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JP2755118B2 - 熱転写記録方法及び中間転写体 - Google Patents
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JP2755118B2 - 熱転写記録方法及び中間転写体 - Google Patents

熱転写記録方法及び中間転写体

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JP2755118B2
JP2755118B2 JP5217276A JP21727693A JP2755118B2 JP 2755118 B2 JP2755118 B2 JP 2755118B2 JP 5217276 A JP5217276 A JP 5217276A JP 21727693 A JP21727693 A JP 21727693A JP 2755118 B2 JP2755118 B2 JP 2755118B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、熱によって色素が昇華
または拡散することを用いた昇華型熱転写記録方法にお
いて、染着層を予め塗布した専用の受像体を使用しない
で、官製葉書、普通紙やボンド紙などの受像体を使用し
て熱転写記録する方法及び中間転写体に関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】従来の一般的印字方式や印刷方法に代え
てモノカラー或はフルカラーの画像を簡便かつ高速に出
力する方法として、インクジェット方式や熱転写方式が
開発されているが、これらの中では優れた連続階調性を
有しカラー写真に匹敵するフルカラー画像を出力する方
法として専用の受像体を使用する昇華型熱転写記録方式
が最も優れている。ところが、昇華型熱転写記録方式が
普及するにつれて染着層を予め塗布した専用の受像体で
はなく、家庭やオフィスで一般に使用されている官製葉
書、普通紙、ボンド紙、ダルアート紙などの染着層を予
め塗布していない受像体にフルカラー画像を出力したい
という要望が強くなった。そこで現在、次のような記録
方法の提案がなされている。 【0003】図10は、現在行われている方法の概略構
成図である。31は転写体である。転写体31はポリエ
ステルフィルムなどからなる転写基体33の一方の面に
耐熱滑性層32が設けられ、もう一方の面に染着層34
とイエロ色の色材層35とマゼンタ色の色材層36とシ
アン色の色材層37がこの順に面順次に設けられてい
る。38はサーマルヘッド、39はプラテンローラ、4
0は葉書や普通紙などの受像体、41は受像体40の搬
送を行う搬送ローラである。 【0004】図11の動作図を用いてこの方法の原理に
ついて説明する。まず、図11(A)のように染着層3
4と受像体40とが接触するように転写体31と受像体
40とを、サーマルヘッド38とプラテンローラ39と
の間に狭着する。次にプラテンローラ39を回転させて
矢印の方向に転写体31と受像体40とを送りながら、
耐熱滑性層32の背面からサーマルヘッド38を加熱し
て、染着層34の全面を溶融する。この時、染着層34
は全面に渡って受像体40に溶融接着するので、染着層
34は受像体40に全面転移する。次に、染着層34が
転移した受像体40を後方に戻し、図11(B)のよう
にイエロ色の色材層35と染着層34とが接触するよう
に転写体31と受像体40とを、サーマルヘッド38と
プラテンローラ39との間に狭着する。次にプラテンロ
ーラ39を回転させて矢印の方向に転写体31と受像体
40とを送りながら、耐熱滑性層32の背面からサーマ
ルヘッド38を加熱して、イエロ色の色材層35からイ
エロ染料を染着層34に転移させてイエロ色の画像を記
録する。さらにマゼンダ色及びシアン色もイエロ色と同
様の方法で、それぞれの画像を記録して、最終的にフル
カラーの画像が受像体40上の染着層34に記録され
る。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】従来上記のように構成
された昇華型熱転写記録方式は、色材層が昇温すること
色材層から染着層への染料の転移によって記録を行う。
従って、色材層と染着層との接触を均一に保たないと濃
度むらや染料が転移しない部分ができて記録画像が汚く
なる。官製葉書、普通紙、ボンド紙といった受像体は紙
の繊維によって、表面に凹凸がある。上記した昇華型熱
転写記録方式は、これら表面に凹凸を持つ受像体に染着
層を転移させるため、受像体に転移した染着層の形状も
凹凸となってしまう。従って、色材層と染着層との接触
が付均一となり、濃度むらや記録できない部分ができて
記録画像が汚いという問題点を有していた。 【0006】本発明は上記問題点に鑑み、受像体の種類
や表面状態によらずに、画像が良好な記録画像を得るこ
とができる熱転写記録方法及び中間転写体を提供するも
のである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明の熱転写記録方法
は、染着層転写体上の透明な染着層を染着層転写手段の
熱および/または圧力により中間転写体に前記染着層の
一部分または全面を形成する形成工程と、前記中間転写
体上に形成した前記染着層と色材層転写体上の色材層と
を重ね合わせて、記録手段の熱および圧力により前記色
材層から色材を前記中間転写体上の前記染着層に移行し
て、前記染着層に記録画像を記録する記録工程と、転写
手段の熱および/または圧力により記録画像を記録した
前記染着層を前記中間転写体から受像体に転写する転写
工程とを具備する熱転写記録方法であって、前記中間転
写体の表面層が少なくともフッ素ゴムを含み、前記形成
工程での前記染着層転写体と前記表面層との分離時およ
び前記記録工程での前記色材層転写体と前記表面層との
分離時における前記表面層の温度が、前記転写工程での
前記受像体と前記表面層との分離時における前記表面層
の温度より低くなるようにする。また本発明は、前記中
間転写体の表面層が2層以上の構成からなり、最上層の
ゴム硬度が下層より高い中間転写体を用いる。また本発
明は、前記中間転写体の最上層に、ゴム硬度が70゜
(JIS−A)以上の少なくともフッ素ゴムを含むゴム
を用い、最上層の下層にゴム硬度が60゜(JIS−
A)以下のフッ素ゴムやシリコーンゴムなどの耐熱性ゴ
ムを用いた中間転写体を用いる。また本発明は、前記染
着層転写体から前記染着層を前記中間転写体に移行した
後、前記中間転写体から前記染着層転写体を分離する
際、前記中間転写体と前記染着層との接着力が前記染着
層基体と前記染着層との接着力よりも大になるように、
前記染着層転写体と前記中間転写体とを冷却した後に、
前記中間転写体から前記染着層転写体を分離する。また
本発明は、前記色材層転写体から前記色材層の色材を前
記中間転写体上の前記染着層に移行した後、前記中間転
写体上の前記染着層から前記色材層転写体を分離する
際、前記染着層の結着樹脂のフロー軟化点より低い温度
に前記染着層を冷却し、かつ前記色材層の結着樹脂のフ
ロー軟化点より低い温度になるように 前記色材層を冷却
した後に、前記中間転写体から前記色材層転写体を分離
する。 【0008】また本発明は、前記染着層が少なくともポ
リビニルアセタール系樹脂を含んだ染着層転写体を用い
る。 【0009】また本発明は、前記染着層と前記色材層と
を同一の基材上に有する転写体を用いる。 【0010】また本発明においては、前記染着層転写手
段と前記記録手段が同一である。また本発明は、前記中
間転写体の表面層が2層以上の構成からなり、最上層の
ゴム硬度が下層より高い中間転写体を用いる。 【0011】また本発明は、前記中間転写体の最上層
に、ゴム硬度が70゜(JIS−A)以上の少なくとも
フッ素ゴムを含むゴムを用い、最上層の下層にゴム硬度
が60゜(JIS−A)以下のフッ素ゴムやシリコーン
ゴムなどの耐熱性ゴムを用いた中間転写体を使用する。 【0012】また本発明は、前記染着層転写体または前
記転写体から前記染着層を前記中間転写体に移行した
後、前記中間転写体から前記染着層転写体または前記転
写体を分離する際、前記染着層の結着樹脂のフロー軟化
点(流動開始点)より低い温度に前記染着層を冷却した
後に、前記中間転写体から前記染着層転写体または前記
転写体を分離する。 【0013】また本発明は、前記染着層転写体または前
記転写体から前記染着層を前記中間転写体に移行した
後、前記中間転写体から前記染着層転写体または前記転
写体を分離する際、前記中間転写体と前記染着層との接
着力が前記染着層基体または前記転写基体と前記染着層
との接着力よりも大になるように、前記染着層転写体ま
たは前記転写体と前記中間転写体を冷却した後に、前記
中間転写体から前記染着層転写体または前記転写体を分
離する。 【0014】また本発明は、前記色材層転写体または前
記転写体から前記色材層の色材を前記中間転写体上の前
記染着層に移行した後、前記中間転写体上の前記染着層
から前記色材層転写体または前記転写体を分離する際、
前記染着層の結着樹脂のフロー軟化点より低い温度に前
記染着層を冷却し、かつ前記色材層の結着樹脂のフロー
軟化点より低い温度になるように前記色材層を冷却した
後に、前記中間転写体から前記色材層転写体または前記
転写体を分離する。 【0015】また本発明は、前記中間転写体から前記中
間転写体上の前記染着層を前記受像体へ転写する際、前
記中間転写側から前記染着層を加熱する。 【0016】また本発明は、前記中間転写体がエンドレ
スベルト形状である中間転写体を用いる。 【0017】また本発明は、前記中間転写体の最上層に
ムーニー粘度が50以下のフッ素ゴムを用いる。 【0018】また本発明は、前記中間転写体の表面層が
塗液から作製されるものを用いる。また本発明は、前記
中間転写体の表面層がポリオール架硫のフッ素ゴムの塗
液から作製されるものを用いる。 【0019】また本発明は、前記中間転写体の表面層の
塗液の溶剤の沸点が100℃以上の溶剤を用いたフッ素
ゴムの塗液から作製される中間転写体を用いる。 【0020】 【作用】本発明によれば、まず、サーマルヘッドや熱ロ
ーラなど染着層転写手段の熱および/または圧力によ
り、染着層転写体から中間転写体に染着層の一部分また
は全面を転移させる。この時、染着層を中間転写体表面
に十分に接着させるために、染着層を熱により軟化させ
て染着層を中間転写体表面に十分に倣わせる必要がある
ので加熱温度は高い程よい。染着層を中間転写体に転移
させた後、染着層転写体と中間転写体とを分離する。こ
の時、染着層の結着樹脂のフロー軟化点以上の温度で染
着層転写体を中間転写体から分離すると、染着層の膜強
度が弱いために染着層内部より引き契れて、染着層を中
間転写体にうまく転移させることができない。従って、
染着層転写体を中間転写体から分離する時は、染着層の
結着樹脂のフロー軟化点より低い温度に染着層を冷却し
た後に、染着層転写体と中間転写体を分離する必要があ
る。具体的には、染着層転写手段による染着層の転写直
後で染着層転写体と中間転写体を分離するのではなく、
染着層転写手段から離れた位置で染着層転写体と中間転
写体を分離する。このようにすることによって安定に染
着層を中間転写体に転移することが出来る。 【0021】次に、中間転写体上に形成した染着層と色
材層転写体上のイエロ色の色材層とを重ね合わせて、サ
ーマルヘッド等の記録手段の熱および/または圧力によ
り、色材層から染着層にイエロ色の染料を転移しイエロ
色の記録画像を形成する。染着層にイエロ色の染料を転
移させた後、色材層と中間転写体上の染着層とを分離す
る。この時、色材層と染着層とは熱を受けた直後では融
着しているので、融着を軽減するために、染着層の結着
樹脂のフロー軟化点より低い温度に染着層を冷却し、か
つ色材層の結着樹脂のフロー軟化点より低い温度になる
ように色材層を冷却した後に、色材層と染着層とを分離
する。色材層と染着層の分離時の温度は低いほどよい。
具体的には、色材層転写手段による染料の移行直後で色
材層と染着層とを分離するのではなく、色材層転写手段
から離れた位置で色材層と染着層とを分離する。このよ
うにすることによって、染料を色材層から安定に中間転
写体の染着層に転移することが出来る。この工程をマゼ
ンダ色、シアン色についても同様に繰り返し行い、中間
転写体上の染着層にフルカラーの記録画像を形成する。 【0022】最後に、中間転写体上のフルカラーの記録
画像を形成した染着層と受像体(葉書や普通紙など)と
を重ね合わせて、熱ローラ等の転写手段の熱および/ま
たは圧力により、中間転写体上の染着層を中間転写体か
ら受像体に転写かつ定着し、受像体上にフルカラーの記
録画像を形成する。このようにすることによって、従来
専用紙のみにしか記録できなかったのが、あらゆる受像
体にフルカラーの記録画像を形成することができる。 【0023】ここで、中間転写体上の表面層に求められ
る特性をまとめると、以下のとおりである。 【0024】1)染着層転写体から中間転写体に容易に
染着層を転移できるだけの接着性を有していなければな
らない。接着性が無いと染着層の転写不良を起こし、染
着層が染着層転写体に残ったままになる。また、中間転
写体上の染着層に色材層から染料を転移し記録画像を形
成するとき、記録手段の熱および/または圧力により染
着層と色材層とが弱く接着する。この時、中間転写体と
染着層との間の接着力が弱いと、染着層が中間転写体か
ら剥がれて色材層転写体に転移することになる。従っ
て、中間転写体と染着層との接着力は強い方がよい。 【0025】2)一方、中間転写体から受像体に容易に
染着層を転移できるだけの離形性を有していなければな
らない。離形性が無いと、染着層が中間転写体上に残っ
たままになったりする。 【0026】3)中間転写体上の染着層に色材層から染
料を転移し記録画像を形成するとき、染着層と色材層の
密着性が重要である。中間転写体の表面層が硬いと染着
層と色材層の密着性が画像が悪く、記録画像が白く抜け
たりする。従って、表面層は適度な柔軟性を有していな
ければならない。 【0027】4)中間転写体から受像体に染着層を転写
し定着するとき、受像体が葉書、普通紙やボンド紙など
のように表面に凹凸のある受像体であるときは、染着層
を十分にその表面の凹凸に倣わせる必要があるので、中
間転写体の表面層は柔軟性を有していなければならな
い。 【0028】このように中間転写上の表面層は柔軟性を
有し、染着層を中間転写体に転移するときと染料を色材
層から染着層に転移するときは接着性を有し、中間転写
体上の染着層を受像体に転移するときは離形性有する必
要がある。中間転写体の表面層に、少なくともフッ素ゴ
ムを含む中間転写体を用いることにより、上記した特性
を満足することが出来る。 【0029】 【実施例】図1に本発明の熱転写記録方法の1実施例の
概略構成図を示す。概略構成図について説明する。本発
明の熱転写記録方法を実現する装置の中心に、アルミ等
の金属からなる支持ドラム2を設置している。支持ドラ
ム2は矢印の方向に回転する。支持ドラム2の上に中間
転写体5を巻き付ける。支持ドラム2の回りに、染着層
転写手段であるサーマルヘッド1と記録手段であるサー
マルヘッド19と熱ロール22と受像体分離爪23とを
設置している。染着層転写手段1には、染着層冷却ロー
ラ11を中間転写体5に接触するように取り付けてい
る。同様に、記録手段19にも色材層冷却ローラ20を
中間転写体5に接触するように取り付けている。染着層
転写手段1と中間転写体5との間に、染着層転写体10
を設置し、巻き出しローラ6から染着層転写体10が送
り出され巻き取りローラ12で染着層転写体10が巻き
取られる。同様に、記録手段19と中間転写体5との間
に、色材層転写体18を設置している。中間転写体5
は、表面層3と中間転写基体4とからなる。染着層転写
体10には、染着層基体7の一方の面に耐熱滑性層8が
設けられ、もう一方の面にパターン形状の染着層9が設
けられている。色材層転写体18には、色材層基体16
の一方の面に耐熱滑性層17が設けられ、もう一方の面
にパターン形状のイエロ色の色材層13とマゼンタ色の
色材層14とシアン色の色材層15とが設けられてい
る。受像体21は熱ロール22と中間転写体5との間に
狭着され、矢印の方向に移動する。受像体21と中間転
写体5との分離に、必要であれば受像体分離爪23を用
いる。 【0030】図2の動作図を用いて、本発明の原理つい
て説明する。まず図2の(A)に示すように、染着層転
写手段であるサーマルヘッド1と中間転写体5との間に
染着層9が中間転写体5と接触するように染着層転写体
10を挟着し、支持ドラム2を矢印の方向に回転させな
がらサーマルヘッド1を通電して加熱し、染着層9の部
分あるいは全面を軟化させ、染着層9の部分あるいは全
面を染着層転写体10から中間転写体5上に転移させ
る。この時、染着層9を中間転写体5の表面に十分に接
着させるために、サーマルヘッド1から染着層9に与え
られる熱量は多い程よい。染着層9を染着層転写体10
から中間転写体5に転移させた後、染着層転写体10を
巻き取りローラ12により巻き取りながら、染着層転写
体10を中間転写体5から分離させる。この時、染着層
9の結着樹脂のフロー軟化点以上の温度で染着層転写体
10を中間転写体5から分離すると、染着層9の膜強度
が弱いために染着層内部より引き契れて、染着層9を中
間転写体5にうまく転移させることができない。そこ
で、染着層冷却ローラ11によりサーマルヘッド1直後
で染着層転写体10と中間転写体5とを分離するのでは
なく、分離位置をずらすことにより染着層9を染着層9
の結着樹脂のフロー軟化点より低い温度になるようにし
ばらく冷却して、染着層転写体10と中間転写体5とを
分離する。従って、サーマルヘッド1と染着層冷却ロー
ラ11との距離はできるだけ離れているほうがよい。染
着層転写体10から中間転写体5に染着層9が転移し終
わったら、図2の(B)に示すように、サーマルヘッド
1と染着層転写体10とを中間転写体5から分離する。 【0031】ここで、染着層転写体10から中間転写体
5に染着層9が転移するメカニズムについて説明する。
まず、ここで用いた材料について説明する。染着層転写
体10は、染着層基体7に4.5μmのPETフィルム
を用い、染着層基体7の下層に紫外線硬化樹脂などから
なる従来公知の耐熱滑性層8を1μmの厚さで設け、染
着層基体7一方の面にパターン形状のポリビニルアセタ
ール樹脂(KS−0,積水化学工業(株))からなる染
着層9を3μmの厚さで設けてある。中間転写体5は、
中間転写基体4に厚み50μmのポリイミドフィルムを
用い、表面層3に厚み30μmのフッ素ゴム(バイトン
B,昭和電工デュポン(株))を用いてある。 染着層
基体7と染着層9との温度に対する接着力の変化を図5
の(A)に示す。また、染着層9と表面層3との温度に
対する接着力の変化を図5の(B)に示す。測定方法
は、厚み37μm、幅18mmの市販のセロハンテープ
を染着層9に張り付け、180度の方向に10mm/秒
の速度で引っ張り、その時の張力を測定する。当然の事
ながら、染着層9と表面層3との接着力を測定するため
には、予め染着層9を表面層3に転写していなければな
らない。 【0032】図5より、温度が上昇するほど、染着層9
と染着層基体7との接着力が上昇する事が分かる。ま
た、逆に、染着層9と表面層3との接着力は、温度が上
昇するほど減少することが分かる。染着層9を染着層基
体7から表面層3に転移するには、染着層9と染着層基
体7との接着力より、染着層9と表面層3との接着力の
方が大きくなければならない。つまり、図5のグラフ
(A)とグラフ(B)との交点の温度以下で染着層9の
転移が起こる。従って、中間転写体5から染着層転写体
10を分離する際、中間転写体5と染着層9との接着力
が染着層転写体10と染着層9との接着力よりも大にな
るように、染着層転写体10と中間転写体5とを冷却し
た後に、中間転写体5から染着層転写体10を分離しな
ければならない。 【0033】次に図2の(B)に示すように、中間転写
体5上の染着層9とイエロ色である色材層13とが接触
するように、色材層転写体18を中間転写体5と記録手
段であるサーマルヘッド19との間に挟着し、支持ドラ
ム2を矢印の方向に回転させながらサーマルヘッド1を
通電して加熱し、色材層13から染着層9に染料を移行
させてイエロ色の記録画像を染着層9に形成する。染着
層9にイエロ色の染料を移行させた後、色材層13と中
間転写体5上の染着層9とを分離する。この時、染着層
9と色材層13とはサーマルヘッド19の熱を受けた直
後では融着しているので、融着を軽減するために、染着
層9の結着樹脂のフロー軟化点より低い温度に染着層9
を冷却し、かつ色材層13の結着樹脂のフロー軟化点よ
り低い温度になるように色材層13を冷却した後に、染
着層9と色材層13とを分離する。染着層9と色材層1
3との分離時の温度は低いほどよい。具体的には、サー
マルヘッド19より離れた位置に色材層冷却ローラ20
を設け、所定の温度以下になるように冷却してから染着
層9と色材層13とを分離する。従って、サーマルヘッ
ド19と色材層冷却ローラ20との距離はできるだけ離
れているほうがよい。このようにすることによって、染
料を色材層13から安定に中間転写体5上の染着層9に
移行することが出来る。 【0034】このイエロ色に行った工程をマゼンタ色お
よびシアン色についても全く同様に繰り返し行い、中間
転写体5上の染着層9にフルカラーの記録画像を形成す
る。色材層転写体18から中間転写体5上の染着層9に
すべての染料を移行し終わったら、図2の(C)に示す
ように、サーマルヘッド19と色材層転写体18とを中
間転写体5から分離する。 【0035】最後に図2の(C)に示すように、中間転
写体5上のフルカラーの記録画像を形成した染着層9と
葉書や普通紙などの受像体21とを接触させ、アルミロ
ール内部にハロゲンランプなどのヒータを挿入し、アル
ミロールの外側にシリコーン等の耐熱ゴム層を設けた熱
ローラ22の熱および/または圧力により、中間転写体
5上の染着層9を中間転写体5から受像体21に転写か
つ定着し、受像体21上にフルカラーの記録画像を形成
する。必要であれば、受像体分離爪23を用いて、中間
転写体5と受像体21を分離する。図5のグラフ(B)
に示すように、染着層9と中間転写体5との接着力は温
度が高いほど接着力が減少するので、温度が高い状態の
方が染着層9は中間転写体5から受像体21に転移し易
い。従って、熱ロール22にできるだけ近い位置で、中
間転写体5と受像体21とを分離する方がよい。但し、
染着層9の結着樹脂のフロー軟化点以上に転写温度を上
げると、染着層9の膜強度が著しく減少し、染着層9の
内部で引きちぎれうまく染着層9を中間転写体5から受
像体21に転写できないので、転写時の染着層9に与え
る温度は染着層9の結着樹脂のフロー軟化点より低くし
なければならない。 【0036】このようにして、従来専用紙のみにしか記
録できなかったのが、あらゆる受像体にフルカラーの記
録画像を形成することができる。 【0037】図3に本発明の熱転写記録方法の1実施例
の概略構成図を示す。図3において、まず染着層転写手
段と記録手段とが同一のサーマルヘッド1でその機能を
もたせていることが図1とは違う点である。同様に、染
着層冷却ローラと色材層冷却ローラも同一である。ま
た、染着層9と色材層13〜15が同一の転写基体24
上に設けている点と染着層9と転写基体24との間に離
型層25を設けている点が図1の実施例とは異なる点で
ある。 【0038】本発明の動作原理について説明する。ま
ず、サーマルヘッド1と中間転写体5との間に転写体2
6の染着層9が中間転写体5と接触するように転写体2
6を挟着し、支持ドラム2を矢印の方向に回転させなが
らサーマルヘッド1を通電して加熱し、染着層9の部分
あるいは全面を軟化させ、染着層9の部分あるいは全面
を転写体26から中間転写体5上に転移させる。染着層
9と転写基体24との間に離型層25を設けているの
で、染着層9が転写体26から中間転写体5上に容易に
転移することができる。その後、一旦、サーマルヘッド
1を中間転写体5から離し、中間転写体5上の染着層9
とイエロ色の色材層13とが接触するように、巻き取り
ローラ12と支持ドラム2とを回転させて位置合わせを
行う。次に、サーマルヘッド1を中間転写体5に接触さ
せ、支持ドラム2を矢印の方向に回転させながらサーマ
ルヘッド1を通電して加熱し、色材層13から染着層9
に染料を移行させてイエロ色の記録画像を染着層9に形
成する。染着層9にイエロ色の染料を移行させた後、色
材層13と中間転写体5上の染着層9とを分離する。こ
のイエロ色に行った工程をマゼンタ色およびシアン色に
ついても全く同様に繰り返し行い、中間転写体5上の染
着層9にフルカラーの記録画像を形成する。転写体26
から中間転写体5上の染着層9にすべての染料を移行し
終わったら、サーマルヘッド1と転写体26とを中間転
写体5から分離する。最後に、中間転写体5上のフルカ
ラーの記録画像を形成した染着層9と葉書や普通紙など
の受像体21とを接触させ、熱ローラ22の熱および/
または圧力により、中間転写体5上の染着層9を中間転
写体5から受像体21に転写かつ定着し、受像体21上
にフルカラーの記録画像を形成する。必要であれば、受
像体分離爪23を用いて、中間転写体5と受像体21を
分離する。 【0039】このようにすれば、図1の実施例よりかな
り構成部品や材料を削減することができ、装置が小型に
なる。 【0040】図4に本発明の熱転写記録方法の1実施例
の概略構成図を示す。図4において、中間転写体5がエ
ンドレスベルト形状であり、熱ロール22が中間転写体
5の内部に配置している点が図3とは違う点である。図
4において、27はプラテンローラ、28はアイドラロ
ーラ、29はローラである。本発明の動作は、図3の実
施例と同じであるので省略する。このような構成にすれ
ば、中間転写体5上の染着層9を受像体21に転写する
とき、熱ローラ22により中間転写体5側から加熱でき
るので、受像体21の厚みが厚くても転写温度を上げる
必要がないので有利である。中間転写体5を保持してい
るロールの少なくとも1つのロールを中間転写体の蛇行
を防止するロールにすることが可能である。例えば、ア
イドラローラ28を太鼓型ロールにして蛇行を防止した
り、アイドラローラ28の軸を動かして蛇行を防止した
りすることが可能である。 【0041】以上説明した実施例で、染着層転写手段は
サーマルヘッドを用いたが、染着層を加熱することがで
きるものであればよく、金属ロールなどを用いてもよ
い。また、記録手段もサーマルヘッドを用いたが、色材
層の染料を染着層に移行することが出来るものであれば
よく、通電ヘッド、光ヘッドなどを使用してもよい。 【0042】図6に本発明の熱転写記録方法に使用され
る染着層転写体の概略構成図を示す。染着層転写体は、
少なくとも染着層基体7と耐熱滑性層8と染着層9とか
らなる。図6の(A)は、染着層9が染着層基体7の一
方の面に全面に設けら、もう一方の面に耐熱滑性層8が
設けられている図である。図6の(B)は、染着層9が
染着層基体7の一方の面にパターン形状に設けられてい
る図である。図6の(C)のように染着層9と染着層基
体7との間に離型層25を設けてもよい。離型層25を
設けると、染着層9を染着層転写体から中間転写体に容
易に転写できる。図6の(D)は、染着層9上に高分子
物質層30が積層されている実施例である。高分子物質
層30は、染着層9の結着樹脂のガラス転移温度(以
下、Tgと略す)より高い材料からなっており、中間転
写体上で染着層9に記録画像を形成する際に、染料が染
着層9を貫通して中間転写体表面に移行するのを防止す
るために設けられている。 【0043】染着層転写基体7は、特に限定されないで
任意の基材を用いることができる。例えば、ポリエステ
ル、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリスルホンサ
ン、アラミド、ポリイミド、ポリパラバン酸、ポリカー
ボネート、ポリビニルアルコール、セロファン等より得
られるフィルム、また、これらのフィルムに導電塗料、
プライマー塗料、帯電防止塗料、耐熱滑性塗料等の各種
塗料を塗工した各種塗工フィルムである。特に好ましい
のは、ポリエステルフィルムである。 【0044】染着層9は、特に限定されないが、従来公
知の各種熱可塑性樹脂、各種熱硬化性樹脂を用いること
ができる。例えば、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体等のビニル系樹脂、ポリビニルホルマー
ル、ポリビニルブチラール、アセトアセタール化ポリビ
ニルアルコール、プロピオンアセタール化ポリビニルア
セタール等のポリビニルアセタール系樹脂、スチレン−
アクリロニトリル共重合体樹脂、塩化ビニル−アクリル
共重合体樹脂、ポリアクリルアミド系樹脂、飽和ポリエ
ステル等のポリエステル系樹脂などがある。記録時の色
材層との融着が少なく、中間転写体とも適度な接着力を
有するという観点から、特に、染着層9は、少なくとも
ポリビニルアセタール系樹脂を含んでいることが望まし
い。ポリブニルアセタールは、ポリビニルアルコールに
各種アルデヒド例えば、ホルムアルデヒド、アセトアル
デヒド、プロピオンアルデヒド等を反応させて得られる
樹脂である。染着層9は、染着層9の樹脂のガラス転移
温度(Tg)が40℃〜150℃の範囲、樹脂の平均重
合度が150〜3000の範囲、あるいはフロー軟化点
が300℃以下のものが特に望ましい。染着層9が、含
フッ素湿分硬化型樹脂あるいは含シロキシサン湿分硬化
型樹脂の一方あるいは両方ともに含んでいるとき、記録
時の色材層との融着防止に非常に優れているので好まし
い。さらに、記録時の色材層との融着防止に従来から良
く知られている各種界面活性剤を用いることができる。
例えば、カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステル
塩、リン酸エステル塩等の各種陰イオン界面活性剤、各
種脂肪族アミン塩、脂肪族4級アンモニウム塩、芳香族
4級アンモニウム塩、複素環4級アンモニウム塩等の各
種陽イオン界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
等のエーテル型、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル等のエーテルエステル型、ポリエチレングリコール脂
肪酸エステル、脂肪酸モノグリセリド、ソルビタン脂肪
酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、シ
ョ糖脂肪酸エステル等のエステル型、脂肪酸アルカノー
ルアミド、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキ
シエチレンアルキルアミン、アルキルアミンオキサイド
等の合窒素型の各種非イオン界面活性剤、各種ベタイン
型、アミノカルボン酸塩型、イミダゾリン誘導体などの
各種両性界面活性剤、フルオロアルキル(C2〜C20
カルボン酸、モノパーフルオロアルキル(C6〜C16
エチルリン酸エステル、パーフルオロオクタンスルフォ
ン酸ジエタノールアミド等の各種フッ素系界面活性剤、
ポリエーテル変性シリコーンオイル、カルボキシル変性
シリコーンオイル、アルキルアラキルポリエーテル変性
シリコーンオイル、エポキシ・ポリエーテル変性シリコ
ーンオイル等の各種変性シリコーンオイル、ポリオキシ
アルキレングリコールとシリコーンとの各種共重合体等
の各種シリコーン系界面活性剤がある。さらに、高分子
界面活性剤、有機金属界面活性剤、反応性界面活性剤等
と称される界面活性剤も用いることができる。また、染
着層9は、必要に応じ(例えば、色材層にロイコ染料を
用いた場合)電子受容性物質などの顕色剤を含有してい
てもよい。電子受容性物質として、例えば、ビスフェノ
ールA等のフェノール系化合物、カルボン酸系化合物、
シリカ、活性白土等がある。 【0045】染着層9の厚みは、0.5μm〜20μm
が適当で、特に1μm〜5μmの厚みが好ましい。 【0046】耐熱滑性層8は、その材質を特に限定され
るものでなく、例えば、各種熱可塑性樹脂、熱、光、電
子線などによる各種硬化性樹脂の硬化樹脂等を用いるこ
とができる。特に各種硬化性樹脂が基材との接着性及び
耐熱性に於て良好である。例えば、シリコーン樹脂、エ
ポキシ樹脂、不飽和アルデヒド樹脂、ユリア樹脂、不飽
和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、フラン樹脂、オリ
ゴアクリレート等がある。中でもオリゴアクリレートの
硬化樹脂が優れた特性を示す。また、光、電子線による
硬化樹脂は短時間で容易に硬化し、又、未反応樹脂、硬
化剤等の色材層への転移がほとんど無いため、長尺の転
写シートを作成しやすく良好な特性を示す。例えば、オ
リゴアクリレートの光、あるいは芳香族ジアゾニウム
塩、あるいは芳香族ヨードニウム塩、あるいは芳香族ス
ルホニウム塩触媒によるエポキシ樹脂の光硬化樹脂が優
れている。オリゴアクリレートとしては、例えば、ポリ
オールアクリレート、ポリエステルアクリレート、エポ
キシアクリレート、ウレタンアクリレート、シリコーン
アクリート、ポリアセタールのアクリレート等である。
エポキシ樹脂としては、例えば、ビニルシクロヘキセン
ジオキシド、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−
3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレイト等の
環状脂肪族エポキシ樹脂がある。また、テトラヒドロフ
ルフリルアクリレート、ラウリルアクリレート等の反応
性希釈剤を樹脂に添加して用いることもできる。耐熱性
滑性層の膜厚は、特に限定されるものではない。一般に
製造面からは0.1μm以上の膜厚が均一な膜を形成で
きる。 【0047】高分子物質層30は、特に限定されなく、
例えば、各種熱可塑性樹脂、熱、光、電子線などによる
各種硬化性樹脂を用いることが出来る。例えば、アクリ
ル系、ウレタン系、アミド系、エステル系、セルロース
系、スチレン系、オレフィン系等の各種樹脂を用いるこ
とが出来る。アクリロニトリルースチレン共重合樹脂、
ポリスチレン、スチレンーアクリル共重合樹脂、塩化ゴ
ム、塩素化ポリプロピレン、塩化ビニル樹脂、塩素化塩
化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニルー酢酸ビニ
ル共重合樹脂、塩化ビニルーアクリル酸エステル共重合
樹脂、飽和ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエステ
ルウレタン、ポリビニルアセタール、ポリビニルアルコ
ール、セルロース誘導体、加工デンブン、デンプン誘導
体、あるいはポリカーボネートから選択される少なくと
も1種の高分子物質を用いていることが好ましい。ポリ
ビニルアルコール誘導体としては、例えば各種ポリビニ
ルアセタール等がある。上記した染着層の所で述べた、
各種ポリビニルアセタールが特に有用である。又、高分
子物質層30は、染着層のガラス転移温度(Tg)より
高い高分子を用いることが特に有用である。 【0048】高分子物質層30の厚みは、0.1μm〜
10μmが適当で、0.5μm〜5μmが好ましい。 【0049】離型層25は、特に限定されない。例え
ば、高分子物質層の所で述べた材料を用いることが出来
る。また、各種離型剤あるいは各種離型剤と高分子物質
とにより形成されていてもよい。各種離型剤としては、
例えば、ジメチルシリコーンオイル、フェニルシリコー
ンオイル、フッ素シリコーンオイル等のシリコーン系離
型剤、SiH変性、シラノール変性、アルコシキ変性、
エポキシ変性、アミノ変性、カルボキシ変性、アルコー
ル変性、メルカプト変性、ビニル変性、ポリエーテル変
性、フッ素変性、高級脂肪酸変性、カルナバ変性、アミ
ド変性、アルキルアリル変性等の各種反応性あるいは各
種変性シリコーンオイル、あるいは染着層の所で述べた
界面活性剤などがある。また、シリコーンあるいはフッ
素変性の各種の樹脂を用いることが出来る。特にシリコ
ーンとアクリルとの共重合体がよい。また、熱加硫型、
室温硬化型、液状、縮合反応型、付加反応型、過酸化物
硬化型、紫外線硬化型などの各種シリコーンゴムや樹
脂、各種シリコーンエマルジョン、各種シリコーン樹脂
粉末等、各種シリコーンゴム粉末などを用いることが出
来る。フッ素系離型剤としては、ポリテトラフルオロエ
チレン、テトラフルオロエチレンーパーフルオロアルキ
ルビニルエーテル共重合体等の各種フッ素樹脂、ビニリ
デンフルオライドーヘキサフルオロプロピレン系ゴム等
の各種フッ素ゴム、各種フッ素系界面活性剤、フッ化カ
ーボン、各種フッ素ゴムラテックス、含フッ素樹脂等が
有用である。また、離型性層の離型性を制御するために
各種粘着剤、各種微粒子を添加してもよい。 【0050】離型層25の厚みは、0.1μm〜5μm
が適当で、特に0.1μm〜3μmが好ましい。 【0051】図7に本発明の熱転写記録方法に使用され
る色材層転写体の概略構成図を示す。 【0052】色材層転写体は、図7の(A)のように少
なくとも色材層基体16と耐熱滑性層17とイエロ色の
色材層13とマゼンタ色の色材層14とシアン色の色材
層15とからなる。図7の(B)のように、色材層13
〜15と色材層基体16との間にアンカー層42を設け
て色材層13〜15と色材層基体16との間の接着力を
増してもよい。 【0053】色材層は、少なくとも染料と結着材とから
構成される。染料としては、分散染料、塩基性染料、カ
ラーフォーマ等が有用である。特に、インドアニリン
系、キノフタロン系、ジシアノイミダゾール系、ジシア
ノメチン系、トリシアノビニル系等の分散染料が有用で
ある。結着材としては各種高分子材料などが利用でき
る。例えば、アクリル系、ウレタン系、アミド系、エス
テル系、セルロース系、スチレン系、オレフィン系等の
各種樹脂を用いることが出来る。アクリロニトリルース
チレン共重合樹脂、ポリスチレン、スチレンーアクリル
共重合樹脂、塩化ゴム、塩素化ポリプロピレン、塩化ビ
ニル樹脂、塩素化塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩
化ビニルー酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニルーアクリ
ル酸エステル共重合樹脂、飽和ポリエステル、ポリプロ
ピレン、ポリエステルウレタン、ポリビニルアセター
ル、ポリビニルアルコール、セルロース誘導体、加工デ
ンブン、デンプン誘導体、あるいはポリカーボネートか
ら選択される少なくとも1種の高分子物質を用いている
ことが好ましい。又、必要に応じて滑材(含フッ素湿分
硬化型樹脂や含シロキシサン湿分硬化型樹脂や染着層の
所で述べた界面活性剤など)や微粒子や帯電防止剤を用
いる。 【0054】色材層13〜15の厚みは、0.1μm〜
10μmが適当で、0.5μmから3μmが特に好まし
い。 【0055】色材層基体16と耐熱滑性層17は、染着
層の所で述べた材料と同一のものであるのでここでは省
略する。 【0056】図8の(A)に、染着層9と色材層13〜
15とが同一の転写基体24の一方の面上に設けられ、
もう一方の面に耐熱滑性層8を設けられた転写体を用い
た実施例を示す。転写基体24及び染着層9及び色材層
13〜15及び耐熱滑性層8は、図6の染着層及び図7
の色材層の所で説明した材料と同一の物である。又、図
8の(B)のように、染着層9と転写基体24との間に
離型層25を設けてもよい。又、色材層13〜15と転
写基体24との間にアンカー層42を設けてもよい。 【0057】図9に中間転写体5の概略構成図を示す。
図9の(A)のように、中間転写体5は少なくとも表面
層3と中間転写基体4とからなる。 【0058】表面層3は、少なくともフッ素ゴムを含ん
でいる。フッ素ゴムとは、ビニリデンフルオライドとヘ
キサフルオロプロピレンとの二元共重合体、ビニリデン
フルオライドとペンタフルオロプロピレンとの二元共重
合体、ビニリデンフルオライドとクロロトリフルオロエ
チレンとの二元共重合体、ビニリデンフルオライドとヘ
キサフルオロプロピレンとテトラフロオロエチレンとの
三元共重合体、ビニリデンフルオライドとペンタフルオ
ロプロピレンとテトラフロオロエチレンとの三元共重合
体、ビニリデンフルオライドとパーフルオロメチビニル
エーテルとテトラフロオロエチレンとの三元共重合体な
どである。フッ素ゴムの架硫方法は3つあり、ポリアミ
ン、ポリオール、パーオキサイド架硫がある。 【0059】また、表面層3にフッ素系の熱可塑性エラ
ストマーも用いることが出来る。また、フッ素ゴムに他
のゴムを混合して、染着層と表面層との接着力を調整し
て用いてもよい。例えば、過酸化物硬化型、縮合反応
型、付加反応型、紫外線硬化型のシリコーンゴム、フロ
ロシリコーンゴム、ウレタンゴム、クロロプレンゴム、
イソプレンゴム、ブチルゴム、ブタジエンゴムー酢酸ビ
ニルゴム、エチレンーアクリルゴム、水素化ニトリルゴ
ム、多硫化ゴム等の各種合成ゴム、天然ゴム等を用いる
ことが出来る。また、フッ素ゴムに樹脂を混合して、染
着層と表面層との接着力を調整して用いてもよい。例え
ば、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチ
レンーパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体等
の各種フッ素樹脂等が有用である。また、表面層3に各
種粘着剤、各種微粒子(超微粒子)、帯電防止剤を含有
することが出来る。例えば、MTカーボンやFTカーボ
ン等のカーボンブラック、ホワイトカーボン、酸化マグ
ネシウム、合成非晶質シリカ、酸化チタン、タルク、水
酸化カルシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、
硫酸バリウム、クレー、ベンガラ、グラファイト粉末等
である。 【0060】表面層3の厚みは、紙などのように凹凸の
表面を有する受像体に染着層を転写するので、10μm
以上が好ましい。 【0061】表面層3は、染着層を紙などのように凹凸
の表面を有する受像体に転写するので、受像体表面の凹
凸に倣うように、柔軟である方が好ましいのでゴム硬度
は低い方がよい。しかし、20℃〜30℃の温度で表面
層3のゴム硬度(JIS−A)が70゜より低いと、染
着層転写体や色材層転写体が表面層と張り付き、染着層
転写体や色材層転写体が表面層から分離するのが困難に
なる。そこで、図9の(B)のように表面層を2層以上
の構成にして、最上層にゴム硬度が70゜(JIS−
A)以上の少なくともフッ素ゴムを含むゴムを用い、最
上層の下にある表面層にゴム硬度が60゜(JIS−
A)以下のできるだけ柔軟なゴムを用いるのがよい。最
上層に用いるフッ素ゴムは、少なくともフッ素ゴムの生
ゴム100重量部に対して、カーボンブラック(MTカ
ーボンブラックなど)を1〜90重量部、酸化マグネシ
ウムを5〜30重量部、ポリアミン、ポリオール、パー
オキサイド等の架硫剤の中の1つを1〜20重量部添加
し、混練される。最上層のフッ素ゴムの硬度を高くする
には、フッ素ゴム中のカーボンブラックの含有量を高め
れば良い。最上層のゴム硬度が70゜(JIS−A)以
上にするには、フッ素ゴムの生ゴムに対して、カーボン
ブラックの量が10%〜70%が適当で、特に10%〜
50%が良好である。 【0062】最上層及び表面層と染着層との接着力が、
5g〜200g/インチの範囲で、特に10g〜100
g/インチの範囲にあることが望ましい。測定方法は、
厚み37μm、幅18mmの市販のセロハンテープを染
着層に張り付け、180度の方向に10mm/秒の速度
で引っ張り、その時の張力を測定する。最上層の下の表
面層には、耐熱性を有する柔軟なゴムであればよく上記
したゴムなどが使用出来る。 【0063】最上層の厚みは、耐刷性を満足する範囲
で、できるだけ薄い方がよいので、10μm以下が好ま
しい。最上層の下の表面層の厚みは、10μm以上が好
ましい。中間転写基体4は、耐熱性を有するものであれ
ば特に限定されず、鉄やアルミなどの金属や各種の耐熱
高分子フィルム等を使用することが出来る。また、形状
も特に限定されず例えば、フィルム、エンドレスフィル
ム、ドラム状等で使用することが出来る。各種高分子と
して、例えば染着層基体の材料等を使用できる。 【0064】図4のように中間転写体にエンドレスベル
トを用いて、中間転写上の染着層を受像体に転写すると
き、染着層は中間転写体側から加熱される。従って、熱
伝達を考えると表面層3は薄い方がよく、10〜200
μmが好ましい。表面層3を200μm以下の薄層にす
るには、表面層材料を溶剤で溶かして塗液にして中間転
写基体上に形成しなければならない。フッ素ゴムは、架
硫前であればケトン系溶剤に可溶である。特に、表面層
形成時の乾燥状態及び表面のなめらかさの観点より、沸
点が100℃以上のケトン系溶剤がよい。特に、メチル
イソブチルケトンが良好である。また、フッ素ゴムを溶
剤に溶かし、常温で放置すると4〜5日でゲル化する。
フッ素ゴムの中でも、ポリオール架硫のフッ素ゴムの塗
液は常温でも1ヶ月以上ゲル化しないのでよい。また、
表面層のなめらかさの観点から、最上層にムーニー粘度
が50以下のフッ素ゴムを用いるのがよい。 【0065】また、表面層3の表面に凹凸を設けると、
受像体に転写した染着層の表面も中間転写体の表面層の
凹凸が複製され、染着層の光沢を落とすことが出来る。
また、フッ素ゴムは、耐熱性、耐薬品性、耐候性、高強
度であるので中間転写体の表面層に適している。 【0066】受像体21は、非塗工紙、塗工紙、フィル
ム、シート、OHP用の透明フィルム、表面粗さの大き
いボンド紙、普通紙、官製葉書、合成紙等で、特にその
材質、紙質、形態に限定されない。 【0067】中間転写体上の染着層に記録された記録画
像は、受像体上に転写、定着されるので、受像体上の記
録画像とは左右反転の画像(鏡像)となる。そのため、
記録手段による中間転写体上の染着層への記録は、受像
体上に得られる画像の左右反転を考慮して記録される。 【0068】又、染着層を受像体に転写した後、さらに
受像体上の染着層を加熱して、染着層をさらに受像体に
定着してもよい。 【0069】なお、本発明の記録方法は、中間転写体上
の染着層が、他の中間転写体に転写された後に、最終受
像体に転写、定着される記録方法も含むものである。 【0070】以下、具体的実施例を示す。 (実施例1) ・染着層転写体の作製 幅200mm、厚み4.5μmのポリエチレンテレフタレート
(以下、PETと略す)を染着層基体として用い、染着
層基体の一方の面に耐熱滑性層1μmを設け、もう一方の
面に厚み0.3μmの離型層の上に幅180mm、長さ260m
m,厚み3μmのパターン状の染着層を設け、図6の
(C)の構成が繰り返される染着層転写体を作製した。
各パターンの染着層の前に位置合わせのためのマークを
設けた。 (離型層塗料) シリコーンゴム 10重量部 (LTC350G、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社) 触媒 0.1重量部 (SRX212、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社) トルエン 30重量部 (染着層塗料) ポリビニルブチラール樹脂 4重量部 (BL−S、積水化学工業株式会社) 含シロキサンアクリルシリコン樹脂溶液 0.08重量部 (F6A、有効成分54wt%、三洋化成工業株式会社) ジーn−ブチル鋳ジラウレート 0.001重量部 フッ素系界面活性剤 0.06重量部 (F172、大日本インキ化学工業株式会社) トルエン 10重量部 2ーブタノン 10重量部 ・色材層転写体の作製 幅200mm、厚み4.5μmのPETを色材層基体として用
い、色材層基体の一方の面に耐熱滑性層1μmを設け、も
う一方の面に厚み0.1μmのアンカー層を設け、その上に
幅190mm、長さ280mm,厚み1μmのパターン状の色材
層を設け、図7の(B)の構成が繰り返される色材層転
写体を作製した。各色の色材層の前に位置合わせのため
のマークを設けた。 (イエロの色材層塗料) ジシアノメチン系分散染料 2.8重量部 アクリロニトリルースチレン共重合樹脂 4重量部 アミド変性シリコーンオイル 0.04重量部 酸化チタン(T805、日本アエロジル株式会社) 0.24重量部 トルエン 25重量部 2ーブタノン 25重量部 (マゼンタの色材層塗料) アゾ系分散染料 3.1重量部 アクリロニトリルースチレン共重合樹脂 4重量部 アミド変性シリコーンオイル 0.04重量部 酸化チタン(T805、日本アエロジル株式会社) 0.24重量部 トルエン 25重量部 2ーブタノン 25重量部 (シアンの色材層塗料) インドアニリン系分散染料 3.5重量部 アクリロニトリルースチレン共重合樹脂 4重量部 アミド変性シリコーンオイル 0.04重量部 酸化チタン(T805、日本アエロジル株式会社) 0.24重量部 トルエン 25重量部 2ーブタノン 25重量部 ・中間転写体の作製 幅250mm、長さ314mm、厚み50μmのポリイミドを中
間転写基体として用い、その上に厚み30μmのフッ素ゴ
ムを形成して、図9の(A)の中間転写体を作製した。
また、位置合わせのためのマークをフッ素ゴム上に設け
た。 (中間転写体塗料) フッ素ゴム 10重量部 (バイトンB、昭和電工デュポン株式会社) MTカーボン 2重量部 (N-990、Cancarb Limited) 酸化マグネシウム 1.5重量部 (キョーワマグ30、共和化学工業株式会社) ポリアミン架硫剤 0.3重量部 メチルイソブチケトン 40重量部 以下、図2の実施例に適応させて説明する。支持ドラム
2に周長314mm、幅250mm、厚み2mmからなるアル
ミドラムの上に上記中間転写体5を巻き付け固定する。 【0071】上記作製した染着層転写体10と色材層転
写体18をカセットに組み込み、図2の装置に装着す
る。最初に、中間転写体5のマークをセンサーで検地し
て、中間転写体5上に染着層9を形成する位置まで支持
ドラム2を回転させる。染着層転写体10の染着層9の
位置をセンサーで検地して、染着層9と中間転写体5と
の位置合わせを行う。サーマルヘッド1を20Nで中間転
写体5に押圧し、サーマルヘッド1を加熱して、染着層
9を中間転写体上に転移する。転写条件は以下の通りで
ある。 【0072】 記録速度: 16.8ms/line 記録パルス幅: 8ms 記録エネルギー: 8.6J/cm^2 次に、サーマルヘッド19を用いて、色材層転写体18
のイエロ色の色材層13から染料を中間転写体5上の染
着層9に移行する。この時の記録条件は以下の通りであ
る。 【0073】 記録画像: 16階調 記録速度: 16.8ms/line 記録パルス幅: 0〜8ms 最大記録エネルギー: 8.6J/cm^2 サーマルヘッド押圧力: 20N 以下同様にして、中間転写体5上の染着層9にマゼンダ
色、シアン色の記録を行って、記録画像を得た。 【0074】最後に、中間転写体5上の記録画像を形成
した染着層9と官製葉書21とを接触させ、アルミロー
ル内部にハロゲンランプのヒータを挿入し、アルミロー
ルの外側にシリコーンゴム層を設けた熱ローラ22の熱
(120℃)および圧力(150N)により、10mm/sの
速度で中間転写体5上の染着層9を中間転写体5から官
製葉書21に転写かつ定着し、官製葉書21上に記録画
像を形成した。以上のようにして得られた記録画像は、
良好に官製葉書上に形成され、最大濃度1.5以上を有
していた。 【0075】(実施例2) ・転写体の作製 幅200mm、厚み4.5μmのPETを転写基体として用
い、転写基体の一方の面に耐熱滑性層1μmを設け、もう
一方の面に幅190mm、長さ280mm,厚み0.3μmのパタ
ーン状の離型層を設ける。その離型層の上に幅180m
m、長さ260mm,厚み1.5μmのパターン状の染着層を
設け、さらにその上に先に設けた染着層の結着樹脂のガ
ラス転移温度(Tg)より高い樹脂を用いた厚み1.5μm
のパターン状の高分子物質層を設け、図8の(B)の2
層構成である転写体を作製した。アンカー層と色材層
は、実施例1と同様である。又、各パターンの前に位置
合わせのためのマークを設けた。 (離型層塗料) シリコーンゴム 10重量部 (LTC350G、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社) 触媒 0.1重量部 (SRX212、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社) トルエン 30重量部 (染着層塗料) ポリビニルブチラール樹脂 4重量部 (BL−S、Tg=54℃、積水化学工業株式会社) 含シロキサンアクリルシリコン樹脂溶液 0.08重量部 (F6A、有効成分54wt%、三洋化成工業株式会社) ジーn−ブチル鋳ジラウレート 0.001重量部 フッ素系界面活性剤 0.06重量部 (F172、大日本インキ化学工業株式会社) トルエン 10重量部 2ーブタノン 10重量部 (高分子物質層塗料) アセトアセタール化ポリビニルアルコール 4重量部 (KSー0、Tg=110℃、積水化学工業株式会社) トルエン 10重量部 2ーブタノン 10重量部 この転写体を図3の装置に用いて官製葉書21上に記録
を行った。また、中間転写体も実施例1と同様のものを
使用した。また、記録及び転写条件も、実施例1と同様
である。その結果、良好に記録画像が官製葉書上に形成
され、最大濃度1.5以上を有していた。 【0076】(実施例3) ・中間転写体の作製 幅250mm、周長314mm、厚み50μmのポリイミドのエ
ンドレスベルトを中間転写基体として用い、その上に厚
み100μmのフッ素ゴムを形成して、図9の(A)の中間
転写体を作製した。また、位置合わせのためのマークを
フッ素ゴム上に設けた。 (中間転写体塗料) フッ素ゴム 7重量部 (E430、昭和電工デュポン株式会社) フッ素ゴム 3重量部 (LM、昭和電工デュポン株式会社) 酸化マグネシウム 1.5重量部 (キョーワマグ30、共和化学工業株式会社) ポリオール架硫剤 0.3重量部 メチルイソブチケトン 20重量部 実施例2の転写体と上記の中間転写体を、図4の装置に
装着して、普通紙に記録を行った。中間転写体への染着
層の転写条件及び記録条件は、実施例2と同様である。
普通紙への染着層の転写条件は、温度150℃、押圧力300
N、速度10mm/sである。その結果、良好に記録画像が普
通紙上に形成され、最大濃度1.5以上を有していた。
また、染着層の非記録部分の光沢は、目視ではほどんど
普通紙と同じ光沢であり十分に定着している。 【0077】(実施例4) ・中間転写体の作製 幅250mm、周長314mm、厚み50μmのポリイミドのエ
ンドレスベルトを中間転写基体として用い、その上に常
温でゴム硬度50°の厚み100μmのフッ素ゴムの表面層
を形成して、さらにその上に常温でゴム硬度75°の厚
み5μmのフッ素ゴムの最上層を形成して、図9の(B)
の中間転写体を作製した。また、位置合わせのためのマ
ークをフッ素ゴム上に設けた。 (中間転写体の最上層の塗料) フッ素ゴム 6重量部 (E430、昭和電工デュポン株式会社) FTカーボン 4重量部 (N-990、Cancarb Limited) 酸化マグネシウム 1.5重量部 (キョーワマグ30、共和化学工業株式会社) ポリオール架硫剤 0.3重量部 メチルイソブチケトン 40重量部 (中間転写体の表面層の塗料) フッ素ゴム 6重量部 (E430、昭和電工デュポン株式会社) フッ素ゴム 4重量部 (LM、昭和電工デュポン株式会社) 酸化マグネシウム 1.5重量部 (キョーワマグ30、共和化学工業株式会社) ポリオール架硫剤 0.3重量部 メチルイソブチケトン 20重量部 実施例2の転写体と上記の中間転写体を、図4の装置に
装着して、官製葉書に記録を行った。中間転写体への染
着層の転写条件及び記録条件は、実施例2と同様であ
る。官製葉書への染着層の転写条件は、温度150℃、押
圧力300N、速度10mm/sである。その結果、転写体が中
間転写体と張り付くことなく、良好に記録画像が官製葉
書に形成され、最大濃度1.5以上を有していた。ま
た、染着層の非記録部分の光沢は、目視ではほどんど官
製葉書と同じ光沢であり十分に定着している。 【0078】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、染着層転
写体から染着層を中間転写体に安定に形成し、さらに色
材層転写体を用いて中間転写体上の染着層に安定に記録
を行い、さらに中間転写体上の染着層を受像体に安定に
転写、定着を行なって、官製葉書、普通紙、ボンド紙や
OHPなど染着性のない受像体に高品位のピクトリアル
画像を安定に得ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例における熱転写記録方法の概略
構成図 【図2】本発明の実施例における熱転写記録方法の動作
図 【図3】本発明の実施例における熱転写記録方法の概略
構成図 【図4】本発明の実施例における熱転写記録方法の概略
構成図 【図5】染着層と転写基体及び染着層と中間転写体との
接着力の温度変化図 【図6】染着層転写体の概略断面図 【図7】色材層転写体の概略断面図 【図8】転写体の概略断面図 【図9】中間転写体の概略断面図 【図10】従来の熱転写記録方法の概略構成図 【図11】従来の熱転写記録方法の動作図 【符号の説明】 1 染着層転写手段 2 支持ドラム 3 表面層 4 中間転写基体 5 中間転写体 6 巻い出しローラ 7 染着層基体 8 耐熱滑性層 9 染着層 10 染着層転写体 11 染着層冷却ローラ 12 巻取りローラ 13 イエロ色の色材層 14 マゼンタ色の色材層 15 シアン色の色材層 16 色材層基体 17 耐熱滑性層 18 色材層転写体 19 記録手段 20 色材層冷却ローラ 21 受像体 22 熱ロール 23 受像体分離爪 24 転写基体 25 離型層 26 転写体 27 プラテンロール 28 アイドラローラ 29 ローラ 30 高分子物質層 31 転写体 32 耐熱滑性層 33 転写基体 34 染着層 35 イエロ色の色材層 36 マゼンタ色の色材層 37 シアン色の色材層 38 サーマルヘッド 39 プラテンローラ 40 受像体 41 搬送ローラ 42 アンカー層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田口 信義 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 曽我美 淳 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 吉川 正紀 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−49056(JP,A) 特開 平4−347658(JP,A) 特開 平2−265757(JP,A) 特開 平5−201039(JP,A) 特開 平4−239653(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/325 B41M 5/38

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 染着層転写体上の透明な染着層を染着層
    転写手段の熱および/または 圧力により中間転写体に前記染着層の一部分または全面
    を形成する形成工程と、前記中間転写体上に形成した前
    記染着層と色材層転写体上の色材層とを重ね合わせて、
    記録手段の熱および圧力により前記色材層から色材を前
    記中間転写体上の前記染着層に移行して、前記染着層に
    記録画像を記録する記録工程と、 転写手段の熱および/または圧力により記録画像を記録
    した前記染着層を前記中間転写体から受像体に転写する
    転写工程とを具備する熱転写記録方法であって、前記中
    間転写体の表面層が少なくともフッ素ゴムを含み、前記
    形成工程での前記染着層転写体と前記表面層との分離時
    および前記記録工程での前記色材層転写体と前記表面層
    との分離時における前記表面層の温度が、前記転写工程
    での前記受像体と前記表面層との分離時における前記表
    面層の温度より低くなるようにすることを特徴とする熱
    転写記録方法 。 【請求項2】 中間転写体の表面層が2層以上の構成か
    らなり、最上層のゴム硬度が下層より高い中間転写体を
    用いた請求項1記載の熱転写記録方法。 【請求項3】 中間転写体の最上層に、ゴム硬度が70
    ゜(JIS−A)以上の少なくともフッ素ゴムを含むゴ
    ムを用い、最上層の下層にゴム硬度が60゜(JIS−
    A)以下のフッ素ゴムやシリコーンゴムなどの耐熱性ゴ
    ムを用いた中間転写体を使用した請求項1または2のい
    ずれかに記載の熱転写記録方法。 【請求項4】 染着層転写体から前記染着層を前記中間
    転写体に移行した後、前記中間転写体から前記染着層転
    写体を分離する際、前記中間転写体と前記染着層との接
    着力が前記染着層基体と前記染着層との接着力よりも大
    になるように、前記染着層転写体と前記中間転写体とを
    冷却した後に、前記中間転写体から前記染着層転写体
    分離する請求項1または3のいずれかに記載の熱転写記
    録方法。 【請求項5】 色材層転写体から前記色材層の色材を前
    記中間転写体上の前記染着層に移行した後、前記中間転
    写体上の前記染着層から前記色材層転写体を分離する
    際、前記染着層の結着樹脂のフロー軟化点より低い温度
    に前記染着層を冷却し、かつ前記色材層の結着樹脂のフ
    ロー軟化点より低い温度になるように前記色材層を冷却
    した後に、前記中間転写体から前記色材層転写体を分離
    する請求項1、2、3または4のいずれかに記載の熱転
    写記録方法。 【請求項6】 請求項1または5のいずれかに記載の熱
    転写記録方法に用いられる中間転写体であって、その表
    面層が少なくともフッ素ゴムを含むことを特徴とした中
    間転写体。 【請求項7】 表面層が2層以上の構成からなり、最上
    層にゴム硬度が70゜(JIS−A)以上の少なくとも
    フッ素ゴムを含むゴムを用い、最上層の下層にゴム硬度
    が60゜(JIS−A)以下のフッ素ゴムやシリコーン
    ゴムなどの耐熱性ゴムを用いた請求項6の中間転写体。
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