JP2772997B2 - 土木工法における発泡性樹脂の発泡方法 - Google Patents
土木工法における発泡性樹脂の発泡方法Info
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- resin beads
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- Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
- Road Paving Structures (AREA)
Description
本発明は、盛土や人工地盤の形成、道路の拡幅工事等
を行う際に用いられる発泡性樹脂を現場にて均一に発泡
させる土木工法における発泡性樹脂の発泡方法に関す
る。
を行う際に用いられる発泡性樹脂を現場にて均一に発泡
させる土木工法における発泡性樹脂の発泡方法に関す
る。
発泡樹脂の軽量性を活かして、窪地を埋めたり人工地
盤の一部としたりする土木工法が従来から行われてい
る。 このような工法は、たとえば発泡性樹脂を工場で所定
形状の発泡体ブロックに成形し、この発泡体ブロックを
盛土しようとする原地盤に積上げ、表層面にコンクリー
ト床板や壁面保護材等を張って仕上げている。また、内
部に鉄筋等の補強材を配置して、構造的な強度を向上さ
せることも行われている。 ところで、単に、発泡体を積重ねて地盤を形成した場
合には、発泡体ブロック相互の間にズレが生じ易い。そ
こで、実開昭63−81941号公報及び実開昭63−81942号公
報等においては、このズレをなくすために発泡体ブロッ
クの表面に凹凸を形成し、この凹凸を噛合わせることが
紹介されている。 ところが、工場で発泡させた後の発泡体ブロックを現
場まで運搬し、所定の形状に積上げる方法では、運搬や
取扱いに手数がかかる。つまり、たとえばこの種のブロ
ックとして2×1×0.5m程度の大型ブロックを使用して
いるが、このように大型のものにあっては、軽量である
にも拘らず、運搬の際に人手を要する。また、その運搬
は、実質的には空気を運搬しているようなものであり、
無駄が多い。しかも、ブロックが大型になるほど、盛土
等の作業を施そうとする原地盤を平にして敷き詰めたブ
ロックとの間に隙間が形成されないようにすることが必
要となる。 また、特開昭47−19617号公報では、窪地又は路床上
にウレタン、塩化ビニル、スチレン等の未発泡樹脂を散
布した後、発泡反応を行わせて、窪地等の充填を行うこ
とが開示されている。 しかし、当該公報には、樹脂をどのように発泡させる
かに関して具体的に教示するところがない。 ところで、単に樹脂を発泡させるだけでは、不均一な
発泡等に起因して発泡後の樹脂体表面が必要とする輪郭
を持たないことが多い。また、自由界面で発泡させる
と、発泡体の表面強度が充分でなく、踏圧が加わったと
き窪み等が生じ易くなる。
盤の一部としたりする土木工法が従来から行われてい
る。 このような工法は、たとえば発泡性樹脂を工場で所定
形状の発泡体ブロックに成形し、この発泡体ブロックを
盛土しようとする原地盤に積上げ、表層面にコンクリー
ト床板や壁面保護材等を張って仕上げている。また、内
部に鉄筋等の補強材を配置して、構造的な強度を向上さ
せることも行われている。 ところで、単に、発泡体を積重ねて地盤を形成した場
合には、発泡体ブロック相互の間にズレが生じ易い。そ
こで、実開昭63−81941号公報及び実開昭63−81942号公
報等においては、このズレをなくすために発泡体ブロッ
クの表面に凹凸を形成し、この凹凸を噛合わせることが
紹介されている。 ところが、工場で発泡させた後の発泡体ブロックを現
場まで運搬し、所定の形状に積上げる方法では、運搬や
取扱いに手数がかかる。つまり、たとえばこの種のブロ
ックとして2×1×0.5m程度の大型ブロックを使用して
いるが、このように大型のものにあっては、軽量である
にも拘らず、運搬の際に人手を要する。また、その運搬
は、実質的には空気を運搬しているようなものであり、
無駄が多い。しかも、ブロックが大型になるほど、盛土
等の作業を施そうとする原地盤を平にして敷き詰めたブ
ロックとの間に隙間が形成されないようにすることが必
要となる。 また、特開昭47−19617号公報では、窪地又は路床上
にウレタン、塩化ビニル、スチレン等の未発泡樹脂を散
布した後、発泡反応を行わせて、窪地等の充填を行うこ
とが開示されている。 しかし、当該公報には、樹脂をどのように発泡させる
かに関して具体的に教示するところがない。 ところで、単に樹脂を発泡させるだけでは、不均一な
発泡等に起因して発泡後の樹脂体表面が必要とする輪郭
を持たないことが多い。また、自由界面で発泡させる
と、発泡体の表面強度が充分でなく、踏圧が加わったと
き窪み等が生じ易くなる。
このように、現場での樹脂ビーズの発泡においては種
々の制約があり、特に樹脂ビーズの発泡が不均一な場合
には、発泡後の樹脂体表面での凹凸発生や内部の空洞発
生等の欠陥を生じてしまう。 このような欠陥は、樹脂ビーズの発泡雰囲気の変動に
起因するものと推察される。 本発明は、このような事情に対処してなされたもの
で、現場での樹脂ビーズの発泡を均一に行わせることが
できる土木工法における発泡性樹脂の発泡方法を提供す
ることを目的とする。
々の制約があり、特に樹脂ビーズの発泡が不均一な場合
には、発泡後の樹脂体表面での凹凸発生や内部の空洞発
生等の欠陥を生じてしまう。 このような欠陥は、樹脂ビーズの発泡雰囲気の変動に
起因するものと推察される。 本発明は、このような事情に対処してなされたもの
で、現場での樹脂ビーズの発泡を均一に行わせることが
できる土木工法における発泡性樹脂の発泡方法を提供す
ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】 本発明の土木工法における発泡性樹脂の発泡方法は、
上記目的を達成するために、原地盤上に直接或いは砂層
を介して発泡性の樹脂ビーズを散布し、この下方に蒸気
を供給する蒸気供給管を配置し、前記樹脂ビーズの上方
に空間を介して型枠を昇降自在に配置し、前記樹脂ビー
ズの発泡初期においては、前記蒸気の供給量を所定値以
上とし、前記樹脂ビーズの発泡中期においては、前記蒸
気の供給量を徐々に減少させて所定値以下とし、前記樹
脂ビーズの発泡末期においては、前記蒸気の供給量を急
激に増加させて所定値以上とすることを特徴とする。
上記目的を達成するために、原地盤上に直接或いは砂層
を介して発泡性の樹脂ビーズを散布し、この下方に蒸気
を供給する蒸気供給管を配置し、前記樹脂ビーズの上方
に空間を介して型枠を昇降自在に配置し、前記樹脂ビー
ズの発泡初期においては、前記蒸気の供給量を所定値以
上とし、前記樹脂ビーズの発泡中期においては、前記蒸
気の供給量を徐々に減少させて所定値以下とし、前記樹
脂ビーズの発泡末期においては、前記蒸気の供給量を急
激に増加させて所定値以上とすることを特徴とする。
本発明の土木工法における発泡性樹脂の発泡方法で
は、発泡性樹脂による現場施工の利点を活かしながら、
必要強度をもつ地盤形成等における工法として、型枠で
仕切られた原地盤に樹脂のビーズを散布し、加熱気体に
よって樹脂ビーズを発泡させることにより地盤を構築す
る方法を開発した。 つまり、スチレン樹脂のビーズを加熱して発泡させた
ときの発泡反応は、たとえば第3図に示すような時間−
温度曲線に従って進行する。つまり、発泡初期である30
℃程度の温度では発泡が部分的に開始されるが、このと
きの発泡はごく僅かであり、それに伴った体積膨張及び
圧力上昇も小さなものである。発泡中期では、温度が上
昇するに従って発泡が急速に進行し、体積膨張及び圧力
上昇も急なものとなる。そして、発泡末期では再び発泡
反応が緩慢になり、体積膨張及び圧力上昇が緩やかにな
る。 このように、発泡反応の速度は時間及び温度に従って
変動するため、自由な雰囲気で発泡を進行させた場合、
急速に発泡が行われた箇所では空隙率の高い発泡体が得
られ、発泡が緩慢に進行した箇所では緻密な発泡体が得
られる。その結果、発泡体全体として、一様な組織及び
強度をもったものとはならない。 この点、本発明にあっては、発泡の進行状態に応じて
蒸気の供給量を制御している。 つまり、発泡初期においては、蒸気の供給量を所定値
以上とすることにより、各樹脂ビーズに蒸気が確実に行
き渡るため、均一発泡が可能となる。 また、樹脂ビーズの発泡中期においては、蒸気の供給
量を除々に減少させて所定値以下とすることにより、発
泡の進行状態が若干抑制されるため、急激な発泡による
発泡体の空隙率が小さくなる。 更に、発泡末期においては、蒸気の供給量を急激に増
加させて所定値以上とすることにより、発泡反応が促進
されるため、過度に緻密な組織をもった発泡体の形成が
防止される。 この結果、発泡体全体として、一様な組織及び強度を
もたせることができる。
は、発泡性樹脂による現場施工の利点を活かしながら、
必要強度をもつ地盤形成等における工法として、型枠で
仕切られた原地盤に樹脂のビーズを散布し、加熱気体に
よって樹脂ビーズを発泡させることにより地盤を構築す
る方法を開発した。 つまり、スチレン樹脂のビーズを加熱して発泡させた
ときの発泡反応は、たとえば第3図に示すような時間−
温度曲線に従って進行する。つまり、発泡初期である30
℃程度の温度では発泡が部分的に開始されるが、このと
きの発泡はごく僅かであり、それに伴った体積膨張及び
圧力上昇も小さなものである。発泡中期では、温度が上
昇するに従って発泡が急速に進行し、体積膨張及び圧力
上昇も急なものとなる。そして、発泡末期では再び発泡
反応が緩慢になり、体積膨張及び圧力上昇が緩やかにな
る。 このように、発泡反応の速度は時間及び温度に従って
変動するため、自由な雰囲気で発泡を進行させた場合、
急速に発泡が行われた箇所では空隙率の高い発泡体が得
られ、発泡が緩慢に進行した箇所では緻密な発泡体が得
られる。その結果、発泡体全体として、一様な組織及び
強度をもったものとはならない。 この点、本発明にあっては、発泡の進行状態に応じて
蒸気の供給量を制御している。 つまり、発泡初期においては、蒸気の供給量を所定値
以上とすることにより、各樹脂ビーズに蒸気が確実に行
き渡るため、均一発泡が可能となる。 また、樹脂ビーズの発泡中期においては、蒸気の供給
量を除々に減少させて所定値以下とすることにより、発
泡の進行状態が若干抑制されるため、急激な発泡による
発泡体の空隙率が小さくなる。 更に、発泡末期においては、蒸気の供給量を急激に増
加させて所定値以上とすることにより、発泡反応が促進
されるため、過度に緻密な組織をもった発泡体の形成が
防止される。 この結果、発泡体全体として、一様な組織及び強度を
もたせることができる。
以下、本発明の実施例の詳細を図面に基づいて説明す
る。 第1図は、本発明を窪地の盛土に適用した場合の一実
施例を示すものである。 同図に示すように、原地盤1の窪地2の底部には砂層
4が充填され、砂層4には蒸気吹込み管3が埋設されて
いる。 蒸気吹込み管3は、両端が支柱5,6で支持され、窪地
2の底面からは一定の高さに維持されている。支柱5,6
は、原地盤1の土壌中に打込まれており、杭としての作
用をもっている。また、支柱5,6の少なくとも一方はパ
イプで成形されたものであり、その一部が蒸気吹込み管
3の内部に開口し、給気管7及び吸気ポンプ8を経てボ
イラー9に接続されている。なお、別途の配管系で給気
管7を蒸気吹込み管3に接続してもよい。 砂層4上には、スチレン樹脂等の発泡性の樹脂ビーズ
10が散布されており、この上方には、内部空間11を介し
て型枠12が配置されている。型枠12には、支柱5,6が挿
通される孔部が穿設されている。そして、型枠12は、こ
れら支柱5,6をガイドとして適宜の手段によって昇降自
在とされている。 なお、符番13は、型枠12を貫通して内部空間11に連通
した排気管である。この排気管13には、内部空間11の雰
囲気圧を発泡反応の進行状態に応じて調節する圧力調節
弁14が取付けられている。 次に、発泡性樹脂による発泡方法の手順について説明
する。 樹脂ビーズ10として、平均粒径0.9mmのスチレン樹脂
を使用した。この樹脂は、第3図に示すような温度及び
時間との関係で発泡反応を開始し、反応終了時には30〜
45倍程度の発泡体に膨張するものである。 窪地2としては、断面積が1m×1m、深さが80cmのもの
を試掘した。そして、試掘した窪地2内に径40mmの蒸気
吹込み管3を配置し、60mmの厚みで砂を散布して形成し
た砂層4に蒸気吹込み管3を埋設させた。蒸気吹込み管
3を支持する支柱5,6の地盤への打込みの深さは40cmと
した。 続いて、砂層4の上に、樹脂ビーズ10を23mmの厚みで
散布した後、支柱5,6に型枠12を挿通して、砂層4の表
面から型枠12の下面までの距離(以下、これを型枠12の
高さという)を30mmに設定した。 この状態で、ボイラー9から吸気ポンプ8及び吸気管
7を経て蒸気吹込み管3に温度100℃の蒸気を供給し
た。 ここで、蒸気の供給による発泡状態は、次の通りであ
る。 まず、発泡初期においては、蒸気の供給量を毎分0.1m
3以上とした。これにより、各樹脂ビーズに蒸気が確実
に行き渡るため、均一発泡が可能となる。 また、樹脂ビーズの発泡中期においては、蒸気の供給
量を徐々に減少させて毎分0.1m3以下とした。これによ
り、発泡の進行状態が若干抑制されるため、急激な発泡
による発泡体の空隙率が小さくなる。 更に、発泡末期においては、蒸気の供給量を急激に増
加させて毎分0.1m3以上とした。これにより、発泡反応
が促進されるため、過度に緻密な組織をもった発泡体の
形成が防止される。 この結果、発泡体全体として、一様な組織及び強度を
もたせることができるた。 続いて、発泡初期から発泡末期における雰囲気圧及び
蒸気の供給量の関係について説明する。 まず、発泡初期においては、雰囲気圧を1.2とし、蒸
気の供給量を毎分0.1m3以上とした。発泡中期において
は、雰囲気圧1.2を維持し、蒸気の供給量を徐々に減少
させて毎分0.1m3以下とした。発泡末期においては、雰
囲気圧を約0.9とし、蒸気の供給量を毎分0.1m3以上とし
た。 つまり、発泡初期においては、蒸気の供給量を多めに
することにより、樹脂ビーズ10の発泡反応が速まるた
め、雰囲気圧を高めとして発泡の進行を抑制する。これ
により、急激な発泡による発泡体の空隙率を適切にコン
トロールすることができる。 また、発泡中期においては、樹脂ビーズ10の発泡が急
激に進行するため、蒸気の供給量をその発泡の進行状態
に合わせて除々に減らし、雰囲気圧を高めのままで維持
することにより、樹脂ビーズ10の発泡の進行状態を適切
にコントロールすることができ、これにより急激な発泡
による発泡体の空隙率を小さくすることができる。 更に、発泡末期には、樹脂ビーズ10の発泡反応が緩慢
となるため、蒸気の供給量を急激に増加させて樹脂ビー
ズ10の発泡反応を促進させることにより、過度に緻密な
組織をもった発泡体の形成が防止される。 そして、蒸気の供給開始当初は、蒸気吹込み管3から
の蒸気が砂層4を経由して樹脂ビーズ10に供給される
と、樹脂ビーズ10が除々に発泡を開始し、樹脂ビーズ10
の発泡に従ってその容積が増大した。そこで、型枠12を
毎分5cmの速度で上昇させながら、蒸気の吹込みを16分
間継続した。 このようにして、樹脂ビーズ10の発泡を行わせた後、
型枠12を取外し、樹脂発泡体を垂直方向に切出して、樹
脂発泡体の断面を観察したところ、垂直方向に関する発
泡状態の変化は認められなかった。また、垂直方向に関
する樹脂発泡体の耐圧縮強度も1.5〜2.0kg/cm2の範囲に
あり、車輛走行時に加わる平均的に踏圧である0.5kg/cm
2よりも充分に大きな値であった。更に、発泡樹脂体の
内部に支柱5,6が補強材として配設されているため、走
行車輛等による踏圧の大半が蒸気吹込み管体3で受け止
められ、強固な地盤として使用することができた。 このように、本実施例では、樹脂ビーズの発泡進行状
態に応じて雰囲気中の圧力及び蒸気の量を適切にコント
ロールするようにしたので、全体として均一な発泡樹脂
体を得ることができる。 また、本実施例では、蒸気吹込み管体を補強材として
配設しているため、走行車輛等による踏圧の大半が蒸気
吹込み管体で受け止められるので、より強固な地盤とす
ることができる。 なお、本実施例では、窪地に盛土を行う場合について
説明したが、この例に限らず同様の方法によって傾斜地
の造成や路幅の拡張等に適用してもよい。
る。 第1図は、本発明を窪地の盛土に適用した場合の一実
施例を示すものである。 同図に示すように、原地盤1の窪地2の底部には砂層
4が充填され、砂層4には蒸気吹込み管3が埋設されて
いる。 蒸気吹込み管3は、両端が支柱5,6で支持され、窪地
2の底面からは一定の高さに維持されている。支柱5,6
は、原地盤1の土壌中に打込まれており、杭としての作
用をもっている。また、支柱5,6の少なくとも一方はパ
イプで成形されたものであり、その一部が蒸気吹込み管
3の内部に開口し、給気管7及び吸気ポンプ8を経てボ
イラー9に接続されている。なお、別途の配管系で給気
管7を蒸気吹込み管3に接続してもよい。 砂層4上には、スチレン樹脂等の発泡性の樹脂ビーズ
10が散布されており、この上方には、内部空間11を介し
て型枠12が配置されている。型枠12には、支柱5,6が挿
通される孔部が穿設されている。そして、型枠12は、こ
れら支柱5,6をガイドとして適宜の手段によって昇降自
在とされている。 なお、符番13は、型枠12を貫通して内部空間11に連通
した排気管である。この排気管13には、内部空間11の雰
囲気圧を発泡反応の進行状態に応じて調節する圧力調節
弁14が取付けられている。 次に、発泡性樹脂による発泡方法の手順について説明
する。 樹脂ビーズ10として、平均粒径0.9mmのスチレン樹脂
を使用した。この樹脂は、第3図に示すような温度及び
時間との関係で発泡反応を開始し、反応終了時には30〜
45倍程度の発泡体に膨張するものである。 窪地2としては、断面積が1m×1m、深さが80cmのもの
を試掘した。そして、試掘した窪地2内に径40mmの蒸気
吹込み管3を配置し、60mmの厚みで砂を散布して形成し
た砂層4に蒸気吹込み管3を埋設させた。蒸気吹込み管
3を支持する支柱5,6の地盤への打込みの深さは40cmと
した。 続いて、砂層4の上に、樹脂ビーズ10を23mmの厚みで
散布した後、支柱5,6に型枠12を挿通して、砂層4の表
面から型枠12の下面までの距離(以下、これを型枠12の
高さという)を30mmに設定した。 この状態で、ボイラー9から吸気ポンプ8及び吸気管
7を経て蒸気吹込み管3に温度100℃の蒸気を供給し
た。 ここで、蒸気の供給による発泡状態は、次の通りであ
る。 まず、発泡初期においては、蒸気の供給量を毎分0.1m
3以上とした。これにより、各樹脂ビーズに蒸気が確実
に行き渡るため、均一発泡が可能となる。 また、樹脂ビーズの発泡中期においては、蒸気の供給
量を徐々に減少させて毎分0.1m3以下とした。これによ
り、発泡の進行状態が若干抑制されるため、急激な発泡
による発泡体の空隙率が小さくなる。 更に、発泡末期においては、蒸気の供給量を急激に増
加させて毎分0.1m3以上とした。これにより、発泡反応
が促進されるため、過度に緻密な組織をもった発泡体の
形成が防止される。 この結果、発泡体全体として、一様な組織及び強度を
もたせることができるた。 続いて、発泡初期から発泡末期における雰囲気圧及び
蒸気の供給量の関係について説明する。 まず、発泡初期においては、雰囲気圧を1.2とし、蒸
気の供給量を毎分0.1m3以上とした。発泡中期において
は、雰囲気圧1.2を維持し、蒸気の供給量を徐々に減少
させて毎分0.1m3以下とした。発泡末期においては、雰
囲気圧を約0.9とし、蒸気の供給量を毎分0.1m3以上とし
た。 つまり、発泡初期においては、蒸気の供給量を多めに
することにより、樹脂ビーズ10の発泡反応が速まるた
め、雰囲気圧を高めとして発泡の進行を抑制する。これ
により、急激な発泡による発泡体の空隙率を適切にコン
トロールすることができる。 また、発泡中期においては、樹脂ビーズ10の発泡が急
激に進行するため、蒸気の供給量をその発泡の進行状態
に合わせて除々に減らし、雰囲気圧を高めのままで維持
することにより、樹脂ビーズ10の発泡の進行状態を適切
にコントロールすることができ、これにより急激な発泡
による発泡体の空隙率を小さくすることができる。 更に、発泡末期には、樹脂ビーズ10の発泡反応が緩慢
となるため、蒸気の供給量を急激に増加させて樹脂ビー
ズ10の発泡反応を促進させることにより、過度に緻密な
組織をもった発泡体の形成が防止される。 そして、蒸気の供給開始当初は、蒸気吹込み管3から
の蒸気が砂層4を経由して樹脂ビーズ10に供給される
と、樹脂ビーズ10が除々に発泡を開始し、樹脂ビーズ10
の発泡に従ってその容積が増大した。そこで、型枠12を
毎分5cmの速度で上昇させながら、蒸気の吹込みを16分
間継続した。 このようにして、樹脂ビーズ10の発泡を行わせた後、
型枠12を取外し、樹脂発泡体を垂直方向に切出して、樹
脂発泡体の断面を観察したところ、垂直方向に関する発
泡状態の変化は認められなかった。また、垂直方向に関
する樹脂発泡体の耐圧縮強度も1.5〜2.0kg/cm2の範囲に
あり、車輛走行時に加わる平均的に踏圧である0.5kg/cm
2よりも充分に大きな値であった。更に、発泡樹脂体の
内部に支柱5,6が補強材として配設されているため、走
行車輛等による踏圧の大半が蒸気吹込み管体3で受け止
められ、強固な地盤として使用することができた。 このように、本実施例では、樹脂ビーズの発泡進行状
態に応じて雰囲気中の圧力及び蒸気の量を適切にコント
ロールするようにしたので、全体として均一な発泡樹脂
体を得ることができる。 また、本実施例では、蒸気吹込み管体を補強材として
配設しているため、走行車輛等による踏圧の大半が蒸気
吹込み管体で受け止められるので、より強固な地盤とす
ることができる。 なお、本実施例では、窪地に盛土を行う場合について
説明したが、この例に限らず同様の方法によって傾斜地
の造成や路幅の拡張等に適用してもよい。
以上説明したように、本発明の土木工法における発泡
性樹脂の発泡方法によれば、樹脂ビーズの発泡進行状態
に応じて雰囲気中の蒸気の量を適切に制御するようにし
たので、全体として均一な発泡樹脂体を得ることができ
る。
性樹脂の発泡方法によれば、樹脂ビーズの発泡進行状態
に応じて雰囲気中の蒸気の量を適切に制御するようにし
たので、全体として均一な発泡樹脂体を得ることができ
る。
第1図は本発明を窪地の盛土に適用した場合の一実施例
を示す断面図、第2図は第1図の樹脂ビーズに対する雰
囲気圧と供給すべき蒸気量との関係を示す図、第3図は
第1図の樹脂ビーズにおける発泡状態を温度と時間との
関係で表した図である。 1……原地盤、2……窪地、3……ガス吹込み管、4…
…砂層、5,6……支柱、7……給気管、8……吸気ポン
プ、9……ボイラー、10……ビーズ、12……型枠、13…
…排気管、14……圧力調節弁。
を示す断面図、第2図は第1図の樹脂ビーズに対する雰
囲気圧と供給すべき蒸気量との関係を示す図、第3図は
第1図の樹脂ビーズにおける発泡状態を温度と時間との
関係で表した図である。 1……原地盤、2……窪地、3……ガス吹込み管、4…
…砂層、5,6……支柱、7……給気管、8……吸気ポン
プ、9……ボイラー、10……ビーズ、12……型枠、13…
…排気管、14……圧力調節弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 17/18 E02D 3/00 E01C 3/00
Claims (2)
- 【請求項1】原地盤上に直接或いは砂層を介して発泡性
の樹脂ビーズを散布し、この下方に蒸気を供給する蒸気
供給管を配置し、前記樹脂ビーズの上方に空間を介して
型枠を昇降自在に配置し、 前記樹脂ビーズの発泡初期においては、前記蒸気の供給
量を所定値以上とし、 前記樹脂ビーズの発泡中期においては、前記蒸気の供給
量を除々に減少させて所定値以下とし、 前記樹脂ビーズの発泡末期においては、前記蒸気の供給
量を急激に増加させて所定値以上とする ことを特徴とする土木工法における発泡性樹脂の発泡方
法。 - 【請求項2】前記樹脂ビーズの発泡初期においては、前
記空間内の雰囲気圧を1気圧以上に設定するとともに、
前記蒸気の供給量を所定値以上とし、 前記樹脂ビーズの発泡中期においては、前記発泡初期に
おける雰囲気圧を維持するとともに、前記蒸気の供給量
を除々に減少させて所定値以下とし、 前記樹脂ビーズの発泡末期においては、前記雰囲気圧を
1気圧未満とするとともに、前記蒸気の供給量を急激に
増加させて所定値以上とする ことを特徴とする請求項1記載の土木工法における発泡
性樹脂の発泡方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10701290A JP2772997B2 (ja) | 1990-04-23 | 1990-04-23 | 土木工法における発泡性樹脂の発泡方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10701290A JP2772997B2 (ja) | 1990-04-23 | 1990-04-23 | 土木工法における発泡性樹脂の発泡方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH045327A JPH045327A (ja) | 1992-01-09 |
| JP2772997B2 true JP2772997B2 (ja) | 1998-07-09 |
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ID=14448265
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10701290A Expired - Lifetime JP2772997B2 (ja) | 1990-04-23 | 1990-04-23 | 土木工法における発泡性樹脂の発泡方法 |
Country Status (1)
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| JP (1) | JP2772997B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4766360B2 (ja) * | 2001-02-26 | 2011-09-07 | 株式会社安川電機 | 平面型x−yテーブル |
-
1990
- 1990-04-23 JP JP10701290A patent/JP2772997B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH045327A (ja) | 1992-01-09 |
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