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JP2807665B2 - 防護柵 - Google Patents
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JP2807665B2 - 防護柵 - Google Patents

防護柵

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JP2807665B2
JP2807665B2 JP28107996A JP28107996A JP2807665B2 JP 2807665 B2 JP2807665 B2 JP 2807665B2 JP 28107996 A JP28107996 A JP 28107996A JP 28107996 A JP28107996 A JP 28107996A JP 2807665 B2 JP2807665 B2 JP 2807665B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】道路や橋梁の路肩あるいは中
央に、車両の走行レーンに沿って設置される防護柵に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、道路や橋梁の路肩あるいは中
央には、車両の走行レーンに沿って防護柵が設けられて
おり、この防護柵によって走行車両の道路からの逸脱、
転落の防止あるいは落石等の道路内への侵入を防止して
いる。図18に示すように、この防護柵1としては、路
面Rに立設された支柱1に取り付け金具2によって金属
製のガードレール板3を取り付けたものが一般的であ
り、また、この金属製のガードレール板3に代えてワイ
ヤーロープを張ったものも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な防護柵にあっては、いずれも車両あるいは落石が衝突
した際に、その衝撃力が大きいと、図19に示すよう
に、支柱1が屈曲し、防護柵全体の高さが低くなってし
まい、衝突車両、車両積載物あるいは落石が防護柵を飛
び越してしまう恐れがあった。特に、道路のメンテナン
スのために車道にアスファルト舗装を嵩上げした場合、
あるいはカーブ等においてダンプトラックからこぼれた
土砂や山肌にて生じた小さな崩落による落石等が道路上
にたい積した場合も、防護柵の高さが低くなってしま
い、その機能が十分に働かなくなる恐れもあった。
【0004】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、車両あるいは落石の衝突時に、この衝突車両の道
路からの逸脱、車両の積載物あるいは落石の飛び越しを
確実に防止することが可能な防護柵を提供することを目
的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の防護柵は、道路や橋梁に設けられて
車両や落石等の衝突物を受け止める防護柵であって、地
盤に立設された支柱と、該支柱に支持されたガードレー
ル部とを具備し、該ガードレール部は、前記支柱に径の
異なる一対のピンによって側方へ突出された状態に連結
された第1アームと、該第1アームの先端部に支持され
て前記衝突物を受け止める衝撃受止部材と、大径のピン
を中心として前記第1アームが上方へ回動して前記衝撃
受止部材が上方へ移動した際に、前記支柱にぶつかって
前記第1アームの回動を停止させるストッパーとを有
し、前記第1アームは、大径のピンによる連結箇所が、
前記衝撃受止部材に衝突物が衝突した際に衝撃力が作用
する高さ位置よりも下方側に配置され、衝突物の衝突に
よる衝撃力によって小径のピンがせん断することによ
り、前記大径のピンによる連結箇所を中心として上方へ
回動することを特徴としている。
【0006】請求項2記載の防護柵は、請求項1記載の
防護柵において、前記衝撃受止部材が、前記第1アーム
に径の異なる一対のピンによって連結された第2アーム
を介して支持された板状のガードレール板からなること
を特徴としている。請求項3記載の防護柵は、請求項1
記載の防護柵において、前記衝撃受止部材が、前記第1
アームの先端部に設けられた環状の保持部を有するブラ
ケットの前記保持部へ挿通されて回動可能および軸方向
へ移動可能に保持された棒体からなることを特徴として
いる。
【0007】請求項4記載の防護柵は、請求項1〜3の
いずれか1項記載の防護柵において、前記第1アームの
中間部が前記支柱に連結され、前記ストッパーは、前記
第1アームの後端部に設けられていることを特徴として
いる。請求項5記載の防護柵は、請求項1〜4のいずれ
か1項記載の防護柵において、前記ガードレール部が前
記支柱の両側に設けられていることを特徴としている。
【0008】請求項6記載の防護柵は、請求項1〜5の
いずれか1項記載の防護柵において、前記ガードレール
部が前記支柱の上下方向に複数段設けられていることを
特徴としている。請求項7記載の防護柵は、請求項1〜
6のいずれか1項記載の防護柵において、前記第1アー
ムが回動したことを検知して、その検知信号を出力する
検知手段が設けられていることを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の防護
柵を図によって説明する。図1および図2において、符
号11は、防護柵である。この防護柵11は、路面Rに
立設された支柱12と、この支柱12に設けられたガー
ドレール部13とを有したものである。
【0010】ガードレール部13は、支柱12に、U字
状に形成された補強板14を介して一対のボルト(ピ
ン)15、ナット16によって2カ所が連結された一対
の第1アーム17と、これら第1アームの先端部にそれ
ぞれ設けられたL字状の第2アーム18と、これら第2
アーム18にボルト19、ナット20によって締結固定
されたガードレール板21とから構成されている。な
お、前記補強板14は、支柱12へボルト15を挿通す
るために孔を形成することにより低下した強度を補強す
るために設けられたものである。
【0011】このガードレール部13を構成する第1ア
ーム17は、その中間部が屈曲されており、前記第2ア
ーム18が連結された先端部側が側方へ突出されてい
る。なお、第1アーム17の先端部近傍における側面に
は、おねじが形成された一対のスタッド(ピン)22が
溶接により固定されて設けられており、これらスタッド
22が第2アーム18に形成された孔部へ挿通されてそ
の外側からナット23を締結することにより第1アーム
17に連結されている。
【0012】また、支柱12と第1アーム17とを連結
しているボルト15および第1アーム17と第2アーム
18とを連結しているスタッド22は、それぞれ第1ア
ーム17の両端部側が大径とされている。そして、大径
ボルト15bによって第1アーム17が支柱12に回動
可能に連結されているとともに、小径ボルト15aによ
って支柱12に対する第1アーム17の回動が規制され
ており、また、大径スタッド22bによって第1アーム
17に対して第2アーム18が回動可能に連結されてい
るとともに、小径スタッド22aによって第1アーム1
7に対する第2アーム18の回動が規制されている。
【0013】なお、前記大径ボルト15bによる前記第
1アーム17の支柱12への連結箇所は、ガードレール
板21へ衝突物が衝突した時にガードレール板21に作
用する衝撃力の作用位置よりも下方側とされている。な
おまた、図中符号24および符号25は、隣り合うガー
ドレール板21同士を連結するボルトおよびナットであ
る。
【0014】上記構造の防護柵11に車両Sが衝突する
と、その衝撃がガードレール板21にて受け止められ、
さらに、第2アーム18および第1アーム17に伝達さ
れて支柱12へ伝わる。そして、第1アーム17と支柱
12との連結箇所では、それぞれのボルト15a、15
bに、衝撃力が加わり、小径ボルト15aがその衝撃力
に耐えられなくなると、この小径ボルト15aがせん断
し、第1アーム17は大径ボルト15bを軸として上方
へ回動され、さらに、第1アーム17と第2アーム18
との連結箇所では、小径スタッド22aが衝撃力に耐え
られなくなると、この小径スタッド22aがせん断し、
第1アーム17に対して第2アーム18が大径スタッド
22bを軸として下方側へ回動する。
【0015】ここで、大径ボルト15bによる第1アー
ム17の支柱12への連結箇所は、ガードレール板21
よりも下方、つまり、ガードレール板21に車両Sが衝
突した際に、このガードレール板21に作用する衝撃力
の作用位置よりも下方側であるので、第1アーム17
は、大径ボルト15bを軸として必ず上方へ回動するこ
ととなる。そして、上記のように、小径ボルト15a及
び小径スタッド22aがせん断することにより、ガード
レール板21に作用する衝撃力が段階的に吸収される。
【0016】図3に示すように、これら小径スタッド2
2aおよび小径ボルト15aがせん断して、第1アーム
17が大径ボルト15bを軸として上方へ回動し、第2
アーム18が大径スタッド22bを軸として下方へ回動
すると、ガードレール板21が支柱12にぶつかること
により、これら第1アーム17および第2アーム18の
回動が止まり、その後の衝撃が支柱12にて受け止めら
れる。つまり、この支柱12にぶつかるガードレール板
21が第1アーム17及び第2アーム18の回動を停止
させるストッパーとされている。さらに、上記のように
第1アーム17および第2アーム18が回動すると、ガ
ードレール板21が上方へ移動することとなりその高さ
が初期の高さH1から増加した高さH2となる。
【0017】このように、上記構造の防護柵11によれ
ば、車両Sが衝突した際に、その衝撃力を、小径ボルト
15aおよび小径スタッド22aがせん断することによ
り吸収し、その後は、支柱12が直接受け止めるもの、
つまり、車両Sの衝撃力を段階的に吸収するものである
ので、車両Sへの反力を低減し、車両Sへのダメージを
最小限に抑えることができる。また、車両Sが衝突する
ことにより、第1アーム17および第2アーム18が回
動して、ガードレール板21が上方へ移動してその高さ
が高くなるので、衝突した車両Sや車両Sの積載物の飛
び出しを確実に防止して、車両Sの転落あるいは防護柵
を飛び出す積載物による二次災害を防止することができ
る。
【0018】また、道路のメンテナンスのために車道に
アスファルト舗装を嵩上げしたり、あるいはカーブ等に
おいてダンプトラックからこぼれた土砂や山肌にて生じ
た小さな崩落による落石等が道路上にたい積して、防護
柵の高さが低くなったとしても、衝突時に上方へ高くな
るものであるので、防護柵としての機能を確実に得るこ
とができる。なお、上記の防護柵11では、第1アーム
17および第2アーム18をそれぞれ一対ずつ設けた
が、これら第1アーム17および第2アーム18を支柱
12の片側に一つずつ設けてガードレール板21を支持
しても良い。
【0019】また、第1アーム17と第2アーム18と
が第1アーム17の側面に設けられたスタッド22によ
って連結されているので、車両Sが衝突して第1アーム
17および第2アーム18が回動した際に、その連結部
分が支柱12にぶつかるような不具合がない。つまり、
ボルト・ナットによる締結の場合ボルトの頭あるいはナ
ットが第1アーム17の内面側へ突出してしまうので、
第1アーム17および第2アーム18が回動した際に、
これら突出した部分が支柱12へぶつかってしまうが、
上記構造ではそのようなことがない。ただし、ここで
は、補強板14の厚さよりも頭が突出しないボルトであ
れば使用可能である。なおまた、上記の例では、ガード
レール板21を、第1アーム17、第2アーム18の回
動を停止させるストッパーとしたが、別部材のストッパ
ーを第1アーム17あるいは支柱12に設けても良い。
【0020】図4に示すものは、鋭角に屈曲させた第1
アーム17を有するもので、小径のボルト15aによる
支柱12への連結箇所を第1アーム17の端部側(上
方)へ配置させた防護柵11である。
【0021】図5に示すように、この防護柵11の場合
も、車両Sが衝突した際に、その衝撃力を、小径ボルト
15aおよび小径スタッド22aがせん断することによ
り吸収し、その後は、支柱12が直接受け止め、衝撃力
を段階的に吸収することができ、車両Sへの反力を低減
することができ、さらには、第1アーム17および第2
アーム18が回動して、ガードレール板21が上方へ移
動してその高さが初期高さH1から増加高さH2となる
ので、衝突した車両Sあるいは積載物の飛び出しを確実
に防止することができる。
【0022】図6に示すものは、高さの低い支柱12を
用いた防護柵11であり、第1アーム17として直線状
に形成されたものが用いられ、その中間部が大径ボルト
15bによって支柱12に連結されている。また、この
第1アーム17の中間部には、斜め下方へ突出された連
結片17aが設けられ、この連結片17aが支柱12に
小径ボルト15aによって連結されている。また、この
第1アーム17の後端部には、支柱12側へ突出された
ストッパー26が設けられている。
【0023】この防護柵11によれば、車両Sが衝突し
た際に、その衝撃力を、小径ボルト15aおよび小径ス
タッド22aがせん断することにより吸収する。そし
て、これら小径ボルト15aおよび小径スタッド22a
がせん断すると、第1アーム17が大径ボルト15bを
軸として回動するとともに、第2アーム18が大径スタ
ッド22bを軸として回動する。このように、第1アー
ム17が回動すると、図6中二点鎖線にて示すように、
この第1アーム17の後端部に設けられたストッパー2
6が支柱12の下方側にぶつかることにより、第1アー
ム17の回動が停止され、ガードレール板21が上方位
置に配置され、その高さが初期高さH1から増加高さH
2となる。
【0024】このように、この構造の防護柵11の場合
は、第1アーム17の後端部に設けられたストッパー2
6を支柱12にぶつけることにより、第1アーム17の
回動を停止させるものであるので、支柱12の高さを低
くすることができる。これにより、この防護柵11を、
支柱12の上方への突出がないスレンダーな柵とするこ
とができ、外観を良好にすることができるとともに、見
通しの良好な防護柵とすることができる。
【0025】図7に示すように、第1アーム17に形成
した固定片17aとしては、上方側へ突出させても良
く、このようにすることにより、第1アーム17が回動
した際に、図中二点鎖線にて示すように、固定片17a
が車両Sの衝突側と反対側に突出されることになり、こ
の固定片17aの衝突車両Sへの干渉を防止することが
できる。
【0026】図8に示すものは、第2アーム18に取り
付けられたガードレール板21に代えてパイプ(棒体)
31が設けられたガードレール部13を有するもので、
さらに、これらガードレール部13が支柱12に、上下
2段に設けられているものである。このガードレール部
13は、第1アーム17の先端部にボルト32、ナット
33によって締結固定されたブラケット34を有するも
ので、このブラケット34に形成された保持部34a
に、前記パイプ31が挿通されて保持されている。な
お、この保持部34aはその内径がパイプ31の外径よ
りも僅かに大きくされており、これにより、この保持部
34aに保持されたパイプ31は、ブラケット34に対
して回動および軸方向への移動が可能な状態とされてい
る。
【0027】図9に示すように、上記構造の防護柵11
の場合も、車両Sが衝突した際に、その衝撃力を、小径
ボルト15aがせん断することにより吸収し、その後
は、支柱12が直接受け止め、衝撃力を段階的に吸収す
ることができ、車両Sへの反力を低減することができ、
さらには、第1アーム17が回動して、パイプ31が上
方へ移動してその高さが初期高さH1から増加高さH2
となるので、衝突した車両Sあるいは積載物の飛び出し
を確実に防止することができる。しかも、この防護柵1
1によれば、上下2段にガードレール部13が設けられ
ているので、特に大型車両Sの場合は、上方側のガード
レール部13によって車体を受け止め、下方側のガード
レール部13によって車輪を受け止めることができる。
【0028】図10に示すように、この場合、防護柵1
1の衝突箇所が上方へ移動しても、パイプ31は、ブラ
ケット34の保持部34aにその回動および軸方向への
移動が可能な状態に保持されているので、非衝突箇所と
の間でねじれ等の力が加わることはなく、しかも、パイ
プ31が車両Sの衝突箇所へ引っ張られてずれることに
より、車両Sの衝突時の衝撃をさらに吸収することがで
きる。
【0029】図11に示すものは、第1のアーム17の
先端部にワイヤーロープ(棒体)41を取り付けたガー
ドレール部13を有し、さらに、これらガードレール部
13を支柱12の上下に4段設けたものである。これら
ガードレール部13には、第1アーム17の先端部にU
字状のフック(保持部)43がナット42によって締結
固定されており、これらフック43にそれぞれ前記ワイ
ヤーロープ41が挿通されて支持されている。
【0030】図12に示すように、上記構造の防護柵1
1の場合も、車両Sが衝突した際に、その衝撃力を、小
径ボルト15aがせん断することにより吸収し、その後
は、支柱12が直接受け止め、衝撃力を段階的に吸収す
ることができ、車両Sへの反力を低減することができ、
さらには、第1アーム17が回動して、ワイヤーロープ
41が上方へ移動してその高さが初期高さH1から増加
高さH2となるので、衝突した車両Sあるいは積載物の
飛び出しを確実に防止することができる。
【0031】しかも、この防護柵11によれば、上下4
段にガードレール部13が設けられているので、前述し
たように、特に大型車両Sの場合は、上方側のガードレ
ール部13によって車体を受け止め、下方側のガードレ
ール部13によって車輪を受け止めることができる。ま
た、この防護柵11によれば、車両Sの衝突時の衝撃力
を、ワイヤーロープ41がたわむことによっても吸収す
ることができ、車両Sへの反力をさらに低減させること
ができる。
【0032】図13に示すものは、落石を受け止める防
護柵の例であり、第1アーム17の先端部にワイヤーロ
ープ41を取り付けたガードレール部13を有し、さら
に、これらガードレール部13が支柱12の上下に3段
設けられている。そして、これらガードレール部13の
ワイヤーロープ41に、上下にわたって金網(衝撃受止
部材)45が設けられている。それぞれのガードレール
部13には、L型アングルからなる第1アーム17の先
端部にブラケット46がボルト47、ナット48によっ
て締結固定されており、このブラケット46に設けられ
た環状の保持部46aに、前記ワイヤーロープ41が挿
通されて支持され、これらワイヤーロープ41に前記金
網45が支持されている。なお、これらガードレール部
13が支持された支柱12は、H鋼からなるもので、こ
のH鋼を構成するフランジ12aに小径ボルト15a、
大径ボルト15bによって前記第1アーム17が連結さ
れている。
【0033】そして、上記構造の防護柵11の場合、落
石が発生すると、この落石を金網45によって受け止
め、その衝撃力を、小径ボルト15aがせん断すること
により吸収し、その後は、支柱12が直接受け止め、衝
撃力を段階的に吸収することができ、落石を確実に受け
止めることができ、さらには、第1アーム17が回動し
て、ワイヤーロープ41とともにワイヤーロープ41に
支持されている金網45が上方へ移動してその高さが初
期高さH1から増加高さH2となるので、衝突した落石
の飛び出しを確実に防止することができる。
【0034】しかも、この防護柵11によれば、上下3
段に設けられたガードレール部13に金網45が支持さ
れているので、金網45の上方側で大きな落石を受け止
め、下方側にて小さな落石を受け止めることができる。
また、この防護柵11によれば、落石の衝突時の衝撃力
を、ワイヤーロープ41とともに金網45がたわむこと
によっても吸収することができ、落石を確実に受け止め
ることができる。
【0035】また、この防護柵11の場合は、金網45
によって落石を受け止める防護柵であり、例えば、この
防護柵11を林道等の山側の路肩へ金網45を外方へ向
けて設置したり、あるいは山に面した場所に建てられた
建物の山側に金網45を外方へ向けて設置するものであ
る。
【0036】なお、上記実施の形態の防護柵11では、
いずれも片側からの車両Sの衝突を受け止めるものであ
ったが、これら防護柵11を支柱12の両側に設け、中
央分離帯に設置しても良いことは勿論である。ここで、
支柱12の両側からの車両Sの衝突を受け止める両側タ
イプの防護柵の例を図14によって説明する。
【0037】図14に示すように、この防護柵11に
は、支柱12に、上下2段のガードレール部13が設け
られている。これらガードレール部13は、中間部が支
柱12に連結された第1アーム17を有するもので、こ
の第1アーム17の両端部に、ガードレール板21が固
定された第2アーム18がそれぞれ連結されている。こ
のガードレール部13を構成する第1アーム17が小径
ボルト15aおよび大径ボルト15bによって支柱12
に連結されている。
【0038】そして、この防護柵11の場合は、例え
ば、車両Sが片側から衝突した際に、その衝撃力を、小
径ボルト15aおよび小径スタッド22aがせん断する
ことにより吸収し、その後は、支柱12が直接受け止
め、衝撃力を段階的に吸収することができ、車両Sへの
反力を低減することができ、さらには、第1アーム17
および第2アーム18が回動して、ガードレール板21
が上方へ移動してその高さが高くなり、衝突した車両S
あるいは積載物の反対車線への飛び出しを確実に防止す
ることができる。
【0039】図15および図16に示すものは、ガード
レール板21に代えてパイプ31を用いた両側タイプの
防護柵11である。この防護柵11を構成する支柱12
には、上下2段にガードレール部13が設けられてお
り、このガードレール部13を構成する第1アーム17
は、その両端部に大径パイプ部51が設けられている。
そして、この第1アーム17の両端部に設けられた大径
パイプ部51内に、前記パイプ31が挿通されて支持さ
れている。なお、この場合も、大径パイプ部51はその
内径がパイプ31の外径よりも僅かに大きくされてお
り、これにより、この大径パイプ51に保持されたパイ
プ31は、大径パイプ部51に対して回動および軸方向
への移動が可能な状態に保持されている。また、図15
中符号52は、パイプ31同士を連結する連結パイプで
あり、この連結パイプ52の両端部からパイプ31が嵌
合され、それぞれボルト53、ナット54によって締結
することにより、互いに連結されるようになっている。
【0040】そして、この防護柵11の場合も、例え
ば、車両Sが片側から衝突した際に、その衝撃力を、小
径ボルト15aがせん断することにより吸収され、その
後は、支柱12が直接受け止め、衝撃力が段階的に吸収
され、車両Sへの反力を低減することができ、さらに
は、第1アーム17が回動して、パイプ31が上方へ移
動してその高さが初期高さH1から増加高さH2とな
り、衝突した車両Sあるいは積載物の反対車線への飛び
出しを確実に防止することができる。
【0041】以上、説明したように、上記実施の形態の
防護柵11によれば、車両Sが衝突した際に、その衝撃
力を小径ボルト15aおよび小径スタッド22aがせん
断することにより吸収し、その後支柱12にて直接受け
止めさせるもの、つまり、車両Sの衝撃力を段階的に吸
収することができ、これにより、車両Sへの反力を低減
し、車両Sのダメージを少なくすることができる。さら
には、第1アーム17が回動して、ガードレール板2
1、パイプ31、ワイヤーロープ41の高さを、初期高
さH1からこの初期高さH1よりも高くされた増加高さ
H2とするので、衝突車両S、その積載物あるいは落石
の飛び出しを確実に防止することができる。
【0042】また、支柱12の上下方向へ複数段にガー
ドレール部13を設けることにより、車両S、その積載
物あるいは落石をさらに確実に受け止めることができ
る。つまり、上方側のガードレール部13によって車両
Sの車体を受け止め、下方側のガードレール部13にて
車両Sの車輪を受け止めることができ、特にトラック等
の大型車両Sの衝突時に有効である。
【0043】図17に示すものは、支柱12に圧力セン
サ等からなる衝撃検知手段(検知手段)61を設けた防
護柵11であり、この防護柵11によれば、車両Sや落
石が衝突したりあるいは土砂崩れ等によって、第1アー
ム17および第2アーム18が回動してガードレール板
21が支柱12にぶつかった際に、衝撃検知手段61に
よってその衝撃が検知され、検知信号が出力されるよう
になっている。即ち、この衝撃検知手段61を通信設備
と接続して、災害管理施設へ送信したり、警報を発令さ
せたりすることができ、これにより、事故あるいは災害
の発生をいち早く確認することができる。特に、事故、
災害を発見しずらい山間部はもとより、道路と鉄道の立
体交差箇所、崖の下の学校、病院等においては、事故、
災害の発生をいち早く確認して迅速な人命救助を行うこ
とができるとともに、二次災害を防止して災害を最小限
にくい止めることができる。
【0044】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の防護柵
によれば、下記の効果を得ることができる。請求項1記
載の防護柵によれば、車両あるいは落石等が衝突した際
に、その衝撃力を衝撃受止部材によって受け止めること
ができる。また、この衝撃力が大きい場合に小径のピン
がせん断してその衝撃を吸収するもの、つまり、衝撃受
止部材からの衝撃を小径ピンによって一旦受け止め、そ
の後第1アームがストッパーによって停止された時点か
ら全体で受け止めるものであるので、その衝撃を段階的
に吸収することができる。しかも、第1アームの回動が
ストッパーによって停止されると、衝撃受止部材が上方
に配置されることとなり、衝突した車両、車両の積載物
あるいは落石等の衝突物の飛び出しを確実に防止するこ
とができる。つまり、車両の道路からの逸脱、道路下へ
の転落、あるいは車両積載物の反対車線への飛び出しや
落石の道路内への侵入による災害を確実に防止すること
ができる。また、道路のメンテナンスのために車道にア
スファルト舗装を嵩上げしたり、あるいはカーブ等にお
いてダンプトラックからこぼれた土砂や山肌にて生じた
小さな崩落による落石等が道路上にたい積して、防護柵
の高さが低くなったとしても、衝突時に上方へ高くなる
ものであるので、防護柵としての機能を確実に得ること
ができる。
【0045】請求項2記載の防護柵によれば、車両ある
いは落石等が衝突した際に、その衝撃力をガードレール
板からなる衝撃受止部材によって受け止めるとともに、
この衝撃力が大きい場合に小径のピンがせん断してその
衝撃を段階的に吸収することができる。しかも、第1ア
ームの回動がストッパーによって停止されると、衝撃受
止部材が上方に配置されて、衝突した車両、積載物ある
いは落石等の衝突物の飛び出しを確実に防止することが
できる。さらに、第1アームが上方へ回動すると、第1
アームと第2アームとの連結箇所にて小径のピンがせん
断し、この第2アームが第1アームに対して回動するこ
ととなり、衝突物からの衝撃をさらに段階的に吸収する
ことができ、しかも、ガードレール板の向きを衝突物側
へ常に維持させることができる。
【0046】請求項3記載の防護柵によれば、車両ある
いは落石等が衝突した際に、その衝撃力を棒体からなる
衝撃受止部材によって受け止めるとともに、この衝撃力
が大きい場合に小径のピンがせん断してその衝撃を段階
的に吸収することができる。しかも、第1アームの回動
がストッパーによって停止されると、棒体が上方に配置
されて、衝突した車両、積載物あるいは落石等の衝突物
の飛び出しを確実に防止することができる。また、棒体
の衝突箇所が上方へ移動しても、棒体は、ブラケットの
保持部にその回動および軸方向への移動が可能な状態に
保持されているので、非衝突箇所との間でねじれ等の力
が加わることはなく、しかも、棒体が衝突物の衝突箇所
へ引っ張られてずれることにより、衝突物の衝突時の衝
撃をさらに吸収することができる。
【0047】請求項4記載の防護柵によれば、第1アー
ムの後端部にストッパーが設けられたもの、つまり、第
1アームの連結箇所よりも下方側にてストッパーが支柱
にぶつかって第1アームの回動を停止させるものである
ので、支柱の高さを低くすることができる。これによ
り、防護柵を、支柱の上方への突出がないスレンダーな
柵とすることができ、外観を良好にすることができると
ともに、見通しの良好な防護柵とすることができる。
【0048】請求項5記載の防護柵によれば、ガードレ
ール部が支柱の両側に設けられているので、この防護柵
を中央分離帯として用いることができ、また、路肩に設
置することにより、車両の道路からの逸脱の防止あるい
は落石の道路内への侵入を確実に防止することができ
る。
【0049】請求項6記載の防護柵によれば、ガードレ
ール部が支柱の上下方向に複数段に設けられているの
で、上方側のガードレール部によって車両の車体を受け
止め、下方側のガードレール部によって車両の車輪を受
け止めることができる。即ち、特に大型車両等が衝突し
た際に、この車両を確実に受け止めることができる。ま
た、落石を受け止める防護柵として用いた場合は、上方
側のガードレール部によって大きな落石を受け止め、下
方側のガードレール部によって小さな落石を受け止める
ことができる。
【0050】請求項7記載の防護柵によれば、車両や落
石が衝突したりあるいは土砂崩れ等によって第1アーム
が回動すると、検知手段から検知信号が出力されるの
で、例えば、この検知手段を通信設備と接続して、災害
管理施設へ送信したり、警報を発令させたりすることが
でき、これにより、事故あるいは災害の発生をいち早く
確認することができる。特に、事故、災害を発見しずら
い山間部はもとより、道路と鉄道との立体交差箇所、崖
の下の学校、病院等においては、事故、災害の発生をい
ち早く確認して迅速な人命救助を行うことができるとと
もに、二次災害を防止して、災害を最小限にくい止める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の防護柵の構成および構
造を説明する防護柵の支柱部分の側面図である。
【図2】 本発明の実施の形態の防護柵の構成および構
造を説明する防護柵の断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態の防護柵の動きを説明す
る防護柵の支柱部分の側面図である。
【図4】 本発明の実施の形態の防護柵を構成する第1
アームが他の形状とされた防護柵の支柱部分の側面図で
ある。
【図5】 本発明の実施の形態の防護柵を構成する第1
アームが他の形状とされた防護柵の支柱部分の側面図で
ある。
【図6】 本発明の実施の形態の防護柵を構成する第1
アームが他の形状とされた防護柵の支柱部分の側面図で
ある。
【図7】 本発明の実施の形態の防護柵を構成する第1
アームが他の形状とされた防護柵の支柱部分の側面図で
ある。
【図8】 本発明の実施の形態の防護柵を構成する衝撃
受止部材としてパイプが用いられた防護柵の支柱部分の
側面図である。
【図9】 本発明の実施の形態の防護柵を構成する衝撃
受止部材としてパイプが用いられた防護柵の支柱部分の
側面図である。
【図10】 本発明の実施の形態の防護柵を構成する衝
撃受止部材としてパイプが用いられた防護柵の衝突箇所
の正面図である。
【図11】本発明の実施の形態の防護柵を構成する衝撃
受止部材としてワイヤーロープが用いられた防護柵の支
柱部分の側面図である。
【図12】 本発明の実施の形態の防護柵を構成する衝
撃受止部材としてワイヤーロープが用いられた防護柵の
支柱部分の側面図である。
【図13】 本発明の実施の形態の防護柵を構成する衝
撃受止部材としてワイヤーロープとともに金網が用いら
れた防護柵の支柱部分の側面図である。
【図14】 本発明の実施の形態の防護柵を構成するガ
ードレール部が支柱の両側に上下複数段に設けられた防
護柵の支柱部分の側面図である。
【図15】 本発明の実施の形態の防護柵を構成するガ
ードレール部が支柱の両側に上下複数段に設けられかつ
衝撃受止部材としてパイプが用いられた防護柵の斜視図
である。
【図16】 本発明の実施の形態の防護柵を構成するガ
ードレール部が支柱の両側に上下複数段に設けられかつ
衝撃受止部材としてパイプが用いられた防護柵の支柱部
分の側面図である。
【図17】 本発明の実施の形態の防護柵に圧力センサ
からなる衝撃検知手段が設けられた防護柵の支柱部分の
側面図である。
【図18】 従来の防護柵の構成および構造を説明する
防護柵の支柱部分の側面図である。
【図19】 従来の防護柵の車両の衝突による影響を説
明する防護柵の支柱部分の側面図である。
【符号の説明】
11 防護柵 12 支柱 13 ガードレール部 15a 小径ボルト(小径ピン) 15b 大径ボルト(大径ピン) 17 第1アーム 18 第2アーム 21 ガードレール板 22a 小径スタッド(小径ピン) 22b 大径スタッド(大径ピン) 26 ストッパー 31 パイプ(棒体) 34 ブラケット 34a 保持部 41 ワイヤーロープ(棒体) 43 フック(保持部) 45 金網(衝撃受止部材) 46 ブラケット 46a 保持部 51 大径パイプ(保持部) 61 衝撃検知手段(検知手段) R 地盤 S 車両

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路や橋梁に設けられて車両や落石等の
    衝突物を受け止める防護柵であって、 地盤に立設された支柱と、該支柱に支持されたガードレ
    ール部とを具備し、 該ガードレール部は、前記支柱に径の異なる一対のピン
    によって側方へ突出された状態に連結された第1アーム
    と、該第1アームの先端部に支持されて前記衝突物を受
    け止める衝撃受止部材と、大径のピンを中心として前記
    第1アームが上方へ回動して前記衝撃受止部材が上方へ
    移動した際に、前記支柱にぶつかって前記第1アームの
    回動を停止させるストッパーとを有し、 前記第1アームは、大径のピンによる連結箇所が、前記
    衝撃受止部材に衝突物が衝突した際に衝撃力が作用する
    高さ位置よりも下方側に配置され、衝突物の衝突による
    衝撃力によって小径のピンがせん断することにより、前
    記大径のピンによる連結箇所を中心として上方へ回動す
    ることを特徴とする防護柵。
  2. 【請求項2】 前記衝撃受止部材は、前記第1アームに
    径の異なる一対のピンによって連結された第2アームを
    介して支持された板状のガードレール板からなることを
    特徴とする請求項1記載の防護柵。
  3. 【請求項3】 前記衝撃受止部材は、前記第1アームの
    先端部に設けられた環状の保持部を有するブラケットの
    前記保持部へ挿通されて回動可能および軸方向へ移動可
    能に保持された棒体からなることを特徴とする請求項1
    記載の防護柵。
  4. 【請求項4】 前記第1アームは、その中間部が前記支
    柱に連結され、前記ストッパーは、前記第1アームの後
    端部に設けられていることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか1項記載の防護柵。
  5. 【請求項5】 前記ガードレール部が前記支柱の両側に
    設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か1項記載の防護柵。
  6. 【請求項6】 前記ガードレール部が前記支柱の上下方
    向に複数段設けられていることを特徴とする請求項1〜
    5のいずれか1項記載の防護柵。
  7. 【請求項7】 前記第1アームが回動したことを検知し
    て、その検知信号を出力する検知手段が設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の防
    護柵。
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