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JP2697745B2 - 軽量気泡コンクリート組成物並びにこれを用いた同コンクリート構造体の製造方法 - Google Patents
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JP2697745B2 - 軽量気泡コンクリート組成物並びにこれを用いた同コンクリート構造体の製造方法 - Google Patents

軽量気泡コンクリート組成物並びにこれを用いた同コンクリート構造体の製造方法

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JP2697745B2
JP2697745B2 JP18134089A JP18134089A JP2697745B2 JP 2697745 B2 JP2697745 B2 JP 2697745B2 JP 18134089 A JP18134089 A JP 18134089A JP 18134089 A JP18134089 A JP 18134089A JP 2697745 B2 JP2697745 B2 JP 2697745B2
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純夫 柴田
正 渡邊
博文 志賀
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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  • Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、水蒸気養生軽量気泡コンクリート(以下、
ALCと称す)の組成物並びに同組成物を用いた同コンク
リート構造体の製造方法に関する。
(従来の技術) 従来より、ALC構造体の製造に際しては、セメントと
石灰とよりなる石灰質原料もしくは石灰のみよりなる石
灰質原料と、珪石もしくは珪砂よりなる珪酸質原料と、
水とを主要原料とする組成物に、添加剤が加えられてス
ラリー状とされた後、更に、アルミニュウム粉が加えら
れて発泡、半可塑化され、次いで、オートクレーブに移
され、高温高圧下で水蒸気養生処理が施されて製品化さ
れいる。
(発明が解決しようとする課題) 然し乍ら、基本的に建築用材料として用いられる事の
多いALCには、所用特性が保証された上で、尚且つ、極
力低価格である事が要求されている。
これらの課題を解決する事を目的として、ALC製造工
程のオートクレーブ養生処理温度を上昇させる事が提案
されているが、この方法ではオートクレーブ養生処理温
度を上昇させる為に、設備の改善に多額の出費が強要さ
れると共に、加熱を目的として消費される燃料費も嵩む
事になる為、斯業界からは、より効率的なALC製造手段
の出現が望まれていた。
本発明は、上記課題を解決する為、既存の設備を利用
し乍ら、オートクレーブ養生処理時間を短縮出来、ALC
構造体の所用特性(JIS A,5416に規定された圧縮強度、
絶乾かさ比重、曲げ強さ、長さ変化率、断熱性)も十分
に満足し得る組成物並びにこれを用いたALC構造体の製
造方法を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明者等は、上記の課題を解決する目的で種々研究
の結果、非晶質シリカを200ppm以上3,000ppm以下の割合
で溶解される様に予め調整されている水溶液を用意し、
この水溶液を十分に攪拌して後に生石灰を投入し、所定
時間保持する事によって消化処理して得られた消石灰
を、ALCの石灰質原料として用いる事によって、上記の
課題が解決される事を見出したものである。即ち、本発
明はセメントと石灰とよりなる石灰質原料もしくは石灰
のみよりなる石灰質原料と、珪石もしくは珪砂よりなる
珪酸質原料と、水とを主要原料とする軽量気泡コンクリ
ート組成物に於いて、上記石灰質原料の一部又は全部が
非晶質シリカ包含の消石灰であり、該消石灰が水溶液を
用いて生石灰を消化して得られた消石灰であり、該水溶
液が非晶質シリカを200ppm以上、3,000ppm以下の割合で
包含する様に調合された水溶液である事を特徴とする軽
量気泡コンクリート組成物並びにこれを用いてコンクリ
ート構造体を得るために、水中に非晶質シリカ粉末を添
加して非晶質シリカを200ppm以上3,000ppm以下含む水溶
液を得ること、得られた水溶液に石灰質原料を加えて消
化処理を経て消石灰を得ること、得られた消石灰に珪酸
質原料を加えて原料組成物を調製すること、この組成物
にAl粉末及び水を加えてスラリーとし、このスラリーを
所望の型に注入成型して半可塑化した后水蒸気養生処理
をすること、より成る軽量気泡コンクリートの構造体の
製造方法に関する。
本発明に於ける非晶質シリカ粉末とは、シリカゲル,
シリカゾル,ホワイトカーボン(微粉末シリカ)などが
あり、市販品としては例えば『Nipsil(ニップシル)LP
(日本シリカ工業KK製)』が挙げられる。
(作用) 本発明にあって採用されている、非晶質シリカを上記
範囲内に含んだ水溶液を用いて生石灰を消化処理して得
られた消石灰が、ALCのオートクレーブ養生処理時間の
短縮化に対して、有効に作用する理由は明らかでない
が、消石灰の表面に微細なC-S-Hゲルが形成され、これ
がトバモライト(tobermorite,CaSiO3・H2O)又はC-S-H
の結晶核として作動するかあるいは、消石灰の結晶が層
状構造をとる為にシリケートイオンが固溶し、これによ
って、トバモライトの結晶成長を促進し、結果的にALC
の製造時間を大幅に短縮する事に成功したものであると
推定される。
本発明にあって、ALC製造用の石灰質原料として非晶
質シリカ含有の消石灰を使用し、上記非晶質シリカ含有
の消石灰を調整する際に使用される水溶液中の非晶質シ
リカを200ppm以上3,000ppmと規定したのは、上記非晶質
シリカ含有の消石灰を調整する為に利用される水溶液中
の非晶質シリカが200ppm未満ではオートクレーブ養生処
理時間を短縮する効果が十分に期待できない為であり、
又上記非晶質シリカ含有の消石灰を調整する為に利用さ
れる水溶液中の非晶質シリカが3,000ppmを超えたとして
みも、その特性を改善する効果の向上度が停滞してくる
為であるばかりでなく、上記非晶質シリカ含有の消石灰
を調整する際の溶液粘度が必要以上に高くなり、原料の
処理作業上にも支障を来す為である。
実施例1 FRP製の容器に用意した温度50℃の温水(冷水でもよ
い)70リットルに対し、非晶質シリカ(純度94%)『商
品名:ニップシールLP「日本シリカ工業(株)製」』を
74gr添加して、シリケートイオン濃度1000ppmの非晶質
シリカ含有水溶液を準備し、上記非晶質シリカ含有水溶
液を十分に攪拌した後にCaO分を96.9重量%含有する生
石灰を47kg投入し、その後24時間放置する消化処理を施
して得た消石灰55重量部と、CaO分を64.8重量%およびS
iO2分を21.5重量%含有するポルトランドセメント4重
量部と、SiO2分を94.5重量%含有する珪石41重量部とで
構成された原料組成物を得る。この組成物100重量部に
対し、Al粉末を0.06重量部と水65重量部とを添加してス
ラリーとし、このスラリーを幅150mm,長さ400mm、高さ1
50mmの鋳型に流し込んだ後、発泡硬化させ、180℃にて
5時間の養生処理を施した場合、入手された製品につい
てはトバモライトの結晶性が良好であり、従来12時間程
度の養生処理にても十分に形成されなかったトバモライ
トが短時間の内に形成される事が明らかになった。な
お、上記実施例1にて利用された消石灰を製造する際の
非晶質シリカ含有水溶液の濃度と、消化時間を種々変化
させた以外は、全て実施例1と同様にして得られた軽量
気泡コンクリートについて、消石灰の製造条件の変動に
伴った軽量気泡コンクリート中のトバモライトの結晶性
を調査した結果は第1表に示された如くであって、本発
明の優れている事が明らかになっている。具体的に云う
と本発明によるとトバモライト結晶性の良好な結果はシ
リケート濃度1,000ppmについて消化時間0.5hrで養生時
間7hrから発現しており、同濃度3,000ppmについては消
化時間1hrにつき5hrに短縮されている。これらの結果は
従来の非晶質シリカ不在のものが同じ条件で12hrの養生
時間を費していたものに較べて遥かに有利であることを
物語っている。
実施例2 FRP製の容器に用意した温度50℃の温水70リットルに
対し、非晶質シリカ(純度94%)『商品名:ニップシー
ルLP「日本シリカ工業(株)製」』を74gr添加して、シ
リケートイオン濃度1,000ppmの非晶質シリカ含有水溶液
を準備し、上記非晶質シリカ含有水溶液を十分に攪拌し
た後にCaO分を96.9重量%含有する生石灰を47kg投入
し、その後24時間放置する消化処理を施して得た消石灰
41重量部と、SiO2分を94.5重量%含有する珪石59重量部
とで構成された原料組成物を得る。この組成物100重量
部に対し、Al粉末を0.06重量部と水65重量部とを添加し
てスラリーとし、このスラリーを幅150mm,長さ400mm、
高さ150mmの鋳型に流し込んだ後、発泡硬化させ、180℃
にて5時間の養生処理を施した場合、入手された製品に
ついてはトバモライトの結晶性が良好であり、従来12時
間程度の養生処理にても十分に形成されなかったトバモ
ライトが短時間のうちに形成されることが明らかになっ
た。
実施例3 FRP製の容器に用意した温度50℃の温水70リットルに
対し、非晶質シリカ(純度94%)『商品名:ニップシー
ルLP「日本シリカ工業(株)製」』を74gr添加して、シ
リケートイオン濃度1000ppmの非晶質シリカ含有水溶液
を準備し、上記非晶質シリカ含有水溶液を十分に攪拌し
た後にCaO分を96.9重量%含有する生石灰を47kg投入
し、その後24時間放置する消化処理を施して得た消石灰
22重量部と、CaO分を96.9重量%含有する生石灰16重量
部とSiO2分を94.5重量%含有する珪石62重量部とで構成
された原料組成物を得る。この組成物100重量部に対
し、Al粉末を0.06重量部と水65重量部とを添加してスラ
リーとし、このスラリーを幅150mm,長さ400mm、高さ150
mmの鋳型に流し込んだ後、発泡硬化させ、180℃にて7
時間の養生処理を施した場合、入手された製品について
はトバモライトの結晶性が良好であり、従来12時間程度
の養生処理にても十分に形成されなかったトバモライト
が短時間の内に形成される事が明らかになった。
以上に示した如く、本発明を実施した場合には軽量気
泡コンクリートの製品中に、その製品特性を大いに高め
ると言われているトバモライト結晶が短時間の内に形成
されて来る事が明らかになり、軽量気泡コンクリートの
製造工程にあって、原価の低減に大きく寄与すると言わ
れている製品製造時間の短縮化が容易に図れ、その効果
も高くなる事が立証された。
(発明の効果) 上記の如く、本発明によれば、既存の設備を利用しな
がら軽量気泡コンクリート構造体のオートクレーブ養生
時間を短縮する事が可能になり、軽量気泡コンクリート
の適性を増大し得る効果がある。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セメントと石灰とよりなる石灰質原料もし
    くは石灰のみよりなる石灰質原料と、珪石もしくは珪砂
    よりなる珪酸質原料と、水とを主要原料とする軽量気泡
    コンクリート組成物に於いて、上記石灰質原料の一部又
    は全部が非晶質シリカ包含の消石灰であり、該消石灰が
    水溶液を用いて生石灰を消化して得られた消石灰であ
    り、該水溶液が非晶質シリカを200ppm以上〜3,000ppm以
    下の割合で包含する様に調合された水溶液である事を特
    徴とする軽量気泡コンクリート組成物。
  2. 【請求項2】水中に非晶質シリカ粉末を添加して非晶質
    シリカを200ppm以上3,000ppm以下含む水溶液を得るこ
    と、得られた水溶液に石灰質原料を加えて消化処理を経
    て消石灰を得ること、得られた消石灰に珪酸質原料を加
    えて原料組成物を調製すること、この組成物にAl粉末及
    び水を加えてスラリーとし、このスラリーを所望の型に
    注入成型して半可塑化した后水蒸気養生処理をするこ
    と、より成る軽量気泡コンクリートの構造体の製造方
    法。
  3. 【請求項3】原料粉末調製に於いて石灰質原料の一部を
    セメントで置換することを含む請求項2記載の製造方
    法。
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