JP2747587B2 - 褐藻抽出液からなるメラニン生成抑制剤 - Google Patents
褐藻抽出液からなるメラニン生成抑制剤Info
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
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- A61K8/97—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing materials, or derivatives thereof of undetermined constitution from algae, fungi, lichens or plants; from derivatives thereof
- A61K8/9706—Algae
- A61K8/9711—Phaeophycota or Phaeophyta [brown algae], e.g. Fucus
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Description
【発明の詳細な説明】 「発明の目的」 本発明は、海藻類、特に褐藻類:Phaeophytaを原料と
して得られた、褐藻由来のフェノール性化合物を必須に
含み、ゲル形成能を有しない、水溶性の抽出液からなる
メラニン生成抑制剤に関する。
して得られた、褐藻由来のフェノール性化合物を必須に
含み、ゲル形成能を有しない、水溶性の抽出液からなる
メラニン生成抑制剤に関する。
「産業上の利用分野」 本発明によるメラニン生成抑制剤は、チロジンにチロ
ジナーゼを作用して得られる黒色メラニン色素(メラニ
ン重合体:以下、便宜上、単にメラニンと呼ぶ)の生成
を抑制する作用を有する。
ジナーゼを作用して得られる黒色メラニン色素(メラニ
ン重合体:以下、便宜上、単にメラニンと呼ぶ)の生成
を抑制する作用を有する。
よって、その応用分野としては、例えば、化粧品類、
外用塗布、塗擦形態で使用される剤:医薬品、医薬部外
品など(以下、便宜上、単に化粧品類と呼ぶ)にそのま
ま、あるいはその処方中に配合して用いることができ
る。
外用塗布、塗擦形態で使用される剤:医薬品、医薬部外
品など(以下、便宜上、単に化粧品類と呼ぶ)にそのま
ま、あるいはその処方中に配合して用いることができ
る。
本発明によるメラニン生成抑制剤は、日光(紫外線)
照射による肌や毛髪の劣化:日焼けの防止と緩和に役立
つ。
照射による肌や毛髪の劣化:日焼けの防止と緩和に役立
つ。
「従来の技術」 (1)海藻類の大別と応用に関する歴史 海藻類を植物学的分類上から大別すれば、褐藻類、紅
藻類、緑藻類に分けられる。我が国では、これらの藻類
の一部は海の野菜ともいわれ、古くから食用とされ、例
えば、お祝い事や神事などの際の料理用の煮出し汁(調
味料)として用いられたり、また一般家庭においては、
みそ汁、さしみの具(つまみ)、佃煮などの形態に加工
されるなどして利用されてきた。
藻類、緑藻類に分けられる。我が国では、これらの藻類
の一部は海の野菜ともいわれ、古くから食用とされ、例
えば、お祝い事や神事などの際の料理用の煮出し汁(調
味料)として用いられたり、また一般家庭においては、
みそ汁、さしみの具(つまみ)、佃煮などの形態に加工
されるなどして利用されてきた。
一方、海藻類の藻体は地上植物でいう葉や茎に相当す
るもので、この部分を構成する組織繊維質をもとに、酸
やアルカリ、酵素等の処理を行い、粘液質多糖体:アル
ギン酸、カラギーナン、カンテン、フノリ等を得て、食
品分野、医薬品、化粧品等に、糊料、結合剤、増量贈粘
剤、乳化安定剤、保湿剤としても利用されている。これ
らの多糖体は、ペクチンやヒアルロン酸糖の有する性質
に類似し、水の系中で少量は可溶であっても、通常、濃
度が増すとともにゲル形成(ゼリー状)する性質があ
る。
るもので、この部分を構成する組織繊維質をもとに、酸
やアルカリ、酵素等の処理を行い、粘液質多糖体:アル
ギン酸、カラギーナン、カンテン、フノリ等を得て、食
品分野、医薬品、化粧品等に、糊料、結合剤、増量贈粘
剤、乳化安定剤、保湿剤としても利用されている。これ
らの多糖体は、ペクチンやヒアルロン酸糖の有する性質
に類似し、水の系中で少量は可溶であっても、通常、濃
度が増すとともにゲル形成(ゼリー状)する性質があ
る。
(2)海藻中の水溶性成分 海藻類に含まれる水溶性成分としては、このような多
糖類をはじめ、アミノ酸、マニトールなどの低分子な糖
類、各種ミネラル成分、ヨウ素、フェノール性物質など
が知られている。
糖類をはじめ、アミノ酸、マニトールなどの低分子な糖
類、各種ミネラル成分、ヨウ素、フェノール性物質など
が知られている。
海藻成分として上述したような多糖体を得る工程にお
いては、脱色、脱塩等の処理が行われており、多糖以外
の水溶性成分などは、通常、不用の副産物として精製除
去されるか、または加塩調味料やアミノ酸調味料として
利用されるにすぎないでいた。
いては、脱色、脱塩等の処理が行われており、多糖以外
の水溶性成分などは、通常、不用の副産物として精製除
去されるか、または加塩調味料やアミノ酸調味料として
利用されるにすぎないでいた。
一方、ヨーロッパにおいては、褐藻類のヒバマタの水
抽出溶液が皮膚の蜂巣炎などに民間薬として利用されて
きた経緯があるが、アミノ酸や低分子な糖類、各種のミ
ネラルが肌や毛髪に対する整肌機能を高め、蜂巣炎に対
する効果はヨウ素やミネラル質によると推定されてき
た。
抽出溶液が皮膚の蜂巣炎などに民間薬として利用されて
きた経緯があるが、アミノ酸や低分子な糖類、各種のミ
ネラルが肌や毛髪に対する整肌機能を高め、蜂巣炎に対
する効果はヨウ素やミネラル質によると推定されてき
た。
(3)メラニン生成抑制剤としての用途 海藻中からメラニン生成抑制物質を発見したとの公知
刊行物は見当たらないが、化粧品類ではビタミンCに代
表されるごとき成分が、肌のシミを淡くし黒化を防ぐ目
的で用いられている。
刊行物は見当たらないが、化粧品類ではビタミンCに代
表されるごとき成分が、肌のシミを淡くし黒化を防ぐ目
的で用いられている。
「発明が解決しようとする課題」 本発明者らは、前述の海藻類の応用の歴史を踏まえ、
褐藻類:コンブ科のコンブ、クロメ、アラナ、ホンダワ
ラ科のホンダワラ、ヒバマタ科のヒバマタをもとにその
水可溶成分についてさらに有効な利用が可能でないか研
究を開始した。
褐藻類:コンブ科のコンブ、クロメ、アラナ、ホンダワ
ラ科のホンダワラ、ヒバマタ科のヒバマタをもとにその
水可溶成分についてさらに有効な利用が可能でないか研
究を開始した。
褐藻類からゲル形成を伴わないところの水の系中に溶
出された溶液は、これを放置すると次第に緑褐色から茶
褐色、さらに黒褐色を呈し、濃縮によってさらに黒褐色
を呈した状態へと変化する。そこで、この変化した色素
成分を主体とする溶液と無色の溶液との分別を試み、そ
れぞれに対し種々の検討を加えた結果、色素を主体とす
る溶液に偶然にもメラニン生成抑制作用が強く現れるこ
とを発見し、メラニン生成抑制剤としての応用に着手し
た。
出された溶液は、これを放置すると次第に緑褐色から茶
褐色、さらに黒褐色を呈し、濃縮によってさらに黒褐色
を呈した状態へと変化する。そこで、この変化した色素
成分を主体とする溶液と無色の溶液との分別を試み、そ
れぞれに対し種々の検討を加えた結果、色素を主体とす
る溶液に偶然にもメラニン生成抑制作用が強く現れるこ
とを発見し、メラニン生成抑制剤としての応用に着手し
た。
「発明の構成」 本発明は、褐藻類:Phaeophytaをもとに抽出された、
褐藻由来のフェノール性化合物を必須に含み、ゲル形成
能を有しない水溶性抽出液からなるメラニン生成抑制剤
により構成する。
褐藻由来のフェノール性化合物を必須に含み、ゲル形成
能を有しない水溶性抽出液からなるメラニン生成抑制剤
により構成する。
「課題を解決するための手段」 本発明によるメラニン生成抑制剤の評価法は次項に示
す通りである。尚、本試験では、通常ドーパ・キノンの
生成段階でその吸光度を測定する方法が採用されるが、
試料が同様な色調(黒褐色)を呈することからその手段
は好ましくない。そこで、本試験ではさらに自動酸化が
進んで生成するメラニン(沈殿)の生成阻止効果を評価
する方法で行った。
す通りである。尚、本試験では、通常ドーパ・キノンの
生成段階でその吸光度を測定する方法が採用されるが、
試料が同様な色調(黒褐色)を呈することからその手段
は好ましくない。そこで、本試験ではさらに自動酸化が
進んで生成するメラニン(沈殿)の生成阻止効果を評価
する方法で行った。
[メラニン生成抑制作用試験] (1)試薬の調整 L−Tyrosine溶液・・・L−Tyrosineを0.3mg/mLにな
るように精製水に溶解し、冷暗所に保存する。
るように精製水に溶解し、冷暗所に保存する。
Mcllvain buffer・・・0.1Mクエン酸と0.2Mリン酸水
素二ナトリウムでpH6.8になるよう調整する。
素二ナトリウムでpH6.8になるよう調整する。
Tyrosinase溶液・・・Sigma社のマッシュルーム由来T
yrosinase(2,750unit/mg)を1mg秤量し、3mLのMcllvai
n bufferに溶解して要時調整して使用する。
yrosinase(2,750unit/mg)を1mg秤量し、3mLのMcllvai
n bufferに溶解して要時調整して使用する。
(2)試料溶液の調整法 各8本の小試験管を1列に並べ試験管No.2〜No.8まで
に精製水を1mLづつ分注する。次に被検液を最初の試験
管(No.1)に2mLとり、No.1の試験管から1mLを抜き取り
順次(No.2〜No.8まで)2倍希釈していき、最後の試験
管(No.8)から1mLを捨てる。この系列は、1、1:1、1:
2、1:4、1:8、1:16、1:32、1:64の希釈液になってい
る。
に精製水を1mLづつ分注する。次に被検液を最初の試験
管(No.1)に2mLとり、No.1の試験管から1mLを抜き取り
順次(No.2〜No.8まで)2倍希釈していき、最後の試験
管(No.8)から1mLを捨てる。この系列は、1、1:1、1:
2、1:4、1:8、1:16、1:32、1:64の希釈液になってい
る。
(3)操作法 L−Tyrosine溶液を1mL、Mcllvain bufferを1mLおよ
び各希釈系列の試験溶液を0.9mL試験管にとり、37℃の
恒温槽にて10分間放置した後、0.1mLのTyrosinase溶液
を加えよくかけ混ぜた後、1時間放置する。次いで恒温
槽から取り出し室温で一夜放置して判定する。
び各希釈系列の試験溶液を0.9mL試験管にとり、37℃の
恒温槽にて10分間放置した後、0.1mLのTyrosinase溶液
を加えよくかけ混ぜた後、1時間放置する。次いで恒温
槽から取り出し室温で一夜放置して判定する。
(4)判定法 試験管の背景又は下部に白紙をおいて観察するとき、
メラニン(黒色結晶状沈殿物)を認めるときは+、認め
ないときは−とする。
メラニン(黒色結晶状沈殿物)を認めるときは+、認め
ないときは−とする。
「実施例」 本発明者らは前記評価法を採用し、製造法が簡易であ
ること、溶出成分に無駄がないこと、そして、その用途
として化粧品類に即利用可能であること、また配合が容
易にできることの条件をもって種々の製造(抽出)試作
を行った。
ること、溶出成分に無駄がないこと、そして、その用途
として化粧品類に即利用可能であること、また配合が容
易にできることの条件をもって種々の製造(抽出)試作
を行った。
その結果、例えば以下に示す方法によって、目的とな
すメラニン生成抑制剤を得られることを知り得た。
すメラニン生成抑制剤を得られることを知り得た。
(原料の選択) 本発明では褐藻類:Phaeophytaを用いることにある
が、紅藻類:Phodophyceaeを用いることも出来る。但
し、紅藻類ではメラニン生成抑制作用が弱く、又その持
続性の点で褐藻類に比べて悪い。
が、紅藻類:Phodophyceaeを用いることも出来る。但
し、紅藻類ではメラニン生成抑制作用が弱く、又その持
続性の点で褐藻類に比べて悪い。
褐藻類としてはヒバマタ科に属するものを原料とする
時、メラニン生成抑制作用も強く収率も良好である。し
かしながら、海藻類の有効利用という点ではこれに限定
することはなくアルギン酸の製造用に用いられる褐藻
類:ヒバマタ科、コンブ科、ホンダワラ科に属する藻体
を用いることで充分な作用を有した抽出物が得られる。
時、メラニン生成抑制作用も強く収率も良好である。し
かしながら、海藻類の有効利用という点ではこれに限定
することはなくアルギン酸の製造用に用いられる褐藻
類:ヒバマタ科、コンブ科、ホンダワラ科に属する藻体
を用いることで充分な作用を有した抽出物が得られる。
また、これとは別にカラギーナンや、ファーセレラ
ン、カンテンに用いられる紅藻類:テングサ科、オゴノ
リ科、イギス科、ノリ科、オバクサ科、サイミ科、スズ
カケベニ科などの藻体を用いることも出来る。
ン、カンテンに用いられる紅藻類:テングサ科、オゴノ
リ科、イギス科、ノリ科、オバクサ科、サイミ科、スズ
カケベニ科などの藻体を用いることも出来る。
(製造法:抽出法−A) 褐藻類:ヒバマタ、コンブ、クロメ、アラナ、ホンダ
ワラの何れか、冬期(寒い季節)に収穫された藻体(地
上植物の葉や茎に相当する部分)の乾燥物1kgを、予め
流水中で洗浄した後、水5〜10Lの入った容器に入れ加
温(40〜100℃)して1〜10時間(望ましくは3〜6時
間)の浸漬を行う。
ワラの何れか、冬期(寒い季節)に収穫された藻体(地
上植物の葉や茎に相当する部分)の乾燥物1kgを、予め
流水中で洗浄した後、水5〜10Lの入った容器に入れ加
温(40〜100℃)して1〜10時間(望ましくは3〜6時
間)の浸漬を行う。
これによって、褐藻類藻体中に含まれる水に可溶な成
分は、ほとんど水中に移行し、液は緑褐色から褐色を呈
してくる。この工程中、加温と浸漬に要する時間を長時
間とする場合、藻隊を構成する多糖体の一部溶出をみる
ことがあるので充分な注意を要する。特に、紅藻類を原
料とするときは、この傾向を示す。
分は、ほとんど水中に移行し、液は緑褐色から褐色を呈
してくる。この工程中、加温と浸漬に要する時間を長時
間とする場合、藻隊を構成する多糖体の一部溶出をみる
ことがあるので充分な注意を要する。特に、紅藻類を原
料とするときは、この傾向を示す。
又、水洗後の藻体(乾燥物換算)1kgに対して水5〜1
0Lを用い、10℃(±10℃)前後の冷水浸漬を行うことに
よって多糖体の溶出を防御出来る。この場合、冷水浸漬
に要する時間は6時間〜一昼夜程度とすると良い。
0Lを用い、10℃(±10℃)前後の冷水浸漬を行うことに
よって多糖体の溶出を防御出来る。この場合、冷水浸漬
に要する時間は6時間〜一昼夜程度とすると良い。
冷水浸漬、加温水浸漬も時々又はゆるやかに撹拌を行
うことで水溶性成分の水中への移行が促進される。
うことで水溶性成分の水中への移行が促進される。
上記工程で浸漬した後は、その水溶層部を分取し、10
℃(±10℃)前後で3〜15日間程度静置し、濾過を行い
粗液とする。粗液は出発原料の重量程度までに濃縮する
か、さらに濃縮乾固させた後、(1)エタノールと水の
割合が50:50〜70:30の割合の混液、又は(2)ポリオー
ル系溶媒として、例えば、グリセリン、プロピレングリ
コール、1,3−ブチレングリコールなどと水の割合が50:
50〜70:30の割合の混液、あるいは(3)エタノールと
ポリオール系溶媒の割合については限定されない混液、
(4)エタノール、ポリオール系溶媒、水の3種類の組
み合わせからなり、その混合割合については限定されな
い混液の何れかの混液1〜10L中に加えて撹拌下で溶解
した後、再び冷所に7〜10日間静置する。その後、濾過
を行い濾液を分取してメラニン生成抑制剤とする。以下
ここで得られたものを便宜上、抽出液Aと呼ぶ。
℃(±10℃)前後で3〜15日間程度静置し、濾過を行い
粗液とする。粗液は出発原料の重量程度までに濃縮する
か、さらに濃縮乾固させた後、(1)エタノールと水の
割合が50:50〜70:30の割合の混液、又は(2)ポリオー
ル系溶媒として、例えば、グリセリン、プロピレングリ
コール、1,3−ブチレングリコールなどと水の割合が50:
50〜70:30の割合の混液、あるいは(3)エタノールと
ポリオール系溶媒の割合については限定されない混液、
(4)エタノール、ポリオール系溶媒、水の3種類の組
み合わせからなり、その混合割合については限定されな
い混液の何れかの混液1〜10L中に加えて撹拌下で溶解
した後、再び冷所に7〜10日間静置する。その後、濾過
を行い濾液を分取してメラニン生成抑制剤とする。以下
ここで得られたものを便宜上、抽出液Aと呼ぶ。
(製造法:抽出法−B) 製造法−Aと同様に褐藻類を原料とし、新鮮な藻体
(未乾燥物)をよく水洗した後、脱水処理したもの10kg
に対してポリオール系溶媒と水の割合が40:60〜80:20の
混液10〜40L(好ましくは20L程度)を用い、20℃(±20
℃)下で3〜15日間時々撹拌しながら浸漬を行い、その
浸漬液を遠心分離機にかけて分取する。
(未乾燥物)をよく水洗した後、脱水処理したもの10kg
に対してポリオール系溶媒と水の割合が40:60〜80:20の
混液10〜40L(好ましくは20L程度)を用い、20℃(±20
℃)下で3〜15日間時々撹拌しながら浸漬を行い、その
浸漬液を遠心分離機にかけて分取する。
この工程中において分離された残留物は再び20%のポ
リオール系溶媒を含む水溶液10〜40L(好ましくは20L程
度)を加えて浸漬して、その浸漬液を取り先の浸漬液と
混合した後濾過を行う。その際用いたポリオール系溶媒
の系中の濃度が10〜50%(好ましくは45%程度)になる
ように調製して、7〜45日間の熟成(静置)したものを
メラニン生成抑制剤とする。このものについては便宜
上、抽出液Bと呼ぶ。
リオール系溶媒を含む水溶液10〜40L(好ましくは20L程
度)を加えて浸漬して、その浸漬液を取り先の浸漬液と
混合した後濾過を行う。その際用いたポリオール系溶媒
の系中の濃度が10〜50%(好ましくは45%程度)になる
ように調製して、7〜45日間の熟成(静置)したものを
メラニン生成抑制剤とする。このものについては便宜
上、抽出液Bと呼ぶ。
(作用の確認:加熱による影響) 前記製造法で得られた抽出液A又はBは、共にメラニ
ン生成抑制作用を有する。次表「第1表」は、更に抽出
液A及びBについて加温、加熱処理を試み同効果を評価
した結果である。すなわち本発明による抽出液A及びB
は、共に加温処理に対してほとんど影響されることな
く、メラニン生成抑制作用が持続されており、加熱、加
温処理を伴うクリームや乳液などの既知の化粧品製造に
おいても配合可能であり、その効果は持続されるものと
評価された。
ン生成抑制作用を有する。次表「第1表」は、更に抽出
液A及びBについて加温、加熱処理を試み同効果を評価
した結果である。すなわち本発明による抽出液A及びB
は、共に加温処理に対してほとんど影響されることな
く、メラニン生成抑制作用が持続されており、加熱、加
温処理を伴うクリームや乳液などの既知の化粧品製造に
おいても配合可能であり、その効果は持続されるものと
評価された。
又、抽出液AやBにおいては、製造上幾らかの溶媒及
びその組合わせについて示したが、これはメラニン生成
抑制作用と共に抽出液の澱の発生の点から検討して、そ
の最善な状態を把握した結果に基づき示したものである
が、さらに後記する理由もある。
びその組合わせについて示したが、これはメラニン生成
抑制作用と共に抽出液の澱の発生の点から検討して、そ
の最善な状態を把握した結果に基づき示したものである
が、さらに後記する理由もある。
「成分又は示性値の確認」 本発明によるメラニン生成抑制剤の有効成分は何であ
るか、本発明者らにとって興味のあるところであった。
抽出液A又はBを得るに当って、その際に残った溶出残
渣物は、さらにアルギン酸の抽出用原料として利用出来
ることは述べるまでもない。すなわち、褐藻等から多糖
体を得るには、従来から良く水洗すると共に、予め多糖
体以外の水溶性物質は除去されていたからである。
るか、本発明者らにとって興味のあるところであった。
抽出液A又はBを得るに当って、その際に残った溶出残
渣物は、さらにアルギン酸の抽出用原料として利用出来
ることは述べるまでもない。すなわち、褐藻等から多糖
体を得るには、従来から良く水洗すると共に、予め多糖
体以外の水溶性物質は除去されていたからである。
さて、本題にかえり本発明による抽出液AやBには、
このような多糖体はほとんど含まれていないことが特徴
である。すなわち、多糖体が存在すればその抽出液はポ
リオール系溶媒のもとにあってゲル形成を促進し、ある
いはコロイド状を呈し溶液は澄明感のない粘性をもった
溶液となるが、抽出液AやBはゲル形成、コロイド状を
有しておらず、わずかに滑性をもった粘度を示す程度で
ある。
このような多糖体はほとんど含まれていないことが特徴
である。すなわち、多糖体が存在すればその抽出液はポ
リオール系溶媒のもとにあってゲル形成を促進し、ある
いはコロイド状を呈し溶液は澄明感のない粘性をもった
溶液となるが、抽出液AやBはゲル形成、コロイド状を
有しておらず、わずかに滑性をもった粘度を示す程度で
ある。
これは、含有するマニトール等の比較的低分子な糖類
と、用いたポリオール系溶媒によるものである。そし
て、これらの多糖体や糖類にはメラニン生成抑制能がな
いことから主役物質は他の成分と考えられた。
と、用いたポリオール系溶媒によるものである。そし
て、これらの多糖体や糖類にはメラニン生成抑制能がな
いことから主役物質は他の成分と考えられた。
そこで種々の定性、定量法をもって確認試験を続けて
きたが、結果的に用いた溶媒に対する溶出性等からフェ
ノール性化合物であると考えられた。
きたが、結果的に用いた溶媒に対する溶出性等からフェ
ノール性化合物であると考えられた。
次表(第2表)は実施例をもとに抽出した時、メラニ
ン生成抑制能との関係から、化粧品類に用いる品質規格
管理上の最小限度の確認試験における数値又は示性値を
示したものである。抽出法−Aや−Bに示すごとくの製
造法によれば、原料が何れの褐藻類であってもフェノー
ル性化合物が確認され、これにより得られた抽出液に
は、前表(第1表)に示すごとくメラニンの生成を抑制
する作用が確認されることとなる。
ン生成抑制能との関係から、化粧品類に用いる品質規格
管理上の最小限度の確認試験における数値又は示性値を
示したものである。抽出法−Aや−Bに示すごとくの製
造法によれば、原料が何れの褐藻類であってもフェノー
ル性化合物が確認され、これにより得られた抽出液に
は、前表(第1表)に示すごとくメラニンの生成を抑制
する作用が確認されることとなる。
しかしながら、紅藻類の場合ではフェノール性化合物
の確認ができてもメラニンの生成抑制作用が確認できな
い場合や、あるいはフェノール性化合物の含有量が極め
て少ない場合がある。その場合、製造工程中で用いる溶
媒量をコントロールしてその最終的な濃度を調製した
り、あるいは濃縮等の操作を行っても本発明のごときメ
ラニン生成抑制能を有しないものもある。
の確認ができてもメラニンの生成抑制作用が確認できな
い場合や、あるいはフェノール性化合物の含有量が極め
て少ない場合がある。その場合、製造工程中で用いる溶
媒量をコントロールしてその最終的な濃度を調製した
り、あるいは濃縮等の操作を行っても本発明のごときメ
ラニン生成抑制能を有しないものもある。
つまり、紅藻類を原料とするのは非効率であり又作用
が弱い。結果的に海藻類中に含まれるフェノール性化合
物には、メラニンの生成を抑制する性質を有するものと
そうでないものが含まれていると考えられ、褐藻類中に
は特異的にその効果を持つフェノール性化合物が含まれ
ていると判断された。したがって紅藻類を原料とする時
は、その選択に当ってまず原料中に含まれる総フェノー
ルの量をチェックした後、用いることが肝要である。
が弱い。結果的に海藻類中に含まれるフェノール性化合
物には、メラニンの生成を抑制する性質を有するものと
そうでないものが含まれていると考えられ、褐藻類中に
は特異的にその効果を持つフェノール性化合物が含まれ
ていると判断された。したがって紅藻類を原料とする時
は、その選択に当ってまず原料中に含まれる総フェノー
ルの量をチェックした後、用いることが肝要である。
一方、褐藻類中(未乾燥物)には約3〜8%程度が含
まれており、そして常に多く安定的に含まれているのは
ヒバマタ科に属する藻体であった。他の褐藻類では平均
的にみて1〜4%の範囲にある。そしてメラニン生成抑
制能については、これらの褐藻類から得られたものはそ
のすべてが作用を示し、中でもヒバマタからの抽出物は
その含量に比例して作用も強いことが確認された。
まれており、そして常に多く安定的に含まれているのは
ヒバマタ科に属する藻体であった。他の褐藻類では平均
的にみて1〜4%の範囲にある。そしてメラニン生成抑
制能については、これらの褐藻類から得られたものはそ
のすべてが作用を示し、中でもヒバマタからの抽出物は
その含量に比例して作用も強いことが確認された。
「発明の効果」 本発明は、褐藻類から得られた、ゲル形成能を有しな
い水溶性成分をもとにメラニン生成抑制剤となすもので
あり、化粧品類に用いられようにしたことが大きな効果
である。
い水溶性成分をもとにメラニン生成抑制剤となすもので
あり、化粧品類に用いられようにしたことが大きな効果
である。
さらに本発明によれば、褐藻類等をもとに得られるア
ルギン酸の製造に当ってその副産物をもって利用が可能
である。すなわち、多糖体:アルギン酸の製造には目的
物以外の水溶性成分の除去が必須となってくることか
ら、この工程と組み合わせることによって無駄のない褐
藻類の有効利用が可能である。
ルギン酸の製造に当ってその副産物をもって利用が可能
である。すなわち、多糖体:アルギン酸の製造には目的
物以外の水溶性成分の除去が必須となってくることか
ら、この工程と組み合わせることによって無駄のない褐
藻類の有効利用が可能である。
又、本発明は、褐藻類中に含まれるフェノール性化合
物を含有することがその大きな特徴の一つであり、海藻
類中に含まれる成分の有効利用に当って新しい分野を切
り開いたものとしてもたらす効果は大きい。
物を含有することがその大きな特徴の一つであり、海藻
類中に含まれる成分の有効利用に当って新しい分野を切
り開いたものとしてもたらす効果は大きい。
本発明では、メラニン生成抑制剤として化粧品類に利
用されやすい形態としての製造法を示したが、ここでメ
ラニン生成抑制能を示すその主役物質は、フェノール性
成分に由来しており、これを主体に抽出するには水やア
ルコール類、アルコールとエーテル等の混液をもとに浸
漬すれば色素等の除去も可能となり、その精製物とする
ことが出来る。
用されやすい形態としての製造法を示したが、ここでメ
ラニン生成抑制能を示すその主役物質は、フェノール性
成分に由来しており、これを主体に抽出するには水やア
ルコール類、アルコールとエーテル等の混液をもとに浸
漬すれば色素等の除去も可能となり、その精製物とする
ことが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−286907(JP,A) 特開 昭64−16713(JP,A) 特開 平1−186813(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】褐藻由来のフェノール性化合物を必須に含
み、ゲル形成能を有しない、褐藻の水溶性抽出液からな
るメラニン生成抑制剤
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63049162A JP2747587B2 (ja) | 1988-03-01 | 1988-03-01 | 褐藻抽出液からなるメラニン生成抑制剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63049162A JP2747587B2 (ja) | 1988-03-01 | 1988-03-01 | 褐藻抽出液からなるメラニン生成抑制剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01224308A JPH01224308A (ja) | 1989-09-07 |
| JP2747587B2 true JP2747587B2 (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=12823392
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63049162A Expired - Fee Related JP2747587B2 (ja) | 1988-03-01 | 1988-03-01 | 褐藻抽出液からなるメラニン生成抑制剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2747587B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2913336B1 (fr) * | 2007-03-08 | 2009-06-12 | Lvmh Rech | Utilisation d'un extrait d'algue phaeodactylum pour depigmenter la peau |
| JP5829866B2 (ja) * | 2011-08-30 | 2015-12-09 | 国立研究開発法人水産総合研究センター | クロメ由来のフロロタンニン類を有効成分とする紫外線照射障害保護剤およびその製造方法 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62170897A (ja) * | 1986-01-24 | 1987-07-27 | 株式会社東芝 | 放射性廃溶媒洗浄液の処理システム |
| JPS62286907A (ja) * | 1986-06-05 | 1987-12-12 | Daiichi Seimo Kk | 化粧料又は浴剤の製法 |
| JPH0754983B2 (ja) * | 1986-06-30 | 1995-06-07 | 大日本印刷株式会社 | 電算写植システム及び文字放送システムの変換システム |
-
1988
- 1988-03-01 JP JP63049162A patent/JP2747587B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01224308A (ja) | 1989-09-07 |
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