JP2744466B2 - 高清浄極低炭素鋼の溶製方法 - Google Patents
高清浄極低炭素鋼の溶製方法Info
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Landscapes
- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、真空装置における高清浄極低炭素鋼の溶製
方法に関するものである。
方法に関するものである。
〈従来の技術〉 極低炭素鋼は、通常、出鋼時に溶鋼を完全には脱酸せ
ず、真空脱ガス処理時に固溶OとCとのCO反応により脱
炭を行い、その後、Alを添加して溶鋼を完全に脱酸する
ため、真空脱ガス時に生成するAl2O3量が多く、また取
鍋スラグ中T.Fe濃度も低下せず、キルド処理以降、鋼中
Alとスラグとの反応で生成するAl2O3量も多くなり、低
炭Alキルド鋼に比べて鋼中介在物が多い。
ず、真空脱ガス処理時に固溶OとCとのCO反応により脱
炭を行い、その後、Alを添加して溶鋼を完全に脱酸する
ため、真空脱ガス時に生成するAl2O3量が多く、また取
鍋スラグ中T.Fe濃度も低下せず、キルド処理以降、鋼中
Alとスラグとの反応で生成するAl2O3量も多くなり、低
炭Alキルド鋼に比べて鋼中介在物が多い。
鋼中Alとスラグとの反応を抑えるために、特開昭59-7
0710号公報には取鍋スラグ上にスラグ改質材を添加しス
ラグの酸化度を低下させる技術が開示されている。しか
し、この方法ではスラグの酸化度を低下させすぎた場合
には、真空脱ガス装置での脱炭反応速度が低下し、必要
な炭素レベルにまで脱炭するのに要する時間が長くな
る。また、スラグの酸化度の低下が不十分であると、真
空脱ガス処理後の鋼中Alとスラグとの反応を抑えること
ができず鋼中Al2O3量が多くなる。
0710号公報には取鍋スラグ上にスラグ改質材を添加しス
ラグの酸化度を低下させる技術が開示されている。しか
し、この方法ではスラグの酸化度を低下させすぎた場合
には、真空脱ガス装置での脱炭反応速度が低下し、必要
な炭素レベルにまで脱炭するのに要する時間が長くな
る。また、スラグの酸化度の低下が不十分であると、真
空脱ガス処理後の鋼中Alとスラグとの反応を抑えること
ができず鋼中Al2O3量が多くなる。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明は、前述のような従来技術の問題に鑑み、真空
装置での極低炭素鋼の溶製において、脱炭反応速度を低
下させることなく鋼中介在物を低減できる高清浄極低炭
素鋼の溶製方法を提供するためになされたものである。
装置での極低炭素鋼の溶製において、脱炭反応速度を低
下させることなく鋼中介在物を低減できる高清浄極低炭
素鋼の溶製方法を提供するためになされたものである。
〈課題を解決するための手段〉 本発明は、真空装置で脱炭処理を行う極低炭素鋼溶製
において、真空脱ガス処理前の取鍋スラグ中のT.Fe濃度
を0.5重量%以上、8重量%以下、SiO2濃度を20重量%
以下とし、かつ取鍋耐火物中SiO2含有率を30重量%以下
とすることを特徴とする高清浄極低炭素鋼の溶製方法で
ある。
において、真空脱ガス処理前の取鍋スラグ中のT.Fe濃度
を0.5重量%以上、8重量%以下、SiO2濃度を20重量%
以下とし、かつ取鍋耐火物中SiO2含有率を30重量%以下
とすることを特徴とする高清浄極低炭素鋼の溶製方法で
ある。
〈作用〉 清浄度を表す指標の一つとして鋼中トータル酸素濃度
〔O〕Tがある。すなわち圧延製品である極低炭素鋼冷
延コイルの介在物性欠陥数と該製品を製造するために使
用した溶鋼中の〔O〕Tとの間には第1図に示すような
関係があり、〔O〕T<30ppmで介在物性欠陥指数は0と
なり品質上問題にならないレベルにまで低下する。そこ
で発明者等は〔O〕T<30ppmを得るための条件を調査し
た結果、次のことを見出した。
〔O〕Tがある。すなわち圧延製品である極低炭素鋼冷
延コイルの介在物性欠陥数と該製品を製造するために使
用した溶鋼中の〔O〕Tとの間には第1図に示すような
関係があり、〔O〕T<30ppmで介在物性欠陥指数は0と
なり品質上問題にならないレベルにまで低下する。そこ
で発明者等は〔O〕T<30ppmを得るための条件を調査し
た結果、次のことを見出した。
〔O〕Tに及ぼす取鍋耐火物中SiO2含有率の影響を第
2図に示しているが、スラグ中T.Fe 0.5重量%(以下%
と略す)以上、15%以下とし、SiO2濃度を4%以上、30
%以下とした場合、取鍋耐火物中SiO2含有率を30%以下
とすることによって〔O〕Tの平均値が30ppm以下とな
る。更に耐火物中SiO2含有率が小さい程〔O〕Tは低く
なっている。これは耐火物中SiO2含有率が低いと、耐火
物中SiO2と溶鋼中Alとの反応で生成するAl2O3の量が少
なくなり〔O〕Tが低下すると考えられる。
2図に示しているが、スラグ中T.Fe 0.5重量%(以下%
と略す)以上、15%以下とし、SiO2濃度を4%以上、30
%以下とした場合、取鍋耐火物中SiO2含有率を30%以下
とすることによって〔O〕Tの平均値が30ppm以下とな
る。更に耐火物中SiO2含有率が小さい程〔O〕Tは低く
なっている。これは耐火物中SiO2含有率が低いと、耐火
物中SiO2と溶鋼中Alとの反応で生成するAl2O3の量が少
なくなり〔O〕Tが低下すると考えられる。
次に、〔O〕Tに及ぼすスラグ組成の影響を第3図,
第4図に示す。第3図は、スラグ中SiO2濃度を4%以
上、30%以下とし、耐火物中SiO2含有率を30%以下とし
た場合のスラグ中のT.Feと〔O〕Tとの関係を示し、第
4図は、スラグ中T.Feを8%以下とし、耐火物中SiO2含
有率を30%以下とした場合のスラグ中SiO2含有率と
〔O〕Tとの関係を示している。
第4図に示す。第3図は、スラグ中SiO2濃度を4%以
上、30%以下とし、耐火物中SiO2含有率を30%以下とし
た場合のスラグ中のT.Feと〔O〕Tとの関係を示し、第
4図は、スラグ中T.Feを8%以下とし、耐火物中SiO2含
有率を30%以下とした場合のスラグ中SiO2含有率と
〔O〕Tとの関係を示している。
この第3図、第4図から取鍋耐火物中SiO2含有率30%
以下の場合、スラグ中のT.Feを8%以下にし、かつSiO2
を20%以下とすることによって〔O〕Tを30ppm以下とす
ることができることが判明した。スラグ中のFeOやSiO2
が鋼中Alと次に示すような反応を起こしてAl2O3を生成
するため、スラグ中のT.Fe濃度やSiO2濃度が高いと
〔O〕Tが増加すると考えられる。
以下の場合、スラグ中のT.Feを8%以下にし、かつSiO2
を20%以下とすることによって〔O〕Tを30ppm以下とす
ることができることが判明した。スラグ中のFeOやSiO2
が鋼中Alと次に示すような反応を起こしてAl2O3を生成
するため、スラグ中のT.Fe濃度やSiO2濃度が高いと
〔O〕Tが増加すると考えられる。
2Al+3FeO=Al2O3+3Fe 2Al+3/2SiO2=Al2O3+3/2Si しかしながら、極低炭素鋼の場合、RH法において真空
脱炭処理を施すが、第5図に示すようにスラグ中T.Fe濃
度が0.5%以下になると、真空脱炭中の脱炭反応速度が
低下し、操業時間内に炭素濃度が目標値まで低下しなく
なる。これは、脱炭反応に要する鋼中Oのうちある割合
はスラグからの供給でまかなわれるが、スラグ中のT.Fe
が低い場合にはこの量が不足するために生ずると考えら
れる。
脱炭処理を施すが、第5図に示すようにスラグ中T.Fe濃
度が0.5%以下になると、真空脱炭中の脱炭反応速度が
低下し、操業時間内に炭素濃度が目標値まで低下しなく
なる。これは、脱炭反応に要する鋼中Oのうちある割合
はスラグからの供給でまかなわれるが、スラグ中のT.Fe
が低い場合にはこの量が不足するために生ずると考えら
れる。
したがって、〔O〕Tを30ppm以下とするためには、取
鍋耐火物中SiO2含有率を30%以下とし、かつスラグ中の
T.Fe濃度を0.5%以上8%以下、SiO2濃度を20%以下と
することが必要である。
鍋耐火物中SiO2含有率を30%以下とし、かつスラグ中の
T.Fe濃度を0.5%以上8%以下、SiO2濃度を20%以下と
することが必要である。
極低炭素鋼は未脱酸出鋼し、RH法で真空脱炭するた
め、スラグ中のT.Fe,SiO2濃度を下げる場合に鋼中酸素
を脱酸しない方法を取る必要がある。例えば出鋼時に取
鍋へ流出したスラグを除去し、酸素ポテンシャルの低い
合成スラグを添加する方法、取鍋スラグ上へ金属Alある
いはAl滓のような還元剤を添加してスラグのみ還元する
方法等を採用する。しかしスラグ還元によってスラグ中
のT.Fe濃度を低下させる場合には、T.Fe濃度を0.5%以
下にしないでSiO2を十分還元することは難しいので、吹
錬中の塩基度調整等により取鍋に流出するスラグ中のSi
O2を低くしておく必要がある。
め、スラグ中のT.Fe,SiO2濃度を下げる場合に鋼中酸素
を脱酸しない方法を取る必要がある。例えば出鋼時に取
鍋へ流出したスラグを除去し、酸素ポテンシャルの低い
合成スラグを添加する方法、取鍋スラグ上へ金属Alある
いはAl滓のような還元剤を添加してスラグのみ還元する
方法等を採用する。しかしスラグ還元によってスラグ中
のT.Fe濃度を低下させる場合には、T.Fe濃度を0.5%以
下にしないでSiO2を十分還元することは難しいので、吹
錬中の塩基度調整等により取鍋に流出するスラグ中のSi
O2を低くしておく必要がある。
〈実施例〉 本発明の実施例と比較例とをまとめて第1表に示す。
実施例1では出鋼時に取鍋へ流出したスラグを除去し
た後、合成スラグ(CaO:SiO2:Al2O3:FeO=55:9:35:1)
を添加した。実施例2,3及び比較例1,2,3,4では取鍋スラ
グ上にAl滓を添加してスラグを還元した。
た後、合成スラグ(CaO:SiO2:Al2O3:FeO=55:9:35:1)
を添加した。実施例2,3及び比較例1,2,3,4では取鍋スラ
グ上にAl滓を添加してスラグを還元した。
取鍋耐火物中SiO2含有率を30%以下とし、かつスラグ
中T.Fe 0.5%以上8%以下、SiO2濃度を30%以下とした
実施例の場合には〔O〕Tが30ppm以下となり、また鋼中
炭素濃度〔O〕fが処理時間内に目標値以下まで下がっ
ている。
中T.Fe 0.5%以上8%以下、SiO2濃度を30%以下とした
実施例の場合には〔O〕Tが30ppm以下となり、また鋼中
炭素濃度〔O〕fが処理時間内に目標値以下まで下がっ
ている。
これに対して、比較例1ではスラグ中T.Fe濃度すなわ
ち(T.Fe)が0.5%以下となったため、処理時間内に鋼
中〔O〕fが目標値〔C〕まで下がらなかった。また比
較例2ではスラグ中T.Fe濃度すなわち(T.Fe)が8%以
上、あるいは比較例3ではスラグ中SiO2濃度(SiO2)が
20%以上であるため〔O〕Tが30ppm以上となり、高清浄
度鋼が得られなかった。比較例4では取鍋耐火物中SiO2
含有率が30%以上であるため、スラグ中T.Fe濃度すなわ
ち(T.Fe)≦8%、スラグ中SiO2濃度(SiO2)≦20%で
あっても〔O〕Tが30ppm以上となった。
ち(T.Fe)が0.5%以下となったため、処理時間内に鋼
中〔O〕fが目標値〔C〕まで下がらなかった。また比
較例2ではスラグ中T.Fe濃度すなわち(T.Fe)が8%以
上、あるいは比較例3ではスラグ中SiO2濃度(SiO2)が
20%以上であるため〔O〕Tが30ppm以上となり、高清浄
度鋼が得られなかった。比較例4では取鍋耐火物中SiO2
含有率が30%以上であるため、スラグ中T.Fe濃度すなわ
ち(T.Fe)≦8%、スラグ中SiO2濃度(SiO2)≦20%で
あっても〔O〕Tが30ppm以上となった。
〈発明の効果〉 本発明方法によると、脱炭速度を低下させることな
く、鋼中介在物が低減された高清浄極低炭素鋼を溶製す
ることができる。
く、鋼中介在物が低減された高清浄極低炭素鋼を溶製す
ることができる。
第1図は、鋼中酸素〔O〕Tと介在物性欠陥との関係を
示す特性図、第2図は、取鍋耐火物中SiO2含有率と
〔O〕Tとの関係を示す特性図、第3図は、スラグ中
(T.Fe)と〔O〕Tとの関係を示す特性図、第4図は、
スラグ中(SiO2)と〔O〕Tとの関係を示す特性図、第
5図は、スラグ中(T.Fe)と脱炭不良率との関係を示す
特性図である。
示す特性図、第2図は、取鍋耐火物中SiO2含有率と
〔O〕Tとの関係を示す特性図、第3図は、スラグ中
(T.Fe)と〔O〕Tとの関係を示す特性図、第4図は、
スラグ中(SiO2)と〔O〕Tとの関係を示す特性図、第
5図は、スラグ中(T.Fe)と脱炭不良率との関係を示す
特性図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−277708(JP,A) 特開 平2−250915(JP,A) 特開 平1−92311(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】真空装置で脱炭処理を行う極低炭素鋼溶製
において、 真空脱ガス処理前の取鍋スラグ中のT.Fe濃度を0.5重量
%以上、8重量%以下、SiO2濃度を20重量%以下とし、
かつ取鍋耐火物中SiO2含有率を30重量%以下とすること
を特徴とする高清浄極低炭素鋼の溶製方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13574989A JP2744466B2 (ja) | 1989-05-31 | 1989-05-31 | 高清浄極低炭素鋼の溶製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13574989A JP2744466B2 (ja) | 1989-05-31 | 1989-05-31 | 高清浄極低炭素鋼の溶製方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH032315A JPH032315A (ja) | 1991-01-08 |
| JP2744466B2 true JP2744466B2 (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=15158972
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13574989A Expired - Lifetime JP2744466B2 (ja) | 1989-05-31 | 1989-05-31 | 高清浄極低炭素鋼の溶製方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2744466B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100452304B1 (ko) * | 1999-12-28 | 2004-10-08 | 주식회사 포스코 | 극저탄소강의 고청정강 제조방법 |
-
1989
- 1989-05-31 JP JP13574989A patent/JP2744466B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH032315A (ja) | 1991-01-08 |
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