いは手動式操作機構によりド
アのロックを解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体の機械的および電
気的結合構成図
【図2】ロック機構の手動式操作機構を示す概略構成図
【図3】インヒビット機構を連結状態で示す拡大縦断面
【図4】インヒビット機構を遮断状態で示す拡大縦断面
【図5】ロータのシャッタとそのスイッチとの関連構成
を示す拡大斜視図
【図6】ロータの回転方向を検出するためのスイッチ構
成図
【符号の説明】
1はロック機構、2は電動式操作機構、3はロック用電
磁石、4はロック解除用電磁石(電動アクチュエー
タ)、6は手動式操作機構、7はキーシリンダ、9はロ
ータ、10はイグニッションキー、11はリンク機構、
12,13は旋回アーム、14は上ロッド、15は下ロ
ッド、16はインヒビット機構、17はスリーブ、18
はモータ、26はコード判別回路(受信信号判別手
段)、28はシャッタスイッチ(検出手段)、29,3
0は正回転,逆回転検出スイッチ(信号発生手段)、3
1はロータ回転パターン判別回路(ロータ回転パターン
判別手段)である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キーシリンダを備え、このキーシリンダ
    のロータにキーを差し込んで該ロータをロック解除方向
    に回すことにより、そのロータの回転に基づきドアのロ
    ック機構に解除変位を与えてロック解除させる手動式操
    作機構と、 電動アクチュエータを備え、この電動アクチュエータの
    ロック解除動作により前記ロック機構をロック解除させ
    る電動式操作機構と、 受信した信号が特定の信号であるとき前記電動式操作機
    構の電動アクチュエータをロック解除動作させる受信信
    号判別手段とを備えたものであって、 前記手動式操作機構に、 前記ロータがロック解除方向に回されたとき、前記ロッ
    ク機構に解除変位を与えないようにする遮断状態とロッ
    ク機構に解除変位を与える連結状態とに切り替えるイン
    ヒビット機構を設け、 前記受信信号判別手段、受信信号が特定の信号である
    とき、前記インヒビット機構を連結状態とするように構
    すると共に、 前記ロータへのキーの差し込みを検出する検出手段と、 前記ロータが中立位置から一方向および他方向に回され
    るとその回転方向に応じた信号を発する信号発生手段
    と、 前記検出手段がロータへのキーの差し込みを検出してい
    る間に前記信号発生手段から発せられた信号が予め決め
    られた所定のロータ回転パターンであるとき、前記電動
    式操作機構の電動アクチュエータをロック解除動作させ
    るか、またはインヒビット機構を連結状態とするロータ
    回転パターン判別手段とを設けた ことを特徴とするドア
    ロック解除装置。
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