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JP2681493B2 - 新規なエチレンジアミン誘導体及びその酸付加塩 - Google Patents
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JP2681493B2 - 新規なエチレンジアミン誘導体及びその酸付加塩 - Google Patents

新規なエチレンジアミン誘導体及びその酸付加塩

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JP2681493B2
JP2681493B2 JP63224489A JP22448988A JP2681493B2 JP 2681493 B2 JP2681493 B2 JP 2681493B2 JP 63224489 A JP63224489 A JP 63224489A JP 22448988 A JP22448988 A JP 22448988A JP 2681493 B2 JP2681493 B2 JP 2681493B2
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詩郎 三好
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旭化成工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規なエチレンジアミン誘導体及びその酸付
加塩に関する。本発明の物質は哺乳動物の気管支平滑筋
に作用し、喘息などの呼吸器系疾患の予防治療薬として
有効な物質である。
〔従来の技術〕
イソキノリンまたはキノリンスルホン基を有する下記
の(II),(III),(IV),(V),(VI),(VI
I),(VIII),(IX),(X),(XI)で示される化
合物の既知の物質であり、循環器管系疾患の治療薬とし
て有用であることが知られている。
又、喘息治療薬として、臨床上用いられている気管支
平滑筋に作用する薬物は大別して交感神経刺激剤(β受
容体刺激剤)とキサンチン誘導体の二つが知られてお
り、キサンチン誘導体はホスホジエステラーゼを抑制
し、サイクリックAMP濃度を増加させるもので、代表化
合物としてテオフィリン、アミノフィリンがある。
〔発明が解決しようとする課題〕
既存のキサンチン誘導体には、胃腸障害、不眠などの
副作用があり、また、必ずしも喘息などの呼吸器系疾患
を寛解するわけではない。例えば、アミノフィリンはヒ
スタミン収縮に対しては阻害するが、プロスタグランジ
ンF2α収縮に対しては殆ど効かないという問題点があっ
た。このような状況の中で、喘息などの呼吸器系疾患に
対して、より有用な気管支拡張剤が要望されていた。本
発明はこの要望にこたえることを目的としてなされたも
のである。
〔課題を解決するための手段〕
即ち、本発明は、一般式(I) で表されるエチレンジアミン誘導体及びその薬学的に許
容される酸付加塩を提供するものである。
式中、R1示し、R7,R8は水素原子、塩素原子または水酸基を示
す。R2及びR3はそれぞれ水素原子または炭素数1から5
のアリキル基を示し、R4は水酸基を示す。R5及びR6は同
一かもしくは異なって、水素原子、炭素数1から5のア
ルコキシ基、ハロゲン原子及びトリフルオロメチル基ま
たは一緒になってメチレンジオキシ基を示し、nはであ
る。
具体的には、R2及びR3は水素原子、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基などのアリ
キル基であり、R5及びR6は同一かもしくは異なって水素
原子、水酸基、メトキシ基、エトキシ基、フッ素原子、
塩素原子、臭素原子、トリフルオロメチル基または一緒
になってメチレンジオキシ基である。
本発明の一般式(I)で示される化合物の具体例とし
て、次の化合物を挙げることができる。
(1)N−〔2−(β−ヒドロキシフェネチルアミノ)
エチル〕−5−イソキノリンスルホンアミド (2)N−〔2−(β−ヒドロキシフェネチルアミノ)
−2−メチルエチル〕−5−イソキノリンスルホンアミ
ド (3))N−〔2−(β−ヒドロキシフェネチルアミ
ノ)エチル〕−1−ヒドロキシ−5−イソキノリンスル
ホンアミド (4)N−〔2−(β−ヒドロキシフェネチルアミノ)
エチル〕−1−クロロ−5−イソキノリンスルホンアミ
ド (5)N−〔2−(β−ヒドロキシフェネチルアミノ)
エチル〕−8−クロロ−5−キノリンスルホンアミド (6)N−〔2−(β−ヒドロキシフェネチルアミノ)
−2−メチルエル〕−8−クロロ−5−キノリンスルホ
ンアミド (7)N−〔2−(β−ヒドロキシフェネチルアミノ)
エチル〕−5−キノリンスルホンアミド 従って、前記一般式(I)におけるR3,R5及びR6は、
それぞれ水素原子であることが好ましい。
また、本発明は前記一般式(I)で示されるエチレン
ジアミン誘導体の酸付加塩を提供する。この塩は薬学上
許容される非毒性の塩であって、例えば塩酸、臭化水素
酸、リン酸、硫酸など無機酸塩及び酢酸、クエン酸、酒
石酸、乳酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、メタン
スルホン酸などの有機酸塩を挙げることができる。
本発明の一般式(I)で示される化合物は、以下の方
法により合成することができる。
(1)R7が水素原子、塩素原子であり、R8が塩素原子で
ある場合 5−イソキノリンスルホン酸あるいは1−クロロ−5
−イソキノリンスルホン酸または8−クロロ−5−キノ
リンスルホン酸をチオニルクロリド及び触媒量のN,N−
ジメチルホルムアミドを反応させて式〔XII〕で示され
る5−イソキノリンスルホニルクロリドあるいは1−ク
ロロ−5−イソキノリンスルホニルクロリドまたは8−
クロロ−5−キノリンスルホニルクロリドが得られる。
〔式中、R1(R7は水素原子、塩素原子であり、R8は塩素
原子である)は前記と同じ意味を表す。〕 a)一般式(XII)で示される化合物に対し、一般式(X
II)で示される化合物を反応させ、一般式(XIV)で示
される化合物を得る。
〔式中、R1(R7は水素原子、塩素原子であり、R8は塩素
原子である)、R2は前記と同じ意味を表す。〕 用いられる一般式(XIII)で示される化合物として、
例えば、エタノールアミン、2−ヒドロキシプロピルア
ミン、2−ヒドロキシブチルアミン、2−ヒドロキシペ
ンチルアミンなどが挙げられる。
一般式(XII)で示される化合物と一般式(XIII)で
示される化合物の反応は酸受容体の存在下、あるいは非
存在下行われる。用いられる酸受容体として、例えば、
炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムメチ
ラートのようなアルカリ金属化合物、ピリジン、トリメ
チルアミン、トリエチルアミンのような有機第3級アミ
ンが挙げられる。
反応溶媒として、メタノール、エタノール、ブタノー
ルのようなアルコール類、ジクロロメタン、クロロホル
ムのようなハロゲン化炭化水素、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、ジエチルエーテルなどのエーテル類、ジメ
チルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、アセ
トニトリル、水などが挙げられ、これらの単独、あるい
は混合溶媒中で行われる。
一般式(XIII)で示される化合物の使用量は一般式
(XII)で示される化合物の対し、1ないし20倍モル、
好ましくは1ないし10倍モルである。さらに好ましくは
酸受容体の非存在下2.5ないし5倍モルであり、酸受容
体の存在下は1ないし3倍モルである。
酸受容体を使用する時の使用量は、一般式(XIII)で
示される化合物に対して、好ましくは1ないし10倍モ
ル、さらに好ましくは1ないし6倍モルである。反応温
度は、典型的には−30ないし120℃であり、好ましくは
−20ないし50℃である。反応時間は、典型的には0.5な
いし48時間であり、好ましくは0.5ないし6時間であ
る。
一般式(XIV)で示される化合物をパラトルエンスル
ホニルクロリドと反応させて、一般式(XV)で示される
化合物を得る。この反応は、エル・エフ・フィーザーと
エム・フィーザー著のリージェント・フォー・オーガニ
ック・シンセシス(L.F.Fieser and M.Fieser,“Reagen
t for Organic Synthesis")第1巻,1180頁に記載され
た方法に従って行うことができる。
〔式中、R1(R7は水素原子、塩素原子であり、R8は塩素
原子である)、R2は前記と同じ意味を表す。〕 典型例を挙げると、一般式(XIV)で示される化合物
をピリジンで溶解し、好ましくは10ないし80℃において
好ましくは1ないし2倍モルのパラトルエンスルホニル
クロリドを加え、2ないし8時間反応させることにより
一般式(XV)で示される化合物を高収率で得ることがで
きる。
一般式(XV)で示される化合物を一般式(XVI)で示
されるアミンと反応させることによって、一般式(I)
で示される本発明化合物を得ることができる。
〔式中、R3,R4,R5,R6,nは前記と同じ意味を示す。〕 用いられる一般式(XVI)で示されるアミンとして、
β−ヒドロキシフェネチルアミン、などが挙げられる。
これらのアミンの使用量は一般式(XV)で示される化合
物に対して、好ましくは1ないし10倍モル使用される。
この反応は遅いので、密閉容器中で行うのが有利であ
る。また、この反応は溶媒中で行われ、用いられる溶媒
として、例えば、メタノール、エタノール、ブタノール
のようなアルコール類、ジクロロメタン、クロロホルム
のようなハロゲン化炭化水素、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、ジエチルエーテルなどのエーテル類を挙げる
ことができる。
反応温度は、好ましくは10ないし120℃であり、更に
好ましくは60ないし110℃である。
反応時間は好ましくは0.5ないし72時間である。
一般式(XIV)で示されるイソキノリン化合物をシュ
ウ酸ジクロリド、ジメチルスルホキシド、トリエチルア
ミンと反応させることにより、一般式(XVII)で示され
る化合物を得る。この反応は、ジャーナル・オブ・オー
ガニック・ケミストリー(The Jornal Organic Chemist
ry)第43巻,12号,2480頁(1978年)に記載された方法に
従って行うことができる。
〔式中、R1(R7は水素原子、塩素原子である)R2は前記
と同じ意味を表す。〕 典型例を挙げると、好ましくは−50ないし−70℃にお
いて、ジクロロメタン中、一般式(XIV)で示される化
合物と当量のシュウ酸ジクロリド及びジメチルスルホキ
シドを混合する。この溶液に一般式(XIV)で示される
化合物のジクロロメタン溶液を滴下し、好ましくは−50
ないし−70℃において0.5ないし1時間反応させる。こ
の溶液に一般式(XIV)で示される化合物と当量のトリ
エチルアミンを加え、−50ないし70℃にて5ないし30分
反応させることにより、一般式(XVII)で示される化合
物を得る。
一般式(XVII)で示される化合物と一般式(XVI)で
示されるアミンとをシアノ水素化ホウ素ナトリウムの存
在下反応させることにより、一般式(I)で示される本
発明化合物が得られる。この反応、ジャーナル・オブ・
アメリカン・ケミカル・ソサエティー(Journal of Ame
rican Chemical Society)第93巻,2897頁,(1971年)
に記載された方法に従って行うことができる。
用いられる一般式(XVI)で示されるアミンとして、
β−ヒドロキシフェネチルアミン、などが挙げられ、そ
れらの酸付加塩として用いるのが有利である。塩として
例えば、塩酸、硫酸、酢酸などが挙げられる。
アミンの使用量は一般式(XVII)で示される化合物に
対して、好ましくは1ないし5倍モルである。シアノ水
素化ホウ素ナトリウムの使用量は一般式(XVII)で示さ
れる化合物に対し、0.5ないし5倍モルであり、好まし
くは0.7ないし2倍モルである。
反応温度は、典型的には−30ないし120℃であり、好
ましくは0ないし70℃であり、さらに好ましくは10ない
し50℃である。
反応溶媒として、好ましくはメタノール、エタノー
ル、ブタノールのようなアルコール類、水であり、これ
らの単独あるいは混合溶媒中で行われる。
反応時間は典型的には1ないし96時間であり、好まし
くは4なしし24時間である。
(2)R1中R7が水酸基である化合物 前記、(1)において得られた一般式(XVIII)で示
される化合物を無機酸の水溶液で処理することによっ
て、一般式(XIX)で示される化合物を得ることができ
る。
〔式中、R2,R3,R4,R5,R6,nは前記と同じ意味を表す。〕 無機酸としては、塩酸、硫酸、硝酸などを挙げること
ができる。無機酸の濃度は0.25(モル/)ないし10
(モル/)が好ましい。
反応温度は50ないし100℃が好ましく、反応時間は2
ないし6時間が好ましい。
(3)R1中R8が水素原子の場合 前記、(I)において得られた一般式(XX)で示され
る化合物を接触還元することによって、一般式(XXI)
で示される化合物を得ることができる。
〔式中、R2,R3,R4,R5,R6,nは前記と同じ意味を表す。〕 接触還元は、メタノール中で、アリカリ存在下、触媒
としてパラジウム/炭素を用いて行う。
反応温度は5ないし30℃が好ましく、反応時間は1な
いし8時間が好ましい。
〔発明の効果〕
本発明で提供される一般式(I)で示される化合物及
びその薬学的に許容される酸付加塩は、強い気管支平滑
筋弛緩作用を示し、喘息など呼吸器系疾患の予防及び治
療に有用な物質である。
本発明化合物の気管支平滑筋弛緩作用は、摘出したモ
ルモットの気管標本を用い、KCl収縮、ヒスタミン収
縮、プロスタグランジンF2α収縮に対する阻害作用を確
認した。
さらに、生体気管テストをしてモルモットを用い、ヒ
スタミン収縮に対する阻害作用を調べることによって、
生体系での気管支拡張作用も確認した。
本発明化合物は、気管支平滑筋収縮物質であるKCl、
ヒスタミン、プロスタグランジンF2αの収縮作用を強く
阻害した。例えば、N−〔2−(β−ヒドロキシフェネ
チルアミノ)エチル〕−5−イソキノリンスルホンアミ
ド(1)は、KCl収縮に対するED50値(50%弛緩される
濃度)は9.6μM、ヒスタミン収縮に対するED50は9.5μ
M、フロスタグランジンF2α収縮に対するED50は13μM
であった。キサンチン誘導体のアミノフィリンは、KCl
に対しては20μM、ヒスタミンに対しては12μMである
が、プロスタグランジンF2αに対しては、200μMを作
用させても50%弛緩を発現しなかった。
また、生体気管テストでのヒスタミン収縮に対して、
100μg/kg静脈内投与で、N−〔2−(β−ヒドロキシ
フェネチルアミノ)エチル〕−5−イソキノリンスルホ
ンアミド(1)は10%抑制した。アミノフィリンは、5
%であった。
以上のように、本発明化合物は強い気管支平滑筋弛緩
作用を示し、喘息などの呼吸器系疾患の予防及び治療薬
として有用な物質であることを示している。
特に、近年プスタグランジンが喘息などの呼吸器系疾
患に関与しているとの報文も多いので、本発明化合物が
KClやヒスタミンだけでなく従来のキサンチン系の気管
支拡張剤が殆ど無効であるプロスタグランジンF2αの気
管支収縮をも強く阻害することは、本発明化合物の臨床
的有用性を強く示している。
〔実 施 例〕
以下、実施例及び試験例で、本発明化合物の詳細を説
明する。
実施例 1 5−イソキノリンスルホン酸クロリド・塩酸塩52.8g
を水200mlに溶解し、ジクロロメタン300mlで抽出する。
水層を飽和炭酸ナトリウムでpH5に調整し、ジクロロメ
タン200mlで抽出し、ジクロロメタン層を一緒にして、
エタノールアミン24.4gのジクロロメタン(300ml)溶液
に室温下滴下(30分)する。析出した結晶を濾過し、水
400mlで結晶を懸濁、濾過し、酢酸エチル200mlで洗浄
し、40℃で減圧乾燥すると、N−(2−ヒドロキシエチ
ル)−5−イソキノリンスルホンアミド40.0gを取得し
た。(収率79%) N−(2−ヒドロキシエチル)−5−イソキノリンス
ルホンアミド40.0gをピリジン103mlで溶解し、パラトル
エンスルホン酸クロリド33.3gを加え、室温で24時間撹
拌する。反応終了後、減圧下リピジンを留去し、クロロ
ホルム500mlで溶解し、更に水300mlを加え抽出し、クロ
ロホルム層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下ク
ロロホルムを留去する。残渣の結晶にアセトンを加え懸
濁し、濾過後減圧乾燥すると、N−(2−パラトルエン
スルホニルオキシエチル)−5−イソキノリンスルホン
アミド46.5gを取得した。(収率72%) N−(2−パラトルエンスルホニルオキシエチル)−
5−イソキノリンスルホンアミド4.06gにβ−ヒドロキ
シフェネチルアミン4.10gを含むテトラヒドロフラン40m
lを加え、密閉容器中100℃で7時間加熱した。減圧下、
溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(和光ゲルC−200,溶媒、5%メタノール−クロロ
ホルム)で精製し、N−〔2−(β−ヒドロキシフェネ
チルアミノ)エチル〕−5−イソキノリンスルホンアミ
ド(1)2.6g取得した。(収率70%) NMRスペクトル(δ ppm)(CDCl3/CD3OD); 2.3〜3.2(6H),4.5〜4.7(1H),7.0〜7.3(5H),7.3
〜7.6(1H),7.8〜8.6(4H),9.3(1H) IRスペクトル(cm-1); 3200(br),2925,1620,1520,1330,1160,1140,1030,76
0,700 マススペクトル(m/e);371 実施例 2 実施例1でエタノールアミンのかわりに、2−ヒドロ
キシプロピルアミン44.7gを用いる以外は同様にして、
N−(2−ヒドロキシプロピル)−5−イソキノリンス
ルホンアミド45.8gを取得した。(収率86%) 11.2mlのシュウ酸ジクロリドを含む乾燥した260mlの
ジクロロメタン溶液に、−50℃冷却下、19.2mlのジメチ
ルスルホキシドを含む52mlのジクロロメタン溶液を滴下
し、5分間放置した。この混合物に、温度を−55℃に保
ちながら、30.0gのN−(2−ヒドロキシプロピル)−
5−イソキノリンスルホンアミドを含む250mlの乾燥し
たジクロロメタンとジメチルスルホキシド65mlの溶液を
20分間で滴下し、同温度で20分間撹拌した。78mlのトリ
エチルアミンを加え、1時間撹拌し、混合物の温度を15
ないし20℃まで上昇させた。混合物を200mlの水で2回
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を
留去した。
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(和光ゲルC−200,300g;溶媒クロロホルム)で精製
し、N−アセトニル−5−イソキノリンスルホンアミド
17.73gを取得した。(収率60%) 5.36gのNpアセトニル−5−イソキノリンスルホンア
ミド、5.55gの3,4−ジメトキシフェネチルアミン塩酸
塩、0.49gのシアノ水素化ホウ素ナトリウムを80mlのメ
タノールに加え、20℃で24時間撹拌した。減圧下、メタ
ノールを留去し、クロロホルム200mlを加え、100mlの水
で2回、100mlの50%炭酸水素ナトリウムで1回洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留
去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(和
光ゲルC−200,200g;溶媒クロロホルム)で精製し、4.3
gのN−〔2−(3,4−ジメトキシフェネチルアミノ)−
2−メチルエチル〕−5−イソキノリンスルホンアミド
(11)を得た。(収率49%) NMRスペクトル(δ ppm)(CDCl3/CD3OD); 0.9(3H),2.3〜3.1(7H),3.8(6H),6.5〜6.8(3
H),7.4〜7.8(1H),8.0〜8.7(4H),9.3(1H)IRスペ
クトル(cm-1); 2940,1620,1520,1320,1245,1160,1140,1030 マススペクトル(m/e);429 同様にして、β−ヒドロキシフェネチルアミンより、
N−〔2−(β−ヒドロキシフェネチルアミノ)−2−
メチルエチル〕−5−イソキノリンスルホンアミド
(2)を取得した。
反応条件を表1−1に、収率,分析データを表1−2
に示す。
実施例 3 1−クロロ−5−イソキノリンスルホン酸クロリド・
塩酸塩6.0gを氷水30mlに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウ
ムでpH6に調整し、ジクロロメタン50mlで抽出する。こ
のジクロロメタン層を氷冷下、1.27gのエタノールアミ
ンと2.0gのトリエチルアミンを含むジクロロメタン50ml
の溶液に20分滴下し、15ないし20℃で2時間撹拌する。
反応終了後、水100ml洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、減圧下溶媒を留去すると、5.74gのN−(2
−ヒドロキシエチル)−1−クロロ−5−イソキノリン
スルホンアミドを取得した。
5.74gのN−(2−ヒドロキシエチル)−1−クロロ
−5−イソキノリンスルホンアミドにピリジン80mlを加
え、7.62gのパラトルエンスルホニルクロリドを加え、1
5ないし20℃で24時間撹拌する。反応終了後、200g氷水
に移し、200mlのジクロロメタンで2回抽出し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(和光ゲルC−200,200g;溶媒クロロホ
ルム)で精製し、N−(2−パラトルエンスルホニルオ
キシエチル)−1−クロロ−5−イソキノリンスルホン
アミド6.61gを得た。(収率75%) 参考例として3.3gのN−(2−パラトルエンスルホニ
ルオキシエチル)−1−クロロ−5−イソキノリンスル
ホンアミドと1.13gの3,4−メチレンジオキシベンジルア
ミンを含むテトラヒドロフラン30mlの溶液を密閉容器
中、70℃で8時間反応させた。
減圧下溶媒を留去し、残渣をシキラゲルカラムクロマ
トグラフィー(和光ゲルC−200,200g;溶媒5%メタノ
ール−クロロホルム)で精製し、N−〔2−(3,4−メ
チレンジオキシベンジルアミノ)エチル〕−1−クロロ
−5−イソキノリンスルホンアミド1.57gを取得した。
(収率50%) NMRスペクトル(δ ppm)(CDCl3/CD3OD); 2.5〜3.3(4H),3.5(2H),5.9(2H),6.6〜6.8(3
H),7.5〜7.8(1H),8.2〜8.8(4H) IRスペクトル(cm-1); 2920,1610,1510,1330,1260,1160,1140,1020 マススペクトル(m/e);419 上記参考例と同様にして、N−(2−パラトルエンス
ルホニルオキシエチル)−1−クロロ−5−イソキノリ
ンスルホンアミドより、N−〔2−(β−ヒドロキシフ
ェネチルアミノ)エチル〕−1−クロロ−5−イソキノ
リンスルホンアミド(4)を取得した。
反応条件を、表2−1に、収率及び分析データを表2
−2に示す。
実施例 4 参考例としてN−〔2−(3,4−メチレンジオキシベ
ンジルアミノ)エチル〕−1−クロロ−5−イソキノリ
ンスルホンアミド1.50に6(モル/)塩酸20mlを加え
65℃で6時間加熱した。析出した結晶を濾取し、10mlの
氷水で2回、10mlのエタノールで2回洗浄し、乾燥し
て、N−〔2−(3,4−メチレンジオキシベンジルアミ
ノ)エチル〕−1−ヒドロキシ−5−イソキノリンスル
ホンアミド塩酸塩1.3gを得た。
NMRスペクトル(δ ppm)(DMSO−d6); 3.1〜3.8(6H),6.0(2H),6.7〜6.9(3H),7.0〜7.7
(3H),8.2〜8.6(2H) IRスペクトル(cm-1); 2940,1685,1630,1540,1350,1260,1150,1130,1070 元素分析値(%) 実 測 理論値 C : 52.20 52.10 H : 4.54 4.61 N : 9.75 9.60 S : 7.20 7.32 Cl 8.40 8.11 上記の参考例と同様にして、N−〔2−(β−ヒドロ
キシフェネチルアミノ)エチル〕−1−ヒドロキシ−5
−イソキノリンスルホンアミド(3)の各々モノ塩酸塩
を取得した。
反応条件を表3−1、収量及び分析データを表3−2
に示す。
実施例 5 8−クロロ−5−キノリンスルホン酸14.2gにチオニ
ルクロリド142mlとジメチルホルムアミド1.14mlを加え
3時間加熱還流後、減圧下チオニルクロリドを留去す
る。残渣を氷水100mlで溶解し、飽和炭酸ナトリウムでp
H6に調整し、ジクロロメタン100mlに抽出する。このジ
クロロメタン層を氷冷下、3.56gのエタノールアミンと
5.6gのトリエチルアミンを含むジクロロメタン100mlの
溶液に30分で滴下し、15ないし20℃で2時間撹拌する。
反応終了後、水200mlで洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、減圧下溶媒を留去し、14.0gのN−(2−ヒ
ドロキシエチル)−8−クロロ−5−キノリンスルホン
アミドを取得した。
5.74gのN−(2−ヒドロキシエチル)−8−クロロ
−5−キノリンスルホンアミドにピリジン80mlを加え、
7.6gのパラトルエンスルホニルクロリドを加え、15ない
し20℃で24時間撹拌する。反応終了後、200gの氷水に移
し、200mlのジクロロメタンで2回抽出し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥して、減圧下溶媒を留去し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(和光ゲルC−200,
250g:溶媒クロロホルム)で精製し、N−(2−パラト
ルエンスルホニルオキシエチル)−8−クロロ−5−キ
ノリンスルホンアミド6.25gを得た。(収率71%) 3.32のN−(2−パラトルエンスルホニルオキシエチ
ル)−8−クロロ−5−キノリンスルホンアミド3.09g
とβ−ヒドロキシフェネチルアミンを含むテトラヒドロ
フラン30mlの溶液を密閉容器中、70℃で7時間反応させ
た。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(和光ゲルC−200,200g:溶媒5%メタ
ノール−クロロホルム)で精製し、N−〔2−(β−ヒ
ドロキシフェネチルアミノ)エチル〕−8−クロロ−5
−キノリンスルホンアミド(5)1.70を取得した。(収
率56%) NMRスペクトル(δ ppm)(CDCl3); 2.3〜3.3(6H),4.5〜4.7(1H),7.0〜7.3(5H),7.3
〜8.2(3H),8.9〜9.2(2H) IRスペクトル(cm-1); 3200,2930,1490,1330,1260,1150,1140,910 マススペクトル(m/e);405 実施例 6 実施例5で、エタノールアミンのかわりに、2−ヒド
ロキシプロピルアミン4.38gを用いる以外は同様にし
て、N−(2−ヒドロキシプロピル)−8−クロロ−5
−キノリンスルホンアミド14.1gを取得した。
14.1gのN−(2−ヒドロキシプロピル)−8−クロ
ロ−5−キノリンスルホンアミドにピリジン180mlを加
え、17.8gのパラトルエンスルホニルクロリドを加え、1
5ないし20℃で24時間撹拌する。反応終了後、450gの氷
水に移し、500mlのジクロロメタンで2回抽出し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(和光ゲルC−200,750g:溶媒クロロ
ホルム)で精製し、N−(2−パラトルエンスルホニル
オキシプロピル)−8−クロロ−5−キノリンスルホン
アミド15.0gを得た。(収率70%) 参考例として4.56gのN−(2−パラトルエンスルホ
ニルオキシプロピル)−8−クロロ−5−キノリンスル
ホンアミドと4.95gの3,4−メチレンジオキシフェネチル
アミンを含むテトラヒドロフラン50mlの溶液を密閉容器
中、70℃で8時間反応させた。減圧下溶媒を留去し、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(和光ゲルC
−200,500g:溶媒5%メタノール−クロロホルム)で精
製し、N−〔2−(3,4−ジメトキフェネチルアミノ)
−2−メチルエチル〕−8−クロロ−5−キノリンスル
ホンアミド2.47gを取得した。(収率51%) NMRスペクトル(δ ppm)(CDCl3/CD3OD); 0.9(3H),2.3〜3.1(7H),3.8(6H),6.5〜6.8(3
H),7.3〜8.2(3H),8.9〜9.2(2H) IRスペクトル(cm-1); 2930,1490,1330,1260,1150,1140,1020,915 マススペクトル(m/e);463 上記参考例と同様にして、β−ヒドロキシフェネチル
アミより、N−〔2−(β−ヒドロキシフェネチルアミ
ノ)−2−メチルエチル〕−8−クロロ−5−キノリン
スルホンアミド(6)を取得した。
反応条件を表4−1に、収率,分析データを表4−2
に示す。
実施例 7 N−〔2−(β−ヒドロキシフェネチルアミノ)エチ
ル〕−8−クロロ−5−キノリンスルホンアミド0.5gを
10mlのメタノールで溶解し、5%パラジウム−炭素50ml
と10%の水酸化カリウムのメタノール溶液5mlを加え、
接触還元(水素圧約3kg/cm2)を室温で4時間行う。触
媒を濾過し、減圧下メタノールを留去し、クロロホルム
50mlで溶解し、水50mlで洗浄する。クロロホルム層を無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去し、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(和光ゲルC−200:
溶媒5%メタノール−クロロホルム)で精製し、N−
〔2−(β−ヒドロキシフェネチルアミノ)エチル〕−
5−キノリンスルホンアミド(7)0.38gを取得した。
(収率80%) NMRスペクトル(δ ppm)(CDCl3/CD3OD); 2.3〜3.2(6H),4.5〜4.7(1H),7.0〜7.3(5H),7.4
〜8.0(2H),8.2〜8.6(2H),8.8〜9.2(2H) IRスペクトル(cm-1); 2930,1495,1330,1260,1150,1140 マススペクトル(m/e);385 試験例 1 モルモットより摘出した気管標本におけるKCl収縮に対
する阻害試験 モルモットの摘出気管標本を用いる方法(高木,小
沢;薬物学実験,100〜102頁,1960年,南山堂、藤原,柴
田;薬理学基礎実験法,131〜134頁,1982年,杏林出版)
に従って、本発明化合物の気管支平滑筋弛緩効果を調べ
た。
モルモットの摘出気管標本をクレブス・ヘンスライト
栄養液を満たしたマグヌス装置(容量20ml)に等張性を
吊るし、液温を37℃に保つ。20mMのKCl水溶液で収縮さ
せた後、本発明化合物を加え、その弛緩作用を観察し、
50%弛緩させる濃度をED50値とした。結果を表5に示
す。
試験例 2 モルモット摘出気管標本におけるヒスタミン,プロスタ
グランジンF2α収縮の阻害試験 気管標本は、試験例1に準じて作成した。20μMのヒ
スタミン、1μMのプロスタグランジンF2αで気管標本
を収縮させ、その収縮が安定した後、本発明化合物を累
積的に作用させ、気管平滑筋弛緩能を比較検討し、50%
弛緩させる濃度をED50値とした。結果を表6に示す。
試験例 3 生体気管テスト コンツェット・レスラー(Konzett−Rossler)法の変
法:ジェイ.マルチネンツら,ブロンキアルアーテリア
ルインジェクジョンズ;33巻,295頁,1961年(J.Martinez
et al,bronchial Arterial Injections;vol.33,295,
(1961),高井正昭ら応用薬理,17巻,345頁,1976年)で
測定した。
350g〜600g雄性モルモットをウレタン1.5g/kg i.p.で
麻酔後気管及び足静脈にカニューレを挿入固定した。気
管カニューレに小動物用人工呼吸基器及び10cmの高さの
水の入っているビンを介して呼吸流量計を連結し呼吸量
を測定した。
被検薬を足静脈から100μg/kg投与後にヒスタミン20
μg/kgを静脈から投与し気管収縮を惹起させ、抑制率を
求めた。結果を表7に示す。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 示し、R7,R8は水素原子、塩素原子または水酸基を示
    す。R2及びR3はそれぞれ水素原子または低級アルキル基
    を示し、R4は水酸基を示す。R5及びR6は同一かもしくは
    異なって、水素原子、低級アルコキシ基、ハロゲン原子
    及びトリフルオロメチル基または一緒になってメチレン
    ジオキシ基を示し、nは1である。〕 で表されるエチレンジアミン誘導体及びその酸付加塩。
  2. 【請求項2】R3,R5及びR6がそれぞれ水素原子である請
    求項1記載のエチレンジアミン誘導体及びその酸付加
    塩。
  3. 【請求項3】N−〔2−(β−ヒドロキシフェネチルア
    ミノ)エチル〕−5−イソキノリンスルホンアミド、N
    −〔2−(β−ヒドロキシフェネチルアミノ)−2−メ
    チルエチル〕−5−イソキノリンスルホンアミド、N−
    〔2−(β−ヒドロキシフェネチルアミノ)エチル〕−
    1−ヒドロキシ−5−イソキノリンスルホンアミド、N
    −〔2−(β−ヒドロキシフェネチルアミノ)エチル〕
    −1−クロロ−5−イソキノリンスルホンアミド、N−
    〔2−(β−ヒドロキシフェネチルアミノ)エチル〕−
    8−クロロ−5−キノリンスルホンアミド、N−〔2−
    (β−ヒドロキシフェネチルアミノ)−2−メチルエチ
    ル〕−8−クロロ−5−キノリンスルホンアミド、N−
    〔2−(β−ヒドロキシフェネチルアミノ)エチル〕−
    5−キノリンスルホンアミドからなる群より選ばれた請
    求項1記載のエチレンジアミン誘導体及びその酸付加
    塩。
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