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JP2818535B2 - 弾性表面波装置 - Google Patents
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JP2818535B2 - 弾性表面波装置 - Google Patents

弾性表面波装置

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JP2818535B2
JP2818535B2 JP5282244A JP28224493A JP2818535B2 JP 2818535 B2 JP2818535 B2 JP 2818535B2 JP 5282244 A JP5282244 A JP 5282244A JP 28224493 A JP28224493 A JP 28224493A JP 2818535 B2 JP2818535 B2 JP 2818535B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は弾性表面波装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、移動通信用および光通信用等にお
いて、フィルタとして多用されている弾性表面波装置
(以下、SAWフィルタと云う)は、一般に、水晶、タ
ンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウムおよび四ホウ酸リ
チウムのような単結晶圧電基板上、またはサファイヤ基
板上に酸化亜鉛膜を形成した圧電薄膜上に、すだれ状電
極等が配置されて形成されている。このすだれ状電極の
電極材料としては、アルミニウム(Al)あるいは銅
(Cu)およびシリコン(Si)、チタン(Ti)、パ
ラジウム(Pd)等を微量添加したアルムニウム合金が
用いられている。また、SAWフィルタにおける電極金
属としては、微細加工性に優れていること、電極負荷質
量効果を小さくするために比重が小さいこと、且つ挿入
損を小さくするために電気抵抗が低いことなどが要求さ
れるために、AlまたはAl合金以外の金属材料は適当
ではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のSAW
フィルタにおいては、当該SAWフィルタに高電力の信
号が入力されると、弾性表面波による圧電基板の振動に
よってAl電極が大きな応力を受け、これによりAl原
子が移動する、所謂ストレスマイグレーションが生起す
ることが知られている。この障害が発生すると、電気的
短絡、挿入損失の増大およびQ値の低下等を含むSAW
フィルタ特性上の劣化が生じる。しかも、このストレス
マイグレーションの発生頻度は、SAWフィルタの高周
波化とともに増大するため、SAWフィルタの高周波化
に対する大きな障害になるという欠点がある。
【0004】このSAWフィルタの電極のストレスマイ
グレーションおよびLSI配線のエレクトロマイグレー
ション対策として、特願平4−75183号公報におい
ては、膜厚が1〜500オングストロームのチタン、バ
ナジウム、鉄、コバルト、ニッケル、銅およびイットリ
ウムの金属下地膜上に形成された(111)の一軸配向
構造を有するAlまたはAl合金による配線が提案され
ている。この構造のSAWフィルタ電極では、(11
1)配向性を有するために耐電力性に関しての信頼性
は、従来の多結晶構造のAl電極に比較して、確かに向
上するものの、下地膜の金属がこの金属膜上に形成され
るAl膜中に拡散し、Alとの合金化により電極の電気
抵抗が大きくなり、その結果としてSAWフィルタの挿
入損失が増大する結果になるという欠点がある。
【0005】本発明は、上記の従来例の欠点を解決する
ことを意図したものであり、その目的とするところは、
耐電力性に優れるとともに、電気抵抗の低いAl電極を
備えた弾性表面波装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の弾性表面波装置
は、単結晶圧電基板または圧電薄膜を含む圧電基板上
に、アルミニウムまたはアルミニウム合金より成る電極
配線を備えて構成される弾性表面波装置において、前記
圧電基板上において形成され、前記単結晶圧電基板また
は圧電薄膜およびアルミニウムに対して濡れ性が高く、
且つアルミニウムとの反応性が低い金属または化合物に
より構成される、膜厚が1〜30オングストロームの下
地膜と、前記下地膜上に形成された(111)の一軸配
向構造を有するアルミニウムまたはアルミニウム合金に
より形成される電極配線と、を備えて構成され、前記下
地膜が、ホウ素(B)、炭素(C)、シリコン(S
i)、ゲルマニウム(Ge)、炭化シリコン(Si
C)、窒化ホウ素(BN)および窒化シリコン(Si 3
4 )の何れかであることを特徴としている。
【0007】
【0008】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
【0009】図1(a)および(b)は、本発明の一実
施例のSAWフィルタにおけるすだれ状電極の平面およ
び断面を示す模式図である。図1に示されるように、本
実施例においては、圧電基板1の表面上に、厚さ1〜3
0オングストロームのホウ素(B)、炭素(C)、シリ
コン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、炭化シリコン
(SiC)、窒化ホウ素(BN)および窒化シリコン
(Si 3 4 )の何れかより成る下地膜2と、500〜
3000オングストロームの膜厚で、(111)の一軸
配向構造を有するAlまたはAl合金膜による電極配線
3が形成されており、フォトリソグラフィにより、図1
(a)の平面図に示されるように、すだれ状に微細加工
されている。
【0010】一般に、水晶、タンタル酸リチウム、ニオ
ブ酸リチウムおよび四ホウ酸リチウムのような単結晶圧
電基板、またはサファイヤ基板上に酸化亜鉛膜が形成さ
れた圧電薄膜上に、直接AlまたはAl系合金を形成す
る過程を熱力学的に見てみると、これらの基板材料とA
lとの間の界面エネルギーは、基板材料の表面エネルギ
−とAlの表面エネルギ−の和よりも大きいために、こ
れらの基板上においてはAlは島状に成長してしまい、
多結晶構造による膜に転化してしまう状態となる。一
方、これらの基板およびAlに対して濡れ性が高く、且
つAlとの反応性の低いホウ素(B)、炭素(C)、シ
リコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、炭化シリコン
(SiC)、窒化ホウ素(BN)および窒化シリコン
(Si 3 4 )の何れかを下地膜として、この上にAl
を形成した場合には、実効的にAlと基板間の界面エネ
ルギ−が、基板上に直接Alを形成する場合に比較して
小さい値となるために、これらの下地膜上においては、
Alは最も表面エネルギ−の小さいAl(111)面が
基板面に平行に成長した一軸配向膜となる。この下地膜
上のAl膜の一軸配向構造は下地膜の膜厚に対して敏感
であり、当該膜厚が1〜30オングストロームの範囲内
にない場合には、一軸配向構造に乱れが生じてくる。こ
の理由は、前記膜厚が適正な下地膜厚を越えると、下地
膜表面が平坦の状態ではなくなり、その上に成長するA
lの結晶粒には、Al(111)以外の方位を持ったも
のが混在してくることに起因している。
【0011】本発明においては、前述のように、圧電基
板1の表面上に、1〜30オングストロームのホウ素
(B)、炭素(C)、シリコン(Si)、ゲルマニウム
(Ge)、炭化シリコン(SiC)、窒化ホウ素(B
N)および窒化シリコン(Si 3 4 )の何れかより成
下地膜と、500〜3000オングストロームの膜厚
で、(111)の一軸配向構造を有するAlまたはAl
合金膜による電極配線3を形成することにより、下地膜
の金属または前記化合物MはAlとの反応性が低いため
に、SAWフィルタを製作するプロセスの過程または動
作環境中おにおいても、これらの下地膜とその上に形成
されたAlまたはAl合金膜との拡散・合金化反応が生
じることがなく、これによりSAW電極配線の電気抵抗
の増加がなく、従ってSAWフィルタにおける挿入損失
の増大等を含むSAWフィルタ特性の劣化が排除され
る。
【0012】図2は、本発明における電極膜形成用とし
て使用された、二次元イオンビームスパッタ装置の構成
を示すブロック図である。図2に示されるように、当該
二次元イオンビームスパッタ装置は、圧電基板1に対応
して、二つのイオンビームソース4および5と、Alま
たはAl合金のターゲット6と、下地膜に用いる金属ま
たは化合物Mのターゲット7と、これらの二つのターゲ
ット6および7より飛び出して来たスパッタ粒子束の開
閉を行うための、二つのシャッター8および9と、膜厚
をモニターし制御するための二つの膜厚計10および1
1と、基板上に堆積した膜の表面構造を観察するための
反射高速電子線回折(RHEED)用の電子銃(以下、
RHEED電子銃と云う)12と、蛍光スクリーン13
とを備えて構成される。なおスパッタガスのアルゴン
は、アルコンガスボンベ14により、マスフローコント
ローラ15および16を通して、二つのイオンビームソ
ース4および5に導入される。
【0013】本発明における電極膜形成時においては、
まず1×10-7Torrまで排気した後に、アルゴン圧
としては、2×10-4Torrの圧力でスパッタが行わ
れている。また、ホウ素(B)、炭素(C)、シリコン
(Si)、ゲルマニウム(Ge)、炭化シリコン(Si
C)、窒化ホウ素(BN)および窒化シリコン(Si 3
4 )の何れかより成る下地膜、およびこの上に形成さ
れるAlまたはAl合金膜は、何れもイオンソースのビ
ーム電圧1200V、ビーム電流50〜65mAおよび
基板温度30度℃(室温)の状態において成膜された。
なお上記の条件下において、下地膜用の金属または化合
物、およびAlまたはAl合金に対するスパッタレート
は0.1〜2オングストローム/秒であった。
【0014】圧電基板については、34〜45°回転Y
カット水晶基板、−75°回転Yカット水晶基板、Xカ
ットタンタル酸リチウム(LiTaO3 :以下、LTと
云う)基板、36°回転YカットLT基板、128°回
転Yカットニオブ酸リチウム(LiNbO3 :以下、L
Nと云う)基板、41°回転YカットLN基板、64°
回転YカットLN基板、45°回転Xカット四ホウ酸リ
チウム(Li2 4 7 )基板およびサファイヤ基板上
に形成した酸化亜鉛(ZnO)膜等について調べたが、
その結果に顕著な差異が認められなかったので、以下に
おいては、上記の圧電基板の内、一例として64°回転
YカットLN基板を用いた場合の実施例について説明す
る。
【0015】製作した本発明のSAWフィルタの耐電力
性については、特開平3−48511に記載されている
システムおよび方法により評価を行った。即ち、図3に
示されるように、信号発生器17の出力信号はパワーア
ンプ18により電力増幅されて、恒温槽19の内部に収
められているSAWフィルタ20に印加され、当該SA
Wフィルタ20の出力信号の電力は、パワーメータ21
により測定される。このパワーメータ21による電力測
定データはコンピュータ22に入力され、このコンピュ
ータ22を介して信号発生器17にフィ−ドバックされ
る。この帰還作用により、信号発生器17より出力され
た信号の周波数が制御され、SAWフィルタ20に印加
される信号の周波数は、常に伝送特性のピーク周波数と
なるように制御され設定されている。また、恒温槽19
内の温度は、SAWフィルタ20の特性劣化が加速され
るように85°に設定された。なお、SAWフィルタの
寿命については、下記のようにして決めている。即ち、
試験前におけるSAWフィルタ20の出力および試験開
始後の時間tにおける出力を、それぞれP0 およびP
(t)として、初期値より1.0dB低下した時点、即
ち、P(t)が次式に示される値となった時点を以って
SAWフィルタの寿命であるものと定義した。
【0016】 P(t)≦ P0 −1.0(dB) …………(1) なお、この評価試験においては、上記の耐電力性の評価
に加えて、高温保管下において、4端子法による電極膜
の比抵抗変化についても測定が行われた。
【0017】次に、本発明の第1の実施例について、上
記の評価試験結果を踏まえて説明する。本発明の第1の
実施例としては、ホウ素(B)、炭素(C)、シリコン
(Si)、ゲルマニウム(Ge)、炭化シリコン(Si
C)、窒化ホウ素(BN)および窒化シリコン(Si 3
4 )の何れかより成る下地膜の膜厚をパラメータとし
て変えてやり、この下地膜の上に2000オングストロ
ームの膜厚のAl膜を形成して、RHEED電子銃12
によりAl膜の表面構造の観察が行われた。この結果
は、下記の表1に示されているとうりであり、ホウ素
(B)、炭素(C)、シリコン(Si)、ゲルマニウム
(Ge)、炭化シリコン(SiC)、窒化ホウ素(B
N)および窒化シリコン(Si 3 4 )の何れかより成
下地膜の膜厚が1〜30オングストロームの範囲にあ
る状態においては、この上に形成されるAl膜は(11
1)の一軸配向構造をとるが、下地膜がない場合、また
は下地膜厚が30オングストロームを越える場合には、
Al膜は多結晶構造または一軸配向構造が崩れた構造
(多結晶と配向が混在した構造)となる。なお、本実施
例においては、下地膜上にAl膜を形成した場合の結果
について記述しているが、Al膜の代わりに、Al−
4.5wt%Cu膜またはAl−2.0wt%Si膜の
Al合金膜を用いた場合においても、Al膜の場合と同
様な結果が得られている。
【0018】
【表1】
【0019】次に、本発明の第2の実施例としては、
ウ素(B)、炭素(C)、シリコン(Si)、ゲルマニ
ウム(Ge)、炭化シリコン(SiC)、窒化ホウ素
(BN)および窒化シリコン(Si 3 4 )の何れかよ
り成る下地膜において、この上に形成されたAl膜の表
面構造が、多結晶構造(下地なし)、(111)一軸配
向構造(下地膜厚1〜30オングストローム)、および
下地膜厚が30オングストロームを越えた配向の崩れた
構造(多結晶と配向が混在した構造)を有する膜を、フ
ォトリソグラフィにより、すだれ状電極に加工してSA
Wフィルタを構成し、当該SAWフィルタに対する投入
電力を1Wとして耐電力性の試験を行った。製作された
本実施例のSAWフィルタは、下地膜厚をも含めた電極
膜厚は2100オングストロームであり、中心周波数8
36.5MHzにおいて測定された挿入損失は6.1d
Bであった。なお、比較のために、チタン下地膜を有す
るSAWフィルタをも製作し、同様の耐電力性の評価試
験を併わせて行った。下記の表2に示されるように、A
l膜は(111)の一軸配向構造になる、ホウ素
(B)、炭素(C)、シリコン(Si)、ゲルマニウム
(Ge)、炭化シリコン(SiC)、窒化ホウ素(B
N)および窒化シリコン(Si 3 4 )の何れかより成
下地膜を用いると、多結晶構造または配向構造の崩れ
た構造のAl膜に比較して、本実施例においては、耐電
力性が格段に向上されていることが分かる。しかしなが
ら、チタン下地膜を有するSAWフィルタの場合には、
Al膜が(111)の一軸配向構造になっても、耐電力
性寿命は、ホウ素(B)、炭素(C)、シリコン(S
i)、ゲルマニウム(Ge)、炭化シリコン(Si
C)、窒化ホウ素(BN)および窒化シリコン(Si 3
4 )の何れかより成る下地膜上の(111)一軸配向
構造Al膜に比較すると、極めて小さい値になってい
る。
【0020】
【表2】
【0021】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。前述の第2の実施例においては、下地膜上にAl
膜を形成したSAWフィルタの耐電力性の結果について
説明したが、本実施例においては、Al膜の代わりに、
Al−4.5wt%Cu合金膜を用いたSAWフィルタ
の耐電力性寿命の結果について説明する。下記の表3に
示されるように、Al−4.5wt%Cu合金膜が(1
11)の一軸配向構造となる、ホウ素(B)、炭素
(C)、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、炭
化シリコン(SiC)、窒化ホウ素(BN)および窒化
シリコン(Si 3 4 )の何れかより成る下地膜を用い
ると、多結晶構造または配向構造の崩れた構造のAl−
4.5wt%Cu合金膜に比較して、耐電力性が格段に
向上されることが分かる。また、同じ下地膜上の(11
1)一軸配向構造を有するAl膜と、Al−4.5wt
%Cu合金膜とを比較してみても、後者の耐電力性が著
しく向上されることが分かる。しかしながら、チタン下
地膜を有するSAWフィルタの場合には、Al−4.5
wt%Cu合金膜が(111)の一軸配向構造になって
も、耐電力性寿命は、ホウ素(B)、炭素(C)、シリ
コン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、炭化シリコン
(SiC)、窒化ホウ素(BN)および窒化シリコン
(Si 3 4 )の何れかより成る下地膜上の、(11
1)一軸配向構造Al−4.5wt%Cu合金膜に比較
すると、極めて小さい値になっている。
【0022】
【表3】
【0023】以上において説明した第2および第3の実
施例より明らかなように、同じ(111)の一軸配向構
造を有するにも関わらず。厚さ1〜30オングストロー
ムのB、C、Si、Ge、SiC、BNおよびSi3
4 の何れかより成る下地膜上に形成されたAl膜または
Al合金膜は、チタン下地膜上に形成されたAl膜また
はAl合金膜よりも耐電力性において優れている。この
原因を探るために、高温保管下における比抵抗を測定し
たが、前記B、C、Si、Ge、SiC、BNおよびS
3 4 の何れかより成る下地膜を用いた場合には、こ
れらの下地膜の違いによる顕著な差異は認められなかっ
たので、20オングストロームのSi下地膜上ならびに
20オングストロームのチタン下地膜上に形成された膜
厚2000オングストロームのAl膜に対応して行われ
た試験結果について説明する。
【0024】図4は、200°Cにおいて保管された場
合の比抵抗の変化率を、保管時間に対してプロットした
ものであり、チタン下地膜上に形成されたAl膜におい
ては、比抵抗が保管時間の推移とともに増大するのに対
比して、シリコン下地膜上に形成されたAl膜において
は、そのような傾向は認められず、前記第2および第3
の実施例における耐電力性の差異は、電極膜の比抵抗の
増加の有無に起因する挿入損失増大の有無の違いである
ものと考えることができる。上述のB、C、Si、G
e、SiC、BNおよびSi3 4 の何れかより成る
地膜を用いた場合に、電極膜比抵抗の増加が生起しない
のは、これらのB、C、Si、Ge、SiC、BNおよ
びSi3 4 が共にAlとの反応性が低いために、拡散
合金化反応が生じないことによるものと考えられる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、単結晶
圧電基板または圧電薄膜を含む圧電基板上に、アルミニ
ウムまたはアルミニウム合金より成る電極配線を備えて
構成される弾性表面波装置に適用されて、前記圧電薄膜
上において形成され、前記単結晶圧電基板または圧電薄
膜およびアルミニウムに対して濡れ性が高く、且つアル
ミニウムとの反応性が低い金属または化合物により構成
される、膜厚が1〜30オングストロームの下地膜を備
え、当該下地膜上に形成される(111)の一軸配向構
造を有するアルミニウムまたはアルミニウム合金により
形成される電極配線を設けることにより、前記弾性表面
波装置の電極の耐電力性を向上させることができるとい
う効果があり、また、SAWフィルタに適用する場合に
は、当該フィルタの挿入損失における劣化を排除するこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の部分構造を示す平面図および
断面図である。
【図2】本発明の実施例の評価試験用として用いたイオ
ンビームスパッタ装置の概要を示す図である。
【図3】本発明の実施例の耐電力評価試験システムを示
す概念図である。
【図4】下地膜厚の違いによる比抵抗値の変化を示す図
である。
【符号の説明】
1 圧電基板 2 下地膜 3 電極配線 4、5 イオンビームソース 6、7 ターゲット 8、9 シャッタ− 10、11 膜厚計 12 RHEED電子銃 13 蛍光スクリーン 14 アルゴンガスボンベ 15、16 マスフローコントローラ 17 信号発生器 18 パワーアンプ 19 恒温槽 20 SAWフィルタ 21 パワーメータ 22 コンピュータ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単結晶圧電基板または圧電薄膜を含む圧
    電基板上に、アルミニウムまたはアルミニウム合金より
    成る電極配線を備えて構成される弾性表面波装置におい
    て、 前記圧電基板上において形成され、前記単結晶圧電基板
    または圧電薄膜およびアルミニウムに対して濡れ性が高
    く、且つアルミニウムとの反応性が低い金属または化合
    物により構成される、膜厚が1〜30オングストローム
    の下地膜と、 前記下地膜上に形成された(111)の一軸配向構造を
    有するアルミニウムまたはアルミニウム合金により形成
    される電極配線と、を備えて構成され、前記下地膜が、ホウ素(B)、炭素
    (C)、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、炭
    化シリコン(SiC)、窒化ホウ素(BN)および窒化
    シリコン(Si 3 4 )の何れかであることを特徴とす
    る弾性表面波装置。
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