JP2724224B2 - ディジタル画像信号の変倍処理方法および装置 - Google Patents
ディジタル画像信号の変倍処理方法および装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、ディジタル画像信号の変倍処理方法およ
び装置に関する。
び装置に関する。
(従来の技術) ディジタル画像処理系で画像の変倍処理、すなわち拡
大・縮小の処理を行う場合、一般にはディジタル画像信
号の離散化密度を変換する必要がある。すなわち、拡大
時には離散化密度を大きくし、縮小時は離散化密度を小
さくする。
大・縮小の処理を行う場合、一般にはディジタル画像信
号の離散化密度を変換する必要がある。すなわち、拡大
時には離散化密度を大きくし、縮小時は離散化密度を小
さくする。
離散化密度の変換方法として、間引き方式・補間方式
などが知られている。間引き方式は、原信号の一部を間
引く(拡大の場合には水増しする)ことにより、離散化
密度を変換するものである。この方法は回路構成は非常
に単純になるが、信号の精度が低下するという欠点があ
る。また、原画像が網点印刷などのように高い周波数成
分のピークを持つ場合、折返しにより画像にない低い周
波数成分のピーク、いわゆるモアレイズが発生すること
があり、画質が著しく劣化する。
などが知られている。間引き方式は、原信号の一部を間
引く(拡大の場合には水増しする)ことにより、離散化
密度を変換するものである。この方法は回路構成は非常
に単純になるが、信号の精度が低下するという欠点があ
る。また、原画像が網点印刷などのように高い周波数成
分のピークを持つ場合、折返しにより画像にない低い周
波数成分のピーク、いわゆるモアレイズが発生すること
があり、画質が著しく劣化する。
補間方式は第2図に示すように、原サンプリング密度
に応じた格子点上で定義された原信号より、新サンプリ
ング密度に対応した格子店での信号を1次関数やsinc関
数などによる補間を行って求めるものである。1次関数
による補間(線形補間)では隣接画素間で係数の乗算お
よび加算を行うため、回路規模は間引き方式に比べ若干
増えるが、信号の精度は高くなる。この方法では、モア
レノイズは軽減されるが、完全に除去することはできな
い。
に応じた格子点上で定義された原信号より、新サンプリ
ング密度に対応した格子店での信号を1次関数やsinc関
数などによる補間を行って求めるものである。1次関数
による補間(線形補間)では隣接画素間で係数の乗算お
よび加算を行うため、回路規模は間引き方式に比べ若干
増えるが、信号の精度は高くなる。この方法では、モア
レノイズは軽減されるが、完全に除去することはできな
い。
sinc関数により補間(sinc補間)は、原信号の離散化
密度と変換信号の離散化密度のうち、小さい方に対応し
たナイキスト周波数のsinc関数で補間を行うものであ
る。この方法では、折返しがなくなるため、モアレイズ
は発生しない。しかし、sinc関数は裾の長い関数なの
で、補間演算の項数が多くなり、演算数が大きく増える
という欠点を持つ。このためパイプライン処理などの実
時間処理の場合、回路規模が増大するという問題があ
る。
密度と変換信号の離散化密度のうち、小さい方に対応し
たナイキスト周波数のsinc関数で補間を行うものであ
る。この方法では、折返しがなくなるため、モアレイズ
は発生しない。しかし、sinc関数は裾の長い関数なの
で、補間演算の項数が多くなり、演算数が大きく増える
という欠点を持つ。このためパイプライン処理などの実
時間処理の場合、回路規模が増大するという問題があ
る。
投影法は例えば特願昭62−297969号で提案されている
ように、変倍された画像(以下、変倍画像という)の格
子状の境界を変倍前の画像(以下、原画像という)上に
投影し、変倍画像の各画素が投影された原画像の全画素
の濃度を、投影された面積で重み付けを行なって加算す
ることにより、変倍画像の各画素の濃度を補間演算する
方法であり、原理的にはモアレノイズは発生しないが、
やや回路規模が大きくなるのが欠点である。また、回路
規模を小さくするために補間演算のビット数を少なくす
ると、変倍画素の値を求めるために原画素に乗ずる補間
係数の和が一定でなくなることにより、格子状のノイズ
(これを“かすり状ノイズ”という)が発生し、著しく
画質が劣化する。
ように、変倍された画像(以下、変倍画像という)の格
子状の境界を変倍前の画像(以下、原画像という)上に
投影し、変倍画像の各画素が投影された原画像の全画素
の濃度を、投影された面積で重み付けを行なって加算す
ることにより、変倍画像の各画素の濃度を補間演算する
方法であり、原理的にはモアレノイズは発生しないが、
やや回路規模が大きくなるのが欠点である。また、回路
規模を小さくするために補間演算のビット数を少なくす
ると、変倍画素の値を求めるために原画素に乗ずる補間
係数の和が一定でなくなることにより、格子状のノイズ
(これを“かすり状ノイズ”という)が発生し、著しく
画質が劣化する。
一方、変倍率を2n/k(k,nは整数)などの形に丸め、
小数点以下nビットの精度で補間演算を行うと、かすり
状ノイズは生じないが、丸めの影響で実質的な変倍率が
変ってしまう。このため、高精度の倍率で変倍処理する
には、小数点以下のビット数nを十分に多くとらなけれ
ばならないので、結局、回路規模が増大するという問題
がある。
小数点以下nビットの精度で補間演算を行うと、かすり
状ノイズは生じないが、丸めの影響で実質的な変倍率が
変ってしまう。このため、高精度の倍率で変倍処理する
には、小数点以下のビット数nを十分に多くとらなけれ
ばならないので、結局、回路規模が増大するという問題
がある。
(発明が解決しようとする課題) 上述したように、従来の技術では画像の変倍処理を行
うための離散化密度の変換に間引き方式や線形補間方式
を用いると、モアレノイズが発生し、画質が劣化するこ
とがある。
うための離散化密度の変換に間引き方式や線形補間方式
を用いると、モアレノイズが発生し、画質が劣化するこ
とがある。
また、sinc関数による補間や投影法では、モアノイズ
による画質の劣化は生じないが、補間演算の項数を多く
必要とするため演算数が増大し、さらに投影法では補間
演算のビット数を少なくすると原画像の直流成分のレス
ポンスが揺らぎに起因するかすり状ノイズが発生すると
いう問題がある。
による画質の劣化は生じないが、補間演算の項数を多く
必要とするため演算数が増大し、さらに投影法では補間
演算のビット数を少なくすると原画像の直流成分のレス
ポンスが揺らぎに起因するかすり状ノイズが発生すると
いう問題がある。
この発明は、モアノイズやかすり状ノイズの発生を抑
え、かつ演算数の少ない簡易な処理により、高精度の変
倍率でディジタル画像信号の変倍処理を行なう方法およ
び装置を提供することを目的とする。
え、かつ演算数の少ない簡易な処理により、高精度の変
倍率でディジタル画像信号の変倍処理を行なう方法およ
び装置を提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) この発明はディジタル画像信号の変倍に際して、変倍
画像賃号の画素位置Aj(再離散化位置に相当)を高精度
(nビット精度とする)で計算し、この画素位置Ajをm
ビット精度(m<n)に丸めて第1の粗画素位置信号
Aj′を求め、さらに第1の粗画素位置信号Ajと指定変倍
率を丸めた変倍率、または指定変倍率の逆数を丸めた粗
逆数とから第2の粗画素位置信号Bj′を求める。そし
て、これら第1および第2の粗画素位置信号Aj′,Bj′
から、例えば原ディジタル画像信号の参照画素範囲i
(k≦i<l)と、その参照範囲両端の原画像信号Xk,X
lに対する重み付け係数a,bを定めることにより、変倍画
像信号Yjを求める。
画像賃号の画素位置Aj(再離散化位置に相当)を高精度
(nビット精度とする)で計算し、この画素位置Ajをm
ビット精度(m<n)に丸めて第1の粗画素位置信号
Aj′を求め、さらに第1の粗画素位置信号Ajと指定変倍
率を丸めた変倍率、または指定変倍率の逆数を丸めた粗
逆数とから第2の粗画素位置信号Bj′を求める。そし
て、これら第1および第2の粗画素位置信号Aj′,Bj′
から、例えば原ディジタル画像信号の参照画素範囲i
(k≦i<l)と、その参照範囲両端の原画像信号Xk,X
lに対する重み付け係数a,bを定めることにより、変倍画
像信号Yjを求める。
この発明による変倍処理装置は、一つの態様によれば
所定の初期値に指定変倍率によって定まる定数を累積加
算してnビット精度の画素位置信号を出力する累積加算
手段と、この累積加算手段から出力される画素位置信号
をmビット(m<n)精度に丸めて第1の粗画素位置信
号を得る手段と、第1の粗画素位置信号と指定変倍率を
丸めた粗変倍率とから第2の画素位置信号を得る手段
と、第1および第2の粗画素位置信号によって定まる補
間係数を原ディジタル画像信号に乗じて複数の乗算結果
を得る第1の乗算手段と、これら複数の乗算結果を加算
する加算手段と、この加算手段の加算結果に粗変倍率に
よって定まる規格化係数を乗じて変倍処理されたディジ
タル画像信号を出力する第2の乗算手段とにより構成さ
れる。
所定の初期値に指定変倍率によって定まる定数を累積加
算してnビット精度の画素位置信号を出力する累積加算
手段と、この累積加算手段から出力される画素位置信号
をmビット(m<n)精度に丸めて第1の粗画素位置信
号を得る手段と、第1の粗画素位置信号と指定変倍率を
丸めた粗変倍率とから第2の画素位置信号を得る手段
と、第1および第2の粗画素位置信号によって定まる補
間係数を原ディジタル画像信号に乗じて複数の乗算結果
を得る第1の乗算手段と、これら複数の乗算結果を加算
する加算手段と、この加算手段の加算結果に粗変倍率に
よって定まる規格化係数を乗じて変倍処理されたディジ
タル画像信号を出力する第2の乗算手段とにより構成さ
れる。
また、他の態様によれば、第1、第2の乗算手段に代
えて、第1および第1の粗画素位置信号と粗変倍率によ
って定まる補間係数を原ディジタル画像信号に乗じて複
数の乗算結果を得る乗算手段が用いられる。その場合、
これら複数の乗算結果が加算手段により加算されること
により、変倍処理されたディジタル画像信号が出力され
る。
えて、第1および第1の粗画素位置信号と粗変倍率によ
って定まる補間係数を原ディジタル画像信号に乗じて複
数の乗算結果を得る乗算手段が用いられる。その場合、
これら複数の乗算結果が加算手段により加算されること
により、変倍処理されたディジタル画像信号が出力され
る。
(作 用) この発明による変倍処理では、概ねディジタル画像信
号の再離散化間隔に等しい幅で平滑化を行なうため、後
述するようにモアレノイズはほとんど発生しない。
号の再離散化間隔に等しい幅で平滑化を行なうため、後
述するようにモアレノイズはほとんど発生しない。
また、補間演算は丸めた粗画素位置信号および粗変倍
率を用いて少ないビット数で行なうが、変倍率の精度を
決定する変倍画像信号の画素位置Aj自体は高精度で計算
しているため、演算数を増大させることなく変倍率を高
精度に設定することが可能である。
率を用いて少ないビット数で行なうが、変倍率の精度を
決定する変倍画像信号の画素位置Aj自体は高精度で計算
しているため、演算数を増大させることなく変倍率を高
精度に設定することが可能である。
さらに、従来の投影法では第2の画素位置信号をAj+1
より計算していたため、第1の画素位置信号Ajと第2の
画素位置信号Aj+1の丸めの関係により、変倍画像を求め
る際の補間関数が一定でなくなることによって直流ゲイ
ンが変り、かすり状ノイズが生じたのに対し、この発明
では第2の粗画素位置信号Bj′を丸められた第1の粗画
素位置信号Aj′と丸めた変倍率により計算することによ
り、変倍画像1画素当りの原画素の参照領域が一定とな
るため、補間係数の値が一定となり、かすり状ノイズが
生じない。
より計算していたため、第1の画素位置信号Ajと第2の
画素位置信号Aj+1の丸めの関係により、変倍画像を求め
る際の補間関数が一定でなくなることによって直流ゲイ
ンが変り、かすり状ノイズが生じたのに対し、この発明
では第2の粗画素位置信号Bj′を丸められた第1の粗画
素位置信号Aj′と丸めた変倍率により計算することによ
り、変倍画像1画素当りの原画素の参照領域が一定とな
るため、補間係数の値が一定となり、かすり状ノイズが
生じない。
すなわち、この発明によれば演算数の少ない簡易な処
理によって、モアレノイズや、かすりノイズの発生を抑
えつつ、高精度の変倍率で変倍処理が可能となる。
理によって、モアレノイズや、かすりノイズの発生を抑
えつつ、高精度の変倍率で変倍処理が可能となる。
(実施例) 以下、この発明の実施例を説明する。
第3図はこの発明を用いた画像入力装置の構成を示
す。本装置は、画像読取り部11と信号処理部12からな
り、信号処理部12にこの発明を適用している。
す。本装置は、画像読取り部11と信号処理部12からな
り、信号処理部12にこの発明を適用している。
画像読取り部11の構成を第4図に示す。光原21によっ
て証明された原稿22上の画像の線状領域が屈折率分布型
円筒レンズアレイを用いた密着光学系23によりラインセ
ンサ24の受光面上に結像され、電気信号に変換される。
ラインセンサ24は例えばCCDにより構成され、主走査に
よって1ラインのアナログ画像信号を順次出力する。こ
の画像信号は増幅器25で増幅された後、A/D変換回路26
でディジタル画像信号27に変換される。このような構成
で、光源21,光学系23,ラインセンサ24を一体にしてキャ
リッジ主走査方向に対して垂直に移動させ(副走査)な
がら、1ライン毎の読出しを繰返すことにより、原稿23
の全面の画像情報を得ることができる。
て証明された原稿22上の画像の線状領域が屈折率分布型
円筒レンズアレイを用いた密着光学系23によりラインセ
ンサ24の受光面上に結像され、電気信号に変換される。
ラインセンサ24は例えばCCDにより構成され、主走査に
よって1ラインのアナログ画像信号を順次出力する。こ
の画像信号は増幅器25で増幅された後、A/D変換回路26
でディジタル画像信号27に変換される。このような構成
で、光源21,光学系23,ラインセンサ24を一体にしてキャ
リッジ主走査方向に対して垂直に移動させ(副走査)な
がら、1ライン毎の読出しを繰返すことにより、原稿23
の全面の画像情報を得ることができる。
このようにして画像読取り部11で得られたディジタル
画像信号27に対し、信号処理部12において補正・変換な
どのディジタル処理が施される。信号処理部12において
は、まず規格化回路13により画像信号の規格化を行う。
この規格化回路13はシェーディング補正回路とも呼ば
れ、ラインセンサ24の各受光素子の感度むら・暗電流の
ばらつき、照明光源の主走査方向の照度むら等に起因す
る画像読取り部11の主走査方向のゲインやオフセットの
ばらつきを補正するものであり、その具体的構成は例え
ば特願昭59−192663号等に記載されている。この規格化
回路13により、画像信号は原稿が白の場合“1"、黒の場
合“0"となるように規格化される。また、ラインセンサ
24にカラーセンサを用いてカラー画像を読取る装置で
は、規格化回路13で白のバランスの補正も自動的に行わ
れる。
画像信号27に対し、信号処理部12において補正・変換な
どのディジタル処理が施される。信号処理部12において
は、まず規格化回路13により画像信号の規格化を行う。
この規格化回路13はシェーディング補正回路とも呼ば
れ、ラインセンサ24の各受光素子の感度むら・暗電流の
ばらつき、照明光源の主走査方向の照度むら等に起因す
る画像読取り部11の主走査方向のゲインやオフセットの
ばらつきを補正するものであり、その具体的構成は例え
ば特願昭59−192663号等に記載されている。この規格化
回路13により、画像信号は原稿が白の場合“1"、黒の場
合“0"となるように規格化される。また、ラインセンサ
24にカラーセンサを用いてカラー画像を読取る装置で
は、規格化回路13で白のバランスの補正も自動的に行わ
れる。
次に、こうして規格化回路13で規格化された画像信号
に対して、拡大/縮小回路14により主走査方向の拡大・
縮小処理、すなわち変倍処理が施され、所定の離散化密
度の画像信号が出力される。変倍の方法としては、読取
り光学系の結像倍率を変えて拡大・縮小を行う方法が従
来より用いられているが、結像光学系がスペースをと
る、拡大縮小のための移動機構が要るなどの欠点があ
る。本装置では副主査方向の拡大・縮小についてはキャ
リッジの主査速度を換えることにより行い、主走査方向
の拡大・縮小は拡大/縮小回路14で行っている。
に対して、拡大/縮小回路14により主走査方向の拡大・
縮小処理、すなわち変倍処理が施され、所定の離散化密
度の画像信号が出力される。変倍の方法としては、読取
り光学系の結像倍率を変えて拡大・縮小を行う方法が従
来より用いられているが、結像光学系がスペースをと
る、拡大縮小のための移動機構が要るなどの欠点があ
る。本装置では副主査方向の拡大・縮小についてはキャ
リッジの主査速度を換えることにより行い、主走査方向
の拡大・縮小は拡大/縮小回路14で行っている。
以下、拡大/縮小回路14で行われる変倍処理について
説明する。変倍処理に際しては、次式(1)によりi番
目の画素の原画像信号Xi(iはk≦i<lの整数)か
ら、j番目の画素の変倍画像信号Yj(jは整数)を得
る。
説明する。変倍処理に際しては、次式(1)によりi番
目の画素の原画像信号Xi(iはk≦i<lの整数)か
ら、j番目の画素の変倍画像信号Yj(jは整数)を得
る。
ただし、rはユーザー等により与えられる指定変倍率
であり、この指定変倍率rの逆数をq、この値をqをm
ビット精度に丸めた値をq′、nビット精度(m<n)
で計算した変倍画像信号Yjの画素位置をAj=j・q+c
(cは定数)とし、Ajをmビット精度に丸めた第1の粗
画素位置信号をAj′、Aj′とmビット精度に丸められた
q′から計算される第2の粗画素位置信号をBj′=Aj′
+q′とする。ここで、k,aはそれぞれAj′の整数部分
および小数部分、l,bはそれぞれBjの整数部分および小
数部分を表わす。また、r′はq′の逆数をmビット精
度に丸めた値、すなわちmビット精度に丸めた変倍率で
ある。
であり、この指定変倍率rの逆数をq、この値をqをm
ビット精度に丸めた値をq′、nビット精度(m<n)
で計算した変倍画像信号Yjの画素位置をAj=j・q+c
(cは定数)とし、Ajをmビット精度に丸めた第1の粗
画素位置信号をAj′、Aj′とmビット精度に丸められた
q′から計算される第2の粗画素位置信号をBj′=Aj′
+q′とする。ここで、k,aはそれぞれAj′の整数部分
および小数部分、l,bはそれぞれBjの整数部分および小
数部分を表わす。また、r′はq′の逆数をmビット精
度に丸めた値、すなわちmビット精度に丸めた変倍率で
ある。
従って、式(1)は第1および第2の粗画素位置信号
Aj′、Bj′によって原画像信号Xiの参照範囲i(k≦i
<l)と、その参照範囲両端の原画像信号Xk,Xlに対す
る重み付け係数a,bを求めて、変倍画像信号Yjを計算す
ることを表わしている。
Aj′、Bj′によって原画像信号Xiの参照範囲i(k≦i
<l)と、その参照範囲両端の原画像信号Xk,Xlに対す
る重み付け係数a,bを求めて、変倍画像信号Yjを計算す
ることを表わしている。
この式(1)の意味を、第1図によりさらに詳しく説
明する。第1図はこの発明の一実施例の変倍処理方法に
おける演算法を説明するための図である。
明する。第1図はこの発明の一実施例の変倍処理方法に
おける演算法を説明するための図である。
指定変倍率r=11/15とした場合、ビット精度mを3
とすると、rの逆数はq=15/11=1.36なので、これを
丸めるとq′=10/23=10/8となり、丸めた変倍率は
r′=8/10=0.8となる。定数cは、原画像と変倍画像
との原点のズレに相当するので、それぞれの画像の端の
位置をどこと考えるかにより適当に選べば良い。
とすると、rの逆数はq=15/11=1.36なので、これを
丸めるとq′=10/23=10/8となり、丸めた変倍率は
r′=8/10=0.8となる。定数cは、原画像と変倍画像
との原点のズレに相当するので、それぞれの画像の端の
位置をどこと考えるかにより適当に選べば良い。
以下に、各画素の変倍画像信号Yjの計算例を示す。
j=0の場合 A0=A0′=0(c=0)より、k=a=0となり、ま
たB0′(=A0′+q)=1.25より、l=1,b=0.25とな
る。従って、j=0の変倍画像信号Y0は、 Y0=0.8(X0+0.251) となる。
たB0′(=A0′+q)=1.25より、l=1,b=0.25とな
る。従って、j=0の変倍画像信号Y0は、 Y0=0.8(X0+0.251) となる。
j=1の場合 A1=1.36,A1′=1.25,B1′(=A1′+q)=2.5よ
り、k=1,a=0.25,l=2,b=0.25となるから、変倍画像
信号Y1は、 Y1=0.8{(−0.25X1)+X1+0.25X2} =0.8(0.75X1+0.5X2) となる。
り、k=1,a=0.25,l=2,b=0.25となるから、変倍画像
信号Y1は、 Y1=0.8{(−0.25X1)+X1+0.25X2} =0.8(0.75X1+0.5X2) となる。
j=2の場合 A2=2.72,A2′=2.625,B2′(=A2′+q′)=3.875
より、k=2,a=0.625,l=3,b=0.875となり、変倍画像
信号Y2は、 Y2 =0.8{(−0.625X2)+X2+0.875X3} =0.8(0.375X2+0.875X3) となる。
より、k=2,a=0.625,l=3,b=0.875となり、変倍画像
信号Y2は、 Y2 =0.8{(−0.625X2)+X2+0.875X3} =0.8(0.375X2+0.875X3) となる。
j=3の場合 A3=4.08,A3′=4.0,B3′(=A3+q′)=5.25よ
り、k=4,a=0,l=5,b=0,25となり、変倍画像信号Y3
は、 Y3=0,8(X4+0.25X5) となり、以下同様にして変倍画像信号Yjが順次求まる。
り、k=4,a=0,l=5,b=0,25となり、変倍画像信号Y3
は、 Y3=0,8(X4+0.25X5) となり、以下同様にして変倍画像信号Yjが順次求まる。
以上説明した変倍処理においては、変倍画像の変倍率
の精度は画素位置信号Ajの精度(nビット精度)によっ
て決まる。Ajの精度を高めるには、qを加算する加算器
(後述する)のビット数を増やすだけで良いので、小さ
なハードウェアで高精度に変倍率の設定することができ
る。
の精度は画素位置信号Ajの精度(nビット精度)によっ
て決まる。Ajの精度を高めるには、qを加算する加算器
(後述する)のビット数を増やすだけで良いので、小さ
なハードウェアで高精度に変倍率の設定することができ
る。
この発明においては、式(1)の代わりに次式(2)
を用いても、同様の変倍処理が可能である。
を用いても、同様の変倍処理が可能である。
ただし、r′は指定変倍率rをmビットに丸めた値、
kはk・r+c<j(cは定数)となる最大の整数、
a′は(k+1)rの小数部分をaとして、aをmビッ
トに丸めた値である。さらに、l′=INT[(1−
a′)/r′],b=(1−a′)−l′・r′とし、l=
k+l′+1とする。なお、INT[ ]は[ ]内の値
を整数部分を表わす。
kはk・r+c<j(cは定数)となる最大の整数、
a′は(k+1)rの小数部分をaとして、aをmビッ
トに丸めた値である。さらに、l′=INT[(1−
a′)/r′],b=(1−a′)−l′・r′とし、l=
k+l′+1とする。なお、INT[ ]は[ ]内の値
を整数部分を表わす。
この式(2)で表される意味を第5図を参照して説明
する。
する。
指定変倍率をr=11/15=0.73とした場合、ビット精
度mを3とすると、r′=5/8となる。定数cは式
(1)の場合と同様、原画像と変倍画像との原点のズレ
に相当するので、それぞれの画像の端の位置をどこと考
えるかにより適当に選べば良い。
度mを3とすると、r′=5/8となる。定数cは式
(1)の場合と同様、原画像と変倍画像との原点のズレ
に相当するので、それぞれの画像の端の位置をどこと考
えるかにより適当に選べば良い。
j=0の場合 k=−1(c=0),a=a′=0、INT[1/(5/8)]
=1より、l=1,b=1−5/8=3/8となり、Y0=5/8X0+
3/8X1となる。
=1より、l=1,b=1−5/8=3/8となり、Y0=5/8X0+
3/8X1となる。
j=1の場合 k=1,a=0.46,a′=3/8,l′=0より、l=2,b=5/8
となり、Y1=3/8X1+5/8X2となって、変倍画像信号Yjが
順次求まる。
となり、Y1=3/8X1+5/8X2となって、変倍画像信号Yjが
順次求まる。
式(2)の変倍処理における変倍率の精度は、k・r
の精度によって決まる。k・rの精度を高めるには、r
を加算する加算器のビット数を増やせば良いので、式
(1)による変倍処理と同様に小さなハードウェアで高
精度の変倍率を得ることができる。
の精度によって決まる。k・rの精度を高めるには、r
を加算する加算器のビット数を増やせば良いので、式
(1)による変倍処理と同様に小さなハードウェアで高
精度の変倍率を得ることができる。
第6図は、式(1)または(2)による変倍処理を適
用した拡大/縮小回路の具体的構成を示すブロック図で
ある。本回路は、入力部に2つのラインバッファ104,10
6を持ち、一方のラインバッファに転送クロックCK1で原
画像信号が書き込まれ、リードクロックCK2で他方のラ
インバッファより原信号が読み出され、ラッチ109〜111
に転送される。リードクロックCK2は、転送クロックCK1
より2倍以上速い内部クロックCK3(図示せず)に同期
した信号である。
用した拡大/縮小回路の具体的構成を示すブロック図で
ある。本回路は、入力部に2つのラインバッファ104,10
6を持ち、一方のラインバッファに転送クロックCK1で原
画像信号が書き込まれ、リードクロックCK2で他方のラ
インバッファより原信号が読み出され、ラッチ109〜111
に転送される。リードクロックCK2は、転送クロックCK1
より2倍以上速い内部クロックCK3(図示せず)に同期
した信号である。
セルクタ101,108は、ラインバッファ104,106のリード
/ライトの切替えを行い、セレクタ102,103はラインバ
ッファ104,106へのアドレスデータを発生するアドレス
ジェネレータ105,107の入力クロックの切替えを行う。
/ライトの切替えを行い、セレクタ102,103はラインバ
ッファ104,106へのアドレスデータを発生するアドレス
ジェネレータ105,107の入力クロックの切替えを行う。
ラッチ109〜111から出力された原画像信号X1〜X3は、
乗算器112〜114でコントローラ117から出力された補間
係数P1〜P3が乗じられた後、加算器115で加算される。
そして、加算器115の出力結果に乗算器116で規格化係数
が乗じられ、さらにセレクタ118を介して転送クロックC
K1でラッチ119でラッチされることにより、式(1)に
対応した変倍画像信号Yが得られる。ここで、規格化係
数は、式(1)におけるr′である。
乗算器112〜114でコントローラ117から出力された補間
係数P1〜P3が乗じられた後、加算器115で加算される。
そして、加算器115の出力結果に乗算器116で規格化係数
が乗じられ、さらにセレクタ118を介して転送クロックC
K1でラッチ119でラッチされることにより、式(1)に
対応した変倍画像信号Yが得られる。ここで、規格化係
数は、式(1)におけるr′である。
コントローラ117は式(1)に従って補間係数P1〜P3
およびリードクロックCK2を出力する。各補間係数の値
は、P3はb,P2は1あるいは1−a,P1は1−aあるいは0
である。a,bは式(1)で用いたものである。リードク
ロックCK2は、一回の補間演算につき原画像信号の画素
の参照位置が移動した分(画素数)だけ出力される。
およびリードクロックCK2を出力する。各補間係数の値
は、P3はb,P2は1あるいは1−a,P1は1−aあるいは0
である。a,bは式(1)で用いたものである。リードク
ロックCK2は、一回の補間演算につき原画像信号の画素
の参照位置が移動した分(画素数)だけ出力される。
第7図はコントローラ117における補間係数P1〜P3の
発生に係る部分の機能ブロック図であり、累積加算部20
0と第1および第2の粗画素位置信号生成部201,202と補
間係数発生部203からなっている。累積加算部200は式
(1)に示した変倍画像信号Yjの画素位置信号Ajを計算
する累積加算部であり、Aj=j・q+c(cは定数)の
累積加算を行なう。第1の粗画素位置信号生成部201は
累積加算部200からの画素位置信号Ajをmビット精度に
丸めて第1の粗画素位置信号Aj′を生成する。また、第
2の粗画素位置信号生成部202はAj′とmビット精度に
丸められたq′からBj′=Aj′+q′を計算して第2の
粗画素位置信号Bj′を生成する。これら第1および第2
の粗画素位置信号Aj,Bj′は補間係数発生部203に入力さ
れ、前記補間係数P1,P2,P3が発生される。
発生に係る部分の機能ブロック図であり、累積加算部20
0と第1および第2の粗画素位置信号生成部201,202と補
間係数発生部203からなっている。累積加算部200は式
(1)に示した変倍画像信号Yjの画素位置信号Ajを計算
する累積加算部であり、Aj=j・q+c(cは定数)の
累積加算を行なう。第1の粗画素位置信号生成部201は
累積加算部200からの画素位置信号Ajをmビット精度に
丸めて第1の粗画素位置信号Aj′を生成する。また、第
2の粗画素位置信号生成部202はAj′とmビット精度に
丸められたq′からBj′=Aj′+q′を計算して第2の
粗画素位置信号Bj′を生成する。これら第1および第2
の粗画素位置信号Aj,Bj′は補間係数発生部203に入力さ
れ、前記補間係数P1,P2,P3が発生される。
この第6図の拡大/縮小回路によれば、式(2)によ
る変倍処理を行うこともできる。その場合、補間係数P1
〜P3を、P3は1−b、P2はa′またはr′、P3は0また
はa′とし、セレクタ118で加算器115の出力信号を変倍
画像信号として選択すれば良い。実際には、式(1)
(2)のいずれか一方の変倍処理が行えれば十分であ
る。
る変倍処理を行うこともできる。その場合、補間係数P1
〜P3を、P3は1−b、P2はa′またはr′、P3は0また
はa′とし、セレクタ118で加算器115の出力信号を変倍
画像信号として選択すれば良い。実際には、式(1)
(2)のいずれか一方の変倍処理が行えれば十分であ
る。
以上の構成により、原画像信号の転送クロックに同期
して変倍画像信号を出力することが可能となる。
して変倍画像信号を出力することが可能となる。
なお、第6図の拡大/縮小回路では、変倍率1/2以下
の縮小は出来ないが、それ以下の変倍率の縮小について
は、ラッチと乗算器の数および加算器のビット数を増や
し、転送クロックCK1の一周期あたりの内部クロックCK3
の周期数を増やすことにより可能となる。
の縮小は出来ないが、それ以下の変倍率の縮小について
は、ラッチと乗算器の数および加算器のビット数を増や
し、転送クロックCK1の一周期あたりの内部クロックCK3
の周期数を増やすことにより可能となる。
次に、この発明の変倍方法によりモアレノイズが極め
て発生しにくくなる理由を述べる。
て発生しにくくなる理由を述べる。
一般に、連続信号をある離散化間隔Pで離散化する
と、原信号上のf/2以上の周波数成分がf/2以下にシフト
する、いわゆる折返しが生じることは良く知られてい
る。fは離散化周波数であり、離散化間隔Pの逆数であ
る。従って連続信号を離散化する場合には、離散化する
前に原連続信号のf/2以上の周波数成分をローパスフィ
ルタで除いておくことにより、折返しを防ぐことが行わ
れている。
と、原信号上のf/2以上の周波数成分がf/2以下にシフト
する、いわゆる折返しが生じることは良く知られてい
る。fは離散化周波数であり、離散化間隔Pの逆数であ
る。従って連続信号を離散化する場合には、離散化する
前に原連続信号のf/2以上の周波数成分をローパスフィ
ルタで除いておくことにより、折返しを防ぐことが行わ
れている。
しかし、折返しで多く問題となるのは、原連続信号に
変調用キャリヤなどの高い周波数成分のピークがある場
合に、それが折返しによって低周波域にシフトすること
により信号の質を劣化させる、いわゆるモアレ現象が発
生することである。例えば画像の場合には、視覚的に感
知しにくい印刷の網点が折返しによって視感度の高い低
周波域にシフトすることにより、画像上に本来存在しな
いモアレ網が観測され、著しく画質を劣化させる。従っ
て、モアレを起こす周波数のピークのみを除いておけ
ば、大抵の場合、画質の劣化は小さくなる。
変調用キャリヤなどの高い周波数成分のピークがある場
合に、それが折返しによって低周波域にシフトすること
により信号の質を劣化させる、いわゆるモアレ現象が発
生することである。例えば画像の場合には、視覚的に感
知しにくい印刷の網点が折返しによって視感度の高い低
周波域にシフトすることにより、画像上に本来存在しな
いモアレ網が観測され、著しく画質を劣化させる。従っ
て、モアレを起こす周波数のピークのみを除いておけ
ば、大抵の場合、画質の劣化は小さくなる。
ところで、変倍処理は換言すれば離散化密度の変換処
理であり、これは原離散化信号の連続化−ある関数との
畳み込み処理−再離散化の組合わせとみなせる。例え
ば、線形補間方式は離散化間隔(原離散化間隔)Pxの原
離散化信号X1を第8図(a)に示すように離散化の格子
点でのみ値をもつ連続信号とみなし、これに第9図
(a)に示すインパルス応答をもつ線形補間関数h
(t)を畳込み、得られた第8図(b)に示す信号Z
(t)を新たな離散化間隔(再離散化間隔)Pyで再離散
化した第8図(c)に示す信号Yjとみなすことができ
る。
理であり、これは原離散化信号の連続化−ある関数との
畳み込み処理−再離散化の組合わせとみなせる。例え
ば、線形補間方式は離散化間隔(原離散化間隔)Pxの原
離散化信号X1を第8図(a)に示すように離散化の格子
点でのみ値をもつ連続信号とみなし、これに第9図
(a)に示すインパルス応答をもつ線形補間関数h
(t)を畳込み、得られた第8図(b)に示す信号Z
(t)を新たな離散化間隔(再離散化間隔)Pyで再離散
化した第8図(c)に示す信号Yjとみなすことができ
る。
一方、この発明の変倍法では原離散化信号Xiを同様に
連続信号とみなし、これに第9図(b)に示すインパル
ス応答を持つ関数h′(t)を畳込んだ第10図(a)に
示す信号Z′(t)に、平滑化幅q′・Pxが再離散化間
隔Pyにほぼ等しい第9図(c)に示すインパルス応答を
もつ関数h″(t)を畳込むことにより平滑化処理を施
し、得られた第10図(b)に示す信号Z″(t)を再離
散化間隔Pyで再離散化した第10図(c)に示すYjを計算
している。ただし、q′は指定変倍率rの逆数を適当な
ビット精度で丸めたものである。この一連の処理を次式
(3)に示す。
連続信号とみなし、これに第9図(b)に示すインパル
ス応答を持つ関数h′(t)を畳込んだ第10図(a)に
示す信号Z′(t)に、平滑化幅q′・Pxが再離散化間
隔Pyにほぼ等しい第9図(c)に示すインパルス応答を
もつ関数h″(t)を畳込むことにより平滑化処理を施
し、得られた第10図(b)に示す信号Z″(t)を再離
散化間隔Pyで再離散化した第10図(c)に示すYjを計算
している。ただし、q′は指定変倍率rの逆数を適当な
ビット精度で丸めたものである。この一連の処理を次式
(3)に示す。
Z(t)=h(t)*X(t) Z′(t)=h′(t)*X(t) Z″(t)=h″(t)*Z′(t) (*は畳み込み積分を表わす) …(3) 線形補間と、この発明による変倍処理の周波数特性
を、それぞれ第11図(a)(b)に示す。これらはそれ
ぞれh(t)のフーリエ変換H(f)およびh′(t)
*h″(t)のフーリエ変換H′(f)・H″(f)で
ある。
を、それぞれ第11図(a)(b)に示す。これらはそれ
ぞれh(t)のフーリエ変換H(f)およびh′(t)
*h″(t)のフーリエ変換H′(f)・H″(f)で
ある。
ただし、fx,fyはそれぞれ原離散化間隔Px,再離散化間
隔Pyの逆数である。前者では周波数fxでのみ零点を持つ
のに対し、後者では周波数fxとfyの極く近傍で零点を持
つ。今、原離散化信号にfy+Δf(Δfは0に近い周波
数)の周波数にピークを持つと仮定する。これは原連続
信号がその周波数成分をもっている場合以外に、原信号
の低周波成分(fx−fy−Δf)が離散化により畳込まれ
て低い周波数Δfにシフトした場合にも起こり得る。こ
れらの周波数成分は再離散化により畳込まれて低い周波
数にシフトし、モアレノイズが発生する。線形補間では
補間処理によりfx+Δfの周波数成分はいくらか低減す
るが、周波数fyでの応答が変倍率によっては大きくなる
ため、完全になくすことはできず、依然としてモアレノ
イズが発生する。
隔Pyの逆数である。前者では周波数fxでのみ零点を持つ
のに対し、後者では周波数fxとfyの極く近傍で零点を持
つ。今、原離散化信号にfy+Δf(Δfは0に近い周波
数)の周波数にピークを持つと仮定する。これは原連続
信号がその周波数成分をもっている場合以外に、原信号
の低周波成分(fx−fy−Δf)が離散化により畳込まれ
て低い周波数Δfにシフトした場合にも起こり得る。こ
れらの周波数成分は再離散化により畳込まれて低い周波
数にシフトし、モアレノイズが発生する。線形補間では
補間処理によりfx+Δfの周波数成分はいくらか低減す
るが、周波数fyでの応答が変倍率によっては大きくなる
ため、完全になくすことはできず、依然としてモアレノ
イズが発生する。
これに対し、この発明の変倍処理では補間処理の周波
数応答がfyでほぼ0となるため、この極く近傍にあるモ
アレノイズを生ずるfy+Δfの周波数成分は再離散化の
前にほとんど除去され、モアレノイズは生じない。
数応答がfyでほぼ0となるため、この極く近傍にあるモ
アレノイズを生ずるfy+Δfの周波数成分は再離散化の
前にほとんど除去され、モアレノイズは生じない。
次に、この発明によればビット精度を粗くしてもかす
り状ノイズが発生しない理由を述べる。ここで、かすり
状ノイズとは変倍画像を求める際の補間係数の和を揺ら
ぎに起因する格子状のノイズをいう。
り状ノイズが発生しない理由を述べる。ここで、かすり
状ノイズとは変倍画像を求める際の補間係数の和を揺ら
ぎに起因する格子状のノイズをいう。
第12図(a)〜(c)は、それぞれ原画像の画素間を
3ビットで分割(8分割)した場合の種々の変倍法を示
している。ここで、指定変倍率は11/15である。また、
変倍画像の各画素の原画像に対する参照範囲の両端をそ
れぞれaj,bjで表わしている。
3ビットで分割(8分割)した場合の種々の変倍法を示
している。ここで、指定変倍率は11/15である。また、
変倍画像の各画素の原画像に対する参照範囲の両端をそ
れぞれaj,bjで表わしている。
第12図(a)の変倍法は、従来の投影法の補間演算精
度を粗くした方法であり、指定変倍率の逆数qを15/11
=10.9/8で表わし、aj=bj−1=fn(j・q)として変
倍画像を求める。但し、fn( )は、小数点以下3ビッ
トでの丸めを意味する。この変倍法では、変倍画像の1
画素当りの原画素参照領域が必ずしも一定にならない。
このため、かすり状ノイズが生じる。
度を粗くした方法であり、指定変倍率の逆数qを15/11
=10.9/8で表わし、aj=bj−1=fn(j・q)として変
倍画像を求める。但し、fn( )は、小数点以下3ビッ
トでの丸めを意味する。この変倍法では、変倍画像の1
画素当りの原画素参照領域が必ずしも一定にならない。
このため、かすり状ノイズが生じる。
第12図(b)の変倍法は、変倍率を2n/k(n,kは整
数)で近似する方法であり、変倍率の逆数q′を10/8で
近似し、aj=bj−1=j・qとして変倍画像を求める。
この方法では、変倍画像1画素当りの原画素参照領域が
一定(q′)のため、かすり状ノイズが生じないが、変
倍率自体を丸めてしまうため、高精度に変倍率を設定で
きない。また、変倍率を高精度に設定するには、画素間
の分割ビット数nの値を大きくしなければならないの
で、回路規模が大きくなる。
数)で近似する方法であり、変倍率の逆数q′を10/8で
近似し、aj=bj−1=j・qとして変倍画像を求める。
この方法では、変倍画像1画素当りの原画素参照領域が
一定(q′)のため、かすり状ノイズが生じないが、変
倍率自体を丸めてしまうため、高精度に変倍率を設定で
きない。また、変倍率を高精度に設定するには、画素間
の分割ビット数nの値を大きくしなければならないの
で、回路規模が大きくなる。
第12図(c)の変倍法は、この発明の実施例による方
法であり、指定変倍率rの逆数qを15/11=10.9/8で表
わし、q′=fn(q),aj=fn(j・q),bj=aj+q′
として変倍画像を求めるものである。従って、この発明
の方法では、変倍画像1画素当りの原画素の参照領域が
一定(q′)のため、かすり状ノイズが生じない。しか
も、変倍画像の再離散化位置(再サンプリング位置)aj
自体は、高精度なqを使って計算しているので、回路規
模をさほど増大させずに高精度の変倍率が設定できる。
法であり、指定変倍率rの逆数qを15/11=10.9/8で表
わし、q′=fn(q),aj=fn(j・q),bj=aj+q′
として変倍画像を求めるものである。従って、この発明
の方法では、変倍画像1画素当りの原画素の参照領域が
一定(q′)のため、かすり状ノイズが生じない。しか
も、変倍画像の再離散化位置(再サンプリング位置)aj
自体は、高精度なqを使って計算しているので、回路規
模をさほど増大させずに高精度の変倍率が設定できる。
なお、以上の実施例では変倍処理として全て一次元の
離散化密度を変換のみを行ったが、この発明は必ずしも
これに限るものではない。例えばzy軸上で定義されてい
る原画像信号に対し、まずx軸方向に拡大・縮小を行
い、その後、y軸方向に拡大・縮小を行うことにより、
2次元の拡大・縮小を行うことができる。この場合、キ
ャリッジの移動に伴う変倍は行わなくて良い。勿論、こ
の変倍法による変倍処理とキャリジの移動による変倍動
作とを併用してもよい。
離散化密度を変換のみを行ったが、この発明は必ずしも
これに限るものではない。例えばzy軸上で定義されてい
る原画像信号に対し、まずx軸方向に拡大・縮小を行
い、その後、y軸方向に拡大・縮小を行うことにより、
2次元の拡大・縮小を行うことができる。この場合、キ
ャリッジの移動に伴う変倍は行わなくて良い。勿論、こ
の変倍法による変倍処理とキャリジの移動による変倍動
作とを併用してもよい。
さらに、以上の実施例では変倍処理(離散化密度変換
処理)を信号処理回路で行ったが、同様の変換式に従っ
て処理をCPUを用いてソフトウェアで実行しても、同じ
効果が得られることは言うまでもない。その他、この発
明は要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施すること
ができる。
処理)を信号処理回路で行ったが、同様の変換式に従っ
て処理をCPUを用いてソフトウェアで実行しても、同じ
効果が得られることは言うまでもない。その他、この発
明は要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施すること
ができる。
[発明の効果] この発明によれば、信号の実時間処理に適した演算数
の少ない構成で、モアレノイズやかすりノイズの発生を
抑えつつ変倍処理を行なうことができ、かつ変倍率を高
精度に設定することができる。
の少ない構成で、モアレノイズやかすりノイズの発生を
抑えつつ変倍処理を行なうことができ、かつ変倍率を高
精度に設定することができる。
第1図はこの発明の変倍方法の一実施例における演算法
を説明するための図、第2図は補間法の原理を示す図、
第3図はこの発明が適用される画像入力装置の構成を示
すブロック図、第4図は第3図における画像読取り部の
構成を示すブロック図、第5図はこの発明の変倍方法の
他の実施例における演算法を説明するための図、第6図
は第3図における拡大/縮小回路のこの発明に基づく構
成を示すブロック図、第7図は第6図におけるコントロ
ーラ内の補間係数発生に関する部分の機能ブロック図、
第8図は線形補間の処理過程を示す図、第9図は線形補
間及びこの発明による変倍方法のインパルス応答を示す
図、第10図はこの発明による変倍方法の処理過程を示す
図、第11図は線形補間及びこの発明による変倍方法の周
波数応答を示す図、第12図は種々の変倍法における変倍
画像と原画像の参照領域との関係を示す図である。 14……拡大/縮小回路(変倍処理装置) 112〜114……第1の乗算器 115……加算器 116……第2の乗算器 200……累積加算部 201……第1の粗画素位置信号生成部 202……第2の粗画素位置信号生成部 203……補間係数発生部
を説明するための図、第2図は補間法の原理を示す図、
第3図はこの発明が適用される画像入力装置の構成を示
すブロック図、第4図は第3図における画像読取り部の
構成を示すブロック図、第5図はこの発明の変倍方法の
他の実施例における演算法を説明するための図、第6図
は第3図における拡大/縮小回路のこの発明に基づく構
成を示すブロック図、第7図は第6図におけるコントロ
ーラ内の補間係数発生に関する部分の機能ブロック図、
第8図は線形補間の処理過程を示す図、第9図は線形補
間及びこの発明による変倍方法のインパルス応答を示す
図、第10図はこの発明による変倍方法の処理過程を示す
図、第11図は線形補間及びこの発明による変倍方法の周
波数応答を示す図、第12図は種々の変倍法における変倍
画像と原画像の参照領域との関係を示す図である。 14……拡大/縮小回路(変倍処理装置) 112〜114……第1の乗算器 115……加算器 116……第2の乗算器 200……累積加算部 201……第1の粗画素位置信号生成部 202……第2の粗画素位置信号生成部 203……補間係数発生部
Claims (3)
- 【請求項1】ディジタル画像信号を指定変倍率に従って
変倍処理する方法において、 変倍画像信号の画素位置をnビット精度で計算するステ
ップと、 計算された前記画素位置をmビット(m<n)精度に丸
めて第1の粗画素位置信号を得るステップと、 前記第1の粗画素位置信号と前記指定変倍率を丸めた粗
変倍率、もしくは前記指定変倍率の逆数を丸めた粗逆数
とから、第2の粗画素位置信号を計算するステップと、 前記第1および第2の粗画素位置信号に従って前記変倍
画像信号を計算するステップと を具備することを特徴とするディジタル画像信号の変倍
処理方法。 - 【請求項2】所定の初期値に指定変倍率によって定まる
定数を累積加算してnビット精度の画素位置信号を出力
する累積加算手段と、 前記累積加算手段から出力される画素位置信号をmビッ
ト(m<n)精度に丸めて第1の粗画素位置信号を得る
手段と、 前記第1の粗画素位置信号と前記指定変倍率を丸めた粗
変倍率、もしくは前記指定変倍率の逆数を丸めた粗逆数
とから第2の粗画素位置信号を得る手段と、 前記第1および第2の粗画素位置信号によって定まる補
間係数を原ディジタル画像信号に乗じて複数の乗算結果
を得る第1の乗算手段と、 前記複数の乗算結果を加算する加算手段と、 この加算手段により得られた加算結果に前記粗変倍率に
よって定まる規格化係数を乗じて変倍処理されたディジ
タル画像信号を出力する第2の乗算手段と を具備することを特徴とするディジタル画像信号の変倍
処理装置。 - 【請求項3】所定の初期値に指定変倍率によって定まる
定数を累積加算してnビット精度の画素位置信号を出力
する累積加算手段と、 前記累積加算手段から出力される画素位置信号をmビッ
ト(m<n)精度に丸めて第1の粗画素位置信号を得る
手段と、 前記第1の粗画素位置信号と前記指定変倍率を丸めた粗
変倍率とから第2の粗画素位置信号を得る手段と、 前記第1および第2の粗画素位置信号と前記粗変倍率に
よって定まる補間係数を原ディジタル画像信号に乗じて
複数の乗算結果を得る乗算手段と、 前記複数の乗算結果を加算して変倍処理されたディジタ
ル画像信号を出力する加算手段と を具備することを特徴とするディジタル画像信号の変倍
処理装置。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1294879A JP2724224B2 (ja) | 1989-11-15 | 1989-11-15 | ディジタル画像信号の変倍処理方法および装置 |
| US07/549,435 US5200840A (en) | 1989-07-07 | 1990-07-06 | Image processing apparatus |
| DE69031769T DE69031769T2 (de) | 1989-07-07 | 1990-07-06 | Bildverarbeitungsgerät |
| CA002020627A CA2020627C (en) | 1989-07-07 | 1990-07-06 | Image processing apparatus |
| EP90307411A EP0407213B1 (en) | 1989-07-07 | 1990-07-06 | Image processing apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1294879A JP2724224B2 (ja) | 1989-11-15 | 1989-11-15 | ディジタル画像信号の変倍処理方法および装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03156579A JPH03156579A (ja) | 1991-07-04 |
| JP2724224B2 true JP2724224B2 (ja) | 1998-03-09 |
Family
ID=17813434
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1294879A Expired - Fee Related JP2724224B2 (ja) | 1989-07-07 | 1989-11-15 | ディジタル画像信号の変倍処理方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2724224B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB9825379D0 (en) * | 1998-11-19 | 1999-01-13 | Electrosonic Ltd | Image processing |
-
1989
- 1989-11-15 JP JP1294879A patent/JP2724224B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03156579A (ja) | 1991-07-04 |
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