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JP2820766B2 - アシルアミノオルガノシリコーン化合物類の製造方法 - Google Patents
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JP2820766B2 - アシルアミノオルガノシリコーン化合物類の製造方法 - Google Patents

アシルアミノオルガノシリコーン化合物類の製造方法

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JP2820766B2
JP2820766B2 JP2087346A JP8734690A JP2820766B2 JP 2820766 B2 JP2820766 B2 JP 2820766B2 JP 2087346 A JP2087346 A JP 2087346A JP 8734690 A JP8734690 A JP 8734690A JP 2820766 B2 JP2820766 B2 JP 2820766B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、一般的にはケイ素に結合したアシルアミ
ノ置換炭化水素基を含むオルガノシリコーン化合物の製
造方法に関する。より具体的には、この方法は大きな粒
子サイズの固体塩基の存在下でのアミノアルキルシラン
またはアミノアルキルシロキサンとアシルハロゲン化物
との反応に関する。
〔従来の技術〕
ケイ素に結合したアシルアミノ置換炭化水素基を含む
オルガノシリコーン化合物類は、周知でありそしてバラ
プラス(Varaphath)への米国特許第4,608,270号明細書
に記載されている。
バラプラスの米国特許第4,608,270号明細書に記載さ
れるアシルアミノオルガノシロキサンは、トリエチルア
ミンのような第三アミンの存在下でアミノシロキサンを
対応する酸塩化物と反応させることによって合成されう
る。しかしながら、このような合成はいくつかの短所を
有する。第一に、濾過によるおびただしい量のトリエチ
ルアミン塩酸塩沈殿の除去は冗長である。第二に、過剰
のアミンが使用される場合でさえ少量のHClが遊離され
ている。このHClは、酸塩化物がメタクリロイルクロラ
イドであるときのように酸塩化物が他の反応性ビニル官
能基を有する場合には特にポリマーの安定性に対して有
害である。
アシルアミノオルガノポリシロキサンの製造のための
変法は、高温におけるアミノシロキサン類又はアミノシ
ラン類と酸無水物またはエステルとの反応を必要とす
る。不運にも、高温反応はアリルアミド誘導体類にマイ
ケル(Michael)付加とアクリル二重結合のアミド化を
引き起こし、究極的にポリマーがゲルを生ずるところの
好ましくない副生成物と目的生成物の架橋をもたらす。
最後に、バラプラスへの前記米国特許第4,608,270号
明細書が教示するように、これらの課題は水性水酸化ナ
トリウムの存在下でアミノシランおよびシロキサンと酸
塩化物とを反応させることによって解決することができ
る。アシル塩化物の添加によって生ずるHClは、水性相
の水酸化物によって中和されている。しかしながら、ア
ミノシロキサンは有機溶媒に溶解し水と混和しないため
2相水性系でこの反応が実施されることからいくつかの
課題が生じる。第一に、水の存在がメトキシのような水
分に感受性の官能基を有する化合物の製造を非常に困難
にする。第二に、塩基に由来する金属イオンの存在が汚
染問題を引き起こす可能性がある。第三に、水性塩基
は、シロキサン結合と好ましくない様式で反応する可能
性がある。最後に、アミド基は一般に高い極性と親水性
を示すので水分を吸収する傾向を有する。シロキサン主
鎖にこれらの単位を組み込むことは、ポリマーに水混和
性を増進させ容易に乳化を起こすので相分離を困難にす
る。
この課題は塩化メチレンまたはクロロホルムのような
塩化溶媒を使用することによってある程度解決すること
ができるが、残念なことにこれらの溶媒は毒性を有す
る。さらに、より多くのアミド官能基を有する物もしく
はより多くの樹脂状の構造物または両者が使用される場
合には、たとえ塩素化溶媒が使用されたとしても2相系
を使用してこれらの化合物を製造することは非常に困難
になる。
〔発明を解決しようとする課題〕
従って、従来遭遇していた相分離、塩基金属イオン汚
染、濾過、好ましくないシロキサン結合の反応性および
溶媒の毒性の課題を避けてアシルアミノオルガノシリコ
ン化合物を製造するための改良方法に対する必要性は残
存している。また、SiOCH3のような加水分解に不安定な
基を有するシラン出発原料の使用を可能にする拡張した
方法に対する必要性も残存する。
〔課題を解決するための手段〕
これらの要求は、大きなサイズの大きな表面積の固体
塩基、例えば塩基性イオン交換樹脂または顆粒ポリビニ
ルピリジンの存在下で、アシルハロゲン化物をアミノア
ルキルシランまたはアミノアルキルシロキサン、好まし
くは第一級もしくは第二級アミノシロキサン化合物と反
応させることによってケイ素に結合したアシルアミノ置
換炭化水素基少なくとも1個含むオルガノシリコン化合
物類の製造方法に向けられている本発明によって充足さ
れる。
好ましくは、アミノシリコン化合物は、少なくとも1
個の窒素に結合している水素を含有するケイ素に結合し
たアミノ置換炭化水素基少なくとも1個有するアミノア
ルキルシランまたはシロキサンである。ケイ素に結合し
たアミノ置換炭化水素基は、好ましくは、次式 −Q(NHQ′)aNZH (上式中、QおよびQ′は二価の炭化水素基であり、Z
はHまたは一価の炭化水素基でありそしてaは0または
1である)で示される。
アシルハロゲン化物は、好ましくは、次式 R″COX (上式中、R″は置換もしくは未置換の一価の炭化水素
基であり、そしてXはハロゲン原子である)で示され
る。
塩基は固体の第一もしくは第二アミン以外の特定のア
ミンである。むしろ好ましい塩基は第三脂肪族もしくは
芳香族アミンまたは無機の担持塩基である。その粒子サ
イズは、分離の目的上単に粗い濾過で足りるような大き
さ、すなわち約10ミクロンを越える粒子サイズでなけれ
ばならない。
反応は、反応混合物の温度が、好ましくは約0〜10℃
入に低下させねばならないケースである、アシルハロゲ
ン化物がアクリロイルハロゲン化物である場合を除き室
温で実施することができる。反応体の粘度が十分に低い
場合には全く溶媒は不要である。溶媒が反応体の粘度を
低減するのに必要である場合には、脂肪族、芳香族また
は活性水素を含まない極性溶媒が好ましくは使用され
る。
分離する水性相が使用されないので、相分離の課題が
存在しない。さらに、水が存在しないのでメトキシのよ
うな水分感受性官能体の使用が可能である。反応は回分
式または半連続式に実施することができる。最後に塩化
溶媒を相分離の目的で必要としないので、全く毒性の課
題に遭遇しない。
さらに、アルカリ水酸化物のような強塩基を利用する
従来技術の系を陵駕する利点は、本発明で使用される固
体塩基は簡単に調製され、シロキサン結合に対する反応
性が低い点にある。また、アルカリ金属水酸化物が使用
されないので、アルカリ金属汚染の可能性が低減する。
従って、従来技術の多くの欠点を伴わない改良された
方法がアシルアミノオルガノシリコン化合物を製造する
目的で提供される。バラプラスの米国特許第4,608,270
号明細書に記載されるように、アシルアミノオルガノシ
リコン製品は紙剥離被覆やカプリング剤に有用である。
それらはまた、相似被覆、例えば、水分および放射線二
成分硬化被覆剤としても有用である。
従って、本発明の目的はバラプラスの米国特許第4,60
8,270号明細書に記載されたタイプのケイ素に結合した
アシルアミノ置換炭化水素基を含むオルガノシリコン化
合物を製造するための改良方法を提供することである。
本発明のこれらの目的や他の目的の利点は、以下の記述
と添付した請求項から明らかになるであろう。
好ましい方法を、少なくとも1個の窒素に結合した水
素を含有するケイ素に結合したアミノ置換炭化水素基少
なくとも1個を有するアミノシリコン化合物とアシルハ
ロゲン化物の反応からなる。残余のケイ素結合手は、有
機基もしくはケイ素に結合する二価の酸素原子または両
者により満されている。本発明の改良された反応は、大
きな粒子サイズの固体塩基の存在下で行われる。溶媒
は、出発原料の粘度を低下するために使用されうるが、
反応体の粘度が十分低い場合には溶媒は全く必要でな
い。反応が好ましくは約0〜10℃で実施されるケースで
あるアクリロイルハロゲン化物が使用されない限り、反
応は室温で行われる。この方法は、回分式または半連続
式に実施されうる。
アシル化せしめるアミノシリコン化合物は、少なくと
も1個の窒素に結合した水素原子を有するアミノ基1個
以上を持ち、ケイ素原子に結合したアミノ置換炭化水素
基少なくと1個をそれが含む限りどのような構造を有す
ることもできる。すなわち、アミノ基は第一または第二
アミンのいずれかでなければならない。他のケイ素結合
手は、前記アミノ置換炭化水素基以外の有機基またはケ
イ素に結合した二価の酸素原子によって充足されてい
る。従って、アミノシリコン化合物は、シラン、シロキ
サン、シルカルバン(silcarbane)またはシルカルバン
・シロキサン(silcarbane−siloxane)であることがで
きる。
ケイ素に結合したアミノ置換炭化水素基は、次式 −Q(NHQ′)aNHZ (上式中、QおよびQ′は二価の炭化水素基を表してお
り、Zは水素原子または一価の炭化水素基、すなわち、
前述のようなR基であり、そしてaは0または1の値を
有する)で示される。
限定されるものでないが、Q基とQ′基の例として
は、エチレン、プロピレン、イソプロピレン、ブチレ
ン、イソブチレン、ヘキシレンおよびオクチレンのよう
なアルキレン基ならびにフェニレン、キシリレンなどの
ようなアリーレン基が挙げられる。Qはエチレンが好ま
しく、Q′はプロピレンまたはイソブチレンが好まし
い。
限定されるものではないが、一価の炭化水素基(R
基)としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘ
キシルおよびオクチルのようなアルキル基;シクロヘキ
シルのような環式脂肪族基;フェニル、ベンジル、スチ
リル、トリルおよびキセニルのようなアリール基ならび
にビニルおよびアリルのようなアルケニル基が挙げられ
る。
従って、限定されるものでないが、アミノ置換炭化水
素基としては、NH2CH2CH2CH2−,CH3NHCH2CH2CH2−,NH2C
H2CH(CH3)CH2−,NH2CH2CH2NHCH2CH2CH2−,NH2CH2CH2N
HCH2CH(CH3)CH2−,NH2(CH26NH(CH2−およびN
H2(CH26NHCH2CH(CH3)CH2−が挙げられる。前記ア
ミノ置換炭化水素基以外のケイ素に結合した基は、有機
基およびケイ素に結合している二価の酸素原子が包含さ
れる。限定されるものでないが、前記有機基には前述し
たQおよびQ′のようなケイ素に結合している二価の炭
化水素基ならびにそのハロゲン化誘導体、メトキシ基の
ようなアルコキシ基、ヒドロキシル基、アシルオキシ基
および水素原子が包含される。好ましくは、前記有機基
は炭素原子6個より多くは含まない、例えばメチル、3,
3,3−トリフルオロピロピル、フェニルおよびビニル基
であり、最も好ましくはメチル基またはメトキシ基であ
る。
この発明の方法でアシル化せしめるアミノシリコン化
合物は、次の平均式 R′〔NH2(Q′NN)aQ〕dSiO(4−c−d)/2 (上式中、R′は前記のような一価の炭化水素基または
アルコキシ基を表しており、aは0または1であり、c
は0〜3の値を有する数、例えば0,0.5,1.01,2,2.1およ
び3を意味しており、dは0より大きく4までの値を有
する数、例えば0.01,0.5,1,2および3を意味しており、
c+dは1〜4の値を有する数、例えば1.5,1.99,2.01,
3および4を意味しており、QとQ′は前記定義のとお
りである)で示されるシランまたはシロキサンが好まし
い。無論、このアミノシランまたはシロキサンは、平均
して1分子当たり少なくとも1個のケイ素に結合したア
ミン置換炭化水素基を含まねばならない。シロキサン
は、アミノ置換炭化水素基を有さないシロキサン単位、
例えば、MeSiO3/2,PhSiO3/2,PhMeSiO2/2,Me2SiO2/2,Me3
SiO1/2,Me2(OMe)SiO1/2,ViMe2SiO1/2およびSiO4/2
示されるようなR′CSiO(4−c)/2単位を含むことが
でき、さらにこれらのシロキサン単位は必要なアミノ置
換炭化水素基を含む。なお、前記式中、記号me,Phおよ
びViは、それぞれメチル、フェニルおよびビニルを意味
する。
アシル化せしめる好ましいアミノシランは、式 R′eSi(QNHCH2CH2NH24-e (上式中、eは0,1,2または3の値を有する数を意味す
る)で示される、例えばMe3SiCH2CH(CH3)CH2NHCH2CH2
NH2のようなアミノシランである。
アシル化せしめる好ましいアミノシロキサンは、式Y
R′2SiO(R2SiO)(YR′SiO)ySiR′2Y (式中、各Yは独立して、R′または−QNHCH2CH2NH基
を表し、そしてxおよびyは、それぞれ0〜5000および
0〜500の平均値を有する数を意味する)で示される。
アシル化せしめる好ましいアミノシロキサンの例として
は、限定されるものでないが、Me3SiO(Me2SiO)500(M
eYSiO)2SiMe3,YMe2SiO(Me2SiO)2000SiMe2Y,YMe2Sio
(Me2SiO)100(MeYSiO)3SiMe2Y,Me3SiO(MeYSiO)1Si
Me3,YMe2SiO(MeYSiO)1SiMe2Y,Y(MeO)2SiO(Me2Si
O)(PhMeSiO)ySi(OMe)2Y,およびY(MeO)2SiO
(Me2SiO)(Ph2SiO)ySi(OMe)2Yが挙げられる。
相似被覆にとって好ましい構造は、次式 Y′(OMe)2SiO(Y′MeSiO)xSi(OMe)Y′ (上式中、xは0〜500であり、Y′はMeもしくはMeOで
あるかまたは式−Q(NHQ′)aNHMeの基であって、Y′
の少なくとも1つは−Q(MHQ′)(NHMe)基であり
このQは好ましくは二価のプロピレンもしくはブチレン
基であり、Q′は二価のエチレン基でありそしてaは0
または1である)で示される。
アミノシロキサンはまた、(YMe2SiO)4Siおよび(YM
eSiO)のような環状または分枝構造を有することもで
き、さらに前述のような線状構造を有することもでき
る。米国特許第2,557,803号、同2,738,357号、同2,754,
312号、同2,762,823号、同2,998,406号、同3,045,036
号、同3,087,909号、同3,355,424号、同3,560,543号、
同3,890,269号、同4,036,868号、同4,152,346号および
同4,507,455号明細書は、この発明の方法で使用するこ
とができるアミノシリコン化合物をどのようにして調製
すればよいかをさらに教示する。
アシルハロゲン化物は、1個以上の炭素に結合した−
COX基(Xはハロゲン原子を表す)を含有し、そして芳
香族、複素環式、オレフィンまたはパラフィン結合を有
する線状、分枝または環状構造のようないずれかの構造
を有することができる。好ましくは、アシルハロゲン化
物は、式R″COX(ここで、Xはハロゲン原子を表す
が、好ましくは塩素原子であり、そしてR″は置換もし
くは未置換の一価の炭化水素基を表す)で示される構造
を有する。
限定されるものでないが、未置換の一価の炭化水素基
には、一価の炭化水素基について前記で定義したような
ものが包含される。対応するアシルハロゲン化物として
は、アシルクロライド、ベンゾイルクロライドが挙げら
れ、最も好ましくはアクリロイルクロライド、メタクリ
ロイルクロライドおよびシンナモイルクロライドが挙げ
られる。
限定されるものでないが、置換された一価の炭化水素
基としては−CF3および−C6H4Clのようなハロゲン化基
ならびにこの発明の方法で使用される反応条件下で安定
な他の置換された基、例えば−CH2CH2CN,−C6H6NO2およ
び−C(CN)=CH2が挙げられる。
アシルハロゲン化物は、アミノシリコン化合物、非水
溶媒および化学量的に過剰量の固体塩基の混合物に添加
される。好ましくは、固体塩基は大きな粒子サイズと大
きな表面積を有する。好ましくは、塩基は第一または第
二アミンでないいずれかの塩基、好ましくは第三脂肪族
および芳香族アミンならびに無機の担持塩基、例えばア
ンバーリスト(Amberlyst)−21(ジメチルアミノ基を
担持するポリスチレンイオン交換樹脂、Rohm & Haas
社、Philadelphia,PA)塩基性アンバーリスト−27(ト
リメチルアンモニウムヒドロキシド基を担持するポリス
チレンイオン交換樹脂)およびライレックス(Reilex)
425(ポリビニルピリジン)を挙げることができる。
非水溶媒はアミノシリコン化合物を溶解するために使
用することができ、これにアシルハロゲン化物が添加さ
れる。この溶媒は粘度の低下および混合の促進に使用さ
れる。溶媒は反応成分と反応しないすべての適当な非水
液体であることができる。溶媒は脂肪族、芳香族または
活性水素を持たない極性溶媒であることができる。好ま
しくは、溶媒は反応生成物のオルガノシリコン生成物に
対する溶媒ともなる。限定されるものでないが、適当な
溶媒としては、トルエン、キシレン、ヘキサン、シクロ
ヘキサンおよびヘプタンのような炭化水素;塩化メチレ
ン、クロロホルム、トリクロロエチレンおよびトリクロ
ロエタンのようなハロゲン化炭化水素ならびにエチルエ
ーテルおよび酢酸エチルのような酸素化化合物が挙げら
れる。2以上の溶媒混合物もまた使用され、混合物とし
てアミノシリコン化合物の溶媒であればよく、混合物中
の全成分がアミノシリコン化合物の溶媒である必要はな
い。好ましくは、トルエンやヘキサンのように規制の対
象でない溶媒が使用される。使用される溶媒量はアミノ
シリコン化合物を溶解するのに十分量であらねばなら
ず、好ましくはさらにオルガノシリコンを溶媒するのに
十分量でなければならない。反応体が十分低い粘度であ
る場合には、全く溶媒は必要でないかも知れない。
反応混合物、すなわち、アシルハロゲン化物、アミノ
シリコン化合物および固体塩基の必要成分は、固体塩基
の存在下でアミノシリコン化合物にアシルハロゲン化物
が加えられる限りどのような態様で混合することもでき
る。好ましい態様では、アミノシリコン物質もしくはそ
の溶液と固体塩基のよく撹拌した混合物に、アシルハロ
ゲン化物もしくはその溶液が添加される。好ましくは、
アミノシリコン化合物、固体塩基およびアシルハロゲン
化物がほぼ化学量論的な量で使用される。
アシル化可能なアミノ基の総数に比し、アシルハロゲ
ン化物が不足すると、アシルハロゲン化物が脂肪族不飽
和基を含まない場合には不完全なアシル化生成物の製品
をもたらすにすぎないが、アシルハロゲン化物が脂肪族
不飽和基を含む場合にはマイケル付加型の反応を受けう
る生成物をもたらす。このため、必要でないとはいえ、
アクリロイルハロゲン化物が使用される場合、アミノシ
リコン化合物を完全にアシル化することが好ましい。生
ずるハロゲン化水素の量に対する固体塩基の不足は避け
ることである。特に、酸塩化物のメタクリロイルクロラ
イドであるときのように酸塩化物が反応性ビニル官能基
を有する場合、HClはアシルアミノポリシロキサンの安
定性を損るので、HClの存在を避けるため使用済み塩基
は新鮮な塩基で交換することが好ましい。
アシルハロゲン化物がアクリロイルハロゲン化物であ
る場合を除き、この発明の方法はいずれかの適切な温度
で実施することができる。有利には、この方法は室温で
容易に進行する。アクリロイルハロゲン化物が使用され
る場合、副生成物を最小にすることが可能なような低い
温度でこの方法は実施されねばならない。従って、アク
リロイル置換アミノシリコン化合物を製造するためにこ
の発明の方法を使用する場合には、反応を0〜10℃の温
度で行わねばならない。より低い温度が適するが、より
高い温度は目的生成物の収量を実質的に低減するであろ
う。
アミノシリコン成分にアシルハロゲン化物成分を添加
する間とその後は、アルカリ金属と塩化水素反応生成物
との間の親密な接触を維持するために十分に撹拌しなけ
ればならない。十分な撹拌を維持するには、撹拌子、櫂
形撹拌機および羽根形撹拌機のような一般的な低剪断装
置で十分である。撹拌は、アシル化反応が終了するま
で、典型的には一時間以内継続される。
溶媒が使用される場合、反応生成物は反応が終了した
後に溶媒を留去することによって分離されうる。溶媒か
らアクリロイル置換生成物が分離される場合には、蒸留
または分別のようないずれかの分離処理前に亜硝酸ナト
リウムまたはフェノチアジンのような重合防止剤を反応
溶液に添加することが望ましい。
この反応は、回分式または半連続式のいずれかで実施
することができる。回分式反応では、アミノシリコン化
合物、非水溶媒および固体塩基が一緒に混合される。撹
拌しているこの混合物にアシルハロゲン化物が迅速に添
加され、次いでこの液体が新鮮な固体塩基を有するクリ
ーン容器にすぐさま流し込まれる。簡単に撹拌した後、
塩基を分離しそして溶媒を除去する。
半連続式反応では、計量した量のアミノシリコン化合
物とアシルハロゲン化物が同時に撹拌を続けながら固体
塩基を含有する容器に加えられる。次に、この液体が塩
基を充填したカラムを介して流される。カラムから流出
する生成物は溶媒が留去される。
この方法の生成物は、化粧料、塗膜組成物、織物加工
物および塗料用の極性シリコン含有添加剤として有用で
ある。この組成物は、スチレン、ブタジエン、メチルメ
タクリート、エチルアクリレート、ビニルアセテート、
ビニルクロライド、ビニリデンクロライドおよびアクリ
ロニトリルのような重合性ビニルモノマーとのコモノマ
ーとして有用である。就中、アクリロイルアミン置換炭
化水素機を有する化合物は、紙、樹脂保護および光ファ
イバー被膜に使用される放射線硬化性組成物のようなフ
リーラジカル硬化性組成物における反応成分として有用
である。
〔実施例〕
以下の例は本発明の実施をさらに説明するために開示
するものであって、請求項に記載した発明の限定を意図
するものでない。
例 1 この例は、(MeO)3SiPrNHCOCH=CH2の製造を具体的
に説明する。アンバーリスト21(133.5g、0.642モル)
をメタノール200mlで2度洗浄し、引き続き塩化メチレ
ン200mlで3度洗浄した。このアンバーリスト21を、滴
下漏斗、N2入口および撹拌機を固定した三つ口丸底フラ
スコ中で(MeO)3SiPrHH2 100g(0.559モル)および塩
化メチレン150gと混合した。アクリロイルクロライド50
g(0.556モル)を塩化メチレン50gと混合し、滴下漏斗
に充填した。フラスコを−5℃に冷却し、反応フラスコ
を約−5℃〜+5℃の温度に保持し、撹拌しながらアク
リロイルクロライドを滴下した。反応混合物をさらに15
分間撹拌し、アンバーリストを濾去した後に溶媒を減圧
下で留去した。生成物は粘度380cpsを有する淡褐色液体
であった。
例 2 この例は、CH2=CHCONMeBuSiMe2O(Me2SiO)300−SiM
e2BuNMeCOCH=CH2の製造を具体的に説明する。例1の一
般的な手順を、NHMeBuSiMe2O(Me2SiO)300−SiMe2BuNH
Me 80.0g(0.007モル)、乾燥トルエン87.2gおよびアン
バーリスト21の19.0g(0.100モル)に用いた。アクリロ
イルクロライド(7.17g、0.079モル)とトルエン8gを滴
下漏斗から添加した後、反応混合物を室温まで加熱しそ
して、30分間撹拌した。次に、アンバーリスト21の新鮮
な19gバッチを介して前記溶液を流した後、生成物の溶
媒を留去した。
例 3 この例は、アクリルアミドシロキサン流体の製造を具
体的に説明する。シラノール保護ポリジメチルシロキサ
ン(1776g、1.6モル)を、窒素充填し激しく撹拌しなが
ら130℃に加熱することよよって乾燥した。プロピルア
ミノトリメトキシシラン(360g)、2%フェノチアジン
溶液(トルエン、45.9g)、10%p−メトキシフェノー
ル溶液(トルエン、10.8g)および0.1水酸化カリウム溶
液(メタノール)を、乾燥シラノール保護ポリジメチル
シロキサンと混合して130℃まで加熱した、化学量論量
のメタノールをKOH溶液由来のメタノールと一緒に採集
した。生成物溶液を室温まで冷却し、酢酸で中和しそし
て0.45ミクロンの濾過膜を介して濾過した。アミノシロ
キサン生成物は、中和当量1.057と粘度26cpsを有してい
た。
トルエン100g、ライレックス425(ポリビニルピリジ
ン0.357モル)65gおよび亜硝酸ナトリウム0.75gを三つ
口フラスコ中で混合し、ディーン・スターク・トラップ
(Dean Stark trap)を用い還流することによって乾燥
した。アミノシロキサン流体100g(0.095モル)を前記
混合物に添加し次いでイソプロパノール−ドライアイス
浴で約0〜−5℃に冷却した。トルエンとアクリロイル
クロライドの同量(12.85g)を混合して滴下漏斗に充填
し、次いで激しく撹拌しながら約30分間かけて滴下し
た。混合物が室温まで加温されるまで撹拌を続けた。撹
拌を中止し、混合物を一夜静置した。次に、この混合物
をワットマン(Whatman)濾紙#1を介して濾過してラ
イレックス402を除去し、次いでトルエンで洗浄して残
存する生成物を採取した。生成物のトルエン溶液を、予
備フィルターを備えた0.22ミクロンの濾過膜を介して濾
過した。この濾液にフェノチアジン(0.5g)を添加し、
ロートバック(rotovac)を用い65℃で溶媒を留去し
た。得られたアクリルアミド流体は1500cpsの粘度を有
していた。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記反応の条件下では固体であり、固体粒
    状アミンを含む第1アミンも第2アミンも含まず、塩基
    性イオン交換樹脂及び粒状ポリビニルピリジンから選ば
    れる塩基の存在下で、アシルハロゲン化物を、第1アミ
    ン又は第2アミンである少なくとも1個のアミノ基を含
    み、ケイ素に結合した少なくとも1個のアミノ置換炭化
    水素基を有するアミノシリコン化合物であって、ここ
    に、全ての他のケイ素の原子価は、2価の炭化水素基及
    びそのハロゲン化誘導体、1価の炭化水素基及びそのハ
    ロゲン化誘導体、アルコキシ基、ヒドロキシ基並びにア
    リールオキシ基から選ばれる有機基、水素原子、2価の
    ケイ素に結合した酸素原子並びにこれらの混合物から選
    ばれる基によって満たされているものと反応させること
    を特徴とする、少なくとも1個のケイ素に結合したアシ
    ルアミノ置換炭化水素基を含有するオルガノシリコン化
    合物の製造方法。
  2. 【請求項2】前記ケイ素に結合したアミノ置換炭化水素
    基が、次式 −Q(NHQ′)aNZH (上式中、QおよびQ′は二価の炭化水素基を表してお
    り、Zは水素または一価の炭化水素基を表しており、a
    は0または1の値を有する)で示され、そして前記アシ
    ルハロゲン化物が、次式 R″COX (上式中、R″は置換もしくは未置換の一価の炭化水素
    基を表しており、Xはハロゲン原子を表す)で示される
    請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】前記アミノシリコン化合物が、次式 Y′(OMe)2SiO(Y′MeSiO)xSi(OMe)2Y′ (上式中、xは0〜500であり、そしてY′はMeもしく
    はMeOであるか、または式−Q(NHQ′)aNHMe基であっ
    てY′の少なくとも1つは−Q(NHQ′)(NHMe)基
    であり、Qはプロピレンもしくはブチレン基であり、
    Q′はエチレン基であり、そしてaは0または1を表
    す)で示される請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】前記アシルハロゲン化物を前記アミノシリ
    コン化合物と固体塩基の混合物に添加する請求項1〜3
    のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】前記反応を非水溶媒の存在下で実施する請
    求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】前記アシルハロゲン化物と前記アミノシリ
    コン化合物を前記固体塩基の非水溶液に同時に添加し、
    次いで得られた溶液を前記固体塩基の充填カラムを通過
    させる請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
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