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JP2812151B2 - 鋼管の冷間抽伸方法 - Google Patents
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JP2812151B2 - 鋼管の冷間抽伸方法 - Google Patents

鋼管の冷間抽伸方法

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JP2812151B2
JP2812151B2 JP17502693A JP17502693A JP2812151B2 JP 2812151 B2 JP2812151 B2 JP 2812151B2 JP 17502693 A JP17502693 A JP 17502693A JP 17502693 A JP17502693 A JP 17502693A JP 2812151 B2 JP2812151 B2 JP 2812151B2
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孝司 ▲高▼野
光秋 市川
栄次 森下
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼管の冷間抽伸方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼管の冷間抽伸における潤滑処理は、化
成皮膜処理が主流であるが、薬品コスト、工数、公害環
境対策などの面で問題があり、油潤滑による方法へと移
行しつつある。油潤滑を用いる方法には事前浸漬する方
法、直接滴下する方法に大別できる。このうちの事前浸
漬する方法は、油切りが十分にできないため、油の原単
位や作業環境に問題があるので、直接滴下する方法が有
利である。
【0003】ところで、直接滴下する方法は、管外面
は、ダイス手前でノズルより潤滑油を滴下し、管内面
は、中空化したマンドレルを通して潤滑油をその先端に
取り付けたプラグ元部へ供給する方法である。しかし、
この直接滴下する方法による鋼管内面への潤滑油の塗布
は、鋼管内面への均一塗布が困難であり、事前に鋼管内
面への潤滑油の均一塗布が必要となる。
【0004】上記の問題点を解決する方法として、抽伸
に先立ち素管内面の口付け端側所要部位に高粘度潤滑油
を塗布して抽伸する方法を特開昭60−247410号
公報で、また高粘度潤滑油を先端が口付けされた鋼管の
後端から装入する方法が特公平3−67447号公報で
提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開昭60
−247410号公報で提案されている方法は、事前に
高粘度潤滑油(例えば40 OCで1000〜3000C
stのもの)を素管内面の口付け端側所要部位に作業者
が塗布する作業が必要になる等取扱いが不便である。ま
た、特公平3−67447号公報で提案されている方法
においても高粘度潤滑油を使用しているので、潤滑油の
供給に用いられるポンプに高出力が要求され、設備が大
型化する。
【0006】前記したような問題は、低粘度潤滑油を採
用すれば有利ではあるが、低粘度潤滑油(例えば40 O
Cで100Cstのもの)を上記の方法に用いると、先
ず特開昭60−247410号公報による方法では、口
絞り部先端より潤滑油の流出が発生する。また、特公平
3−67447号公報による方法では、潤滑油が素管先
端まで届かず、素管後端部に残留したり、後端部より流
出する。そのため、抽伸するのに必要な潤滑油が素管内
面に供給されなくなり、内面への均一塗布が十分でな
く、鋼管内面に焼付疵が発生したり、プラグ寿命が低下
したりするなどの問題がある。
【0007】そこで、本発明の目的は、上記した問題点
を解消し、低粘度潤滑油を使用した場合でも鋼管内面に
焼付疵が発生せず、プラグの長寿命化が可能な鋼管の冷
間抽伸方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、第1の本発明は、素管の内外面に潤滑油を供給
してプラグ使用抽伸を行う場合において、抽伸前に素管
内面に潤滑油を供給した後、マンドレルの先端に取り付
けたプラグの後方所定位置に素管内面との隙間が0.5
〜4mmとなる外径のリングを装着したマンドレルを素
管後端から挿入し、前記予め供給した潤滑油をリングに
よって素管内面に塗布しつつ先端側に押し込んだ後に冷
間抽伸するのである。
【0009】さらに、第2の本発明は、第1の本発明に
おいて、マンドレルの素管後端からの挿入時、マンドレ
ル内を通してプラグとリング間から素管内面に潤滑油を
供給するのである。
【0010】また、第3の本発明は、素管の内外面に潤
滑油を供給してプラグ使用抽伸を行う場合において、マ
ンドレルの先端に取り付けたプラグの後方所定位置に素
管内面との隙間が0.5〜4mmとなる外径のリングを
装着したマンドレルを素管後端から挿入し、マンドレル
内を通してリングの後方から素管内面に潤滑油を供給し
ながら冷間抽伸するのである。
【0011】なお、本発明において、マンドレルに装着
したリングの外径を素管内面との隙間が0.5〜4mm
となるとしたのは、リングの外径と素管内面との隙間が
0.5mm未満であると第1・第2の発明では素管内面
に塗布した潤滑油の膜厚が薄くなりすぎ、マンドレル挿
入時に口絞り部先端から流出し、また第3の発明では素
管内面に潤滑油が均一に塗布されることなく素管後端か
ら流出するからである。またリングの外径と素管内面と
の隙間が4mmを越えると潤滑油が素管内面に均一に塗
布されなくなるからである。
【0012】
【作用】本発明は、抽伸前に素管内面に潤滑油を供給し
た後、マンドレルの先端に取り付けたプラグに後方所定
位置に素管内面との隙間が0.5〜4mmとなる外径の
リングを装着したマンドレルを素管後端から挿入し、前
記予め供給した潤滑油をリングによって素管内面に潤滑
油を延ばしながら塗布しつつ先端側に押し込むので、素
管内面に均一厚さの油膜が形成される。
【0013】また、マンドレルの素管後端からの挿入時
に、マンドレル内を通してプラグとリングの間から素管
内面に潤滑油を供給する、若しくはマンドレル内を通し
てリングの後方から素管内面に潤滑油を供給すると、マ
ンドレルの素管後端からの挿入前に素管内面へ潤滑油を
供給しなくても抽伸とともに均一塗布が可能となる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付した図面に基
づいて説明する。図1は第1の本発明の概要を示す図
で、(a)は潤滑油を素管内面に供給している状態、
(b)はリングを装着したマンドレルを素管に挿入して
いる状態、図2は第2の本発明の構成の概要を示す図
で、図3は第3の本発明の構成の概要を示す図である。
【0015】本発明の抽伸方法を図1に基づいて説明す
る。 抽伸される素管1に油供給管21を挿入し、素管1の
内面に所定量の潤滑油を滴下する。 素管1内面と0.5〜4mmの隙間を有する外径のリ
ング6をプラグ3の後方所定位置に設けたマンドレル4
を素管1の後端側から挿入する。この時、リング6によ
って素管1内面に均一な厚さの潤滑油膜が形成されつ
つ、先端側に押し込まれる。 プラグ3がダイスまで挿入された後に、素管1の外面
に潤滑油を連続供給しながら素管1を冷間抽伸する。
【0016】図2において、1は抽伸される素管、2は
ダイス、3はプラグ、4はプラグ3を支持するマンドレ
ルであり、プラグ3元部に位置するマンドレル4には潤
滑油を素管1内面に供給する油供給ノズル5を設けてい
る。また、前記油供給ノズル5の直後のマンドレル4位
置には、素管1内面と0.5〜4mmの隙間を有する外
径のリング6を設けている。
【0017】7は管外面用油タンクであり、ポンプ8に
よって配管11を通り、ダイス2手前に設けられた図示
しないノズルから素管1の外面に潤滑油を塗布する。同
様に、管内面用油タンク9に貯蔵されている潤滑油は、
ポンプ10によってマンドレル4内への配管12を通
り、油供給ノズル5から素管1の内面に塗布される。
【0018】第2の本発明は以上説明した構成をしてお
り、素管1の後端からプラグ3をダイス2まで挿入す
る。この時、ポンプ10を作動して素管1の内面に潤滑
油を滴下し、リング6によって素管1の内面全周に均一
な厚みをもつ潤滑油の膜を形成しつつ素管1の先端側に
押し込む。そして、プラグ3が素管1内をダイス2まで
挿入された後に、管外面用油タンク7から潤滑油を素管
1の外面に供給しながら素管1の抽伸を行う。
【0019】図3において、1は抽伸される素管、2は
ダイス、3はプラグ、4はプラグ3を支持するマンドレ
ルであり、プラグ3元部に位置するマンドレル4に素管
1内面と0.5〜4mmの隙間を有する外径のリング6
を設けている。また、前記リング6の直後のマンドレル
4位置には、潤滑油を素管1内面に供給する油供給ノズ
ル5を設けている。
【0020】第3の本発明は以上説明した構成をしてお
り、素管1の後端からプラグ3をダイス2まで挿入した
後に、ポンプを作動して管外面用油タンク・管内面用油
タンクから素管1の内外面に潤滑油を供給しながら素管
1の抽伸を行う。この時、油供給ノズル5から供給され
た潤滑油はリング6によって素管1内面全周に均一な厚
みの膜を形成する。
【0021】図4に示すように材質JIS G 346
1に規定された材質STB340の素管(外径φ88.
9mm×内径φ80.0mm×長さ10m)の内面に潤
滑油を素管1本当たり300cc、事前に供給した後、
素管内に幅5mmのウレタン製のリングを備えたマンド
レルを挿入した前記供給した潤滑油をリングによって均
一塗布しつつ先端側に押し込み、その後抽伸した結果
(抽伸寸法:外径φ75.0mm×内径φ67.0mm
×長さ13m)を次の表1・2に示す。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】上記表1・2に示すように、リングの外面
と素管内面との隙間を0.5mm未満にすると、マンド
レル挿入時に、素管内面に塗布した潤滑油が口絞り部先
端から流出し、油切れを起こして内面に焼付疵が発生す
る。また、リングの外面と素管内面との隙間が4mmを
越えると、潤滑油が素管先端まで均一に流れず、内面に
形成した油膜の厚みが不均一となって内面に焼付疵が発
生する。これに対して、リングの外面と素管内面との隙
間を0.5mm以上4mm以下にすると良好な抽伸を行
えた。
【0025】第3の本発明方法により、材質JIS G
3445に規定された材質STKM11Aの素管(外
径φ101.6mm×内径φ89.6mm×長さ10
m)に幅50mmのウレタン製のリングを備えたマンド
レルを挿入し、油供給ノズル(φ3穴×6個)から潤滑
油(300cc/分)を素管内面に供給しながら抽伸を
行った結果を次の表3に示す。
【0026】
【表3】
【0027】上記表3に示すように、素管内面との隙間
を0.5mm以上4mm以下の外径のリングを取り付け
たマンドレルを素管に挿入した後に、素管内外面に潤滑
油を供給しながら抽伸を行うと良好な結果が得られる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高粘度の潤滑油のみならず低粘度の潤滑油を使用しても
素管内面に潤滑油の厚さが均一な膜を形成できるので、
素管内面に発生する焼付疵及びプラグ寿命の低下を防ぐ
ことができる。また、低粘度の潤滑油を使用できるの
で、ポンプなど設備の小型化を図ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概要を示す図で(a)は潤滑油を素管
内面に供給している状態、(b)はリングを装着したマ
ンドレルを素管に挿入している状態である。
【図2】第2の本発明の構成の概要を示す図である。
【図3】第3の本発明の構成の概要を示す図である。
【図4】実験に用いた本発明の構成を示す図である。
【符号の説明】 1 素管 2 ダイス 3 プラグ 4 マンドレル 5 油供給ノズル 6 リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−204114(JP,A) 特開 昭63−104717(JP,A) 特開 昭58−116923(JP,A) 特開 昭57−160515(JP,A) 実開 昭60−176810(JP,U) 実公 昭43−23712(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21C 9/00 B21C 1/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素管の内外面に潤滑油を供給してプラグ
    使用抽伸を行う場合において、抽伸前に素管内面に潤滑
    油を供給した後、マンドレルの先端に取り付けたプラグ
    の後方所定位置に素管内面との隙間が0.5〜4mmと
    なる外径のリングを装着したマンドレルを素管後端から
    挿入し、前記予め供給した潤滑油をリングによって素管
    内面に塗布しつつ先端側に押し込んだ後に冷間抽伸する
    ことを特徴とする鋼管の冷間抽伸方法。
  2. 【請求項2】 マンドレルの素管後端からの挿入時に、
    マンドレル内を通してプラグとリングの間から素管内面
    に潤滑油を供給することを特徴とする請求項1記載の鋼
    管の冷間抽伸方法。
  3. 【請求項3】 素管の内外面に潤滑油を供給してプラグ
    使用抽伸を行う場合において、マンドレルの先端に取り
    付けたプラグの後方所定位置に素管内面との隙間が0.
    5〜4mmとなる外径のリングを装着したマンドレルを
    素管後端から挿入し、マンドレル内を通してリングの後
    方から素管内面に潤滑油を供給しながら冷間抽伸するこ
    とを特徴とする鋼管の冷間抽伸方法。
JP17502693A 1993-07-15 1993-07-15 鋼管の冷間抽伸方法 Expired - Lifetime JP2812151B2 (ja)

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JP5154851B2 (ja) * 2007-07-20 2013-02-27 昭和電工株式会社 金属管の引抜装置および引抜方法
JP5154861B2 (ja) * 2007-08-22 2013-02-27 昭和電工株式会社 金属管の引抜装置および引抜方法
JP5512341B2 (ja) * 2010-03-19 2014-06-04 昭和電工株式会社 金属管の引抜方法
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CN112024619A (zh) * 2020-09-04 2020-12-04 江苏武进不锈股份有限公司 小口径冷管坯机组在线喷油润滑系统
CN112024620A (zh) * 2020-09-04 2020-12-04 江苏武进不锈股份有限公司 大口径冷管坯机组在线喷油润滑系统

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