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JP2724673B2 - 表流水の膜浄化方法およびそのための装置 - Google Patents
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JP2724673B2 - 表流水の膜浄化方法およびそのための装置 - Google Patents

表流水の膜浄化方法およびそのための装置

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JP2724673B2
JP2724673B2 JP6027444A JP2744494A JP2724673B2 JP 2724673 B2 JP2724673 B2 JP 2724673B2 JP 6027444 A JP6027444 A JP 6027444A JP 2744494 A JP2744494 A JP 2744494A JP 2724673 B2 JP2724673 B2 JP 2724673B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、河川水や湖沼水等の表
流水の腰浄化方法及びその装置に関するものであり、特
に限外または精密瀘過膜モジュールを利用した表流水の
浄化方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、河川水や湖沼水等の表流水から水
道水を得るための浄水処理システムとしては、凝集−沈
澱−砂濾過−塩素滅菌工程を経るのが一般的である。こ
のような工程を実現するためには、凝集池、沈澱池、砂
濾過池、塩素滅菌設備が必要であり、大きな設置スペー
スを要するという問題点がある。加えて、近年河川等の
水源の汚濁が進んでいるため、これに対する新しい高度
浄水処理システムの開発が求められ、上記工程に活性炭
処理システムやオゾン処理システムを付加することが提
案されている。
【0003】しかしながら、従来の浄水処理システムに
上述した活性炭処理システムやオゾン処理システムを付
加することは、設置スペースの更なる増加を招き、複雑
な計測制御技術をも必要とする新たな問題点が生ずる。
【0004】これに対し、限外または精密濾過膜と呼ば
れる新しい材料の利用技術が多方面にわたって提案され
ており、その一例として中空糸型限外または精密濾過膜
モジュールを使用した浄水処理システムの実用化が検討
されている。
【0005】その一例を図3を参照して説明する。図3
において、逆止弁20を経て導入された河川水等の原水
は、ポンプ21により昇圧されて中空糸型限外濾過膜モ
ジュール(以下、UFモジュールと呼ぶことがある)2
2に供給される。UFモジュール22は、簡単に言え
ば、中空糸状の限外濾過膜を多数集合させたものであ
り、この中空糸膜の内側に濁質成分を含む原水を供給す
ると、濁質成分を除去された透過水が中空糸膜外に得ら
れる。このようにして、UFモジュール22では、限外
濾過膜の濾過作用により濁質成分を除去した透過水を、
透過水自動弁23を通して次段の処理施設に供給する。
【0006】ところで、UFモジュール22内では中空
糸膜の内側表面に透過されない濁質成分が蓄積し、詰ま
って処理能力の低下、ひいては運転停止の原因となるの
で、これを排出する処理が必要である。これは、UFモ
ジュール22の中空糸膜に供給する水流を高速とするこ
とで実現されている。すなわち、中空糸膜の内表面に糸
の長さ方向と平行に高速の水流(クロスフロー)を与え
ることで中空糸膜の内表面に付着している濁質成分を、
いわばはぎとるものである。
【0007】このため、UFモジュール22内における
中空糸膜の内側に連通する出口には、濁質成分を大量に
含んだ濃縮水を濃縮水排出自動弁24を通してその一部
を常時排出する経路25と、高速の水流を得るためにU
Fモジュール22に供給された原水をポンプ21のサク
ション側に戻すための循環経路26が接続される。ポン
プ21のサクション側に戻される循環流量は、逆止弁2
0を経て供給される原水の流量に比べて通常10倍程度
以上とはるかに多い。このようなUFモジュール22か
らポンプ21のサクション側に原水を戻す処理方式は、
クロスフロー方式と呼ばれる。
【0008】前記のクロスフローのため、ポンプ21の
容量は、同程度の処理能力を持つ従来の凝集−沈澱−砂
濾過による浄水処理システムにおけるポンプの容量に比
べてはるかに大きく、従って電力消費量も従来方式のポ
ンプの電力消費量に比べてはるかに多く、ランニングコ
ストが高くなるという問題点がある。加えて、濃縮水の
排出は連続して行われており、例えば原水の流入量を1
としたとき、透過水を0.3得る場合は、濃縮水の割合
は0.7となり、水の大部分を捨てていることになるの
で、回収率は30%と悪いという問題点もある。なお、
ここでは透過水の流量をP、濃縮水の排出流量をCとす
ると、回収率は100×P/(P+C)(%)で表され
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】これに対して本発明者
等は先に図4に示す表流水の膜浄化方法および膜浄化装
置の運転方法を提案した(特願平4−215443号、
特開平6−31270と同じ)。図4において、逆止弁
30、ポンプ31、UFモジュール32、透過水自動弁
33、洗浄水排出自動弁34の構成に加えて、透過水を
蓄積するための透過水タンク37、蓄積された透過水を
UFモジュール32の出口側に戻して逆洗を行うための
ポンプ38、逆洗自動弁39とを設けている。この処理
システムの通常運転に際しては、透過水自動弁33を
開、洗浄水排出自動弁34、逆洗自動弁39は共に閉と
し、ポンプ38を停止状態におく。このようにして、逆
止弁30を経て導入された河川水等の原水は、ポンプ3
1により昇圧されてUFモジュール32に供給される。
UFモジュール32では、限外濾過膜の濾過作用により
濁質成分を除去した透過水を、透過水自動弁33を通し
て透過水タンク37に蓄積する。なお、この通常運転の
間、循環経路36を通して原水の流入量に対してゼロを
越え6倍以下程度の量のクロスフローが行われるが、透
過水量は原水量に等しい。逆洗は、例えば30分ないし
1時間程度の定時間間隔で30〜60秒の間行われる。
この場合、原水の供給を停止すると共に透過水自動弁3
3を閉、洗浄水排出経路35に設けた洗浄水排出自動弁
34、逆洗自動弁39は共に開とし、ポンプ31を停止
状態でポンプ38を運転する。このようにして、透過水
タンク37に蓄積された透過水の一部を利用してUFモ
ジュール32に対する逆洗が行われ、逆洗により中空糸
膜の内表面からはぎとられた濁質成分は、洗浄水ととも
に洗浄水排出自動弁34を通してシステム外に排出され
る。これによると逆洗に消費される水量は洗浄水排出水
量に等しくなる。
【0010】前記提案によれば限外または精密濾過膜モ
ジュールを利用した表流水の浄化処理システムにおい
て、全量濾過に近い回収率が得られ、またランニングコ
ストの低減化が図れることを明らかにした。
【0011】しかし前記提案の浄化システムにおいて
は、中空糸型濾過膜モジュールの原水の入口付近に汚泥
(濁質成分)が貯まり易く、また逆洗時における中空糸
型濾過膜の原水側の水流方向は通常運転時と変わらず、
中空糸の長さがその径に比べて非常に長いこともあって
濁質成分の排出が必ずしも十分とはいえなかった。その
ため逆洗から通常運転に復帰した際、排出されずに残っ
た濁質成分が再び濾過膜に付着し、逆洗によって流量が
前の通常運転開始時のレベルまで戻りにくく、従ってこ
のような通常運転と逆洗を繰り返すにつれ流量が次第に
低下するという改善すべき点があった。
【0012】なお特開平4−260422号公報には、
フィルタ膜モジュールを用い、通常運転と逆洗とを繰り
返しながら原水を処理する方法および装置が提案されて
いるが、逆洗時にも常に原水を膜モジュールに供給し続
けるものであり、逆洗時の原水の損失が非常に大きいも
のである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明等は前記課題に対
し鋭意検討した結果、逆洗による濁質成分を含んだ洗浄
水の排出経路の取り付け箇所及び逆洗方法を工夫するこ
とにより解決出来るとの知見を得て、本発明を完成させ
ることが出来た。
【0014】すなわち本発明の第一は、中空糸型眼外ま
たは精密濾過膜モジュールを用いてクロスフロー全量濾
過により表流水を浄化する方法において、前記中空糸型
濾過膜モジュールを該濾過膜モジュールからの透過水ま
たは別途供給される清浄水により圧力制御またはあらか
じめ定められた周期で所定圧力範囲で間欠的な逆洗を
うに際し、前記濾過膜モジュールに透過水出口経路を原
水側入口の近傍および透過水出口の近傍の二箇所に設
け、洗浄水排出経路を前記濾過膜モジュールの原水供給
経路および非透過水のクロスフロー循環経路の二箇所に
分岐して設置し、各逆洗の度に前記二箇所に設けた透過
水の出口経路のうち、洗浄水の排出経路から遠い位置に
ある透過水の出口経路から逆洗のための洗浄水を交互に
供給し、前記分岐して設置された洗浄水排出経路より交
互に排出させることを特徴とする表流水の膜浄化方法、
または、前記間欠的逆洗を行いながらその間欠的に行わ
れる逆洗とは無関係に、透過水の採取を停止した状態
で、原水による濾過膜モジュールのフラッシングまたは
逆洗を伴う原水による濾過膜モジュールのフラッシング
行程が割り込まれることを含む表流水の膜浄化方法であ
る。
【0015】さらに本発明の第二は、前記第一の方法
実施するための装置であって、中空糸型限外または精密
濾過膜モジュールを有し、原水を昇圧して前記濾過膜モ
ジュールに供給する原水供給ポンプ、前記原水供給ポン
プのサクション側に非透過水を還流させるクロスフロー
循環経路を有し、前記濾過膜モジュールには原水側入口
の近傍および非透過水出口の近傍に透過水の出口経路を
それぞれ設け、前記透過水の出口経路の合流点の下流に
透過水自動弁および前記透過水を貯留する透過水タンク
を設け、前記透過水タンクの透過水を前記透過水の両出
口経路に分けて戻すための逆洗用ポンプ、逆洗自動弁お
よび逆洗洗浄水供給方向切替手段を有する洗浄水供給経
路を設け、さらに前記濾過膜モジュールの原水供給経路
上であって原水供給ポンプと前記濾過膜モジュールとの
間および前記濾過膜モジュールの非透過水のクロスフロ
ー循環経路上にそれぞれ前記逆洗による洗浄水を排出す
るための洗浄水排出経路を分岐して設けたことを特徴と
する表流水の浄化装置、または前記装置に流量センサー
を有する装置である。
【0016】なお、前記濾過膜モジュールはその膜材質
が酢酸セルロースであることが好ましく、また中空糸膜
の内側に原水を供給する内圧方式が好ましい。
【0017】また、前記逆洗時の前記所定圧力範囲は、
前記濾過膜モジュールの耐圧以下であり、前記通常運転
時の運転圧の実質上1.0倍以上3倍以下とすることが
望ましい。さらに好ましくは、1.3倍以上である。
【0018】
【作用】本発明において、前述の課題は濾過膜表面に付
着した濁質成分の除去を圧力制御若しくは定時間間隔で
行われる前記圧力範囲による逆洗、または前記圧力範囲
で、かつ一定流量の逆洗により行い、その洗浄水を濾過
膜モジュールの原水供給経路に分岐して設置された洗浄
水排出経路より排出させることにより解決される。すな
わち、逆洗により濾過膜表面に付着した濁質成分は内圧
式では中空糸膜の外面側からの逆流により洗浄される
が、洗浄水の排出を前記の洗浄水排出経路より行うこと
により、逆洗時の原水側の水流が通常運転時とは逆の方
向となることから、原水側濾過膜表面に付着した濁質成
分の除去と排出がより良く行われるのである。 また、
空糸型濾過膜モジュールの透過水出口(逆洗のための透
過水入口)経路を濾過膜モジュールにおいて原水側入口
の近傍および非透過水出口の近傍の二箇所に設け、その
いずれか一方を使用し、片方を封止しておいてもよい
が、通常運転および逆洗の際一方のみを使用する場合
は、前記非透過水出口に近接した位置に設けられたもの
を使用することが好ましい。なお、濾過膜モジュール
は、圧力を一定にしても水温により透過水量が変化す
る。原水に温度変化が生じる場合には、低水温時には一
定圧力で逆洗水を移送してもより高温時より逆洗水量が
低下するため濾過膜モジュールの膜浄化効率も低下す
る。従って、かかる場合には、逆洗ポンプからの流量を
流量センサー等により一定量に調節したり、あるいは逆
洗ポンプに定量ポンプを使用することにより逆洗水量を
一定量にすることが好ましい。
【0019】本発明のさらに好ましい膜浄化方法は、前
記間欠的な逆洗を行う際、各逆洗の度に逆洗による洗浄
水を排出する洗浄水排出経路を下記の濾過膜モジュール
の原水供給経路に分岐して設置された洗浄水排出経路お
よび非透過水のクロスフロー循環経路に分岐して設置さ
れた洗浄水排出経路の2箇所より交互に排出させること
である。これにより、中空糸型濾過膜モジュール内を入
口側、出口側とも十分に逆洗浄することが可能となり、
濁質成分の残留を防ぎ、逆洗による濁質成分の排出が効
率よく行われることとなる。この場合、各逆洗の度に、
前記二箇所に設けられた透過水の出口経路のうち、洗浄
水の排出経路から遠い位置にある透過水の出口経路から
逆洗のための洗浄水を交互に供給することが特に好まし
い。このためには逆洗洗浄水供給方向切替手段を設け
る。なお、本発明における「交互」とは逆洗の度に連続
して2箇所の洗浄水排出経路から洗浄水を排出させるだ
けでなく、1回の逆洗ごとに洗浄水排出経路を切り替え
るものも含まれる。また必要により、二箇所の透過水の
出口経路に同時に洗浄水を供給してもよいことは勿論で
ある。
【0020】本発明において透過水の流量をP、洗浄水
の排出流量をCとすると、回収率は100×(P−C)
/P(%)で表され、本発明によれば、回収率90%以
上99%以下で運転することが可能である。
【0021】本発明の好ましい態様においては、逆洗終
了後通常の原水処理に復帰する前に、原水による濾過膜
モジュールのフラッシングを、前記逆洗よりも短時間行
う。これにより、逆洗では排出に至らなかった残留濁質
成分が強力な原水供給ポンプによる原水フラッシングに
より除去・排出されることとなる。前記フラッシングを
前記逆洗よりも短時間行う理由は、原水の損失を最小限
に抑えるためであり、通常逆洗時間の1/6〜1/12
程度で十分である。なお、前記フラッシング時に透過水
等を用いた逆洗を併用するとフラッシングの効果が増大
するので、更に好ましい。その際の逆洗水の流れ方向と
しては、通常フラッシングが原水処理時の原水流れ方向
と同一に行われることから、それと同一方向、すなわち
原水側入口の近傍に設けられた透過水出口から逆洗水を
供給し、フラッシングされた原水と共に非透過水のクロ
スフロー循環経路に分岐して設置された洗浄水排出経路
より排出させることが好ましい。なお当然ながら、逆洗
時および原水によるフラッシング時には、透過水の採取
は中断される。また、このような原水による濾過膜モジ
ュールのフラッシングあるいは、逆洗を併用した濾過膜
モジュールのフラッシングは、毎逆洗終了後に行なって
もよく、また逆洗数回後に1回の割合で行ってもよい。
さらに、間欠的逆洗とは独立させて、透過水の採取を停
止した状態で、前記原水による濾過膜モジュールのフラ
ッシングまたは逆洗を伴う原水による濾過膜モジュール
のフラッシング行程として一日に1〜7回、より好まし
くは1から3回、割り込んで実施してもよい。さらにな
お、濾過膜モジュールへの原水の供給を非透過水出口側
に切り替える切替弁システムを設け、原水の処理時およ
び逆洗時におけるフラッシングの際に適宜濾過膜モジュ
ールへの原水供給方向を非透過水出口側に切り替えるこ
ともできる。
【0022】前記逆洗には、濾過膜モジュールからの透
過水または別途供給される清浄水が用いられる。別途供
給される清浄水として前記濾過膜モジュールからの透過
水をオゾン処理または紫外線照射併用オゾン処理、これ
に続く活性炭処理などの後処理を行ったものであっても
もちろんよい。活性炭処理の後には、活性炭の微粉を除
くため必要に応じてフィルターを設ける。更に逆洗に使
用する透過水または清浄水には、次亜塩素酸塩、二酸化
塩素、塩素、過酸化水素、オゾンなどの酸化性殺菌剤を
注入してもよい。これにより膜面付着物への分解効果も
期待できる。
【0023】
【実施例】以下に、中空糸型濾過膜モジュールである
Fモジュールを用いた場合の本発明の一実施例につい
て、図面を参照して説明するが、精密濾過膜モジュール
を用いても同様に行うことが出来る。図1は本発明に
わる好ましい表流水の膜浄化方法を実施するための浄化
装置の構成を示す模式図である。 図1において、その構
成は、原水供給側から、逆止弁10、原水供給ポンプ1
1、並列経路である一方の流量調箇弁11aおよび他方
バイパス弁11b、UFモジュール12、原水側入口
12a、非透過水出口12b、中空糸束12c、UFモ
ジュール12内の透過水流路12d、UFモジュール1
2に原水側入り口12aの近傍および非透過水出口12
bの近傍の二箇所に設けた透過水出口12e、12f
有する透過水出口経路、逆洗洗浄水供給方向切替手段と
しての三方切替弁12g、透過水自動弁13、透過水を
蓄積するための透過水タンク17、蓄積された透過水を
UFモジュール12の透過水出口側に戻して逆洗を行う
ためのポンプ18、逆洗自動弁19からなっている。ま
た、洗浄水排出自動弁14a、14bを有する洗浄水排
出経路15a、15bを原水供給ポンプ11とUFモジ
ュール12の原水側入口12aとの間の原水供給経路
よび非透過水の循環するクロスフロー循環経路16の2
箇所にそれぞれ分岐して接続している。また、クロスフ
ロー循環経路16には弁16aを設けている。なお、逆
洗ポンプ18の流量を調節する流量センサー1を逆洗自
動弁19と三方切替弁12gとの間に有してもよい。
【0024】この処理システムの運転は次のようにして
行われる。通常運転に際しては、透過水自動弁13を
開、洗浄水排出自動弁14a、14b、逆洗自動弁19
は共に閉とし、ポンプ18を停止状態におく。このよう
にして、逆止弁10を経て導入された河川水等の原水
は、原水供給ポンプ11により昇圧されて、流量調節弁
11aを経由しUFモジュール12に供給される。UF
モジュール12では、限外濾過膜の濾過作用により濁質
成分を除去した透過水を、透過水出口12e、12f、
三方切替弁12g、透過水自動弁13を通して透過水タ
ンク17に蓄積する。なお、透過水出口12e、12f
は両者を同時に使用してもよく、片方のみ使用してもよ
く、さらには逆洗の度に交互に使用してもよい。この通
常運転の間、非透過水はクロスフロー循環経路16を通
して、原水の流入量に対して好ましくはゼロを越え6倍
以下程度の量のクロスフローが行われるが、透過水量は
原水量に等しい。
【0025】逆洗は、例えば30分ないし1時間程度の
定時間間隔で30〜60秒の間行われ、次の2種類の逆
洗を行う。逆洗モード(1)は、原水供給ポンプ11を
停止すると共に透過水自動弁13を閉、洗浄水排出自動
弁14b、逆洗自動弁19は共に開とし、ポンプ18を
運転する。また三方切替弁12gは透過水出口12fの
方に開としておく。このようにして、透過水タンク17
に蓄積された透過水の一部を利用してUFモジュール1
2に対する逆洗が透過水出口12fからの洗浄水により
行われ、逆洗により中空糸膜の内表面からはぎとられた
濁質成分は、洗浄水排出自動弁14bを通してシステム
外に排出される。このとき弁16aは閉とすることが好
ましい。洗浄水量は洗浄水排出水量に等しい。逆洗モー
ド(1)により12a付近の濁質が除去できる。尚、こ
の場合において逆洗流量センサー1を設置することによ
り逆洗流量を一定量に維持することができ、またはポン
プ18を定量ポンプとしても、一定量の逆洗水を供給す
ることができる。
【0026】しかし、12b付近の濁質はいまだ十分に
除去できていないため、引き続き、逆洗モード(2)に
入る。三方切替弁12gは透過水出口12eの方に開及
び、循環経路自動弁16a、透過水自動弁13を閉とし
ておく。そして洗浄水は透過水出口12eを経由してU
Fモジュール12に入り、濁質成分を含む洗浄水は同様
に洗浄水排出経路15a、同弁14aを経由してシステ
ム外に排出される。即ち、逆洗の度に、逆洗モード
(1)と逆洗モード(2)により運転することにより、
二箇所に設けた透過水出口(経路)12f,12eのう
ち、洗浄水の排出経路15b,15aから遠い位置にあ
る透過水出口(経路)12f,12eから逆洗のための
洗浄水を交互に供給し、排出経路15b,15aより交
互に排出されることになる。逆洗モード(2)終了後、
前記原水の処理の状態に復帰するが、その前に透過水自
動弁13、循環経路自動弁16aは閉、洗浄水排出弁1
4aは開で、逆洗自動弁19を開、ポンプ18を運転さ
せ、三方切替弁12gおよび透過水出口12eを経由し
て透過水による逆洗を行いながら、ポンプ11により原
水をフラッシングさせ洗浄水排出弁14aより排出させ
ると、前記逆洗のみでは排出されなかったモジュールの
原水側濁質成分が排出され易くなるので、極めて効果的
である。この場合、逆洗をしないで、単に原水によるフ
ラッシングを行ってもよいが、前記のように逆洗と共に
原水をフラッシングさせることがより好ましい。これら
のフラッシングは原水の損失が大きくならない程度の時
間、すなわち前記フラッシングを伴わない逆洗時間の1
/6〜1/12で十分である。なおフラッシングを行う
際には、バイパス弁11bを開とし、原水を一時的に大
量に流すことが好ましい。バイパス弁11bはフラッシ
ング時以外は閉とする。通常の原水処理時に使用する流
量調節弁11aとフラッシング時に使用するバイパス弁
11bの両者の代わりに、原水供給ポンプ11としてイ
ンバーター制御機能をもたせたものを使用することによ
り、それぞれの流量調節をポンプの回転数の変化により
行ってもよい。
【0027】図1の膜浄化装置の変形として、図2の装
置を使用することもできる。図2では11c〜11fか
らなる切替弁システムを設け、前記原水によるフラッシ
ングまたは透過水による逆洗を伴うフラッシングを行う
に当たり原水の通液方向をUFモジュール12の原水側
入口12aのみならず、非透過水出口12b側からも行
えるようにしたものである。図2の装置においては、通
常の原水処理時には弁11e、11dを開とし、11
c、11fを閉とする。原水によるフラッシングを12
a側から行うには、11eを開、11c、11fを閉と
し、12b側から行うには11cを開とし、11d、1
1eを閉とすれば足りる。なお、切替弁システム用い
ることにより原水を処理する際にも、適宜原水の濾過膜
モジュールへの供給方向を12b側にすることもでき
る。また逆洗洗浄水供給方向切替手段として図1の二方
向切替弁12gの代わりに弁12h、12iを用いるこ
ととし、更に殺菌剤注入ポンプ18aを取り付けた。そ
の他は図1と同様である。
【0028】以下、図1の浄化装置を用いて行った各種
の測定結果を参照しながら説明する。図5、6は、横軸
がそれぞれ運転時間、運転日数、縦軸がフラックスとも
称される単位面積・時間当たりの流量(以下、単に「流
量」と略す、(図には流束と示す)、単位はリットル/
・h)但し15℃、1kg/cm換算)変化との
関係を示した図である。運転条件としては、UFモジュ
ール12の材質に分画分子量150,000の酢酸セル
ロースを使用し、中空糸内径0.8mm、膜面積5
、平均運転圧0.5kg/cm、循環流水量50
0リットル/h、逆洗圧1.0Kg/cm、回収率9
5%とした。図5は片側逆洗のみを行った場合の参考
図、図6は交互逆洗(実施例)(黒丸印)を行った場合
と片側逆洗(参考例)(白丸印)を行った場合との比較
を示す図である。
【0029】図6には、逆洗後における通常運転時の透
過水の流量の変化の状態を示す。実施例(黒丸印)は、
逆洗毎に透過水出口12eおよび12fから交互に洗浄
水を供給し、供給した口より遠い位置にある排出経路
ら排出するようにして、洗浄水排出経路15aと15b
とを交互に使用して逆洗を行った場合(交互逆洗)と、
参考例(白丸印)として、前記図5に示す参考例(黒丸
印)と同様に、洗浄水排出経路15bのみを用いて逆洗
を行った場合(片側逆洗)との通常運転時の透過水の流
量の変化を示した。図6から分かるように、両排出経路
を交互に使用した方が、流量低下の小さいことが分か
る。
【0030】図5は、前述のように参考図であり、図中
の黒丸印は、図6に示す参考例と同じ条件(片側逆洗)
での結果を示す、白丸印は、前述の図4の膜浄化装置を
用いて同じ条件で運転した比較例の結果を示し、矢印は
逆洗した時点を示す。図5から明らかなように、参考例
(黒九印)の流量の低下は殆ど見られないのに対して、
比較例(白丸印)の場合は、逆洗を行っても濁質成分の
除去が不十分で目詰りを生じ、時間経過と共に流量が次
第に低下している。すなわち、図5および図6から、実
施例(交互逆洗)の場合は、従来の図4に示す膜浄化装
置を用いた比較例(片側逆洗)の場合に比較し、流量の
低下は長時間に渡り少なく、本願発明の装置を用い膜洗
浄方法によれば、長時間の運転をすることができるとい
う優れた効果を有している。
【0031】
【発明の効果】以上UFモジュールを例にして説明して
きたように、本発明による膜浄化方法およびその装置を
用いることにより、実質的に全量濾過に近い方式で無駄
に排出される洗浄水量が非常に少なく、高回収率で表流
水の膜浄化が達成できる。また逆洗が効率的に行われる
結果、流量の低下が小さいので長期間の運転も可能であ
る。また使用するUFモジュールまたは精密濾過膜モジ
ュールに対するクロスフロー量(循環量)も従来方式に
比べてはるかに少なくて済むので、UFモジュールまた
は精密濾過モジュールに原水を供給すると共に、クロス
フローを行うためのポンプも大容量のものを必要とせず
小型のものでよく、ポンプの電力消費量を大幅に減らす
ことが出来る。従って、従来の大循環量によるクロスフ
ローに比しランニングコストが小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による腰浄化方法を実施するための浄
化装置の構成を示す模式図である。
【図2】 本発明による膜浄化方法を実施するための浄
化装置の別の構成を示す模式図である。
【図3】 UFモジュール利用による従来の浄化方法を
実施するための構成を示す模式図である。
【図4】 UFモジュール利用による従来の浄化方法を
実施するための構成を示す模式図である。
【図5】 図6に示すものと同じ条件で、かつ片側逆洗
運転した場合の運転時間と流量の関係を示した図であ
る。
【図6】 図1に示された構成において、各種条件を設
定して運転した場合の交互逆洗と片側逆洗の流量の低下
に及ぼす影響を比較した図である。
【符号の説明】
1 逆洗流量センサー 10 逆止弁 11,18,18a ポンプ 11c,11d,11e,11f 弁 12 UFモジュール 12a 原水入口 12b 原水出口 12c 透過水側 12d 中空糸束 12e,f 透過水出口 12g 三方切替弁 13 透過水自動弁 14a,b 洗浄水排出自動弁 15a,b 洗浄水排出経路 16 循環経路 17 透過水タンク 19 逆洗自動弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−310220(JP,A) 特開 平2−8465(JP,A) 特開 平1−104309(JP,A) 特開 昭54−71085(JP,A) 特開 昭56−24006(JP,A) 特開 昭52−26379(JP,A) 特開 昭53−17581(JP,A) 実開 昭62−187606(JP,U)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空糸型限外または精密濾過膜モジュー
    ルを用いてクロスフロー全量濾過により表流水を浄化す
    る方法において、前記中空糸型濾過膜モジュールを該濾
    過膜モジュールからの透過水または別途供給される清浄
    水により圧力制御またはあらかじめ定められた周期で所
    定圧力範囲で間欠的な逆洗を行うに際し、前記濾過膜モ
    ジュールに透過水出口経路を原水側入口の近傍および非
    透過水出口の近傍の二箇所に設け、洗浄水排出経路を
    記濾過膜モジュールの原水供給経路および非透過水のク
    ロスフロー循環経路の二箇所に分岐して設置し、各逆洗
    の度に前記二箇所に設けた透過水の出口経路のうち、洗
    浄水の排出経路から遠い位置にある透過水の出口経路か
    ら逆洗のための洗浄水を交互に供給し、前記分岐して設
    置された洗浄水排出経路より交互に排出させることを特
    徴とする表流水の膜浄化方法。
  2. 【請求項2】 請求項に記載の表流水の浄化方法に
    おいて、間欠的な逆洗時の逆洗水量を水温に依らず一定
    量にすることを特徴とする表流水の膜浄化方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の表流水の膜浄
    化方法において、逆洗による洗浄水を洗浄水排水経路よ
    り排出させた後、透過水の採取を停止した状態で前記逆
    洗よりも短時間原水による濾過膜モジュールのフラッシ
    ングを行うことを含む表流水の膜浄化方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の表流水の膜浄化
    方法において、逆洗による洗浄水を洗浄水排水経路より
    排出させた後、透過水の採取を停止した状態で前記逆洗
    よりも短時間更に逆洗を継続しながら原水による濾過膜
    モジュールのフラッシングを行うことを含む表流水の膜
    浄化方法。
  5. 【請求項5】 請求項1または2に記載の表流水の膜浄
    化方法において、間欠的に行われる逆洗とは無関係に、
    透過水の採取を停止した状態で、原水による濾過膜モジ
    ュールのフラッシングまたは逆洗を伴う原水による濾過
    膜モジュールのフラッシング行程が割り込まれることを
    含む表流水の膜浄化方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の表
    流水の膜浄化方法において、前記濾過膜モジュールは、
    その膜材質が酢酸セルロースであることを特徴とする表
    流水の膜浄化方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の表
    流水の膜浄化方法において、前記中空糸型濾過膜モジュ
    ールを用いたクロスフロー濾過は、内圧方式であること
    を特徴とする表流水の膜浄化方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の方
    法を実施するための装置であって、中空糸型限外または
    精密濾過膜モジュールを有し、原水を昇圧して前記濾過
    膜モジュールに供給する原水供給ポンプ、前記原水供給
    ポンプのサクション側に非透過水を還流させるクロスフ
    ロー循環経路を有し、前記濾過膜モジュールには原水側
    入口の近傍および非透過水出口1の近傍に透過水の出口
    経路をそれぞれ設け、前記透過水の出口経路の合流点の
    下流に透過水自動弁および前記透過水を貯留する透過水
    タンクを設け、前記透過水タンクの透過水を前記透過水
    の両出口経路に分けて戻すための逆洗用ポンプ、逆洗自
    動弁および逆洗洗浄水供給方向切替手段を有する洗浄水
    供給経路を設け、さらに前記濾過膜モジュールの原水供
    給経路上であって原水供給ポンプと前記濾過モジュール
    との間および前記濾過膜モジュールの非透過水のクロス
    フロー循環経路上にそれぞれ前記逆洗による洗浄水を排
    出するための洗浄水排出経路を分岐して設けたことを特
    徴とする表流水の浄化装置。
  9. 【請求項9】 逆洗流量センサーを有することを特徴と
    する請求項記載の表流水の浄化装置。
  10. 【請求項10】 原水供給経路上に設けられた洗浄水排
    出経路の分岐と原水供給ポンプとの間の原水供給経路上
    に、並列経路を設け、前記並列経路の一方にバイパス弁
    を、もう一方に流量調節弁をそれぞれ設置した請求項
    または9記載の表流水の浄化装置。
  11. 【請求項11】 原水供給経路上であって前記並列経路
    と洗浄水排出経路の分岐との間に濾過膜モジュールへの
    原水の供給方向を濾過膜モジュールの非透過水出口側に
    切り替えるための切替弁システムを設けた請求項8〜1
    のいずれか1項に記載の表流水の浄化装置。
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