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JP2801479B2 - 補綴材料の製造方法 - Google Patents
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JP2801479B2 - 補綴材料の製造方法 - Google Patents

補綴材料の製造方法

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JP2801479B2
JP2801479B2 JP4271948A JP27194892A JP2801479B2 JP 2801479 B2 JP2801479 B2 JP 2801479B2 JP 4271948 A JP4271948 A JP 4271948A JP 27194892 A JP27194892 A JP 27194892A JP 2801479 B2 JP2801479 B2 JP 2801479B2
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勝己 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歯科用補綴材料を特定
濃度の亜硫酸塩が存在する水溶液中で製造する新規な補
綴材料の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、歯科分野において、義歯、義歯
床、義歯床用裏装材、補修用即時重合レジン、歯冠用硬
質レジン等の補修材料は、一般にポリメチルメタクリレ
ート(以下、PMMAと略す)、ポリエチルメタクリレ
ート(以下、PEMAと略す)、メチルメタクリレート
とエチルメタクリレートの共重合体{以下、P(MMA
−EMA)と略す}等のアクリル系樹脂、無定形シリ
カ、石英、バリウムガラス等の無機フィラー、あるいは
アクリル系樹脂と無機フィラーの混合物と、メチルメタ
アクリレート、エチルメタアクリレート、イソブチルメ
タクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、
トリエチレングリコールジメタクリレート、ウレタンジ
メタクリレート等のアクリル系単量体を混合して粘稠な
ペースト状にし、ラジカル重合開始剤により硬化させて
製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような粘稠物をラジカル重合開始剤で重合する場合、空
気中の酸素により粘稠物表面のアクリル単量体の重合が
阻害され、硬化体表面に柔らかい層ができるという欠点
がある。
【0004】上記問題点を解決するためにいくつかの方
法が用いられている。例えば、該粘稠物を水溶液または
お湯につけて硬化させる方法がその代表的な例である。
この方法は簡単に空気との遮断ができ、更にお湯を使用
することにより、ラジカル重合が促進されるという特徴
があり、従来より歯科業界では広く利用されている。し
かしながら軟質層の減少が充分でないという問題があ
り、この問題点を解決するために該水溶液に炭酸ガスを
溶解させる方法が提案されている(特開昭63−291
2)。この方法により軟質層はかなり減少するが完全で
はなく、まだ充分に満足できない状態である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、簡便さを
損なわずに上記問題点を解決するために鋭意研究を行っ
てきた。その結果、水溶液中に亜硫酸塩を溶解しその溶
液中で重合性補綴物を硬化させると、軟質層がほとんど
なくなることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち本発明は(A)アクリル系樹脂及
び/または無機フィラ−、(B)アクリレート系単量
体、並びに(C)ラジカル重合開始剤よりなる混合物を
水溶液中でラジカル重合させて補綴材料を製造するに際
し、該水溶液として0.0001〜0.1モル%の亜硫
酸塩水溶液を用いることを特徴とする補綴材料の製造方
法である。
【0007】本発明で好適に用いられるアクリル系樹脂
及び無機フィラーは特に限定されず、歯科用補綴材料と
して公知のものが使用できる。特に好適なものを具体的
に例示すると、アクリル系樹脂としては、PMMA、P
EMA、P(MMA−EMA)、ポリブチルメタクリレ
ート、ポリヒドロキシエチルメタクリレート、メチルメ
タクリレートとエチレングリコールジメタクリレートの
共重合体等である。
【0008】また、無機フィラーとしては、無定形シリ
カ、石英、シリカ−チタニア化合物、シリカ−ジルコニ
ア化合物、酸化チタン、ケイ酸ガラス、ヒドロキシアパ
タイト、バリウムガラス、硫酸バリウム、アルミナ、ジ
ルコニア等が好適に使用できる。
【0009】さらに、本発明で使用するアクリル系単量
体は歯科用の補綴材料の原料として公知のものを特に限
定されず使用できる。
【0010】特に好適に使用されるものを例示すれば、
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレ
ート、n−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル
(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレー
ト、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘ
キシル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アク
リレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、グ
リシジル(メタ)アクリレート、メトキシジエチレング
リコール(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、1,4ブタンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、1,6ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、
ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,
10デカンジオールジ(メタ)アクリレート、ビスフェ
ノール−Aジ(メタ)アクリレート、2,2−ビス〔4
−(3−メタクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロポ
キシ)フェニル〕プロパン(以下、Bis−GMAと略
す)、トリメチロールプロパン(メタ)アクリレート、
ジ(メタクリロキシエチル)トリメチルヘキサメチレン
ジウレタン、メタクリロキシエチルプロピオネート、メ
タクリロキシエチルイソブチレート等が挙げられ、これ
らは通常複数組み合わせて用いられる。
【0011】上記(A)アクリル系樹脂及び/または無
機フィラーと(B)アクリレート系単量体の組成割合は
特に限定されず、用途に応じ且つ使用し易い適度な粘度
になるように組成比を決める。従って、例えば一般の歯
冠用硬質レジンではアクリル系樹脂を含まず無機フィラ
ーとアクリレート系単量体からなり、義歯床用裏装材で
はアクリル系樹脂及びアクリレート系単量体からなり必
要に応じて無機フィラーを微量〜相当量含有させる。
【0012】(A)成分と(B)成分は、一般に(A)
100重量部に対して、(B)10〜200重量部の範
囲で使用される。また、包装形態も特に限定されず、
(A)と(B)を使用時に混合する形態、(A)と
(B)を予め混合し二つに分けたペースト/ペーストタ
イプ、或は光重合開始剤を用いたワンペーストタイプな
ど任意の包装形態が採用できる。。
【0013】本発明で使用するラジカル重合開始剤も特
に限定されず公知のものが使用できる。代表的なものを
例示すると過酸化物とアミンまたはその塩の組合せによ
る常温重合開始剤あるいは光増感剤による光重合開始剤
が好適に用いられる。
【0014】常温重合開始剤の過酸化物としては、ジベ
ンゾイルパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイル
パーオキサイド、ジラウロイルパーオキサイド等が挙げ
られる。また、アミンとしては、アミンがアリール基に
結合した第2級または第3級アミンなどが硬化の加速性
の点で好ましく用いられる。例えばN,N−ジメチルア
ニリン、N,N−ジメチル−p−トルイジン、ジエタノ
ール−p−トルイジン等が好ましい例として挙げること
ができる。これらのアミンは塩酸、酢酸、リン酸、有機
酸などと塩を形成していてもよい。これらの過酸化物及
びアミンまたはその塩の添加量は、全モノマー量に対し
て各々0.05〜5重量%、更に好ましくは0.1〜2
重量%であることが好適である。
【0015】光重合開始剤としては種々の光増感剤が使
用できる。光増感剤としては既知のどの様なものも用い
得るが、ジアセチル、アセチルベンゾイル、ベンジル、
カンファーキノン、9,10−フェナンスレンキノン、
アセナフテンキノン等のα−ジケトン;ベンゾインメチ
ルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインプ
ロピルエーテル等のベンゾインアルキルエーテル;2,
4−ジエトキシチオキサンソン、メチルチオキサンソン
等のチオキサンソン化合物;ベンゾフェノン、ジメチル
アミノベンゾフェノン、メトキシベンゾフェノン等のベ
ンゾフェノン系化合物が好適に使用される。
【0016】また、光硬化を行う場合には光増感剤と同
時に硬化促進剤を添加することができる。硬化促進剤と
してはジメチルパラトルイジン、N,N−ジメチルベン
ジルアミン、N−メチルジブチルアミン、p−ジメチル
アミノ安息香酸エチル、ジメチルアミノエチルメタクリ
レート等のアミン化合物;ジメチルフォスファイト、ジ
オクチルフォスファイト等のフォスファイト化合物;ナ
フテン酸コバルトなどのコバルト系化合物;バルビツー
ル酸系化合物等が好適に使用される。これらの光増感剤
及び硬化促進剤の添加量は全モノマー量に対して各々
0.05〜5重量%、更に好ましくは0.1〜2重量%
であることが好適である。
【0017】光硬化の場合は、高圧、中圧、低圧水銀灯
による紫外線、ハロゲンランプ、キセノンランプ等によ
る可視光線を照射することにより硬化させることができ
る。本発明の最大の特徴は、前記アクリル系樹脂及び/
または無機フィラー、アクリル系単量体、並びにラジカ
ル重合開始剤よりなる混合物を水溶液中でラジカル重合
させて補綴材料を製造する際に使用する水溶液の組成に
ある。
【0018】すなわち、本発明で使用する上記水溶液は
亜硫酸塩濃度が0.0001モル%以上存在する溶液で
あることが必要である。該亜硫酸塩が補綴材料を製造す
る際のアクリル系単量体のラジカル重合にどの様な作用
で関与しているか、現在なお充分に解明されていない。
しかし、亜硫酸塩が還元剤であることより、空気中から
供給される水中の酸素をトラップして、ラジカル重合阻
害を防御していると思われるが、非常に希薄溶液におい
ても顕著な軟質層の減少が認められることより、それ以
外になんらかの重合促進作用を果たしているものと予想
される。
【0019】本発明における該亜硫酸塩水溶液を得る方
法は特に限定されず如何なる手段を採用してもよい。
【0020】上記亜硫酸塩としては亜硫酸塩、亜硫酸水
素塩、ピロ亜硫酸塩等で水に溶解性のあるものが制限な
く使用できる。具体的に例示すれば、亜硫酸アンモニウ
ム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸セシウ
ム、亜硫酸水素アンモニウム、亜硫酸水素ナトリウム、
亜硫酸水素カリウム、亜硫酸水素セシウム、亜硫酸水素
カルシウム、ピロ亜硫酸アンモニウム、ピロ亜硫酸ナト
リウム、ピロ亜硫酸カリウム、ピロ亜硫酸セシウム等が
挙げられる。
【0021】亜硫酸塩の添加量は、水中に0.0001
〜0.1モル%、更に好ましくは0.0005〜0.0
5モル%の濃度となる量が好適である。0.0001モ
ル%より少ないと、軟質層の低減が十分でなく、0.1
モル%より多いと後の洗浄、廃液の処理が大変になる等
の問題点が生じる。
【0022】本発明に使用する亜硫酸塩水溶液の温度は
ラジカル重合を阻害しない30℃以上が望ましい。ま
た、重合前の粘稠ペーストの亜硫酸塩水溶液への浸漬時
間は水温によって異なるが、1分以上が好適である。
【0023】上記亜硫酸塩水溶液には影響を与えない範
囲で、他の成分を制限なく添加することができる。例え
ば、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリ
ウム、塩化ナトリウム、砂糖、炭酸アンモニウム、アル
ギン酸ナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ポリ
エチレングリコール、ポリビニルアルコール等が挙げら
れる。
【0024】
【発明の効果】本発明で得られる補綴材料は、アクリル
系単量体の重合阻害のために生じる表面の軟質層がほと
んどなくなり、補綴材料としての完全に満足できるもの
になる。しかも、従来の簡便な方法をそのまま踏襲する
ことができるため、本発明の歯科界に於ける寄与は計り
知れないものといえる。
【0025】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。尚、実施例中に示した軟質層の測定方法には次の
通りである。
【0026】15×15×1.5mmのテフロンモール
ドに硬化前の粘稠ペーストを填入し、亜硫酸塩水溶液中
で硬化させる。その硬化体の厚さをマイクロメーターで
測定後、メタノール溶液に浸漬した後スパチュラで軟質
層を除去する。その時の厚さと初期の厚さとの差を軟質
層の厚さとする。 実施例1〜8、比較例1〜3 表1に示すアクリレート樹脂組成物とアクリレート単量
体組成物を重量比で1.6対1の割合で採取、約30秒
間練和し、テフロンモールドに填入する。練和開始2分
後に37℃湿度100%中に5分保持する。その後、表
2に示す各種亜硫酸塩水溶液200mlに3分間浸漬後
軟質層の測定を行った。結果を表2に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】実施例9、比較例4,5 表3に示すアクリレート樹脂組成物とアクリレート単量
体組成物を重量比で1.8対1の割合で採取、練和し、
テフロンモールドに填入した。練和開始2分後に37℃
湿度100%中に5分保持する。その後、0.003モ
ル%亜硫酸ナトリウム水溶液200ml(60℃)に3
分間浸漬後軟質層の測定を行った。その結果、軟質層は
0μmであった。比較として、水中(60℃)で硬化さ
せた場合の軟質層は23μm、空気中で硬化させた場合
は157μmであった。
【0030】
【表3】
【0031】実施例10、比較例6 表4に示す無機フィラー、アクリル系単量体、及びラジ
カル重合開始剤よりなるペーストAと、無機フィラー、
アクリル系単量体、及び硬化促進剤よりなるペーストB
を同量採取、混合し、実施例9と同様な方法で硬化させ
たところ、軟質層は0μmであった。比較として水中で
硬化させたときは18μmであった。
【0032】
【表4】
【0033】実施例11、比較例7 アクリル系樹脂、無機フィラー、アクリレート単量体、
及び光重合開始剤よりなる表5の光硬化型ペーストをテ
フロンモールドに填入し、光照射器α−ライト((株)
モリタ製作所製)で光照射を5分間行った後、0.00
3モル%の亜硫酸ナトリウム、0.005モル%の硫酸
ナトリウム水溶液200ml(50℃)に3分間浸漬
し、軟質層の測定を行った。その結果、軟質層は0μm
であった。一方、水中(50℃)で硬化させたときの軟
質層は35μmであった。
【0034】
【表5】
【0035】実施例12、比較例8 実施例11においてペーストを0.002モル%の亜硫
酸カリウム水溶液200ml(40℃)に浸漬したの
ち、5分間光照射したところ軟質層は0μmであった。
一方、水中で光照射したときの軟質層は24μmであっ
た。
【0036】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 6/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)アクリル系樹脂及び/または無機フ
    ィラ−、(B)アクリレート系単量体、並びに(C)ラ
    ジカル重合開始剤よりなる混合物を水溶液中でラジカル
    重合させて補綴材料を製造するに際し、該水溶液として
    0.0001〜0.1モル%の亜硫酸塩水溶液を用いる
    ことを特徴とする補綴材料の製造方法。
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SE510753C2 (sv) * 1997-08-05 1999-06-21 Probi Ab Användning av en stam av Lactobacillus för tillverkning av ett läkemedel för reduktion av fibrinogenhalten i blod

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