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JP2801491B2 - エピポリチオジオキソピペラジン誘導体およびその製造法 - Google Patents
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JP2801491B2 - エピポリチオジオキソピペラジン誘導体およびその製造法 - Google Patents

エピポリチオジオキソピペラジン誘導体およびその製造法

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JP2801491B2
JP2801491B2 JP5010579A JP1057993A JP2801491B2 JP 2801491 B2 JP2801491 B2 JP 2801491B2 JP 5010579 A JP5010579 A JP 5010579A JP 1057993 A JP1057993 A JP 1057993A JP 2801491 B2 JP2801491 B2 JP 2801491B2
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epipolythiodioxopiperazine
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエピポリチオジオキソピ
ペラジン誘導体及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】本発
明は、優れた細胞増殖抑制作用を有するエピポリジオキ
ソピペラジン誘導体を提供することを目的とする。ま
た、本発明は、当該エピポリジオキソピペラジン誘導体
の発酵的製造方法を提供することを目的とする。なおま
た、本発明は、当該エピポリチオジオキソピペラジン誘
導体を有効成分とする細胞増殖抑制剤を提供することを
目的とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは新規な抗腫
瘍活性物質の探索を目的として、海洋に棲息する種々の
微生物を採取し、その代謝産物を探索したところ、レプ
トスフェリア(Leptosphaeria)属やセスキシリウム(S
esquicillium)属に属する微生物の培養物中に、強力な
細胞増殖抑制作用を有する物質が産生されていることを
見出した。本発明者らはこの細胞増殖抑制物質を詳細に
検討した結果、エピポリチオジオキソピペラジン骨格を
有する一連の化合物であることを確認すると共に、それ
らの単離、精製に成功した。
【0004】本発明の目的物質であるこれらエピポリチ
オキソピペラジン誘導体(以下、OUPS−80Tと総
称する。)は、次の一般式(I)で表される:
【化4】 (式中、R1およびR2は同一または異なって低級アルキ
ルまたはヒドロキシ置換低級アルキルであり、R3は式
(a)
【化5】 または式(b)
【化6】 であり、R4およびR5は同一または異なって低級アルキ
ルまたはヒドロキシ置換低級アルキルであり、mおよび
nは同一または異なって2〜4の整数である)。上記記
号が示す「低級アルキル」または「ヒドロキシ置換低級
アルキル」の低級アルキル部分は、メチル、エチル、プ
ロピル、ブチルなどであってよい。一般式(I)には、
公知の物質も含まれており、R3が(a)であり、かつ
1=R2=R4=R5=CH3である場合のm=n=2の
化合物、R3が(a)であり、R1=CH2OHであり、
かつR2=R4=R5=CH3である場合のm=n=2の化
合物、R3が(a)であり、R1=CH2OHであり、か
つR2=R4=R5=CH3である場合のm=2、n=3の
化合物およびR3が(a)であり、R1=R4=CH2OH
であり、かつR2=R5=CH3である場合のm=n=4
の化合物は、それぞれバーティシリン(Verticillin)
A、バーティシリンB、バーティシリンCおよびケトラ
シン(Chetracin)Aとして知られている(斎藤孝男
ら、ケミカル・アンド・ファーマシューティカル・ビュ
レタン(Chem.Pharm.Bull.,36(6)1942〜1956(198
8)))。これらを除く物質はいずれも新規物質と考えら
れ、その代表例は第1表に示すとおりである。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【0005】本発明目的物質OUPS−80Tを製造す
るには、海洋に生息する微生物であるレプトスフェリア
属またはセスキシリウム属に属するOUPS−80T生
産菌を培養し、その培養物から当該物質を採取すればよ
い。ここでOUPS−80Tの製造に使用されるレプト
スフェリア属微生物の一例としては、和歌山県田辺湾沿
岸で採集した海藻ヨレモクから分離された真菌であるレ
プトスフェリア・エスピー(Leptosphaeria sp.)OU
PS−80があり、これは工業技術院微生物工業技術研
究所に微工研菌寄第12905号(FERM P−12
905)として寄託されている。また、セスキシリウム
属微生物の一例としては、大阪湾沿岸で採集したモエギ
イソギンチャクから分離された真菌であるセスキシリウ
ム・カンデラブラム(Sesquicillium canderabrum (Bono
rd.) W. Gams)OUPS−100が挙げられ、これは工
業技術院微生物工業技術研究所に微工研菌寄第1320
1号(FERM P−13201)として寄託されてい
る。
【0006】上記したレプトスフェリア・エスピーOU
PS−80の菌学的性質は以下のとおりである。 (a)培養物 (1)各培地における生育状態 ツアペック寒天培地 ツアペック寒天培地上での生育は5℃ではまったく起こ
らず、30℃では7日間でコロニーの直径が約2cmに
達する。性状は白い綿状である。14日間の培養でコロ
ニーの直径は3.5〜4cmに達し、表面は白い綿状で
あるが、内部は黄緑色を呈する。裏面は中心部は黒色、
中間部は灰色、円周部は黄色となる。 ポテト・ショ糖寒天培地 ポテト・ショ糖寒天培地上での生育は5℃ではまったく
起こらない。30℃では7日間でコロニーの直径が3.
5〜4cmに達する。性状は周辺部は白い綿状で、他の
部分は灰色を呈している。15日間の培養ではコロニー
の直径は6.5cmに達し、表面は白い綿状を呈し、内
部は黒緑色となる。コロニーの裏面は周辺部は白色、中
心部は黒色である。黒緑色の部分に偽子のう殻の形成が
認められる。 マルトエキストラクト寒天培地 マルトエキストラクト寒天培地上での生育は5℃ではま
ったく起こらない。30℃では7日間でコロニーの直径
が2.4〜2.6cmに達する。性状は白い綿状であ
る。コロニーの裏面はポテト・ショ糖寒天培地上のコロ
ニーと同様、周辺部は白色、中心部は黒色を呈する。1
5日間の培養でコロニーの直径は5cmに達し、それに
ともなって全体が湿った状態となる。 ブドウ糖・ペプトン・酵母エキス・海水寒天培地 ブドウ糖・ペプトン・酵母エキス・海水寒天培地上での
生育は5℃ではまったく起こらない。30℃では3日間
でコロニーの直径が1cmに達し、白い綿状で中心部が
盛り上がった状態で生育する。コロニーの裏面は黄橙色
を呈する。15日間の培養でコロニーの直径は4.5c
mに達し、裏面は全体が黄土色を呈し、中心部より放射
状に黒いすじ状の皺を生じる。また、偽子のう殻が形成
され、子のうと子のう胞子が多く認められる。
【0007】(2)生理的、生態的性質 最適生育条件 pH 6〜7.5 温度 27〜30℃ 生育の範囲 pH 4〜8.5 温度 20〜40℃ その他の顕著な特徴 ブドウ糖・ペプトン・酵母エキス・海水寒天培地での培
養により、OUPS−80Tを培地中に生産する。 (3)顕微鏡的所見 偽子のう殻:孔口は著しくない。埋没性、偏球形で大き
さは120〜150×200〜300μmである。 殻壁:偽柔組織状の厚膜で、褐色を呈する。 子のう:多数認められ、こん棒形〜円筒形で、ときに屈
曲している。偽側糸はひも状で、無色である。 子のう胞子:紡錘形で、大きさは20〜22×4μm
で、黄褐色〜淡褐色を呈する。
【0008】上記菌学的性質を、エー・ムンク、ダンス
ク・ボタニ・アーク(Dansk Botan.Ark.)、(1957
年)、アール・ダブリュー・ジー・デニス、ブリティッ
シュ・アスコマイセテス(British Ascomycetes)(196
8年)、および椿 啓介ら、菌類図鑑(上)(1978年)
に照合し、その菌種を検索したところ、本菌株はレプト
スフェリア属に属するものと判断された。本菌株はレプ
トスフェリア・ノドラムに類似するが、レプトスフェリ
ア・ノドラムでは偽子のう殻が球形であるのに対し、本
菌株では偏球形である点が異なる。さらに、レプトスフ
ェリア・ノドラムではフィアロ型分生子を分生子殻中に
形成するが、本菌株ではそれを認めない。以上の結果か
ら、本菌株はレプトスフェリア属に属する新菌種と同定
してレプトスフェリア・エスピーOUPS−80と命名
した。
【0009】一方、セスキシリウム・カンデラブラムO
UPS−100については、ポテト・ショ糖寒天培地、
マルトエキストラクト寒天培地およびツァペック寒天培
地における生育状態、最適生育温度、最適生育pH範囲
および顕微鏡下における観察結果を検討し、その菌学的
性質をケイ・エッチ・ドムシュら、コンペンディウム・
オブ・ソイル・ファンギ(Compendium of Soil Fungi)
(1980年)、奥田徹ら、トランス・マイコル・ソサ
・ジャパン(Trans. mycol. Soc. Japan.)(1977
年)、椿 啓介ら、「菌類図鑑(下)」(1978年)
に照合し、本菌株を公知のセスキシリウム・カンデラブ
ラムと同定した。
【0010】OUPS−80T生産菌の培養に用いられ
る培地としては、当該菌が利用し得る栄養源を含むもの
であれば液状でも固状でもよいが、大量のOUPS−8
0Tを得るためには液体培地を用いるのが好ましい。こ
の培地には、当該菌が同化し得る炭素源、消化し得る窒
素源および無機物が適宜配合される。炭素源としては、
ブドウ糖、ショ糖、麦芽糖、乳糖、デンプなどが、窒素
源としては、酵母エキス、肉エキス、ペプトン、ポリペ
プトン、マルトエキストラクト、硝酸ナトリウムなどが
用いられる。培地は通常人工海水を用いて調整するの
で、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム
などの塩類が培地に含まれる。初発pHは約7.5の条
件が、また、培養温度は25〜30℃の範囲が適当であ
る。
【0011】OUPS−80T生産菌は静止した物体に
付着して増殖する性質があるので静置培養が望ましく、
また、当該菌が付着するような物体、例えばアルミ箔を
液体培地中に入れておくと増殖が促進される。培養期間
は一定しないが、生産さるべきOUPS−80Tの濃度
が最大となるまで培養するのが望ましい。これに要する
日数は、液体培地を用いる静置培養の場合、通常3〜4
週間が適当である。
【0012】得られた培養液は遠心分離または濾過など
の手段により、菌体と培養液とに分離される。この両者
は共に細胞増殖抑制作用を示すが、OUPS−80Tは
菌体により多く含まれている。集められた菌体からOU
PS−80Tを抽出するには、水と混和する有機溶媒、
例えばメタノール、エタノールなどの低級アルコール
類、アセトン、メチルエチルケトンなどを使用すればよ
い。また、水と混和しない有機溶媒、例えばクロロホル
ム、塩化メチレン、酢酸エチルなどを使用してもよい。
このようにして得られた抽出液から減圧下に溶媒を留去
すれば、OUPS−80Tを含む粗抽出物を得ることが
できる。
【0013】この粗抽出物からOUPS−80Tを単
離、精製するには、通常の脂溶性低分子物質の単離、精
製手段を適用することができる。すなわち、セファデッ
クスLH−20(ファルマシア社、商標)などを用いるゲ
ル濾過型クロマトグラフィー、シリカゲルなどの吸着剤
を用いる吸着クロマトグラフィー、シリカゲルなどの順
相系担体を用いる高速液体クロマトグラフィーなどを単
独または組み合わせて実施すればよい。セファデックス
LH−20を用いる場合は、一般に極性有機溶媒と非極
性有機溶媒との組み合わせ、例えばメタノールとクロロ
ホルムまたは塩化メチレンなどの混合溶媒により溶出さ
れる。シリカゲルを用いる吸着クロマトグラフィーを使
用する場合は、ヘキサンとクロロホルムまたは塩化メチ
レンなどの混合溶媒を溶出溶媒とするのが適している。
シリカゲルを担体とする高速液体クロマトグラフィーの
場合には、塩化メチレンとベンゼンまたはメタノールの
混合溶媒あるいは塩化メチレン単独を溶出溶媒として用
いる。このような精製手段を適用することにより、前記
の第1表にしめされるOUPS−80Tの1種またはそ
れ以上が単離される。なお、化合物T−1とT−2は、
それらの物理化学的性質に鑑み、立体異性体であると考
えられる。
【0014】本発明で得られるOUPS−80Tは、一
般に細胞増殖抑制作用を発揮する。例えば後記試験例か
ら明らかなように、マウスやヒトの各種悪性腫瘍細胞に
対して顕著な増殖抑制作用を示す。従って、OUPS−
80Tは白血病抑制剤や抗腫瘍剤として有用である。
【0015】実施例 以下、この発明を実施例および試験例により説明する
が、これらは本発明を制限するものと理解されてはなら
ない。なお、%とあるのは特記しない限り重量%を意味
する。 実施例1 OUPS−80Tの生産(レプトスフェリア・エスピー
を使用):ー ブドウ糖2%、ポリペプトン1%、酵母エキス0.5%
を含む人工海水培地(pH7.5)700mlを、予め内
部に約1〜2cm幅のアルミ箔をS字状に置いた200
mlの三角フラスコに70mlずつ分注した。滅菌後、
これらにレプトスフェリア・エスピーOUPS−80
(微工研寄第12905号)を1白金耳量接種し、27℃
で6日間静置培養した。次に同じ培地10リットルを、
同様にアルミ箔をS字状に置いた200mlの三角フラ
スコに70mlずつ分注し、滅菌後上記の種菌を加え、
27℃で約4週間静置培養を行った。培養後、培養液よ
り菌体を濾取し、これにメタノール5リットルを加え、
撹拌後一夜放置し、濾過して抽出液を得た。減圧下にメ
タノールを留去してメタノールエキス25gを得、これ
にヘキサンを加えてヘキサン可溶部を除き、残渣にメタ
ノール/塩化メチレン(1:1)の混合溶媒を加えて、混
合溶媒可溶部と混合溶媒不溶部に分別した。混合溶媒可
溶部から減圧下に溶媒を留去して、細胞毒性を示す油状
物質10.2gを得た。得られた油状物質はセファデッ
クスLH−20を用いたゲル濾過型クロマトグラフィー
に付し、メタノール/塩化メチレン(1:1)の混合溶媒
で溶出を行うことにより、細胞毒性を示す画分4gを得
た。この画分をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
付し、ヘキサン、次いでヘキサン/塩化メチレン(8:
2)の混合溶媒で溶出を行って不純物を除去した後、ヘ
キサン/塩化メチレン(6:4)の混合溶媒で溶出を行う
ことにより、T−1を含む画分1、T−2およびT−1
1を含む画分2、T−3、T−4およびT−12を含む
画分3ならびにT−5、T−6およびT−13を含む画
分4を得、次にヘキサン/塩化メチレン(4:6)の混合
溶媒で溶出を行うことにより、T−7およびT−8を含
む画分5、さらに塩化メチレンを溶出溶媒とした溶出に
より、T−9を含む画分6およびT−10を含む画分7
を得た。各画分はシリカゲル(ナカライテスク社、CO
SMOSIL 10SL)を用いる順相系の高速液体ク
ロマトグラフィーに付された。画分1〜7は展開溶媒と
して塩化メチレンを用いた結果、画分1からT−1(3
mg)、画分2からT−2(7mg)およびT−11(5
mg)、画分3からT−3(4mg)、T−4(5mg)
およびT−12(3mg)ならびに画分4からT−5
(24mg)、T−6(4mg)およびT−13(3mg)
が単一物質として得られた。また、画分5〜7の場合
は、展開溶媒としてメタノール/塩化メチレン(1:9
9)の混合溶媒を用い、画分5からT−7(3mg)およ
びT−8(40mg)、画分6からT−9(14mg)なら
びに画分7からT−10(4mg)を単一物質として得
た。
【0016】実施例2 OUPS−80Tの生産(セスキシリウム・カンデラブ
ラムを使用):ー ブドウ糖2%、ポリペプトン1%、酵母エキス0.5%
を含む人工海水培地(pH7.5)700mlを、予め内
部に約1〜2cm幅のアルミ箔をS字状に置いた200
mlの三角フラスコに70mlずつ分注した。滅菌後、
これらにセスキシリウム・カンデラブラムOUPS−1
00(微工研寄第13201号)を1白金耳量接種し、
27℃で6日間静置培養した。次に同じ培地20リット
ルを、同様にアルミ箔をS字状に置いた200mlの三
角フラスコに70mlずつ分注し、滅菌後上記の種菌を
加え、27℃で約4週間静置培養を行った。培養後、培
養液より菌体を濾取し、これにメタノール10リットル
を加え、撹拌後一夜放置し、濾過して抽出液を得た。減
圧下にメタノールを留去してメタノールエキス128g
を得、これにヘキサンを加えてヘキサン可溶部を除き、
残渣にメタノール/塩化メチレン(1:1)の混合溶媒を
加えて、混合溶媒可溶部と混合溶媒不溶部に分別した。
混合溶媒可溶部から減圧下に溶媒を留去して、細胞毒性
を示す油状物質13.7gを得た。得られた油状物質は
セファデックスLH−20を用いたゲル濾過型クロマト
グラフィーに付し、メタノール/塩化メチレン(1:1)
の混合溶媒で溶出を行うことにより、細胞毒性を示す画
分0.8gを得た。この画分をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーに付し、ヘキサン、次いでヘキサン/塩化
メチレン(8:2)の混合溶媒で溶出を行って不純物を除
去した後、ヘキサン/塩化メチレン(4:6)の混合溶媒
で溶出を行うことにより、T−14およびT−15を含
む画分1を得、次いでヘキサン/塩化メチレン(2:8)
の混合溶媒で溶出を行うことにより、T−16を含む画
分2を得た。各画分はシリカゲル(ナカライテスク社、
COSMOSIL 10SL)を用いる順相系の高速液
体クロマトグラフィーに付された。画分1の場合は展開
溶媒としてベンゼン/塩化メチレン(1:9)を用いた結
果、T−14(8.6mg)およびT−15(11.9
mg)を単一物質として得た。また、画分2の場合は展
開溶媒としてアセトン/塩化メチレン(3:97)を用い
た結果、T−16(5.3mg)を単一物質として得た。
【0017】試験例1 OUPS−80Tの細胞増殖抑制(試験管内におけるP
388マウス白血病細胞増殖抑制作用):ー 化合物T−1〜14を終濃度0.001、0.01およ
び0.1μg/mlになるように添加した10%FBS
含有イーグルMEM培地を入れたプラスチックプレート
にP388マウス白血病細胞を10×104個/mlに
なるように播き、37℃で72時間、5%炭酸ガス培養
器中で培養する。培養終了後、培養液中の細胞を血球計
算盤を用いて計算し、50%有効量(ED50)を算出し
た。その成績を第2表に示す。
【表9】
【0018】試験例2 OUPS−80Tの細胞増殖抑制(試験管内におけるマ
ウスおよびヒト腫瘍細胞増殖抑制作用) 各種の腫瘍細胞を2〜10×104個/mlになるよう
にそれぞれの細胞に適した培地を入れたプラスチックプ
レートに播き、37℃で24時間、5%炭酸ガス培養器
中で培養する。次いで、培養液で希釈した化合物T−5
またはT−9を終濃度0.01、0.03、0.1、
0.3および1.0μg/mlになるように添加し、3
7℃で48〜72時間、5%炭酸ガス培養器中で培養す
る。培養終了後、細胞をトリプシン消化によりプレート
よりはがし、血球計算盤を用いて細胞数を計測し、50
%増殖抑制濃度(IC50)を算出した。その成績を第3表
に示す。
【表10】
【0019】試験例3 OUPS−80Tの胆癌マウスにおける延命効果:ー マウス肉腫サルコーマ(Sarcoma)180 106個/マウ
スをICR系マウスの腹腔内に移植し、その24時間後
に化合物T−5またはT−9を0.25、0.5および
1.0mg/kg、5−FU(陽性対照)10mg/kg
あるいは10%DMSO含有生理食塩水(陰性対照)を腹
腔内に単回投与し、胆癌マウスの死亡に至るまでの日数
より平均生存日数を算出して陰性対照と比較した。その
結果を第4表に示す。
【表11】
【0020】さらに、マウス肉腫サルコーマ(Sarcoma)
180の移植の翌日から化合物T−5の0.01、0.
03および1.0mg/kg/日を9日間連続腹腔内投
与して得た結果を第5表に示す。
【表12】
【0021】試験例4 OUPS−80Tの胆癌マウスにおける腫瘍細胞増殖抑
制作用:ー マウス肉腫サルコーマ(Sarcoma)180 5×104個/
マウスをICR系マウスの背部皮内に移植し、その翌日
から4日に1回の割合で、化合物T−5の0.25、
0.5および1.0mg/kgを腫瘍細胞移植部近傍の
皮下または静脈内に投与し、腫瘍の長径と短径の測定値
から推定腫瘍重量を算出した。さらに、実験最終日(移
植後18日または19日後)に腫瘍を摘出し、その湿重
量を秤量した。なお、陽性対照として、5−FUの10
mg/kgを、陰性対照として10%DMSO含有生理
食塩液を用いた。その結果を第6表および第7表に示
す。
【表13】
【表14】
【0022】発明の効果 前記試験例からも明らかなように、本発明目的物質OU
PS−80Tは、一般に顕著な細胞増殖抑制作用を示
す。従って、白血病細胞やその他の各種悪性腫瘍細胞に
対する増殖抑制剤として有用である。たとえば、OUP
S−80Tは抗腫瘍剤として皮膚癌には局所適用、その
他の癌には静脈内適用可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村橋 豊 大阪府堺市堀上町282−4 (72)発明者 北川 知津子 奈良県奈良市学園朝日元町2−529−3 エクセルハイツB104 (72)発明者 岩木 秀夫 兵庫県尼崎市南塚口町3−6−19 (72)発明者 荒木 宏昌 奈良県大和郡山市篠原町1−12 (56)参考文献 Chem.Pharm.Bull., 36(6),1942〜1956(1988) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 513/22 A61K 31/495 C12P 17/18 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 (式中、R1およびR2は同一または異なって低級アルキ
    ルまたはヒドロキシ置換低級アルキルであり、R3は式
    (b) 【化2】 で示される基であり、nは2〜4の整数である。)で表
    されるエピポリチオジオキソピペラジン誘導体を製造す
    るにあたり、レプトスフェリア属またはセスキシリウム
    属に属するエピポリチオジオキソピペラジン誘導体を生
    産する能力を有する微生物を培養し、その培養物から当
    該誘導体を採取することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 レプトスフェリア属に属するエピポリチ
    オジオキソピペラジン誘導体を産生する能力を有する微
    生物がレプトスフェリア・エスピーである、請求項1記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 セスキシリウム属に属するエピポリチオ
    ジオキソピペラジン誘導体を生産する能力を有する微生
    物がセスキシリウム・カンデラブラムである、請求項1
    記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 一般式(I): 【化3】 (式中、R1およびR2は同一または異なって低級アルキ
    ルまたはヒドロキシ置換低級アルキルであり、R3は式
    (b) 【化4】 で示される基であり、nは2〜4の整数である。)で表
    されるエピポリチオジオキソピペラジン誘導体。
  5. 【請求項5】 R1がイソプロピル、R2がメチル、nが
    2である請求項4記載の化合物。
  6. 【請求項6】 R1がイソプロピル、R2がメチル、nが
    3である請求項4記載の化合物。
  7. 【請求項7】 R1がイソプロピル、R2がメチル、nが
    4である請求項4記載の化合物。
  8. 【請求項8】 R1がエチル、R2がメチル、nが3であ
    る請求項4記載の化合物。
  9. 【請求項9】 R1がエチル、R2がメチル、nが4であ
    る請求項4記載の化合物。
  10. 【請求項10】 R1とR2がメチル、nが4である請求
    項4記載の化合物。
  11. 【請求項11】 一般式(I): 【化5】 (上記式中、R3は式(a) 【化6】 で示される基である。)表されるエピポリチオジオキソ
    ピペラジン誘導体であって、次の化合物から選択された
    もの: (i) R1とR4がイソプロピル、R2とR5がメチル、
    mが2、nが2である化合物; (ii)R1とR4がイソプロピル、R2とR5がメチル、m
    が2、nが3である化合物; (iii)R1とR4がイソプロピル、R2とR5がメチル、
    mが2、nが4である化合物; (iv)R1がイソプロピル、R2とR5がメチル、R4がヒ
    ドロキシメチル、mが2、nが2である化合物; (v)R1がイソプロピル、R2とR5がメチル、R4がヒ
    ドロキシメチル、mが2、nが3である化合物; (vi)R1がイソプロピル、R2とR5がメチル、R4がヒ
    ドロキシメチル、mが2、nが4である化合物; (vii)R1がイソプロピル、R2とR5がメチル、R4
    ヒドロキシメチル、mが3、nが2である化合物; (viii)R1がイソプロピル、R2とR5がメチル、R4
    ヒドロキシメチル、mが4、nが2である化合物; (ix)R1がイソプロピル、R2とR5がメチル、R4がヒ
    ドロキシメチル、mが4、nが3である化合物。
  12. 【請求項12】次の化合物から選択されるエピポリチオ
    ジオキソピペラジン誘導体を有効成分とする細胞増殖抑
    制剤: 一般式(I): 【化7】 (式中、R3は式(b) 【化8】 で示される基である。)で表されるエピポリチオジオキ
    ソピペラジン誘導体であって、 (1)R1がイソプロピル、R2がメチル、nが2である
    化合物; (2)R1がイソプロピル、R2がメチル、nが3である
    化合物; (3)R1がイソプロピル、R2がメチル、nが4である
    化合物; (4)R1がエチル、R2がメチル、nが3である化合
    物; (5)R1がエチル、R2がメチル、nが4である化合
    物; (6)R1とR2がメチル、nが4である化合物または一
    般式(I): 【化9】 (上記式中、R3は式(a) 【化10】 で示される基である。)表されるエピポリチオジオキソ
    ピペラジン誘導体であって、 (i) R1とR4がイソプロピル、R2とR5がメチル、
    mが2、nが2である化合物; (ii)R1とR4がイソプロピル、R2とR5がメチル、m
    が2、nが3である化合物; (iii)R1とR4がイソプロピル、R2とR5がメチル、
    mが2、nが4である化合物; (iv)R1がイソプロピル、R2とR5がメチル、R4がヒ
    ドロキシメチル、mが2、nが2である化合物; (v)R1がイソプロピル、R2とR5がメチル、R4がヒ
    ドロキシメチル、mが2、nが3である化合物; (vi)R1がイソプロピル、R2とR5がメチル、R4がヒ
    ドロキシメチル、mが2、nが4である化合物; (vii)R1がイソプロピル、R2とR5がメチル、R4
    ヒドロキシメチル、mが3、nが2である化合物; (viii)R1がイソプロピル、R2とR5がメチル、R4
    ヒドロキシメチル、mが4、nが2である化合物; (ix)R1がイソプロピル、R2とR5がメチル、R4がヒ
    ドロキシメチル、mが4、nが3である化合物。
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