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JP2732811B2 - 感熱色素転写用シアン色素供与体要素 - Google Patents
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JP2732811B2 - 感熱色素転写用シアン色素供与体要素 - Google Patents

感熱色素転写用シアン色素供与体要素

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JP2732811B2
JP2732811B2 JP31025594A JP31025594A JP2732811B2 JP 2732811 B2 JP2732811 B2 JP 2732811B2 JP 31025594 A JP31025594 A JP 31025594A JP 31025594 A JP31025594 A JP 31025594A JP 2732811 B2 JP2732811 B2 JP 2732811B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱色素転写用の色素供
与体要素に関する。より詳細には、本発明は、少なくと
も1種の色素が分子間水素結合可能な基で置換されたア
ルキル基を含有するインドアニリン系色素の混合物を使
用することに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、カラービデオカメラから電子的に
発生させた画像からプリントを得るための感熱転写装置
が開発されている。このようなプリントを得る方法の一
つによると、まず電子像をカラーフィルターによって色
分解する。次いで、それぞれの色分解画像を電気信号に
変換する。その後、これらの信号を操作して、シアン、
マゼンタ及びイエローの電気信号を発生させ、これらの
信号を感熱プリンターへ伝送する。プリントを得るた
め、シアン、マゼンタまたはイエローの色素供与体要素
を色素受容要素と向い合わせて配置する。次いで、それ
ら二つの要素を感熱プリントヘッドと定盤ローラーとの
間に挿入する。ライン型感熱プリントヘッドを使用し
て、色素供与体シートの裏側から熱をかける。感熱プリ
ントヘッドは数多くの加熱要素を有し、シアン、マゼン
タ及びイエローの信号に応じて逐次加熱される。その
後、この処理を他の2色について繰り返す。こうして、
スクリーンで見た元の画像に対応するカラーハードコピ
ーが得られる。この方法とそれを実施するための装置に
ついての詳細が、米国特許第4,621,271号明細
書に記載されている。
【0003】どの感熱色素供与体要素にとっても重要な
要件は、その有用な寿命にわたり画質の劣化を伴うこと
なく性能を維持することである。抵抗ヘッド式感熱色素
転写用の色素供与体要素の色素層は、高分子量バインダ
ーと拡散性色素を一般に含む。この層に含まれる色素の
パーセントは非常に高いのが典型的であり、20〜80
%の範囲にある。色素は通常、バインダー中に溶解して
いるか、または相分離して小さなドメインを形成してい
る。色素供与体要素の保存時には、温度や湿度が高くな
ることがあり、また要素がスプールに巻き付けられてい
る場合には色素供与体要素の裏側に塗被されているスリ
ップ層と色素層とが接触することになる。このスリップ
層は移動性の潤滑油または滑剤を含むことがあり、これ
らが色素層に対し可塑剤または溶剤として作用する恐れ
がある。このため、色素が移動し易くなり、その結果、
相分離がさらに進んだり、色素が表面に移行したり、或
いは色素が結晶化したりするといったような層変化をも
たらす場合がある。また、色素がスリップ層へと転写す
ることもある。このような変化は、センシトメトリーの
変動や、明斑点または暗斑点による不均一な印刷、並び
にプリントの高濃度領域から低濃度領域への色素のにじ
み、を一般にもたらす。
【0004】米国特許第4,695,287号明細書
は、感熱色素転写用色素供与体要素において、分子間水
素結合可能な色素をはじめとする2−カルバモイル−4
−〔N−(p−置換アミノアリール)イミノ〕−1,4
−ナフトキノンを含むシアン色素を使用することについ
て記載している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記米
国特許明細書には、供与体の保存特性を改善するために
この種の色素を混合することについては何ら記載が無
い。本発明の目的は、印刷時の適切な色素効率を維持す
ると共に、保存時のセンシトメトリー的変化を最小限に
抑える、そのような感熱色素転写用色素供与体要素を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】これら及びその他の目的
は、高分子量バインダー中に分散された色素を含む色素
層を表面に担持する支持体を含む感熱色素転写画像形成
用シアン色素供与体要素であって、前記色素は異なる少
なくとも2種のシアン色素の混合物を含み、前記色素の
各々は2−カルバモイル−4−〔N−(p−置換アミノ
アリール)イミノ〕−1,4−ナフトキノンを含み、但
し、前記色素の少なくとも1種は、前記2−カルバモイ
ル基とは別の分子間水素結合可能な基で置換されたアル
キル基をさらに含有し且つ、前記シアン色素混合物の全
量に対し10重量%以上の濃度で存在する、前記感熱色
素転写画像形成用シアン色素供与体要素を構成とする本
発明によって達成される。
【0007】本発明の好ましい態様では、本発明による
混合物中のシアン色素の各々は以下の式で表される。
【0008】
【化1】
【0009】上式中、R1 、R2 及びR3 は、各々独立
に、炭素原子数1〜6個のアルキル基、炭素原子数5〜
7個のシクロアルキル基、炭素原子数6〜10個のアリ
ール基もしくはアリル基、またはヒドロキシ、アシルオ
キシ、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、ア
リールチオ、アルキルスルホニル、アリールスルホニ
ル、アルキルスルホンアミド、アリールスルホンアミ
ド、チオシアノ、シアノ、ニトロ、ハロゲン、アルコキ
シカルボニル、アリールオキシカルボニル、アセチル、
アロイル、アルキルアミノカルボニル、アリールアミノ
カルボニル、アルキルアミノスルホニル、アリールアミ
ノスルホニル、アルキルアミノカルボニルオキシ、アリ
ールアミノカルボニルオキシ、アシルアミノ、アミノ、
アルキルアミノ、アリールアミノ、カルボキシ、トリハ
ロメチル、アルキル、アリール、ヘタリール、アルキル
ウレイド、アリールウレイド、スクシンイミド、フタル
イミド、等のような基の1種以上よって置換された前記
アルキル基、シクロアルキル基、アリール基及びアリル
基、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、メトキシエチル、ベ
ンジル、2−メタンスルホンアミノエチル、2−ヒドロ
キシエチル、2−シアノエチル、メトキシカルボニルメ
チル、シクロヘキシル、シクロペンチル、フェニル、ピ
リジル、ナフチル、p−トリル、p−クロロフェニル、
m−(N−メチルスルファモイル)フェニル、等を表
し、R2 とR3 は、一緒に結合してモルフォリン、ピロ
リジンまたはピペリジンなどの5員または6員環を形成
することができ、R2 及び/またはR3 は、Xの一つま
たは二つと結合してテトラヒドロキノリンまたはユロリ
ジンなどの5員または6員環を形成することができ、R
4 及びXは、各々独立に、水素、先にR1 、R2 、R3
について記載したような炭素原子数1〜6個の置換また
は未置換アルキル基、塩素、臭素またはフッ素のような
ハロゲン、−NHCOR1 または−NHSO2 1 を表
し、そしてnは1〜4の整数を表すが、但し、該色素の
少なくとも1種は10重量%以上の最低濃度で存在し、
しかもその色素におけるR1 、R2 、R3 、R4 及びX
のうちの少なくとも一つは、分子間水素結合可能な基で
置換されたアルキル基である。
【0010】本発明の範囲内に含まれる分子間水素結合
可能な基には、例えば、ヒドロキシル(−OH)基、ス
ルホンアミノ(−SO2 NHR1 または−NHSO2
1 )基及びアシルアミノ(−NHCOR1 または−CO
NHR1 )基が含まれる。R 1 は先に定義したとおりで
ある。本発明の範囲内に含まれる化合物を以下に記載す
る。
【0011】
【化2】 *これらの色素は上記式の条件に合致する。
【0012】本発明の色素供与体要素において色素バリ
ヤ層を設けることにより、転写された色素の濃度を改善
することができる。このような色素バリヤ層材料とし
て、米国特許第4,716,144号明細書に記載され
且つ特許請求されているような親水性材料が挙げられ
る。
【0013】本発明の色素供与体要素における色素は、
高分子量バインダー、例えば、セルロース誘導体(例、
酢酸水素フタル酸セルロース、酢酸セルロース、酢酸プ
ロピオン酸セルロース、酢酪酸セルロース、三酢酸セル
ロースもしくは米国特許第4,700,207号明細書
に記載されているいずれかの物質)、ポリカーボネー
ト、ポリ(スチレン−コ−アクリロニトリル)、ポリ
(スルホン)またはポリ(フェニレンオキシド)、の中
に分散される。バインダーは、0.1〜5g/m2の塗
被量で使用することができる。
【0014】色素供与体要素の色素層は、支持体上に塗
布すること、或いはグラビア印刷などの印刷法で支持体
上に印刷することができる。
【0015】本発明の色素供与体要素の支持体には、寸
法安定性があり且つ感熱プリントヘッドの熱に耐えられ
るものであればいずれの材料でも使用できる。このよう
な材料として、ポリ(エチレンテレフタレート)などの
ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、グラシ
ン紙、コンデンサー紙、セルロースエステル、フッ素ポ
リマー、ポリエーテル、ポリアセタール、ポリオレフィ
ン及びポリイミドが挙げられる。支持体の厚さは一般に
2〜30μmである。所望であれば、米国特許第4,6
95,288号及び同第4,737,486号明細書に
記載されているような物質の下塗層を支持体に塗被して
もよい。
【0016】本発明の色素供与体要素の反対側にスリッ
プ層を塗被して、印刷ヘッドの色素供与体要素への粘着
を防止することができる。このようなスリップ層は、高
分子量バインダーを含むかまたは含まずに、界面活性
剤、液体滑剤、固体滑剤またはそれらの混合物といった
滑剤を含むであろう。好ましい滑剤として、100℃未
満で融解する油状物または半結晶性有機固体、例えばポ
リ(ビニルステアレート)、蜜蝋、過フッ素化アルキル
エステルポリエーテル、ポリ(カプロラクトン)、シリ
コーン油、ポリ(テトラフルオロエチレン)、カーボワ
ックス、ポリ(エチレングリコール)または米国特許第
4,717,711号、同第4,717,712号、同
第4,737,485号、同第4,738,950号及
び同第4,829,050号明細書に記載されているい
ずれかの材料が挙げられる。スリップ層用に適した高分
子量バインダーとして、ポリ(ビニルアルコール−コ−
ブチラール)、ポリ(ビニルアルコール−コ−アセター
ル)、ポリ(スチレン)、ポリ(酢酸ビニル)、酢酪酸
セルロース、酢酸プロピオン酸セルロース、酢酸セルロ
ースまたはエチルセルロースが挙げられる。
【0017】スリップ層に用いられる滑剤の量は、滑剤
の種類に大方依存するが、一般には0.001〜2g/
2 の範囲にある。高分子量バインダーを使用する場合
には、滑剤は、使用する高分子量バインダーに対して
0.001〜50重量%、好ましくは0.5〜40重量
%の範囲で存在する。
【0018】本発明の色素供与体要素と共に用いられる
色素受容要素は、色素像受容層を表面に担持する支持体
を通常含む。この支持体は、ポリ(エーテルスルホ
ン)、ポリイミド、セルロースエステル、ポリ(ビニル
アルコール−コ−アセタール)またはポリ(エチレンテ
レフタレート)といった透明フィルムであることができ
る。色素受容要素用の支持体は、バライタ紙、ポリエチ
レン塗被紙、白色ポリエステル(白色顔料が含まれてい
るポリエステル)、アイボリー紙、コンデンサー紙また
はDuPont社のTyvek(登録商標)などの合成
紙のような反射性の支持体であってもよい。
【0019】色素像受容層は、例として、ポリカーボネ
ート、ポリウレタン、ポリエステル、ポリ(塩化ビニ
ル)、ポリ(スチレン−コ−アクリロニトリル)、ポリ
カプロラクトンまたはそれらの混合物を含むことができ
る。色素像受容層は、所期の目的に有効であれば任意の
量で存在させることができる。一般に、1〜5g/m2
の濃度で良好な結果が得られる。
【0020】上記のように、本発明の色素供与体要素を
使用して色素転写像を形成する。このようなプロセス
は、上記のような色素供与体要素を像様加熱して色素像
を色素受容要素に転写して色素転写像を形成する工程を
含む。
【0021】本発明の色素供与体要素は、シート状で使
用しても、また連続ロールもしくはリボンの形態で使用
してもよい。連続ロールまたはリボンを使用する場合、
上記のように1種類の色素だけを表面に有するものであ
っても、また昇華性シアン及び/またはマゼンタ及び/
またはイエロー及び/またはブラックまたはその他の色
素など異なる別の色素領域を交互に有するものであって
もよい。このような色素が、米国特許第4,541,8
30号、同第4,698,651号、同第4,695,
287号、同第4,701,439号、同第4,75
7,046号、同第4,743,582号、同第4,7
69,360号及び同第4,753,922号明細書に
記載されている。このように、本発明の範囲には1色、
2色、3色もしくは4色要素が(さらには5色以上のも
のも)包含される。
【0022】本発明の好ましい実施態様では、色素供与
体要素は、上記のようにイエロー、シアン及びマゼンタ
の逐次反復する色素領域が塗被されたポリ(エチレンテ
レフタレート)支持体を含み、そして上記の処理工程を
各色について逐次実施して3色色素転写像を得る。もち
ろん、この処理を1色についてのみ実施したときには、
モノクロの色素転写像が得られる。
【0023】本発明の感熱色素転写集成体は、 (a)上記の如き色素供与体要素、及び (b)上記の如き色素受容要素 を含み、色素受容要素と色素供与体要素を、供与体要素
の色素層が受容要素の色素像受容層に接触するように重
畳する。
【0024】モノクロ像を得る場合には、これら二つの
要素を含む上記の集成体を一体型ユニットとして予備集
成することができる。これは、二つの要素をその縁部で
一時的に接着することによって行うことができる。転写
後、色素受容要素を剥離して色素転写像を露呈させる。
【0025】3色像を得る場合には、上記の集成体を3
回形成し、その間に感熱印刷ヘッドによって熱をかけ
る。最初の色素を転写した後要素を剥離する。次いで、
第二の色素供与体要素(または異なる色素領域を有する
同じ供与体要素の別の領域)を色素受容要素と位置合わ
せして、先の工程を繰り返す。同様にして第三の色を得
る。
【0026】
【実施例】以下の実施例により本発明を例示する。実施例1 厚さ6μmのポリ(エチレンテレフタレート)支持体上
に下記の層を記載順に塗被することによってシアン色素
供与体要素を製作した。 (1)プロピルアセテート/ブタノール系溶剤混合物か
ら塗布したチタンテトラ−n−ブトキシド(DuPon
t社製Tyzor TBT(登録商標))(0.12g
/m2 )の下塗層、並びに (2)トルエン、メタノール及びシクロペンタノン(6
6/29/5)の溶剤混合物から塗布した、酢酸プロピ
オン酸セルロース(アセチル2.5%、プロピオニル4
5%)バインダー(0.34g/m2 )中に、上記及び
下記のシアン色素(A及びB)混合物と、Fluora
d FC−430(登録商標)フッ素系界面活性剤(3
M社)(0.02g/m2 )と、ポリエチレン粒子、ポ
リプロピレン粒子及び酸化ポリエチレン粒子を含む超微
粉配合物(Shamrock Technologie
s社製S363−N1)(0.02g/m2 )とを含有
する色素層。
【0027】この供与体要素の裏側には下記の層を塗被
した。 (1)上記と同じ下塗層、並びに (2)トルエン、酢酸n−プロピル、2−プロパノール
及び1−ブタノールの溶剤混合物から塗被した、カルナ
バ蝋(0.016g/m2 )及び硝酸セルロース樹脂バ
インダーの中にポリ(テトラフルオロエチレン)粒子を
含むEmralon 329(登録商標)乾燥フィルム
ポリ(テトラフルオロエチレン)滑剤(Acheson
Colloids)(0.54g/m2 )のスリップ
層。
【0028】米国特許第5,244,861号明細書に
記載のように、厚さ38μmのミクロボイド化複合フィ
ルム〔OPPalyte(登録商標)350TW、モー
ビル化学社〕を紙心材に押出積層することによって色素
像受容要素を製作した。次いで、得られた積層体のフィ
ルム側に以下の層を記載順に塗被した。(1)エタノー
ルから塗被した、〔N−(2−アミノエチル)−3−ア
ミノプロピル〕トリメトキシシラン(ダウ・コーニング
社製、Dow Z−6020)(0.11g/m2 )の
下塗層、(2)ジクロロメタンから塗被した、Makr
olon(登録商標)5700ビスフェノールAポリカ
ーボネート(Bayer AG)(1.614g/
2)、4,4’−イソプロピリデン−ビスフェノール
−コ−2,2’−オキシジエタノールポリカーボネート
(50:50)ランダム共重合体(1.614g/
2 )、ジブチルフタレート(0.323g/m2 )、
ジフェニルフタレート(0.323g/m2 )及びFC
431(登録商標)フッ素系界面活性剤(3M社)
(0.011g/m2 )を含む色素受容層、並びに
(3)ジクロロメタンから塗被した、ビスフェノールA
(50モル%)と、ジエチレングリコール(49モル
%)と、分子量2500のポリジメチルシロキサンブロ
ック単位(1モル%)との線状縮合コポリカーボネート
(11g/m2 )、Fluorad FC−431(登
録商標)フッ素系界面活性剤(3M社)(0.02g/
2 )及びDow Corning 510(商品名)
シリコーン流体(0.01g/m2 )を含むオーバーコ
ート層。
【0029】これらの供与体をプラスチック心材に一定
の張力で手巻きし、それらを(フィルムライニングを施
した袋の中に40%のRHで封止して)60℃/70%
RHの加速保存オーブン内に3日間入れておくことによ
って、加速保存試験を実施した。前記供与体要素の色素
側を、ジエチルケトン/メタノール系溶剤混合物から
0.48g/m2 のポリ(ビニルアセタール)(積水化
学社製KS−1)、0.0003g/m2 のp−トルエ
ンスルホン酸、0.01g/m2 のアミノプロピルジメ
チル末端ポリジメチルシロキサン(Hul社製PS−5
13)及び0.007g/m2 のポリ(酸化プロピレ
ン)とポリ(メチルオクチルシロキサン)とのコポリマ
ー〔BYK Chemie社製BYK−S732(スト
ッダード溶剤中98%)〕を含有するスリップ層を塗被
した厚さ6μmのポリ(エチレンテレフタレート)支持
体に対して巻き付けた。
【0030】インキュベートした供与体試料と室温で保
存した試料とを用いて、11ステップのセンシトメトリ
ー像を印刷した。色素供与体要素の色素面(約10×1
3cmの面積を有するストリップ)を、同じ面積を有す
る色素受容体要素の色素像受容層に接触するように配置
した。この集成体をステップモーターで駆動する直径6
0mmのゴムローラーにクランプ締結した。TDK感熱
ヘッドL231(31℃に温度制御)を集成体の色素供
与体要素側に24.4ニュートンの力で押し当ててゴム
ローラーに対して圧力をかけた。
【0031】画像形成電子回路を作動させ、上記供与体
/受容体集成体を印刷ヘッドとローラーの隙間を通して
11.1mm/秒で引き抜いた。同時に、感熱印刷ヘッ
ドの抵抗素子に、16.9ミリ秒/ドットの印刷時間の
際に129マイクロ秒の間隔でパルス(128マイクロ
秒/パルス)を与えた。1ドット当たりのパルス数を0
から127まで増加させることによって像濃度をステッ
プ化させた。印刷領域への供給電圧は10.25〜1
0.85ボルト(電圧を調整してすべての供与体に対し
て最終Dmax が2.2になるようにした。使用電圧につ
いては表1を参照のこと。)とし、瞬間ピーク電力0.
214〜0.240ワット/ドット及び最高全エネルギ
ー3.48〜3.90ミリジュール/ドットを得た。第
6ステップ(O.D.=0.55〜0.60)における
ステータスA赤濃度のインキュベーションによる変化を
表1に記載した。
【0032】
【表1】 *これらの色素は上記式の条件に合致する。
【0033】上記のデータは、分子間水素結合可能なア
ルキル基で置換された色素を少なくとも1種含有する色
素混合物が、インキュベーション後のセンシトメトリー
変化を対照混合物よりも著しく抑えたことを示してい
る。
【0034】実施例2 この実施例は、インキュベーション後のセンシトメトリ
ー変化量を低下させるのに必要な本発明による色素の最
少量を決めるものである。以下の例外を除き実施例1に
記載したE−1と同様に、本発明による色素供与体要素
E−3〜E−9及び対照色素供与体要素C−2〜C−4
を作製した。色素供与体の支持体のスリップ層は実施例
1において試験要素に用いたものと同じものとし、これ
を色素供与体要素と向かい合わせて巻き付けた。また、
色素層にはFluorad FC−430(登録商標)
界面活性剤を使用しなかった。色素供与体要素に用いた
各色素量を以下の表2に記載する。用いた色素受容体は
実施例1に記載したものと同じとした。
【0035】すべての色素供与体要素を実施例1に記載
したように試験したが、但し、インキュベーション前の
差込み(interleaving)は全く不要であった。以下の結果
が得られた。
【0036】
【表2】 *これらの色素は上記式の条件に合致する。
【0037】上記のデータは、対照に対して顕著なセン
シトメトリー変化量の低減を示すには本発明による色素
が20重量%程度は必要であることを示している(C−
2をE−3及びE−8と比較されたい)。本発明の色素
供与体要素においてこれらの混合物により実現されるさ
らなる利点は、分子間水素結合可能な置換基を含有する
アルキル基で置換された色素のみから成る色素供与体要
素よりも、色素効率が向上する点である(E−3とE−
7及びE−8とE−12の印刷電圧を比較されたい)。
【0038】実施例3 この実施例は、分子間水素結合可能な様々な置換基をも
つ色素を含有する色素混合物に関するものである。実施
例2と同様に、色素供与体要素E−13〜E−19並び
に対照供与体要素C−5及びC−6を作製した。各供与
体要素における色素使用量は以下の表3に記載する。
【0039】上記の厚さ38μmのミクロボイド化複合
フィルム(モービル化学社)を紙心材に押出積層するこ
とによって色素像受容要素を製作した。次いで、得られ
た積層体の複合フィルム側に以下の層を記載順に塗被し
た。(1)エタノールから塗被した、〔N−(2−アミ
ノエチル)−3−アミノプロピル〕トリメトキシシラン
(ダウ・コーニング社製、Dow Z−6020)
(0.11g/m2 )の下塗層、(2)ジクロロメタン
から塗被した、Makrolon(登録商標)KL3−
1013ビスフェノールAポリカーボネート(Mile
s Labs)(1.776g/m2 )、Lexan
(登録商標)141−112(GE)ポリカーボネート
(1.453g/m2 )、ジブチルフタレート(0.3
23g/m2 )、ジフェニルフタレート(0.323g
/m2 )及びFluorad FC−431(登録商
標)フッ素系界面活性剤(3M社)(0.011g/m
2 )を含む色素受容層、並びに(3)ジクロロメタンか
ら塗被した、ビスフェノールA(50モル%)と、ジエ
チレングリコール(49モル%)と、分子量2500の
ポリジメチルシロキサンブロック単位(1モル%)との
線状縮合コポリカーボネート(11g/m2 )、Flu
orad FC−431(登録商標)フッ素系界面活性
剤(3M社)(0.02g/m2 )及びDow Cor
ning 510(商品名)シリコーン流体(0.01
g/m2 )を含むオーバーコート層。
【0040】実施例1に記載したように11ステップの
センシトメトリー像を印刷したが、但し、感熱印刷ヘッ
ドの抵抗素子には、16.9ミリ秒/ドットの印刷時間
の際に129マイクロ秒の間隔で64マイクロ秒/パル
スのパルスを与えた。1ドット当たりのパルス数を0か
ら127まで増加させることによって像濃度をステップ
化させた。印刷領域への供給電圧は14.5〜16.0
ボルトとし、瞬間ピーク電力0.429〜0.522ワ
ット/ドット及び最高全エネルギー3.49〜4.24
ミリジュール/ドットを得た。第5ステップ(O.D.
=0.55〜0.60)におけるステータスA赤濃度の
インキュベーションによる変化を以下の表3に記載し
た。
【0041】
【表3】 *これらの色素は上記式の条件に合致する。
【0042】上記のデータは、分子間水素結合可能な各
種の基で置換された色素を含有するどの色素供与体要素
も、センシトメトリー変化量が対照と比較して有意に減
少したことを示している(C−5とE−14〜E−19
を比較されたい)。その上、分子間水素結合可能な色素
を10重量%しか含有しない本発明の色素供与体要素で
も、センシトメトリー変化量が約半分になったことがわ
かる(E−13とC−6を比較されたい)。
【0043】
【発明の効果】本発明によるシアン色素供与体要素は、
素材のままの保存性とセンシトメトリー的安定性が著し
く改善されていることが意外にも見い出された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−266986(JP,A) 特開 昭62−191191(JP,A) 特開 平3−49989(JP,A) 特開 平2−295791(JP,A) 特開 昭60−239289(JP,A) 特開 平2−258298(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高分子量バインダー中に分散された色素
    を含む色素層を表面に担持する支持体を含む感熱色素転
    写画像形成用シアン色素供与体要素であって、前記色素
    は異なる少なくとも2種のシアン色素の混合物を含み、
    前記色素の各々は2−カルバモイル−4−〔N−(p−
    置換アミノアリール)イミノ〕−1,4−ナフトキノン
    を含み、但し、前記色素の少なくとも1種は、前記2−
    カルバモイル基とは別の分子間水素結合可能な基で置換
    されたアルキル基をさらに含有し且つ、前記シアン色素
    混合物の全量に対し10重量%以上の濃度で存在する
    前記感熱色素転写画像形成用シアン色素供与体要素。
JP31025594A 1993-12-16 1994-12-14 感熱色素転写用シアン色素供与体要素 Expired - Fee Related JP2732811B2 (ja)

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