JP2767582B2 - 蛍光x線分析方法 - Google Patents
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- Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、試料に対して一次X線
を照射し、試料から放出される蛍光X線の強度に基づい
て試料中に含まれる成分の定量分析を行う蛍光X線分析
方法に関する。
を照射し、試料から放出される蛍光X線の強度に基づい
て試料中に含まれる成分の定量分析を行う蛍光X線分析
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】蛍光X線分析方法は、例えばエネルギー
分散型の蛍光X線分析装置を用いて、試料に対して一次
X線を照射し、試料から放出されるX線のスペクトルを
求め、このスペクトルに基づいて試料に含まれている元
素を特定したり(定性分析)、その元素の含有量(濃
度)を求める(定量分析)ことができる。
分散型の蛍光X線分析装置を用いて、試料に対して一次
X線を照射し、試料から放出されるX線のスペクトルを
求め、このスペクトルに基づいて試料に含まれている元
素を特定したり(定性分析)、その元素の含有量(濃
度)を求める(定量分析)ことができる。
【0003】ところで、前記定量分析を行うには、試料
の性状、すなわち、試料が合金(固体)であるか、酸化
物(粒体)であるか、溶液(液体)のいずれであるかと
云う情報および前記一次X線を照射するときに、試料に
直接照射を行っていたのか、そして、マイラーフィルム
など薄膜を介して照射していたのか、また、大気中で照
射したのか真空中で照射したのかと云った測定状態をも
考慮する必要がある。
の性状、すなわち、試料が合金(固体)であるか、酸化
物(粒体)であるか、溶液(液体)のいずれであるかと
云う情報および前記一次X線を照射するときに、試料に
直接照射を行っていたのか、そして、マイラーフィルム
など薄膜を介して照射していたのか、また、大気中で照
射したのか真空中で照射したのかと云った測定状態をも
考慮する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
蛍光X線分析方法においては、前記定量計算を行うの
に、図8に示すように、オペレータ(人間)が前記試料
に関する情報をマイクロコンピュータなど演算処理装置
に入力していた。このため、定性分析と定量分析とを自
動的かつ連続的に一貫して行うことができなかった。
蛍光X線分析方法においては、前記定量計算を行うの
に、図8に示すように、オペレータ(人間)が前記試料
に関する情報をマイクロコンピュータなど演算処理装置
に入力していた。このため、定性分析と定量分析とを自
動的かつ連続的に一貫して行うことができなかった。
【0005】本発明は、上述の事柄に留意してなされた
もので、その目的とするところは、試料の性状を測定時
に自動的に判別し、これに基づいて、定性分析に引き続
いて定量分析を自動的かつ連続的に行うことができる蛍
光X線分析方法を提供することにある。
もので、その目的とするところは、試料の性状を測定時
に自動的に判別し、これに基づいて、定性分析に引き続
いて定量分析を自動的かつ連続的に行うことができる蛍
光X線分析方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、試料室内に配置された試料に対して一
次X線を照射し、試料から放出される蛍光X線に基づい
て試料の定量分析を行う蛍光X線分析方法において、前
記試料室内に配置された試料台の状態を判別するための
試料台センサの出力と、試料室内が真空であるか否かを
判別するための真空センサの出力とを、定量演算を行う
制御部に入力するように構成し、前記制御部が、前記各
出力に基づいて前記試料の性状判別を行い、この判別結
果を定量計算の際に考慮することにより、試料中に含ま
れる元素の濃度を求めるようにしている。
め、本発明では、試料室内に配置された試料に対して一
次X線を照射し、試料から放出される蛍光X線に基づい
て試料の定量分析を行う蛍光X線分析方法において、前
記試料室内に配置された試料台の状態を判別するための
試料台センサの出力と、試料室内が真空であるか否かを
判別するための真空センサの出力とを、定量演算を行う
制御部に入力するように構成し、前記制御部が、前記各
出力に基づいて前記試料の性状判別を行い、この判別結
果を定量計算の際に考慮することにより、試料中に含ま
れる元素の濃度を求めるようにしている。
【0007】
【作用】上記構成によれば、定量演算を行う制御部にお
いては、例えば試料台センサの出力の有無によって試料
セルが存在しているか否か(薄膜の有無)が判り、ま
た、真空センサの出力によって測定が真空状態で行われ
たのか否かが判る。そして、これら両出力を組み合わせ
ることにより、表1に示すように、試料の性状(合金、
粒体、溶液の区別)を特定することができる。従って、
前記制御部は、この性状判別を定量計算の際に考慮する
ことにより、試料中に含まれる元素の濃度を求めること
ができる。
いては、例えば試料台センサの出力の有無によって試料
セルが存在しているか否か(薄膜の有無)が判り、ま
た、真空センサの出力によって測定が真空状態で行われ
たのか否かが判る。そして、これら両出力を組み合わせ
ることにより、表1に示すように、試料の性状(合金、
粒体、溶液の区別)を特定することができる。従って、
前記制御部は、この性状判別を定量計算の際に考慮する
ことにより、試料中に含まれる元素の濃度を求めること
ができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面に基づいて説
明する。
明する。
【0009】先ず、図2は本発明に係る蛍光X線分析方
法において用いる装置の全体構成を示す図で、この図に
おいて、1は装置本体、2は装置本体に対してケーブル
3で接続された制御部である。
法において用いる装置の全体構成を示す図で、この図に
おいて、1は装置本体、2は装置本体に対してケーブル
3で接続された制御部である。
【0010】前記装置本体1のほぼ上面には開閉自在に
枢着されたシールドカバー4で覆われる試料室5が形成
され、この試料室5は、真空ポンプ6などよりなる排気
装置によって適宜真空引きできるように構成されてい
る。
枢着されたシールドカバー4で覆われる試料室5が形成
され、この試料室5は、真空ポンプ6などよりなる排気
装置によって適宜真空引きできるように構成されてい
る。
【0011】前記試料室5の内部のほぼ中央には、図3
に示すような試料テーブル7が形成されている。この試
料テーブル7は、図5〜図7に示すように、試料励起台
8の上部平面を利用して形成されている。そして、この
試料テーブル7のほぼ中央には、後述する試料台16を
載置保持するための試料台載置部9が凹設され、さら
に、この試料台載置部9のほぼ中央には、試料台16に
載置保持された試料(後述する)に向けて発せられる一
次X線10およびこの照射によって試料において発生し
た蛍光X線11を通過させる開口12が開設されてい
る。
に示すような試料テーブル7が形成されている。この試
料テーブル7は、図5〜図7に示すように、試料励起台
8の上部平面を利用して形成されている。そして、この
試料テーブル7のほぼ中央には、後述する試料台16を
載置保持するための試料台載置部9が凹設され、さら
に、この試料台載置部9のほぼ中央には、試料台16に
載置保持された試料(後述する)に向けて発せられる一
次X線10およびこの照射によって試料において発生し
た蛍光X線11を通過させる開口12が開設されてい
る。
【0012】そして、前記試料励起台8の下部には、図
5〜図7に示すように、一次X線10を発するX線源1
3と蛍光X線11を検出する半導体検出素子よりなるX
線検出器14が所定の位置関係をもって設けられてい
る。また、試料台載置部9により近い下部には、例えば
フォトカプラよりなる試料台センサ15が設けられてい
る。
5〜図7に示すように、一次X線10を発するX線源1
3と蛍光X線11を検出する半導体検出素子よりなるX
線検出器14が所定の位置関係をもって設けられてい
る。また、試料台載置部9により近い下部には、例えば
フォトカプラよりなる試料台センサ15が設けられてい
る。
【0013】16は前記試料台載置部9に対して着脱自
在に載置されこれによって保持される試料台で、その上
下いずれの面にも試料または試料セル(いずれも後述す
る)を載置できるように構成されている。すなわち、こ
の試料台16のほぼ中央には、試料台載置部9に載置し
た状態において、一次X線10および蛍光X線11を通
過させるのに十分な開口17が開設されている。また、
この試料台16の一方の面18には、ピン19が樹立さ
れている。
在に載置されこれによって保持される試料台で、その上
下いずれの面にも試料または試料セル(いずれも後述す
る)を載置できるように構成されている。すなわち、こ
の試料台16のほぼ中央には、試料台載置部9に載置し
た状態において、一次X線10および蛍光X線11を通
過させるのに十分な開口17が開設されている。また、
この試料台16の一方の面18には、ピン19が樹立さ
れている。
【0014】そして、前記ピン19が樹立された面18
には、図3,6,7に示すように、試料セル20を載置
できるように形成されると共に、試料セル20を載置し
たときこの試料セル20が移動しないように、その枠体
21をガイドする溝22が形成されている。さらに、試
料台16の他方の面23は、図3,5に示すように、固
体試料24を載置保持できるようにフラットに形成され
ている。なお、前記試料セル20として、例えば特公昭
54−20360号公報に示されるものを用いることが
でき、下面にマイラーフィルムのような薄膜が形成され
ている。
には、図3,6,7に示すように、試料セル20を載置
できるように形成されると共に、試料セル20を載置し
たときこの試料セル20が移動しないように、その枠体
21をガイドする溝22が形成されている。さらに、試
料台16の他方の面23は、図3,5に示すように、固
体試料24を載置保持できるようにフラットに形成され
ている。なお、前記試料セル20として、例えば特公昭
54−20360号公報に示されるものを用いることが
でき、下面にマイラーフィルムのような薄膜が形成され
ている。
【0015】そして、前記図2において、25は真空引
きをスタートさせるスイッチ、26はX線を発生させる
スイッチ、27はインタロック解除スイッチで、これら
のスイッチ25〜27は、点灯するように構成されてい
る。また、28は前記X線検出器14を冷却する液体窒
素の残量を表示するランプである。そして、これらのス
イッチ25〜27およびランプ28は、本体装置1の前
面上部に配置されている。また、29はシールドカバー
4を開閉させるためのスライドスイッチで、詳細な図示
は省略するが、このスライドスイッチ29を左右方向に
スライドすることにより、試料室5内を密封するように
シールドカバー4をロックしたり、このロック状態を解
除するように構成されている。
きをスタートさせるスイッチ、26はX線を発生させる
スイッチ、27はインタロック解除スイッチで、これら
のスイッチ25〜27は、点灯するように構成されてい
る。また、28は前記X線検出器14を冷却する液体窒
素の残量を表示するランプである。そして、これらのス
イッチ25〜27およびランプ28は、本体装置1の前
面上部に配置されている。また、29はシールドカバー
4を開閉させるためのスライドスイッチで、詳細な図示
は省略するが、このスライドスイッチ29を左右方向に
スライドすることにより、試料室5内を密封するように
シールドカバー4をロックしたり、このロック状態を解
除するように構成されている。
【0016】図4は真空ポンプ6を制御するための構成
例を示し、この図において、30は図1に示した制御部
2に設けられるCPU、31は試料室5内の真空度を検
出する真空センサで、詳細には図示してないが、例えば
装置本体1内に設けられている。
例を示し、この図において、30は図1に示した制御部
2に設けられるCPU、31は試料室5内の真空度を検
出する真空センサで、詳細には図示してないが、例えば
装置本体1内に設けられている。
【0017】次に、上記構成の蛍光X線分析装置を用い
て、試料の測定を行う手順について説明する。
て、試料の測定を行う手順について説明する。
【0018】例えば固体試料24を測定する場合は、図
5に示すように、試料台16を、ピン19が下方に位置
するように(第1状態で)、試料テーブル7に形成され
た試料台載置部9に載置し、載置面23上に固体試料2
4を載置した後、シールドカバー4を閉じ、試料室5を
密閉する。試料台16が前記第1状態にあるので、ピン
19が試料台センサ15によって検知され、図4に示す
ように、試料台センサ15からオン信号aが出力され、
これがCPU30に入力される。この場合、ここで、真
空引きスタートスイッチ25をオンすると、このスター
ト信号bがCPU30に入力される。従って、CPU3
0から真空ポンプ6をオンさせる信号cが出力され、真
空ポンプ6が動作して試料室5内が真空引きされる。所
定の真空状態になると、真空引きスタートスイッチ25
が点灯する。そして、所定の真空度に達すると真空セン
サ31から検知信号dが出力され、CPU30に入力さ
れる。ここで、スイッチ26をオンさせることによりX
線源13が動作して、一次X線10が発生し、測定が開
始される。
5に示すように、試料台16を、ピン19が下方に位置
するように(第1状態で)、試料テーブル7に形成され
た試料台載置部9に載置し、載置面23上に固体試料2
4を載置した後、シールドカバー4を閉じ、試料室5を
密閉する。試料台16が前記第1状態にあるので、ピン
19が試料台センサ15によって検知され、図4に示す
ように、試料台センサ15からオン信号aが出力され、
これがCPU30に入力される。この場合、ここで、真
空引きスタートスイッチ25をオンすると、このスター
ト信号bがCPU30に入力される。従って、CPU3
0から真空ポンプ6をオンさせる信号cが出力され、真
空ポンプ6が動作して試料室5内が真空引きされる。所
定の真空状態になると、真空引きスタートスイッチ25
が点灯する。そして、所定の真空度に達すると真空セン
サ31から検知信号dが出力され、CPU30に入力さ
れる。ここで、スイッチ26をオンさせることによりX
線源13が動作して、一次X線10が発生し、測定が開
始される。
【0019】また、液体試料を測定する場合は、次のよ
うになる。すなわち、図6に示すように、試料台16
を、ピン19が上方に位置するように(第2状態で)、
試料台載置部9に載置し、載置面18上に液体試料32
を収容した試料セル20を載置した後、シールドカバー
4を閉じ、試料室5を密閉する。試料台16が前記第2
状態にあるので、試料台センサ15からは出力がなく、
インタロックがかかる。ここで、真空引きスタートスイ
ッチ25をオンするが、インタロックがかかっているの
で、CPU30から真空ポンプ6をオンさせる信号cは
出力されず、従って、試料室5内が真空引きされること
はなく、真空センサ31から検知信号dが出力されるこ
とはない。ここで、スイッチ26をオンさせることによ
りX線源13が動作して、一次X線10が発生し、測定
が開始される。
うになる。すなわち、図6に示すように、試料台16
を、ピン19が上方に位置するように(第2状態で)、
試料台載置部9に載置し、載置面18上に液体試料32
を収容した試料セル20を載置した後、シールドカバー
4を閉じ、試料室5を密閉する。試料台16が前記第2
状態にあるので、試料台センサ15からは出力がなく、
インタロックがかかる。ここで、真空引きスタートスイ
ッチ25をオンするが、インタロックがかかっているの
で、CPU30から真空ポンプ6をオンさせる信号cは
出力されず、従って、試料室5内が真空引きされること
はなく、真空センサ31から検知信号dが出力されるこ
とはない。ここで、スイッチ26をオンさせることによ
りX線源13が動作して、一次X線10が発生し、測定
が開始される。
【0020】そして、粒体試料を測定する場合は、次の
ようになる。すなわち、図7に示すように、試料台16
を、前記第2状態で試料台載置部9に載置し、載置面1
8上に粒体試料33を収容した試料セル20を載置した
後、シールドカバー4を閉じ、試料室5を密閉する。試
料台16が前記第2状態にあるので、試料台センサ15
からは出力がなく、インタロックがかかる。ここで、真
空引きスタートスイッチ25をオンすると共に、インタ
ロック解除スイッチ27をオンすることにより、スター
ト信号bとインタロック解除信号eがCPU30に入力
される。従って、CPU30から真空ポンプ6をオンさ
せる信号cが出力され、真空ポンプ6が動作して試料室
5内が真空引きされる。所定の真空度に達すると真空セ
ンサ31から検知信号dが出力され、CPU30に入力
される。ここで、スイッチ26をオンさせることにより
X線源13が動作して、一次X線10が発生し、測定が
開始される。
ようになる。すなわち、図7に示すように、試料台16
を、前記第2状態で試料台載置部9に載置し、載置面1
8上に粒体試料33を収容した試料セル20を載置した
後、シールドカバー4を閉じ、試料室5を密閉する。試
料台16が前記第2状態にあるので、試料台センサ15
からは出力がなく、インタロックがかかる。ここで、真
空引きスタートスイッチ25をオンすると共に、インタ
ロック解除スイッチ27をオンすることにより、スター
ト信号bとインタロック解除信号eがCPU30に入力
される。従って、CPU30から真空ポンプ6をオンさ
せる信号cが出力され、真空ポンプ6が動作して試料室
5内が真空引きされる。所定の真空度に達すると真空セ
ンサ31から検知信号dが出力され、CPU30に入力
される。ここで、スイッチ26をオンさせることにより
X線源13が動作して、一次X線10が発生し、測定が
開始される。
【0021】上記説明から理解されるように、固体試料
24を測定する場合のように、試料台16を試料台載置
部9に第1状態でセットしたときは、試料台センサ15
から出力aが得られる。一方、液体試料32や粒体試料
33を測定する場合のように、試料台16を試料台載置
部9に第2状態でセットしたときは、試料台センサ15
から出力aは得られない。前記出力aの有無は、マイラ
ーフィルムなどの薄膜の「有り」、「無し」と関係して
いる。つまり、「試料台センサ出力aが有る」というこ
とは、「薄膜無し」で測定を行うことを意味し、「試料
台センサ出力aが無い」ということは、「薄膜有り」で
測定を行うことを意味し、測定条件が自動的に設定され
る。
24を測定する場合のように、試料台16を試料台載置
部9に第1状態でセットしたときは、試料台センサ15
から出力aが得られる。一方、液体試料32や粒体試料
33を測定する場合のように、試料台16を試料台載置
部9に第2状態でセットしたときは、試料台センサ15
から出力aは得られない。前記出力aの有無は、マイラ
ーフィルムなどの薄膜の「有り」、「無し」と関係して
いる。つまり、「試料台センサ出力aが有る」というこ
とは、「薄膜無し」で測定を行うことを意味し、「試料
台センサ出力aが無い」ということは、「薄膜有り」で
測定を行うことを意味し、測定条件が自動的に設定され
る。
【0022】つまり、試料台センサ15の出力aの有無
によって、薄膜を用いた測定であるのか否かが判る。ま
た、真空センサ31の出力dによって、試料室5内が真
空引きされているか否かが判る。
によって、薄膜を用いた測定であるのか否かが判る。ま
た、真空センサ31の出力dによって、試料室5内が真
空引きされているか否かが判る。
【0023】一方、測定対象が溶液など液体であるとき
は試料室5内を真空引きすることができないが、酸化物
など粒体のときは真空引きが可能である。そして、合金
など固体のときは真空引きしてもよく、また、真空引き
しなくてもよい。
は試料室5内を真空引きすることができないが、酸化物
など粒体のときは真空引きが可能である。そして、合金
など固体のときは真空引きしてもよく、また、真空引き
しなくてもよい。
【0024】従って、上記試料台センサ15の出力aと
真空センサ31の出力dとに基づいて、試料の性状(固
体、粒体、液体の別)を得ることができ、その関係は、
表1のようになる。
真空センサ31の出力dとに基づいて、試料の性状(固
体、粒体、液体の別)を得ることができ、その関係は、
表1のようになる。
【0025】
【表1】
【0026】なお、前記表1において、真空の欄におけ
る○は真空引きを、×は真空引きでないことを、それぞ
れ表している。
る○は真空引きを、×は真空引きでないことを、それぞ
れ表している。
【0027】従って、図1に示すように、制御部2にお
いて定量計算するに際し、試料の性状判別結果を加味す
ることにより、試料中に含まれる元素の濃度を精度よく
求めることができる。
いて定量計算するに際し、試料の性状判別結果を加味す
ることにより、試料中に含まれる元素の濃度を精度よく
求めることができる。
【0028】ここで、蛍光X線分析の定量計算の例を簡
単に示すと次のようになる。すなわち、試料中に含まれ
る元素濃度は、下記数1で示される連立方程式(1)を
解くことによって得られる。
単に示すと次のようになる。すなわち、試料中に含まれ
る元素濃度は、下記数1で示される連立方程式(1)を
解くことによって得られる。
【0029】
【数1】
【0030】しかし、合金(固体)試料、水溶液(液
体)試料、酸化物(粒体)試料の場合においては、前記
連立方程式(1)のみでは解を求めることができないこ
とがあるので、これについて説明すると次のようにな
る。
体)試料、酸化物(粒体)試料の場合においては、前記
連立方程式(1)のみでは解を求めることができないこ
とがあるので、これについて説明すると次のようにな
る。
【0031】1.合金試料の場合 n=m、すなわち、試料中に存在する元素の蛍光X線が
全て検出できる場合で、前記連立方程式(1)は、求め
るべき未知数である元素濃度の数と式の数が等しいた
め、解を求めることができる。
全て検出できる場合で、前記連立方程式(1)は、求め
るべき未知数である元素濃度の数と式の数が等しいた
め、解を求めることができる。
【0032】2.水溶液試料の場合 主成分である水の構成元素H(水素)、O(酸素)の蛍
光X線は検出できないため、n>mとなる。従って、前
記連立方程式(1)はそのままでは解けない。蛍光X線
が検出される元素以外はH2 O(水)であると云う試料
情報を入れてやると、下記数2で示される2つの式
(2),(3)が追加され、解を求めることができる。
光X線は検出できないため、n>mとなる。従って、前
記連立方程式(1)はそのままでは解けない。蛍光X線
が検出される元素以外はH2 O(水)であると云う試料
情報を入れてやると、下記数2で示される2つの式
(2),(3)が追加され、解を求めることができる。
【0033】
【数2】
【0034】3.酸化物試料の場合 例えば試料中にFe2 O3 とCaOのような酸化物が含
まれる場合、Fe(鉄)とCa(カルシウム)の蛍光X
線は検出できるが、Oの蛍光X線は検出できないため、
n>mとなる。従って、前記連立方程式(1)はそのま
までは解けない。そこで、Fe2原子に対しO3原子、
Ca1原子に対しO1原子と云うように、試料の構成物
質の化学式を情報として入れてやると、下記数3で示さ
れる式(4)が追加され、解を求めることができる。
まれる場合、Fe(鉄)とCa(カルシウム)の蛍光X
線は検出できるが、Oの蛍光X線は検出できないため、
n>mとなる。従って、前記連立方程式(1)はそのま
までは解けない。そこで、Fe2原子に対しO3原子、
Ca1原子に対しO1原子と云うように、試料の構成物
質の化学式を情報として入れてやると、下記数3で示さ
れる式(4)が追加され、解を求めることができる。
【0035】
【数3】
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来の蛍光X線分析方法のように、定量演算に際して、
試料に関する情報を、人間がコンピュータなど定量演算
を行う制御部に入力する必要がなく、制御部が試料に一
次X線を照射する段階で、その試料がどういう性状のも
のであるかを自動的に判別することができる。従って、
本発明によれば、試料の定性分析に引き続いて定量分析
を自動的に行うことができ、試料中に含まれる元素の濃
度を自動的にしかも精度よく求めることができる。
従来の蛍光X線分析方法のように、定量演算に際して、
試料に関する情報を、人間がコンピュータなど定量演算
を行う制御部に入力する必要がなく、制御部が試料に一
次X線を照射する段階で、その試料がどういう性状のも
のであるかを自動的に判別することができる。従って、
本発明によれば、試料の定性分析に引き続いて定量分析
を自動的に行うことができ、試料中に含まれる元素の濃
度を自動的にしかも精度よく求めることができる。
【図1】本発明に係る蛍光X線分析方法を説明するため
の図である。
の図である。
【図2】本発明に係る蛍光X線分析方法を実施するため
の蛍光X線分析装置の全体構成を示す斜視図である。
の蛍光X線分析装置の全体構成を示す斜視図である。
【図3】前記蛍光X線分析装置の要部の構成を示す分解
斜視図である。
斜視図である。
【図4】制御系統の一例を示すブロック図である。
【図5】固体試料の測定状態を示す部分断面図である。
【図6】液体試料の測定状態を示す部分断面図である。
【図7】粒体試料の測定状態を示す部分断面図である。
【図8】従来の蛍光X線分析方法を示す図である。
【符号の説明】2…制御部、 5…試料室、10…一次X線、11…蛍光
X線、15…試料台センサ、24…固体試料、25,2
7…操作スイッチ、31…真空センサ、32…液体試
料、33…粒体試料、a…試料台センサの出力、b…真
空センサの出力。
X線、15…試料台センサ、24…固体試料、25,2
7…操作スイッチ、31…真空センサ、32…液体試
料、33…粒体試料、a…試料台センサの出力、b…真
空センサの出力。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−53549(JP,U) 実開 昭62−197057(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 23/223 G01N 1/28
Claims (1)
- 【請求項1】 試料室内に配置された試料に対して一次
X線を照射し、試料から放出される蛍光X線に基づいて
試料の定量分析を行う蛍光X線分析方法において、前記
試料室内に配置された試料台の状態を判別するための試
料台センサの出力と、試料室内が真空であるか否かを判
別するための真空センサの出力とを、定量演算を行う制
御部に入力するように構成し、前記制御部が、前記各出
力に基づいて前記試料の性状判別を行い、この判別結果
を定量計算の際に考慮することにより、試料中に含まれ
る元素の濃度を求めることを特徴とする蛍光X線分析方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4299286A JP2767582B2 (ja) | 1992-10-11 | 1992-10-11 | 蛍光x線分析方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4299286A JP2767582B2 (ja) | 1992-10-11 | 1992-10-11 | 蛍光x線分析方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06123714A JPH06123714A (ja) | 1994-05-06 |
| JP2767582B2 true JP2767582B2 (ja) | 1998-06-18 |
Family
ID=17870573
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4299286A Expired - Fee Related JP2767582B2 (ja) | 1992-10-11 | 1992-10-11 | 蛍光x線分析方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2767582B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011013027A (ja) * | 2009-06-30 | 2011-01-20 | Horiba Ltd | 蛍光x線分析装置 |
| JP2011117835A (ja) * | 2009-12-03 | 2011-06-16 | Horiba Ltd | 試料セル組立具 |
| JP2014130169A (ja) * | 2014-04-10 | 2014-07-10 | Horiba Ltd | 蛍光x線分析装置 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE19820321B4 (de) * | 1998-05-07 | 2004-09-16 | Bruker Axs Gmbh | Kompaktes Röntgenspektrometer |
| JP4854005B2 (ja) * | 2006-02-24 | 2012-01-11 | エスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社 | 蛍光x線分析装置 |
| JP7302504B2 (ja) * | 2020-02-27 | 2023-07-04 | 株式会社島津製作所 | 蛍光x線分析装置 |
-
1992
- 1992-10-11 JP JP4299286A patent/JP2767582B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011013027A (ja) * | 2009-06-30 | 2011-01-20 | Horiba Ltd | 蛍光x線分析装置 |
| JP2011117835A (ja) * | 2009-12-03 | 2011-06-16 | Horiba Ltd | 試料セル組立具 |
| JP2014130169A (ja) * | 2014-04-10 | 2014-07-10 | Horiba Ltd | 蛍光x線分析装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06123714A (ja) | 1994-05-06 |
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