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JP2790106B2 - 位置決め制御回路 - Google Patents
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JP2790106B2 - 位置決め制御回路 - Google Patents

位置決め制御回路

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JP2790106B2
JP2790106B2 JP8027920A JP2792096A JP2790106B2 JP 2790106 B2 JP2790106 B2 JP 2790106B2 JP 8027920 A JP8027920 A JP 8027920A JP 2792096 A JP2792096 A JP 2792096A JP 2790106 B2 JP2790106 B2 JP 2790106B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ビームの移動を
行うビームスキャナに関し、特に、レーザトリミング、
レーザマーキング等のレーザ加工機の光学部分に用いら
れるガルバノメータを用いたビームスキャナの位置決め
制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザビームを使用するレーザ加工機で
は、被加工物を移動するか、光ビームを移動するかの何
れかの手段が必要不可欠である。一般には、処理速度の
観点から、小型軽量で高速移動可能なガルバノメータ型
のビームスキャナが広く用いられている。
【0003】この図示しないビームスキャナのスキャン
光学系は、2個のガルバノメータと、その各ガルバノメ
ータの回転軸上に取り付けられたミラーとを備えてお
り、かつ、各ミラーは、その走査方向が互いに直交する
ような関係で配置されている。そして、入射光ビームは
各ミラーで順次反射された後に、f・θ型の対物レンズ
に入射されるように構成されている。この対物レンズを
通過した光ビームは加工面上の所定の位置に集光され
る。このような構成により、集光位置の制御は直交する
2軸に対応した2つの位置制御信号に応じて、各ガルバ
ノメータのミラーを微小回転させることにより行われ
る。
【0004】図3は、このようなビームスキャナの1軸
分の従来の位置決め制御回路の概略構成を示す回路図で
ある。この図に示すように、ビームスキャナは、駆動回
路4と、ミラーが取り付けられた回転軸を有するガルバ
ノメータ5を備えている。駆動回路4は通常PDあるい
はPID回路方式を採用しており、位置制御信号V4
と、ガルバノメータ5から出力されるセンサ信号V6
を比較し、両者を等しくするようにガルバノメータ5へ
の駆動信号V5を負帰還制御する。
【0005】図4は駆動回路4に位置制御信号V4’を
入力した時にガルバノメータ5から出力されるセンサ信
号V6を示す波形図である。この図において、指定の移
動先に相当する電圧に達した時点から時間t0を経過
後、ガルバノメータ5の回転軸は完全に停止し安定す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年、ガルバノメータ
のレスポンス(応答特性)が高速になってきているが、
この高レスポンスのガルバノメータに上記従来の位置決
め制御回路を用いた場合は、光ビームを精度よく位置決
めできないという問題点があった。
【0007】図5は、従来の位置決め制御回路を用いた
ガルバノメータによる光ビームの移動軌跡を示し、
(A)は低レスポンスのガルバノメータによる場合、
(B)は高レスポンスのガルバノメータによる場合であ
る。この図において、符号aは位置決め開始点、符号b
は加工開始点、符号c、dは加工軌跡、符号eはセラミ
ック等上に形成された加工対象の膜状物質、例えばRu
2、Cr、Al等を差し示す。
【0008】低レスポンスのガルバノメータでは、図5
の(A)に示すように精度よく位置決めされ加工軌跡c
に異常はないが、高レスポンスのガルバノメータでは、
加工開始点bに到達した時のショックで、図5の(B)
に示すように加工軌跡dの始めに蛇行の発生が見られ、
加工結果が不具合となる。
【0009】さらに別の従来技術として、特開平4−3
14019号公報には、ガルバノメータを駆動制御する
駆動回路に位置制御信号を、ガルバノメータを滑らかに
駆動可能な、変化率が所定値以下の波形の信号に変換し
て供給する波形制御手段を備え、移動先に相当する電圧
を与えるだけで、原位置から移動先まで所定の最高速度
以内で滑らかにビームを移動させるビームスキャナが示
されている。
【0010】このビームスキャナは、PTP(Point-To
-Point)動作のみ、例えば図5に示した位置決め開始点
aから加工開始点bへの移動のみに利用される場合には
問題ないが、レーザ加工機、例えばレーザトリミング、
レーザマーキングのように、位置決めに続く加工軌跡も
重視する必要がある場合には、位置決め時のショックに
よる蛇行を抑えるため高速性(ガルバノメータの高レス
ポンス性)を犠牲にしなければならない、換言すれば加
工開始点b近傍で位置決め完了されるまで長い時間を要
するという問題点がある。
【0011】そこで本発明の目的は、上記従来技術の問
題点に鑑み、ガルバノメータを用いたビームスキャナの
位置決め制御において、ガルバノメータの高レスポンス
性を犠牲にすることなく、高速で滑らかに光ビーム位置
を移動可能とすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達示するため
に本発明は、外部から供給される位置制御信号に応じて
ガルバノメータを駆動制御する駆動回路を備えた、ビー
ムスキャナの位置決め制御回路において、前記位置制御
信号の波形をそのまま保持する差動増幅器と、前記ガル
バノメータを滑らかに駆動可能な、変化率が所定値以下
の波形の信号に変換する積分回路と、前記差動増幅回路
の出力信号と前記積分回路の出力信号とを、外部から供
給される切換信号により切り換えて前記駆動回路に入力
する切換回路と、からなる波形制御手段を含むことを特
徴とし、前記切換回路は、位置決め開始時に前記駆動回
路の入力信号が前記積分回路の出力信号となるように切
換え、前記差動増幅回路の出力信号が位置決め終了点に
相当する値に達した時刻から一定時間を経過した時刻
で、前記駆動回路の入力信号が前記差動増幅器の出力信
号となるように切換えることを特徴とする。
【0013】また、前記差動増幅回路の出力信号が位置
決め終了点に相当する値に達した時刻から一定時間を経
過した時刻は、位置決め終了に続く加工軌跡に影響しな
い移動速度に光ビームの移動速度が達した時刻であるこ
とが、加工軌跡の始めに蛇行を生じさせず、かつガルバ
ノメータの高レスポンス性を犠牲にさせない上で好まし
い。
【0014】さらには前記積分回路が変換する信号波形
の変化率は、前記ガルバノメータの応答特性に応じて変
更可能であることが好ましい。
【0015】上記構成の発明では、ガルバノメータによ
る光ビーム位置を位置決め開始点から高速移動して位置
決めする場合、光ビームは最終の位置決め位置である加
工開始点に近付くにつれて、積分回路を通した制御信号
によって滑らかな動きに抑制されるので、位置決めに続
く加工軌跡の始めに蛇行は生じない。また、加工開始点
に限りなく近付いた時点、つまり位置決めに続く加工軌
跡に悪影響しない移動速度に光ビームの移動速度が達し
た時点で積分回路を切り離すことにより、光ビーム位置
が位置決め位置に落ち着くまでに要する長い時間を待た
ずに済むので、ガルバノメータの高レスポンス性を犠牲
にすることはない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0017】図1は本発明の位置決め制御回路の一実施
形態を備えた1軸分のビームスキャナの概略構成を示す
回路図である。この図において、図3の従来技術と同一
の構成要素について同一符号を付してある。
【0018】本形態の位置決め制御回路は図1に示すよ
うに、ガルバノメータ5を駆動制御する駆動回路4の前
段に、差動増幅器1、積分回路2、切換回路3から構成
される波形制御手段を付加したものである。本例の位置
決め制御回路の構成のうち、従来技術と同等な駆動回路
4の構成および作用の説明は省略する。
【0019】図1において、差動増幅器1は、外部から
供給される位置制御信号V1のアナログ波形をそのまま
保持して出力するゲイン1のもので、オペアンプ11と
抵抗R1、R2、R3で構成されている。位置制御信号V1
の入力端は抵抗R1を介してオペアンプ11の反転入力
端に接続されている。また、オペアンプ11の非反転入
力端は抵抗R3を介して接地され、出力端は差動増幅器
1の出力端であると共に、抵抗R2を介して反転入力端
に接続されている。
【0020】積分回路2は、位置制御信号V1の波形を
ガルバノメータ5を滑らかに駆動可能な、変化率が所定
値以下の波形の信号に変換するもので、オペアンプ21
とコンデンサC1と抵抗R4、R5、R6とで構成されてい
る。この積分回路2にも位置制御信号V1の入力端は抵
抗R4を介してオペアンプ21の反転入力端に接続され
ている。また、オペアンプ21の非反転入力端は抵抗R
6を介して接地され、出力端は積分回路2の出力端であ
ると共に、並列接続された抵抗R5及びコンデンサC1
介して反転入力端に接続されている。尚、駆動回路4の
入力信号としての積分回路2の出力信号V3の波形の変
化率は抵抗R4またはコンデンサC1の設定値によって変
更可能である。したがって、積分回路2の出力信号V3
の波形の変化率は、カルバノメータ5が追従可能な所定
の最高速度以内に相当するように設定してあるが、ガル
バノメータ5のレスポンス(応答特性)が変更された
時、抵抗R4あるいはコンデンサC1の設定値を変えて、
ガルバノメータ5のレスポンス(応答特性)に適した最
高速度で滑らかに光ビーム位置を移動できるようにする
ことは実現可能である。
【0021】切換回路3は、駆動回路4の入力信号V4
を、外部から供給される切換信号V7により、差動増幅
回路1の出力信号V2または積分回路2の出力信号V3
何れかに切換えるものである。この切換回路3はリレー
の組み合わせやICスイッチを使用して構成できる。
【0022】また、上記の構成では、位置制御信号V1
として直接アナログ信号を入力しているが、D/Aコン
バータを付加してデジタル信号入力を可能にしてもよ
い。
【0023】次に、図2を参照して、図1に示した本形
態の位置決め制御回路の動作について説明する。図2は
切換回路3の切換え信号V7に応じた駆動回路4の入力
信号V4の様子を示した波形図であり、(a)は駆動回
路4への入力信号V4の波形、(b)は切換回路3への
切換信号V7の波形を示す。但し、図2の(a)に実線
で表したV4の波形は点線で表したV2、V3の波形を選
択してなるものである。
【0024】図5に示した位置決め開始点aから加工開
始点bに光ビーム位置を位置決めするために、図4に示
したV4’の波形に相当する位置制御信号V1を差動増幅
器1及び積分回路2に入力すると、それぞれ出力は図2
の(a)に点線で表したV2、V3の波形となる。積分回
路2の出力信号V3は差動増幅器1の出力信号V2に対し
て時定数C1×R4に相当した時間遅れを生じている。
【0025】外部から入力される切換信号V7は図2の
(b)に示すように、位置決め開始点aから移動直後の
時刻t1で駆動回路4の入力信号V4が積分回路2の出力
信号V3となるように切換え、差動増幅回路1の出力信
号V2が加工開始点bに相当する電圧に達した時刻t
2(t1<t2<t3)からある時間を経過した時刻t
3(t3>t2)で駆動回路4の入力信号V4が差動増幅器
1の出力信号V2となるように切換える。この時刻t1
らt3の期間において、ガルバノメータ5による光ビー
ム位置は高速にかつ滑らかに図5に示す位置決め開始点
aから加工開始点bの近傍へ移動する。そして、上記の
ように時刻t3で駆動回路4の入力信号V4を積分回路2
の出力信号V3から差動増幅器1の出力信号V2に戻すこ
とにより、積分回路2の時定数によって生じた遅れ分
(実際は加工開始点bに限りなく近付いている状態)が
瞬時に補正され、ガルバノメータ5による光ビーム位置
は時刻t2から時間t3−t2(t3−t2<t0)経過後、
精度よく加工開始点bに位置決めされる。
【0026】このようにガルバノメータによる光ビーム
位置を位置決め開始点aから高速位置決めする場合、光
ビームは最終の位置決め位置である加工開始点bに近付
くにつれて、積分回路2を通した制御信号によって滑ら
かな動きに抑制されるので、位置決めに続く加工軌跡の
始めに蛇行は生じない。また、最高速度が抑制されて加
工開始点bに限りなく近付いた時点、つまり位置決めに
続く加工軌跡に悪影響しない移動速度に光ビームの移動
速度が達した時点で積分回路2を切り離すことにより、
光ビーム位置が位置決め位置に落ち着くまでに要する長
い時間を待たずに済むので、ガルバノメータ5の高レス
ポンス性を犠牲にすることはない。
【0027】また、加工開始点bに到達後、図5(A)
の加工軌跡cのように光ビームを移動させる場合には、
その加工中の移動速度は光ビームの最高移動速度より十
分小さいため、駆動回路4の入力信号V4が差動増幅回
路1の出力信号V2になるように切換信号V7を切換え、
安定した精度のよい等速制御を可能とする。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ガルバノ
メータを駆動する駆動回路の前段に波形制御手段、すな
わち位置制御信号の波形をそのまま保持する差動増幅器
と、前記ガルバノメータを滑らかに駆動可能な、変化率
が所定値以下の波形の信号に変換する積分回路と、前記
差動増幅回路の出力信号と前記積分回路の出力信号と
を、外部から供給される切換信号により切り換えて前記
駆動回路に入力する切換回路と、を備え、特に前記切換
回路は、位置決め開始時に前記駆動回路の入力信号が前
記積分回路の出力信号となるように切換え、前記差動増
幅回路の出力信号が位置決め終了点に相当する値に達し
た時刻から一定時間を経過した時刻で、前記駆動回路の
入力信号が前記差動増幅器の出力信号となるように切換
える構成の位置決め制御回路とした。これによれば、ガ
ルバノメータによる位置決め開始点からの高速位置決め
時、位置決め終了点に到達した時のショックは積分回路
で滑らかな動きに抑制され、ある一定時間後、この積分
回路を切り離すことにより、目的の位置決め終了点に瞬
時に位置決めできる。
【0029】そのため、従来の位置決め制御回路の場
合、スキャナミラー、ガルバノメータ、サーボ調整等の
ばらつき、または高速位置決め時のショックにより、加
工始めに蛇行が発生する可能性が大きかったが、簡易な
回路構成で、この蛇行が改善され、所望の軌跡が得られ
るという効果がある。
【0030】さらに、特開平4−314019号公報の
問題点である、蛇行を抑えるために高速性を犠牲にする
ということもなく、精度のよい加工軌跡を実現できると
いう効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位置決め制御回路の一実施形態を備え
た1軸分のビームスキャナの概略構成を示す回路図であ
る。
【図2】本発明の一実施形態において切換回路の切換え
信号V7に応じた駆動回路の入力信号V4の様子を示した
波形図である。
【図3】ビームスキャナの1軸分の従来の位置決め制御
回路の概略構成を示す回路図である。
【図4】図3に示した駆動回路に位置制御信号V4’を
入力した時にガルバノメータから出力されるセンサ信号
6を示す波形図である。
【図5】従来の位置決め制御回路を用いたガルバノメー
タによる光ビームの移動軌跡を示す図である。
【符号の説明】
1 差動増幅回路 2 積分回路 3 切換回路 4 駆動回路 5 ガルバノメータ 11、21 オペアンプ V1 位置制御信号 V2、V3 出力信号 V4 入力信号 V5 駆動信号 V6 センサ信号 V7 切換信号 R1〜R6 抵抗 C1 コンデンサ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から供給される位置制御信号に応じ
    てガルバノメータを駆動制御する駆動回路を備えた、レ
    ーザ加工機用二次元ビームスキャナの位置決め制御回路
    において、 前記位置制御信号の波形をそのまま保持する差動増幅器
    と、 前記ガルバノメータを滑らかに駆動可能な、変化率が所
    定値以下の波形の信号に変換する積分回路と、 前記差動増幅回路の出力信号と前記積分回路の出力信号
    とを、外部から供給される切換信号により切り換えて前
    記駆動回路に入力する切換回路と、からなる波形制御手
    段を含むことを特徴とする位置決め制御回路。
  2. 【請求項2】 前記切換回路は、位置決め開始時に前記
    駆動回路の入力信号が前記積分回路の出力信号となるよ
    うに切換え、前記差動増幅回路の出力信号が位置決め終
    了点に相当する値に達した時刻から一定時間を経過した
    時刻で、前記駆動回路の入力信号が前記差動増幅器の出
    力信号となるように切換えることを特徴とする請求項1
    記載の位置決め制御回路。
  3. 【請求項3】 前記差動増幅回路の出力信号が位置決め
    終了点に相当する値に達した時刻から一定時間を経過し
    た時刻は、位置決め終了に続く加工軌跡に悪影響しない
    移動速度に光ビームの移動速度が達した時刻であること
    を特徴とする請求項2記載の位置決め制御回路。
  4. 【請求項4】 前記積分回路が変換する信号波形の変化
    率は、前記ガルバノメータの応答特性に応じて変更可能
    であることを特徴とする請求項2記載の位置決め制御回
    路。
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