JP2808978B2 - ハイシリコンアルミボア用ホーニングヘッド - Google Patents
ハイシリコンアルミボア用ホーニングヘッドInfo
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- JP2808978B2 JP2808978B2 JP4123293A JP12329392A JP2808978B2 JP 2808978 B2 JP2808978 B2 JP 2808978B2 JP 4123293 A JP4123293 A JP 4123293A JP 12329392 A JP12329392 A JP 12329392A JP 2808978 B2 JP2808978 B2 JP 2808978B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エンジンの軽量化や
コンパクト化等の理由からシリンダライナを省くために
用いられる、シリコン含有率が高いハイシリコンアルミ
シリンダブロックの、初晶シリコンが析出するボア表面
に、粗ホーニング加工および仕上げホーニング加工を施
すために用いられるホーニングヘッドに関するものであ
る。
コンパクト化等の理由からシリンダライナを省くために
用いられる、シリコン含有率が高いハイシリコンアルミ
シリンダブロックの、初晶シリコンが析出するボア表面
に、粗ホーニング加工および仕上げホーニング加工を施
すために用いられるホーニングヘッドに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】上述の如きホーニングヘッドとしては従
来、例えば図3(a)および(b)に符号1を付して示
すものがあり、このホーニングヘッド1は、その軸線に
対し放射状に配置されて軸線方向へ延在する八箇所の割
り溝2aを有するとともに図示しないホーニング盤の主軸
に固着されて回転および昇降駆動されるボディ2と、そ
のボディ2の上記八箇所の割り溝2a内に交互に配置され
て各々ボディ2の軸線に対し半径方向へ摺動可能に支持
された粗加工用砥石ホルダ3および仕上げ加工用砥石ホ
ルダ4とを具え、それらの砥石ホルダ3,4は、粗加工
用砥石5および仕上げ加工用砥石6をそれぞれ保持して
いる。
来、例えば図3(a)および(b)に符号1を付して示
すものがあり、このホーニングヘッド1は、その軸線に
対し放射状に配置されて軸線方向へ延在する八箇所の割
り溝2aを有するとともに図示しないホーニング盤の主軸
に固着されて回転および昇降駆動されるボディ2と、そ
のボディ2の上記八箇所の割り溝2a内に交互に配置され
て各々ボディ2の軸線に対し半径方向へ摺動可能に支持
された粗加工用砥石ホルダ3および仕上げ加工用砥石ホ
ルダ4とを具え、それらの砥石ホルダ3,4は、粗加工
用砥石5および仕上げ加工用砥石6をそれぞれ保持して
いる。
【0003】またこのホーニングヘッド1はその中心部
に、互いに嵌まり合いかつ各々拡張手段としての図示し
ない油圧シリンダで駆動されて互いに独立に昇降する砥
石拡張スリーブ7および砥石拡張ロッド8を同心にかつ
昇降可能に支持しており、ここで砥石拡張スリーブ7の
下端部には、上記仕上げ加工用砥石ホルダ4の内側の二
箇所に設けられたテーパー部4aにそれぞれ摺接する位置
にて二つの仕上げ加工用砥石拡張コーン9が一体的に固
定され、また砥石拡張ロッド8の下端部には、上記粗加
工用砥石ホルダ3の内側の、仕上げ加工用砥石ホルダ4
のテーパー部4aに対し上下方向へずれた二箇所に設けら
れたテーパー部3aにそれぞれ摺接する位置にて二つの粗
加工用砥石拡張コーン10が一体的に固定されている。
に、互いに嵌まり合いかつ各々拡張手段としての図示し
ない油圧シリンダで駆動されて互いに独立に昇降する砥
石拡張スリーブ7および砥石拡張ロッド8を同心にかつ
昇降可能に支持しており、ここで砥石拡張スリーブ7の
下端部には、上記仕上げ加工用砥石ホルダ4の内側の二
箇所に設けられたテーパー部4aにそれぞれ摺接する位置
にて二つの仕上げ加工用砥石拡張コーン9が一体的に固
定され、また砥石拡張ロッド8の下端部には、上記粗加
工用砥石ホルダ3の内側の、仕上げ加工用砥石ホルダ4
のテーパー部4aに対し上下方向へずれた二箇所に設けら
れたテーパー部3aにそれぞれ摺接する位置にて二つの粗
加工用砥石拡張コーン10が一体的に固定されている。
【0004】そして、上記粗加工用砥石ホルダ3および
仕上げ加工用砥石ホルダ4の上端部の外面にはそれぞ
れ、ボディ2の周方向へ延在するスプリング掛け溝3b,
4bが半径方向内方へ向けて形成され、またそれら粗加工
用砥石ホルダ3および仕上げ加工用砥石ホルダ4の下端
部の外面にもそれぞれ、ボディ2の周方向へ延在するス
プリング掛け溝3c, 4cが半径方向内方へ向けて形成され
ており、それらのスプリング掛け溝3b, 4bおよび3c, 4c
内には、粗加工用砥石ホルダ3および仕上げ加工用砥石
ホルダ4をそれぞれ半径方向内方へ向けて常時付勢して
テーパー部4aと砥石拡張コーン9との摺接およびテーパ
ー部3aと砥石拡張コーン10との摺接を確保する、弾性部
材としての環状のコイルスプリング11,12が掛け渡され
ている。
仕上げ加工用砥石ホルダ4の上端部の外面にはそれぞ
れ、ボディ2の周方向へ延在するスプリング掛け溝3b,
4bが半径方向内方へ向けて形成され、またそれら粗加工
用砥石ホルダ3および仕上げ加工用砥石ホルダ4の下端
部の外面にもそれぞれ、ボディ2の周方向へ延在するス
プリング掛け溝3c, 4cが半径方向内方へ向けて形成され
ており、それらのスプリング掛け溝3b, 4bおよび3c, 4c
内には、粗加工用砥石ホルダ3および仕上げ加工用砥石
ホルダ4をそれぞれ半径方向内方へ向けて常時付勢して
テーパー部4aと砥石拡張コーン9との摺接およびテーパ
ー部3aと砥石拡張コーン10との摺接を確保する、弾性部
材としての環状のコイルスプリング11,12が掛け渡され
ている。
【0005】かかるホーニングヘッド1にあっては、図
4に示すようにハイシリコンアルミシリンダブロック13
のシリンダボア14内に挿入された後、砥石拡張ロッド8
が上記油圧シリンダの作動に基づきボディ2に対して下
降すると、その下端部に固定された粗加工用砥石拡張コ
ーン10が砥石拡張ロッド8とともに下降して、テーパー
部3aとの摺接により粗加工用砥石ホルダ3を半径方向外
方へ押し出し、これによって粗加工用砥石5の配置径
が、上記シリンダボア14の、初晶シリコンが析出するボ
ア表面14a に粗ホーニング加工を施すに適した径まで拡
張される。
4に示すようにハイシリコンアルミシリンダブロック13
のシリンダボア14内に挿入された後、砥石拡張ロッド8
が上記油圧シリンダの作動に基づきボディ2に対して下
降すると、その下端部に固定された粗加工用砥石拡張コ
ーン10が砥石拡張ロッド8とともに下降して、テーパー
部3aとの摺接により粗加工用砥石ホルダ3を半径方向外
方へ押し出し、これによって粗加工用砥石5の配置径
が、上記シリンダボア14の、初晶シリコンが析出するボ
ア表面14a に粗ホーニング加工を施すに適した径まで拡
張される。
【0006】また砥石拡張ロッド8が上記油圧シリンダ
の作動に基づきボディ2に対して上昇する一方、砥石拡
張スリーブ7が他の上記油圧シリンダの作動に基づきボ
ディ2に対して下降すると、粗加工用砥石ホルダ3がコ
イルスプリング11,12により半径方向内方へ引き込まれ
る一方、砥石拡張スリーブ7の下端部に固定された仕上
げ加工用砥石拡張コーン9が砥石拡張スリーブ7ととも
に下降して、テーパー部4aとの摺接により仕上げ加工用
砥石ホルダ4を半径方向外方へ押し出し、これによって
仕上げ加工用砥石6の配置径が、上記シリンダボア14
の、初晶シリコンが析出するボア表面14a に仕上げホー
ニング加工を施すに適した径まで拡張される。
の作動に基づきボディ2に対して上昇する一方、砥石拡
張スリーブ7が他の上記油圧シリンダの作動に基づきボ
ディ2に対して下降すると、粗加工用砥石ホルダ3がコ
イルスプリング11,12により半径方向内方へ引き込まれ
る一方、砥石拡張スリーブ7の下端部に固定された仕上
げ加工用砥石拡張コーン9が砥石拡張スリーブ7ととも
に下降して、テーパー部4aとの摺接により仕上げ加工用
砥石ホルダ4を半径方向外方へ押し出し、これによって
仕上げ加工用砥石6の配置径が、上記シリンダボア14
の、初晶シリコンが析出するボア表面14a に仕上げホー
ニング加工を施すに適した径まで拡張される。
【0007】そして砥石拡張スリーブ7が上記他の油圧
シリンダの作動に基づきボディ2に対して上昇すると、
仕上げ加工用砥石ホルダ4もコイルスプリング11,12に
より半径方向内方へ引き込まれる。
シリンダの作動に基づきボディ2に対して上昇すると、
仕上げ加工用砥石ホルダ4もコイルスプリング11,12に
より半径方向内方へ引き込まれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のホーニングヘッド1にあっては、コイルスプリング
11,12が、粗加工用砥石ホルダ3の引込み用と仕上げ加
工用砥石ホルダ4の引込み用とで共用されているため、
ボア表面14a に仕上げホーニング加工を施す際に仕上げ
加工用砥石ホルダ4を半径方向外方へ押し出すと、それ
らのコイルスプリング11,12の径が拡張されて粗加工用
砥石ホルダ3の引込み力が弱まり、これにより、油圧シ
リンダが砥石拡張ロッド8を介して粗加工用砥石拡張コ
ーン10を下降させていないにもかかわらず粗加工用砥石
ホルダ3が遠心力で半径方向外方へ移動して、粗加工用
砥石5の配置径が拡張され、これがため、仕上げホーニ
ング加工中に粗加工用砥石5が僅かながらボア表面14a
に接触してボア表面14a を荒らし、そこに析出した壊れ
易い初晶シリコンを破砕して初晶シリコンの破砕率を悪
化させてしまうという問題があった。
来のホーニングヘッド1にあっては、コイルスプリング
11,12が、粗加工用砥石ホルダ3の引込み用と仕上げ加
工用砥石ホルダ4の引込み用とで共用されているため、
ボア表面14a に仕上げホーニング加工を施す際に仕上げ
加工用砥石ホルダ4を半径方向外方へ押し出すと、それ
らのコイルスプリング11,12の径が拡張されて粗加工用
砥石ホルダ3の引込み力が弱まり、これにより、油圧シ
リンダが砥石拡張ロッド8を介して粗加工用砥石拡張コ
ーン10を下降させていないにもかかわらず粗加工用砥石
ホルダ3が遠心力で半径方向外方へ移動して、粗加工用
砥石5の配置径が拡張され、これがため、仕上げホーニ
ング加工中に粗加工用砥石5が僅かながらボア表面14a
に接触してボア表面14a を荒らし、そこに析出した壊れ
易い初晶シリコンを破砕して初晶シリコンの破砕率を悪
化させてしまうという問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を有
利に解決したホーニングヘッドを提供することを目的と
するものであり、この発明のホーニングヘッドは、ハイ
シリコンアルミシリンダブロックの、初晶シリコンが析
出するボア表面に、粗ホーニング加工および仕上げホー
ニング加工を施すために用いられ、複数の粗加工用砥石
ホルダと複数の仕上げ加工用砥石ホルダとの配置径をそ
れぞれ、拡張手段により拡張する一方、それらの砥石ホ
ルダに掛け渡した弾性部材により縮小するホーニングヘ
ッドにおいて、前記弾性部材として、前記粗加工用砥石
ホルダ用の弾性部材と、前記仕上げ加工用砥石ホルダ用
の弾性部材とを、別個に設けて、前記粗加工用砥石ホル
ダ用の弾性部材を前記粗加工用砥石ホルダのみに掛け渡
すとともに、前記仕上げ加工用砥石ホルダ用の弾性部材
を前記仕上げ加工用砥石ホルダのみに掛け渡したことを
特徴とするものである。
利に解決したホーニングヘッドを提供することを目的と
するものであり、この発明のホーニングヘッドは、ハイ
シリコンアルミシリンダブロックの、初晶シリコンが析
出するボア表面に、粗ホーニング加工および仕上げホー
ニング加工を施すために用いられ、複数の粗加工用砥石
ホルダと複数の仕上げ加工用砥石ホルダとの配置径をそ
れぞれ、拡張手段により拡張する一方、それらの砥石ホ
ルダに掛け渡した弾性部材により縮小するホーニングヘ
ッドにおいて、前記弾性部材として、前記粗加工用砥石
ホルダ用の弾性部材と、前記仕上げ加工用砥石ホルダ用
の弾性部材とを、別個に設けて、前記粗加工用砥石ホル
ダ用の弾性部材を前記粗加工用砥石ホルダのみに掛け渡
すとともに、前記仕上げ加工用砥石ホルダ用の弾性部材
を前記仕上げ加工用砥石ホルダのみに掛け渡したことを
特徴とするものである。
【0010】
【作用】かかるホーニングヘッドにあっては、粗加工用
砥石ホルダ用の弾性部材と仕上げ加工用砥石ホルダ用の
弾性部材とを別個に設けて、粗加工用砥石ホルダ用の弾
性部材を粗加工用砥石ホルダのみに掛け渡すとともに、
仕上げ加工用砥石ホルダ用の弾性部材を仕上げ加工用砥
石ホルダのみに掛け渡しているので、拡張手段によって
仕上げ加工用砥石ホルダの配置径が拡張されてもその拡
張の影響で粗加工用砥石ホルダ用の弾性部材の縮径機能
が低下することがなく、それゆえ仕上げ加工中でも粗加
工用砥石ホルダ用の弾性部材が粗加工用砥石ホルダの配
置径を確実に縮小状態に維持する。
砥石ホルダ用の弾性部材と仕上げ加工用砥石ホルダ用の
弾性部材とを別個に設けて、粗加工用砥石ホルダ用の弾
性部材を粗加工用砥石ホルダのみに掛け渡すとともに、
仕上げ加工用砥石ホルダ用の弾性部材を仕上げ加工用砥
石ホルダのみに掛け渡しているので、拡張手段によって
仕上げ加工用砥石ホルダの配置径が拡張されてもその拡
張の影響で粗加工用砥石ホルダ用の弾性部材の縮径機能
が低下することがなく、それゆえ仕上げ加工中でも粗加
工用砥石ホルダ用の弾性部材が粗加工用砥石ホルダの配
置径を確実に縮小状態に維持する。
【0011】従ってこの発明のホーニングヘッドによれ
ば、粗加工用砥石ホルダが保持する粗加工用砥石が仕上
げホーニング加工中にボア表面に接触して、そこに析出
している壊れ易い初晶シリコンを破砕してしまうことが
ないので、初晶シリコンの破砕率を小さくし得て、高品
質の仕上げホーニング加工を行うことができる。
ば、粗加工用砥石ホルダが保持する粗加工用砥石が仕上
げホーニング加工中にボア表面に接触して、そこに析出
している壊れ易い初晶シリコンを破砕してしまうことが
ないので、初晶シリコンの破砕率を小さくし得て、高品
質の仕上げホーニング加工を行うことができる。
【0012】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図面に基づき詳
細に説明する。図1(a)は、この発明のホーニングヘ
ッドの一実施例を一部切り欠いて示す正面図、そして同
図(b)は、図1(a)に示す実施例のA−A線に沿う
断面図であり、図中従来例と同様の部分はそれと同一の
符号にて示す。すなわち、図中15は、この実施例のホー
ニングヘッドを示し、このホーニングヘッド15も、その
軸線に対し放射状に配置されて軸線方向へ延在する八箇
所の割り溝2aを有するとともに図示しないホーニング盤
の主軸に固着されて回転および昇降駆動されるボディ2
と、そのボディ2の上記八箇所の割り溝2a内に交互に配
置されて各々ボディ2の軸線に対し半径方向へ摺動可能
に支持された粗加工用砥石ホルダ3および仕上げ加工用
砥石ホルダ4とを具え、それらの砥石ホルダ3,4は、
粗加工用砥石5および仕上げ加工用砥石6をそれぞれ保
持している。
細に説明する。図1(a)は、この発明のホーニングヘ
ッドの一実施例を一部切り欠いて示す正面図、そして同
図(b)は、図1(a)に示す実施例のA−A線に沿う
断面図であり、図中従来例と同様の部分はそれと同一の
符号にて示す。すなわち、図中15は、この実施例のホー
ニングヘッドを示し、このホーニングヘッド15も、その
軸線に対し放射状に配置されて軸線方向へ延在する八箇
所の割り溝2aを有するとともに図示しないホーニング盤
の主軸に固着されて回転および昇降駆動されるボディ2
と、そのボディ2の上記八箇所の割り溝2a内に交互に配
置されて各々ボディ2の軸線に対し半径方向へ摺動可能
に支持された粗加工用砥石ホルダ3および仕上げ加工用
砥石ホルダ4とを具え、それらの砥石ホルダ3,4は、
粗加工用砥石5および仕上げ加工用砥石6をそれぞれ保
持している。
【0013】またこのホーニングヘッド15もその中心部
に、互いに嵌まり合いかつ各々拡張手段としての図示し
ない油圧シリンダで駆動されて互いに独立に昇降する砥
石拡張スリーブ7および砥石拡張ロッド8を同心にかつ
昇降可能に支持しており、ここで砥石拡張スリーブ7の
下端部には、上記仕上げ加工用砥石ホルダ4の内側の二
箇所に設けられたテーパー部4aにそれぞれ摺接する位置
にて二つの仕上げ加工用砥石拡張コーン9が一体的に固
定され、また砥石拡張ロッド8の下端部には、上記粗加
工用砥石ホルダ3の内側の、仕上げ加工用砥石ホルダ4
のテーパー部4aに対し上下方向へずれた二箇所に設けら
れたテーパー部3aにそれぞれ摺接する位置にて二つの粗
加工用砥石拡張コーン10が一体的に固定されている。
に、互いに嵌まり合いかつ各々拡張手段としての図示し
ない油圧シリンダで駆動されて互いに独立に昇降する砥
石拡張スリーブ7および砥石拡張ロッド8を同心にかつ
昇降可能に支持しており、ここで砥石拡張スリーブ7の
下端部には、上記仕上げ加工用砥石ホルダ4の内側の二
箇所に設けられたテーパー部4aにそれぞれ摺接する位置
にて二つの仕上げ加工用砥石拡張コーン9が一体的に固
定され、また砥石拡張ロッド8の下端部には、上記粗加
工用砥石ホルダ3の内側の、仕上げ加工用砥石ホルダ4
のテーパー部4aに対し上下方向へずれた二箇所に設けら
れたテーパー部3aにそれぞれ摺接する位置にて二つの粗
加工用砥石拡張コーン10が一体的に固定されている。
【0014】しかして、上記粗加工用砥石ホルダ3およ
び仕上げ加工用砥石ホルダ4の上端部の外面にはそれぞ
れ上下二段に、ボディ2の周方向へ延在するスプリング
掛け溝3d, 3eおよび4d, 4eが半径方向内方へ向けて形成
されており、ここで上段のスプリング掛け溝3d, 4dにつ
いては、粗加工用砥石ホルダ3のスプリング掛け溝3dの
方が仕上げ加工用砥石ホルダ4のスプリング掛け溝4dよ
りも深くされ、また下段のスプリング掛け溝3e, 4eにつ
いては、仕上げ加工用砥石ホルダ4のスプリング掛け溝
4eの方が粗加工用砥石ホルダ3のスプリング掛け溝3eよ
りも深くされている。
び仕上げ加工用砥石ホルダ4の上端部の外面にはそれぞ
れ上下二段に、ボディ2の周方向へ延在するスプリング
掛け溝3d, 3eおよび4d, 4eが半径方向内方へ向けて形成
されており、ここで上段のスプリング掛け溝3d, 4dにつ
いては、粗加工用砥石ホルダ3のスプリング掛け溝3dの
方が仕上げ加工用砥石ホルダ4のスプリング掛け溝4dよ
りも深くされ、また下段のスプリング掛け溝3e, 4eにつ
いては、仕上げ加工用砥石ホルダ4のスプリング掛け溝
4eの方が粗加工用砥石ホルダ3のスプリング掛け溝3eよ
りも深くされている。
【0015】またここにおける粗加工用砥石ホルダ3の
下端部は、仕上げ加工用砥石ホルダ4の下端部よりも半
径方向へ厚みを持つように半径方向内方へ延長されてお
り、その粗加工用砥石ホルダ3の下端部の外面には上下
二段に、ボディ2の周方向へ延在するスプリング掛け溝
3f, 3gが半径方向内方へ向けて充分に深く形成され、そ
の一方ここにおける仕上げ加工用砥石ホルダ4の下端部
の外面には一段のみ、ボディ2の周方向へ延在するスプ
リング掛け溝4fが半径方向内方へ向けて形成されてい
る。
下端部は、仕上げ加工用砥石ホルダ4の下端部よりも半
径方向へ厚みを持つように半径方向内方へ延長されてお
り、その粗加工用砥石ホルダ3の下端部の外面には上下
二段に、ボディ2の周方向へ延在するスプリング掛け溝
3f, 3gが半径方向内方へ向けて充分に深く形成され、そ
の一方ここにおける仕上げ加工用砥石ホルダ4の下端部
の外面には一段のみ、ボディ2の周方向へ延在するスプ
リング掛け溝4fが半径方向内方へ向けて形成されてい
る。
【0016】そして上記スプリング掛け溝3d, 4d内、3
e, 4e内、3f, 4f内および3g内には、粗加工用砥石ホル
ダ3および仕上げ加工用砥石ホルダ4をそれぞれ半径方
向内方へ向けて常時付勢してテーパー部4aと砥石拡張コ
ーン9との摺接およびテーパー部3aと砥石拡張コーン10
との摺接を確保する、弾性部材としての環状のコイルス
プリング16,17, 18および19がそれぞれ掛け渡されてお
り、ここで、コイルスプリング16および18は、スプリン
グ掛け溝3d,3fがスプリング掛け溝4d,4fよりも深いこ
とからそれぞれ、仕上げ加工用砥石ホルダ4のスプリン
グ掛け溝4d,4fの溝底には掛かるが、図1(a)に示す
ように粗加工用砥石ホルダ3のスプリング掛け溝3d,3f
の溝底からは浮いて、仕上げ加工用砥石ホルダ4のみを
半径方向内方へ向けて常時押圧している。
e, 4e内、3f, 4f内および3g内には、粗加工用砥石ホル
ダ3および仕上げ加工用砥石ホルダ4をそれぞれ半径方
向内方へ向けて常時付勢してテーパー部4aと砥石拡張コ
ーン9との摺接およびテーパー部3aと砥石拡張コーン10
との摺接を確保する、弾性部材としての環状のコイルス
プリング16,17, 18および19がそれぞれ掛け渡されてお
り、ここで、コイルスプリング16および18は、スプリン
グ掛け溝3d,3fがスプリング掛け溝4d,4fよりも深いこ
とからそれぞれ、仕上げ加工用砥石ホルダ4のスプリン
グ掛け溝4d,4fの溝底には掛かるが、図1(a)に示す
ように粗加工用砥石ホルダ3のスプリング掛け溝3d,3f
の溝底からは浮いて、仕上げ加工用砥石ホルダ4のみを
半径方向内方へ向けて常時押圧している。
【0017】この一方コイルスプリング17は、スプリン
グ掛け溝4eがスプリング掛け溝3eよりも深いことから、
図1(a)に示すように粗加工用砥石ホルダ3のスプリ
ング掛け溝3eの溝底には掛かるが、仕上げ加工用砥石ホ
ルダ4のスプリング掛け溝4eの溝底からは浮いて、粗加
工用砥石ホルダ3のみを半径方向内方へ向けて常時押圧
しており、またコイルスプリング19も、図1(b)に示
すように、粗加工用砥石ホルダ3のスプリング掛け溝3g
の溝底に掛かって仕上げ加工用砥石ホルダ4の下端部の
内方を自由に通過し、粗加工用砥石ホルダ3のみを半径
方向内方へ向けて常時押圧している。
グ掛け溝4eがスプリング掛け溝3eよりも深いことから、
図1(a)に示すように粗加工用砥石ホルダ3のスプリ
ング掛け溝3eの溝底には掛かるが、仕上げ加工用砥石ホ
ルダ4のスプリング掛け溝4eの溝底からは浮いて、粗加
工用砥石ホルダ3のみを半径方向内方へ向けて常時押圧
しており、またコイルスプリング19も、図1(b)に示
すように、粗加工用砥石ホルダ3のスプリング掛け溝3g
の溝底に掛かって仕上げ加工用砥石ホルダ4の下端部の
内方を自由に通過し、粗加工用砥石ホルダ3のみを半径
方向内方へ向けて常時押圧している。
【0018】かかるホーニングヘッド15にあっては、図
2に示すようにハイシリコンアルミシリンダブロック13
のシリンダボア14内に挿入された後、砥石拡張ロッド8
が上記油圧シリンダの作動に基づきボディ2に対して下
降すると、その下端部に固定された粗加工用砥石拡張コ
ーン10が砥石拡張ロッド8とともに下降して、テーパー
部3aとの摺接により粗加工用砥石ホルダ3を半径方向外
方へ押し出し、これによって粗加工用砥石5の配置径
が、上記シリンダボア14の、初晶シリコンが析出するボ
ア表面14a に粗ホーニング加工を施すに適した径まで拡
張される。
2に示すようにハイシリコンアルミシリンダブロック13
のシリンダボア14内に挿入された後、砥石拡張ロッド8
が上記油圧シリンダの作動に基づきボディ2に対して下
降すると、その下端部に固定された粗加工用砥石拡張コ
ーン10が砥石拡張ロッド8とともに下降して、テーパー
部3aとの摺接により粗加工用砥石ホルダ3を半径方向外
方へ押し出し、これによって粗加工用砥石5の配置径
が、上記シリンダボア14の、初晶シリコンが析出するボ
ア表面14a に粗ホーニング加工を施すに適した径まで拡
張される。
【0019】また砥石拡張ロッド8が上記油圧シリンダ
の作動に基づきボディ2に対して上昇する一方、砥石拡
張スリーブ7が他の上記油圧シリンダの作動に基づきボ
ディ2に対して下降すると、粗加工用砥石ホルダ3がコ
イルスプリング17,19により半径方向内方へ引き込まれ
る一方、砥石拡張スリーブ7の下端部に固定された仕上
げ加工用砥石拡張コーン9が砥石拡張スリーブ7ととも
に下降して、テーパー部4aとの摺接により仕上げ加工用
砥石ホルダ4を半径方向外方へ押し出し、これによって
仕上げ加工用砥石6の配置径が、上記シリンダボア14
の、初晶シリコンが析出するボア表面14a に仕上げホー
ニング加工を施すに適した径まで拡張される。
の作動に基づきボディ2に対して上昇する一方、砥石拡
張スリーブ7が他の上記油圧シリンダの作動に基づきボ
ディ2に対して下降すると、粗加工用砥石ホルダ3がコ
イルスプリング17,19により半径方向内方へ引き込まれ
る一方、砥石拡張スリーブ7の下端部に固定された仕上
げ加工用砥石拡張コーン9が砥石拡張スリーブ7ととも
に下降して、テーパー部4aとの摺接により仕上げ加工用
砥石ホルダ4を半径方向外方へ押し出し、これによって
仕上げ加工用砥石6の配置径が、上記シリンダボア14
の、初晶シリコンが析出するボア表面14a に仕上げホー
ニング加工を施すに適した径まで拡張される。
【0020】そして砥石拡張スリーブ7が上記他の油圧
シリンダの作動に基づきボディ2に対して上昇すると、
仕上げ加工用砥石ホルダ4もコイルスプリング16,18に
より半径方向内方へ引き込まれる。
シリンダの作動に基づきボディ2に対して上昇すると、
仕上げ加工用砥石ホルダ4もコイルスプリング16,18に
より半径方向内方へ引き込まれる。
【0021】しかもこの実施例のホーニングヘッド15に
あっては、粗加工用砥石ホルダ3ひいては粗加工用砥石
5用のコイルスプリング17,19と、仕上げ加工用砥石ホ
ルダ4ひいては仕上げ加工用砥石6用のコイルスプリン
グ16,18とが別個に設けられて、別個に砥石ホルダを半
径方向内方へ付勢しているので、油圧シリンダによって
仕上げ加工用砥石6の配置径が拡張されてもその拡張の
影響で粗加工用砥石5用のコイルスプリング17,19の縮
径機能が低下することがなく、それゆえ仕上げ加工中で
も粗加工用砥石5用のコイルスプリング17,19が粗加工
用砥石5の配置径を確実に縮小状態に維持する。
あっては、粗加工用砥石ホルダ3ひいては粗加工用砥石
5用のコイルスプリング17,19と、仕上げ加工用砥石ホ
ルダ4ひいては仕上げ加工用砥石6用のコイルスプリン
グ16,18とが別個に設けられて、別個に砥石ホルダを半
径方向内方へ付勢しているので、油圧シリンダによって
仕上げ加工用砥石6の配置径が拡張されてもその拡張の
影響で粗加工用砥石5用のコイルスプリング17,19の縮
径機能が低下することがなく、それゆえ仕上げ加工中で
も粗加工用砥石5用のコイルスプリング17,19が粗加工
用砥石5の配置径を確実に縮小状態に維持する。
【0022】従ってこの実施例のホーニングヘッド15に
よれば、仕上げホーニング加工中に粗加工用砥石5がボ
ア表面14a に接触して、そこに析出している壊れ易い初
晶シリコンを破砕してしまうことがないので、従来は30
%程度であった初晶シリコンの破砕率を10%以下に小さ
くし得て、高品質の仕上げホーニング加工を行うことが
できる。
よれば、仕上げホーニング加工中に粗加工用砥石5がボ
ア表面14a に接触して、そこに析出している壊れ易い初
晶シリコンを破砕してしまうことがないので、従来は30
%程度であった初晶シリコンの破砕率を10%以下に小さ
くし得て、高品質の仕上げホーニング加工を行うことが
できる。
【0023】以上、図示例に基づき説明したが、この発
明は上述の例に限定されるものでなく、例えば、弾性部
材はOリングの如きゴム状弾性体製のものでも良く、ま
たその掛け渡し方も、弾性部材が独立に機能し得るもの
にであれば適宜変更することができる。
明は上述の例に限定されるものでなく、例えば、弾性部
材はOリングの如きゴム状弾性体製のものでも良く、ま
たその掛け渡し方も、弾性部材が独立に機能し得るもの
にであれば適宜変更することができる。
【0024】
【発明の効果】かくしてこの発明のホーニングヘッドに
よれば、粗加工用砥石ホルダが保持する粗加工用砥石が
仕上げホーニング加工中にボア表面に接触して、そこに
析出している壊れ易い初晶シリコンを破砕してしまうこ
とがないので、初晶シリコンの破砕率を小さくし得て、
高品質の仕上げホーニング加工を行うことができる。
よれば、粗加工用砥石ホルダが保持する粗加工用砥石が
仕上げホーニング加工中にボア表面に接触して、そこに
析出している壊れ易い初晶シリコンを破砕してしまうこ
とがないので、初晶シリコンの破砕率を小さくし得て、
高品質の仕上げホーニング加工を行うことができる。
【図1】(a)は、この発明のホーニングヘッドの一実
施例を一部切り欠いて示す正面図、また(b)は、
(a)に示す実施例のA−A線に沿う断面図である。
施例を一部切り欠いて示す正面図、また(b)は、
(a)に示す実施例のA−A線に沿う断面図である。
【図2】上記実施例のホーニングヘッドの作動状態を示
す説明図である。
す説明図である。
【図3】(a)は、従来のホーニングヘッドを一部切り
欠いて示す正面図、また(b)は、(a)に示す従来例
のB−B線に沿う断面図である。
欠いて示す正面図、また(b)は、(a)に示す従来例
のB−B線に沿う断面図である。
【図4】上記従来のホーニングヘッドの作動状態を示す
説明図である。
説明図である。
2 ホディ 3 粗加工用砥石ホルダ 4 仕上げ加工用砥石ホルダ 5 粗加工用砥石 6 仕上げ加工用砥石 13 ハイシリコンアルミシリンダブロック 14 シリンダボア 14a ボア表面 15 ホーニングヘッド 16, 18 仕上げ加工用砥石用コイルスプリング 17, 19 粗加工用砥石用コイルスプリング
Claims (1)
- 【請求項1】 ハイシリコンアルミシリンダブロック
(13)の、初晶シリコンが析出するボア表面(14a)に粗
ホーニング加工および仕上げホーニング加工を施すため
に用いられ、複数の粗加工用砥石ホルダ(3)と複数の
仕上げ加工用砥石ホルダ(4)との配置径をそれぞれ、
拡張手段により拡張する一方、それらの砥石ホルダに掛
け渡した弾性部材により縮小するホーニングヘッド(1
5)において、 前記弾性部材として、前記粗加工用砥石ホルダ用の弾性
部材(17,19)と、前記仕上げ加工用砥石ホルダ用の弾
性部材(16,18)とを、別個に設けて、 前記粗加工用砥石ホルダ用の弾性部材(17,19)を前記
粗加工用砥石ホルダのみに掛け渡すとともに、前記仕上
げ加工用砥石ホルダ用の弾性部材(16,18)を前記仕上
げ加工用砥石ホルダのみに掛け渡し たことを特徴とす
る、ハイシリコンアルミボア用ホーニングヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4123293A JP2808978B2 (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | ハイシリコンアルミボア用ホーニングヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4123293A JP2808978B2 (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | ハイシリコンアルミボア用ホーニングヘッド |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05318309A JPH05318309A (ja) | 1993-12-03 |
| JP2808978B2 true JP2808978B2 (ja) | 1998-10-08 |
Family
ID=14856963
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4123293A Expired - Lifetime JP2808978B2 (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | ハイシリコンアルミボア用ホーニングヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2808978B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102091998B (zh) * | 2010-12-10 | 2012-09-05 | 上海交通大学 | 平台网纹珩磨头 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2514710B2 (ja) * | 1989-04-12 | 1996-07-10 | 日産自動車株式会社 | ホ―ニング加工方法 |
-
1992
- 1992-05-15 JP JP4123293A patent/JP2808978B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05318309A (ja) | 1993-12-03 |
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