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JP2817696B2 - 半導体レーザ励起固体レーザ装置 - Google Patents
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JP2817696B2 - 半導体レーザ励起固体レーザ装置 - Google Patents

半導体レーザ励起固体レーザ装置

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JP2817696B2 JP3610296A JP3610296A JP2817696B2 JP 2817696 B2 JP2817696 B2 JP 2817696B2 JP 3610296 A JP3610296 A JP 3610296A JP 3610296 A JP3610296 A JP 3610296A JP 2817696 B2 JP2817696 B2 JP 2817696B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リニアアレイ半導
体レーザまたは、2次元リニアアレイ半導体レーザを励
起光源として、固体レーザ媒質を励起する方式の固体レ
ーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年半導体レーザを励起光源とした固体
レーザが、高効率、高信頼、小型化などの点から注目を
集めている。この半導体レーザ励起固体レーザにおい
て、高出力なTEM00モード発振を得るためには、半導
体レーザ光を小さなスポットサイズに集光し、励起密度
を上げることが必要である。このことにより特に端面励
起では、固体レーザ媒質内での励起光と発振モードのマ
ッチングが良く、高効率で高出力のTEM00モード発振
を実現できる。また、半導体レーザ自身の高出力化も必
要であり、複数のストライプを長手方向にアレイ状に連
続させたリニアアレイ半導体レーザや、そのリニアアレ
イ半導体レーザが垂直方向にスタック状に重ねられた2
次元リニアアレイ半導体レーザが用いられている。
【0003】この2次元リニアアレイ半導体レーザを励
起光源として固体レーザ媒質を端面励起する第1の従来
方法として、特開平04−015969に記載されてい
るような球面レンズ、シリンドリカルレンズ、セルフォ
ックレンズなどの集光レンズを複数個組み合わせてレー
ザ媒質に集光し、端面励起させる方法がある。また第2
の従来方法として、特願平4−78180に記載されて
いるような、2個のリニアアレイ半導体レーザの各スト
ライプに対応して分布屈折率レンズアレイを並べて集光
・コリメートし、偏光ビームスプリッタにおいて2個の
半導体レーザ光を重ね合わせ、非球面レンズ等の集光レ
ンズにて固体レーザ媒質に集光するリニアアレイ半導体
レーザ励起固体レーザ装置などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来方法では、
ストライプに対して垂直な方向のレーザ光はアレイのス
トライプ厚みがほぼlμmしかないため、拡がり角が大
きいにも関わらず、集光光学系の縮小比が低くなるので
容易に集光し絞り込むことができる。これに対しストラ
イプに対して長手方向のレーザ光はアレイの長さが10
mm前後と長いため、集光光学系の縮小比が大きくな
り、レンズの収差が大きく働き、小さく集光するのは難
しい。また、結果として集光されたスポットも、ストラ
イプに対して長手方向のスポット径が、ストライプに対
して垂直方向のスポット径の数倍以上大きい楕円になる
という問題点がある。
【0005】第2の従来方法は、半導体レーザを2個用
いて、これを偏光ビームスプリッタを用いて重畳させる
ことによって、目標のパワー密度を得る努力をしてい
る。しかしながらこの方法は、高コストとなることと、
各ストライプに対応して分布屈折率レンズアレイを並ベ
るために高精度な位置合わせが必要になるという問題点
がある。
【0006】本発明の目的は、リニアアレイまたはスタ
ック化された2次元リニアアレイ半導体レーザにより固
体レーザ媒質を端面励起する固体レーザ装置において、
前記半導体レーザ光をより小さなスポットサイズに集光
可能な結合光学系が搭載された半導体レーザ励起固体レ
ーザ装置を実現させることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体レーザ励
起固体レーザ装置は、長手方向に一列に連続して複数の
ストライプが配設されたリニアアレイ半導体レーザから
出射されたレーザ光を集光し、固体レーザ媒質を励起さ
せる結合光学系を有する半導体レーザ励起固体レーザ装
置において、リニアアレイ半導体レーザの長手方向に配
設された複数のストライプから出射されたレーザ光を平
行化させる光学的コリメート手段と、リニアアレイ半導
体レーザの片側の半数のストライプから出射されて平行
化された第1のレーザ光を90°偏光回転させ、直角方
向に折り返させる偏光回転折り返し手段と、リニアアレ
イ半導体レーザの複数のストライプの残りの半数のスト
ライプから出射されて平行化された第2のレーザ光を通
過させ、該通過方向と直角方向から入射する折り返され
た第1のレーザ光を反射させ、第2のレーザ光に重ね合
わせる偏光ビームスリッタと、偏光ビームスリッタから
出射された結合レーザ光を、固体レーザ媒質の端面に集
光させる光学的集光手段とを備えている。
【0008】また、長手方向に一列に連続して複数のス
トライプが配設されたリニアアレイ半導体レーザが複数
積み重ねられた2次元リニアアレイ半導体レーザから出
射されたレーザ光を集光し、固体レーザ媒質を励起させ
る結合光学系を有する半導体レーザ励起固体レーザ装置
において、2次元リニアアレイ半導体レーザの長手方向
と積み重ね方向に配設された複数のストライプから出射
されたレーザ光を平行化させる光学的コリメート手段
と、2次元リニアアレイ半導体レーザの長手方向片側の
半数のストライプから出射されて平行化された第1のレ
ーザ光を90°偏光回転させ、直角に折り返させる偏光
回転折り返し手段と、2次元リニアアレイ半導体レーザ
の複数のストライプの残りの半数のストライプから出射
されて平行化された第2のレーザ光を通過させ、該通過
方向と直角方向から入射する折り返された第1のレーザ
光を反射させ、第2のレーザ光に重ね合わせる偏光ビー
ムスリッタと、偏光ビームスリッタから出射された結合
レーザ光を、固体レーザ媒質の端面に集光させる光学的
集光手段とを備えていてもよい。
【0009】偏光回転折り返し手段は、第1のレーザ光
を90°偏光回転させるλ/2波長板と、その偏光され
た第1のレーザ光を折り返す45°入射全反射鏡とから
構成されていてもよく、互いに直交する2枚のλ/4波
長板と、2枚のλ/4波長板の中間に配置された45°
入射全反射鏡とから構成されていてもよく、第1のレー
ザ光を90°偏光回転させて折り返させるλ/2リタデ
ーションミラーで構成されていてもよく、あるいは第1
のレーザ光を90°偏光回転させて反射させるλ/2リ
タデーション膜を被膜したプリズム反射鏡で構成されて
いてもよい。
【0010】リニアアレイ半導体レーザから出射された
レーザ光は、ストライプに対して長手方向に偏光してい
るので、片側の半分の平行化されたレーザ光を90°偏
光を回転させ、直角に折り返して、残りの半分のレーザ
光が通過する偏光ビームスプリッタの通過光と垂直方向
から入射させると、偏光ビームスプリッタ内部で直角方
向に反射し、通過光と重ね合わさって、偏光ビームスプ
リッタからリニアアレイ半導体レーザからの出射長さの
半分で出射され、集光されたレーザ光は楕円形から円形
に近付く。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して詳細を説明する。図1は本発明の第1の実施
の形態の半導体レーザ励起固体レーザ装置の結合光学系
構成図である。11は高出力2次元リニアアレイ半導体
レーザ、12a,12bはシリンドリカルレンズ、13
はλ/2波長板、16は45゜入射全反射鏡、17は偏
光ビームスプリッタ、18a,18bは球面レンズ、1
9は固体レーザ媒質である。
【0012】まず、高出力2次元リニアアレイ半導体レ
ーザ11から出射されたレーザ光を2枚のシリンドリカ
ルレンズ12a,12bにより、ストライプに対して垂
直方向に拡がる光をコリメートする。レーザ光は2次元
リニアアレイ半導体レーザ11のストライプに対して長
手方向に偏光している。ストライプに対して長手方向の
アレイ幅(本実施の形態では10mmとする)の上半分
の5mmの部分から出射するレーザ光は、λ/2波長板
13により偏光方向を90°回転され、45°入射全反
射鏡16により光軸が直角方向に折り返され、次に入射
した偏光ビームスプリッタ17で反射され、2次元リニ
アアレイ半導体レーザ11の残り5mmの部分から出射
され、直接偏光ビームスプリッタ17に入射して通過す
るレーザ光と重ね合わされる。重なった結合レーザ光を
2枚の球面レンズ18a,18bにより、ストライプに
対して長手方向・垂直方向ともに同じ縮小比で絞り、固
体レーザ媒質19の端面に集光する。
【0013】固体レーザから高出力なTEM00モード発
振を得るためには、前述したように端面励起の方が効率
が良い。又、端面励起方式の半導体レーザ励起固体レー
ザにおいては、高出力の2次元リニアアレイ半導体レー
ザ光を小さなスポットサイズに集光し、励起密度を上げ
て固体レーザ媒質端面に励起することが望ましい。
【0014】偏光ビームスプリッタ17の出口の結合レ
ーザ光は、全幅5mmの2次元リニアアレイ半導体レー
ザから出射したレーザ光とほぼ同等の幅にできる。この
結果、固定レーザ媒質19の端面への集光度を同じとす
ると縮小光学系の縮小率が従来の1/2倍になるため、
従来の光学系で集光された楕円スポットの短径と略同じ
径を有する円に近いスポットサイズにまで集光すること
ができる。アレイスタックとして2〜5段のものを用い
れば、ほぼスポットの縦横比を等しくすることができ、
固体レーザ媒質端面における励起密度を効率よく高める
ことができ、高効率に高出力TEM00モード発振を得る
ことができる。
【0015】本実施の形態では、2次元リニアアレイ半
導体レーザを用いて説明したが、1段のリニアアレイ半
導体レーザでも同様な作用と効果が得られる。
【0016】図2は本発明の第2の実施の形態の半導体
レーザ励起固体レーザ装置の結合光学系構成図である。
21は高出力2次元リニアアレイ半導体レーザ、22
a,22bはシリンドリカルレンズ、23a、23bは
λ/4波長板、26は45゜入射全反射鏡、27は偏光
ビームスプリッタ、28a,28bは球面レンズ、29
は固体レーザ媒質である。
【0017】第1の実施の形態の、1枚のλ/2波長板
13を45°入射全反射鏡26を挟んだ2枚のλ/4波
長板23a,23bに置き換えて同じ効果を持たせた例
である。λ/4波長板23bから出射されるレーザ光は
第1の実施の形態と同様90°偏光回転されている。
【0018】図3は本発明の第3の実施の形態の半導体
レーザ励起固体レーザ装置の結合光学系構成図である。
31は高出力2次元リニアアレイ半導体レーザ、32
a,32bはシリンドリカルレンズ、33は45゜入射
リターディションミラー、37は偏光ビームスプリッ
タ、38a,38bは球面レンズ、39は固体レーザ媒
質である。
【0019】第1の実施の形態の、1枚のλ/2波長板
13と45゜入射全反射鏡とを、45゜入射のλ/2リ
ターディションミラー33に置き換えて同じ効果を持た
せた例である。λ/2リターディションミラー33から
出射されるレーザ光は第1の実施の形態と同様90°偏
光回転されている。
【0020】図4は本発明の第4実施の形態の半導体レ
ーザ励起固体レーザ装置の結合光学系構成図である。4
1は高出力2次元リニアアレイ半導体レーザ、42a,
42bはシリンドリカルレンズ、43はλ/2リターデ
ィション膜、44はプリズム反射鏡、47は偏光ビーム
スプリッタ、48a,48bは球面レンズ、49は固体
レーザ媒質である。
【0021】第3の実施の形態の、45゜入射のλ/2
リタデーションミラー33をλ/2リタデーション膜4
3が成膜されたプリズム反射鏡44に置き換えて同じ効
果を持たせた例である。プリズム反射鏡44から出射さ
れるレーザ光は第1の実施の形態と同様90°偏光回転
されている。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により2次
元リニアアレイ半導体レーザ光を従来の半分以下の小さ
なスポットサイズに集光することが可能となり、かつ、
従来困難であった集光スポットの縦横比がほぼ等しいビ
ーム形状に集光することができる。これにより固体レー
ザ媒質端面における励起密度を高めることができ、レー
ザの発振効率が上がるだけでなく、Qスイッチ発振にお
いては、Qスイッチパルスの取り出し効率が上がると同
時に、パルス幅の短縮化も図れる。また、励起光スポッ
ト形状と共振器のモード重なりが向上し、TEM00モー
ド発振効率が上がる。構成的にも簡単で、装置全体を小
型化できるという効果がある。
【0023】また、第3、第4の実施の形態に示した構
成においては、第1の実施の形態で用いたλ/2波長板
の厚さだけ光路差を小さくできる。それにより偏光ビー
ムスプリッタ後でのレーザ光重なりが向上し、集光スポ
ットでのずれも少なくなり、最終的なスポット径もより
小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の半導体レーザ励起
固体レーザ装置の結合光学系構成図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の半導体レーザ励起
固体レーザ装置の結合光学系構成図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態の半導体レーザ励起
固体レーザ装置の結合光学系構成図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態の半導体レーザ励起
固体レーザ装置の結合光学系構成図である。
【符号の説明】
11、21、31、41 高出力2次元リニアアレイ
半導体レーザ 12a、12b、22a、22b、32a、32b、4
2a、42b シリンドリカルレンズ 13 λ/2波長板 16、26 45゜入射全反射鏡 17、27、37、47 偏光ビームスプリッタ 18a,18b、28a、28b、38a、38b、4
8a、48b 球面レンズ 19、29、39、49 固体レーザ媒質 23a、23b λ/4波長板 33 λ/2リタデーションミラー 43 λ/2リタデーション膜 44 プリズム反射

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に一列に連続して複数のストラ
    イプが配設されたリニアアレイ半導体レーザから出射さ
    れたレーザ光を集光し、固体レーザ媒質を励起させる結
    合光学系を有する半導体レーザ励起固体レーザ装置にお
    いて、 前記リニアアレイ半導体レーザの長手方向に配設された
    複数の前記ストライプから出射されたレーザ光を平行化
    させる光学的コリメート手段と、 前記リニアアレイ半導体レーザの片側の半数のストライ
    プから出射されて平行化された第1のレーザ光を90°
    偏光回転させ、直角方向に折り返させる偏光回転折り返
    し手段と、 前記リニアアレイ半導体レーザの複数のストライプの残
    りの半数のストライプから出射されて平行化された第2
    のレーザ光を通過させ、該通過方向と直角方向から入射
    する折り返された前記第1のレーザ光を反射させ、前記
    第2のレーザ光に重ね合わせる偏光ビームスリッタと、 前記偏光ビームスリッタから出射された結合レーザ光
    を、前記固体レーザ媒質の端面に集光させる光学的集光
    手段と、を備えたことを特徴とする半導体レーザ励起固
    体レーザ装置。
  2. 【請求項2】 長手方向に一列に連続して複数のストラ
    イプが配設されたリニアアレイ半導体レーザが複数積み
    重ねられた2次元リニアアレイ半導体レーザから出射さ
    れたレーザ光を集光し、固体レーザ媒質を励起させる結
    合光学系を有する半導体レーザ励起固体レーザ装置にお
    いて、 前記2次元リニアアレイ半導体レーザの長手方向と積み
    重ね方向に配設された複数の前記ストライプから出射さ
    れたレーザ光を平行化させる光学的コリメート手段と、 前記2次元リニアアレイ半導体レーザの長手方向片側の
    半数のストライプから出射されて平行化された第1のレ
    ーザ光を90°偏光回転させ、直角に折り返させる偏光
    回転折り返し手段と、 前記2次元リニアアレイ半導体レーザの複数のストライ
    プの残りの半数のストライプから出射されて平行化され
    た第2のレーザ光を通過させ、該通過方向と直角方向か
    ら入射する折り返された前記第1のレーザ光を反射さ
    せ、前記第2のレーザ光に重ね合わせる偏光ビームスリ
    ッタと、 前記偏光ビームスリッタから出射された結合レーザ光
    を、前記固体レーザ媒質の端面に集光させる光学的集光
    手段と、を備えたことを特徴とする半導体レーザ励起固
    体レーザ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の半導体
    レーザ励起固体レーザ装置において、 前記偏光回転折り返し手段が、前記第1のレーザ光を9
    0°偏光回転させるλ/2波長板と、その偏光された前
    記第1のレーザ光を折り返す45°入射全反射鏡とから
    構成されていることを特徴とする半導体レーザ励起固体
    レーザ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の半導体
    レーザ励起固体レーザ装置において、 前記偏光回転折り返し手段が、互いに直交する2枚のλ
    /4波長板と、前記2枚のλ/4波長板の中間に配置さ
    れた45°入射全反射鏡とから構成されていることを特
    徴とする半導体レーザ励起固体レーザ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2に記載の半導体
    レーザ励起固体レーザ装置において、 前記偏光回転折り返し手段が、前記第1のレーザ光を9
    0°偏光回転させて折り返させるλ/2リタデーション
    ミラーで構成されていることを特徴とする半導体レーザ
    励起固体レーザ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項2に記載の半導体
    レーザ励起固体レーザ装置において、 前記偏光回転折り返し手段が、前記第1のレーザ光を9
    0°偏光回転させて反射させるλ/2リタデーション膜
    を被膜したプリズム反射鏡で構成されていることを特徴
    とする半導体レーザ励起固体レーザ装置。
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