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JP2698549B2 - 酸化マグネシウム−酸化アルミニウム系複合被膜を有する低鉄損一方向性珪素鋼板およびその製造方法 - Google Patents
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JP2698549B2 - 酸化マグネシウム−酸化アルミニウム系複合被膜を有する低鉄損一方向性珪素鋼板およびその製造方法 - Google Patents

酸化マグネシウム−酸化アルミニウム系複合被膜を有する低鉄損一方向性珪素鋼板およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼板に大きな張力を付
与する被膜を表面に有することで、鉄損が低減された一
方向性珪素鋼板およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一方向性珪素鋼板は、(110),〔0
01〕を主方位とする結晶組織を有し、磁気鉄芯材料と
して多用されており、特にエネルギーロスを少なくする
ために鉄損の小さい材料が求められている。一方向性珪
素鋼板の鉄損を低減する手段としては、仕上げ焼鈍後の
鋼板表面にレーザービームを照射して局部的な歪を与
え、それによって磁区を細分化する方法が特開昭58−
26405号公報に開示されている。また鉄芯加工後の
歪取り焼鈍(応力除去焼鈍)を施した後もその効果が消
失しない磁区細分化手段が、例えば特開昭62−861
75号公報に開示されている。
【0003】一方で、鉄および珪素を含有する鉄合金は
結晶磁気異方性が大きいため、外部張力を付加すると磁
区の細分化が起こり、鉄損の主要素である渦電流損失を
低下させることができる。したがって、5%以下の珪素
を含有する一方向性珪素鋼板の鉄損の低減には鋼板に張
力を付与することが有効であり、1.5kgf/mm2 程度ま
での張力付与によって効果的に鉄損が低減できることが
知られている。この張力は通常、表面に形成された被膜
によって付与されている。
【0004】従来、一方向性珪素鋼板には、仕上げ焼鈍
工程で鋼板表面の酸化物と焼鈍分離剤とが反応して生成
するフォルステライトを主体とする1次被膜、および特
開昭48−39338号公報等に開示されたコロイド状
シリカとりん酸塩とを主体とするコーティング液を焼き
付けることによって生成する2次被膜の2層の被膜によ
って1.0kgf/mm2 程度の張力が付与されている。した
がって、これら現行被膜の場合、より大きな張力付与に
よる鉄損改善の余地は残されているものの、被膜を厚く
することによる付与張力の増加は占積率の低下をもたら
すため好ましくない。
【0005】また、一方向性珪素鋼板の鉄損を改善する
もうひとつの方法として、仕上げ焼鈍後の鋼板表面の凹
凸や表面近傍の内部酸化層を除去して鏡面仕上げを行
い、その表面に金属メッキを施す方法が特公昭52−2
4499号公報に、さらにその表面に張力被膜を形成す
る方法が例えば特公昭56−4150号公報、特開昭6
1−201732号公報、特公昭63−54767号公
報、特開平2−213488号公報等に開示されてい
る。これらの場合においても、被膜による鋼板への張力
付与の大きい方が鉄損改善効果が大きい。これらのこと
から、密着性に優れ、薄くて鋼板に大きな張力が付与で
きる被膜が望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これら従来
技術における問題点を解決し、鋼板に大きな張力を付与
する被膜を表面に有することにより鉄損が低減された一
方向性珪素鋼板、およびその製造方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、仕上げ焼鈍
後の表面に、酸化マグネシウム、酸化アルミニウムそれ
ぞれの成分を被膜全体に対する重量割合で10重量%以
上含有してなる、酸化マグネシウム−酸化アルミニウム
系複合被膜を有する一方向性珪素鋼板、酸化マグネシ
ウム−酸化アルミニウム系複合被膜が結晶質スピネルを
含有する一方向性珪素鋼板、仕上げ焼鈍後の表面に酸
化マグネシウム−酸化アルミニウム−非晶質酸化物系複
合被膜を有する一方向性珪素鋼板、酸化マグネシウム
−酸化アルミニウム−非晶質酸化物系複合被膜が、結晶
質スピネル、および/または珪素、ほう素、りんの少な
くとも1種を成分として含む非晶質相を含有する一方向
性珪素鋼板を要旨とする。
【0008】また、仕上げ焼鈍が完了した鋼板表面に酸
化マグネシウム前駆体化合物、酸化アルミニウム前駆体
化合物を含む懸濁液を塗布、乾燥後、500〜1350
℃の温度で焼き付け、酸化物被膜を形成せしめることを
特徴とする製造方法を要旨とする。さらに、酸化アルミ
ニウム前駆体化合物が酸化アルミニウム前駆体ゾルであ
る製造方法を要旨とする。
【0009】
【作用】以下に本発明を詳細に説明する。本発明の一方
向性珪素鋼板は、その表面に酸化マグネシウム−酸化ア
ルミニウム系複合被膜を有している。従来より、珪素鋼
板への張力付与には熱膨張係数の小さい被膜材質を選択
し、鋼板との熱膨張係数差によって冷却時に生じる応力
を利用していた。しかしながら、熱膨張係数だけではな
く、被膜材質のヤング率も鋼板への張力付与に影響をお
よぼす因子であることが指摘されている。本発明の被膜
構成成分の役割を明確に規定することは不可能である
が、酸化アルミニウム成分はヤング率が比較的大きく、
これに酸化マグネシウムを複合化することで鋼板に大き
な張力が付与されていると推察している。
【0010】酸化マグネシウムはペリクレースとよばれ
るものだけが結晶相として知られているが、酸化アルミ
ニウムには、α−,γ−,δ−,θ−等いくつかの結晶
系が存在し、鋼板への張力付与効果はそれぞれの結晶系
において必ずしも同一ではない。しかしながら、本発明
の酸化アルミニウムはこのいずれであっても差し支えな
い。またいずれの化合物とも必ずしも良好な結晶性を有
する結晶である必要はなく、結晶性のあまり良くない非
晶質的なもの、あるいは結晶の前駆体となるような化合
物であっても構わない。
【0011】またこれらの被膜中に結晶質スピネルを含
有することでより大きな張力付与が可能となる場合があ
る。スピネルは、MgO・Al2 3 の化学式で表記さ
れる結晶であり、すでに述べた低熱膨張係数、高いヤン
グ率という性質によって鋼板に対して高い張力付与をも
たらしていると推察される。スピネルには1:1組成を
中心にアルミナ過剰側に固溶域が存在することが知られ
ているが、本発明の被膜中に存在する結晶質スピネル
は、定比組成、固溶体のいずれであってもまったく支障
なく用いることができる。
【0012】本発明の複合被膜中の酸化マグネシウムと
酸化アルミニウムの存在割合は、比較的幅広い範囲とす
ることが可能であり、いかなる割合とすることもでき
る。しかしながら複合被膜の特長を最大限に発揮させる
ためにはそれぞれの成分を最低でも被膜全体に対する重
量割合で5%、好ましくは10%以上含有させるのが良
い。また、結晶質スピネルの量もいかなる割合とするこ
ともでき、この化合物をできるだけ多く含有させること
でより高い張力の付与が可能となるが、被膜の表面性状
が悪くなる傾向があるため、必要に応じて最適な量を決
定することが好ましい。結晶質スピネルの好ましい含有
量としては、被膜全体に対する重量割合で90%以下、
より好ましくは80%以下であり、通常は、5〜75%
程度の範囲から選択される。
【0013】本発明のもうひとつの一方向性珪素鋼板表
面には、酸化マグネシウム−酸化アルミニウム−非晶質
酸化物系複合被膜を有している。酸化マグネシウム成
分、酸化アルミニウム成分の役割はすでに述べたとおり
であるが、非晶質酸化物成分の役割として、鋼板への張
力付与にはそれほど大きな効果はなく、表面平滑性、下
地鋼板との密着性等を大きく改善していると推察してい
る。なかでも、珪素、ほう素、りんの少なくとも1種を
成分として含む非晶質相がとりわけこの効果が顕著であ
ることを見い出した。特にガラス状物質を形成している
ときに著しく大きな効果が得られる。非晶質相中の珪
素、ほう素、りんの含有量は、それぞれの酸化物換算の
合計で非晶質相全体に対する重量割合で50%以上、好
ましくは70%以上である。
【0014】また、非晶質相には、珪素、ほう素、りん
以外に微量の成分を含有していても一向に差し支えな
い。可能性のある元素としては、被膜主成分であるA
l,Mg、母材構成成分であるFe、1次被膜成分であ
るTi,Mn,Sの他に、Li,Na,K,Ca,S
r,Ba,V,Cr,Ni,Co,Cuをはじめとする
アルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属元素、ある
いはSn,Pb,Bi,Sb等があげられる。非晶質相
全体としての含有量は特に制限はないが、あまり多くな
りすぎると鋼板への張力付与が十分でなくなるため、被
膜全体に対する重量割合で90%以下、より好ましくは
70%以下である。また少なすぎる場合には、十分に平
滑な被膜表面、良好な密着性が得られない場合があるた
め、被膜全体に対する重量割合で5%以上、より好まし
くは10%以上含有することが望ましい。
【0015】本発明の一方向性珪素鋼板表面の被膜は、
厚すぎる場合には占積率が低下するため目的に応じてで
きるだけ薄いものが良く、ひとつの目安としては鋼板厚
さの5%以下である。より好ましくは、鋼板厚さの2%
以下である。また張力付与の観点からは、極端に薄くて
は十分な効果が得られず、0.1μm以上が望ましい。
以下に、本発明の一方向性珪素鋼板を好適に製造する方
法について述べる。
【0016】仕上げ焼鈍が完了した鋼板表面に、酸化マ
グネシウム前駆体化合物、酸化アルミニウム前駆体化合
物を含む懸濁液を塗布、乾燥後、500〜1350℃の
温度で焼き付け、酸化物被膜を形成することによる製造
方法である。ここでいう仕上げ焼鈍が完了した鋼板と
は、:従来公知の方法によって仕上げ焼鈍を行い、表
面にフォルステライト質の1次被膜が形成された鋼板、
:1次被膜、および付随的に生成している酸化層を酸
に浸漬して除去した鋼板、:で得た鋼板を水素中で
平坦化焼鈍を行った鋼板、あるいは化学研磨、電解研磨
等の研磨を施した鋼板、:被膜生成に対して不活性で
あるアルミナ粉末等、または塩化物等の微量添加物を添
加した従来公知の焼鈍分離剤を塗布し、1次被膜を生成
させない条件下で仕上げ焼鈍を行った鋼板、等を指す。
【0017】酸化マグネシウム前駆体化合物は、焼き付
け後(熱処理)に酸化マグネシウムとなる化合物の総称
であり、酸化マグネシウムはもとより、水酸化マグネシ
ウム、あるいは硝酸マグネシウム、塩化マグネシウムを
はじめとする各種のマグネシウム塩等を指す。酸化アル
ミニウム前駆体化合物も同様に焼き付け後(熱処理)に
酸化アルミニウムとなる化合物の総称であり、酸化アル
ミニウムはもとより、ベーマイトのようなAl2 3
nH2 Oで表記される酸化アルミニウムの水和物、水酸
化アルミニウム、あるいは硝酸アルミニウム、塩化アル
ミニウムをはじめとする各種のアルミニウム塩等を含
む。
【0018】これらの原料を分散媒に分散させて懸濁液
(スラリー)を作製する。分散媒は作業性、コスト等の
点から水が最も好適であるが、他の工程で特に支障がな
ければ有機溶媒、あるいはこれらの混合物が使用でき
る。スラリーを作製した時点で原料のうちのある種のも
のは溶解する可能性があるが、これは一向に差し支えな
い。
【0019】こうして得たスラリーをロールコーター等
のコーター、ディップ法、スプレー吹き付け、あるいは
電気泳動等従来公知の方法によって仕上げ焼鈍が完了し
た一方向性珪素鋼板表面に塗布する。乾燥後、500〜
1350℃で焼き付けることによって表面に酸化物被膜
を形成する。焼き付け時の雰囲気は、窒素等の不活性ガ
ス雰囲気、窒素−水素混合雰囲気等の還元雰囲気が好ま
しく、空気、あるいは酸素を含む雰囲気は鋼板を酸化さ
せる可能性があり、好ましくない。雰囲気ガスの露点に
ついては特に制限はない。焼き付け温度が500℃未満
の場合、塗布した前駆体が酸化物とならない場合があ
り、また焼き付け温度が低いため十分な張力が発現せ
ず、好ましくない。一方、1350℃を超える場合、特
に大きな不都合はないものの経済的でなく、より好まし
くは1250℃以下である。
【0020】前述のスラリーのうち、酸化アルミニウム
前駆体として、いわゆるゾルとよばれる微粒子分散系を
用いることにより薄くて均一、かつ密着性の良い被膜が
得られる場合がある。これは表面に非金属物質が存在せ
ず、金属面上に直接被膜を形成するような場合に特に顕
著である。かかるときには上述の微粒子分散系ゾル、あ
るいは可溶性成分を含んだゾルが好適に用いられる。塗
布液としてゾル溶液を用いる場合には、酸化アルミニウ
ム前駆体化合物として上述のベーマイトゾル、および/
またはアルミナゾルとよばれているものが作業性、ある
いは価格の点から特に好適に用いられる。
【0021】酸化アルミニウム前駆体化合物として酸化
アルミニウム前駆体ゾルを用いる場合、酸化マグネシウ
ム前駆体化合物としては気相法等によって作製した酸化
マグネシウム超微粉末、液相法等によって作製した微粉
末あるいはそれを分散させたままの状態のもの、可溶性
マグネシウム塩類を用いることが好ましく、これによっ
てきわめてミクロなレベルでの均一混合が実現する。酸
化アルミニウム前駆体ゾルの使用においても、前述のス
ラリーの場合と同様に分散媒、特に水に分散させて使用
することが可能である。特に良好な分散性を得るため
に、酸、アルカリ等の添加による塗布液のpH制御等は
しばしば用いられる手法であり、本発明においても特に
支障なく行うことができる。また、鋼板への塗布性を改
善するための極微量の界面活性剤等の添加についてもま
ったく問題がない。以下に本発明を実施例を用いて具体
的に説明するが、本発明はかかる実施例にのみ限定され
るものではない。
【0022】
【実施例】
実施例1 市販の酸化マグネシウム微粉末、酸化アルミニウム粉末
(α−Al2 3 )を表1に示した割合に混合し、これ
に蒸留水を加えてスラリーを作製した。これを、Siを
3.2%含有する厚さ0.2mmの仕上げ焼鈍が完了した
一方向性珪素鋼板(フォルステライト質の1次被膜あ
り)に片面4g/m2 となるように塗布、乾燥後、H2
を5 vol%含有するN2 雰囲気中で800℃、5分間焼
き付けることによって表面に酸化物被膜を形成した。
【0023】化学分析、X線回折、電子顕微鏡等の結果
から、得られた被膜はMgO,α−Al2 3 ,スピネ
ルを主体としていることがわかった。20mmφの円柱の
周囲に、その角度が180度となるように巻き付け試験
を行い、その剥離状況から評価した被膜の密着性はきわ
めて良好であった。片面の被膜を除去し、板の曲がりか
ら測定した鋼板への付与張力、および磁気特性を表1に
記した。表1の結果から、いずれも著しく鉄損の低い一
方向性珪素鋼板が得られていることがわかる。また表面
に形成された被膜の化学的安定性もきわめて良好であっ
た。
【0024】
【表1】
【0025】実施例2 市販の酸化マグネシウム微粉末、ベーマイト粉末(平均
粒径:100nm)を表2に示した割合に混合しこれに蒸
留水を加えて混合ゾルを作製した。これをSiを3.2
%含有し、酸化アルミニウムを焼鈍分離剤として塗布
し、2次再結晶と同時に鏡面化処理を施した厚さ0.2
mmの一方向性珪素鋼板に片面4g/m2 となるように塗
布、乾燥後、H2 を10 vol%含有するN2 雰囲気中で
1000℃、10分間焼き付けることによって表面に酸
化物被膜を形成した。
【0026】化学分析、X線回折、電子顕微鏡等の結果
から測定した被膜の結晶相を表2に記した。表中の全て
の組成において、スピネルの生成が確認された。実施例
1と同様に評価した被膜の密着性はきわめて良好であっ
た。片面の被膜を除去し、板の曲がりから測定した鋼板
への付与張力、および磁気特性を表2に併記した。表2
の結果から、いずれも著しく鉄損の低い一方向性珪素鋼
板が得られていることがわかる。また表面に形成された
被膜の化学的安定性もきわめて良好であった。
【0027】
【表2】
【0028】実施例3 市販の酸化マグネシウム微粉末、ベーマイト粉末(平均
粒径:100nm)、テトラエトキシシラン、ほう酸試薬
を表3に示した割合に混合し、これに蒸留水を加えて混
合ゾルを作製した。これを、Siを3.2%含有する厚
さ0.2mmの仕上げ焼鈍が完了した一方向性珪素鋼板
(フォルステライト質の1次被膜あり)に片面4g/m
2 となるように塗布、乾燥後、H2 を3 vol%含有する
2 雰囲気中で850℃、3分間焼き付けることによっ
て表面に酸化物被膜を形成した。
【0029】化学分析、X線回折、電子顕微鏡等の結果
から測定した被膜の結晶相を表3に記した。ほう素、珪
素を含有する結晶質相が観察されないことより、ほう
素、珪素成分は非晶質相となって存在していることがわ
かる。実施例1と同様に評価した被膜の密着性はきわめ
て良好であった。片面の被膜を除去し、板の曲がりから
測定した鋼板への付与張力、および磁気特性を表3に併
記した。表3の結果から、いずれも著しく鉄損の低い一
方向性珪素鋼板が得られていることがわかる。また表面
に形成された被膜の化学的安定性もきわめて良好であっ
た。
【0030】
【表3】
【0031】
【発明の効果】本発明により、特定成分の被膜を有し、
化学的に安定で、かつその張力付与効果によって鉄損が
著しく改善された一方向性珪素鋼板、およびその製造方
法を提供することができる。本発明は特に、従来から用
いられている1次被膜を有する鋼板、あるいは著しい低
鉄損化を目的とした鏡面化鋼板のいずれに対しても良好
な特性を示し、汎用性の観点からも工業的効果は甚大で
ある。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仕上げ焼鈍後の一方向性珪素鋼板の表面
    に、酸化マグネシウム、酸化アルミニウムそれぞれの成
    分を被膜全体に対する重量割合で10重量%以上含有す
    ることを特徴とする、酸化マグネシウム−酸化アルミニ
    ウム系複合被膜を有する低鉄損一方向性珪素鋼板。
  2. 【請求項2】 酸化マグネシウム−酸化アルミニウム系
    複合被膜が結晶質スピネルを含有する請求項1に記載の
    低鉄損一方向性珪素鋼板。
  3. 【請求項3】 仕上げ焼鈍後の一方向性珪素鋼板の表面
    に酸化マグネシウム−酸化アルミニウム−非晶質酸化物
    系複合被膜を有する低鉄損一方向性珪素鋼板。
  4. 【請求項4】 酸化マグネシウム−酸化アルミニウム−
    非晶質酸化物系複合被膜が、結晶質スピネル、および/
    または珪素、ほう素、りんの少なくとも1種を成分とし
    て含む非晶質相を含有する請求項3に記載の低鉄損一方
    向性珪素鋼板。
  5. 【請求項5】 仕上げ焼鈍が完了した一方向性珪素鋼板
    表面に、酸化マグネシウム前駆体化合物、酸化アルミニ
    ウム前駆体化合物を含む懸濁液を塗布、乾燥後、500
    〜1350℃の温度で焼き付け、酸化物被膜を形成せし
    める低鉄損一方向性珪素鋼板の製造方法。
  6. 【請求項6】 酸化アルミニウム前駆体化合物が酸化ア
    ルミニウム前駆体ゾルである請求項5に記載の低鉄損一
    方向性珪素鋼板の製造方法。
JP6073614A 1994-04-12 1994-04-12 酸化マグネシウム−酸化アルミニウム系複合被膜を有する低鉄損一方向性珪素鋼板およびその製造方法 Expired - Fee Related JP2698549B2 (ja)

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