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JP2673552B2 - 記録修正装置及び記録修正方法 - Google Patents
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JP2673552B2 - 記録修正装置及び記録修正方法 - Google Patents

記録修正装置及び記録修正方法

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JP2673552B2 JP63186878A JP18687888A JP2673552B2 JP 2673552 B2 JP2673552 B2 JP 2673552B2 JP 63186878 A JP63186878 A JP 63186878A JP 18687888 A JP18687888 A JP 18687888A JP 2673552 B2 JP2673552 B2 JP 2673552B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は高いヘッド圧で記録した画像を消去すること
が出来る記録修正装置及び記録修正方法に関する。
<従来の技術> 今日、入力情報の出力装置として種々の記録方式が開
発されており、その代表的なものとして熱転写記録方式
がある。
この記録方式は、一般にワックスを主成分とした熱転
写性インクを塗布したインクリボンと記録紙とを記録ヘ
ッドによってプラテンに押圧し、この状態で前記記録ヘ
ッドを選択的に発熱させてインクリボンに塗布した熱転
写性インクを画像パターン状に溶融して記録紙上に転写
記録するものである。
この記録装置は小型軽量にして低騒音性に優れている
ことから、ワードプロセッサや電子タイプライター等の
出力装置として広く使用されている。
<発明が解決しようとする課題> 上記熱転写記録方式にあっては、記録紙の平滑度によ
って画像品位に差が生じたり、特にラフ紙等の平滑度が
低い記録紙を用いた場合には転写画像のエッジ部分がシ
ャープになり難い。
そこで、通常の記録に際しては記録ヘッドによる押圧
力を約500gf/cm以下に設定しているが、前記ラフ紙に記
録する場合はヘッド圧を高くすることが考えられてい
る。しかし、前記ヘッド圧を高くすると溶融インクが高
ヘッド圧によって拡がり、記録像の滲みとして表れるこ
とがあったり、或いは溶融インクが記録紙の紙繊維に深
く浸透して記録濃度が不充分となることがある等の課題
があった。
<課題を解決するための手段> そこで、本件出願人はラフ紙に鮮明画像を記録するた
めに、例えば所謂ラフ紙対応インクである樹脂等を主成
分としたインクを塗布した熱転写媒体を使用し、この熱
転写媒体を記録ヘッドで800gf/cm以上の高い圧力で押圧
して記録する装置及び記録方法を提案した(特願昭63−
88213号)。
前記技術によれば樹脂等を主成分としたインクのよう
に、膜強度が強く伸び易いインクを使用した場合でも、
ヘッド圧が高いために例えば被記録媒体としての記録紙
の繊維が弾性変形し、高粘度のインクが前記紙繊維に沿
って馴染み広い面積で接着する。そのためインクの延び
が小さくなり画像欠けな少ない画像を記録することが出
来るものである。この画像は被記録媒体に強く接着して
いるために、摺擦等によって剥がれ難い。
従って、前記画像を剥ぎ取り修正する場合、従来の修
正方法では完全に剥ぎ取り難いものである。そこで、本
発明は前記ヘッド圧を高くして記録した画像を、完全に
剥ぎ取り修正することが出来る記録修正装置及び記録修
正方法を提供せんとするものである。
そのための手段は、記録ヘッドにより熱転写媒体を選
択的に加熱して被記録媒体に転写記録を行った画像を修
正する場合に、前記記録ヘッドが熱転写媒体を被記録媒
体にヘッド圧800gf/cm以上の3500gf/cm以下で押圧して
記録を行った記録像を修正するに当たり、前記記録ヘッ
ドが修正媒体を被記録媒体に前記記録時のヘッド圧と略
同じ圧力で押圧し、前記ヘッド圧に応じた巻取力によっ
て前記修正媒体を巻き取って記録像を修正することを特
徴としてなる。
<作用> 前記の如くヘッド圧を高くして記録をした場合、例え
ば樹脂を主成分としたインクが被記録媒体の微小凹部に
入り込むが、修正に際して前記記録の時と略同一の高ヘ
ッド圧で修正媒体を被記録媒体に押圧し、該ヘッド圧に
応じた巻取力によって修正媒体を巻き取ると、修正媒体
がインク像に強く接着し、前記微小凹部に入り込んでい
るインクまで剥ぎ取ることが出来るものである。
<実施例> 次に図面を参照して前記手段をシリアル型の記録修正
方式に適用した一実施例を説明する。
〔第一実施例〕
第1図は熱転写媒体及び修正媒体の双方を兼用する、
所謂セルフコレクタブルリボンを使用し、熱転写記録及
び記録修正の双方を同一リボンで行うことが出来る装置
の斜視説明図であり、第2図はセルフコレクタブルリボ
ンの断面説明図、第3図(A),(B)は記録動作の説
明図、第4図は修正動作の説明図である。
先ず装置全体の概略構成を説明すると、カセット1内
に転写記録媒体及び修正媒体を兼用するセルフコレクタ
ブルリボン2が収納され、このカセット1はキャリッジ
3に着脱可能に装填される。また前記キャリッジ3は駆
動機構4によってキャリッジ軸5に沿って往復移動可能
に構成されている。そして前記キャリッジ3が第1図の
矢印A方向に移動するときに、リボン2の搬送手段を構
成する搬送ローラ対6によってリボン2を繰り出すと共
に、記録ヘッド7がリボン2を加熱し、裏面をプラテン
8で支持された被記録媒体(上質紙やラフ紙或いはプラ
スチックシート等、以下『記録紙』という)9にインク
を転写し、或いは記録紙9に転写されたインクを剥ぎ取
り修正する。更に前記記録紙9は図示しない搬送手段に
よって第1図の矢印B方向に一行分づつ間欠搬送される
如く構成している。
次に前記各部の構成を詳細に説明する。
矢ずカセット1は下ケース1aと上カバー1bとで構成さ
れ、前記下ケース1aの内部にはセルフコレクタブルリボ
ン2がカセット1の供給リール1cに巻き回され、この供
給リール1cから下ケース1aの開口部で一旦外部に露出す
るように導かれ、搬送ローラ対6を経て巻取リール1dに
巻き付けられている。
前記セルフコレクタブルリボン2は支持体上に熱転写
性(熱溶融性、熱軟化性、熱昇華性等)インク及び接着
層を層状に塗布形成したものであり、前記熱転写性イン
クとしては好ましくは樹脂を含有したインク、特にアイ
オノマー樹脂を含有したインクが用いられる。尚、前記
アイオノマー樹脂とは、炭化水素の主鎖に金属イオン又
は4級アンモニウムイオンで部分的又は完全に中和され
たカルボキシル基の側鎖がついたものをいうが、本実施
例ではこのようなアイオノマー樹脂のなかでも、例えば
エチレン、プロピレン等のα−オレフィンと、α,β−
不飽和カルボン酸からなる共重合体を金属イオンで中和
したものを用いている。尚、前記熱転写性インク成分に
於けるアイオノマー樹脂の含有量は5〜70%のものが好
ましく用いられる。
本実施例ではセルフコレクタブルリボン2として第2
図に示すように、支持体2a上に順に第一インク層2b1
第二インク層2b2、第三インク層2b3,第四インク層2b4
形成してなり、本件出願人が先に出願した特願昭62−29
9046号(昭和62年11月26日出願)に記載したものを使用
した。
具体的にはガラス転移温度0℃、重量平均分子量7790
00の酢酸ビニル−エチレン共重合樹脂(エチレン含有20
%)を使ったエマルジョン(不揮発分40%)を6μmの
ポリエチレンテレフタレートフィルムよりなる支持体2a
上にアプリケータを用いて塗布し、80℃の熱風乾燥中に
於いて1分間の乾燥を行い、厚さ2.0μmの第一インク
層2b1を得る。
次に前記第一インク層2b1上に下記の処方1の水分散
液を二倍に希釈し、アプリケータを用いて塗工し、60℃
の熱風乾燥中に於いて1分間の乾燥を行い、厚さ1.5μ
mの第二インク層2b2を形成する。この第二インク層2b2
の融点は80℃で、150℃に於ける溶融粘度は20cpsであ
る。
前記処方2,3の配合物をプロペラ式撹拌機により均一
混合し、塗工液2,3を得る、この塗工液2を前記第二イ
ンク層2b2の上にアプリケータを用いて塗工し、60℃1
分間の熱風乾燥を行い、厚さ1.5μmの第三インク層2b3
を形成する。その上に塗工液3をアプリケータを用いて
塗工し、60℃1分間の熱風乾燥により層厚1.7μmの第
四インク層2b4を形成する。
前記第一インク層2b1は加熱による記録時も支持体2a
との界面或いはその内部に於いても分断することなく、
支持体2aと強固に密着している。第二インク層2b2は加
熱による記録時には第一インク層2b1との界面或いは第
二インク層2b2の内部に於いて分断し、第三インク層2b3
以下が記録紙9に転写し易くする。しかし、第二インク
層2b2の非加熱部は第一インク層2b1及び第三インク層2b
3と強固に接着し、第三インク層2b3以下が記録紙9に転
写するのを抑止する。第三インク層2b3は着色機能と熱
印加直後の膜強度と、その後の膜強度の経時変化を左右
する機能を有する。第四インク層2b4は熱印加部の記録
紙9に対する接着性と、第三インク層2b3と同様に熱印
加後の膜強度との膜強度の経時変化を左右する機能を有
する。
前記の如く構成したセルフコレクタブルリボン2は記
録ヘッド7で加熱直後に記録紙9から剥離すると、加熱
インクが記録紙9に転写して記録が可能となる。また前
記記録ヘッド7で加熱後遅延して記録紙9から剥離する
といインクの凝集力が回復してリフトオフによる画像修
正が可能となるものである。
次にキャリッジ3にはプーリ4a,4b間に掛け渡された
ベルト4cが接続され、前記プーリ4aと連結したキャリッ
ジモータ4bが駆動すると、前記キャリッジ3がキャリッ
ジ軸5に案内されて往復移動するように構成されてい
る。
前記キャリッジ3が第3図(B)の矢印A方向に移動
する時に、搬送ローラ対6が図示しないモーターの駆動
により前記リボン2を矢印C方向に搬送すると共に、記
録ヘッド7がリボン2及び記録紙9を介してプラテン8
を押圧した状態で摺動することによって、リボン2が供
給リール1cから順次繰り出されるものである。
更に前記キャリッジ3の所定位置には巻取モーター3a
とフリクションクラッチ3bを介して連結した巻取軸3cが
設けられ、カセット1をキャリッジ3に装填したときに
巻取リール1dと係合し、記録時(キャリッジ3が矢印A
方向に移動)のみ矢印D方向に回転するように構成され
ている。これによって前記供給リール1cから繰り出され
るリボン2が巻取リール1dに巻き取られる。
また前記キャリッジ3の前部であって、前記カセット
1を装填した時の開口部に対応する位置に開口部3dが形
成され、該開口部3d部分に記録ヘッド7及び修正ローラ
13が夫々第1図の矢印E,F方向に夫々アップダウンする
如く摺動可能に取り付けられている。
前記記録ヘッド7はヘッド基板7a上にグレーズ層(図
示せず)を設け、このグレーズ層に画信号に応じて通電
発熱する複数の発熱素子7bを一列に配列してなる。更に
前記発熱素子列はヘッド基板7aのリボン繰り出し方向下
流側エッジ付近に配列してなる(所謂エッジヘッド)。
これは記録をする際に、前記発熱素子7bで加熱したリボ
ン2を加熱後数ms程度の短い時間で記録紙9から剥離さ
せ、インク切れを良くするためである。
前記発熱素子7bの端部からヘッド基板7aの端部までの
距離Δxとしては約250μm以下に設定することが好ま
しく、更には150μm以下る設定することが望ましい。
尚、本実施例では前記記録ヘッド7としてグレーズ層
厚を44μm、発熱素子列はドット密度240dot/inchで長
さ4.65mm、基板エッジから発熱素子列までの距離Δxを
122μmに構成したものを使用している。また前記記録
ヘッド7がプラテン8を押圧する長さは6mmである。
前記記録ヘッド7は記録時には押圧手段10によってヘ
ッドダウンして前記リボン2と記録紙9とを圧接すると
共に、プラテン8を設定圧力で押圧するように構成され
ている。
前記記録ヘッド7が押圧するプラテン8は平板状に形
成され、本実施例では硬度73度の硬質ゴムを幅6mmの平
板状に形成してなり、これをプラテンホルダー8aに取り
付けて構成している。
次に前記押圧手段10の構成は、第1図及び第3図に示
すように、屈曲したヘッドアーム10aが屈曲部で軸10bに
よって回動可能に軸着され、該ヘッドアーム10aの一方
端10a1に前記記録ヘッド7が支持され、ヘッドアーム10
aの他方端10a2と押圧アーム10c間に引っ張りスプリング
10dが取り付けられている。
更に前記押圧アーム10cの一方端は前記軸10bによって
回動可能に軸着され、他方端は引っ張りスプリング10f
によってカム10eの外周に押し付けられるように当接し
ている。
従って、前記カム10eを回転させると第3図(A),
(B)に示す如く、記録ヘッド7がヘッドダウン及びヘ
ッドアップする。そしてヘッドダウンすると、スプリン
グ10dが引っ張られ、記録ヘッド7がプラテン8を所定
の圧力で押圧する。このときのヘッド圧は800gf/cm以上
3500gf/cm以下の範囲となるように設定しておくことが
好ましく、更に好ましくは1100gf/cm以上2500gf/cm以
下、更に好ましくは1600gf/cm以上2500gf/cm以下に設定
しておく。
次に修正ローラ13は前記記録ヘッド7の基板端部から
リボン2の繰り出し方向下流側へ距離3mmの位置に設け
られ、前記記録ヘッド7をアップダウンさせる押圧手段
10と同一機構(図示せず)によって前記修正ローラ13が
第1図の矢印F方向にローラアップ及びローラダウンす
る如く構成されている。
前記修正ローラ13は画像修正時にローラダウンしてリ
ボン2を記録紙9に押圧し、記録ヘッド7で加熱された
リボン2が記録紙9から剥離する時間を遅らせるもので
ある。従って、画像記録時にあっては第3図(B)に示
す如く、前記修正ローラ13はローラアップした状態にあ
り、リボン2から離隔している。
前記リボン2はテンション付与手段11によって、修正
ローラ13よりもリボン2の繰り出し方向下流側、即ち巻
取側のテンション(以下『フロントテンション』とい
う)が変えられるように構成されている。このテンショ
ン付与手段11の構成は、テンションアーム11aが軸11bに
よって回動可能に軸着され、その一方端には移動コロ11
cが設けられ、他方端には引っ張りスプリング11dが取り
付けられている。更に前記リボン2は下ケース1aに設け
られたガイドコロ12及び前記テンションアーム11aの移
動コロ11cでガイドされ、且つ搬送ローラ対6を経て巻
取リール1dに至っている。
従って、前記リボン2はスプリング11dの引張力によ
って第3図(A),(B)の上方側に引っ張られ、フロ
ントテンションが付与されるものである。
更に前記テンションアーム11aにはマグネット11eが取
り付けられ、該マグネット11eの近傍の下ケース1aには
ホール素子11fが取り付けられている。これにより、前
記マグネット11eとホール素子11f間の距離、即ちテンシ
ョンアーム11aの傾きを検出し、記録に際して搬送ロー
ラ対6の回転速度を制御することによって前記テンショ
ンアーム11aの位置を一定に制御し、リボン2に一定の
フロントテンションを付与して記録紙9から的確にリボ
ン2が剥離するように構成している。
次に前記構成の装置を用いて画像記録及び記録修正を
する場合の方法について第5図のフローチャートを参照
して説明する。
前記フローチャートに於いてステップS1〜ステップS8
が記録動作であり、ステップS9〜ステップS20が修正動
作である。
先ず記録する場合について説明すると、記録データが
入力されると、記録ヘッド7をヘッドダウンしてリボン
2及び記録紙9を介してプラテン8を800gf/cm〜3500gf
/cmのヘッド圧で押圧し、巻取モーター3a及びキャリッ
ジモーター4dを駆動してキャリッジ3を第3図(B)の
矢印A方向に走行させると共に、リボン2を矢印C方向
に順次繰り出す。これと同期して記録ヘッド7を画信号
に応じて発熱させ、この熱により熱転写勢インクを溶融
して記録紙9に接着する。
前記溶融インクは樹脂を主成分としているために高粘
度であるが、ヘッド圧が800gf/cm〜3500gf/cmと高いた
めに、記録紙9の繊維が弾性変形し、その繊維に沿って
前記高粘度の溶融インクが馴染み、広い接触面積で接着
する。従って、リボン2が記録紙9から剥離する際に、
前記溶融インクと非溶融インクとが破断するときに、溶
融インクの延びる(水飴状の延び)長さが小さくなる。
このため画像エッジ部分に於ける転写欠けも殆ど発生し
なくなり、画像エッジがシャープな高品位の画像が得ら
れる。
また前記の如くヘッド圧を高くして記録することによ
り、比較的低い熱エネルギーで記録することが出来る。
このため溶融インクが記録紙9に浸透することが少なく
なり、修正も容易となる。
尚、前記ヘッド圧を過度(前記設定ヘッド圧以上)に
高くすると、記録紙9が傷付くと共に、転写インクが記
録紙9の繊維深く浸透してしまい、画像濃度が低下する
ので好ましくない。
次に画像修正する場合について説明すると、消去デー
タを入力すると、記録ヘッド7をヘッドダウンすると共
に、修正ローラ13をローラダウンして巻取モーター3a及
びキャリッジモーター4dを駆動してキャリッジ3を第4
図に示す如く矢印A方向に走行させる。このときの前記
ヘッド圧は800gf/cm〜3500gf/cm範囲であって前記記録
時の略同じで圧力でリボン2及び記録紙9をプラテン8
に押圧する。
そして修正画像14の位置に記録ヘッド7が至ると、該
記録ヘッド7が選択的に発熱して修正画像14に重畳した
リボン2を加熱し、修正画像14をリボン2に接着する。
このリボン2は記録ヘッド7で加熱された後、修正ロー
ラ13に至るまで記録紙9と密着しており、その間にリボ
ン2のインク層が凝集力を回復する。従って、リボン2
が修正ローラ13の位置で記録紙9から剥離すると、前記
修正画像14がリボン2に接着したまま記録紙9から剥離
される。
前記修正画像14は記録されるときに高ヘッド圧で記録
紙9に押圧されたために、記録紙9に浸透はしていない
が、紙繊維の凹部に入り込んでいる。従って修正時に於
いて記録時と略同一の高ヘッド圧でリボン2を記録紙9
に押圧することで、記録紙9の紙繊維を記録時と同じよ
うに弾性変形させ、繊維凹部に入り込んだ転写インクを
リボン2に接着し、記録紙9から剥離するものである。
前記修正時のヘッド圧が記録時よりも大幅に小さい
と、前記ヘッド圧による記録紙繊維の弾性変形が記録時
と異なり、繊維凹部に入り込んだ転写インクを完全に剥
離することが出来ない。また逆に前記ヘッド圧が記録時
よりも大幅に大きいと、前記転写インクの一部をヘッド
圧によって紙繊維の凹部の奥深く押し込んでしまう。従
って、画像修正に当たっては、記録時と略同一のヘッド
圧でリボン2を記録紙9に押圧するのが好ましい結果が
得られる。
〔実験結果〕
次に前述した第一実施例の装置を用い、ヘッド圧を変
えて熱転写記録を行い、その記録画像修正を行った実験
結果示す。
先ず記録をした場合の結果を示す。
以下の3種類の記録紙9にヘッド圧を以下の如く9段
階に分けて共通のテストパターンで記録を行い、そのと
き(1)転写画像に於けるエッジ部分のシャープ度、
(2)インクの延びの長さ、(3)インク濃度、(4)
記録紙の損傷について夫々検証した。
(1)転写画像に於けるエッジ部分のシャープ度 前記夫々のヘッド圧でボンド紙Aに対して記録したと
きの転写画像のエッジ部分のシャープ度を主観評価した
結果は第6図に示す如きであった。尚、第6図の評価は
ヘッド圧が1167gf/cm(700gf)のときの評価を3と
し、2500gf/cm(1500gf)のときの評価を4として行
った。
第6図から明らかなように、画像のエッジ部分のシャ
ープ度は、ヘッド圧が833gf/cm(500gf)付近から急
激に良くなり、1167gf/cm(700gf)付近で画質の向上
が顕著に現れ、1667gf/cm(1000gf)付近では更に画
質の向上が見られた。そしてそれ以上ヘッド圧を高めて
も画質はあまり変化せず、2500gf/cm(1500gf)付近
で画質の向上は飽和域に達した。
尚、前記評価は他の記録紙に対しても共通であった。
(2)インクの延びの長さ 前記転写画像のエッジ部分のシャープ度は溶融インク
の延びが大きく影響すると考えられる。そこでボンド紙
Aについて、前記ヘッド圧に対するインクの延びの長さ
(溶融インクが非溶融インクから破断する瞬間に水飴状
に延びる長さ)を高速ビデオで観測した。その結果は第
7図に示す如きであった。
第6図及び第7図から明らかなように、インクの延び
の長さと画像エッジ部分のシャープ度は相関関係にあ
り、インクの延びが長いとシャープ度とは低くなって画
像品位が低くなり、逆にインクの延びが短いとシャープ
度は高くなって画像品位が向上することが分かる。
尚、前記インクの延びの長さは記録紙の平滑度によっ
て若干異なったが、ヘッド圧に対する傾向は3種類の記
録紙とも共通であった。
(3)インク濃度 前記夫々のヘッド圧でボンド紙Aに対して記録を行
い、転写画像のインク濃度について主観評価した結果は
第8図に示す如きであった。
尚、第8図の評価はヘッド圧が1167gf/cm(700gf)
のときの評価を4として行った。
第8図から明らかなように、ヘッド圧が2500gf/cm
(1500gf)以上になると、紙の繊維が表面に現れ、見か
けのインク濃度が低下する現象が生じた。
(4)記録紙の損傷 前記夫々のヘッド圧で各記録紙に記録を行い、夫々の
記録紙に傷が付くか否かを調べたところ、ヘッド圧が
2500gf/cm(1500gf)までは各記録紙に損傷は見られな
かった。
またヘッド圧を3333gf/cm(2000gf)にしてもボン
ド紙A,Bについては損傷は見られなかったが、エンボス
紙では若干の変質が見られた。
更にヘッド圧を3833gf/cm(2300gf)に高めると、
各記録紙について変質が見られた。
(5)総合評価 以上の(1)〜(4)の評価を総合すると、第9図に
示す如く評価出来る。
第9図から明らかなように、ヘッド圧を発熱素子列に
対して800gf/cm以上3500gf/cm以下に設定すると、表面
平滑度の低い記録紙に対しても良好な転写画像が得られ
ることが分かる。
更に前記ヘッド圧を1100gf/cm以上2500gf/cm以下の範
囲に設定すると、画像濃度の点も含めてかなり良好な転
写画像を得られることが分かる。
更に前記ヘッド圧を1600gf/cm以上2500gf/cm以下に設
定すると、最も良好な転写画像を得られることが分か
る。
次に前記の如くして記録した転写画像を修正した場合
の結果を示す。
前述した装置を用い、以下の2種類の記録紙に前述し
た高ヘッド圧の範囲で良好な転写画像が得られるような
ヘッド圧を以下の4段階に分けて共通のテストパターン
で記録を行い、夫々の転写画像の消去性をヘッド圧を変
えて検証した。
その結果は第10図に示す如きであった。
(1)第10図(A)のグラフ 第10図(A)はタイプライタ用紙に対してヘッド圧11
67gf/cm(700gf)での記録に於いて、修正時のヘッド圧
をプロットの如く変化させ、その消去性を主観評価した
ものである。
尚、前記評価は修正時のヘッド圧が833gf/cm(500g
f)のときを3として、1167gf/cm(700gf)のときを4
として行った。
(2)第10図(B)のグラフ 第10図(B)は同じくタイプライタ用紙に対してヘッ
ド圧1667gf/cm(1000gf)での記録に於いて、修正時の
ヘッド圧をプロットの如く変化させ、その消去性を主観
評価したものである。
消去性の評価はヘッド圧1167gf/cm(700gf)での記録
及び消去性の評価を基準にして行った。
(3)第10図(C)のグラフ 第10図(C)はタイプライタ用紙に対してヘッド圧25
00gf/cm(1500gf)での記録に於いて、修正時のヘッド
圧をプロットの如く変化させ、その消去性を主観評価し
たものである。
評価の基準は前記第10図(8)の場合と同様である。
(4)第10図(D)のグラフ 第10図(D)はタイプライタ用紙に対してヘッド圧33
33gf/cm(2000gf)での記録に於いて、修正時のヘッド
圧をプロットの如く変化させ、その消去性を主観評価し
たものである。
この場合の評価の基準も前記第10図(B)の場合と同
様である。
前記第10図(A)〜(D)から明らかなように、消去
性は修正時のヘッド圧が記録時のヘッド圧と等しいとき
に最も良好で、記録時のヘッド圧の約90%〜120%の範
囲で概ね良好な消去性を得られた。また前記傾向はボン
ド紙に於いても顕著に見られた。
本実施例では前述した如く、ヘッド圧を一定範囲で高
く設定して樹脂を主成分とした熱転写性インクを転写記
録することによって、低平滑度の記録紙に対しても良好
な転写画像を得ることが出来、しかも修正時のヘッド圧
を前記記録時のヘッド圧と略等しくすることによって転
写画像の修正も良好に行うことが出来るものである。
〔他の実施例〕
前述した実施例では熱転写媒体と修正媒体とを兼用す
るセルフコレクタブルリボン2を用い、同一リボンで記
録と修正とを行う例を示したが、記録専用のリボンと修
正専用のリボンとを別個に用いるようにしても良い。
修正専用のリボンとしては、例えば本件出願人が先に
出願した特願昭62−146380号(昭和62年6月12日出願)
に示したリボンを使用しても良い。具体的には厚さ6μ
mのポリエチレンテレフタレートフィルムよなる支持体
上に以下の成分よりなる第一層及び第二層を形成したも
のである。
また記録に際して使用する熱転写性インクは樹脂を主
成分としたインクを使用することが好ましいが、このイ
ンクの樹脂成分としては前述した実施例のものに限定さ
れず、例えばアクリル樹脂、低分子量ポリエステル樹
脂、ウレタン樹脂、スチレンアクリル樹脂、ポリアミド
樹脂等も好適に使用し得る。
<発明の効果> 本発明は前述した如く、ヘッド圧を一定範囲で高く設
定して記録した画像に対し、記録時と略同一ヘッド圧で
修正することによって被記録媒体の微小凹部に入り込ん
だインクを除去することが出来、良好な修正を行うこと
が出来るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る熱転写記録及び記録修
正装置の斜視説明図、第2図はリボンの構成説明図、第
3図(A),(B)は記録動作の説明図、第4図は修正
動作の説明図、第5図は装置駆動のフローチャート、第
6図はヘッド圧に対する転写画像のエッジ部分のシャー
プ度の評価を示すグラフ、第7図はインクの延びを示す
グラフ、第8図はインク濃度を示すグラフ、第9図はヘ
ッド圧に対する転写画像の総合評価を示すグラフ、第10
図(A)〜(D)は画像修正に於けるヘッド圧に対する
消去性を示すグラフである。 1はカセット、1aは下ケース、1bは上カバー、1cは供給
リール、1dは巻取リール、2はリボン、3はキャリッ
ジ、3aは巻取モーター、3bはフリクションクラッチ、3c
は巻取軸、4は駆動機構、4a,4bはプーリ、4cはベル
ト、4dはキャリッジモーター、5はキャリッジ軸、6は
搬送ローラ対、7は記録ヘッド、7aは基板、7bは発熱素
子、8はプラテン、8aはプラテンホルダー、9は記録
紙、10は押圧手段、10aはヘッドアーム、10bは軸、10c
は押圧アーム、10d,10fはスプリング、10eはカム、11は
テンション付与手段、11aはテンションアーム、11bは
軸、11cは移動コロ、11dはスプリング、11eはマグネッ
ト、11fはホール素子、12はガイドコロ、13は修正ロー
ラである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 忠 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 岸野 斉 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 田村 泰之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 桑原 伸行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−87366(JP,A) 特開 昭62−169684(JP,A) 特開 昭58−53455(JP,A) 特開 昭59−129170(JP,A) 特開 昭63−134289(JP,A) 特開 平1−249483(JP,A) 特開 昭62−257875(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録ヘッドにより修正媒体を記録像に圧接
    すると共に、加熱して前記記録像を消去する記録修正装
    置であって、 画信号に応じて発熱する記録ヘッドと、 前記記録ヘッドが修正媒体及び像が記録された被記録媒
    体を介して押圧するためのプラテンと、 前記記録ヘッドを800gf/cm以上3500fg/cm以下のヘッド
    圧で前記プラテンに押圧するための押圧手段と、 前記記録修正媒体を巻き取るための巻取力を当該修正媒
    体へ供給する巻取手段と、 前記巻取力を前記押圧手段による記録ヘッド押圧力に応
    じて調整するための調整手段と、 を有し、 前記記録ヘッド押圧力に応じた前記巻取力で前記修正媒
    体を巻き取ることを特徴とする記録修正装置。
  2. 【請求項2】記録ヘッドにより熱転写媒体を選択的に加
    熱して被記録媒体に転写記録を行った画像を修正する記
    録修正方法であって、 前記記録ヘッドが熱転写媒体を被記録媒体にヘッド圧80
    0gf/cm以上3500gf/cm以下で押圧して記録を行った記録
    像を修正するにあたり、前記記録ヘッドが修正媒体を被
    記録媒体に前記記録時のヘッド圧と略同じ圧力で押圧
    し、前記ヘッド圧に応じた巻取力によって前記修正媒体
    を巻き取って記録像を修正することを特徴とする記録修
    正方法。
  3. 【請求項3】記録ヘッドにより熱転写媒体を選択的に加
    熱して被記録媒体に転写記録を行った画像を修正する記
    録修正方法であって、 前記記録ヘッドが熱転写媒体を被記録媒体にヘッド圧11
    00gf/cm以上2500gf/cm以下で押圧して記録を行った記録
    像を修正するにあたり、前記記録ヘッドが修正媒体を被
    記録媒体に前記記録時のヘッド圧と略同じ圧力で押圧
    し、前記ヘッド圧に応じた巻取力によって前記修正媒体
    を巻き取って記録像を修正することを特徴とする記録修
    正方法。
  4. 【請求項4】記録ヘッドにより熱転写媒体を選択的に加
    熱して被記録媒体に転写記録を行った画像を修正する記
    録修正方法であって、 前記記録ヘッドが熱転写媒体を被記録媒体にヘッド圧16
    00gf/cm以上2500gf/cm以下で押圧して記録を行った記録
    像を修正するにあたり、前記記録ヘッドが修正媒体を被
    記録媒体に前記記録時のヘッド圧と略同じ圧力で押圧
    し、前記ヘッド圧に応じた巻取力によって前記修正媒体
    を巻き取って記録像を修正することを特徴とする記録修
    正方法。
  5. 【請求項5】前記熱転写媒体として樹脂を含有した熱転
    写性インクを用いて記録した画像を消去することを特徴
    とした請求項(2)乃至請求項(4)のいずれか1項に
    記載の記録修正方法。
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