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JP2809384B2 - アルミニウム合金複合材の製造装置 - Google Patents
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JP2809384B2 - アルミニウム合金複合材の製造装置 - Google Patents

アルミニウム合金複合材の製造装置

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JP2809384B2 JP26280394A JP26280394A JP2809384B2 JP 2809384 B2 JP2809384 B2 JP 2809384B2 JP 26280394 A JP26280394 A JP 26280394A JP 26280394 A JP26280394 A JP 26280394A JP 2809384 B2 JP2809384 B2 JP 2809384B2
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  • Manufacture Of Alloys Or Alloy Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばアルミナ短繊維
のプリフォームにアルミニウム合金のマトリクス金属を
自然浸透させ複合化する複合材の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アルミナ短繊維のプリフォームに
アルミニウム合金を自然浸透(無加圧)させて複合化す
る場合、アルミナ繊維とアルミニウム合金溶湯との濡れ
性を改善する必要がある。このため、例えば事前にMg
ガスとN2ガスによってアルミナ繊維の表面にMg32
を生成させ、このMg32によって繊維の表面を還元活
性化して濡れ性を改善し、繊維の隙間から積極的に毛細
管現象にてプリフォーム内にアルミ合金溶湯を導入し複
合化するような技術が知られている。この際、Mgガス
の供給源としてマグネシウムを含んだアルミ合金をマト
リクス金属として使用すれば、複合化が可能であること
が知られている。アルミ合金をマトリクス金属として使
用する場合には、例えば特表平5−507030号に示
されるような技術が知られている。
【0003】この技術は、図2に示すように、マグネシ
ウムを含有するプリフォーム51の上部にグラファイト
リング52を重ね合わせ、プリフォーム51の周囲にコ
ロイドグラファイト53をエアロゾルスプレー塗布して
乾燥させた後、グラファイト容器54内に充填される粒
状アルミナ55内に配置し、グラファイトリング52内
の空間部56にマグネシウム粉末を充填し、且つグラフ
ァイトリング52上に純アルミニウム金属からなるマト
リクス金属インゴット57を配置するようにした装置が
開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記装置では、マグネ
シウムを含有するプリフォームを、その含有するマグネ
シウムの還元作用により該プリフォーム自体の濡れ性を
向上させてマトリックス合金溶湯を浸透させて複合材を
製造しようとするものである。該装置は自然浸透を可能
にした点では意義はある。しかしながら、前記装置にお
いては、前記プリフォームと前記マトリックス合金はグ
ラファイトリングを介する空間によって隔てられるのみ
である。従って、昇温された場合にはmp(溶融温度)
の関係から最初に前記マトリックス合金が溶解し、前記
プリフォームに接触するが、この時点では該プリフォー
ムに含有されるマグネシウムは昇華する温度に達してい
ないか又は十分に昇華していない。その為、十分に該プ
リフォーム内部の濡れ性はせず、溶融マトリックス合金
は該プリフォーム内部に十分浸透せず、高品質な複合材
を得ることができない。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、金属酸化物からなる予備成形体にアルミニウ
ム合金を自然浸透させて複合化するアルミニウム合金複
合材の製造装置において、アルミニウム合金インゴット
を収容する第1の型と、この第1の型内でアルミニウム
合金インゴットの上部に載置され且つ底部に連通孔を有
する第2の型を設け、この第2の型の底面の連通孔を所
定温度で溶解する封止部材にて封止するとともに、この
第2の型内に浸透促進材を収容し、また、この浸透促進
材の上方に第2の型の内壁面に当接もしくは嵌合する予
備成形体を配置した。そして、封止部材はアルミニウム
合金インゴットより融点の高い金属とし、例えば純アル
ミニウムにて構成した。また、浸透促進材はマグネシウ
ムとした。
【0006】
【作用】本装置を例えば真空炉に入れて減圧した後、炉
内の温度を封止材の融点以下で且つ浸透促進材の融点以
上(アルミニウム合金インゴットの融点以上)に高める
と、浸透促進材が昇華して予備成形体の内部に浸透す
る。この際、浸透促進材がマグネシウムであれば、ここ
で真空炉内にN2ガスを導入して予備成形体の繊維表面
にMg32を生成せしめることで表面を還元活性化す
る。またこれと同時にアルミニウム合金インゴットも溶
融するが、封止部材によって第2の型内に入り込むこと
が出来ず、この間に予備成形体の繊維表面の濡れ性の改
善が充分に行われる。
【0007】更に炉内の温度を高め、封止部材の融点以
上にすると封止部材が溶解して第2の型の底面の連通孔
が連通し、アルミ合金溶湯が第2の型内に侵入する。そ
してこの溶湯は予備成形体に接触し、濡れ性が改善され
た繊維の間を毛細管現象にて浸透し複合化がなされる。
ここで、封止部材として純アルミニウムを使用すればア
ルミ合金インゴットより融点を高くすることが出来、し
かも溶解した時にアルミ合金インゴットと同質であるた
め都合が良い。
【0008】
【実施例】本発明の製造装置について図1の構成概要図
に基づき説明する。本発明のアルミニウム合金複合材の
製造装置は、金属母材となるマトリクス金属にアルミニ
ウム合金を使用し、且つ無加圧の自然浸透で複合材を成
形するにあたり、装置の簡素化と廉価な構成を図ったも
のであり、図1に示すように、例えばセラミックス製の
第1の鋳型1と、黒鉛、セラミックス等の第2の鋳型2
を備えている。
【0009】そして、第1の鋳型1の内部には、アルミ
ニウム合金インゴット3がマトリクス金属として収容さ
れ、前記第2の鋳型2はこのアルミニウム合金インゴッ
ト3の上部にセットされている。また、第2の鋳型2は
底面に連通孔2aを備えており、この連通孔2aにはア
ルミニウム合金インゴット3より融点の高い純アルミニ
ウム等の封止部材4が密着状に嵌合されて連通孔2aを
封止している。
【0010】また、この第2の鋳型2の内部には所定量
のマグネシウム等の浸透促進材5が収容され、また、こ
の浸透促進材5の上部にはアルミナ短繊維等からなる予
備成形体としてのプリフォーム6が配置されている。こ
のプリフォーム6は、第2の鋳型2の内壁面に当接もし
くは嵌合されて密着状に隙間なく当接している。
【0011】以上のような本装置は真空炉内にセットさ
れ、例えば10mmHg程度以下に減圧された後、500℃
以上で且つ純アルミニウム等の封止部材4の融点以下に
加熱される。これによってマグネシウム等の浸透促進材
5は昇華し、ほかに逃げ場がないためプリフォーム6内
に効果的に浸透する。ここで、浸透促進材5がマグネシ
ウムであり、Mgガスが昇華する場合には炉内にN2
スを1atmまで導入してMg32を生成せしめて繊維表
面を被覆し濡れ性を改善する。この際、第1の鋳型1内
のアルミニウム合金インゴット3も溶融しているが、封
止部材4が連通孔2aを封止しているためプリフォーム
6には接触せず、この間にプリフォーム6の濡れ性が充
分に改善される。
【0012】その後、炉内の温度を封止部材4の融点以
上に高め、封止部材4を溶解させて連通孔2aを連通さ
せれば、この時点ではプリフォーム6の繊維の濡れ性が
充分改善されているため、毛細管現象によって自然浸透
による複合化が円滑になされる。
【0013】次に、本案の具体的な実施例について説明
する。第1の鋳型1として、内径100mm、高さ200
mmのアルミナトレイを用意し、このトレイ内にJIS
AC4Cのアルミニウム合金インゴット3(φ98mm、
高さ60mm)を収容した。
【0014】次に、このアルミニウム合金インゴット3
の上に、内径60mm、高さ100mmの黒鉛るつぼからな
る第2の鋳型2をセットし、この第2の鋳型2の底面の
径約15mmの連通孔2aを純アルミニウムの封止部材4
で栓をした。そしてこの第2の鋳型2内に浸透促進材5
として純マグネシウムを7g入れ、その上部に直径60
mm、高さ60mmのアルミナ短繊維プリフォーム6を密着
状に嵌め込んだ。因みに、このプリフォーム6の繊維含
有率(Vf)は30%である。
【0015】このようにセットした第1の鋳型1を真空
炉内に入れ、図3に示す要領でまず0.1mmHgまで減圧
した後、10℃/minの昇温速度で640℃に加熱し、
5分間保持した。その後、真空炉内にN2ガスを導入し
て1atmとした。そして、10℃/minの昇温速度で72
0℃まで加熱し、20分間保持して炉冷し取り出すとプ
リフォーム6は完全に複合化していた。又、本案におい
てアルミニウム合金インゴット3は、マグネシウムの含
有量が多くても支障がないことはいうまでもない。
【0016】尚、以上のような封止部材4は、プリフォ
ーム6が還元化されて濡れ性が改善されるまでのいわば
時間稼ぎ的な機能を発揮し、このような機能を発揮させ
るためメカ的に構成することも出来るが、通常、このよ
うな複合材の型は単品用であり、1回使用すると破壊さ
れるのが常であるため、本案のように安価な構成は特に
有用性がある。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明のアルミニウム合金
複合材の製造装置は、第2の型の底面に設けた連通孔を
封止部材で封止し、封止部材が溶解するまでに浸透促進
材を予備成形体に充分浸透させて濡れ性を改善するとと
もに、これと同時にアルミニウム合金インゴットを溶融
させておき、次いで封止部材を溶解させて連通孔を介し
てアルミ合金溶湯をプリフォームに接触させるようにし
たため、自然浸透が円滑に行われ、高品質なアルミニウ
ム合金複合材を得ることができる。また、装置が簡素で
且つ安価であり、しかも作業が簡単で作業時間も要しな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本製造装置の構成概要図
【図2】従来の構成図
【図3】処理要領の一例を示す実施例図
【符号の説明】
1…第1の鋳型、2…第2の鋳型、3…アルミニウム合
金インゴット、4…封止部材、5…浸透促進材、6…プ
リフォーム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 19/14 B22D 21/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属酸化物からなる予備成形体にアルミ
    ニウム合金を自然浸透させて複合化するアルミニウム合
    金複合材の製造装置において、この装置はアルミニウム
    合金インゴットを収容する第1の型と、この第1の型内
    で前記アルミニウム合金インゴットの上部に載置され且
    つ底部に連通孔を有する第2の型からなり、この第2の
    型の底面の連通孔を所定温度で溶解する封止部材にて封
    止するとともに、この第2の型内に浸透促進材を収容
    し、また、この浸透促進材の上方には第2の型の内壁面
    に当接もしくは嵌合する前記予備成形体を配置すること
    を特徴とするアルミニウム合金複合材の製造装置。
  2. 【請求項2】 前記封止部材は前記アルミニウム合金イ
    ンゴットより融点の高い金属からなることを特徴とする
    請求項1記載のアルミニウム合金複合材の製造装置。
  3. 【請求項3】 前記封止部材は純アルミニウムからなる
    ことを特徴とする請求項2記載のアルミニウム合金複合
    材の製造装置。
  4. 【請求項4】 前記浸透促進材はマグネシウムからなる
    ことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載
    のアルミニウム合金複合材の製造装置。
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