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JP2787348B2 - 硬化性樹脂組成物 - Google Patents
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JP2787348B2 - 硬化性樹脂組成物 - Google Patents

硬化性樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、新規な硬化性樹脂を含有する硬化性樹脂組
成物、更に詳しくは、硬化後に優れた機械特性、耐候
性、耐熱性等を発揮し得る硬化性樹脂を含有する硬化性
樹脂組成物に関する。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題] 室温硬化性樹脂は、室温においても空気中の水分等に
よって架橋硬化することができ、ゴム状弾性体等を与え
る樹脂である。空気中の水分等によって架橋しうる基と
しては、ケイ素原子に結合した水酸基または加水分解性
基を有し、シロキサン結合を形成することにより架橋し
うるケイ素原子含有基(以下、「反応性ケイ素基」とい
う)が知られている。このような基の働きにより架橋硬
化しうる室温硬化性樹脂としては、室温硬化性ポリシロ
キサンがよく知られている。また、主鎖に高価なポリシ
ロキサンを用いず安価なポリエーテルを用いた反応性ケ
イ素基を含有する室温硬化性ポリエーテルも知られてい
る。これらの樹脂の硬化物は、ゴム弾性体としてしばし
ば要求される非常に低い引張りモジュラスと非常に大き
い伸びを有することができる。例えば、これらのゴム弾
性体が建築用シーラントに用いられる場合には、3kgf/c
m2以下程度の100%モジュラスと1000%程度の破断時伸
びが要求されることが多いが、上記の樹脂の硬化物はこ
れらの要求を満たすことができる。
一方、特公昭46−30711号公報および特公昭49−32673
号公報には、主鎖としてポリカプロラクトンを用いた反
応性ケイ素基を有する室温硬化性樹脂が開示されてい
る。ポリカプロラクトンは安価であり、優れた耐候性、
耐熱性を有しているが、反応性ケイ素基含有ポリカプロ
ラクトンは硬化物が結晶性を有しており、引張りモジュ
ラスは大きく伸びも小さいため、ゴム弾性体として用い
るには不都合なことが多かった。特に上記のように建築
用シーラントに用いるにはあまりにも特性が劣ってい
た。
本発明の課題は、引張りモジュラスが小さく伸びが大
きいゴム弾性体を与える反応性ケイ素基を有するポリカ
プロラクトンを含有する状態組成物を提供する処にあ
る。
[課題を解決するための手段及び作用] 本発明の硬化性樹脂組成物は、 (A)水酸基または加水分解性基の結合したケイ素原子
を含むケイ素原子含有基(反応性ケイ素基)を少なくと
も1個有し、シロキサン結合を形成することにより架橋
しうるε−カプロラクトンの重合体であって、重合主鎖
中に、 (Rは、炭素数1〜5のアルキル基) で表わされる結合単位を少なくとも1個有するとともに
数平均分子量が8,000以上である重合体、及び (B)シラノール縮合触媒 を含有してなるものである。
本発明の硬化性樹脂組成物から得られた硬化物が有す
る引張り特性を第1図〜第3図に示したが、図からわか
るように、特に分子量が8,000付近以上において8,000未
満の場合に比較して非常に優れた特性を示すことが明ら
かである。8,000以上の場合には建築用シーラントに用
いるにも充分可能な特性である。また、特公昭49−3267
3号公報には反応性ケイ素基を有する分子量8,000以上の
ポリカプロラクトンが開示されているが、その硬化物の
引張り特性は本発明から得られる硬化物の引張り特性に
比べてゴムとしての性質に劣るものである。
本発明の組成物の(A)成分中の反応性ケイ素基は特
に限定されるものではないが、代表的なものを示すと、
例えば、下記一般式(1)で表わされる基が挙げられ
る。
[式中、R1およびR2は、いずれも炭素数1〜20のアルキ
ル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数7〜20のアラ
ルキル基または(R′)3SiO−で示されるトリオルガノ
シロキシ基を示し、R1またはR2が2個以上存在すると
き、それらは同一であってもよく、異なっていてもよ
い。ここでR′は炭素数1〜20の1価の炭化水素基であ
り、3個のR′は同一であってもよく、異なっていても
よい。Xは水酸基または加水分解性基を示し、Xが2個
以上存在するとき、それらは同一であってもよく、異な
っていてもよい。aは0、1、2または3を、bは0、
1または2をそれぞれ示す。また、m個の におけるbは異なっていてもよい。mは0または1〜19
の整数を示す。但し、a+Σb≧1を満足するものとす
る。] 上記Xで示される加水分解性基は特に限定されず、従
来公知の加水分解性基であればよい。具体的には、例え
ば、水素原子、ハロゲン原子、アルコキシ基、アシルオ
キシ基、ケトキシメート基、アミノ基、アミド基、酸ア
ミド基、アミノオキシ基、メルカプト基、アルケニルオ
キシ基等が挙げられる。これらの内では、水素原子、ア
ルコキシ基、アシルオキシ基、ケトキシメート基、アミ
ノ基、アミド基、アミノオキシ基、メルカプト基および
アルケニルオキシ基が好ましいが、加水分解性が穏やか
で取扱いやすいという観点からアルコキシ基が特に好ま
しい。
この加水分解性基や水酸基は1個のケイ素原子に1〜
3個結合することができ、(a+Σb)は1〜5である
のが好ましい。加水分解性基や水酸基が反応性ケイ素基
中に2個以上存在する場合には、それらは同一であって
もよく、異なっていてもよい。
反応性ケイ素基中に、ケイ素原子は1個あってもよ
く、2個以上あってもよいが、シロキサン結合等により
ケイ素原子の連結された反応性ケイ素基の場合には、20
個程度あってもよい。
なお、下記一般式(2)で表わされる反応性ケイ素基
が、入手容易の点からは好ましい。
(式中、R2、X、aは前記と同じ。) また、上記一般式(1)におけるR1およびR2の具体例
としては、例えば、メチル基、エチル基などのアルキル
基、シクロヘキシル基などのシクロアルキル基、フェニ
ル基などのアリール基、ベンジル基などのアラルキル
基、R′がメチル基やフェニル基などである(R′)3S
iO−で示されるトリオルガノシロキシ基等が挙げられ
る。R2としてはメチル基が特に好ましい。
反応性ケイ素基は重合体1分子中に少なくとも1個、
好ましくは1.1〜5個存在するのがよい。重合体1分子
中に含まれる反応性ケイ素基の数が1個未満になると、
硬化性が不充分になり、良好なゴム弾性挙動を発現しに
くくなる。
反応性ケイ素基は重合体分子鎖の末端に存在してもよ
く、内部に存在してもよく、或は両方に存在してもよ
い。特に、反応性ケイ素基が分子鎖の末端に存在する場
合には、最終的に形成される硬化物に含まれる重合体成
分の有効網目鎖量が多くなるため、高強度で高伸びを示
すゴム状硬化物が得られ易くなるなどの利点があり、好
ましい。
本発明において用いられるε−カプロラクトンの重合
体は、その重合主鎖中に、 (Rは、炭素数1〜5のアルキル基) で表わされる結合単位を少なくとも1個有している。こ
の結合単位を含むことにより重合体の結晶性を抑えるこ
とができるのであるが、必要に応じてその数を任意に選
ぶことができる。この結合単位の好ましい含量はε−カ
プロラクトン単量体単位2〜100個に対して1個の割合
である。この結合単位の含量が大きい場合に分子量を大
きくするときは、ε−カプロラクトン以外の他の単量体
単位(例えば、アジピン酸等のジカルボン酸またはそれ
らの誘導体等)を用いる等の工夫が必要である。このよ
うな重合体で市販されているものとしては、Rが−CH3
であるプラクセル(ダイセル化学工業社製、商品名)等
が知られている。
本発明に用いるε−カプロラクトンの重合体(硬化
前)の数平均分子量は、硬化物が充分な機械強度を得る
ために、8,000以上である必要がある。8,000未満である
と硬化物が充分な伸びを得られず、また充分な強度が発
現される前に破断が生じる。重合体の分子量に特に上限
はないが、20,000までのものが好ましい。
上記のように、本発明の樹脂組成物における重合体
は、その重合主鎖中に、 (Rは、炭素数1〜5のアルキル基) で表わされる結合単位を少なくとも1個有するととも
に、その数平均分子量が8,000以上であるので、これら
の相乗効果として、低温でも結晶化せず適度の柔軟性を
有する硬化物を得ることができる。
主鎖がε−カプロラクトンを重合させたポリエステル
であって数平均分子量が8,000以上である重合体を得る
には、数平均分子量が1,000〜4,000程度で容易に入手可
能であり末端または主鎖中に水酸基等の官能基を有する
ε−カプロラクトンからなる重合体に、この官能基に対
し反応性を示す活性基を2個以上有する有機化合物(例
えば、イソフタロイルクロライド、テレフタロイルクロ
ライド、マロン酸ジクロライド、コハク酸ジクロライ
ド、グルタル酸ジクロライドあるいはアジピン酸ジクロ
ライドのような多価ハロゲン化合物、好ましくは2個以
上の酸ハライド基を有する化合物)を反応させ、分子量
を8,000以上にすればよい。
上記重合体への反応性ケイ素基の導入は、公知の方法
で行なえばよい。すなわち、例えば、末端または主鎖中
に水酸基等の官能基を有するε−カプロラクトンからな
る重合体に、この官能基に対して反応性を示す活性基及
び不飽和基を有する有機化合物を反応させ、次いで、得
られた反応生成物に加水分解性基を有するヒドロシラン
を作用させてヒドロシリル化すればよい。
このようなヒドロシランは、下記一般式(3)で表わ
される。
(式中R3は炭素数1〜20のアルキル基、炭素数6〜20の
アリール基または炭素数7〜20のアラルキル基であり、
2個以上存在するとき、それらは同じであってもよく、
異なっていてもよい。Xは水酸基または加水分解性基で
あり、2個以上存在するとき、それらは同じであっても
よく、異なっていてもよい。aは1、2または3であ
る。) ヒドロシリル化反応の触媒としては、例えば、H2PtCl
6・6H2O、Ptメタル、RhCl(PRh3、RhCl3、Rh/Al
2O3、RuCl3、IrCl3、FeCl3、AlCl3、PdCl2・2H2O、NiCl
2、TiCl4等のような化合物が使用できる。
ヒドロシリル化反応は、通常、0〜150℃で行なわれ
るが、反応温度の調節や反応系の粘度の調整などの必要
に応じて、ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラヒド
ロフランなどの溶剤を用いてもよい。
上記の重合体を用いて硬化物を得るためには、シラノ
ール縮合触媒(硬化触媒)により、加水分解性基を縮合
させることが必要である。そのようなシラノール縮合触
媒としては、例えば、テトラブチルチタネート、テトラ
プロピルチタネートなどのチタン酸エステル類;ジブチ
ルスズジラウレート、ジブチルスズマレエート、ジブチ
ルスズジアセテート、オクチル酸スズ、ナフテン酸スズ
などのスズカルボン酸塩類;ジブチルスズオキサイドと
フタル酸エステルとの反応物;ジブチルスズジアセチル
アセトナート;アルミニウムトリスアセチルアセトナー
ト、アルミニウムトリスエチルアセトアセテート、ジイ
ソプロポキシアルミニウムエチルアセトアセテートなど
の有機アルミニウム化合物類;ジルコニウムテトラアセ
チルアセトナート、チタンテトラアセチルアセトナート
などのキレート化合物類;オクチル酸鉛;ブチルアミ
ン、オクチルアミン、ジブチルアミン、モノエタノール
アミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、
ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、オレ
イルアミン、シクロヘキシルアミン、ベンジルアミン、
ジエチルアミノプロピルアミン、キシリレンジアミン、
トリエチレンジアミン、グアニジン、ジフェニルグアニ
ジン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノ
ール、モルホリン、N−メチルモルホリン、2−エチル
−4−メチルイミダゾール、1,8−ジアザビシクロ(5.
4.0)ウンデセン−7(DBU)などのアミン系化合物、あ
るいはこれらアミン系化合物のカルボン酸などとの塩;
過剰のポリアミンと多塩基酸とから得られる低分子量ポ
リアミド樹脂;過剰のポリアミンとエポキシ化合物との
反応生成物;γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、
N−(β−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメト
キシシランなどのアミノ基を有するシランカップリング
剤;などのシラノール縮合触媒、さらには他の酸性触
媒、塩基性触媒などの公知のシラノール縮合触媒等が挙
げられる。これらの触媒は単独で使用してもよく、2種
以上併用してもよい。
本発明の樹脂組成物におけるこのような硬化触媒の配
合量は、反応性ケイ素基を有する重合体100重量部(以
下、単に「部」と記す)に対して0.1〜20部が好まし
く、1〜10部が更に好ましい。硬化触媒の配合量が少な
すぎると、硬化速度が遅くなり、また硬化反応が充分に
進行しにくくなるので、好ましくない。一方、硬化触媒
の配合量が多すぎると、硬化時に局部的な発熱や発泡が
生じ、良好な硬化物が得られにくくなるので、好ましく
ない。
本発明の組成物には、更に、必要に応じて、接着性改
良剤、物性調整剤、保存安定性改良剤、可塑剤、充填
剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、金属不活性化剤、オゾ
ン劣化防止剤、光安定剤、アミン系ラジカル連鎖禁止
剤、リン系過酸化物分解剤、滑剤、顔料、発泡剤などの
各種添加剤を適宜添加することが可能である。
[発明の効果] 本発明の硬化性樹脂組成物を硬化させて得られる硬化
物は、優れた機械特性、耐候性、耐熱性等を発揮し得
て、かつ充分な弾性を有する。
[実施例] 本発明をより一層明らかにするために、以下に実施例
を掲げる。
実施例1 主鎖がおもにε−カプロラクトンの開環重合体からな
り両末端に水酸基を有するポリエステルであるプラクセ
ル220AL(平均分子量2,000、ダイセル化学工業社製)30
0gを四つ口フラスコに計りとり、少量のトルエンで共沸
脱水して系中の水分を取り除いた。これに、モレキュラ
シーブを用いて乾燥したトルエン400mlと、ピリジン30m
lを加えた。次に、イソフタロイルクロライド22.8gをト
ルエンに溶かし、滴下ロートにより系中に加えた。滴下
終了後、反応温度を60℃に上げ1時間反応させた。これ
を、室温付近にまで冷却し、クロルギ酸アリル16.0mlを
加え、再び60℃で1時間反応させた。反応終了後、水洗
により、析出した塩およびピリジンを取り除き、乾燥、
脱溶媒することにより、数平均分子量が約8,000で両末
端にアリル基の導入されたポリエステルが得られた。
この得られたポリエステルにモレキュラシーブを用い
て乾燥したトルエン200mlを加えて系の粘度を下げ、塩
化白金酸の10%エタノール溶液を0.1ml加えた。次に、
メチルジメトキシシラン30mlを滴下ロートにより加え、
80℃で1時間反応させることにより、目的とする反応性
ケイ素基を末端に有する数平均分子量約8,000のポリエ
ステルが得られた。
このポリエステル100部にオクチル酸スズ3部および
ラウリルアミン0.75部を添加して樹脂組成物を製造し、
この組成物を硬化させて硬化物を得た。
実施例2 実施例1と同様に、プラクセル220AL(平均分子量2,0
00、ダイセル化学工業社製)300gを四つ口フラスコに計
りとり、少量のトルエンで共沸脱水して系中の水分を取
り除いた。これに、モレキュラシーブを用いて乾燥した
トルエン400mlと、ピリジン30mlを加えた。次に、イソ
フタロイルクロライド25.4gをトルエンに溶かし、滴下
ロートにより系中に加えた。滴下終了後、反応温度を60
℃に上げ1時間反応させた。これを、室温付近にまで冷
却し、クロルギ酸アリル10.0mlを加え、再び60℃で1時
間反応させた。反応終了後、水洗により、析出した塩お
よびピリジンを取り除き、乾燥、脱溶媒することによ
り、数平均分子量が約12,000で両末端にアリル基の導入
されたポリエステルが得られた。
この得られたポリエステルにモレキュラシーブを用い
て乾燥したトルエン200mlを加えて系の粘度を下げ、塩
化白金酸の10%エタノール溶液を0.1ml加えた。次に、
メチルジメトキシシラン20mlを滴下ロートにより加え、
80℃で1時間反応させることにより、目的とする反応性
ケイ素基を末端に有する数平均分子量約12,000のポリエ
ステルが得られた。
このポリエステル100部にオクチル酸スズ3部および
ラウリルアミン0.75部を添加して樹脂組成物を製造し、
この組成物を硬化させて硬化物を得た。
比較例1 実施例1と同様に、プラクセル220AL(平均分子量2,0
00、ダイセル化学工業社製)300gを四つ口フラスコに計
りとり、少量のトルエンで共沸脱水して系中の水分を取
り除いた。これに、モレキュラシーブを用いて乾燥した
トルエン400mlと、ピリジン30mlを加えた。次に、クロ
ルギ酸アリル50.0mlを加え、60℃で1時間反応させた。
反応終了後、水洗により、析出した塩およびピリジンを
取り除き、乾燥、脱溶媒することにより、数平均分子量
が約2,000で両末端にアリル基の導入されたポリエステ
ルが得られた。
この得られたポリエステルにモレキュラシーを用いて
乾燥したトルエン200mlを加えて系の粘度を下げ、塩化
白金酸の10%エタノール溶液を0.1ml加えた。次に、メ
チルジメトキシシラン50mlを滴下ロートにより加え、80
℃で1時間反応させることにより、目的とする反応性ケ
イ素基を末端に有する数平均分子量約2,000のポリエス
テルが得られた。
このポリエステル100部にオクチル酸スズ3部および
ラウリルアミン0.75部を添加して樹脂組成物を製造し、
この組成物を硬化させて硬化物を得た。
比較例2 実施例1と同様に、プラクセル220AL(平均分子量2,0
00、ダイセル化学工業社製)300gを四つ口フラスコに計
りとり、少量のトルエンで共沸脱水して系中の水分を取
り除いた。これに、モレキュラシーブを用いて乾燥した
トルエン400mlと、ピリジン30mlを加えた。次に、イソ
フタロイルクロライド20.3gをトルエンに溶かし、滴下
ロートにより系中に加えた。滴下終了後、反応温度を60
℃に上げ1時間反応させた。これを、室温付近にまで冷
却し、クロルギ酸アリル20.0mlを加え、再び60℃で1時
間反応させた。反応終了後、水洗により、析出した塩お
よびピリジンを取り除き、乾燥、脱溶媒することによ
り、数平均分子量が約6,000で両末端にアリル基の導入
されたポリエステルが得られた。
この得られたポリエステルにモレキュラシーブを用い
て乾燥したトルエン200mlを加えて系の粘度を下げ、塩
化白金塩の10%エタノール溶液を0.1ml加えた。メチル
ジメトキシシラン40mlを滴下ロートにより加え、80℃で
1時間反応させることにより、目的とする反応性ケイ素
基を末端に有する数平均分子量約6,000のポリエステル
が得られた。
このポリエステル100部にオクチル酸スズ3部および
ラウリルアミン0.75部を添加して樹脂組成物を製造し、
この組成物を硬化させて硬化物を得た。
実施例1、実施例2、比較例1および比較例2により
得られた硬化物の引張り特性を測定した結果を、第1
図、第2図および第3図に示す。図から明らかなよう
に、数平均分子量が8,000以上の重合体を含有する樹脂
組成物から得られた硬化物は、非常に優れた引張り特性
を示した。
また、上記実施例および比較例の硬化物を130℃のオ
ーブンにいれて耐熱性の試験を行なったところ、2,000
時間経過後もいずれのサンプルにおいても表面が溶解す
る等の変化はみられなかった。また、サンシャインウェ
ザーメーターによる耐候性試験においても、5,000時間
経過後も表面等に顕著な変化はみられなかった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、重合体の分子量と硬化物の破断強度との関係
図、 第2図は、重合体の分子量と硬化物の破断伸びとの関係
図、 第3図は、重合体の分子量と硬化物の引張りモジュラス
との関係図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−125528(JP,A) 特開 平2−133459(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 67/00 - 67/08 C08L 83/00 - 83/16 C08K 3/00 - 13/08 C08G 63/00 - 63/91 C08G 77/00 - 77/62

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)水酸基または加水分解性基の結合し
    たケイ素原子を含むケイ素原子含有基を少なくとも1個
    有し、シロキサン結合を形成することにより架橋しうる
    ε−カプロラクトンの重合体であって、重合主鎖中に、 (Rは、炭素数1〜5のアルキル基) で表わされる結合単位を少なくとも1個有するとともに
    数平均分子量が8,000以上である重合体、及び (B)シラノール縮合触媒 を含有してなる硬化性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】前記ケイ素原子含有基が、前記重合体の重
    合主鎖の末端に存在することを特徴とする請求項1記載
    の硬化性樹脂組成物。
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