JP2731344B2 - 変異型ヒトリゾチーム - Google Patents
変異型ヒトリゾチームInfo
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- JP2731344B2 JP2731344B2 JP5335076A JP33507693A JP2731344B2 JP 2731344 B2 JP2731344 B2 JP 2731344B2 JP 5335076 A JP5335076 A JP 5335076A JP 33507693 A JP33507693 A JP 33507693A JP 2731344 B2 JP2731344 B2 JP 2731344B2
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- JP
- Japan
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- human lysozyme
- mutant human
- amino acid
- acid sequence
- pgelcys
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- Enzymes And Modification Thereof (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
Description
【0001】本発明は、組換DNA技術による変異型ヒ
トリゾチームおよびその製造に関するものである。より
詳しくは、本発明は、天然型ヒトリゾチーム(以下、単
にヒトリゾチームともいう)のアミノ酸配列の第74位
のVと第75位のNの間に細胞接着活性を有するアミノ
酸配列が挿入された変異型ヒトリゾチームをコードして
いる変異型ヒトリゾチーム遺伝子、該遺伝子を含有して
いる発現ベクター、該発現ベクターで形質転換された形
質転換体、該形質転換体を用いてヒトリゾチーム活性お
よび挿入されたアミノ酸配列に基づく細胞接着活性を有
するタンパク質を製造する方法、並びにこのようにして
製造された変異型ヒトリゾチームに関するものである。
トリゾチームおよびその製造に関するものである。より
詳しくは、本発明は、天然型ヒトリゾチーム(以下、単
にヒトリゾチームともいう)のアミノ酸配列の第74位
のVと第75位のNの間に細胞接着活性を有するアミノ
酸配列が挿入された変異型ヒトリゾチームをコードして
いる変異型ヒトリゾチーム遺伝子、該遺伝子を含有して
いる発現ベクター、該発現ベクターで形質転換された形
質転換体、該形質転換体を用いてヒトリゾチーム活性お
よび挿入されたアミノ酸配列に基づく細胞接着活性を有
するタンパク質を製造する方法、並びにこのようにして
製造された変異型ヒトリゾチームに関するものである。
【0002】リゾチームは1922年にフレミングによ
り発見された抗菌活性を有する酵素タンパク質であり、
細菌細胞壁のペプチドグリカンに作用してN−アセチル
グルコサミン(NAG)とN−アセチルムラミン酸(NA
M)との間のβ−1,4結合を特異的に切断することによ
り、溶菌を引き起こす。その分布は動物、植物、バクテ
リオファージなどに広く認められており、ヒトではおも
にミルク、涙、尿などに見い出されているが、その生理
的意義はまだ完全には明らかにされていない。ヒトリゾ
チームは、130残基のアミノ酸からなる単純タンパク
質で、分子内に4対のジスルフィド結合を有する。その
立体構造はArtymiukとBlakeにより解析が行なわれ(P.
J.Artymiuk, C.C.F.Blake, J.Mol.Biol., 152 737 198
1)、すでに完全なX線結晶解析がなされていたニワトリ
卵白リゾチームとほとんど等しい分子構造をもっている
ことがわかっている。一方、DNA組換え技術により、
卵白リゾチームのシグナルペプチドにヒトリゾチームを
接続したタンパク質をコードするDNAが化学合成さ
れ、これが酵母発現系においてヒトリゾチームと全く同
一のタンパク質を生産させることがすでに知られている
(K.Yoshimura et al.B.B.R.C. 145 712 1987, Y.Jigami
et al.Gene 43 273 1986)。この手法により現在まで
に多種の変異型ヒトリゾチームが創製され、リゾチーム
を用いたタンパク質の構造機能相関、安定性や折りたた
み機構に関して多くの成果が得られている(Y.Taniyama
et al.B.B.R.C.152 962 1988, Y.Taniyama et al.J.
B.C.2657570 1990など)。
り発見された抗菌活性を有する酵素タンパク質であり、
細菌細胞壁のペプチドグリカンに作用してN−アセチル
グルコサミン(NAG)とN−アセチルムラミン酸(NA
M)との間のβ−1,4結合を特異的に切断することによ
り、溶菌を引き起こす。その分布は動物、植物、バクテ
リオファージなどに広く認められており、ヒトではおも
にミルク、涙、尿などに見い出されているが、その生理
的意義はまだ完全には明らかにされていない。ヒトリゾ
チームは、130残基のアミノ酸からなる単純タンパク
質で、分子内に4対のジスルフィド結合を有する。その
立体構造はArtymiukとBlakeにより解析が行なわれ(P.
J.Artymiuk, C.C.F.Blake, J.Mol.Biol., 152 737 198
1)、すでに完全なX線結晶解析がなされていたニワトリ
卵白リゾチームとほとんど等しい分子構造をもっている
ことがわかっている。一方、DNA組換え技術により、
卵白リゾチームのシグナルペプチドにヒトリゾチームを
接続したタンパク質をコードするDNAが化学合成さ
れ、これが酵母発現系においてヒトリゾチームと全く同
一のタンパク質を生産させることがすでに知られている
(K.Yoshimura et al.B.B.R.C. 145 712 1987, Y.Jigami
et al.Gene 43 273 1986)。この手法により現在まで
に多種の変異型ヒトリゾチームが創製され、リゾチーム
を用いたタンパク質の構造機能相関、安定性や折りたた
み機構に関して多くの成果が得られている(Y.Taniyama
et al.B.B.R.C.152 962 1988, Y.Taniyama et al.J.
B.C.2657570 1990など)。
【0003】一方、フィブロネクチンは、コラーゲン、
エラスチン、プロテオグリカン、ラミニン、ビトロネク
チン、フィブリンなどと同様に細胞を取り囲む細胞外マ
トリックスの構成成分の一つであり、その分子内にヘパ
リン、フィブリン、コラーゲンなどの分子や細胞と相互
作用する部位を有する多機能性の糖タンパク質である。
約220KDaの2本のサブユニットからなり、全体と
しては440KDaぐらいの分子量を持つといわれてい
る。フィブロネクチンの細胞に対する相互作用、つまり
細胞接着という機能は、多細胞生物の発生と形態形成に
不可欠であるばかりでなく、臨床的にも創傷治癒、血栓
形成、癌転移などの病態の場においても重要な役割を演
じていることが知られている。また、フィブロネクチン
の合成ペプチドを用いたPierschbacherとRuoslahtiの
研究から(M.D.Pierschbacher & E.Ruoslahti, Nature
309 30 1984)、フィブロネクチンの細胞に対する結合部
位がRGD(Arg−Gly−Asp)という簡単な配列よりな
ることが示され、この細胞接着シグナルは、フィブリノ
ーゲン、ラミニン、コラーゲン、ビトロネクチンなどに
も共通に存在し、機能している。さらにフィブロネクチ
ンに対する細胞表面のレセプターも遺伝子が同定され、
他の細胞外マトリックスに関するレセプターと相同性が
あり、インテグリンファミリーとよばれている(E.Ruosl
ahti, Ann.Rev.Biochem.57 375 1988)。このように細
胞接着という重要な生体機能がRGDという簡単な配列
に収束できたことはきわめて興味深く、この接着シグナ
ルの立体構造に関しても情報が待たれているところであ
る。そこで、本発明者らは、以前、RGD配列を含む細
胞接着機能部位の高次構造を解析できるようなキメラ蛋
白質を創製することを目的とし、ヒトリゾチームにRG
D配列を含むペプチドを挿入した多機能性のキメラ蛋白
質(たとえば、RGDSを挿入したRGD4やTGRG
DSPAを挿入したRGD8)を創製した(T.Yamada et
al.J.B.C. 268 10588 1993)。ヒトリゾチームは本発
明者らによってすでに精密なX線結晶解析が完了し、そ
の立体構造の全容が明らかになっている。ヒトリゾチー
ム−RGDキメラ蛋白質がヒトリゾチームと類似の立体
構造をとるならば、RGD配列を含む挿入ペプチド部分
の構造解析はきわめて容易になってくると考えられる。
事実、創製したRGD4およびRGD8蛋白質はX線結
晶構造解析が比較的、容易に行われ、その解析結果か
ら、これらキメラ蛋白質のRGD配列はきわめてflexib
ilityの高い領域に存在することが示された(T.Yamada e
t al.J.B.C.268 105881993)。
エラスチン、プロテオグリカン、ラミニン、ビトロネク
チン、フィブリンなどと同様に細胞を取り囲む細胞外マ
トリックスの構成成分の一つであり、その分子内にヘパ
リン、フィブリン、コラーゲンなどの分子や細胞と相互
作用する部位を有する多機能性の糖タンパク質である。
約220KDaの2本のサブユニットからなり、全体と
しては440KDaぐらいの分子量を持つといわれてい
る。フィブロネクチンの細胞に対する相互作用、つまり
細胞接着という機能は、多細胞生物の発生と形態形成に
不可欠であるばかりでなく、臨床的にも創傷治癒、血栓
形成、癌転移などの病態の場においても重要な役割を演
じていることが知られている。また、フィブロネクチン
の合成ペプチドを用いたPierschbacherとRuoslahtiの
研究から(M.D.Pierschbacher & E.Ruoslahti, Nature
309 30 1984)、フィブロネクチンの細胞に対する結合部
位がRGD(Arg−Gly−Asp)という簡単な配列よりな
ることが示され、この細胞接着シグナルは、フィブリノ
ーゲン、ラミニン、コラーゲン、ビトロネクチンなどに
も共通に存在し、機能している。さらにフィブロネクチ
ンに対する細胞表面のレセプターも遺伝子が同定され、
他の細胞外マトリックスに関するレセプターと相同性が
あり、インテグリンファミリーとよばれている(E.Ruosl
ahti, Ann.Rev.Biochem.57 375 1988)。このように細
胞接着という重要な生体機能がRGDという簡単な配列
に収束できたことはきわめて興味深く、この接着シグナ
ルの立体構造に関しても情報が待たれているところであ
る。そこで、本発明者らは、以前、RGD配列を含む細
胞接着機能部位の高次構造を解析できるようなキメラ蛋
白質を創製することを目的とし、ヒトリゾチームにRG
D配列を含むペプチドを挿入した多機能性のキメラ蛋白
質(たとえば、RGDSを挿入したRGD4やTGRG
DSPAを挿入したRGD8)を創製した(T.Yamada et
al.J.B.C. 268 10588 1993)。ヒトリゾチームは本発
明者らによってすでに精密なX線結晶解析が完了し、そ
の立体構造の全容が明らかになっている。ヒトリゾチー
ム−RGDキメラ蛋白質がヒトリゾチームと類似の立体
構造をとるならば、RGD配列を含む挿入ペプチド部分
の構造解析はきわめて容易になってくると考えられる。
事実、創製したRGD4およびRGD8蛋白質はX線結
晶構造解析が比較的、容易に行われ、その解析結果か
ら、これらキメラ蛋白質のRGD配列はきわめてflexib
ilityの高い領域に存在することが示された(T.Yamada e
t al.J.B.C.268 105881993)。
【0004】本発明者らはRGD配列の細胞接着機能を
増強し、さらには、その機能構造を決定することが期待
できるキメラ蛋白質を創製した。創製した蛋白質はヒト
リゾチームの74位のVと75位のNの間にCRGD
C、CRGDSCおよびCGRGDSCを挿入したキメ
ラ蛋白質である。RGD配列を含有するペプチド(たと
えば、GRGDSPなど)はそれ自身、細胞接着作用や
他の接着蛋白質がもつ接着活性を阻害する作用を有して
いるが、これらのペプチドを環化させることにより(た
とえば、(cyclo)GRGDSPなど)、その作用が上昇す
ることが知られている(M.D.Pierschbacher & E.Ruosl
ahti J.B.C.262 17294 1987, H.Kumagai et al.B.
B.R.C. 177 74 1991)。従って、本発明者らが創製し
たキメラ蛋白質においても、RGD配列を取り囲む2つ
のシステイン残基がジスルフィド結合を形成することに
よりRGD領域が環化され、細胞接着活性が増強される
ことが十分に考えられる。また、RGDを含有するペプ
チドの場合と同様に、RGD領域が環化されることによ
って、その構造が制約をうけ、構造決定を可能にするこ
とが期待できる。さらにこの立体構造に関する情報が得
られれば、RGD配列を有する細胞接着シグナルに対す
るアゴニストやアンタゴニストが、ペプチドあるいは低
分子有機化合物でも設計できるであろう。しかも、細胞
接着という現象は創傷治癒、血栓形成、癌転移に関連性
が深いことから、設計されたアゴニストやアンタゴニス
トが臨床応用の場で利用される可能性は十分にあると考
えられる。また、ヒトリゾチーム−RGDキメラ蛋白質
自体に関しても、リゾチームに由来する抗菌作用とRG
D配列に由来する創傷治癒作用を合わせ持つことから、
例えば角膜損傷時などにおける殺菌作用を伴った治療薬
として、臨床応用が期待できる。
増強し、さらには、その機能構造を決定することが期待
できるキメラ蛋白質を創製した。創製した蛋白質はヒト
リゾチームの74位のVと75位のNの間にCRGD
C、CRGDSCおよびCGRGDSCを挿入したキメ
ラ蛋白質である。RGD配列を含有するペプチド(たと
えば、GRGDSPなど)はそれ自身、細胞接着作用や
他の接着蛋白質がもつ接着活性を阻害する作用を有して
いるが、これらのペプチドを環化させることにより(た
とえば、(cyclo)GRGDSPなど)、その作用が上昇す
ることが知られている(M.D.Pierschbacher & E.Ruosl
ahti J.B.C.262 17294 1987, H.Kumagai et al.B.
B.R.C. 177 74 1991)。従って、本発明者らが創製し
たキメラ蛋白質においても、RGD配列を取り囲む2つ
のシステイン残基がジスルフィド結合を形成することに
よりRGD領域が環化され、細胞接着活性が増強される
ことが十分に考えられる。また、RGDを含有するペプ
チドの場合と同様に、RGD領域が環化されることによ
って、その構造が制約をうけ、構造決定を可能にするこ
とが期待できる。さらにこの立体構造に関する情報が得
られれば、RGD配列を有する細胞接着シグナルに対す
るアゴニストやアンタゴニストが、ペプチドあるいは低
分子有機化合物でも設計できるであろう。しかも、細胞
接着という現象は創傷治癒、血栓形成、癌転移に関連性
が深いことから、設計されたアゴニストやアンタゴニス
トが臨床応用の場で利用される可能性は十分にあると考
えられる。また、ヒトリゾチーム−RGDキメラ蛋白質
自体に関しても、リゾチームに由来する抗菌作用とRG
D配列に由来する創傷治癒作用を合わせ持つことから、
例えば角膜損傷時などにおける殺菌作用を伴った治療薬
として、臨床応用が期待できる。
【0005】即ち、本発明は、天然型ヒトリゾチームの
アミノ酸配列の第74位のVと第75位のNの間に細胞
接着活性を有するアミノ酸配列が挿入されたポリペプチ
ドをコードしている変異型ヒトリゾチーム遺伝子を提供
するものである。挿入されるアミノ酸配列としては、C
RGDC、CRGDSCおよびCGRGDSCなどが挙
げられる。
アミノ酸配列の第74位のVと第75位のNの間に細胞
接着活性を有するアミノ酸配列が挿入されたポリペプチ
ドをコードしている変異型ヒトリゾチーム遺伝子を提供
するものである。挿入されるアミノ酸配列としては、C
RGDC、CRGDSCおよびCGRGDSCなどが挙
げられる。
【0006】また本発明は、上記の変異型ヒトリゾチー
ム遺伝子を含有する発現ベクターを提供するものであ
る。更に本発明は、上記の発現ベクターで形質転換され
た、変異型ヒトリゾチームを産生し、分泌し得る宿主細
胞を提供するものである。更に本発明は、上記の形質転
換宿主細胞を培養し、培養液中に分泌されたヒトリゾチ
ーム活性および挿入されたアミノ酸配列に基づく細胞接
着活性を有するタンパク質を分離し、所望により精製す
ることからなる変異型ヒトリゾチームの製造方法、およ
びこの方法によって製造された変異型ヒトリゾチームを
提供するものである。
ム遺伝子を含有する発現ベクターを提供するものであ
る。更に本発明は、上記の発現ベクターで形質転換され
た、変異型ヒトリゾチームを産生し、分泌し得る宿主細
胞を提供するものである。更に本発明は、上記の形質転
換宿主細胞を培養し、培養液中に分泌されたヒトリゾチ
ーム活性および挿入されたアミノ酸配列に基づく細胞接
着活性を有するタンパク質を分離し、所望により精製す
ることからなる変異型ヒトリゾチームの製造方法、およ
びこの方法によって製造された変異型ヒトリゾチームを
提供するものである。
【0007】本明細書に於いては、アミノ酸は以下に示
す一文字表示法によって記載されている。 Q グルタミン F フェニルアラ
ニン M メチオニン P プロリン N アスパラギン H ヒスチジン D アスパラギン酸 G グリシン I イソロイシン K リジン T スレオニン A アラニン L ロイシン R アルギニン S セリン C システイン Y チロシン W トリプトファ
ン E グルタミン酸 V バリン
す一文字表示法によって記載されている。 Q グルタミン F フェニルアラ
ニン M メチオニン P プロリン N アスパラギン H ヒスチジン D アスパラギン酸 G グリシン I イソロイシン K リジン T スレオニン A アラニン L ロイシン R アルギニン S セリン C システイン Y チロシン W トリプトファ
ン E グルタミン酸 V バリン
【0008】本発明の変異型ヒトリゾチーム遺伝子の調
製、該遺伝子を含有する発現ベクターの構築、該発現ベ
クターによる宿主細胞の形質転換、および得られた形質
転換体を用いる変異型ヒトリゾチームの製造は、全て本
出願人の出願に係る特開平1−86876号に開示した
方法に準じて行われた。
製、該遺伝子を含有する発現ベクターの構築、該発現ベ
クターによる宿主細胞の形質転換、および得られた形質
転換体を用いる変異型ヒトリゾチームの製造は、全て本
出願人の出願に係る特開平1−86876号に開示した
方法に準じて行われた。
【0009】即ち、図1に示すように、天然のヒトリゾ
チームのアミノ酸配列をコードしている合成遺伝子を含
有する公知のプラスミドpERI8602(特開平1−8
6876号)から、XhoI−SmaI制限断片を切り取っ
た。
チームのアミノ酸配列をコードしている合成遺伝子を含
有する公知のプラスミドpERI8602(特開平1−8
6876号)から、XhoI−SmaI制限断片を切り取っ
た。
【0010】一方、挿入しようとするアミノ酸配列をコ
ードする部分およびヒトリゾチームのXbaI−HincI
I部分を4本(上下各2本)のオリゴマーで合成し、M
13mp19hLZM RF DNA(特開平1−86876
号)のXbaI−HincII部位に挿入して、M13mp19
Cys−RGD3 RF DNA、M13mp19 Cys−R
GD4 RF DNAおよびM13mp19 Cys−RGD
5 RF DNAを得る。これをXhoIおよびSmaIで消
化することによって、所望のアミノ酸配列をコードして
いるヌクレオチド配列が挿入されたXhoI−SmaI制限
断片を得る。
ードする部分およびヒトリゾチームのXbaI−HincI
I部分を4本(上下各2本)のオリゴマーで合成し、M
13mp19hLZM RF DNA(特開平1−86876
号)のXbaI−HincII部位に挿入して、M13mp19
Cys−RGD3 RF DNA、M13mp19 Cys−R
GD4 RF DNAおよびM13mp19 Cys−RGD
5 RF DNAを得る。これをXhoIおよびSmaIで消
化することによって、所望のアミノ酸配列をコードして
いるヌクレオチド配列が挿入されたXhoI−SmaI制限
断片を得る。
【0011】このXhoI−SmaI断片をpERI860
2のXhoI−SmaI断片とライゲーションし、発現プラ
スミド、pGELCys−RGD3、pGELCys−RGD
4およびpGELCys−RGD5を構築する。これらの
プラスミドは全て同様にして構築されるが、代表的にp
GELCys−RGD4の構築模式図を図1に示す。
2のXhoI−SmaI断片とライゲーションし、発現プラ
スミド、pGELCys−RGD3、pGELCys−RGD
4およびpGELCys−RGD5を構築する。これらの
プラスミドは全て同様にして構築されるが、代表的にp
GELCys−RGD4の構築模式図を図1に示す。
【0012】以上に概説した一連の操作における個々の
操作は、当業者によく知られている。例えば、DNAの
クローニング等における大腸菌の形質転換は、コーエン
(Cohen)らの方法[Cohen,S.N.ら、プロシージング・オブ
・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンス(Pro
c.Natl.Acad.Sci.USA) 69 2110(1972)]によって行うこ
とができる。大腸菌宿主としては、たとえばE.coli T
G−1、E.coli DH−1、E.coli 294などを用い
ることができる。
操作は、当業者によく知られている。例えば、DNAの
クローニング等における大腸菌の形質転換は、コーエン
(Cohen)らの方法[Cohen,S.N.ら、プロシージング・オブ
・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンス(Pro
c.Natl.Acad.Sci.USA) 69 2110(1972)]によって行うこ
とができる。大腸菌宿主としては、たとえばE.coli T
G−1、E.coli DH−1、E.coli 294などを用い
ることができる。
【0013】また、形質転換体から、所望の遺伝子が挿
入されたプラスミドDNAを単離するには、アルカリ抽
出法[Birnboim,H.C.およびDoly,J.,ヌクレイック・アシ
ッズ・リサーチ(Nucleic Acids Res.) 7 1513(1979)]等
を利用することができる。次いで、プラスミドDNAを
適当な制限酵素で処理することによって、挿入された該
遺伝子を切り出し、たとえばアガロースゲル電気泳動あ
るいはポリアクリルアミド電気泳動によってこれを単離
する。これらの一連の操作は公知であり、文献、例えば
「モレキュラー・クローニング(Molecular Cloning)(19
82), Cold Spring Harbor Laboratory」に詳しく記載さ
れている。
入されたプラスミドDNAを単離するには、アルカリ抽
出法[Birnboim,H.C.およびDoly,J.,ヌクレイック・アシ
ッズ・リサーチ(Nucleic Acids Res.) 7 1513(1979)]等
を利用することができる。次いで、プラスミドDNAを
適当な制限酵素で処理することによって、挿入された該
遺伝子を切り出し、たとえばアガロースゲル電気泳動あ
るいはポリアクリルアミド電気泳動によってこれを単離
する。これらの一連の操作は公知であり、文献、例えば
「モレキュラー・クローニング(Molecular Cloning)(19
82), Cold Spring Harbor Laboratory」に詳しく記載さ
れている。
【0014】DNAの化学合成は、例えばCreaらの方法
[Crea,R.ら,プロシージング・オブ・ザ・ナショナル・
アカデミー・オブ・サイエンス(Proc.Natl.Acad.Sci.US
A) 75 765(1978)]などに従って行うことができる。
[Crea,R.ら,プロシージング・オブ・ザ・ナショナル・
アカデミー・オブ・サイエンス(Proc.Natl.Acad.Sci.US
A) 75 765(1978)]などに従って行うことができる。
【0015】さらに、DNAの所望の部位に、特異的に
変異を起こさせるためには、市販のキット(例えばアマ
ーシャム社製キットなど)が用いられ、その配列の確認
には、ジデオキシヌクレオチド合成鎖停止法[Sanger,F.
ら,プロシージング・オブ・ザ・ナショナル・アカデミ
ー・オブ・サイエンス(Proc.Natl.Acad.Sci.USA) 74 54
63(1977)]が用いられる。
変異を起こさせるためには、市販のキット(例えばアマ
ーシャム社製キットなど)が用いられ、その配列の確認
には、ジデオキシヌクレオチド合成鎖停止法[Sanger,F.
ら,プロシージング・オブ・ザ・ナショナル・アカデミ
ー・オブ・サイエンス(Proc.Natl.Acad.Sci.USA) 74 54
63(1977)]が用いられる。
【0016】本明細書では、天然型ヒトリゾチームをコ
ードしている発現プラスミドpERI8602を使用し
て本発明の発現プラスミドの構築例を示したが、これに
限定されない。
ードしている発現プラスミドpERI8602を使用し
て本発明の発現プラスミドの構築例を示したが、これに
限定されない。
【0017】酵母宿主の場合には、プロモーターとし
て、たとえばPHO5プロモーター、GLDプロモータ
ー、PGKプロモーター、ADHプロモーター、PHO
81プロモーター、GAL1プロモーター、GAL10
プロモーターなどが、動物細胞宿主を用いた場合には、
プロモーターとして、たとえばSV40初期遺伝子プロ
モーター、メタロチオネインプロモーター、ヒートショ
ックプロモーターなどがそれぞれ利用できる。なお発現
にエンハンサーの利用も効果的である。
て、たとえばPHO5プロモーター、GLDプロモータ
ー、PGKプロモーター、ADHプロモーター、PHO
81プロモーター、GAL1プロモーター、GAL10
プロモーターなどが、動物細胞宿主を用いた場合には、
プロモーターとして、たとえばSV40初期遺伝子プロ
モーター、メタロチオネインプロモーター、ヒートショ
ックプロモーターなどがそれぞれ利用できる。なお発現
にエンハンサーの利用も効果的である。
【0018】本発明のプラスミドpGELCys−RGD
3、pGELCys−RGD4およびpGELCys−RGD
5は、酵母宿主内で変異型ヒトリゾチームを発現させ、
分泌させるのに好適である。とりわけ好ましい宿主はサ
ッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisia
e)AH22である。
3、pGELCys−RGD4およびpGELCys−RGD
5は、酵母宿主内で変異型ヒトリゾチームを発現させ、
分泌させるのに好適である。とりわけ好ましい宿主はサ
ッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisia
e)AH22である。
【0019】本発明の変異ヒトリゾチーム遺伝子を動物
細胞用ベクターに挿入することにより、マウスL細胞、
チャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO)、さらには他
の真核細胞を宿主として用い得る。
細胞用ベクターに挿入することにより、マウスL細胞、
チャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO)、さらには他
の真核細胞を宿主として用い得る。
【0020】真核細胞の形質転換方法は当業者既知であ
り、例えば酵母の形質転換は、ヒネン(Hinnen)らの方法
[プロシージングス・オブ・ザ・ナショナル・アカデミ
ー・オブ・サイエンス(Proc.Natl.Acad.Sci.USA) 75 19
27 (1978)]により、また、真核細胞の形質転換は、「蛋
白質・核酸・酵素・28巻、1983年、 “組み換え遺伝子
の細胞への導入と発現"(共立出版)」記載の方法で行うこ
とができる。
り、例えば酵母の形質転換は、ヒネン(Hinnen)らの方法
[プロシージングス・オブ・ザ・ナショナル・アカデミ
ー・オブ・サイエンス(Proc.Natl.Acad.Sci.USA) 75 19
27 (1978)]により、また、真核細胞の形質転換は、「蛋
白質・核酸・酵素・28巻、1983年、 “組み換え遺伝子
の細胞への導入と発現"(共立出版)」記載の方法で行うこ
とができる。
【0021】形質転換体の培養も、当業者既知の方法の
いずれを用いても行うことができる。酵母を使用する場
合、培地としては、例えばバークホルダー(Burkholde
r)最小培地[ボスチヤン(Bostian,K.L.)ら,プロシージン
グス・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイ
エンス USA,77 4505(1980)]が挙げられる。培養は通常
15℃〜40℃、好ましくは24℃〜37℃で10〜1
44時間、好ましくは24〜96時間行い、必要に応じ
て通気や撹拌を加えてもよい。
いずれを用いても行うことができる。酵母を使用する場
合、培地としては、例えばバークホルダー(Burkholde
r)最小培地[ボスチヤン(Bostian,K.L.)ら,プロシージン
グス・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイ
エンス USA,77 4505(1980)]が挙げられる。培養は通常
15℃〜40℃、好ましくは24℃〜37℃で10〜1
44時間、好ましくは24〜96時間行い、必要に応じ
て通気や撹拌を加えてもよい。
【0022】動物細胞などの真核生物細胞を宿主とした
形質転換体を使用する場合には、培地として例えばイー
グル(Eagle)のMEM[H.Eagle,サイエンス(Science) 13
0 432(1959)]、ダルベッコ(Dulbecco)の改良イーグル培
地(Modified Eagle's Medium)[Orgad LaubおよびWillia
m J.Rutter,ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミ
ストリー(J.Biol.Chem.) 258 6043(1983)]などが挙げら
れる。培養は通常30〜42℃、好ましくは35℃〜3
7℃で約1〜10日間行う。
形質転換体を使用する場合には、培地として例えばイー
グル(Eagle)のMEM[H.Eagle,サイエンス(Science) 13
0 432(1959)]、ダルベッコ(Dulbecco)の改良イーグル培
地(Modified Eagle's Medium)[Orgad LaubおよびWillia
m J.Rutter,ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミ
ストリー(J.Biol.Chem.) 258 6043(1983)]などが挙げら
れる。培養は通常30〜42℃、好ましくは35℃〜3
7℃で約1〜10日間行う。
【0023】培養終了後、当業者既知の方法で細胞と上
清とを分離する。本発明の発現ベクターによれば、生成
した変異型ヒトリゾチームは効率良く分泌されるので上
清から得られるが、細胞内に残存する場合には、当分野
における通常の方法、例えば超音波破砕法、フレンチプ
レスなどを利用した破砕法、摩砕などの機械的破砕法、
細胞溶解酵素による破砕法などにより細胞を破砕した後
抽出する。さらに必要ならば、トリトン−X100、デ
オキシコーレートなどの界面活性剤を加え、産生された
変異型ヒトリゾチームを抽出する。得られた変異型ヒト
リゾチームは、通常のタンパク質精製法、例えば塩析、
等電点沈澱、ゲル濾過、イオン交換クロマトグラフィ
ー、高速液体クロマトグラフィー(HPLC、FPLC
等)などに従って精製することができる。
清とを分離する。本発明の発現ベクターによれば、生成
した変異型ヒトリゾチームは効率良く分泌されるので上
清から得られるが、細胞内に残存する場合には、当分野
における通常の方法、例えば超音波破砕法、フレンチプ
レスなどを利用した破砕法、摩砕などの機械的破砕法、
細胞溶解酵素による破砕法などにより細胞を破砕した後
抽出する。さらに必要ならば、トリトン−X100、デ
オキシコーレートなどの界面活性剤を加え、産生された
変異型ヒトリゾチームを抽出する。得られた変異型ヒト
リゾチームは、通常のタンパク質精製法、例えば塩析、
等電点沈澱、ゲル濾過、イオン交換クロマトグラフィ
ー、高速液体クロマトグラフィー(HPLC、FPLC
等)などに従って精製することができる。
【0024】このようにして得られた形質転換体培養物
から分離した培養上清並びに菌体中のヒトリゾチームを
精製単離し、その活性を後述のアッセイ法で測定したと
ころ、本発明の変異型ヒトリゾチームは、溶菌活性を保
持したままで強い細胞接着活性を発現させることがわか
った。
から分離した培養上清並びに菌体中のヒトリゾチームを
精製単離し、その活性を後述のアッセイ法で測定したと
ころ、本発明の変異型ヒトリゾチームは、溶菌活性を保
持したままで強い細胞接着活性を発現させることがわか
った。
【0025】即ち、本発明の変異ヒトリゾチーム遺伝子
を含んだ発現ベクターを適当な宿主に導入し、得られた
形質転換体を適当な条件下で培養し、培養上清のヒトリ
ゾチーム活性を有するタンパク質を単離し、所望により
常法にしたがって精製することにより、溶菌活性と細胞
接着活性を有する変異型ヒトリゾチームを得ることがで
きる。
を含んだ発現ベクターを適当な宿主に導入し、得られた
形質転換体を適当な条件下で培養し、培養上清のヒトリ
ゾチーム活性を有するタンパク質を単離し、所望により
常法にしたがって精製することにより、溶菌活性と細胞
接着活性を有する変異型ヒトリゾチームを得ることがで
きる。
【0026】以下、実施例を挙げ、本発明をさらに詳し
く説明する。尚、以下の実施例は単なる例示にすぎず、
如何なる意味においても、本発明を制限するものではな
い。
く説明する。尚、以下の実施例は単なる例示にすぎず、
如何なる意味においても、本発明を制限するものではな
い。
【0027】実施例1 RGD配列を含むペプチドをコ
ードする部分およびヒトリゾチームのXbaI−HincI
I部分に対応する合成オリゴヌクレオチドの作製 表1に示した8種類のオリゴヌクレオチドを、それぞれ
アプライド・バイオシステムズ社製のDNAシンセサイ
ザー380Bを用いて合成し、トリチル基を脱保護した
状態で得た。
ードする部分およびヒトリゾチームのXbaI−HincI
I部分に対応する合成オリゴヌクレオチドの作製 表1に示した8種類のオリゴヌクレオチドを、それぞれ
アプライド・バイオシステムズ社製のDNAシンセサイ
ザー380Bを用いて合成し、トリチル基を脱保護した
状態で得た。
【0028】
【表1】 合成オリゴヌクレオチド S R Y W C N D G 共通 5'-CTAGATATTGGTGTAACGATGGGA-3' 3'-TATAACCACATTGCTACCCTTCTGA-5' K T P G A V C R G D C Cys-RGD3 5'-AGACTCCAGGTGCTGTTTGCCGCGGTGATTGT-3' 3'-GGTCCACGACAAACGGCGCCACTAACA-5' K T P G A V C R G D S C Cys-RGD4 5'-AGACTCCAGGTGCCGTCTGCCGCGGTGATTCTTGT-3' 3'-GGTCCACGACAGACGGCGCCACTAAGAACA-5' K T P G A V C G R G D S C Cys-RGD5 5'-AGACTCCAGGTGCTGTTTGCGGCCGTGGTGATTCTTGT-3' 3'-GGTCCACGACAAACGCCGGCACCACTAAGAACA-5'
【0029】このオリゴヌクレオチドを55℃で6時間
アンモニア処理した後、乾固し、5OD260 量を、50
%尿素を含む10%ポリアクリルアミドゲル電気泳動に
負荷した。泳動後、ガラス板をはずし、TLCプレート
(メルクArt5554DC-AlutolienKieselgel-60F254)上でU
Vランプを照射して目的とするバンドを切り出し、0.
5M炭酸水素トリエチルアンモニウム溶液(0.5M T
EAB:和光核酸合成用)(5ml)中に室温で一晩浸し、ゲ
ルからの溶出を行った。次に、溶出されたオリゴヌクレ
オチドをSEP−PAKR C18カートリッジ(ウォー
ターズ製)に負荷し、25mM TEAB(15ml)で洗っ
たのち、17%アセトニトリル−0.1MTEAB(4m
l)で溶出し、乾固した。オリゴヌクレオチドの5'−リ
ン酸化は、50mM Tris−HCl(pH8.0)−10mM
MgCl2−5mM DTT溶液(20μl)中、精製した合成
オリゴヌクレオチド0.055OD260 量にT4ポリヌク
レオチドキナーゼ(宝酒造製)(10unit)を37℃で45
分間作用させて行い、95℃、5分間の熱処理でキナー
ゼを失活させた。
アンモニア処理した後、乾固し、5OD260 量を、50
%尿素を含む10%ポリアクリルアミドゲル電気泳動に
負荷した。泳動後、ガラス板をはずし、TLCプレート
(メルクArt5554DC-AlutolienKieselgel-60F254)上でU
Vランプを照射して目的とするバンドを切り出し、0.
5M炭酸水素トリエチルアンモニウム溶液(0.5M T
EAB:和光核酸合成用)(5ml)中に室温で一晩浸し、ゲ
ルからの溶出を行った。次に、溶出されたオリゴヌクレ
オチドをSEP−PAKR C18カートリッジ(ウォー
ターズ製)に負荷し、25mM TEAB(15ml)で洗っ
たのち、17%アセトニトリル−0.1MTEAB(4m
l)で溶出し、乾固した。オリゴヌクレオチドの5'−リ
ン酸化は、50mM Tris−HCl(pH8.0)−10mM
MgCl2−5mM DTT溶液(20μl)中、精製した合成
オリゴヌクレオチド0.055OD260 量にT4ポリヌク
レオチドキナーゼ(宝酒造製)(10unit)を37℃で45
分間作用させて行い、95℃、5分間の熱処理でキナー
ゼを失活させた。
【0030】実施例2 M13mp19hLZM RF D
NAからのXbaI−HincII消化フラグメントの作製 50mM Tris−HCl(pH7.5)−10mM MgCl2−
1mM DTT−100mM NaCl溶液(70μl)中、野
性型ヒトリゾチーム遺伝子が挿入されたM13mp19h
LZM RF DNA(15μg)に、XbaI−(宝酒造製)
(60unit)およびHincII(宝酒造製)(60unit)を3
7℃で1時間作用させた。次に0.8%低融点アガロー
ス(SeaPlaqueR agarose:FMC製)を用いてゲル電気泳動
し、XbaI−HincII消化フラグメントを精製した。
NAからのXbaI−HincII消化フラグメントの作製 50mM Tris−HCl(pH7.5)−10mM MgCl2−
1mM DTT−100mM NaCl溶液(70μl)中、野
性型ヒトリゾチーム遺伝子が挿入されたM13mp19h
LZM RF DNA(15μg)に、XbaI−(宝酒造製)
(60unit)およびHincII(宝酒造製)(60unit)を3
7℃で1時間作用させた。次に0.8%低融点アガロー
ス(SeaPlaqueR agarose:FMC製)を用いてゲル電気泳動
し、XbaI−HincII消化フラグメントを精製した。
【0031】実施例3 M13mp19 Cys−RGD4
RF DNAの作製 実施例2で得られたM13mp19hLZM RF XbaI
−HincII消化フラグメント(5μg)と実施例1で得ら
れた共通およびCys−RGD4作製用の合計4種類の合
成オリゴヌクレオチド0.055OD260 量を加えた後、
エタノール沈澱を行った。次に、T4DNAリガーゼ
(宝酒造製)(350unit)を加えて66mMTris−HCl(p
H7.6)−6.6mM MgCl2−10mM DTT−0.1m
M ATP溶液(20μl)中、16℃で一晩、反応させた
後、大腸菌TG−1株にトランスフェクトした。得られ
たクローンから、アルカリ抽出法によりM13mp RF
DNAを調製した。これらのクローンの中から東洋紡績
社製の7−デアザシーケネースキットを用いたDNAシ
ークエンシングにより、所望のクローンを選択した。
RF DNAの作製 実施例2で得られたM13mp19hLZM RF XbaI
−HincII消化フラグメント(5μg)と実施例1で得ら
れた共通およびCys−RGD4作製用の合計4種類の合
成オリゴヌクレオチド0.055OD260 量を加えた後、
エタノール沈澱を行った。次に、T4DNAリガーゼ
(宝酒造製)(350unit)を加えて66mMTris−HCl(p
H7.6)−6.6mM MgCl2−10mM DTT−0.1m
M ATP溶液(20μl)中、16℃で一晩、反応させた
後、大腸菌TG−1株にトランスフェクトした。得られ
たクローンから、アルカリ抽出法によりM13mp RF
DNAを調製した。これらのクローンの中から東洋紡績
社製の7−デアザシーケネースキットを用いたDNAシ
ークエンシングにより、所望のクローンを選択した。
【0032】実施例4 発現用ベクターpGELCys−
RGD4の作製 10mM Tris−HCl(pH8.0)−7mM MgCl2−2
0mM KCl−7mM 2−メルカプトエタノール溶液(1
5μl)中、実施例3で得られたM13mp19 Cys−R
GD4 RF DNA(各2μg)にSmaI(宝酒造製)(10
unit)を30℃で45分間作用させた。この反応液にさ
らに1.5M NaCl(1.3μl)とXhoI(宝酒造製)(1
0unit)を加え、蒸留水で20μlとした後、37℃で4
5分間反応させた。得られたXhoI−SmaIフラグメン
トを1%アガロース電気泳動によって精製した後、ミリ
ポア社製ウルトラフリーC3HVを用いて4000×
g、10分間の遠心を2回行い、回収した。同様にしてp
ERI8602(3μg)のXhoI−SmaI消化を行い、
得られたベクターのXhoI−SmaI断片を0.8%低融
点アガロースゲル電気泳動で精製した。このようにして
得られたM13mp19Cys−RGD4 RF DNAのX
hoI−SmaI断片(100ng)とpERI8602ベクタ
ーのXhoI−SmaI断片(300ng)を、宝酒造製DNA
ライゲーションキットを用いて結合させた後、大腸菌D
H−1株のコンピーテントセルにトラスンスフェクトさ
せた。得られたクローンを制限酵素消化によりスクリー
ニングし、所望のプラスミドDNA(pGELCys−RG
D4)を得た。得られたプラスミドDNAは、図4に示
す天然型ヒトリゾチームをコードするDNA配列中、太
線で示したヌクレオチドが表1のCys−RGD4で示さ
れるDNA断片で置換されているDNA配列を含んでい
ることを確認した。尚、Cys−RGD3およびCys−R
GD5についても同様の確認を行った。
RGD4の作製 10mM Tris−HCl(pH8.0)−7mM MgCl2−2
0mM KCl−7mM 2−メルカプトエタノール溶液(1
5μl)中、実施例3で得られたM13mp19 Cys−R
GD4 RF DNA(各2μg)にSmaI(宝酒造製)(10
unit)を30℃で45分間作用させた。この反応液にさ
らに1.5M NaCl(1.3μl)とXhoI(宝酒造製)(1
0unit)を加え、蒸留水で20μlとした後、37℃で4
5分間反応させた。得られたXhoI−SmaIフラグメン
トを1%アガロース電気泳動によって精製した後、ミリ
ポア社製ウルトラフリーC3HVを用いて4000×
g、10分間の遠心を2回行い、回収した。同様にしてp
ERI8602(3μg)のXhoI−SmaI消化を行い、
得られたベクターのXhoI−SmaI断片を0.8%低融
点アガロースゲル電気泳動で精製した。このようにして
得られたM13mp19Cys−RGD4 RF DNAのX
hoI−SmaI断片(100ng)とpERI8602ベクタ
ーのXhoI−SmaI断片(300ng)を、宝酒造製DNA
ライゲーションキットを用いて結合させた後、大腸菌D
H−1株のコンピーテントセルにトラスンスフェクトさ
せた。得られたクローンを制限酵素消化によりスクリー
ニングし、所望のプラスミドDNA(pGELCys−RG
D4)を得た。得られたプラスミドDNAは、図4に示
す天然型ヒトリゾチームをコードするDNA配列中、太
線で示したヌクレオチドが表1のCys−RGD4で示さ
れるDNA断片で置換されているDNA配列を含んでい
ることを確認した。尚、Cys−RGD3およびCys−R
GD5についても同様の確認を行った。
【0033】実施例5 酵母形質転換体の調製 実施例4で得た発現用プラスミドpGELCys−RGD
4でSaccharomyces cerevisiae AH22株(ロイシン
要求性)を形質転換させ、形質転換体S.cerevisiae A
H22/pGELCys−RGD4を得た。形質転換体に
おける変異型ヒトリゾチーム(Cys−RGD4)の分泌発
現は、Micrococcus菌体を含むアガロースプレート上で
のハロー活性、および液体培養での培養上清中の溶菌活
性を測定することによって確認された。尚、形質転換体
S.cerevisiae AH22/pGELCys−RGD4、並
びに同様にして得たS.cerevisiae AH22/pGEL
Cys−RGD3およびS.cerevisiae AH22/pGE
LCys−RGD5は、工業技術院生命工学工業技術研究
所に寄託されている(受託番号:FERM P−139
91,P−13990およびP−13992;受託日:
いずれも平成5年12月2日)。
4でSaccharomyces cerevisiae AH22株(ロイシン
要求性)を形質転換させ、形質転換体S.cerevisiae A
H22/pGELCys−RGD4を得た。形質転換体に
おける変異型ヒトリゾチーム(Cys−RGD4)の分泌発
現は、Micrococcus菌体を含むアガロースプレート上で
のハロー活性、および液体培養での培養上清中の溶菌活
性を測定することによって確認された。尚、形質転換体
S.cerevisiae AH22/pGELCys−RGD4、並
びに同様にして得たS.cerevisiae AH22/pGEL
Cys−RGD3およびS.cerevisiae AH22/pGE
LCys−RGD5は、工業技術院生命工学工業技術研究
所に寄託されている(受託番号:FERM P−139
91,P−13990およびP−13992;受託日:
いずれも平成5年12月2日)。
【0034】実施例6 酵母形質転換体の培養 実施例5で得た酵母形質転換体S.cerevisiae AH2
2/pGELCys−RGD4を、Burkholderの改変培地
III(1L当たり、KH2PO4(0.4g)、グルコース
(10g)、アスパラギン(5g)、シュークロース(80g)
とした)(5ml)を含む試験管に接種し、30℃で3日間
振盪培養した。得られた培養液(4ml)を同一培地III
(16ml)を含む200ml容コルベンに移し、30℃で1
日振盪培養した。この培養液(20ml)を同一培地III
(180ml)を含む500ml容コルベンに移し、30℃で
4日間振盪培養した。
2/pGELCys−RGD4を、Burkholderの改変培地
III(1L当たり、KH2PO4(0.4g)、グルコース
(10g)、アスパラギン(5g)、シュークロース(80g)
とした)(5ml)を含む試験管に接種し、30℃で3日間
振盪培養した。得られた培養液(4ml)を同一培地III
(16ml)を含む200ml容コルベンに移し、30℃で1
日振盪培養した。この培養液(20ml)を同一培地III
(180ml)を含む500ml容コルベンに移し、30℃で
4日間振盪培養した。
【0035】実施例7 変異型ヒトリゾチーム(Cys−
RGD4)の精製 実施例6で得た培養液から、遠心分離操作により培養上
清を得た。次に、50mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH
6.5)で平衡化したCM−トヨパール650Mカラム
(1.6cmφ×5cm,10ml)に20ml/hの流速で培養上
清を負荷した。同一緩衝液(50ml)で洗浄した後、0.
6M NaCl−50mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH6.
5)を用いて10ml/hの流速で溶出を行った。YM5メ
ンブレンを用いたダイアフロー装置によってこの溶出液
(10ml)を濃縮脱塩し、最終的に50mMリン酸ナトリ
ウム緩衝液(pH6.5)(1ml)の試料溶液とした。さら
に、Asahipak ES−502Cカラム(7.6mmφ×10
cm)を用いた高速液体クロマトグラフィーを下記の条件
で行った。A液:50mMリン酸ナトリウム(pH6.5)、
B液:0.6M Na2SO4−50mMリン酸ナトリウム(p
H6.5)、溶出条件:0分(%A85,%B15)−45分
(%A70,%B30)−50分(%A0,%B100)、流
速:1ml/min。本条件下で、変異型ヒトリゾチームCys
−RGD4は、30〜40分で溶出された。この画分を
集め、蒸留水に対して十分透析した後、凍結乾燥によっ
て最終標品を得た。Cys−RGD3、Cys−RGD4お
よびCys−RGD5のSDS−ポリアクリルアミドゲル
電気泳動(ゲル濃度15%, 還元条件)における泳動パタ
ーンを図2に示す。図2において、レーン1は天然型ヒ
トリゾチーム(2μg)、レーン2はCys−RGD3(2μ
g)、レーン3はCys−RGD4(2μg)、レーン4はCy
s−RGD5(2μg)、レーン5は分子量マーカー(2μ
g)の泳動パターンである。
RGD4)の精製 実施例6で得た培養液から、遠心分離操作により培養上
清を得た。次に、50mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH
6.5)で平衡化したCM−トヨパール650Mカラム
(1.6cmφ×5cm,10ml)に20ml/hの流速で培養上
清を負荷した。同一緩衝液(50ml)で洗浄した後、0.
6M NaCl−50mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH6.
5)を用いて10ml/hの流速で溶出を行った。YM5メ
ンブレンを用いたダイアフロー装置によってこの溶出液
(10ml)を濃縮脱塩し、最終的に50mMリン酸ナトリ
ウム緩衝液(pH6.5)(1ml)の試料溶液とした。さら
に、Asahipak ES−502Cカラム(7.6mmφ×10
cm)を用いた高速液体クロマトグラフィーを下記の条件
で行った。A液:50mMリン酸ナトリウム(pH6.5)、
B液:0.6M Na2SO4−50mMリン酸ナトリウム(p
H6.5)、溶出条件:0分(%A85,%B15)−45分
(%A70,%B30)−50分(%A0,%B100)、流
速:1ml/min。本条件下で、変異型ヒトリゾチームCys
−RGD4は、30〜40分で溶出された。この画分を
集め、蒸留水に対して十分透析した後、凍結乾燥によっ
て最終標品を得た。Cys−RGD3、Cys−RGD4お
よびCys−RGD5のSDS−ポリアクリルアミドゲル
電気泳動(ゲル濃度15%, 還元条件)における泳動パタ
ーンを図2に示す。図2において、レーン1は天然型ヒ
トリゾチーム(2μg)、レーン2はCys−RGD3(2μ
g)、レーン3はCys−RGD4(2μg)、レーン4はCy
s−RGD5(2μg)、レーン5は分子量マーカー(2μ
g)の泳動パターンである。
【0036】実施例8 変異型ヒトリゾチームCys−R
GD3、Cys−RGD4、およびCys−RGD5の溶菌
活性の測定 実施例2〜7と同様にして、変異型リゾチームCys−R
GD3、Cys−RGD4およびCys−RGD5を製造
し、0.1Mリン酸カリウム緩衝液(pH6.2)(2ml)中
でMicrococcus luteus(シグマ社製)(0.4mg)を基質と
して25℃で3分間反応させ、450nmにおける吸光度
の減小を測定することによって溶菌活性の測定を行なっ
た。標準ヒトリゾチームとしては、ミドリ十字製のヒト
尿由来の天然型ヒトリゾチームを使用した。試料液中の
ヒトリゾチーム蛋白量は、280nmにおける吸光度をも
とに決定された。溶菌活性の測定を3回行って得た結果
は、以下の表2に示す通りであった。
GD3、Cys−RGD4、およびCys−RGD5の溶菌
活性の測定 実施例2〜7と同様にして、変異型リゾチームCys−R
GD3、Cys−RGD4およびCys−RGD5を製造
し、0.1Mリン酸カリウム緩衝液(pH6.2)(2ml)中
でMicrococcus luteus(シグマ社製)(0.4mg)を基質と
して25℃で3分間反応させ、450nmにおける吸光度
の減小を測定することによって溶菌活性の測定を行なっ
た。標準ヒトリゾチームとしては、ミドリ十字製のヒト
尿由来の天然型ヒトリゾチームを使用した。試料液中の
ヒトリゾチーム蛋白量は、280nmにおける吸光度をも
とに決定された。溶菌活性の測定を3回行って得た結果
は、以下の表2に示す通りであった。
【0037】
【表2】 溶菌活性(%) 天然型ヒトリゾチーム 100 Cys−RGD3 90 Cys−RGD4 97 Cys−RGD5 92
【0038】実施例9 変異型ヒトリゾチームCys−R
GD3、Cys−RGD4およびCys−RGD5の細胞接
着活性の測定 1)試料の調製 試料を0.1M NaHCO3で希釈し、テルモ社製24穴
平型プレートにウエル当り400μl添加し、4℃で一
晩吸着させた。PBSで洗浄後、1%BSAを含むPB
S(500μl)を加え、室温で3〜4時間インキュベー
トした後、PBSで洗浄し、接着活性の測定に用いた。
GD3、Cys−RGD4およびCys−RGD5の細胞接
着活性の測定 1)試料の調製 試料を0.1M NaHCO3で希釈し、テルモ社製24穴
平型プレートにウエル当り400μl添加し、4℃で一
晩吸着させた。PBSで洗浄後、1%BSAを含むPB
S(500μl)を加え、室温で3〜4時間インキュベー
トした後、PBSで洗浄し、接着活性の測定に用いた。
【0039】2)細胞懸濁液の調製 継代培養中のBHK細胞を、0.25%トリプシン、0.
02%EDTAを含むPBS中、37℃で2分間インキ
ュベートしてはく離した後、氷冷したDME/HEPE
S生理的食塩水(1:1)(10ml)に懸濁した。ここで、
DMEはダルベッコの最少培地を表わし、HEPES生
理的食塩水は137mM NaClおよび3mM KClを含
む20mM HEPESバッファー(pH7.1)を表わす。
遠心分離して上清を除き、STI(大豆トリプシンイン
ヒビター)(1mg)を含有している氷冷DME/HEPES
生理的食塩水(10ml)に細胞を懸濁させた。遠心分離
し、STI不含の氷冷DME/HEPES生理的食塩水
で洗浄した後、細胞を同液に1×105cells/mlとなる
ように懸濁した。
02%EDTAを含むPBS中、37℃で2分間インキ
ュベートしてはく離した後、氷冷したDME/HEPE
S生理的食塩水(1:1)(10ml)に懸濁した。ここで、
DMEはダルベッコの最少培地を表わし、HEPES生
理的食塩水は137mM NaClおよび3mM KClを含
む20mM HEPESバッファー(pH7.1)を表わす。
遠心分離して上清を除き、STI(大豆トリプシンイン
ヒビター)(1mg)を含有している氷冷DME/HEPES
生理的食塩水(10ml)に細胞を懸濁させた。遠心分離
し、STI不含の氷冷DME/HEPES生理的食塩水
で洗浄した後、細胞を同液に1×105cells/mlとなる
ように懸濁した。
【0040】3)接着活性の測定 上記試料を吸着させたプレートに細胞懸濁液(300μ
l)を加え、37℃で1時間インキュベートした。37℃
のDME/HEPES生理的食塩水で3回洗浄すること
によって未吸着の細胞を除き、残った細胞を4%ホルマ
リン/PBSで固定し、顕微鏡下に細胞の伸展を観察し
た。
l)を加え、37℃で1時間インキュベートした。37℃
のDME/HEPES生理的食塩水で3回洗浄すること
によって未吸着の細胞を除き、残った細胞を4%ホルマ
リン/PBSで固定し、顕微鏡下に細胞の伸展を観察し
た。
【0041】測定結果を図3に示す。横軸は測定系に添
加された試料蛋白質の濃度、縦軸は伸展が観察された細
胞の個数を示している。図3から、細胞接着活性はCys
−RGD5<Cys−RGD4=Cys−RGD3の順に増
大していることが認められた。また、RGD4の接着活
性と比較すると、Cys−RGD4の接着活性は2〜3倍
高いことも認められた。
加された試料蛋白質の濃度、縦軸は伸展が観察された細
胞の個数を示している。図3から、細胞接着活性はCys
−RGD5<Cys−RGD4=Cys−RGD3の順に増
大していることが認められた。また、RGD4の接着活
性と比較すると、Cys−RGD4の接着活性は2〜3倍
高いことも認められた。
【図1】 酵母における変異型ヒトリゾチーム発現用ベ
クターpGELCys−RGD4の構築に関する模式図で
ある。
クターpGELCys−RGD4の構築に関する模式図で
ある。
【図2】 変異型ヒトリゾチームCys−RGD3、Cys
−RGD4およびCys−RGD5のSDS−ポリアクリ
ルアミドゲル電気泳動の結果を示す写真の模写図であ
る。
−RGD4およびCys−RGD5のSDS−ポリアクリ
ルアミドゲル電気泳動の結果を示す写真の模写図であ
る。
【図3】 変異型ヒトリゾチームCys−RGD3、Cys
−RGD4およびCys−RGD5の細胞接着活性の測定
結果を示したグラフである。
−RGD4およびCys−RGD5の細胞接着活性の測定
結果を示したグラフである。
【図4】 天然型ヒトリゾチームをコードするDNA配
列および対応するアミノ酸配列を示す模式図。太線は表
1に示す変異部位をコードするDNAで置換される部位
を示す。
列および対応するアミノ酸配列を示す模式図。太線は表
1に示す変異部位をコードするDNAで置換される部位
を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12N 9/36 C12R 1:865)
Claims (14)
- 【請求項1】 天然型ヒトリゾチームのアミノ酸配列の
第74位のV残基と第75位のN残基の間に、細胞接着
活性を有するアミノ酸配列RGDを含みかつ両端にC残
基を有するアミノ酸配列が挿入されたポリペプチドをコ
ードしている変異型ヒトリゾチーム遺伝子。 - 【請求項2】 挿入された細胞接着活性を有するアミノ
酸配列がCRGDCである請求項1に記載の変異型ヒト
リゾチーム遺伝子。 - 【請求項3】 挿入された細胞接着活性を有するアミノ
酸配列がCRGDSCである請求項1に記載の変異型ヒ
トリゾチーム遺伝子。 - 【請求項4】 挿入された細胞接着活性を有するアミノ
酸配列がCGRGDSCである請求項1に記載の変異型
ヒトリゾチーム遺伝子。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の変異型
ヒトリゾチーム遺伝子を含有し、真核生物内で自律的に
複製可能な発現ベクター。 - 【請求項6】 プラスミドpGELCys−RGD3であ
る請求項5に記載の発現ベクター。 - 【請求項7】 プラスミドpGELCys−RGD4であ
る請求項5に記載の発現ベクター。 - 【請求項8】 プラスミドpGELCys−RGD5であ
る請求項5に記載の発現ベクター。 - 【請求項9】 請求項5〜8のいずれかに記載の発現ベ
クターで形質転換された、変異型ヒトリゾチームを産生
し、分泌し得る宿主細胞。 - 【請求項10】 形質転換体Saccharomyces cerevisia
e AH22/pGELCys−RGD3である請求項9に
記載の宿主細胞。 - 【請求項11】 形質転換体Saccharomyces cerevisia
e AH22/pGELCys−RGD4である請求項9に
記載の宿主細胞。 - 【請求項12】 形質転換体Saccharomyces cerevisia
e AH22/pGELCys−RGD5である請求項9に
記載の宿主細胞。 - 【請求項13】 請求項9〜12のいずれかに記載の形
質転換体を培養し、培養液中に分泌されたヒトリゾチー
ム活性および挿入されたアミノ酸配列に基づく細胞接着
活性を有するタンパク質を分離し、所望により精製する
ことからなる変異型ヒトリゾチームの製造方法。 - 【請求項14】 請求項13に記載の方法で製造された
変異型ヒトリゾチーム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5335076A JP2731344B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 変異型ヒトリゾチーム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5335076A JP2731344B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 変異型ヒトリゾチーム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07184658A JPH07184658A (ja) | 1995-07-25 |
| JP2731344B2 true JP2731344B2 (ja) | 1998-03-25 |
Family
ID=18284499
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5335076A Expired - Lifetime JP2731344B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 変異型ヒトリゾチーム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2731344B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1252257C (zh) * | 2001-03-02 | 2006-04-19 | 复旦大学 | 人类g型溶菌酶、其编码序列、制法及用途 |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP5335076A patent/JP2731344B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
| Title |
|---|
| THE JOURNAL OF BIOLOGICAL CHEMISTRY VOL.268 NO.14 PP.10588−10592(1993) |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07184658A (ja) | 1995-07-25 |
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