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JP2719014B2 - コンタクトレンズ洗浄器 - Google Patents
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JP2719014B2 - コンタクトレンズ洗浄器 - Google Patents

コンタクトレンズ洗浄器

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JP2719014B2
JP2719014B2 JP30026989A JP30026989A JP2719014B2 JP 2719014 B2 JP2719014 B2 JP 2719014B2 JP 30026989 A JP30026989 A JP 30026989A JP 30026989 A JP30026989 A JP 30026989A JP 2719014 B2 JP2719014 B2 JP 2719014B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、ハードコンタクトレンズやソフトコンタク
トレンズの洗浄を行なうためのコンタクトレンズ洗浄器
に係り、特に簡単な構造で、安定した洗浄機能を得るこ
とができる手動操作式のコンタクトレンズ洗浄器に関す
るものである。
(背景技術) ハードコンタクトレンズやソフトコンタクトレンズ等
のコンタクトレンズの物理的な洗浄は、従来、人が、専
用の洗浄液を用いて、指で直接行なっていた。ところ
が、指でコンタクトレンズを直接洗浄する手法では、レ
ンズに傷をつけ易い、洗浄の際のレンズの取扱いが面倒
である、レンズの洗浄度に個人差が生じる等といった不
具合があった。そこで、近年、そのような指による洗浄
の不具合を解消することを目的として、コンタクトレン
ズの洗浄を機械的手段で行なう、所謂コンタクトレンズ
洗浄器が種々提案されるようになってきた。コンタクト
レンズの洗浄を機械的手段によって行なうようにすれ
ば、レンズの洗浄度に個人差を生じるようなこともな
く、またレンズを傷つけるようなことも良好に回避でき
るのである。
ところで、かかるコンタクトレンズの洗浄を機械的手
段によって行なうコンタクトレンズ洗浄器としては、例
えば、特開昭63−187216号公報や特開昭64−11225号公
報等に開示されている如き、モータの回転力を利用して
レンズの洗浄を行なうものや、特開昭59−18241号公報
や特開昭63−33724号公報等に開示されている如き、超
音波エネルギを利用してレンズの洗浄を行なうものなど
が知られているが、これらモータの回転力や超音波エネ
ルギ等を利用してレンズの汚れを除去する洗浄器にあっ
ては、構造が複雑・大型化して、その製作が困難になる
ことが避け得られないといった問題がある上に、電源等
の特別なエネルギ源を必要とするところから、コスト的
に不利で、携帯性や簡便性、保守性等の面においても劣
るといった事情があった。
一方、これに対して、米国特許第4,559,662号明細書
には、下側支持部材との間でコンタクトレンズを上下に
挟持する上側支持部材に、蓋体(上部ハウジング)から
突出するシャフトを連結して、そのシャフトの突出端部
と手動回転操作体としてのロータとの間にギヤを介装
し、ロータをハウジングに対して手動回転させて、上側
支持部材を下側支持部材に対して相対回転させ、それら
支持部材の相対回転作用により、コンタクトレンズの洗
浄を行なうようにした手動操作式の洗浄器が明らかにさ
れている。
このような洗浄器によれば、前記モータの回転力や超
音波エネルギなどを利用する洗浄器と同様に、コンタク
トレンズの洗浄が機械的に行なわれるために、コンタク
トレンズを良好な洗浄機能をもって安定して洗浄するこ
とができるのであり、しかもモータや超音波振動子、更
にはそれらを駆動するための電気回路や電源等を省略し
得るために、それらモータの回転力や超音波エネルギ等
を利用する洗浄器に比べて、構造を著しく簡略化して、
装置構成を著しくコンパクト化することができると共
に、電源等の特別なエネルギ源を必要としないために、
必要に応じて、いつ、どこでも、コンタクトレンズを洗
浄できるといった優れた簡便性が得られるのである。
しかしながら、かかるロータを手動回転させてコンタ
クトレンズの洗浄を行なう洗浄器にあっては、ロータを
回転させている間だけしか洗浄機能が得られない上に、
ロータを回転操作するために、手首を回転運動させなけ
ればならないところから、そのロータの回転操作自体が
面倒で、やり難いといった事情があり、またロータの回
転操作性を高めるために、ロータを大型化すると、その
分、装置の全高が高くなって、装置の偏平・薄型化が困
難になり、携帯性が損なわれるといった事情もあった。
(解決課題) ここにおいて、本発明は、以上のような事情を背景と
して為されたものであり、その解決すべき課題とすると
ころは、個人差のない洗浄機能を、電源等の特別なエネ
ルギ源を用いることなく、簡単な構造で安定して実現し
得る手動操作式のコンタクトレンズ洗浄器であって、操
作性に優れ、しかも装置全高を効果的に抑制・低減し
て、装置の偏平、薄型化を有利に図り得るようにしたも
のを提供することにある。
(解決手段) そして、かかる課題を解決するために、本発明にあっ
ては、第一の支持部材と第二の支持部材との間にコンタ
クトレンズを挟持して、それら支持部材の相対回転によ
り、それら支持部材の少なくとも一方の少なくともコン
タクトレンズ挟持面部位を構成するように設けた洗浄部
を、該コンタクトレンズに摺接せしめて、洗浄を行なう
ようにしたコンタクトレンズ洗浄器において、第二の支
持部材と一体の、若しくは該第二の支持部材を一体的に
保持する回転体と、一端において該回転体に固定された
状態で該回転体に巻き付けられ、引張操作によって該回
転体を回転せしめる紐状引張手段と、回転体の回転によ
って弾性変形せしめられて、回転駆動力を蓄える弾性部
材とを設け、紐状引張手段による引張操作と、該紐状引
張手段の引張力の解除によって発現せしめられる弾性部
材の回転駆動力とによって、回転体を交互に逆方向に回
転せしめて、第二の支持部材を第一の支持部材に対して
相対回転せしめることとしたのである。
ここで、本発明の具体的な実施に際しては、回転体
を、容器状の下部ハウジング内に収容して配すると共
に、下部ハウジングの開口部を開閉可能に閉塞する上部
ハウジングに第一の支持部材を配して、上部ハウジング
にて下部ハウジングの開口部を閉塞するハウジングの組
付状態下に、コンタクトレンズを第一および第二の支持
部材で上下に挟持するようにする一方、紐状引張手段の
非固定側の端部をハウジングの外部に露出せしめて、そ
のハウジングの組付状態下に、かかる紐状引張手段の露
出側端部を引張することにより、回転体を回転せしめ得
るようにすることが好ましく、更には、回転体の上面
に、第一および第二の支持部材によるコンタクトレンズ
の挟持部を所定の距離を隔てて取り囲むように、環状の
突状部を形成して、コンタクトレンズの洗浄に際して用
いられる洗浄液が、かかる突条部から外側に流出しない
ようにすることが好ましい。
また、かかる本発明に従うコンタクトレンズ洗浄器に
おいては、バネ部材若しくはゴム部材が弾性部材とし
て、パフ若しくはブラシが洗浄部として、紐、ワイヤー
若しくは鎖が紐状引張手段として、それぞれ有利に採用
されることとなる。
(作用) このような構成のコンタクトレンズ洗浄器において
は、紐状引張手段を引っ張ったり緩めたりすることによ
り、かかる紐状引張手段の引張操作と、その紐状引張手
段の引張操作によって弾性変形させられた弾性部材の原
形状への復帰の際の復元力(回転駆動力)とに基づい
て、回転体を可逆回転させ、それによって、第二の支持
部材を第一の支持部材に対して相対回転させて、それら
の間に挟持したコンタクトレンズを洗浄することができ
る。
つまり、本発明に従うコンタクトレンズ洗浄器におい
ては、紐状引張手段を引っ張ったり緩めたりする手の振
り運動乃至は伸縮運動によって、コンタクトレンズの洗
浄機能を得ることができるのであり、手を振り動かした
り屈伸運動させる方が手を回転運動させるよりも容易な
上に、操作者の姿勢の拘束も少ないため、前記米国特許
明細書に開示のコンタクトレンズ洗浄器に比べて、コン
タクトレンズの洗浄操作が著しく容易となるのである。
なお、本発明では、操作力を加える紐状引張手段の引張
操作時だけではなく、その操作力を解除する紐状引張手
段の引張力の解除時においても、弾性部材に蓄えられた
回転駆動力の発現に基づいて、コンタクトレンズの洗浄
機能が得られるため、前記米国特許明細書に開示のコン
タクトレンズ洗浄器のように、コンタクトレンズの洗浄
時において常に操作力を加える必要のあるものに比べ
て、洗浄操作をより効率的に行なうこともできるのであ
る。
また、本発明に従うコンタクトレンズ洗浄器において
は、洗浄操作力を加えるための操作部材が紐状引張手段
であり、前記米国特許明細書に開示のロータの如き、回
転操作体ではないために、かかる米国特許明細書に開示
の洗浄器に比して、充分小さな操作部で洗浄操作力を良
好に加え得るのであり、またかかる操作部を装置の側方
に配し得るために、良好な操作性を確保しつつ、装置全
体を有利に偏平、薄型化することもできるのである。
しかも、本発明に従うコンタクトレンズ洗浄器におい
ては、上述のように、洗浄操作が、電源等の特別なエネ
ルギ源を用いることなく、手動で行なわれるので、前記
米国特許明細書に開示の洗浄器と同様に、簡単な構成
で、個人差のない安定した洗浄機能を得ることができる
のである。
(実施例) 以下、本発明をより一層具体的に明らかにするため
に、その一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
先ず、第1図には、本発明に従うコンタクトレンズ洗
浄器の一例の外観が、また、第2図には、その断面図が
示されている。それらの図において、2は、手に馴染み
易い、取扱い易い大きさとされた、偏平な有底筒状を呈
する、容器状の下部ハウジングであって、側壁部を構成
する筒状の側壁部材4と、底壁部を構成する底壁部材6
とからなっている。
ここで、側壁部材4は、第3図乃至第6図に示されて
いるように、外周面と角筒面とされる一方、内周面が円
筒面とされており、その下部開口部には、側壁部材4の
下端面に臨む状態で、方形の段差部8が形成されている
と共に、かかる方形の段差部8に臨む状態で、円形の段
差部10が形成されている。
また、側壁部材4に上面には、その上部開口を取り囲
むように、所定深さの環状溝12が形成されていると共
に、その環状溝12を更に取り囲むように、平坦部14が形
成されている。そして、その側壁部材4の上面の相対向
する一対の直線状の外側縁部には、その一方に位置し
て、後述の上部ハウジング16のヒンジ連結部18,18と連
結されて一対のヒンジ(図示せず)を構成するヒンジ連
結部20,20が設けられていると共に、他方に位置して、
上部ハウジング16側に係合して、上部ハウジング16との
組付状態を維持するための係止突起22を備えた開閉操作
用ノブ24が設けられている。
一方、かかる側壁部材4と共に下部ハウジング2を構
成する底壁部材6は、第7図および第8図に示されてい
るように、前記側壁部材4の方形段差部8に対応した形
状の平板部26と、該平板部26の中央に一体に立設され
た、下部ハウジング2の深さと略同等の高さを有する円
柱状の基部28とからなっており、その平板部26の上面に
は、基軸28の基端部を取り囲むように、一定深さの円環
状溝30が形成されている。そして、ここでは、このよう
な底壁部材6が、その方形の平板部26において前記側壁
部材4の方形段差部8に嵌め込まれ、その平板部26の4
隅において側壁部材4にボルト固定されることにより、
下部ハウジング2が構成されている。
また、第1図および第2図において、16は、上部ハウ
ジングであって、前記下部ハウジング2と同様に、手に
馴染み易く、取扱い易い大きさとされた、比較的薄肉
の、偏平な有底角筒状を成しており、第9図および第10
図に示されているように、その底壁の内面側の中央部に
位置して、洗浄対象となるコンタクトレンズよりも所定
寸法大きい直径の円環状の突条34を一体に有している。
そして、この上部ハウジング16と開口端の相対向する一
対の直線状の縁部の一方に、前記下部ハウジング2のヒ
ンジ連結部20,20と連結せしめられるヒンジ連結部18,18
が設けられていると共に、他方に、下部ハウジング2に
係合して、下部ハウジング2と組付状態を維持するため
の係止突起36を備えた開閉操作用ノブ38が設けられてい
る。
そして、ここでは、かかる上部ハウジング16が、その
ヒンジ連結部18,18において、下部ハウジング2のヒン
ジ連結部20,20に図示しない連結軸にて回転可能に連結
されて、その連結軸回りの回転によって、下部ハウジン
グ2の開口部を開閉し得るようにされていると共に、そ
の上部ハウジング16による下部ハウジング2の開口部の
閉塞状態において、下部ハウジング2側の係止突起22お
よび上部ハウジング16側の係止突起36が、それぞれ、上
部ハウジング16側の係止穴40(第9図よび第10図参照)
および下部ハウジング2側の係止穴42(第3図および第
6図参照)に係合されて、その閉塞状態が維持され得る
ようになっている。このことから明らかなように、ここ
では、上下のハウジング2,16の組付状態において、装置
全体のハウジング44が構成されるようになっているので
あり、ここでは、前述のように、上下のハウジング2,16
が共に偏平な構造とされていることによって、かかるハ
ウジング44が全体として偏平な、携帯に有利な構造とさ
れているのである。
なお、第2図から明らかように、ハウジング44の組付
状態においては、上部ハウジング16が、その開口端面に
おいて、下部ハウジング2(側壁部材4)の平坦部14に
当接され、下部ハウジング2の環状溝12の少なくとも所
定寸法幅の内周縁部分が、その全周にわたって、上部ハ
ウジング16の内側空間に臨ませられるようになってい
る。
また、第3図および第9図において、46,48は、それ
ぞれ、相手側のハウジングのヒンジ連結部の干渉を防止
するために、ハウジング2,16に形成された切欠きであ
る。
ところで、上部ハウジング16と共にハウジング44を構
成する下部ハウジング2には、第2図に示されているよ
うに、その内側空間内に回転可能に嵌合、収容された状
態で、下部ハウジング2の深さと同等乃至はそれよりも
僅かに厚い厚さ寸法の回転部材50が配設されている。そ
して、その回転部材50の上面に着脱可能に載置されて、
該回転部材50と一体的に回転可能な状態で、該回転部材
50の直径よりは僅かに大きく、前記上部ハウジング16の
筒壁部の内径より若干小さい直径の洗浄液受け52が配設
されている。
より具体的には、回転部材50は、第2図、第11図およ
び第12図から明らかなように、前記下部ハウジング2
(側壁部材4)の円形段差部10に対応した円形の下壁部
54と、下部ハウジング2の内周面に対応した円形の上壁
部56とが、上壁部56よりも所定寸法小径の円筒状の連結
部58で同心的に連結された、外面に所定深さの環状溝60
を備えた中空の扁平な円柱状を成しており、その下壁部
54の中央部に位置して、前記下部ハウジング2(底壁部
材6)の基軸28に対応した直径の通孔62を有していると
共に、その通孔62の下部開口の周縁部に位置して、前記
下部ハウジング2の円環状溝30に対応した円環状突起64
を有しており、またその上壁部56の下面の中央に位置し
て、下部ハウジング2の基軸28に対応した直径の有底穴
66を有している。
そして、回転部材50は、第2図に示されているよう
に、下壁部54の通孔62および上壁部56の有底穴66におい
て基軸28に回転可能に嵌合される一方、その下壁部54に
おいて、その下面の円環状突起64を下部ハウジング2の
円環状溝30に嵌め合わされた状態で、円形段差部10に回
転可能に遊嵌されると共に、その上壁部56において、下
部ハウジング2の内周面の開口端に回転可能に遊嵌させ
られた状態で、下部ハウジング2に組み付けられてい
る。
なお、前記通孔62の下側開口部には、第11図および第
12図から明らかなように、円環状の段差部68が設けられ
ている。そして、第2図に示されているように、回転部
材50の下側ハウジング2への組付状態において、その段
差部68にOリング70が配設されて、回転部材50内の空間
が液密に保持されるようになっている。
また、前記上壁部56の上面には、第11図および第12図
に示されているように、所定高さの円形の凸部71が同心
的に設けられていると共に、その凸部71の中央部に位置
して、矩形状の係止突起73が設けられている。
ここで、かかる回転部材50の連結部58には、第12図お
よび第14図に示されているように、その内周面に開口す
る状態で、鉤型の係合穴72が形成されており、一方、前
記下部ハウジング2の基軸28には、第2図、第7図およ
び第8図に示されているように、該基軸28の上端部を略
2分する状態で、回転部材50の下部ハウジング2への組
付状態において、回転部材50の内側空間の底面に略達す
る深さの割り溝74が形成されている。そして、ここで
は、第2図に示されているように、回転部材50の係合穴
72に外周側の端部を係合せしめられる一方、下部ハウジ
ング2の基軸28の割り溝74に内周側に端部を係合させら
れて、弾性部材としての渦巻きバネ76が配設されてい
る。
なお、ここでは、回転部材50が、一体の構造として示
されているが、かかる回転部材50は、下壁部54と上壁部
56との間の部位において上下に分割可能な構造とされ、
渦巻きバネ76の組付後において、上下の部材が当接部に
おいて液密に一体的に組み付けられることにより、構成
されるようになっていてもよい。
一方、かかる回転部材50の連結部58の外周側には、第
11図乃至第13図に示されているように、下壁部54を貫通
して、通孔78が形成されている。そして、この通孔78内
で、かかる回転部材50に一端を固定されて、紐状引張手
段としての紐(第2図参照)が設けられている。
この紐80は、その紐80の巻きほどき方向に回転部材50
を回転させたときに、前記渦巻きバネ76が巻き込まれ
て、該渦巻きバネ76に回転駆動力が蓄えられるように、
回転部材50の連結部58に巻き付けられると共に、その非
固定側の一端が、下部ハウジング2の側壁部材4に形成
された通孔82(第1図参照)を通じて下部ハウジング2
の外部に露出する状態で、前記環状溝60に収容されて配
設されている。そして、その下部ハウジング2の通孔82
を通じて外部に露出させられた紐80の非固定側の端部
に、第1図に示されているように、該紐80を引張操作す
るための所定の引張操作部材、例えば操作リング84が取
り付けられている。
すなわち、ここでは、操作リング81を待って紐80を引
っ張ると、その紐80の引張操作によって回転部材50が回
転させられると共に、その回転部材50の回転によって、
渦巻きバネ76が巻き込み変形させられるようになってい
るのであり、その引っ張り状態から紐80を緩めると、巻
込み状態から原形に復帰する渦巻きバネ76の復元力(回
転駆動力)に基づいて、回転部材50が逆方向に回転さ
れ、且つその回転部材50の逆方向への回転に基づいて、
紐80が再び回転部材50の連結部58に巻き取られるように
なっているのである。そして、ここでは、これにより、
紐80を引っ張ったり緩めたりすることにより、回転部材
50が交互に逆方向に回転させられ得るようになっている
のである。
なお、紐80は、引張力の解除状態において、操作リン
グ84が下部ハウジング2の通孔82の開口端に係止するま
で、回転部材50に巻き取られるようにしてもよいが、こ
こでは、第1図に示されているように、引張力の解除状
態において、紐80が、下部ハウジング2から所定長さ延
び出させられるようになっている。
一方、前記洗浄液受け52は、上記回転部材50と共に回
転体を構成するものであり、第15図および第16図に示さ
れているように、上面外周縁部に一定高さの環状の突条
部86が設けられた受け皿構造を成している。そして、こ
の洗浄液受け52の下面には、その中央部に位置して、円
形の凹所88が同心的に設けられていると共に、かかる凹
所88の中心部に位置して、矩形状の係合穴90が形成され
ており、洗浄液受け52は、それら凹所88および係合穴90
において、前記下部ハウジング2の上面の円形凸部71お
よび係止突起73にそれぞれ着脱可能に嵌合されて、回転
部材50の上面に相対回転不能に載置されている。
ここで、洗浄液受け52の上面に形成された凹所91の底
面には、下面の凹所88と同心的に、球面状の凸部92が形
成されている。そして、この球面状の凸部92に、第2図
に示されているように、洗浄対象とするコンタクトレン
ズよりも所定寸法大きい直径を有する、略一定厚さの球
面状の、洗浄部としての機能を備えた第二の支持部材と
しての下側パフ96が、離脱不能に、若しくは両面テープ
等の接着手段で着脱可能に接着されて配設されている。
一方、これに対して、前記上部ハウジング16側には、
下面が下側パフ96の上面の球状凸面98に対応した球状凹
面100とされた、該下側パフ96と略同等の直径を有す
る、洗浄部としての機能を備えた第一の支持部材として
の上側パフ102が、前記突状34で囲まれた凹所94内に上
部側部分を収容されて、上面の平坦面で凹所94の底面に
離脱不能、若しくは両面テープ等の接着手段で着脱可能
に接着されて配設されている。
そして、ここでは、第2図に示されているように、上
部ハウジング16を下部ハウジング2に一体的に組み付け
たハウジング44の組立状態において、それら下側パフ96
と上側パフ102とが、それらの球状凸面98および球状凹
面100において圧接させられるようになっており、これ
により、その上側パフ96の球状凸面98と上側パフ102の
球状凹面100との間において、洗浄対象とするコンタク
トレンズを挟持し得るようになっている。
このようなコンタクトレンズ洗浄器によってコンタク
トレンズを洗浄するには、先ず、下部ハウジング2の開
口部を開放した状態で、下側パフ96及び/又は上側パフ
102に洗浄液を滴下し、それらパフ96,102に洗浄液をよ
く馴染ませた後、上側パフ96の球状凸面98に、第17図に
示すような向き、すなわちコンタクトレンズ104の凹面1
06が球状凸面98と向かい合うような向きで、コンタクト
レンズ104をセットする。そして、そのコンタクトレン
ズ104のセット後、必要に応じてコンタクトレンズ104の
凸面108にも洗浄液を滴下し、上部ハウジング16を下部
ハウジング2に組み付けて、それらハウジング16,2の組
付状態下に、それらの組付体であるハウジング44を固定
した状態で、操作リング84を持って、紐80を引っ張った
り緩めたりする。
このようにすれば、前述のように、紐80の引張操作
と、紐80の引張操作によって渦巻きバネ76に蓄えられた
回転駆動力の発現とに基づいて、回転部材50が交互に逆
方向に回転され、ひいては下側パフ96が交互に逆方向に
回転されて、コンタクトレンズ104を挟持する上下のパ
フ102,96が相対回転させられるのであり、この相対回転
によって、それら上下のパフ102,96がコンタクトレンズ
104の凸面108および凹面106に摺接せしめられて、コン
タクトレンズ104の汚れが除去、洗浄せしめられるので
ある。
なお、このように、上下のパフ102,96をコンタクトレ
ンズ104に対してそれぞれ摺接させて、コンタクトレン
ズ104の両面を同時に洗浄するためには、パフ102,96の
コンタクトレンズ104に対する摩擦力を略同等に調節し
て、パフ102,96の相対回転により、コンタクトレンズ10
4がそれら両パフ102,96の両方に対して相対回転し得る
ようにすることが必要となるが、それらパフ102,96のコ
ンタクトレンズ104に対する摩擦力の一方を他方に比し
て大きく設定して、両パフ102,96の相対回転により、コ
ンタクトレンズ104が一方のパフだけに対して相対回転
して、コンタクトレンズ104の一方の面だけが洗浄せし
められるようにすることも可能である。
ただし、この場合には、コンタクトレンズ104の両面
を洗浄するためには、コンタクトレンズ104の表裏を裏
返した状態で、洗浄操作を2回行なう必要があるため、
上側パフ102および下側パフ96は、第18図に示すよう
に、コンタクトレンズ104の挟持面110,112を共に平坦な
面として、コンタクトレンズ104の変形に対する負担を
できるだけ軽減するようにすることが好ましい。
また、このことから明らかなように、コンタクトレン
ズ104の一方の面だけを洗浄し得るようにした場合に
は、コンタクトレンズ104の非洗浄面側を支持する部材
は、必ずしも洗浄部としての機能を備えている必要はな
い。
更に、コンタクトレンズ104を上下のパフ102,96で挟
持する場合には、第19図に示されているように、上側パ
フ102のコンタクトレンズ挟持面110を球状凸面とする一
方、下側パフ96のコンタクトレンズ挟持面112を球状凹
面として、その球状凸面(110)が凹面106と向かい合う
一方、球状凹面(112)が凸面108と向かい合うように、
コンタクトレンズ104をそれらの間に挟持して、洗浄す
るようにすることも可能であり、また第20図に示されて
いるように、上側パフ102および下側パフ96のコンタク
トレンズ挟持面110,112の一方を球状凸面とする一方、
他方を平坦面として、球状凸面(ここでは、挟持面11
0)が凹面106と向かい合う一方、平坦面(ここでは、挟
持面112)が凸面と向かい合うように、コンタクトレン
ズ104をそれらの間に挟持して洗浄するようにすること
も可能である。
また、コンタクトレンズ挟持面110,112を球状凸面と
球状凹面の組み合わせした場合には、それらの中心を必
ずしも一致させる必要はなく、それらの中心を若干ずら
すようにすることも可能である。
このような構造のコンタクトレンズ洗浄器によれば、
前述のように、紐80の非固定側の端部に取り付けられた
操作リング84を持って、引っ張ったり緩めたりすること
により、両パフ102,96間に挟持させたコンタクトレンズ
104を洗浄することが可能であり、コンタクトレンズ104
の洗浄に際して、単に手を振り動かしたり伸縮運動させ
たりすればよいために、手を回転運動させる必要のある
従来の回転操作式手動コンタクトレンズ洗浄器に比し
て、その洗浄操作が容易になるのであり、また一方の手
でハウジング44を固定させた状態では、回転操作体を回
転操作させる場合に比べて、操作部材84を引っ張ったり
緩めたりする方が、姿勢の拘束が少ないために、それに
よっても、従来の回転操作式の手動コンタクトレンズ洗
浄器に比して、洗浄操作が容易になるのである。
更に、このようなコンタクトレンズ洗浄器において
は、紐80の引張操作時だけでなく、紐80の引張状態を解
除したときにも、渦巻きバネ76に蓄えられた回転駆動力
に基づいて、コンタクトレンズ104の洗浄操作が行なわ
れるため、回転操作体を常に回転操作する必要のある従
来の回転操作式の手動コンタクトレンズ洗浄器に比し
て、洗浄効率が優れているといった利点もあるのであ
り、また従来の回転操作式の手動コンタクトレンズ洗浄
器のように、ハウジング44の上面に操作部を設ける必要
がなく、操作部材(操作リング84)自体も小さくて済む
ため、充分な操作性を確保しつつ、ハウジング44を有利
に偏平、薄型化できるといった特長も有しているのであ
る。
また、かかる構造のコンタクトレンズ洗浄器は、前述
のように、洗浄操作が、電源等の特別なエネルギ源を用
いることなく、手動で行なわれるものであるため、構造
の複雑化、大型化を招くことなく、簡単且つコンパクト
な構成で、安定した洗浄機能を得ることができるといっ
た利点もあるのである。
しかも、本実施例では、前述のように、コンタクトレ
ンズ104を挟持する上下のパフ102,96を取り囲むよう
に、周縁部に突条部86を備えた洗浄液受け52が設けられ
ていることから、コンタクトレンズ104の洗浄に際して
用いられる洗浄液が外部に不要に流出することが良好に
防止されるといった利点があると共に、その洗浄液受け
52と上部ハウジング16との間の隙間が、下部ハウジング
2の開口端に形成された環状溝12に臨ませられているこ
とから、洗浄液受け52から洗浄液がたとえ流出するよう
なことがあっても、その流出した洗浄液が環状溝12内に
貯溜されて、下部ハウジング2と回転部材50との間に不
要に浸入しないといった利点があるのであり、またそれ
ら下部ハウジング2と回転部材50との間にたとえ洗浄液
が浸入しても、その洗浄液の回転部材50の内側空間内へ
の浸入がOリング70で阻止されるために、渦巻きバネ76
が洗浄液で腐食されることが良好に回避されるといった
利点もあるのである。
以上、本発明の一実施例を詳細に説明したが、本発明
は、かかる実施例以外の態様で実施することも可能であ
る。
例えば、コンタクトレンズ104を洗浄する洗浄部は、
必ずしもパフ(スポンジ)である必要はなく、ブラシな
ど、パフ以外の部材で洗浄部を構成するようにすること
も可能であり、また紐状引張手段としても、紐80以外
に、ワイヤ、鎖等を採用することが可能であり、さらに
弾性部材としても、渦巻きバネ76以外のバネ部材や、ゴ
ム部材を用いるようにすることが可能である。
また、前記実施例では、下側パフ96、洗浄液受け52お
よび回転部材50が、互いに別体に構成されていたが、そ
れらを一体に構成するようにすることも可能である。
その他、回転体を上部ハウジング16側に配したり、ハ
ウジング44の非組付時において、上部ハウジング16が下
部ハウジング2から完全に離脱する構造を採用する等、
本発明が、その趣旨を逸脱しない範囲内において、当業
者の有する知識に基づいて、種々なる変更,修正,改良
等を施した態様で実施し得ることは、言うまでもないと
ころである。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明に従うコンタ
クトレンズ洗浄器は、紐状引張手段を手で引っ張ったり
緩めたりすることにより、その紐状引張手段の引張操作
と、その紐状引張手段の引張操作にて弾性部材に蓄えら
れた回転駆動力の発現とに基づいて、回転体を交互に逆
方向に回転させ、その回転体の回転を利用してコンタク
トレンズの洗浄を行なうようにしたものであるため、簡
単且つコンパクトな構造で、安定した洗浄機能を得るこ
とができるといった特長を有していると共に、回転操作
体を手動で回転操作する従来の手動操作式コンタクトレ
ンズ洗浄器に比べて、洗浄操作を容易に且つ効率的に行
ない得ると共に、コンタクトレンズ洗浄器を有利に偏
平、薄型化して、携帯性を有利に向上し得るといった特
長を有しているのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に従うコンタクトレンズ洗浄器の一例
を示す斜視図であり、第2図は、第1図の洗浄器の断面
図であり、第3図は、第1図の洗浄器の下部ハウジング
の側壁部材を示す平面図であり、第4図および第5図
は、それぞれ、第3図におけるIV−IV断面図およびV−
V断面図であり、第6図は、第3図の側壁部材の正面図
であり、第7図は、第1図の洗浄器の下部ハウジングの
底壁部材を示す平面図であり、第8図は、その正面図で
あり、第9図は、第1図の洗浄器の上部ハウジングの平
面図であり、第10図は、その正面図であり、第11図は、
第1図の洗浄器の回転部材の正面図であり、第12図は、
その平面図であり、第13図は、第12図におけるXIII−XI
II拡大断面図であり、第14図は、第12図のXIV部の拡大
断面図であり、第15図は、第1図の洗浄器の洗浄液受け
を示す断面図であり、第16図は、その平面図であり、第
17図は、第1図の洗浄器の上側パフと下側パフとによる
コンタクトレンズの挟持状態を説明するための説明図で
ある。第18図、第19図および第20図は、それぞれ、本発
明の別の実施例の第17図に対応する図である。 2:下部ハウジング、4:側壁部材 6:底壁部材、12:環状溝 16:上部ハウジング、28:基軸 34:突条、44:ハウジング 50:回転部材、52:洗浄液受け 70:Oリング、76:渦巻きバネ 80:紐(紐状引張手段)、84:操作リング 86:突条部 96:下側パフ(第二の支持部材;洗浄部) 102:上側パフ(第一の支持部材;洗浄部) 104:コンタクトレンズ

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一の支持部材と第二の支持部材との間に
    コンタクトレンズを挟持して、それら支持部材の相対回
    転により、それら支持部材の少なくとも一方の少なくと
    もコンタクトレンズの挟持面部位を構成するように設け
    た洗浄部を、該コンタクトレンズに摺接せしめて、洗浄
    を行なうようにしたコンタクトレンズ洗浄器において、 前記第二の支持部材と一体の、若しくは該第二の支持部
    材を一体的に保持する回転体と、 一端において該回転体に固定された状態で該回転体に巻
    き付けられ、引張操作によって該回転体を回転せしめる
    紐状引張手段と、 前記回転体の回転によって弾性変形せしめられて、回転
    駆動力を蓄える弾性部材とを 設け、前記紐状引張手段による引張操作と、該紐状引張
    手段の引張力の解除によって発現せしめられる前記弾性
    部材の回転駆動力とによって、前記回転体を交互に逆方
    向に回転せしめて、前記第二の支持部材を前記第一の支
    持部材に対して相対回転せしめるようにしたことを特徴
    とするコンタクトレンズ洗浄器。
  2. 【請求項2】前記回転体を、容器状の下部ハウジング内
    に収容して配すると共に、該下部ハウジングの開口部を
    開閉可能に閉塞する上部ハウジングに前記第一の支持部
    材を配して、該上部ハウジングにて前記下部ハウジング
    の開口部を閉塞するハウジングの組付状態下に、前記コ
    ンタクトレンズを第一および第二の支持部材で上下に挟
    持するようにする一方、前記紐状引張手段の非固定側の
    端部を該ハウジングの外部に露出せしめて、該ハウジン
    グの組付状態下に、かかる紐状引張手段の露出側端部を
    引張することにより、前記回転体を回転せしめ得るよう
    にしたことを特徴とする請求項(1)記載の洗浄器。
  3. 【請求項3】前記回転体の上面に、前記第一および第二
    の支持部材による前記コンタクトレンズの挟持部を所定
    の距離を隔てて取り囲むように、環状の突条部を形成し
    て、該コンタクトレンズの洗浄に際して用いられる洗浄
    液が、かかる突条部から外側に流出しないようにしたこ
    とを特徴とする請求項(1)または(2)に記載の洗浄
    器。
  4. 【請求項4】前記弾性部材が、バネ部材若しくはゴム部
    材である請求項(1)乃至(3)の何れかに記載の洗浄
    器。
  5. 【請求項5】前記洗浄器が、パフ若しくはブラシである
    請求項(1)乃至(4)の何れかに記載の洗浄器。
  6. 【請求項6】前記紐状引張手段が、紐、ワイヤーおよび
    鎖の何れかである請求項(1)乃至(5)の何れかに記
    載の洗浄器。
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US4559662A (en) 1984-05-14 1985-12-24 Kunold Jr Robert Device for cleaning contact lens

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