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JP2713541B2 - パッケージ型固体電解コンデンサーの構造及びその製造方法 - Google Patents
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JP2713541B2 - パッケージ型固体電解コンデンサーの構造及びその製造方法 - Google Patents

パッケージ型固体電解コンデンサーの構造及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小型大容量化を図った
タンタル固体電解コンデンサー又はアルミ固体電解コン
デンサーのうち、コンデンサー素子の部分を合成樹脂製
のモールド下にてパッケージして成る固体電解コンデン
サーの構造、及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のパッケージ型固体電解コ
ンデンサーは、例えば、特開昭60−220922号公
報等に記載され、且つ、図21及び図22に示すよう
に、コンデンサー素子1における断面四角形のチップ片
1aから突出する陽極棒1bを、左右一対の薄金属板製
リード端子2,3のうち一方のリード端子2に対して溶
接等にて接合する一方、前記チップ片1aを、他方のリ
ード端子3に対して接合したのち、これらの全体を断面
四角形の合成樹脂製モールド部4にてパッケージすると
言う構成にしている。
【0003】なお、前記両リード端子2,3のモールド
部4からの突出部は、モールド部4の成形後において、
図21に二点鎖線で示すように、当該モールド部4の下
面に沿うように折り曲げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この固体電
解コンデンサーにおいて、そのコンデンサー素子1の部
分をパッケージする前記モールド部4は、前記図21及
び図22に示すように、下金型5と、上金型6とで挟み
付け、その間に形成されるキャビティー5a,6a内に
合成樹脂を溶融状態で注入することによって成形され
る。
【0005】この場合、従来における固体電解コンデン
サーでは、薄金属板製の両リード端子2,3のうち当該
両リード端子2,3がモールド部4から突出する部分
を、その軸線の方向から見てモールド部4の上面4a及
び下面4bと平行にすると共に、この部分を含む平面に
おいて、前記両金型5,6を合わせることにより、前記
モールド部4における下半分を下金型5におけるキャビ
ティー5aにて、モールド部4における上半分を上金型
6におけるキャビティー6aにて各々形成するようにし
ている。
【0006】この構成であると、モールド部4の成形に
際しては、両金型5,6のキャビティー5a,6aにお
ける左右両内側面5a′,5a″、6a′,6a″に、
当該キャビティー5a,6a内からのモールド部4の型
抜きを容易にするために適宜角度θの型抜き勾配を設け
ることが必要であり、この適宜角度θの型抜き勾配を設
けることのために、モールド部4における左右両側面4
c,4dは、両金型5,6の合わせ面(パーティングラ
イン)を境として互いに逆方向に傾斜する傾斜状側面に
形成されることになる。
【0007】一方、前記コンデンサー素子1をパッケー
ジするモールド部4には、前記コンデンサー素子1を保
護することのために、当該コンデンサー素子1の全周に
わたって一定以上の肉厚さが必要であるから、このモー
ルド部4における左右両側面4c,4dが、前記のよう
に、チップ片1aの左右両側面と非平行の傾斜状側面に
形成されることは、モールド部4における横幅寸法W
が、前記抜き勾配の分だけ増大することになって、固体
電解コンデンサーの大型化を招来するのである。
【0008】また、モールド部4における横幅寸法Wが
予め決められている場合には、コンデンサー素子1にお
ける断面積、ひいてはコンデンサー素子1の容積を、前
記型抜き勾配の分だけ小さくしなければならないから、
固体電解コンデンサーにおける大容量化の妨げになるの
である。しかも、モールド部4における左右両側面4
c,4dが、前記のように、チップ片1aの左右両側面
と非平行の傾斜状側面に形成されることは、前記モール
ド部4におけるコンデンサー素子1の全周にわたっての
肉厚さが、前記型抜き勾配のために不均一になるから、
このモールド部4の成形に際して、その肉厚さの不均一
によって、コンデンサー素子1におけるチップ片1aに
及ぼすダメージが増大するばかりか、このモールド部4
に対して外部ストレスが作用した場合に、このストレス
の分散性が低いことでコンデンサー素子1におけるチッ
プ片1aに欠損が多発すると言う問題もあった。
【0009】本発明は、これらの問題を解消できるよう
にした固体電解コンデンサーの構造と、その製造方法と
を提供することを技術的課題とするものであり、また、
他の技術的課題は、固体電解コンデンサーのプリント基
板等に対する実装容易性の向上等を図ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るために本発明における固体電解コンデンサーは、「コ
ンデンサー素子におけるチップ片から突出する陽極棒
を、左右一対の薄金属板製リード端子のうち一方のリー
ド端子に接合する一方、前記チップ片を、他方のリード
端子に接合して、これらの部分を断面略四角形の合成樹
脂製モールド部にて、前記両リード端子が当該モールド
部から突出するようにパッケージして成る固体電解コン
デンサーにおいて、前記両リード端子のうちモールド部
から突出する部分を、その軸線の方向から見て前記チッ
プ片における各隅角部のうち相対向する二つの隅角部を
結ぶ対角線上又はその近傍に当該対角線と略平行にして
位置する。」と言う構成にした。
【0011】また、本発明における製造方法は、「コン
デンサー素子における断面略四角形のチップ片から突出
する陽極棒を、左右一対の薄金属板製リード端子のうち
一方のリード端子に接合する一方、前記チップ片を、他
方のリード端子に接合したのち、これらの部分を断面略
四角形の合成樹脂製モールド部にて、前記両リード端子
が当該モールド部から突出するようにパッケージして成
る固体電解コンデンサーの製造方法において、前記両リ
ード端子のうちモールド部から突出する部分を、その軸
線の方向から見て前記チップ片における各隅角部のうち
相対向する二つの隅角部を結ぶ対角線上又はその近傍に
当該対角線と略平行にして位置し、この部分を一対のモ
ールド部成形用金型にて挟み付け、この状態で、両金型
におけるキャビティー内に溶融合成樹脂を注入すること
を特徴とする。」ものである。
【0012】
【作 用】このように、両リード端子のうちモールド
部から突出する部分を、その軸線の方向から見て断面略
四角形のチップ片における各隅角部のうち相対向する二
つの隅角部を結ぶ対角線上又はその近傍に当該対角線と
略平行にして位置することにより、モールド部における
上下両面及び左右両側面は、前記チップ片における上下
両面及び左右両側面と略平行の状態で、前記モールド部
を成形するための両金型における合わせ面に対して傾斜
することになるから、当該モールド部における上下両面
及び左右両側面に、モールド部における両金型のキャビ
ティー内からの型抜きを容易にするための型抜き勾配を
付けることができるのである。
【0013】
【発明の効果】このように、本発明によると、モールド
部における上下両面及び左右両側面を、これらに型抜き
勾配を付与した状態で、コンデンサー素子におけるチッ
プ片における上下両面及び左右両側面と略平行にするこ
とができるから、 .モールド部における横幅寸法を、従来の場合よりも
小さくすることができて、固体電解コンデンサーの小型
化を図ることができ、また、モールド部の横幅寸法が予
めきめられている場合には、コンデンサー素子における
チップ片の断面積を従来の場合よりも大きくすることが
できて、固体電解コンデンサーの大容量化を図ることが
できる。 .モールド部における肉厚さを、チップ片の全周にわ
たって略均一化できることにより、モールド部の成形に
際してチップ片に及ぼすダメージを確実に低減できると
共に、モールド部に対して外部ストレスが作用した場合
に、このストレスの分散性が高くて、チップ片に欠損が
発生することを大幅に低減できる。 .モールド部における両金型のキャビティーに対する
型抜き勾配を、従来の場合よりも大きくできて、型抜き
性を更に向上できることにより、モールド部の成形に要
する時間を短縮できて、コストの低減を達成できる。の
効果を有する。
【0014】一方、「請求項2」に記載したように構成
することにより、固体電解コンデンサーのプリント基板
等に対する実装を、モールド部の下面側における両第1
リード片と、モールド部の側面側における両第2リード
片との両方によって行うことができ、換言すると、プリ
ント基板等に対する実装を、モールド部の下面側と、側
面側との二つの面において行うことができるから、プリ
ント基板等に対する実装性を向上できるのであり、しか
も、この固体電解コンデンサーを、プリント基板等に対
してその両第1リード片にて実装した状態で、当該固体
電解コンデンサーにおける両第2リード片を利用して、
これに別の固体電解コンデンサー等の別の電子部品を並
列的に接続することができる等の効果を有する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図1〜図7の図面
について説明する。この図において符号11は、断面略
四角形のチップ片11aと、該チップ片11aから突出
した陽極棒11bにて構成したコンデンサー素子を、符
号12,13は、前記コンデンサー素子11の両側に配
設した薄金属板製のリード端子を各々示し、この両リー
ド端子12,13を、その軸線方向から見て前記チップ
片11aにおける各隅角部のうち相対向する二つの隅角
部を結ぶ対角線と略平行になるように傾斜し、この両リ
ード端子12,13のうち一方のリード端子12の先端
に対して、前記コンデンサー素子11における陽極棒1
1bを溶接等にて接合する一方、前記両リード端子1
2,13のうち他方のリード端子13の先端を、チップ
片11aの下面とを平行になるようにねじり変形して、
これにチップ片11aを接合する。
【0016】前記コンデンサー素子11の部分及び両リ
ード端子12,13の先端の部分を、断面略四角形の合
成樹脂製モールド部14にて、両リード端子12,13
がモールド部14の左右両端面から突出するようにパッ
ケージすると言う構成にする。そして、前記モールド部
14によるパッケージに際しては、図8〜図10に示す
ように、上下一対の金型15,16を使用し、この両金
型15,16にて、前記両リード端子12,13の部分
を挟み付け、この状態で、両金型15,16におけるキ
ャビティー15a,16a内に溶融合成樹脂を注入する
ことによって行うのであり、この場合において、両リー
ド端子12,13を、前記したように、その軸線の方向
から見て断面略四角形のチップ片11aにおける各隅角
部のうち相対向する二つの隅角部を結ぶ対角線上又はそ
の近傍に当該対角線と略平行にして位置することによ
り、モールド部14における上下両面14a,14b及
び左右両側面14c,14dは、前記チップ片11aに
おける上下両面及び左右両側面と略平行の状態で、前記
モールド部14を成形するための両金型15,16にお
ける合わせ面に対して傾斜することになるから、当該モ
ールド部14における上下両面14a,14b及び左右
両側面14c,14dに、モールド部14における両金
型15,16のキャビティー15a,16a内からの型
抜きを容易にするための大きい型抜き勾配を付けること
ができるのである。
【0017】なお、前記両リード端子12,13のうち
モールド部14から突出するリード片12a,13a
は、前記モールド部14を成形したあとにおいて、折り
曲げ線A1 ,B1 にてモールド部14における左右両端
面に沿って下向きに折り曲げたのち、更に、折り曲げ線
2 ,B2 にてモールド部14における下面14bに沿
わせるように折り曲げる。
【0018】また、図11〜図14は、第2の実施例を
示す。この第2の実施例は、前記第1の実施例のよう
に、コンデンサー素子11におけるチップ片11aに他
方のリード端子13を直接的に接合することに代えて、
コンデンサー素子11におけるチップ片11aと、他方
のリード端子13との間を、温度ヒューズ又は過電流ヒ
ューズとしての安全ヒューズ線17、或いは、温度ヒュ
ーズ及び過電流ヒューズとしての安全ヒューズを介して
電気的に接続したものである。
【0019】この第2の実施例の場合においても、前記
第1の実施例と同様に、両リード端子12,13のうち
モールド部14から突出する部分を、その軸線の方向か
ら見て断面略四角形のチップ片11aにおける各隅角部
のうち相対向する二つの隅角部を結ぶ対角線上又はその
近傍に当該対角線と略平行にして位置することにより、
モールド部14における上下両面14a,14b及び左
右両側面14c,14dを、前記チップ片11aにおけ
る上下両面及び左右両側面と略平行にした状態で、これ
ら上下両面14a,14b及び左右両側面14c,14
dに、モールド部14における両金型15,16のキャ
ビティー15a,16a内からの型抜きを容易にするた
めの大きい型抜き勾配を付けることができる。
【0020】更にまた、図15〜図20は、第3の実施
例を示す。この第3の実施例は、両リード端子12,1
3の各々に、第1リード片12a′,13a′と、第2
リード片12a″,13a″とを一体的に造形し、両リ
ード端子12,13を、A1 ,B1 にてモールド部14
における左右両端面に沿って下向きに折り曲げたのち、
これら両リード端子12,13における第1リード片1
2a′,13a′を、折り曲げ線A2 ′,B2 ′にてモ
ールド部14における下面14bに沿わせるように折り
曲げる一方、両リード端子12,13における第2リー
ド片12a″,13a″を、折り曲げ線A2 ″,B2
にてモールド部14における左右両側面14c,14d
のうち一方の側面14cに沿わせるように折り曲げたも
のであり、その他の構成は、前記第1の実施例又は第2
の実施例と同様である。
【0021】この第3の実施例のように構成することに
より、固体電解コンデンサーのプリント基板等に対する
実装を、モールド部14の下面14b側における両第1
リード片12a′,13a′と、モールド部14の側面
14c側における両第2リード片12a″,13a″と
の両方によって行うことができ、換言すると、プリント
基板等に対する実装を、モールド部14の下面14b側
と、側面14c側との二つの面において行うことができ
るから、プリント基板等に対する実装性を向上できる一
方、この固体電解コンデンサーを、プリント基板等に対
してその両第1リード片12a′,13a′にて実装し
た状態で、当該固体電解コンデンサーにおける両第2リ
ード片12a″,13a″を利用して、これに別の固体
電解コンデンサー等の別の電子部品を並列的に接続する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の実施例による固体電解コ
ンデンサーの縦断正面図である。
【図2】図1のII−II視平面図である。
【図3】図1のIII −III 視側面図である。
【図4】図1のIV−IV視断面図である。
【図5】図1のV−V視断面図である。
【図6】図1のVI−VI視断面図である。
【図7】第1の実施例による固体電解コンデンサーにお
いてモールド部を成形する前の状態における斜視図であ
る。
【図8】第1実施例のモールド部を成形している状態を
示す縦断正面図である。
【図9】図8のIX−IX視断面図である。
【図10】図8のX−X視平面図である。
【図11】第2の実施例による固体電解コンデンサーに
おいてモールド部を成形する前の状態における斜視図で
ある。
【図12】第2の実施例による固体電解コンデンサーの
縦断正面図である。
【図13】図12のXIII−XIII視断面図である。
【図14】図12のXIV −XIV 視断面図である。
【図15】第3の実施例による固体電解コンデンサーに
おいてモールド部を成形する前の状態における斜視図で
ある。
【図16】第3の実施例による固体電解コンデンサーの
正面図である。
【図17】図16のXVII−XVII視平面図である。
【図18】図16のXVIII −XVIII 視側面図である。
【図19】図16のXIX −XIX 視側面図である。
【図20】第3の実施例におけるリード端子の展開図で
ある。
【図21】従来における固体電解コンデンサーの縦断正
面図である。
【図22】図21のXXII−XXII視断面図である。
【符号の説明】
11 コンデンサー素子 11a チップ片 11b 陽極棒 12 一方のリード端子 13 他方のリード端子 14 モールド部 14a モールド部の上面 14b モールド部の下面 14c,14d モールド部の側面 15,16 モールド部成形用金型 15a,16a キャビティー 12a′,13a′ 第1リード片 12a″,13a″ 第1リード片

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンデンサー素子におけるチップ片から突
    出する陽極棒を、左右一対の薄金属板製リード端子のう
    ち一方のリード端子に接合する一方、前記チップ片を、
    他方のリード端子に接合して、これらの部分を断面略四
    角形の合成樹脂製モールド部にて、前記両リード端子が
    当該モールド部から突出するようにパッケージして成る
    固体電解コンデンサーにおいて、前記両リード端子のう
    ちモールド部から突出する部分を、その軸線の方向から
    見て前記チップ片における各隅角部のうち相対向する二
    つの隅角部を結ぶ対角線上又はその近傍に当該対角線と
    略平行にして位置することを特徴とするパッケージ型固
    体電解コンデンサーの構造。
  2. 【請求項2】両リード端子のうちモールド部から突出し
    た部分を、モールド部における下面に沿わせた第1リー
    ド片と、モールド部における左右両側面にうち一方の側
    面に沿わせた第2リード片との二股に分岐したことを特
    徴とする「請求項1」に記載したパッケージ型固体電解
    コンデンサーの構造。
  3. 【請求項3】コンデンサー素子における断面略四角形の
    チップ片から突出する陽極棒を、左右一対の薄金属板製
    リード端子のうち一方のリード端子に接合する一方、前
    記チップ片を、他方のリード端子に接合したのち、これ
    らの部分を断面略四角形の合成樹脂製モールド部にて、
    前記両リード端子が当該モールド部から突出するように
    パッケージして成る固体電解コンデンサーの製造方法に
    おいて、前記両リード端子のうちモールド部から突出す
    る部分を、その軸線の方向から見て前記チップ片におけ
    る各隅角部のうち相対向する二つの隅角部を結ぶ対角線
    上又はその近傍に当該対角線と略平行にして位置し、こ
    の部分を一対のモールド部成形用金型にて挟み付け、こ
    の状態で、両金型におけるキャビティー内に溶融合成樹
    脂を注入することを特徴とするパッケージ型固体電解コ
    ンデンサーの製造方法。
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