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JP2689321B2 - コンクリート破砕用圧砕機 - Google Patents
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JP2689321B2 - コンクリート破砕用圧砕機 - Google Patents

コンクリート破砕用圧砕機

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JP2689321B2
JP2689321B2 JP7194191A JP19419195A JP2689321B2 JP 2689321 B2 JP2689321 B2 JP 2689321B2 JP 7194191 A JP7194191 A JP 7194191A JP 19419195 A JP19419195 A JP 19419195A JP 2689321 B2 JP2689321 B2 JP 2689321B2
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俊雄 大越
康寛 小林
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オカダアイヨン株式会社
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    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F3/00Dredgers; Soil-shifting machines
    • E02F3/04Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven
    • E02F3/96Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven with arrangements for alternate or simultaneous use of different digging elements
    • E02F3/965Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven with arrangements for alternate or simultaneous use of different digging elements of metal-cutting or concrete-crushing implements

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建造物解体に伴う鉄筋
コンクリート塊の破砕作業過程で発生する鉄筋屑や鉄片
などを吸引吸着して回収するための電磁石装置を装着
し、該電磁石装置によって磁力線を非磁性の蓋の外方遠
くまで到達させて強い吸引力を得るコンクリート破砕用
圧砕機に関する。
【0002】
【従来の技術】建造物解体で発生する鉄筋コンクリート
塊の破砕小割処理作業は、一般に、バックホーのアーム
先端とバケットリンクに取り付けたコンクリート破砕機
(一般に圧砕機という)で行い、この破砕作業において
は鉄筋などの鉄屑が多量に発生する。これらの鉄屑には
種々の長さと形状のものがあり、ボルトやナットなどの
小さな鉄片も混在している。また、圧砕機として、鉄筋
切断用カッター刃を装着している機種も一般に使用され
ており、このカッター刃でコンクリートの破砕作業中に
鉄筋を短く切断することもある。
【0003】 これらの鉄屑のうちで、長尺の鉄筋など
は圧砕機自体で集め、さらに折り曲げたりして束ね、ト
ラックに積み込んでそのまま搬出できる。一方、圧砕機
で束ね作業のできない短い鉄筋屑やボルトのような小さ
な鉄片も多量に発生するため、従来、これらは人手によ
って拾い集めているが、この集積作業にかなりの労力と
人件費を要している。
【0004】 このため、電磁石装置を圧砕機に装着
し、それを用いてコンクリート塊の小割作業と鉄筋の束
ね作業など通常の作業を行う一方、短い鉄筋や小さな鉄
屑はこの電磁石装置に吸着させて回収する方法が採られ
ている。電磁石装置を圧砕機に取り付けた例として、特
開平4−155068号及び特開平6−67700号な
どが存在する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】圧砕機に装着されてい
る従来の電磁石装置は、典型的には図9及び図10に示
す構造であり、電磁石70の吸着面は同心円形になって
おり、中心に直径10cm前後の磁心材71が位置す
る。磁心材71の表面は、S極とN極のいずれか一方の
磁極端の吸着面72であり、その外側に電磁コイル74
を配置し、他方の磁極は磁心材71の後方からコイル7
4の外側を取り囲み、その磁極端面73は一方の磁極端
面72と同方向を向いている。電磁石70は、周囲に鍔
76を突設形成した円筒形のケース75の中に円筒状に
収納・保持し、該ケースの鍔部76を固定アーム底面に
ボルト77で取り付ける。また、電磁石70には、油圧
ショベル側から圧砕機の内部を経由してケーブル78に
より電磁コイル74へ給電する。
【0006】 この形式の電磁石70は、構造的に中心
磁極端の吸着面72の幅が小さく、且つ該吸着面の外周
と他極の磁極端の吸着面73とが接近している。このた
め、両極間を渡る外部磁力線の磁束は、吸着面の表面付
近に集中し、表面から離れた位置では急激に磁束密度が
低下し、磁力線が遠方までは到達しないという欠陥があ
る。
【0007】 このため、小さい鉄屑でも磁極面との位
置が離れてしまうと殆ど吸引できず、しかもやや太い鉄
筋などを数本吸着しただけで中心磁極吸着面が覆われ、
磁束の大部分が吸着物内を通過することにより、吸着鉄
筋の外側へ透過する磁力線が殆ど消滅して吸引も吸着も
できなくなる。即ち、電磁石70は、外部へ広がる磁力
線が遠方に到達できないので吸引力が弱く、地面に散在
する鉄屑を吸着するにはこれに押し付けることを要し、
その押し付け時の衝撃で一旦吸着した鉄屑が離れて落下
することもあり、鉄屑の吸着可能量も少なくさらに作業
能率が悪いといった欠点がある。
【0008】 本発明は、コンクリート破砕用圧砕機に
設置する電磁石装置について、遠方のものを吸引する能
力を向上させ、鉄筋屑などの回収の作業効率の高くする
ことを提案するものである。本発明の目的は、磁力線が
幅広く発生して遠方まで届き、且つより多くの鉄筋屑が
吸着できる電磁石装置を備えることにより、磁力線を非
磁性の蓋の外方遠くまで到達させて強い吸引力を得るコ
ンクリート破砕用圧砕機を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係るコンクリート破砕用圧砕機1(図1)
は、図8に例示するようなバックホー50などの作業台
車の可動アーム51先端に取り付けて使用する。本発明
を適用する圧砕機は、固定アーム3と可動アーム5との
組み合わせの代わりに、図示しないけれども、1対の可
動アームによって構成してもよい。1対の可動アームを
有する圧砕機では、何れか一方の可動アームの背面に開
口部を設ける。この開口部には、前記と同様に非磁性の
蓋34を取り付け、この蓋の内側に電磁石装置30を設
置する。
【0010】 圧砕機1には、図2から図4に示すよう
に、フレーム2の下部背面又は固定アーム3の背面にフ
レーム幅よりも長い開口部21を設け、該開口部に非磁
性の蓋34を被せてボルトなどで固着すればよい。蓋3
4は、図1及び図2に示すように一般に平坦な板体であ
り、その周辺にボルト穴40を設けている。開口部21
の平面形状は矩形,楕円形や他の異形平面のいずれも可
能であり、これに被せる蓋34の素材は実質的に非磁性
のステンレス鋼,銅,アルミ系などの合金金属であって
も、FRPなどのプラスチックであってもよい。
【0011】 蓋34の内側には、横長の電磁石装置3
0をボルトなどで設置する。電磁石装置30は、ほぼU
字形側面の磁心材31と、該磁心材に巻き付けた電磁コ
イル33とからなり、これらはいずれも公知の材料であ
る。図4から明らかなように、磁心材31の両磁極端部
31a,31bを蓋34の内壁面において離隔させて配
置すると好ましく、例えば蓋34の内壁面とほぼ直交す
るように配置する。一般に、ほぼU字形側面の磁心材3
1では、その中央部に電磁コイル33を巻き付け、該磁
心体の折り曲り端部が中央部より幅広であると好まし
い。
【0012】 また、図6及び図7に示すように、フレ
ーム2の下部背面又は固定アーム3の背面に開口部80
を設け、この開口部内に電磁石装置81を収納してから
非磁性の蓋82を被せて開口部80に固着してもよい。
電磁石装置81において、磁心材83の一方の磁極端部
85を非磁性の蓋82の内壁面に接触配置し、且つ他方
の磁極端部86をフレーム2又は固定アーム3に接触配
置することにより、フレーム2又は固定アーム3の全体
が他方の磁極となるように構成する。
【0013】 平坦な蓋34の代わりに、図3と図4に
示す蓋43では、電磁石装置30の一方又は両方の磁極
端面と対面する部分に貫通孔41を設け、磁極端部の一
方又は両方を貫通孔41に密接挿入している。また、図
5に示すように貫通孔41内に鋼鉄などの磁性材料42
を嵌入・固定してもよい。貫通孔41又は87の平面形
状は、磁心材の磁極端面の一方又は両方と対面させるこ
とを要し、この両磁極端面と通常同一の形状であるが、
磁性材料42を嵌入する場合にはこの両磁極端面より多
少大きくてもよい。また、電磁石装置30又は81の電
源ケーブル37は、例えば、圧砕機1のフレーム2の内
部からブラケット部4を通り、バックホー50(図8)
のアーム51とブーム56に沿ってバックホーの運転室
57に導く。運転室57において、その内部に設置した
コントローラー(図示しない)を中継してバッテリーな
どの電源に接続し、該コントローラーに設置のスイッチ
で電磁石装置30又は81への給電をON、OFFでき
るように構成する。
【0014】
【作用】圧砕機1は、例えばバックホー50によって解
体現場の所定の位置に移動でき、固定アーム3の背面に
位置する非磁性の蓋34つまり電磁石装置30の吸着面
を鉄筋屑などが散在している地面に近づける。ついでバ
ックホー運転室57内のコントローラーのスイッチをO
Nし、電磁石装置30を励磁して鉄筋屑を吸引吸着し、
再びバックホー50を操作して鉄筋屑を集める場所の上
に圧砕機1を移動させる。ここでコントローラーのスイ
ッチをOFFにすれば、電磁石装置30の磁力が消滅し
て被吸着物の鉄筋屑が落下する。
【0015】 非磁性の蓋34は、フレーム2の下部背
面にフレーム幅よりも長い開口部21に被せて固着する
ために横長の寸法である(図3参照)。しかも、電磁石
装置30は、蓋34の内側において横方向に設置するか
ら、磁心材31の両磁極端部31a,31bの間隔が比
較的広く、両磁極端部31a,31bから外部を渡る磁
力線の強い磁束が弧状に遠方まで及び、磁極端部31
a,31bから離れた鉄筋屑もよく吸引できる。また、
両磁極端部31a,31bを共に幅広に設計するため、
幅広く磁力線を飛ばすことができ、既に鉄筋屑が吸着さ
れていてもそれに遮られていない部分から磁力線が飛ぶ
ため、吸引能力が大幅に低下することがなく、一度に多
量の鉄筋屑を吸引・吸着する。
【0016】 電磁石装置30において、その両磁極端
面を覆う蓋34は非磁性体のため、磁力線が蓋34に遮
られたり又は影響されて弱められることがなく、磁力線
は支障なく通過することができる。また、図4又は図5
に示すように、磁心材31の両磁極端部31a,31b
が、非磁性の蓋34に設けた貫通孔41,41を通過し
て外部に露出したり、両貫通孔41,41内に磁性材料
42を嵌入・固定しておくと、電磁石装置30の磁極端
面が圧砕機1の固定アーム3又はフレーム2の背板1
8,19よりも外側に突出した態様となり、その磁極端
面から放射される磁束が圧砕機1の背板18,19に引
かれて減衰することなく効果的に放射されるのみなら
ず、被吸着物に近接又は直接接触するため、鉄筋屑をい
っそう強力に吸着して移動中にも離脱せず、しかも多量
に吸着できる。
【0017】
【実施例】次に、本発明の実施例を図1から図4によっ
て説明する。図1は、本発明に係る電磁石装置30を装
着した圧砕機1の全体側面を示し、図1において、二点
鎖線は圧砕機の可動アームが閉じたときの状態を示す。
【0018】 圧砕機1において、フレーム2上方のブ
ラケット部4に設けた連結ピン穴10の部分に、バック
ホー50の可動アーム51の先端と可動アーム51先端
のバケットリンク52の先端とをそれぞれピン連結す
る。バックホー50のアーム51,バケットリンク5
2,ブーム56の各シリンダの伸縮動作により、圧砕機
1は、バックホー50のアーム51とブーム56を含む
垂直平面に沿って上下前後に自在に移動と回転が可能に
取付けられ、且つバックホー50の旋回と走行の動作に
より、任意の位置と角度に設定して作業が行えるように
なっている。
【0019】 圧砕機1のフレーム2の下方には、前方
に向けて固定アーム3を突設するとともに、可動アーム
5を固定アーム3と対向配置し、該可動アームの基端部
をピン6でフレーム2の基部で回転自在に軸支する。可
動アーム5の先端部は、油圧シリンダ9のピストンロッ
ドとアームピン8で回動自在に連結され、該油圧シリン
ダはピン7でフレーム2に回転自在に支持する。この油
圧シリンダ9の伸縮により、可動アーム5の先端部が固
定アーム3に対して開閉可能に構成されている。
【0020】 油圧シリンダ9の作動油は、バックホー
50の駆動用油圧ポンプ(図示しない)の油を兼用し、
バックホー50のブーム56とアーム51に沿って取付
られた配管(図示しない)と、圧砕機1のフレーム2に
取付けられた中継用油圧コネクション24と、油圧コネ
クション24と油圧シリンダ9とを接続する油圧ホース
(図示しない)とを経由して供給される。
【0021】 可動アーム5の内側面には、アーム先端
歯11、大割用破砕歯12、小割用破砕歯13などが立
設形成されている。また、固定アーム3の先端には、ウ
エッジ歯14がアーム5の先端歯11と交差するように
前方に向けて取付けられている。可動アーム5と固定ア
ーム3の基端部寄りには、それぞれカッター刃15及び
16が、該可動アームを閉鎖した際に互いに交差するよ
うに固着されている。
【0022】 圧砕機1の背面側板において、固定アー
ム3の底面部材18の後方端とフレーム2を構成する左
右の側板を連結する背面部材19の下方端との間であっ
て、フレーム2の左右の側板間に幅広の開口部21を形
成する。開口部21の平面形状は矩形であり、その周辺
にボルト取付用のネジ穴23を設けている。固定アーム
3の内部補強部材17には、開口部21の近傍を切り欠
いた切り欠き部22(図1参照)を設け、開口部21と
切り欠き部22とで形成する空間部分に電磁石装置30
を収納する。
【0023】 電磁石装置30は、図2及び図4に示す
ように、ほぼU字形側面で横断面が幅広の磁心材31か
らなり、該磁心材の中央部に装着された糸巻き状の枠体
32に電磁コイル33を巻き付ける。この枠体32の外
側には、電磁コイル33の接続端子36を取付ける。電
磁コイル33は、電磁コイル33の接続端子36に接続
されたケーブル37から給電する。このケーブル37
は、圧砕機1のフレーム2の内部を通って外部に出て、
バックホー50(図8)のアーム51とブーム56に沿
って、運転室57に設置のコントローラー(図示しな
い)を中継してバッテリーなどの電源装置(図示しな
い)に接続し、前記コントローラーのスイッチで電磁石
装置30を励磁・消磁できる。
【0024】 電磁石装置30において、磁心材31の
両端部をそれぞれ同一方向にほぼ直角に曲げ、該磁心材
の両端部(磁極端部)の横幅と両極の間隔が共に広くな
るように形成する。一方、非磁性であるステンレス鋼の
蓋34は平坦な板体であり、その周辺に複数個のボルト
穴40を所定間隔をおいて貫通形成するとともに、該蓋
の内側に一体的に固着したL字部材38を介して、電磁
石装置30の両磁極端部31a,31bが蓋表面に接触
するようにボルト39で固定する。電磁石装置30を圧
砕機フレーム2の内部に配置し且つ両磁極端部31a,
31bが蓋34を通して外方へ向く姿勢になるように、
蓋34の各ボルト穴40にボルト35(図1)を挿入し
て該蓋を開口部21周辺の各ネジ穴23に締着する。
【0025】 次に、圧砕機1による破砕作業と鉄筋屑
の回収作業を図8を参照しながら説明する。一般に、一
次破砕処理されたコンクリート塊54は、圧砕機1の固
定アーム3と可動アーム5の間に噛み込み、可動アーム
5を油圧シリンダ9で閉じる作用により、順次細かく砕
いて小割処理し、さらに細割用クラッシャーに投入して
細かく砕いて路床材や埋め戻しなどの骨材として再生利
用する。この場合、コンクリート塊54に鉄筋などの異
物が混入していると、そのままでは小割処理できず、こ
れらを分離する必要がある。
【0026】 解体現場から出るコンクリート塊54に
は、内部に鉄筋55やボルトなどの鉄屑が入っており、
これらを破砕処理の過程で遊離分離することを要する。
これらの鉄屑は、再生原料として利用するため、長尺の
ものは圧砕機1の固定アーム3と可動アーム5で掴んで
折り曲げて束ね、トラックに積み込んで搬出すればよ
い。これに対し、破砕その他の処理過程においてカッタ
ー刃15,16で切断された短寸の鉄筋屑やボルトなど
は、圧砕機1から落ちこぼれて集めることができず、小
割処理したコンクリート塊と共に地面に取り残されるこ
とになる。
【0027】 地面に取り残された短寸の鉄筋やボルト
などの鉄屑に対して、バックホー50を操作して図8に
示すように圧砕機1の電磁石装置30が地面に対面する
姿勢にし、運転室57に設置のコントローラーのスイッ
チをONにして電磁石装置30を励磁する。圧砕機1に
おける下方の蓋34の外側に電磁石装置30の両磁極間
を渡る磁力線を発生させ、地面に散在する鉄筋などの鉄
屑53を電磁石装置30で吸引して蓋34の外面に吸着
する。この吸着状態でバックホー50を操作し、被吸着
物53をトラックの荷台上など目的の場所に移動し、前
記スイッチをOFFにすると電磁石装置30が消磁さ
れ、被吸着物を目的位置に落下させることができる。
【0028】 電磁石装置30では、磁極端部31a,
31bが図2のように幅広に形成され、且つ両者の間隔
が広くなるようにU字形の磁心材31を使用している。
このため、電磁石装置30からの磁力線は磁束の幅が広
く、且つ両磁極端面間で弧状に発せられる磁力線の弧が
遠くまで到達し、電磁石装置30から遠方のものでも大
きな吸引力が作用してより多量の鉄筋屑を吸着できる。
【0029】 次に、本発明で用いる非磁性の蓋の変形
例について説明する。図3と図4に示す蓋43では、電
磁石装置30の磁極端部31a,31bと対面する部分
に貫通孔41,41を設け、磁極端部31a,31bを
貫通孔41に密接挿入している。磁極端部31a,31
bを貫通孔41内に挿通し、その先端面が蓋34の外側
に露出していると、圧砕機1の固定アーム3又はフレー
ム2の背板18,19端の開口部21よりも磁極端面が
外側に突出した態様となるため、その磁極端面から放射
される磁束が周囲の背板18,19やフレーム2の側板
に引かれて減衰することなく強い磁力線が遠方まで及ぶ
ことになり、その磁極端面が被吸着物にいっそう近接で
きるか又は直接接触するため、これらをより強力に吸着
できる。
【0030】 蓋34の貫通孔41内には、前記のよう
に磁心材自体を挿通する代わりに、該貫通孔41内に磁
性材料42を嵌入・固定してもよい。この場合、電磁石
装置30から発するの磁力線は磁性材料42,42の内
部を透過し、磁性材料42,42の外端面が磁極として
作用し、結果として前記と同様の機能を有する。
【0031】 図6及び図7では、本発明の変形例とし
て、圧砕機79におけるフレーム2の下部背面又は固定
アーム3の背面にほぼ正方形平面の開口部80を設け、
該開口部内の補強用仕切り板間に形成される空所に電磁
石装置81を収納している。電磁石装置81は、ほぼ柱
形状の磁心材83と、該磁心材に巻き付けた電磁コイル
84とからなる。電磁石装置81は、開口部80の内部
の補強用仕切り板で構成される空所に位置させ、その後
方部をフレーム2又は固定アーム3の内壁面にボルト止
めしてから、ほぼ正方形平面の蓋82を開口部80に被
せてボルト止めする。非磁性の蓋82の中央には、電磁
石装置81の一方の磁極85を露出するための貫通孔8
7を設け、該蓋の素材と機能は前記の蓋34と類似す
る。
【0032】 電磁石装置81を開口部80内へ収納し
た後に、磁心材83の一方の磁極端部85を非磁性の蓋
82の貫通孔87内へ嵌入・密接させる。電磁石装置8
1において、他方の磁極端部86をフレーム2又は固定
アーム3に接触配置させることにより、フレーム2又は
固定アーム3の全体が他方の磁極となるように構成す
る。
【0033】 圧砕機79では、電磁石装置81の一方
の磁極端部85が開口部80上の非磁性の蓋82の中央
に位置し、一方、他方の磁極はフレーム2又は固定アー
ム3の全体になって両磁極間の距離が長くなる。このた
め、両磁極にわたる外部磁力線は、開口部80の中央と
内周縁近傍との間を弧状に幅広く且つ遠方まで放射され
ることになり、大きな磁力線面積を有する電磁石として
作用する。電磁石装置81は、非磁性の蓋82から離れ
た鉄筋屑もよく吸引でき且つ多量の鉄筋屑を同時に吸着
できるうえに、鉄筋屑の吸着・移動作業において、圧砕
機79の操作による衝撃又は鉄筋屑同士の干渉による押
し出しによって鉄筋屑が落下することが解消し、効率的
に安全作業ができる。
【0034】
【発明の効果】本発明の圧砕機では、電磁石装置の磁極
端面は幅が広く且つ磁極端面間の距離が長いため、磁力
線の及ぶ範囲が広くなって少量の被吸着物で磁極が遮ら
れてしまうことがなくなる。この電磁石装置は、従来の
磁石装置に比べてより多くの鉄筋や鉄屑を一度に吸引吸
着できるばかりでなく、磁力線が遠方まで及ぶために、
圧砕機を地面に接地しなくても遠方の被吸着物もよく吸
引でき、これによって吸着作業状態の監視が容易になっ
て作業効率が高くなる。
【0035】 本発明で用いる電磁石装置は、両磁極端
面の間隔が大きいことにより、吸着した後は長寸の対象
物でも多少の衝撃では離れにくい。鉄筋屑などの被吸着
物の吸着・移動作業において、バックホーによる旋回や
起伏又は回転の操作でも被吸着物が容易に落下せず、且
つ鉄筋屑同士の干渉による押し出しによって被吸着物が
落下することが解消し、きわめて効率的に安全作業が達
成できて操作性と信頼性が高い。
【0036】 また、本発明で用いる非磁性の蓋は、電
磁石装置の両磁極端面を橋渡しするように介在する部材
であり、非磁性体であることによって電磁石装置からの
磁力線を引きつける性質がなく、発生した磁力線が乱さ
れたり減衰されることがない。この非磁性の蓋は、電磁
石装置を土砂塵埃から保護するのに役立ち、且つ磁極先
端面の摩耗損傷を防ぐ役目をして電磁石装置の耐久性向
上に貢献している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る圧砕機において電磁石装置の取
付け部分を切り欠いて示す全体側面図である。
【図2】 本発明で用いる電磁石装置を示す斜視図であ
る。
【図3】 電磁石装置を設置する非磁性の蓋の他の例を
示す平面図である。
【図4】 図3に示す非磁性の蓋を電磁石装置とともに
図3のA−A線に沿って切断した縦断面図である。
【図5】 非磁性の蓋の別の例を示す電磁石装置の部分
断面図である。
【図6】 電磁石装置の変形例を示す図1と同様の全体
側面図である。
【図7】 図6のZ−Z方向からみた平面図である。
【図8】 本発明に係る圧砕機をバックホーに取付けて
鉄筋などの鉄屑を吸着した状態を示す側面図である。
【図9】 従来の圧砕機における図1と同様の全体側面
図である。
【図10】 図9のX−X方向からみた平面図である。
【符号の説明】
1 圧砕機 2 フレーム 3 固定アーム 5 可動アーム 21 開口部 30 電磁石装置 31 磁心材 33 電磁コイル 34 非磁性の蓋 42 磁性材料

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自走作業台車の作業部に着脱可能に取付
    けるブラケットと、該ブラケットと一体的に形成するフ
    レームと、フレーム下部から突設する固定アーム又は一
    方の可動アームと、該固定アーム又は一方の可動アーム
    に対向してフレームに回動自在に軸支される他方の可動
    アームと、一方又は双方の可動アームを開閉作動するた
    めにフレーム内に配置する油圧シリンダとを備える圧砕
    機において、フレームの下部背面又は一方の可動アーム
    の背面にフレーム幅よりも長い横幅の開口部を設け、こ
    の開口部において横長の電磁石装置を内側に設置した非
    磁性の蓋を被せて固着するとともに、電磁石装置はほぼ
    U字形側面の磁心材と、該磁心材に巻き付けた電磁コイ
    ルとからなり、該磁心材の磁極端部を非磁性の蓋の内壁
    面において離隔させて配置することにより、磁力線を非
    磁性の蓋の外方遠くまで発生させるコンクリート破砕用
    圧砕機。
  2. 【請求項2】 ほぼU字形側面の磁心材において、その
    中央部に電磁コイルを巻き付け、且つ該磁心材の折れ曲
    がり端部が中央部よりも幅広である請求項1記載の圧砕
    機。
  3. 【請求項3】 自走作業台車の作業部に着脱可能に取付
    けるブラケットと、該ブラケットと一体的に形成するフ
    レームと、フレーム下部から突設する固定アーム又は一
    方の可動アームと、該固定アーム又は一方の可動アーム
    に対向してフレームに回動自在に軸支される他方の可動
    アームと、一方又は双方の可動アームを開閉作動するた
    めにフレーム内に配置する油圧シリンダとを備える圧砕
    機において、フレームの下部背面又は一方の可動アーム
    の背面に開口部を設け、この開口部内に電磁石装置を収
    納してからその開口部に非磁性の蓋を被せて固着すると
    ともに、電磁石装置はほぼ柱形状の磁心材と、該磁心材
    に巻き付けた電磁コイルとからなり、該磁心材の一方の
    磁極端部を非磁性の蓋の内壁面に接触配置し、且つ他方
    の磁極端部をフレーム又は固定アームに接触配置するこ
    とにより、フレーム又は固定アームの全体が他方の磁極
    となるように構成するコンクリート破砕用圧砕機。
  4. 【請求項4】 非磁性の蓋において電磁石装置の一方又
    は両方の磁極端面と対面する部分に貫通孔を設け、磁極
    端部の一方又は両方を前記貫通孔に挿入することによ
    り、該電磁石装置の一方又は両方の磁極端面が圧砕機外
    部に露出している請求項1又は3記載の圧砕機。
  5. 【請求項5】 非磁性の蓋において電磁石装置の一方又
    は両方の磁極端面と対面する部分に貫通孔を設け、この
    貫通孔内に磁性材料を嵌入・固定して該電磁石装置の磁
    極端部と接触させることにより、該電磁石装置の一方又
    は両方の磁極端が非磁性の蓋の磁性材料を介して圧砕機
    外部に磁力線を発生させる請求項1又は3記載の圧砕
    機。
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