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JP2781266B2 - 溶接用溶融型低かさ比重フラックスの製造方法 - Google Patents
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JP2781266B2 - 溶接用溶融型低かさ比重フラックスの製造方法 - Google Patents

溶接用溶融型低かさ比重フラックスの製造方法

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JP2781266B2
JP2781266B2 JP2272373A JP27237390A JP2781266B2 JP 2781266 B2 JP2781266 B2 JP 2781266B2 JP 2272373 A JP2272373 A JP 2272373A JP 27237390 A JP27237390 A JP 27237390A JP 2781266 B2 JP2781266 B2 JP 2781266B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、溶接用溶融型フラックス、とくに潜弧溶
接に適したかさ比重の低い溶融型フラックスの製造方法
に関するものである。
(従来の技術) 低かさ比重の溶融型のフラックスは、高速溶接性が良
いためビルドHなどの鉄骨部材や橋梁のI桁の隅肉溶接
等に広く適用されている。
かかるフラックスとしては、特公昭45−12969号公報
に開示されているように、溶解末期にガスを溶解させ、
水による急冷の際に該ガスの放出によって発泡させたも
の、あるいは特開昭49−133241号公報に開示されている
ように、フラックスの配合原料にグラファイト等の還元
剤やAl等の脱酸剤を加え水による急冷または温水に投入
して発泡させたもの等が知られている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、このようなフラックスは、かさ比重のコン
トロールが難しく、目標の基準からはずれたものについ
ては再処理を行っているのが現状であり、しかも近年で
は、構造物の種類に応じて、あるいはユーザーの要求に
よりフラックスのかさ比重を所定の値にコントロールす
る必要も生じていて、製造工程の増大を招くことなしに
所望のかさ比重になるフラックスを得ることを可能とし
た、低かさ比重フラックスの作り込み技術の確立が望ま
れていた。
また、このようなフラックスは、一般的な溶接用フラ
ックスと比較しその製造過程で高温にて溶解し、水砕時
に発生する水素ガスによる効果を大きくして発泡させる
必要があるため、フラックスの製造の際に使用した電気
炉などの寿命が著しく短く、炉の補修費用が嵩む他に、
電力費も高くついてコスト的にも不利な面があった。
かさ比重のコントロールを容易にするとともに安定操
業を行い、比較的低温でも所定のかさ比重になるフラッ
クスを得ることができる技術を提案することがこの発明
の目的である。
(課題を解決するための手段) この発明は、溶接用フラックスの配合原料に目標とす
るかさ比重に応じ6wt%以下のMnO2を添加して、この配
合原料を溶解、水砕してかさ比重が0.7〜1.40の範囲に
なるフラックスとすることを特徴とする溶接用溶融型低
かさ比重フラックスの製造方法である。
また、この発明においては、上記の配合原料に3.0wt
%以下の還元材を添加することもできる。
(作用) 低かさ比重になる溶融型フラックスを製造するに当っ
ては、その組成に著しい相違がないにも係わらず、かさ
比重が大きくばらつくことがあり、安定操業の阻害原因
になっていた。
ここに、配合原料中のMn原料としては、一般に炭酸M
n、Mn鉱石あるいは該鉱石を還元したものが使用されて
いて、このうち炭酸MnについてはCO2ガスを多く含む(2
0〜35%)ため、溶解歩留りが悪く、従ってこの点から
すれば、これに比較し安価でもあるMn鉱石を使用するの
が有利であるが、かかる原料は低かさ比重フラックスの
製造に際して発泡性を劣化させることが種々実験と検討
を重ねた結果判明した。この発明においては配合原料中
のとくに、MnO2量がフラックスの発泡性を左右するとの
知見から、その添加量をコントロールすることにより安
定かつ低コスト操業を行えるように、また還元剤を併用
することにより温度の比較的低い操業を可能としたもの
である。
炭酸Mn、Mn鉱石の混合品や還元処理したMn鉱石等を種
々組合せ、表−1に示すような目標フラックス成分とな
るよう配合原料を調整し、その際、該配合原料中のMnO2
の量を1〜10%の範囲で、また還元剤(ここではコーク
ス粉を使用)についても0.3.5%の範囲で種々変化させ
た場合におけるフラックスの配合原料中のMnO2とかさ比
重の関係を調査した結果を第1図及び第2図に示す。
ここに、上記MnO2及び還元剤の量は、配合原料中に存
在するCO2を除いた固形分中に占める割合として、例え
ば配合原料100中にCO2を30%含む炭酸Mnを50含んでいる
場合における固形分85に対するMnO2量で示している。
上掲第1図は、炉の寿命を考慮して、配合原料の溶解
に際し湯温を1700℃とした場合(上限の温度)であり、
配合原料中のMnO2の量が低くなるほどかさ比重が小さく
なり、また還元剤の添加効果も顕著であって、このこと
から発泡性に関してはO量がマイナスに作用し、還元メ
タルのMnと水砕時の水とが反応して発生した水素が発泡
性に寄与すると考えられる。
また第2図は生産性や電力の消費などを考慮し、配合
原料の溶解に際し湯温を1550℃(下限の温度)とした場
合であり、第2図においても同様の傾向であって、従来
不可能であった1550℃程度の低温においても生産性等の
劣化を伴うことなにし所望のかさ比重になるフラックス
を得ることができることがわかる。
この発明において、とくに配合原料中のMnO2の添加量
を6.0%以下としたのは、第1図においても明らかなよ
うにMnO2の添加量が6.0%を超えるとかさ比重を所定の
値にコントロールするのが困難となるばかりか、還元剤
の添加効果も小さくなるからである。
また、配合原料に3.0%を上限として還元剤を添加す
るのは、還元剤の添加量が3.0%を超えるとフラックス
中に残存するC量が著しく増加し溶接金属の靭性を著し
く劣化させるからである。
フラックスのかさ比重を0.7〜1.40の範囲とするのが
よいのは、かさ比重が0.7未満ではフラックスの表面積
が著しく増加し、水砕時に微細孔に入った水分が乾燥中
に充分に除去されず、フラックス中に含有される水分が
増加しブローホールやピットが多発するようになるから
であり、一方かさ比重が1.40を超えると高速溶接におけ
る作業性が悪化するようになり、とくにアンダーカット
が発生し易くなるためスラグの剥離性が劣化する不具合
がある。
フラックスのかさ比重に関しては溶接する鋼材の板厚
や施工方法などに併せて上記の範囲で調整すればよい。
この発明に適合するフラックスの組成としては、例え
ばJIS規格SM41の如き鋼種を溶接するにあたっては、SiO
2 45.0〜53.0%、MnO 28.0〜38.0%、MgO 2.0〜12.0
%、CaO 2.0〜8.0%、CaF2 0.5〜3.0%その他BaO等の組
成になるフラックスを適用するなど、溶接すべき鋼種に
よって種々変化するけれども、上記の条件を満足するよ
うなフラックスとすることによって所期した目的を達成
することができるのであり、溶解過程での各湯温におけ
るかさ比重−MnO2線図を予め作成しておくことにより安
定した操業が可能となる。
なお、MnO2量については、原料コストを考え各種原料
を混合したり、還元処理したものを適宜使用し炉の寿命
を考慮に入れてコストミニマムとなるようにすればよ
い。また還元剤としてはコークスを使用してもよいが、
一般的に使用されているグラファイトなどを用いてもよ
いのはいうまでもない。
(実施例) フラックスの配合原料として所定量の珪砂、炭酸Mn、
マグネシアクリンカー、炭酸カルシウム、蛍光を配合し
たフラックス原料に、それぞれ表−2に示す目標かさ比
重となるように1.1〜8.5wt%の範囲でMnO2を添加して、
溶解、水砕して表−2に示す潜弧溶接用のフラックスを
得た。
なお、この実施例ではMnO2の添加量は予め用意してお
いた第1,2図と同様な各湯温でのかさ比重−MnO2線図を
参考にして、目標かさ比重を達成できる範囲内で決定し
(比較例5を除く)、還元剤の量と溶解の際の湯温は、
当該かさ比重−MnO2線図を参考にして上記MnO2量に応じ
て選定した。
その結果、この発明に従う場合には、ほぼ目標とする
かさ比重になるフラックスを得ることができた。これに
対し、とくにMnO2量が高くした供試No.5については湯温
を1720℃と高く設定したにも係わらず、目標とするかさ
比重から大きくはずれていることが確かめられた。
(発明の効果) かくしてこの発明によれば、ビルドH等鉄骨向けの鋼
材の潜弧溶接の際に使用するフラックスのかさ比重を任
意に、しかも正確に調整できる。またこの発明によれ
ば、フラックスの配合原料に添加するMn原料として、目
標のかさ比重となる範囲内で安価なMn鉱石を使用できる
のでフラックスの製造コストを極力軽減できる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】 第1図及び第2図は、配合原料中のMnO2量とフラックス
のかさ比重の関係を示したグラフである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶接用フラックスの配合原料に目標とする
    かさ比重に応じ6wt%以下のMnO2を添加して、この配合
    原料を溶解、水砕してかさ比重が0.7〜1.40の範囲にな
    るフラックスとすることを特徴とする溶接用溶融型低か
    さ比重フラックスの製造方法。
  2. 【請求項2】配合原料に3.0wt%以下の還元剤を添加し
    た請求項1記載の方法。
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