JP2764553B2 - 浄化ブロック及びそれを用いた護床構造 - Google Patents
浄化ブロック及びそれを用いた護床構造Info
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- JP2764553B2 JP2764553B2 JP7034349A JP3434995A JP2764553B2 JP 2764553 B2 JP2764553 B2 JP 2764553B2 JP 7034349 A JP7034349 A JP 7034349A JP 3434995 A JP3434995 A JP 3434995A JP 2764553 B2 JP2764553 B2 JP 2764553B2
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/80—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
- Y02A40/81—Aquaculture, e.g. of fish
Landscapes
- Artificial Fish Reefs (AREA)
- Revetment (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、河川等において、その
護床や護岸の機能を果たすだけでなく、水質浄化や水域
生態系の保全にも大きく寄与する浄化ブロックに関する
ものであり、又、該浄化ブロックを用いた護床構造に関
するものである。
護床や護岸の機能を果たすだけでなく、水質浄化や水域
生態系の保全にも大きく寄与する浄化ブロックに関する
ものであり、又、該浄化ブロックを用いた護床構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】護床や護岸機能に併せて水質浄化の機能
を有する土木用ブロックの一例として、実公平4−72
22号公報が開示するものが提案されている。該土木用
ブロックは、縦孔からなる水の流路を、ブロック本体に
上下方向に貫設すると共に、該ブロック本体の上下面部
の少なくとも一方に、前記縦孔から横方向に延びてブロ
ック本体の側面部に開放する凹溝からなる水の流路を形
成してなるものであった。かかる構成を有する土木用ブ
ロックは、例えば川床に、凹溝相互が連通状態に敷設さ
れることによって護床構造を構築するものである。そし
て、凹溝を通して縦孔内に流入した河川水が縦孔内で攪
拌されて爆気される如くなし、これが連続的に繰り返さ
れることによって水中の溶存酸素量の増大をもたらし、
水中微生物の働きを活性化して水質浄化に寄与せんとす
るものであった。
を有する土木用ブロックの一例として、実公平4−72
22号公報が開示するものが提案されている。該土木用
ブロックは、縦孔からなる水の流路を、ブロック本体に
上下方向に貫設すると共に、該ブロック本体の上下面部
の少なくとも一方に、前記縦孔から横方向に延びてブロ
ック本体の側面部に開放する凹溝からなる水の流路を形
成してなるものであった。かかる構成を有する土木用ブ
ロックは、例えば川床に、凹溝相互が連通状態に敷設さ
れることによって護床構造を構築するものである。そし
て、凹溝を通して縦孔内に流入した河川水が縦孔内で攪
拌されて爆気される如くなし、これが連続的に繰り返さ
れることによって水中の溶存酸素量の増大をもたらし、
水中微生物の働きを活性化して水質浄化に寄与せんとす
るものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記土
木用ブロックを用いて水質浄化を図らんとする場合は、
ブロック全体が密実なコンクリートで一体成形されてい
たため、水質浄化に寄与する微生物が、凹溝の内面や縦
孔の内周面で繁殖できるだけであって、それだけでは、
水質浄化や水域生態系の保全の面から不十分であった。
そのため、より良好な浄化作用を図らんとするときは、
縦孔内に栗石等を投入して微生物の繁殖面積を増大させ
る必要があり、又、より多くのブロックを敷設する必要
があって、構築コストの大幅な増大を招く不経済があっ
た。その他、縦孔に栗石等を充填することは、河川水の
流路の目詰まりを招きやすく、浄化機能の永続性の面に
おいても改善の余地が残されていた。
木用ブロックを用いて水質浄化を図らんとする場合は、
ブロック全体が密実なコンクリートで一体成形されてい
たため、水質浄化に寄与する微生物が、凹溝の内面や縦
孔の内周面で繁殖できるだけであって、それだけでは、
水質浄化や水域生態系の保全の面から不十分であった。
そのため、より良好な浄化作用を図らんとするときは、
縦孔内に栗石等を投入して微生物の繁殖面積を増大させ
る必要があり、又、より多くのブロックを敷設する必要
があって、構築コストの大幅な増大を招く不経済があっ
た。その他、縦孔に栗石等を充填することは、河川水の
流路の目詰まりを招きやすく、浄化機能の永続性の面に
おいても改善の余地が残されていた。
【0004】そこで本発明は、前記土木用ブロックにお
けるこのような問題点を解消するべく開発されたもので
あり、効率的な浄化機能を永続性を以って発揮できる浄
化ブロックの提供を目的とするものであり、又、かかる
浄化ブロックを用いた耐久性に優れる護床構造の提供を
目的とするものである。
けるこのような問題点を解消するべく開発されたもので
あり、効率的な浄化機能を永続性を以って発揮できる浄
化ブロックの提供を目的とするものであり、又、かかる
浄化ブロックを用いた耐久性に優れる護床構造の提供を
目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は以下の手段を採用する。即ち本発明に係る浄化
ブロックの一の態様は、縦孔からなる水の流路を、ブロ
ック本体に上下方向に貫設すると共に、該ブロック本体
の下面部及び/又は上面部に、前記縦孔から横方向に延
びてブロック本体の側面部に開放する凹溝からなる水の
流路を形成し、該凹溝の溝壁の周辺部分及び縦孔の孔壁
の周辺部分を、生物増殖用の空隙を有する多孔質部とし
てなり、又前記ブロック本体の上面部に、密実なコンク
リートや繊維補強の材料からなる保護層を形成したこと
を特徴とするものである。
本発明は以下の手段を採用する。即ち本発明に係る浄化
ブロックの一の態様は、縦孔からなる水の流路を、ブロ
ック本体に上下方向に貫設すると共に、該ブロック本体
の下面部及び/又は上面部に、前記縦孔から横方向に延
びてブロック本体の側面部に開放する凹溝からなる水の
流路を形成し、該凹溝の溝壁の周辺部分及び縦孔の孔壁
の周辺部分を、生物増殖用の空隙を有する多孔質部とし
てなり、又前記ブロック本体の上面部に、密実なコンク
リートや繊維補強の材料からなる保護層を形成したこと
を特徴とするものである。
【0006】又本発明に係る浄化ブロックの他の態様
は、縦孔からなる水の流路を、ブロック本体に上下方向
に貫設すると共に、該ブロック本体の下面部及び/又は
上面部に、前記縦孔から横方向に延びてブロック本体の
側面部に開放する凹溝からなる水の流路を形成し、該凹
溝の溝壁の周辺部分及び縦孔の孔壁の周辺部分を、生物
増殖用の空隙を有する多孔質部としてなり、又前記ブロ
ック本体の上面部に、密実なコンクリートや繊維補強の
材料又は石材からなる保護突部を突設したことを特徴と
するものである。
は、縦孔からなる水の流路を、ブロック本体に上下方向
に貫設すると共に、該ブロック本体の下面部及び/又は
上面部に、前記縦孔から横方向に延びてブロック本体の
側面部に開放する凹溝からなる水の流路を形成し、該凹
溝の溝壁の周辺部分及び縦孔の孔壁の周辺部分を、生物
増殖用の空隙を有する多孔質部としてなり、又前記ブロ
ック本体の上面部に、密実なコンクリートや繊維補強の
材料又は石材からなる保護突部を突設したことを特徴と
するものである。
【0007】又本発明に係る浄化ブロックのその他の態
様は、縦孔からなる水の流路を、ブロック本体に上下方
向に貫設すると共に、該縦孔から、ブロック本体を横方
向に貫通する横孔を設け、該横孔の孔壁の周辺部分及び
縦孔の孔壁の周辺部分を、生物増殖用の空隙を有する多
孔質部としたことを特徴とするものである。
様は、縦孔からなる水の流路を、ブロック本体に上下方
向に貫設すると共に、該縦孔から、ブロック本体を横方
向に貫通する横孔を設け、該横孔の孔壁の周辺部分及び
縦孔の孔壁の周辺部分を、生物増殖用の空隙を有する多
孔質部としたことを特徴とするものである。
【0008】又本発明に係る浄化ブロックのその他の態
様は、縦孔からなる水の流路を、ブロック本体に上下方
向に貫設すると共に、該縦孔から、ブロック本体を横方
向に貫通する横孔を設け、該横孔の孔壁の周辺部分及び
縦孔の孔壁の周辺部分を、生物増殖用の空隙を有する多
孔質部としてなり、又前記ブロック本体の上面部に、密
実なコンクリートや繊維補強の材料からなる保護層を形
成したことを特徴とするものである。
様は、縦孔からなる水の流路を、ブロック本体に上下方
向に貫設すると共に、該縦孔から、ブロック本体を横方
向に貫通する横孔を設け、該横孔の孔壁の周辺部分及び
縦孔の孔壁の周辺部分を、生物増殖用の空隙を有する多
孔質部としてなり、又前記ブロック本体の上面部に、密
実なコンクリートや繊維補強の材料からなる保護層を形
成したことを特徴とするものである。
【0009】又本発明に係る浄化ブロックのその他の態
様は、縦孔からなる水の流路を、ブロック本体に上下方
向に貫設すると共に、該縦孔から、ブロック本体を横方
向に貫通する横孔を設け、該横孔の孔壁の周辺部分及び
縦孔の孔壁の周辺部分を、生物増殖用の空隙を有する多
孔質部としてなり、又前記ブロック本体の上面部に、密
実なコンクリートや繊維補強の材料又は石材からなる保
護突部を突設したことを特徴とするものである。
様は、縦孔からなる水の流路を、ブロック本体に上下方
向に貫設すると共に、該縦孔から、ブロック本体を横方
向に貫通する横孔を設け、該横孔の孔壁の周辺部分及び
縦孔の孔壁の周辺部分を、生物増殖用の空隙を有する多
孔質部としてなり、又前記ブロック本体の上面部に、密
実なコンクリートや繊維補強の材料又は石材からなる保
護突部を突設したことを特徴とするものである。
【0010】又本発明に係る護床構造の一の態様は、全
体が、生物増殖用の空隙を有する多孔質部とされた、浄
化ブロックであって、縦孔からなる水の流路が、ブロッ
ク本体に上下方向に貫設されると共に、該ブロック本体
の下面部及び/又は上面部に、前記縦孔から横方向に延
びてブロック本体の側面部に開放する凹溝からなる水の
流路が形成されてなる浄化ブロックを、水路底の所要幅
且つ所要長さ部分に敷設すると共に、その敷設部の上流
側に隣接する部分に、前記保護層や保護突部を具える浄
化ブロックを敷設したことを特徴とするものである。
体が、生物増殖用の空隙を有する多孔質部とされた、浄
化ブロックであって、縦孔からなる水の流路が、ブロッ
ク本体に上下方向に貫設されると共に、該ブロック本体
の下面部及び/又は上面部に、前記縦孔から横方向に延
びてブロック本体の側面部に開放する凹溝からなる水の
流路が形成されてなる浄化ブロックを、水路底の所要幅
且つ所要長さ部分に敷設すると共に、その敷設部の上流
側に隣接する部分に、前記保護層や保護突部を具える浄
化ブロックを敷設したことを特徴とするものである。
【0011】又本発明に係る護床構造の他の態様は、全
体が多孔質部とされた請求項3記載の浄化ブロックを水
路底の所要幅且つ所要長さ部分に敷設すると共に、その
敷設部の上流側に隣接する部分に、前記保護層や保護突
部を具える浄化ブロックを敷設したことを特徴とするも
のである。
体が多孔質部とされた請求項3記載の浄化ブロックを水
路底の所要幅且つ所要長さ部分に敷設すると共に、その
敷設部の上流側に隣接する部分に、前記保護層や保護突
部を具える浄化ブロックを敷設したことを特徴とするも
のである。
【0012】又本発明に係る護床構造のその他の態様
は、浄化ブロック相互を、凹溝を連通させて当接状態に
敷設し、或いは、横孔を連通させて当接状態に敷設する
のがよい。
は、浄化ブロック相互を、凹溝を連通させて当接状態に
敷設し、或いは、横孔を連通させて当接状態に敷設する
のがよい。
【0013】又本発明に係る護床構造のその他の態様
は、縦孔からなる水の流路を、ブロック本体に上下方向
に貫設すると共に、該ブロック本体の下面部及び/又は
上面部に、前記縦孔から横方向に延びてブロック本体の
側面部に開放する凹溝からなる水の流路を形成し、該凹
溝の溝壁の周辺部分及び縦孔の孔壁の周辺部分を、生物
増殖用の空隙を有する多孔質部とした浄化ブロック、縦
孔からなる水の流路を、ブロック本体に上下方向に貫設
すると共に、該ブロック本体の下面部及び/又は上面部
に、前記縦孔から略90度の角度間隔をおいて横方向に
延びてブロック本体の側面部に開放する十字状の凹溝か
らなる水の流路を形成し、該凹溝の溝壁の周辺部分及び
縦孔の孔壁の周辺部分を、生物増殖用の空隙を有する多
孔質部とした浄化ブロック、又はその他の前記浄化ブロ
ックを、水路底の所要幅且つ所要長さ部分に敷設すると
共に、その敷設部の上流側に隣接する部分に、密実なコ
ンクリートを以って全体を形成してなる護床機能を有す
るブロックを敷設したことを特徴とするものである。
は、縦孔からなる水の流路を、ブロック本体に上下方向
に貫設すると共に、該ブロック本体の下面部及び/又は
上面部に、前記縦孔から横方向に延びてブロック本体の
側面部に開放する凹溝からなる水の流路を形成し、該凹
溝の溝壁の周辺部分及び縦孔の孔壁の周辺部分を、生物
増殖用の空隙を有する多孔質部とした浄化ブロック、縦
孔からなる水の流路を、ブロック本体に上下方向に貫設
すると共に、該ブロック本体の下面部及び/又は上面部
に、前記縦孔から略90度の角度間隔をおいて横方向に
延びてブロック本体の側面部に開放する十字状の凹溝か
らなる水の流路を形成し、該凹溝の溝壁の周辺部分及び
縦孔の孔壁の周辺部分を、生物増殖用の空隙を有する多
孔質部とした浄化ブロック、又はその他の前記浄化ブロ
ックを、水路底の所要幅且つ所要長さ部分に敷設すると
共に、その敷設部の上流側に隣接する部分に、密実なコ
ンクリートを以って全体を形成してなる護床機能を有す
るブロックを敷設したことを特徴とするものである。
【0014】又本発明に係る護床構造のその他の態様
は、縦孔からなる水の流路を、ブロック本体に上下方向
に貫設すると共に、該ブロック本体の下面部及び/又は
上面部に、前記縦孔から横方向に延びてブロック本体の
側面部に開放する凹溝からなる水の流路を形成し、該凹
溝の溝壁の周辺部分及び縦孔の孔壁の周辺部分を、生物
増殖用の空隙を有する多孔質部とした浄化ブロック、縦
孔からなる水の流路を、ブロック本体に上下方向に貫設
すると共に、該ブロック本体の下面部及び/又は上面部
に、前記縦孔から略90度の角度間隔をおいて横方向に
延びてブロック本体の側面部に開放する十字状の凹溝か
らなる水の流路を形成し、該凹溝の溝壁の周辺部分及び
縦孔の孔壁の周辺部分を、生物増殖用の空隙を有する多
孔質部とした浄化ブロック、請求項1記載の浄化ブロッ
ク、請求項2記載の浄化ブロック、請求項3記載の浄化
ブロック、請求項4記載の浄化ブロック又は請求項5記
載の浄化ブロックを複数段に積重したものを水路底に敷
設して構築した護床構造であって、少なくとも最上段の
浄化ブロックとして、前記保護層や保護突部を具える浄
化ブロックを敷設したことを特徴とするものである。
は、縦孔からなる水の流路を、ブロック本体に上下方向
に貫設すると共に、該ブロック本体の下面部及び/又は
上面部に、前記縦孔から横方向に延びてブロック本体の
側面部に開放する凹溝からなる水の流路を形成し、該凹
溝の溝壁の周辺部分及び縦孔の孔壁の周辺部分を、生物
増殖用の空隙を有する多孔質部とした浄化ブロック、縦
孔からなる水の流路を、ブロック本体に上下方向に貫設
すると共に、該ブロック本体の下面部及び/又は上面部
に、前記縦孔から略90度の角度間隔をおいて横方向に
延びてブロック本体の側面部に開放する十字状の凹溝か
らなる水の流路を形成し、該凹溝の溝壁の周辺部分及び
縦孔の孔壁の周辺部分を、生物増殖用の空隙を有する多
孔質部とした浄化ブロック、請求項1記載の浄化ブロッ
ク、請求項2記載の浄化ブロック、請求項3記載の浄化
ブロック、請求項4記載の浄化ブロック又は請求項5記
載の浄化ブロックを複数段に積重したものを水路底に敷
設して構築した護床構造であって、少なくとも最上段の
浄化ブロックとして、前記保護層や保護突部を具える浄
化ブロックを敷設したことを特徴とするものである。
【0015】又本発明に係る護床構造のその他の態様
は、縦孔からなる水の流路を、ブロック本体に上下方向
に貫設すると共に、該ブロック本体の下面部及び/又は
上面部に、前記縦孔から横方向に延びてブロック本体の
側面部に開放する凹溝からなる水の流路を形成し、該凹
溝の溝壁の周辺部分及び縦孔の孔壁の周辺部分を、生物
増殖用の空隙を有する多孔質部とした浄化ブロック、縦
孔からなる水の流路を、ブロック本体に上下方向に貫設
すると共に、該ブロック本体の下面部及び/又は上面部
に、前記縦孔から略90度の角度間隔をおいて横方向に
延びてブロック本体の側面部に開放する十字状の凹溝か
らなる水の流路を形成し、該凹溝の溝壁の周辺部分及び
縦孔の孔壁の周辺部分を、生物増殖用の空隙を有する多
孔質部とした浄化ブロック、請求項1記載の浄化ブロッ
ク、請求項2記載の浄化ブロック、請求項3記載の浄化
ブロック、請求項4記載の浄化ブロック又は請求項5記
載の浄化ブロックを水路底に敷設して構築した護床構造
であって、下流側から上流側に向かうにつれて浄化ブロ
ックの積重段数を増やしたことを特徴とするものであ
る。
は、縦孔からなる水の流路を、ブロック本体に上下方向
に貫設すると共に、該ブロック本体の下面部及び/又は
上面部に、前記縦孔から横方向に延びてブロック本体の
側面部に開放する凹溝からなる水の流路を形成し、該凹
溝の溝壁の周辺部分及び縦孔の孔壁の周辺部分を、生物
増殖用の空隙を有する多孔質部とした浄化ブロック、縦
孔からなる水の流路を、ブロック本体に上下方向に貫設
すると共に、該ブロック本体の下面部及び/又は上面部
に、前記縦孔から略90度の角度間隔をおいて横方向に
延びてブロック本体の側面部に開放する十字状の凹溝か
らなる水の流路を形成し、該凹溝の溝壁の周辺部分及び
縦孔の孔壁の周辺部分を、生物増殖用の空隙を有する多
孔質部とした浄化ブロック、請求項1記載の浄化ブロッ
ク、請求項2記載の浄化ブロック、請求項3記載の浄化
ブロック、請求項4記載の浄化ブロック又は請求項5記
載の浄化ブロックを水路底に敷設して構築した護床構造
であって、下流側から上流側に向かうにつれて浄化ブロ
ックの積重段数を増やしたことを特徴とするものであ
る。
【0016】
【作用】然して本発明によるときは、縦孔の孔壁の周辺
部分や横孔の周辺部分、又凹溝の溝壁の周辺部分が、生
物増殖用の空隙を有する多孔質部とされているため、全
体が密実に一体成形された前記従来の土木用ブロックに
比し、水との接触面積が著しく大である。従って、孔壁
や凹溝の溝壁ばかりでなく、その内部の多数の空隙での
微生物繁殖が助長されることになり、水質浄化が効率的
に発揮されることになる。
部分や横孔の周辺部分、又凹溝の溝壁の周辺部分が、生
物増殖用の空隙を有する多孔質部とされているため、全
体が密実に一体成形された前記従来の土木用ブロックに
比し、水との接触面積が著しく大である。従って、孔壁
や凹溝の溝壁ばかりでなく、その内部の多数の空隙での
微生物繁殖が助長されることになり、水質浄化が効率的
に発揮されることになる。
【0017】又、横孔や凹溝を通してブロック内に流入
した水が縦孔内に流入すると、水の衝突や渦流が発生す
る等して攪拌現象が起き、行き場をなくした水がこの縦
孔で盛り上がる現象も生ずる。これにより、水への酸素
の取り込みが促進されて水中の溶存酸素量が増大する。
そして、このように攪拌現象が生ずることから、その運
動エネルギーによって多孔質部の内部に水が入りやすく
なり、縦孔や横孔、凹溝の内表面だけでなく内部にまで
も十分に、溶存酸素量の増大した水が浸透する。従っ
て、微生物の凄息場として適当な大きさの空隙を有する
多孔質部の内部が活性化され、微生物の生息環境が常に
新しく形成されることになるため、好気性微生物の働き
が活性化され、さらに珪藻類の繁殖も活発化されて水質
浄化が促進されることとなる。
した水が縦孔内に流入すると、水の衝突や渦流が発生す
る等して攪拌現象が起き、行き場をなくした水がこの縦
孔で盛り上がる現象も生ずる。これにより、水への酸素
の取り込みが促進されて水中の溶存酸素量が増大する。
そして、このように攪拌現象が生ずることから、その運
動エネルギーによって多孔質部の内部に水が入りやすく
なり、縦孔や横孔、凹溝の内表面だけでなく内部にまで
も十分に、溶存酸素量の増大した水が浸透する。従っ
て、微生物の凄息場として適当な大きさの空隙を有する
多孔質部の内部が活性化され、微生物の生息環境が常に
新しく形成されることになるため、好気性微生物の働き
が活性化され、さらに珪藻類の繁殖も活発化されて水質
浄化が促進されることとなる。
【0018】又、横孔から縦孔に連なる流路や、凹溝か
ら縦孔に連なる流路を流れる水流によって、多孔質部内
の泥等が引き出される作用が期待できる。そして、吸い
出されて縦孔に移動した泥状物や縦孔で沈澱した土砂
は、縦孔における前記盛り上がりによる水の勢いによっ
て排除され、多孔質部も含めた敷設ブロック全体として
の目詰まり防止が効果的に図られることになる。
ら縦孔に連なる流路を流れる水流によって、多孔質部内
の泥等が引き出される作用が期待できる。そして、吸い
出されて縦孔に移動した泥状物や縦孔で沈澱した土砂
は、縦孔における前記盛り上がりによる水の勢いによっ
て排除され、多孔質部も含めた敷設ブロック全体として
の目詰まり防止が効果的に図られることになる。
【0019】又、ブロック本体の下面部に形成された凹
溝は、自然界の河川の浮き石(河底に載った状態の石)
における石の下側の空間に近い空間を形成するため、こ
の部分が水生昆虫類の生息場所となりうるのであるが、
該凹溝の溝壁の周辺部分が、生物増殖用の空隙を有する
多孔質部とされていることから、該多孔質部における微
生物の繁殖が助長される。従って、これを餌とする原生
動物や水生昆虫、各種の水生動物の繁殖を促しうること
となり、魚介類にとっての良好な餌場を提供できてその
生息を促し、水域生態系の保全に寄与できることになる
のである。
溝は、自然界の河川の浮き石(河底に載った状態の石)
における石の下側の空間に近い空間を形成するため、こ
の部分が水生昆虫類の生息場所となりうるのであるが、
該凹溝の溝壁の周辺部分が、生物増殖用の空隙を有する
多孔質部とされていることから、該多孔質部における微
生物の繁殖が助長される。従って、これを餌とする原生
動物や水生昆虫、各種の水生動物の繁殖を促しうること
となり、魚介類にとっての良好な餌場を提供できてその
生息を促し、水域生態系の保全に寄与できることになる
のである。
【0020】又浄化ブロックの護床機能について説明す
れば次のようである。即ち該浄化ブロックによるとき
は、横孔や凹溝を通して浄化ブロック内に水を流入させ
ることに伴う水流分散により水の勢いを弱めることがで
き、この流入水を縦孔に進入させて攪拌を生じさせるこ
とにより水の勢いを更に弱めることができ、その後、縦
孔より横孔や凹溝に水を分散させて放流することにより
水の勢いを一層弱めることができるのであり、これらの
結果、浄化ブロックによる護床機能を高めることができ
るのである。
れば次のようである。即ち該浄化ブロックによるとき
は、横孔や凹溝を通して浄化ブロック内に水を流入させ
ることに伴う水流分散により水の勢いを弱めることがで
き、この流入水を縦孔に進入させて攪拌を生じさせるこ
とにより水の勢いを更に弱めることができ、その後、縦
孔より横孔や凹溝に水を分散させて放流することにより
水の勢いを一層弱めることができるのであり、これらの
結果、浄化ブロックによる護床機能を高めることができ
るのである。
【0021】又ブロック本体の特に上部の角部分は、水
流に乗って流れてくる土砂や砂利、流木等によって損傷
されやすいのであるが、前記保護層はブロック本体の上
部を保護し、該上部が、それらに擦られて磨耗したり欠
けたりするのを極力防止する。又ブロック本体の上面部
に突設した保護突部は、水の勢いを弱めて、ブロック本
体の受ける損傷を極力少なくする。
流に乗って流れてくる土砂や砂利、流木等によって損傷
されやすいのであるが、前記保護層はブロック本体の上
部を保護し、該上部が、それらに擦られて磨耗したり欠
けたりするのを極力防止する。又ブロック本体の上面部
に突設した保護突部は、水の勢いを弱めて、ブロック本
体の受ける損傷を極力少なくする。
【0022】
図1〜2において本発明に係る浄化ブロック1は、全体
がポーラスコンクリートを以って一体成形された、例え
ば30%程度の空隙率を有するブロック本体2を具え
る。
がポーラスコンクリートを以って一体成形された、例え
ば30%程度の空隙率を有するブロック本体2を具え
る。
【0023】該ブロック本体2は、略八角柱状板体とし
て形成され、その側面部には、四分割円弧状に湾曲した
湾曲側面3と、平坦面の中央部に上下方向の半円弧溝5
が設けられた溝付き側面6とが交互に配置されている。
なおその内部は、後述の縦孔7や凹溝9の障害とならな
いように、図示しない鉄筋で補強するのがよい。この補
強構造は、以下に例示する各浄化ブロックのブロック本
体に付いても同様に採用できる。なお前記半円弧溝5
は、浄化ブロック相互を連結して図16〜17に示すよ
うな護床構造を構築する際に、その連結部分に、連結具
を突出させてコンクリートを充填せしめるための連結空
間8を形成するものである。
て形成され、その側面部には、四分割円弧状に湾曲した
湾曲側面3と、平坦面の中央部に上下方向の半円弧溝5
が設けられた溝付き側面6とが交互に配置されている。
なおその内部は、後述の縦孔7や凹溝9の障害とならな
いように、図示しない鉄筋で補強するのがよい。この補
強構造は、以下に例示する各浄化ブロックのブロック本
体に付いても同様に採用できる。なお前記半円弧溝5
は、浄化ブロック相互を連結して図16〜17に示すよ
うな護床構造を構築する際に、その連結部分に、連結具
を突出させてコンクリートを充填せしめるための連結空
間8を形成するものである。
【0024】又該ブロック本体2の中央部には、円形孔
としての縦孔7からなる水の流路が上下方向に貫設され
ると共に、前記ブロック本体2の下面部には、前記縦孔
7から、略90度の角度間隔をおいて横方向に延びてブ
ロック本体の側面部に開放する十字状の凹溝9からなる
水の流路が形成されている。これによって、凹溝9の溝
壁11の周辺部分及び縦孔7の孔壁12の周辺部分は、
生物増殖用の空隙を有する多孔質部13とされている。
としての縦孔7からなる水の流路が上下方向に貫設され
ると共に、前記ブロック本体2の下面部には、前記縦孔
7から、略90度の角度間隔をおいて横方向に延びてブ
ロック本体の側面部に開放する十字状の凹溝9からなる
水の流路が形成されている。これによって、凹溝9の溝
壁11の周辺部分及び縦孔7の孔壁12の周辺部分は、
生物増殖用の空隙を有する多孔質部13とされている。
【0025】又前記ブロック本体2の上面部には、密実
なコンクリートからなり且つ前記ブロック本体の横断面
形状を有する保護層(例えば3〜4cm程度の厚さを有
する)15が一体に設けられている。なお該保護層15
は、炭素繊維や樹脂繊維、金属繊維等の繊維で補強され
たセメント材料によって形成してもよい。この保護層1
5は、河川を流れる土砂や砂利、流木等によってブロッ
ク本体2が損傷されるのを防止するものである。
なコンクリートからなり且つ前記ブロック本体の横断面
形状を有する保護層(例えば3〜4cm程度の厚さを有
する)15が一体に設けられている。なお該保護層15
は、炭素繊維や樹脂繊維、金属繊維等の繊維で補強され
たセメント材料によって形成してもよい。この保護層1
5は、河川を流れる土砂や砂利、流木等によってブロッ
ク本体2が損傷されるのを防止するものである。
【0026】図3〜5は、前記実施例における保護層1
5を省略した浄化ブロック1を例示するもので、全体が
ポーラスコンクリートを以って一体成形されており、そ
の中央部には、円形孔としての縦孔7からなる水の流路
が上下方向に貫設されている。図3の浄化ブロック1
は、下面部にのみ凹溝(例えば前記十字状の凹溝)9が
設けられている。又図4の浄化ブロック1は、上面部に
のみ凹溝(例えば前記十字状の凹溝)9が設けられてい
る。又図5の浄化ブロック1は、上面部及び下面部に、
例えば前記十字状の凹溝9,9が上下対向して設けられ
ている。
5を省略した浄化ブロック1を例示するもので、全体が
ポーラスコンクリートを以って一体成形されており、そ
の中央部には、円形孔としての縦孔7からなる水の流路
が上下方向に貫設されている。図3の浄化ブロック1
は、下面部にのみ凹溝(例えば前記十字状の凹溝)9が
設けられている。又図4の浄化ブロック1は、上面部に
のみ凹溝(例えば前記十字状の凹溝)9が設けられてい
る。又図5の浄化ブロック1は、上面部及び下面部に、
例えば前記十字状の凹溝9,9が上下対向して設けられ
ている。
【0027】図6は浄化ブロック1の他の態様を示すも
のであり、全体がポーラスコンクリートを以って一体に
成形された六角柱状をなすブロック本体2の中央部分
に、円形孔としての縦孔7からなる水の流路が上下方向
に貫設されており、又該縦孔7からブロック本体2を横
方向に貫通する円形の横孔16が、ブロック本体の各側
面に対応させて貫設されている。これによって、縦孔7
の孔壁の周辺部分や横孔16の孔壁の周辺部分は、生物
増殖用の空隙を有する多孔質部13とされている。又ブ
ロック本体2の上面部には、密実なコンクリートからな
る保護突部17が、例えば120度の角度間隔で、六角
形の頂点部分に突設されている。この保護突部は、ブロ
ック本体の上面部に石を貼ったり、石を突出状態に埋設
すること等によっても形成されうる。このような構成を
有する保護突部は、河川を流れる土砂や砂利、流木等に
よってブロック本体が損傷されるのを防止するものであ
る。
のであり、全体がポーラスコンクリートを以って一体に
成形された六角柱状をなすブロック本体2の中央部分
に、円形孔としての縦孔7からなる水の流路が上下方向
に貫設されており、又該縦孔7からブロック本体2を横
方向に貫通する円形の横孔16が、ブロック本体の各側
面に対応させて貫設されている。これによって、縦孔7
の孔壁の周辺部分や横孔16の孔壁の周辺部分は、生物
増殖用の空隙を有する多孔質部13とされている。又ブ
ロック本体2の上面部には、密実なコンクリートからな
る保護突部17が、例えば120度の角度間隔で、六角
形の頂点部分に突設されている。この保護突部は、ブロ
ック本体の上面部に石を貼ったり、石を突出状態に埋設
すること等によっても形成されうる。このような構成を
有する保護突部は、河川を流れる土砂や砂利、流木等に
よってブロック本体が損傷されるのを防止するものであ
る。
【0028】図7〜10は、ブロック本体2の下面部及
び/又は上面部に凹溝9を設けた浄化ブロック1のその
他の態様を示すものであり、これらの図は、底面部に凹
溝9を設けた態様のブロック底面を示す。凹溝9は、図
7においては直線状に、図8においてはL字状に、図9
においてはT字状に、又図10においてはY字状に設け
られている。その他凹溝9は、前記と同様に設けた縦孔
7から横方向に延びてブロック本体の側面部に開放す
る、各種の態様で設けることができる。
び/又は上面部に凹溝9を設けた浄化ブロック1のその
他の態様を示すものであり、これらの図は、底面部に凹
溝9を設けた態様のブロック底面を示す。凹溝9は、図
7においては直線状に、図8においてはL字状に、図9
においてはT字状に、又図10においてはY字状に設け
られている。その他凹溝9は、前記と同様に設けた縦孔
7から横方向に延びてブロック本体の側面部に開放す
る、各種の態様で設けることができる。
【0029】又図11〜14は、ブロック本体2に横孔
16を貫設した浄化ブロック1のその他の態様を示す平
面図であり、図11においては直線状に、図12におい
てはL字状に、図13においてはT字状に、又図14に
おいてはY字状に設けられている。その他横孔16は、
前記と同様に設けた縦孔7からブロック本体を横方向に
貫通する、各種の態様で設けることができ、その縦方向
への貫通は、水平方向だけでなく、例えば図15に示す
ように傾斜方向であってもよい。
16を貫設した浄化ブロック1のその他の態様を示す平
面図であり、図11においては直線状に、図12におい
てはL字状に、図13においてはT字状に、又図14に
おいてはY字状に設けられている。その他横孔16は、
前記と同様に設けた縦孔7からブロック本体を横方向に
貫通する、各種の態様で設けることができ、その縦方向
への貫通は、水平方向だけでなく、例えば図15に示す
ように傾斜方向であってもよい。
【0030】〔護床構造の実施態様〕 次に、前記構成を有する浄化ブロックを河床に敷設して
構築した護床構造を説明する。図16〜17は、図1に
示した、凹溝9を具える浄化ブロック1を、河床14
に、河川の幅方向に延びる列を河川の長さ方向に複数列
に敷設して構築した護床構造18を示すものである。該
浄化ブロック1は、前記溝付き平面6,6相互を当接状
態にして接続されており、前記半円弧溝5,5の合致に
より連結空間8が形成されている。そして、該連結空間
8には、図示しない連結具が突出され且つコンクリート
が充填されて、浄化ブロック相互が連結されている。
構築した護床構造を説明する。図16〜17は、図1に
示した、凹溝9を具える浄化ブロック1を、河床14
に、河川の幅方向に延びる列を河川の長さ方向に複数列
に敷設して構築した護床構造18を示すものである。該
浄化ブロック1は、前記溝付き平面6,6相互を当接状
態にして接続されており、前記半円弧溝5,5の合致に
より連結空間8が形成されている。そして、該連結空間
8には、図示しない連結具が突出され且つコンクリート
が充填されて、浄化ブロック相互が連結されている。
【0031】今、このような護床構造において、図16
に矢印で示す方向に河川水が流れている場合を考える。
図17〜18、図2に示すように、上流側を向く二つの
凹溝入口端19,19より矢印で示すように水が流入し
てそれが縦孔7内に至ると、流入した水が衝突して攪拌
現象が起き、行き場をなくした水が、図18に上向き矢
印で示すように、この縦孔7で盛り上がる現象も生ず
る。これによって、河川水への酸素の取り込みが促進さ
れる。特に該浄化ブロック1においては、縦孔7が円形
孔として形成されているため、流入した水が縦孔7の孔
壁12に沿いその周方向に、図17に矢印で示すように
移動するため、渦流が生じた攪拌状態となる。その後水
は、下流側の二つの凹溝出口端20,20に分散して放
流され(本実施例においては凹溝が十字状に形成されて
いるため、水の流入と分散が抵抗少なく円滑に行われ
る)、下流側に位置する、四つの湾曲側面によって形成
された組み合わせ縦孔21内に流入し、該組み合わせ縦
孔21においても、前記と同様の攪拌現象が生じて酸素
の取り込みが行われ、これが順次繰り返えされることに
よって、水中の溶存酸素量が増大していく。
に矢印で示す方向に河川水が流れている場合を考える。
図17〜18、図2に示すように、上流側を向く二つの
凹溝入口端19,19より矢印で示すように水が流入し
てそれが縦孔7内に至ると、流入した水が衝突して攪拌
現象が起き、行き場をなくした水が、図18に上向き矢
印で示すように、この縦孔7で盛り上がる現象も生ず
る。これによって、河川水への酸素の取り込みが促進さ
れる。特に該浄化ブロック1においては、縦孔7が円形
孔として形成されているため、流入した水が縦孔7の孔
壁12に沿いその周方向に、図17に矢印で示すように
移動するため、渦流が生じた攪拌状態となる。その後水
は、下流側の二つの凹溝出口端20,20に分散して放
流され(本実施例においては凹溝が十字状に形成されて
いるため、水の流入と分散が抵抗少なく円滑に行われ
る)、下流側に位置する、四つの湾曲側面によって形成
された組み合わせ縦孔21内に流入し、該組み合わせ縦
孔21においても、前記と同様の攪拌現象が生じて酸素
の取り込みが行われ、これが順次繰り返えされることに
よって、水中の溶存酸素量が増大していく。
【0032】そして、このように攪拌現象が生ずること
から、その運動エネルギによって、図19に矢印で示す
ように多孔質部13の内部に水が入りやすくなり、縦孔
や横孔、凹溝の表面だけでなく該多孔質部13の内部に
までも十分に、溶存酸素量の増大した水が浸透する。こ
れによって、微生物の生息環境が常に新しく形成される
ことになり、微生物の働きが活性化され、水質浄化が促
進される。
から、その運動エネルギによって、図19に矢印で示す
ように多孔質部13の内部に水が入りやすくなり、縦孔
や横孔、凹溝の表面だけでなく該多孔質部13の内部に
までも十分に、溶存酸素量の増大した水が浸透する。こ
れによって、微生物の生息環境が常に新しく形成される
ことになり、微生物の働きが活性化され、水質浄化が促
進される。
【0033】なお、多孔質部13が部分的に目詰まりし
た場合には、その目詰まり物が嫌気性微生物によって分
解されることにより、その部分に再び間隙が形成され、
水が該間隙に流入して水質浄化が継続される。そして分
解されないで残った、多孔質部13内の堆積物は、凹溝
9から縦孔7に連なる流路や、横孔16から縦孔7に連
なる流路を流れる水流によって流路に引き出される作用
も期待できる。そして、吸い出されて縦孔に移動した泥
状物や縦孔で沈澱した土砂は、縦孔7における前記盛り
上がりによる水の勢いによって排除され、多孔質部も含
めた敷設ブロック全体としての目詰まり防止が効果的に
図られることになる。
た場合には、その目詰まり物が嫌気性微生物によって分
解されることにより、その部分に再び間隙が形成され、
水が該間隙に流入して水質浄化が継続される。そして分
解されないで残った、多孔質部13内の堆積物は、凹溝
9から縦孔7に連なる流路や、横孔16から縦孔7に連
なる流路を流れる水流によって流路に引き出される作用
も期待できる。そして、吸い出されて縦孔に移動した泥
状物や縦孔で沈澱した土砂は、縦孔7における前記盛り
上がりによる水の勢いによって排除され、多孔質部も含
めた敷設ブロック全体としての目詰まり防止が効果的に
図られることになる。
【0034】又、ブロック本体の下面部に形成された凹
溝9は、自然界の河川の浮き石(河底に載った状態の
石)における石の下側の空間に近い空間を形成するため
(図18〜19参照)、この部分が水生昆虫類の生息場
所となりうるのであるが、本発明においては該凹溝の溝
壁の周辺部分が、生物増殖用の空隙を有する多孔質部1
3とされていることから、該多孔質部における微生物の
繁殖が助長される。従って、これを餌とする原生動物や
水生昆虫、各種の水生動物の繁殖を促しうることとな
り、魚介類にとっての良好な餌場を提供できてその生息
を促し、水域生態系の保全に寄与できることになるので
ある。
溝9は、自然界の河川の浮き石(河底に載った状態の
石)における石の下側の空間に近い空間を形成するため
(図18〜19参照)、この部分が水生昆虫類の生息場
所となりうるのであるが、本発明においては該凹溝の溝
壁の周辺部分が、生物増殖用の空隙を有する多孔質部1
3とされていることから、該多孔質部における微生物の
繁殖が助長される。従って、これを餌とする原生動物や
水生昆虫、各種の水生動物の繁殖を促しうることとな
り、魚介類にとっての良好な餌場を提供できてその生息
を促し、水域生態系の保全に寄与できることになるので
ある。
【0035】又浄化ブロックの護床機能について説明す
れば次のようである。即ち該浄化ブロックによるとき
は、横孔や凹溝を通して浄化ブロック内に水を流入させ
ることに伴う水流分散により水の勢いを弱めることがで
き、この流入水を縦孔に進入させて攪拌を生じさせるこ
とにより水の勢いを更に弱めることができ、その後、縦
孔より横孔や凹溝に水を分散させて放流することにより
水の勢いを一層弱めることができるのであり、これらの
結果、浄化ブロックによる護床機能を高めることができ
るのである。
れば次のようである。即ち該浄化ブロックによるとき
は、横孔や凹溝を通して浄化ブロック内に水を流入させ
ることに伴う水流分散により水の勢いを弱めることがで
き、この流入水を縦孔に進入させて攪拌を生じさせるこ
とにより水の勢いを更に弱めることができ、その後、縦
孔より横孔や凹溝に水を分散させて放流することにより
水の勢いを一層弱めることができるのであり、これらの
結果、浄化ブロックによる護床機能を高めることができ
るのである。
【0036】又、ブロック本体の特に上部の角部分は、
水流に乗って流れてくる土砂や砂利、流木等によって損
傷されやすいのであるが、前記保護層15はブロック本
体2の上部を保護し、該上部が、土砂等に擦られて磨耗
したり欠けたりするのを極力防止する。又ブロック本体
の上面部に突設した保護突部17は、水の勢いを弱め
て、ブロック本体の受ける損傷を極力少なくする。
水流に乗って流れてくる土砂や砂利、流木等によって損
傷されやすいのであるが、前記保護層15はブロック本
体2の上部を保護し、該上部が、土砂等に擦られて磨耗
したり欠けたりするのを極力防止する。又ブロック本体
の上面部に突設した保護突部17は、水の勢いを弱め
て、ブロック本体の受ける損傷を極力少なくする。
【0037】又本発明に係る護床構造は、前記図7〜1
0に示した直線状やL字状、T字状、Y字状に凹溝9が
形成された浄化ブロック、或いは図11〜14に示した
直線状やL字状、T字状、Y字状に横孔16が形成され
た浄化ブロックを用い、これらの浄化ブロック相互を、
凹溝を連通させて或いは横孔を連通させて構築すること
もできる。そして、凹溝や横孔を通して縦孔に水が流入
することによって、該縦孔で攪拌現象が生じて酸素の取
り込みが行われ、前記と同様の水質浄化が図られる。又
浄化ブロックの護床機能の面から言えば、横孔や凹溝に
おける水流分散や縦孔における攪拌現象によって水の勢
いを弱めることができ、前記と同様にして護床機能を高
めることができるのである。
0に示した直線状やL字状、T字状、Y字状に凹溝9が
形成された浄化ブロック、或いは図11〜14に示した
直線状やL字状、T字状、Y字状に横孔16が形成され
た浄化ブロックを用い、これらの浄化ブロック相互を、
凹溝を連通させて或いは横孔を連通させて構築すること
もできる。そして、凹溝や横孔を通して縦孔に水が流入
することによって、該縦孔で攪拌現象が生じて酸素の取
り込みが行われ、前記と同様の水質浄化が図られる。又
浄化ブロックの護床機能の面から言えば、横孔や凹溝に
おける水流分散や縦孔における攪拌現象によって水の勢
いを弱めることができ、前記と同様にして護床機能を高
めることができるのである。
【0038】図20は、横孔16を具える浄化ブロック
を用い、これを、その横孔を連通させて2段に積重して
護床構造18を構築した場合を例示するものである。同
図において矢印は水の流れ状態を示し、縦孔への水の流
入と縦孔よりの水の分散が立体的に行われる。
を用い、これを、その横孔を連通させて2段に積重して
護床構造18を構築した場合を例示するものである。同
図において矢印は水の流れ状態を示し、縦孔への水の流
入と縦孔よりの水の分散が立体的に行われる。
【0039】なお、水の勢いが弱い場所であれば、ブロ
ック本体の全体がポーラスコンクリートを以って形成さ
れた浄化ブロックだけで護床構造を構築することもでき
るが、河川勾配が大きい等によって水の勢いが強い場所
では、図21に示すような複合護床構造22とするのが
よい。該複合護床構造22は、下流側護床構造22aと
その上流側に隣接して設けた上流側護床構造22bとの
組み合わせによって構築される。該下流側護床構造22
aは、例えば前記した保護層15や保護突部17を有さ
ない浄化ブロックの敷設によって構築すると共に、上流
側護床構造22bは、図1や図6に示すような保護層1
5や保護突部17を具える浄化ブロックを敷設して構築
する。或いは、全体が密実のコンクリートを以って一体
成形された前記従来の土木用ブロックを敷設して構築す
る。又は、密実なコンクリートを以って一体成形された
その他の護床機能を有するブロックを敷設して構築す
る。
ック本体の全体がポーラスコンクリートを以って形成さ
れた浄化ブロックだけで護床構造を構築することもでき
るが、河川勾配が大きい等によって水の勢いが強い場所
では、図21に示すような複合護床構造22とするのが
よい。該複合護床構造22は、下流側護床構造22aと
その上流側に隣接して設けた上流側護床構造22bとの
組み合わせによって構築される。該下流側護床構造22
aは、例えば前記した保護層15や保護突部17を有さ
ない浄化ブロックの敷設によって構築すると共に、上流
側護床構造22bは、図1や図6に示すような保護層1
5や保護突部17を具える浄化ブロックを敷設して構築
する。或いは、全体が密実のコンクリートを以って一体
成形された前記従来の土木用ブロックを敷設して構築す
る。又は、密実なコンクリートを以って一体成形された
その他の護床機能を有するブロックを敷設して構築す
る。
【0040】このように、強度のある浄化ブロックを敷
設して上流側の護床構造を構築したときは、水の勢いを
弱めうると共に土砂をこの護床部で堆積させることがで
きる。従って、下流側護床構造を構築する浄化ブロック
の多孔質部が、水流に乗って流れる土砂や砂利、流木等
によって磨耗したり、該浄化ブロックの縁部分が欠けた
りするのが極力防止される。
設して上流側の護床構造を構築したときは、水の勢いを
弱めうると共に土砂をこの護床部で堆積させることがで
きる。従って、下流側護床構造を構築する浄化ブロック
の多孔質部が、水流に乗って流れる土砂や砂利、流木等
によって磨耗したり、該浄化ブロックの縁部分が欠けた
りするのが極力防止される。
【0041】水の勢いが強い場所における護床構造の他
の例としては、水の勢いを弱めるために、図22に示す
ように、下流側から上流側に向かうにつれて浄化ブロッ
ク1の積重段数を増やして構築したものを挙げることが
できる。この場合、最上段に位置する浄化ブロック1a
として、図1に示す保護層15を具える浄化ブロックや
図6に示す保護突部17を具える浄化ブロック、或い
は、全体が密実なコンクリートを以って形成された従来
の土木用ブロックを用いると、河川水に乗って流れてく
る土砂や砂利、流木等によって損傷を受けやすい護床構
造の上部分をより確実に保護できて好ましい。なお凹溝
9を具える浄化ブロックとしては、例えば図5に示すよ
うに上面部にも凹溝9が設けられたものを併せて用いる
ことができる。ときには、上面部にのみ凹溝が設けられ
た図4に示す浄化ブロックが用いられることもある。こ
のように、上面部にのみ凹溝が設けられた浄化ブロック
を用いるときも、該凹溝の周辺部分が多孔質であるた
め、従来の土木用ブロックによる場合に比し、浄化機能
の向上が期待できて好ましい。
の例としては、水の勢いを弱めるために、図22に示す
ように、下流側から上流側に向かうにつれて浄化ブロッ
ク1の積重段数を増やして構築したものを挙げることが
できる。この場合、最上段に位置する浄化ブロック1a
として、図1に示す保護層15を具える浄化ブロックや
図6に示す保護突部17を具える浄化ブロック、或い
は、全体が密実なコンクリートを以って形成された従来
の土木用ブロックを用いると、河川水に乗って流れてく
る土砂や砂利、流木等によって損傷を受けやすい護床構
造の上部分をより確実に保護できて好ましい。なお凹溝
9を具える浄化ブロックとしては、例えば図5に示すよ
うに上面部にも凹溝9が設けられたものを併せて用いる
ことができる。ときには、上面部にのみ凹溝が設けられ
た図4に示す浄化ブロックが用いられることもある。こ
のように、上面部にのみ凹溝が設けられた浄化ブロック
を用いるときも、該凹溝の周辺部分が多孔質であるた
め、従来の土木用ブロックによる場合に比し、浄化機能
の向上が期待できて好ましい。
【0042】図23は、本発明に係る浄化ブロック1を
用いて護岸構造25を構築した場合の一例を示すもので
あり、護岸を構築すべき部分の長さ方向に、浄化ブロッ
ク1を複数段に積重し且つ相互を図示しない連結金具で
連結して護岸構造が構築されている。なお同図に示す浄
化ブロックは、図1に示す保護層15を具えるものであ
る。この積重した浄化ブロックによって河川等の岸部が
保護されるのはもとより、連通状態の横孔16と縦孔
7、凹溝9と縦孔7からなる水路に水が流れることによ
って、前記護床構造におけると同様に水質浄化機能も達
成される。又これらの縦孔7や凹溝9、横孔16は魚巣
としても機能できる。
用いて護岸構造25を構築した場合の一例を示すもので
あり、護岸を構築すべき部分の長さ方向に、浄化ブロッ
ク1を複数段に積重し且つ相互を図示しない連結金具で
連結して護岸構造が構築されている。なお同図に示す浄
化ブロックは、図1に示す保護層15を具えるものであ
る。この積重した浄化ブロックによって河川等の岸部が
保護されるのはもとより、連通状態の横孔16と縦孔
7、凹溝9と縦孔7からなる水路に水が流れることによ
って、前記護床構造におけると同様に水質浄化機能も達
成される。又これらの縦孔7や凹溝9、横孔16は魚巣
としても機能できる。
【0043】〔その他の実施態様〕 本発明に係る浄化ブロックにおいて、生物増殖用の
空隙を有する多孔質部は、前記のようにポーラスコンク
リートを以って形成できる他、例えば粗骨材の表面部相
互を樹脂で接着した状態のものとして形成してもよい。
又、縦孔や横孔の孔壁の周辺部分や凹溝の溝壁の周辺部
分を多孔質部とするとは、その周辺部分だけが多孔質部
に形成されているものを含む。
空隙を有する多孔質部は、前記のようにポーラスコンク
リートを以って形成できる他、例えば粗骨材の表面部相
互を樹脂で接着した状態のものとして形成してもよい。
又、縦孔や横孔の孔壁の周辺部分や凹溝の溝壁の周辺部
分を多孔質部とするとは、その周辺部分だけが多孔質部
に形成されているものを含む。
【0044】 浄化ブロックの縦孔は、水の攪拌状態
を生じさせる部分となればよく、それは円形孔でも角形
孔でもよい。特に円形孔として構成する場合は、水の死
に場所が生じず、縦孔の内部全体で攪拌が生ずることに
なって好ましい。
を生じさせる部分となればよく、それは円形孔でも角形
孔でもよい。特に円形孔として構成する場合は、水の死
に場所が生じず、縦孔の内部全体で攪拌が生ずることに
なって好ましい。
【0045】 縦孔は、ブロック本体の中央部に設け
られることは必ずしも必要でなく側部に寄せて設けられ
てもよい。又、ブロック本体に複数の縦孔が設けられて
もよい。
られることは必ずしも必要でなく側部に寄せて設けられ
てもよい。又、ブロック本体に複数の縦孔が設けられて
もよい。
【0046】
【発明の効果】本発明は以下の如き優れた効果を奏す
る。 本発明に係る浄化ブロックは、ブロック本体に上下
方向に縦孔を貫設し、該縦孔から、横方向に貫通する横
孔や横方向に延びる凹溝を設ける構成とし、又、孔壁の
周辺部分や凹溝の溝壁の周辺部分を、水と接触できる広
い接触面積を有し且つ微生物の凄息場として適当な大き
さの空隙を有する多孔質部(生物増殖用の空隙を有する
多孔質部)としているため、好気性微生物と嫌気性微生
物の有効な働き場所を提供できることとなる。従って、
密実なコンクリートを以って一体成形されていた前記従
来の土木用ブロックを用いる場合とは異なり、多孔質部
の内部にまで水を浸透させて、微生物による効率的な水
質浄化を達成できる利点がある。
る。 本発明に係る浄化ブロックは、ブロック本体に上下
方向に縦孔を貫設し、該縦孔から、横方向に貫通する横
孔や横方向に延びる凹溝を設ける構成とし、又、孔壁の
周辺部分や凹溝の溝壁の周辺部分を、水と接触できる広
い接触面積を有し且つ微生物の凄息場として適当な大き
さの空隙を有する多孔質部(生物増殖用の空隙を有する
多孔質部)としているため、好気性微生物と嫌気性微生
物の有効な働き場所を提供できることとなる。従って、
密実なコンクリートを以って一体成形されていた前記従
来の土木用ブロックを用いる場合とは異なり、多孔質部
の内部にまで水を浸透させて、微生物による効率的な水
質浄化を達成できる利点がある。
【0047】 又、縦孔に凹溝や横孔を連通させる構
成であるため、凹溝や横孔を通って縦孔内に水が流入す
ることに伴い、水の衝突等が生じて該縦孔内で水の攪拌
現象が生ずることが期待できる。然してこれにより、流
水への酸素の取り込みを促進せしめ、水中の溶存酸素量
を増大させることができる。そして、この溶存酸素量の
増えた水が前記攪拌の運動エネルギによって多孔質部の
内部に浸透しやすくなるため、多孔質部の内部に生息す
る微生物を常に活性化でき、水質浄化を一層効率的に行
うことができる。即ち、縦孔を含む流路を具えた浄化ブ
ロックの浄化機能を、多孔質部によって最大限有効に引
き出すことができるのである。
成であるため、凹溝や横孔を通って縦孔内に水が流入す
ることに伴い、水の衝突等が生じて該縦孔内で水の攪拌
現象が生ずることが期待できる。然してこれにより、流
水への酸素の取り込みを促進せしめ、水中の溶存酸素量
を増大させることができる。そして、この溶存酸素量の
増えた水が前記攪拌の運動エネルギによって多孔質部の
内部に浸透しやすくなるため、多孔質部の内部に生息す
る微生物を常に活性化でき、水質浄化を一層効率的に行
うことができる。即ち、縦孔を含む流路を具えた浄化ブ
ロックの浄化機能を、多孔質部によって最大限有効に引
き出すことができるのである。
【0048】 このように本発明に係る浄化ブロック
は、浄化効率に優れることから、従来の土木用ブロック
を用いる場合に比し水路に沿った護床部の長さを短くす
ることが可能であり、従って、施工経済上のメリットも
多大である。
は、浄化効率に優れることから、従来の土木用ブロック
を用いる場合に比し水路に沿った護床部の長さを短くす
ることが可能であり、従って、施工経済上のメリットも
多大である。
【0049】 又浄化ブロックの護床機能について言
えば、横孔や凹溝を通して浄化ブロック内に水を流入さ
せることに伴う水流分散により水の勢いを弱めることが
でき、この流入水を縦孔に進入させて攪拌を生じさせる
ことにより水の勢いを更に弱めることができ、その後、
縦孔より横孔や凹溝に水を分散させて放流することによ
り水の勢いを一層弱めることができることから、護床機
能にも優れた浄化ブロックを提供できることとなる。
えば、横孔や凹溝を通して浄化ブロック内に水を流入さ
せることに伴う水流分散により水の勢いを弱めることが
でき、この流入水を縦孔に進入させて攪拌を生じさせる
ことにより水の勢いを更に弱めることができ、その後、
縦孔より横孔や凹溝に水を分散させて放流することによ
り水の勢いを一層弱めることができることから、護床機
能にも優れた浄化ブロックを提供できることとなる。
【0050】 又、ブロック本体の上面部に保護層や
保護突部を設ける構成としているため、水の勢いを減衰
させることができる。従って、ブロック本体の全体が多
孔質部とされているときであっても、ブロック本体を効
果的に補強できる。それ故、かかる浄化ブロックによる
ときは、例え水の勢いの強い状態においても、多孔質部
としたことによる弱点を補って、護床や護岸機能を良好
に保持させることができる。それ故かかる浄化ブロック
を併用し、これらの浄化ブロックを、上流側に配置した
り、複数段に積重する場合の上段に配置して、護床構造
や護岸構造を構築することにより、水路水の流れが強い
箇所においても、長期間に亘って護床や護岸機能を発揮
させつつ安定した水質浄化を行わせうることとなる。
保護突部を設ける構成としているため、水の勢いを減衰
させることができる。従って、ブロック本体の全体が多
孔質部とされているときであっても、ブロック本体を効
果的に補強できる。それ故、かかる浄化ブロックによる
ときは、例え水の勢いの強い状態においても、多孔質部
としたことによる弱点を補って、護床や護岸機能を良好
に保持させることができる。それ故かかる浄化ブロック
を併用し、これらの浄化ブロックを、上流側に配置した
り、複数段に積重する場合の上段に配置して、護床構造
や護岸構造を構築することにより、水路水の流れが強い
箇所においても、長期間に亘って護床や護岸機能を発揮
させつつ安定した水質浄化を行わせうることとなる。
【0051】 特に、浄化ブロック相互を、その凹溝
や横孔を連通させて当接状態に連設することにより、該
浄化ブロックの敷設部において、縦孔への水の流入と縦
孔からの水の分散を効果的に繰り返させることができ
る。従ってこれにより、水中の溶存酸素量を徐々に増大
させて、より効率の高い水質浄化を達成できることとな
る。
や横孔を連通させて当接状態に連設することにより、該
浄化ブロックの敷設部において、縦孔への水の流入と縦
孔からの水の分散を効果的に繰り返させることができ
る。従ってこれにより、水中の溶存酸素量を徐々に増大
させて、より効率の高い水質浄化を達成できることとな
る。
【図1】浄化ブロックの一例を示す斜視図である
【図2】その下面側を説明する斜視図である。
【図3】浄化ブロックの他の態様を説明する斜視図であ
る。
る。
【図4】浄化ブロックのその他の態様を説明する斜視図
である。
である。
【図5】浄化ブロックのその他の態様を説明する斜視図
である。
である。
【図6】浄化ブロックのその他の態様を説明する斜視図
である。
である。
【図7】浄化ブロックのその他の態様を説明する底面図
である。
である。
【図8】浄化ブロックのその他の態様を説明する底面図
である。
である。
【図9】浄化ブロックのその他の態様を説明する底面図
である。
である。
【図10】浄化ブロックのその他の態様を説明する底面
図である。
図である。
【図11】浄化ブロックのその他の態様を説明する平面
図である。
図である。
【図12】浄化ブロックのその他の態様を説明する平面
図である。
図である。
【図13】浄化ブロックのその他の態様を説明する平面
図である。
図である。
【図14】浄化ブロックのその他の態様を説明する平面
図である。
図である。
【図15】浄化ブロックのその他の態様を説明する断面
図である。
図である。
【図16】浄化ブロックを用いて構築した護床構造を説
明する平面図である。
明する平面図である。
【図17】図16に示した護床構造の内部に於ける水の
移動状態を説明する平面図である。
移動状態を説明する平面図である。
【図18】図16に示した護床構造の内部に於ける水の
移動状態を説明する断面図である。
移動状態を説明する断面図である。
【図19】凹溝の溝壁周辺の多孔質部への水の浸透作用
を説明する説明図である。
を説明する説明図である。
【図20】護床構造の他の態様を、その内部の水の移動
状態と併せて説明する断面図である。
状態と併せて説明する断面図である。
【図21】護床構造のその他の態様を説明する平面図で
ある。
ある。
【図22】浄化ブロックを複数段に積重して構築した護
床構造を説明する側面図である。
床構造を説明する側面図である。
【図23】浄化ブロックを用いて構築した護岸構造を説
明する側面図である。
明する側面図である。
1 浄化ブロック 2 ブロック本体 7 縦孔 9 凹溝 13 多孔質部 15 保護層 16 横孔 17 保護突部 18 護床構造
Claims (13)
- 【請求項1】 縦孔からなる水の流路を、ブロック本体
に上下方向に貫設すると共に、該ブロック本体の下面部
及び/又は上面部に、前記縦孔から横方向に延びてブロ
ック本体の側面部に開放する凹溝からなる水の流路を形
成し、該凹溝の溝壁の周辺部分及び縦孔の孔壁の周辺部
分を、生物増殖用の空隙を有する多孔質部としてなり、
又前記ブロック本体の上面部に、密実なコンクリートや
繊維補強の材料からなる保護層を形成したことを特徴と
する浄化ブロック。 - 【請求項2】 縦孔からなる水の流路を、ブロック本体
に上下方向に貫設すると共に、該ブロック本体の下面部
及び/又は上面部に、前記縦孔から横方向に延びてブロ
ック本体の側面部に開放する凹溝からなる水の流路を形
成し、該凹溝の溝壁の周辺部分及び縦孔の孔壁の周辺部
分を、生物増殖用の空隙を有する多孔質部としてなり、
又前記ブロック本体の上面部に、密実なコンクリートや
繊維補強の材料又は石材からなる保護突部を突設したこ
とを特徴とする浄化ブロック。 - 【請求項3】 縦孔からなる水の流路を、ブロック本体
に上下方向に貫設すると共に、該縦孔から、ブロック本
体を横方向に貫通する横孔を設け、該横孔の孔壁の周辺
部分及び縦孔の孔壁の周辺部分を、生物増殖用の空隙を
有する多孔質部としたことを特徴とする浄化ブロック。 - 【請求項4】 縦孔からなる水の流路を、ブロック本体
に上下方向に貫設すると共に、該縦孔から、ブロック本
体を横方向に貫通する横孔を設け、該横孔の孔壁の周辺
部分及び縦孔の孔壁の周辺部分を、生物増殖用の空隙を
有する多孔質部としてなり、又前記ブロック本体の上面
部に、密実なコンクリートや繊維補強の材料からなる保
護層を形成したことを特徴とする浄化ブロック。 - 【請求項5】 縦孔からなる水の流路を、ブロック本体
に上下方向に貫設すると共に、該縦孔から、ブロック本
体を横方向に貫通する横孔を設け、該横孔の孔壁の周辺
部分及び縦孔の孔壁の周辺部分を、生物増殖用の空隙を
有する多孔質部としてなり、又前記ブロック本体の上面
部に、密実なコンクリートや繊維補強の材料又は石材か
らなる保護突部を突設したことを特徴とする浄化ブロッ
ク。 - 【請求項6】 全体が、生物増殖用の空隙を有する多孔
質部とされた、浄化ブロックであって、縦孔からなる水
の流路が、ブロック本体に上下方向に貫設されると共
に、該ブロック本体の下面部及び/又は上面部に、前記
縦孔から横方向に延びてブロック本体の側面部に開放す
る凹溝からなる水の流路が形成されてなる浄化ブロック
を、水路底の所要幅且つ所要長さ部分に敷設すると共
に、その敷設部の上流側に隣接する部分に、請求項1、
2、4又は5記載の浄化ブロックを敷設したことを特徴
とする護床構造。 - 【請求項7】 全体が多孔質部とされた請求項3記載の
浄化ブロックを水路底の所要幅且つ所要長さ部分に敷設
すると共に、その敷設部の上流側に隣接する部分に、請
求項1、2、4又は5記載の浄化ブロックを敷設したこ
とを特徴とする護床構造。 - 【請求項8】 浄化ブロック相互を、凹溝を連通させて
当接状態に敷設したことを特徴とする請求項6記載の護
床構造。 - 【請求項9】 浄化ブロック相互を、横孔を連通させて
当接状態に敷設したことを特徴とする請求項7記載の護
床構造。 - 【請求項10】 縦孔からなる水の流路を、ブロック本
体に上下方向に貫設すると共に、該ブロック本体の下面
部及び/又は上面部に、前記縦孔から横方向に延びてブ
ロック本体の側面部に開放する凹溝からなる水の流路を
形成し、該凹溝の溝壁の周辺部分及び縦孔の孔壁の周辺
部分を、生物増殖用の空隙を有する多孔質部とした浄化
ブロック、又は、縦孔からなる水の流路を、ブロック本
体に上下方向に貫設すると共に、該ブロック本体の下面
部及び/又は上面部に、前記縦孔から略90度の角度間
隔をおいて横方向に延びてブロック本体の側面部に開放
する十字状の凹溝からなる水の流路を形成し、該凹溝の
溝壁の周辺部分及び縦孔の孔壁の周辺部分を、生物増殖
用の空隙を有する多孔質部とした浄化ブロックを、水路
底の所要幅且つ所要長さ部分に敷設すると共に、その敷
設部の上流側に隣接する部分に、密実なコンクリートを
以って全体を形成してなる護床機能を有するブロックを
敷設したことを特徴とする護床構造。 - 【請求項11】 請求項1、2、3、4又は5記載の浄
化ブロックを水路底の所要幅且つ所要長さ部分に敷設す
ると共に、その敷設部の上流側に隣接する部分に、密実
なコンクリートを以って全体を形成してなる護床機能を
有するブロックを敷設したことを特徴とする護床構造。 - 【請求項12】 縦孔からなる水の流路を、ブロック本
体に上下方向に貫設すると共に、該ブロック本体の下面
部及び/又は上面部に、前記縦孔から横方向に延びてブ
ロック本体の側面部に開放する凹溝からなる水の流路を
形成し、該凹溝の溝壁の周辺部分及び縦孔の孔壁の周辺
部分を、生物増殖用の空隙を有する多孔質部とした浄化
ブロック、縦孔からなる水の流路を、ブロック本体に上
下方向に貫設すると共に、該ブロック本体の下面部及び
/又は上面部に、前記縦孔から略90度の角度間隔をお
いて横方向に延びてブロック本体の側面部に開放する十
字状の凹溝からなる水の流路を形成し、該凹溝の溝壁の
周辺部分及び縦孔の孔壁の周辺部分を、生物増殖用の空
隙を有する多孔質部とした浄化ブロック、請求項1記載
の浄化ブロック、請求項2記載の浄化ブロック、請求項
3記載の浄化ブロック、請求項4記載の浄化ブロック又
は請求項5記載の浄化ブロックを複数段に積重したもの
を水路底に敷設して構築した護床構造であって、少なく
とも最上段の浄化ブロックとして、請求項1、2、4又
は5記載の浄化ブロックを用いたことを特徴とする護床
構造。 - 【請求項13】 縦孔からなる水の流路を、ブロック本
体に上下方向に貫設すると共に、該ブロック本体の下面
部及び/又は上面部に、前記縦孔から横方向に延びてブ
ロック本体の側面部に開放する凹溝からなる水の流路を
形成し、該凹溝の溝壁の周辺部分及び縦孔の孔壁の周辺
部分を、生物増殖用の空隙を有する多孔質部とした浄化
ブロック、縦孔からなる水の流路を、ブロック本体に上
下方向に貫設すると共に、該ブロック本体の下面部及び
/又は上面部に、前記縦孔から略90度の角度間隔をお
いて横方向に延びてブロック本体の側面部に開放する十
字状の凹溝からなる水の流路を形成し、該凹溝の溝壁の
周辺部分及び縦孔の孔壁の周辺部分を、生物増殖用の空
隙を有する多孔質部とした浄化ブロック、請求項1記載
の浄化ブロック、請求項2記載の浄化ブロック、請求項
3記載の浄化ブロック、請求項4記載の浄化ブロック又
は請求項5記載の浄化ブロックを水路底に敷設して構築
した護床構造であって、下流側から上流側に向かうにつ
れて浄化ブロックの積重段数を増やしたことを特徴とす
る護床構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7034349A JP2764553B2 (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | 浄化ブロック及びそれを用いた護床構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7034349A JP2764553B2 (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | 浄化ブロック及びそれを用いた護床構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08199535A JPH08199535A (ja) | 1996-08-06 |
| JP2764553B2 true JP2764553B2 (ja) | 1998-06-11 |
Family
ID=12411679
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7034349A Expired - Fee Related JP2764553B2 (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | 浄化ブロック及びそれを用いた護床構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2764553B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4383542B2 (ja) * | 2003-05-07 | 2009-12-16 | 三重県 | 浄水用ブロックとその製造方法および該浄水用ブロックを用いた浄水装置 |
| KR100796317B1 (ko) * | 2006-06-12 | 2008-01-21 | 이미경 | 조경 블럭 |
| KR101227459B1 (ko) * | 2010-07-23 | 2013-02-07 | 청운대학교산학협력단 | 투수성 인공사석의 제조방법과 이를 이용한 투수성 인공사석 및 연안역 호안 구조물 |
| JP5291841B1 (ja) * | 2013-01-18 | 2013-09-18 | 眞喜治 吉田 | 波力減衰ブロック |
| KR101470789B1 (ko) * | 2014-03-26 | 2014-12-08 | 신영봉 | 인조잔디형 고무블럭과 그 제조방법 |
| KR101984111B1 (ko) * | 2018-06-22 | 2019-05-30 | 신유근 | 유수처리 시스템 |
| KR102266421B1 (ko) * | 2019-09-09 | 2021-06-18 | 청호산업 유한회사 | 소파블록 |
| KR102331526B1 (ko) * | 2019-10-17 | 2021-11-25 | 정복균 | 개량형 사각어초 |
| KR102290653B1 (ko) * | 2021-03-30 | 2021-08-18 | 동양종합건설주식회사 | 바리과 어류 및 전복의 서식처와 해조류 착생을 위한 복합블록 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH047222U (ja) * | 1990-05-08 | 1992-01-23 | ||
| JP3054162U (ja) * | 1998-01-12 | 1998-11-24 | 條一 須原 | 携帯用手巻きホワイトボード |
-
1995
- 1995-01-30 JP JP7034349A patent/JP2764553B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08199535A (ja) | 1996-08-06 |
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