JP2768564B2 - 血液凝固阻止剤 - Google Patents
血液凝固阻止剤Info
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- JP2768564B2 JP2768564B2 JP3105809A JP10580991A JP2768564B2 JP 2768564 B2 JP2768564 B2 JP 2768564B2 JP 3105809 A JP3105809 A JP 3105809A JP 10580991 A JP10580991 A JP 10580991A JP 2768564 B2 JP2768564 B2 JP 2768564B2
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- polypeptide
- ala
- slpi
- asn
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は配列番号:1で表わされ
るポリペプチドを有効成分として含有する血液凝固阻止
剤に関する。
るポリペプチドを有効成分として含有する血液凝固阻止
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】血管が損傷を受けた場合に、2つの機構
が働いて止血されることは周知の通りである。その1つ
は血小板による止血栓(1次止血)であり、他は線維素
が赤血球を取りこんで作る血餅(2次止血)である。1
次止血では血管損傷で露出したコラーゲンなどに血小板
が粘着し、次いで変形して強固な血栓を作り止血する。
このとき血小板からセロトニンが放出され血管を収縮さ
せる。また、血液が速く流れる血管の血栓は主に小量の
線維素と血小板から成ることが知られている。
が働いて止血されることは周知の通りである。その1つ
は血小板による止血栓(1次止血)であり、他は線維素
が赤血球を取りこんで作る血餅(2次止血)である。1
次止血では血管損傷で露出したコラーゲンなどに血小板
が粘着し、次いで変形して強固な血栓を作り止血する。
このとき血小板からセロトニンが放出され血管を収縮さ
せる。また、血液が速く流れる血管の血栓は主に小量の
線維素と血小板から成ることが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この一連の血小板の活
性化を誘起する物質の1つとしてカテプシンGが知られ
ている(Laboratory Investigation, 62, 409, 1990)。
即ち、活性化好中球が放出するカテプシンGは血小板凝
集およびセロトニン放出を引き起こす。従って、カテプ
シンGを阻害する薬物は、血小板凝集およびセロトニン
放出を抑制し、血栓症を阻止すると考えられるため、抗
血小板剤または抗血栓剤として期待される。
性化を誘起する物質の1つとしてカテプシンGが知られ
ている(Laboratory Investigation, 62, 409, 1990)。
即ち、活性化好中球が放出するカテプシンGは血小板凝
集およびセロトニン放出を引き起こす。従って、カテプ
シンGを阻害する薬物は、血小板凝集およびセロトニン
放出を抑制し、血栓症を阻止すると考えられるため、抗
血小板剤または抗血栓剤として期待される。
【0004】一方、ヒト多形核白血球エラスターゼ阻害
蛋白 (Secretary Leukocyte Protease Inhibitor)(以
下、SLPIという)は人間の唾液中や精液中に存在
し、すでに構造決定されている(R.C. Thompson ら、Nu
cl. Acid Res. 14, 7883〜7896,1986;特表昭62−50126
2号公報参照) 。
蛋白 (Secretary Leukocyte Protease Inhibitor)(以
下、SLPIという)は人間の唾液中や精液中に存在
し、すでに構造決定されている(R.C. Thompson ら、Nu
cl. Acid Res. 14, 7883〜7896,1986;特表昭62−50126
2号公報参照) 。
【0005】このSLPIは、白血球エラスターゼ、カ
テプシンGなどのキモトリプシン様酵素に対する阻害活
性を有しているが、同時に生理的に重要なトリプシン様
酵素、例えばトリプシンに対する阻害活性をあわせ有し
ている。このために、従ってSLPIは、エラスターゼ
阻害剤、カテプシンG阻害剤につながる優れた阻害活性
を有しているにも拘らず、ヒト疾患治療薬として用いる
ことが難しい。
テプシンGなどのキモトリプシン様酵素に対する阻害活
性を有しているが、同時に生理的に重要なトリプシン様
酵素、例えばトリプシンに対する阻害活性をあわせ有し
ている。このために、従ってSLPIは、エラスターゼ
阻害剤、カテプシンG阻害剤につながる優れた阻害活性
を有しているにも拘らず、ヒト疾患治療薬として用いる
ことが難しい。
【0006】この理由から、遺伝子工学的手法によりS
LPI(1位のSer− 107位のAla)から前半のドメイン
(1位のAla −54位のPro)を除去し、後半ドメイン(55
位のAsn − 107位のAla ;以下 (Asn55-Ala107) SLPIと
いう) が調製され、この(Asn55-Ala107) SLPIは、SL
PIのエラスターゼ阻害活性を維持しながらSLPIの
トリプシン様酵素阻害活性を実質的に有さないことがす
でに確認されている (WO89/06239 号明細書)。しか
し、このようなSLPI後半ドメインが、SLPIが有
するカテプシンG阻害活性を維持しているか否かについ
ては、これまで明らかでなかった。
LPI(1位のSer− 107位のAla)から前半のドメイン
(1位のAla −54位のPro)を除去し、後半ドメイン(55
位のAsn − 107位のAla ;以下 (Asn55-Ala107) SLPIと
いう) が調製され、この(Asn55-Ala107) SLPIは、SL
PIのエラスターゼ阻害活性を維持しながらSLPIの
トリプシン様酵素阻害活性を実質的に有さないことがす
でに確認されている (WO89/06239 号明細書)。しか
し、このようなSLPI後半ドメインが、SLPIが有
するカテプシンG阻害活性を維持しているか否かについ
ては、これまで明らかでなかった。
【0007】然るに、本発明者らは、SLPI後半ドメ
インはカテプシンG阻害活性を有すること、しかもSL
PI後半ドメインはカテプシンGを介する血小板凝集お
よびセロトニン放出を強力に阻害することを知見し、本
発明に到達したものである。
インはカテプシンG阻害活性を有すること、しかもSL
PI後半ドメインはカテプシンGを介する血小板凝集お
よびセロトニン放出を強力に阻害することを知見し、本
発明に到達したものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明に従えば、
配列番号:1で表わされるアミノ酸配列から実質的にな
るポリペプチド、または該アミノ酸配列から1個または
複数個のアミノ酸が欠失しているかもしくは付加した生
物学的に同等のアミノ酸配列からなるポリペプチドを有
効成分として含む血液凝固阻止剤が提供される。
配列番号:1で表わされるアミノ酸配列から実質的にな
るポリペプチド、または該アミノ酸配列から1個または
複数個のアミノ酸が欠失しているかもしくは付加した生
物学的に同等のアミノ酸配列からなるポリペプチドを有
効成分として含む血液凝固阻止剤が提供される。
【0009】本発明において配列番号:1で表わされる
アミノ酸配列を有するポリペプチドとは、配列番号:1
で表わされる53個のアミノ酸からなるポリペプチドを
いう。
アミノ酸配列を有するポリペプチドとは、配列番号:1
で表わされる53個のアミノ酸からなるポリペプチドを
いう。
【0010】また、これらと生物学的に同等のアミノ酸
配列を有するポリペプチドとは、配列番号:1で表わさ
れるアミノ酸配列から1個または複数個のアミノ酸が欠
失し、該アミノ酸配列に1個または複数個のアミノ酸が
付加されているアミノ酸配列からなるポリペプチドで、
本発明の血液凝固阻止剤としての生物学的性質を有する
ものをいう。
配列を有するポリペプチドとは、配列番号:1で表わさ
れるアミノ酸配列から1個または複数個のアミノ酸が欠
失し、該アミノ酸配列に1個または複数個のアミノ酸が
付加されているアミノ酸配列からなるポリペプチドで、
本発明の血液凝固阻止剤としての生物学的性質を有する
ものをいう。
【0011】そのようなポリペプチドとしては、例えば
配列番号:1で表わされるSLPIの55位のAsn から 1
07位のAla までのアミノ酸配列を有する (Asn55-Al
a107) SLPIを挙げることができる。かかるポリペプチド
は、例えば気道分泌液、唾液、鼻汁、性液、子宮粘液な
どに存在する天然のSLPIを単離・精製して、蛋白分
解酵素処理することによって、あるいは、該ポリペプチ
ドのアミノ酸配列をコードする発現可能なDNA配列を
単独あるいは融合蛋白として遺伝子発現し、必要であれ
ばヒドロキシルアミンまたはトロンビン処理して、目的
とするポリペプチドを得ることができる。なかでも、例
えば (Asn55-Ala107) SLPIはWO89/06239 号明細書に記
載されているような遺伝子工学的手法によって得られる
ものが好ましい。
配列番号:1で表わされるSLPIの55位のAsn から 1
07位のAla までのアミノ酸配列を有する (Asn55-Al
a107) SLPIを挙げることができる。かかるポリペプチド
は、例えば気道分泌液、唾液、鼻汁、性液、子宮粘液な
どに存在する天然のSLPIを単離・精製して、蛋白分
解酵素処理することによって、あるいは、該ポリペプチ
ドのアミノ酸配列をコードする発現可能なDNA配列を
単独あるいは融合蛋白として遺伝子発現し、必要であれ
ばヒドロキシルアミンまたはトロンビン処理して、目的
とするポリペプチドを得ることができる。なかでも、例
えば (Asn55-Ala107) SLPIはWO89/06239 号明細書に記
載されているような遺伝子工学的手法によって得られる
ものが好ましい。
【0012】本発明の血液凝固阻止剤は経口的に、ある
いは静脈内、皮下、筋肉内、経皮、直腸内等の非経口的
に投与することができる。経口投与の剤型としては、例
えば錠剤、丸剤、顆粒剤、散剤、懸濁剤、カプセル剤な
どが挙げられる。
いは静脈内、皮下、筋肉内、経皮、直腸内等の非経口的
に投与することができる。経口投与の剤型としては、例
えば錠剤、丸剤、顆粒剤、散剤、懸濁剤、カプセル剤な
どが挙げられる。
【0013】錠剤の形態にするには、例えば乳糖、デン
プン、結晶セルロースなどの賦形剤;カルボキシメチル
セルロース、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン
などの結合剤;アルギン酸ナトリウム、炭酸水素ナトリ
ウム、ラウリル硫酸ナトリウムなどの崩壊剤等を用いて
通常の方法により成形することができる。丸剤、散剤、
顆粒剤も同様に上記の賦形剤等を用いて通常の方法によ
って成形することができる。
プン、結晶セルロースなどの賦形剤;カルボキシメチル
セルロース、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン
などの結合剤;アルギン酸ナトリウム、炭酸水素ナトリ
ウム、ラウリル硫酸ナトリウムなどの崩壊剤等を用いて
通常の方法により成形することができる。丸剤、散剤、
顆粒剤も同様に上記の賦形剤等を用いて通常の方法によ
って成形することができる。
【0014】液剤、懸濁剤は、例えばトリカプリリン、
トリアセチンなどのグリセリンエステル類、エタノール
等のアルコール類などを用いて通常の方法によって成形
することができる。カプセル剤は顆粒剤、散剤または液
剤などをゼラチンなどのカプセルに充填することによっ
て成形することができる。
トリアセチンなどのグリセリンエステル類、エタノール
等のアルコール類などを用いて通常の方法によって成形
することができる。カプセル剤は顆粒剤、散剤または液
剤などをゼラチンなどのカプセルに充填することによっ
て成形することができる。
【0015】皮下、筋肉内、静脈内投与の剤型として
は、水性または非水性溶液剤などの形態にある注射剤が
知られている。水性溶液剤としては生理食塩水などが用
いられる。非水溶性溶液剤は、例えばプロピレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、オリーブ油、オレイン
酸エチルなどが用いられ、これらに必要に応じて防腐
剤、安定剤などが添加される。注射剤はバクテリア保留
フィルターを通す濾過、殺菌剤の配合等の処理を適宜行
うことによって無菌化される。
は、水性または非水性溶液剤などの形態にある注射剤が
知られている。水性溶液剤としては生理食塩水などが用
いられる。非水溶性溶液剤は、例えばプロピレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、オリーブ油、オレイン
酸エチルなどが用いられ、これらに必要に応じて防腐
剤、安定剤などが添加される。注射剤はバクテリア保留
フィルターを通す濾過、殺菌剤の配合等の処理を適宜行
うことによって無菌化される。
【0016】経皮投与の剤型としては、例えば軟膏剤、
クリーム剤などが挙げられ、軟膏剤はヒマシ油、オリー
ブ油などの脂肪油;ワセリン等を用いて、クリーム剤は
脂肪油;ジエチレングリコール、ソルビタンモノ脂肪酸
エステルなどの乳化剤等を用いて通常の方法によって成
形することができる。直腸投与のためには、ゼラチンソ
フトカプセルなどの通常の坐剤が用いられる。
クリーム剤などが挙げられ、軟膏剤はヒマシ油、オリー
ブ油などの脂肪油;ワセリン等を用いて、クリーム剤は
脂肪油;ジエチレングリコール、ソルビタンモノ脂肪酸
エステルなどの乳化剤等を用いて通常の方法によって成
形することができる。直腸投与のためには、ゼラチンソ
フトカプセルなどの通常の坐剤が用いられる。
【0017】本発明のポリペプチドの投与量は、投与経
路、患者の年令、性別、疾患の程度によって異なるが、
通常1〜1000mg/回程度であり、投与回数は通常1〜3
回/日であり、このような条件を満足するように製剤を
調整するのが好ましい。本発明の血液凝固阻止剤は既存
の薬剤と併用することも可能である。
路、患者の年令、性別、疾患の程度によって異なるが、
通常1〜1000mg/回程度であり、投与回数は通常1〜3
回/日であり、このような条件を満足するように製剤を
調整するのが好ましい。本発明の血液凝固阻止剤は既存
の薬剤と併用することも可能である。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明をより具体的に説
明するが、本発明をこれらの実施例に限定するものでな
いことはいうまでもない。
明するが、本発明をこれらの実施例に限定するものでな
いことはいうまでもない。
【0019】参考例1 (Asn55-Ala107) SLPIの製造 WO89/06239 号明細書の実施例に従って(Asn55-Al
a107) SLPIを製造した。配列表1で表わされる(Asn55-
Ala107) SLPIをコードするDNAフラグメントを適当な
コドンを用いて E. coli中で化学合成した。ヒト成長ホ
ルモン遺伝子をトロンビンで切断し得るLeu-Val-Pro-Ar
g をコードするDNA配列を介して(Asn55-Ala107) に
融合した。このようにして得られた発現ベクター(プラ
スミドpGH-TE) をE. coli HB 101に導入した。形質転換
された細胞(大腸菌HB 101株 (pGH-TE) を培養して、包
合体を得、トロンビン処理及びS−S再構成さらにクロ
マトグラフィーで精製し、目的とする(Asn55-Ala107)
SLPIを得た。なお、上記大腸菌HB 101株 (pGH-TE) は、
微工研条寄2168号 (FERM BP-2168)として、工業技術院
微生物工業研究所に1988年12月1日付で国際寄託されて
いるものである。
a107) SLPIを製造した。配列表1で表わされる(Asn55-
Ala107) SLPIをコードするDNAフラグメントを適当な
コドンを用いて E. coli中で化学合成した。ヒト成長ホ
ルモン遺伝子をトロンビンで切断し得るLeu-Val-Pro-Ar
g をコードするDNA配列を介して(Asn55-Ala107) に
融合した。このようにして得られた発現ベクター(プラ
スミドpGH-TE) をE. coli HB 101に導入した。形質転換
された細胞(大腸菌HB 101株 (pGH-TE) を培養して、包
合体を得、トロンビン処理及びS−S再構成さらにクロ
マトグラフィーで精製し、目的とする(Asn55-Ala107)
SLPIを得た。なお、上記大腸菌HB 101株 (pGH-TE) は、
微工研条寄2168号 (FERM BP-2168)として、工業技術院
微生物工業研究所に1988年12月1日付で国際寄託されて
いるものである。
【0020】実施例1 ヒト好中球エラスターゼおよびカテプシンGに対する
(Asn55-Ala107) SLPIの阻害活性を、合成基質法により
測定した。測定溶液中のヒト好中球エラスターゼおよび
カテプシンGの酵素濃度は 0.2μMとし、合成基質はそ
れぞれN-succinyl-ala-ala-ala-p-nitroanilide, N-suc
cinyl-ala-ala-pro-phe-p-nitroanilideを使用し、測定
結果を図1(ヒト好中球エラスターゼ活性%)および図
2(カテプシンG活性%)に示した。図中、★印は有意
差(p<0.05)を示す。図1および図2から明らかなよ
うに(Asn55-Ala107) SLPIは両酵素を濃度依存的に阻害
した。さらに、50%の阻害濃度を示すポリペプチドの濃
度(IC50値) を求め、その結果を表1に示した。
(Asn55-Ala107) SLPIの阻害活性を、合成基質法により
測定した。測定溶液中のヒト好中球エラスターゼおよび
カテプシンGの酵素濃度は 0.2μMとし、合成基質はそ
れぞれN-succinyl-ala-ala-ala-p-nitroanilide, N-suc
cinyl-ala-ala-pro-phe-p-nitroanilideを使用し、測定
結果を図1(ヒト好中球エラスターゼ活性%)および図
2(カテプシンG活性%)に示した。図中、★印は有意
差(p<0.05)を示す。図1および図2から明らかなよ
うに(Asn55-Ala107) SLPIは両酵素を濃度依存的に阻害
した。さらに、50%の阻害濃度を示すポリペプチドの濃
度(IC50値) を求め、その結果を表1に示した。
【0021】
【表1】
【0022】実施例2 カテプシンGにより誘発されるヒト血小板の活性化、即
ち、ヒト血小板凝集およびセロトニン放出に対する(As
n55-Ala107) SLPIの阻害活性を、カテプシンG濃度を
0.2μMとして(Asn55-Ala107) SLPI濃度を変化させて
測定し、その測定結果を図3(血小板凝集率%)および
図4(セロトニン放出率%)に示した。図中、★印は有
意差(p<0.05)を示す。
ち、ヒト血小板凝集およびセロトニン放出に対する(As
n55-Ala107) SLPIの阻害活性を、カテプシンG濃度を
0.2μMとして(Asn55-Ala107) SLPI濃度を変化させて
測定し、その測定結果を図3(血小板凝集率%)および
図4(セロトニン放出率%)に示した。図中、★印は有
意差(p<0.05)を示す。
【0023】図3および図4から明らかなように、(Asn
55-Ala107) SLPI は血小板凝集およびセロトニン放出を
濃度依存的に阻害した。さらに、50%の阻害濃度を示す
ポリペプチドの濃度(IC50値) を求め、その結果を表
2に示した。
55-Ala107) SLPI は血小板凝集およびセロトニン放出を
濃度依存的に阻害した。さらに、50%の阻害濃度を示す
ポリペプチドの濃度(IC50値) を求め、その結果を表
2に示した。
【0024】
【表2】
【0025】実施例3 好中球が放出するカテプシンGによるヒト血小板凝集に
対する(Asn55-Ala107) SLPIの阻害活性を、好中球とヒ
ト血小板が共存する系で測定した。好中球とヒト血小板
が同時に存在する試験管に、図5および図6に示したよ
うに0〜 2.5μMの範囲で濃度を変化させた(Asn55-Al
a107) SLPIを加え、さらに1分後に好中球刺激剤 formy
l-Met-Leu-Phe (FMLP) 0.5μMを加えた後、血小板凝集
とセロトニン放出を測定した。その結果を図5(血小板
凝集率%)および図6(セロトニン放出率%)に示し
た。図中、★印は有意差(p<0.05)を示す。
対する(Asn55-Ala107) SLPIの阻害活性を、好中球とヒ
ト血小板が共存する系で測定した。好中球とヒト血小板
が同時に存在する試験管に、図5および図6に示したよ
うに0〜 2.5μMの範囲で濃度を変化させた(Asn55-Al
a107) SLPIを加え、さらに1分後に好中球刺激剤 formy
l-Met-Leu-Phe (FMLP) 0.5μMを加えた後、血小板凝集
とセロトニン放出を測定した。その結果を図5(血小板
凝集率%)および図6(セロトニン放出率%)に示し
た。図中、★印は有意差(p<0.05)を示す。
【0026】図5および図6から明らかなように、(Asn
55-Ala107) SLPI は血小板凝集およびセロトニン放出を
濃度依存的に阻害し、有意(p<0.05)な最小阻害濃度
はそれぞれ 1.0μM、0.75μMであった。さらに、50%
の阻害濃度を示すポリペプチドの濃度(IC50値) を求
め、その結果を表3に示した。
55-Ala107) SLPI は血小板凝集およびセロトニン放出を
濃度依存的に阻害し、有意(p<0.05)な最小阻害濃度
はそれぞれ 1.0μM、0.75μMであった。さらに、50%
の阻害濃度を示すポリペプチドの濃度(IC50値) を求
め、その結果を表3に示した。
【0027】
【表3】
【0028】一方、FMLP刺激による好中球からのβ
-glucuronidase放出は(Asn55-Ala1 07) SLPI添加により
変化しなかった。従って、(Asn55-Ala107) SLPI の血小
板凝集阻害活性は好中球に対する直接作用ではなく、F
MLP刺激により好中球が放出するカテプシンGを阻害
することによると理解された。
-glucuronidase放出は(Asn55-Ala1 07) SLPI添加により
変化しなかった。従って、(Asn55-Ala107) SLPI の血小
板凝集阻害活性は好中球に対する直接作用ではなく、F
MLP刺激により好中球が放出するカテプシンGを阻害
することによると理解された。
【配列表】
【0029】配列番号:1 配列の長さ:53 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直線状 配列の種類:タンパク質 フラグメント型:C末端フラグメント 配列: Asn Pro Thr Arg Arg Lys Pro Gly Lys Cys Pro Val Thr Tyr Gly Gln 1 5 10 15 Cys Leu Met Leu Asn Pro Pro Asn Phe Cys Glu Met Asp Gly Gln Cys 20 25 30 Lys Arg Asp Leu Lys Cys Cys Met Gly Met Cys Gly Lys Ser Cys Val 35 40 45 Ser Pro Val Lys Ala 50
【図1】実施例1におけるポリペプチドのエステラーゼ
阻害活性を示すグラフ図である。
阻害活性を示すグラフ図である。
【図2】実施例1におけるポリペプチドのカテプシンG
阻害活性を示すグラフ図である。
阻害活性を示すグラフ図である。
【図3】実施例2におけるポリペプチドの血小板凝集阻
害活性を示すグラフ図である。
害活性を示すグラフ図である。
【図4】実施例2におけるポリペプチドのセロトニン放
出阻害活性を示すグラフ図である。
出阻害活性を示すグラフ図である。
【図5】実施例3におけるポリペプチドの血小板凝集阻
害活性を示すグラフ図である。
害活性を示すグラフ図である。
【図6】実施例3におけるポリペプチドのセロトニン放
出阻害活性を示すグラフ図である。
出阻害活性を示すグラフ図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミッシェル シノア フランス国,75724 パリ セデックス 15 ルー ドゥ ドクター・ルー, 25,インスティテュー パスツール (72)発明者 パトリシア レネスト フランス国,75724 パリ セデックス 15 ルー ドゥ ドクター・ルー, 25,インスティテュー パスツール (56)参考文献 特表 昭62−501291(JP,A) 欧州特許出願公開373335(EP,A) Laboratory Invest igation,Vol.62,No.4 (1990)P.409−416 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 38/43 - 38/58 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (4)
- 【請求項1】 配列番号:1で表わされるアミノ酸配列
から実質的になるポリペプチド、または該アミノ酸配列
から1個もしくは複数個のアミノ酸が欠失しているかも
しくは付加した生物学的に同等のアミノ酸配列からなる
ポリペプチドを有効成分として含む血液凝固阻止剤。 - 【請求項2】 抗血小板凝集病疾患剤である請求項1記
載の血液凝固阻止剤。 - 【請求項3】 抗血栓病疾患剤である請求項1記載の血
液凝固阻止剤。 - 【請求項4】 該ポリペプチドが、遺伝子工学的手法に
よって得られたポリペプチドである請求項1記載の血液
凝固阻止剤。
Priority Applications (1)
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| JP3105809A JP2768564B2 (ja) | 1991-05-10 | 1991-05-10 | 血液凝固阻止剤 |
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| JP3105809A JP2768564B2 (ja) | 1991-05-10 | 1991-05-10 | 血液凝固阻止剤 |
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| JPH04334325A JPH04334325A (ja) | 1992-11-20 |
| JP2768564B2 true JP2768564B2 (ja) | 1998-06-25 |
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Family Applications (1)
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| JP3105809A Expired - Fee Related JP2768564B2 (ja) | 1991-05-10 | 1991-05-10 | 血液凝固阻止剤 |
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-
1991
- 1991-05-10 JP JP3105809A patent/JP2768564B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
| Title |
|---|
| Laboratory Investigation,Vol.62,No.4(1990)P.409−416 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04334325A (ja) | 1992-11-20 |
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