JP2822754B2 - Squid磁束計出力の雑音除去方法及びその装置 - Google Patents
Squid磁束計出力の雑音除去方法及びその装置Info
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Description
状態となる超電導量子干渉素子(SQUID;Supercon
ductive Quantum Interference Device )を備えたSQ
UID磁束計を冷凍機で冷却する場合において、その冷
凍機の振動による雑音を磁束計出力から除去する方法及
び装置に関する。
て、ジョセフソン効果を利用した超電導量子干渉素子が
知られている。この超電導量子干渉素子に超電導ピック
アップコイルを有する磁束入力回路を接続することによ
り、例えば生体内に流れる微小電流に伴う磁界や体内の
微小磁性体からの磁界等、極めて微弱な磁束を測定する
ようにしたSQUID磁束計を得ることができる。
まり超電導量子干渉素子及び超電導コイルが超電導状態
に転移する温度レベルまで冷却する場合、低温保持容器
(クライオスタット)内に極低温レベルの液体ヘリウム
を蓄え、該液体ヘリウムにSQUID磁束計を浸漬して
冷却する方法がある。尚、その場合、通常は低温保持容
器内に寒冷発生用の冷凍機の冷却器を挿入して、容器内
で蒸発したヘリウムガスを冷凍機により凝縮液化させる
ことが行われる。
リウムに浸漬するので、そのSQUID磁束計を全体に
亘って安定してかつ短時間で冷却することができる。し
かし、その反面、SQUID磁束計の冷却のために低温
保持容器内のヘリウムを介在させるため、冷却システム
が大型化し、操作性も悪くなる。このことから、上記S
QUID磁束計を冷凍機の冷却器に直接伝熱可能に接触
させて冷却する方法が注目されている(例えば特開平2
―302680号公報参照)。
冷凍機は運転時に振動する部分を有しており、その振動
を完全になくすことは難しい。このため、磁束計の出力
信号に冷凍機の振動による雑音が混入して、磁束計本来
の信号検出が不正確になるのは避けられないという問題
があった。
ルにし、その一方で通常の測定を行い、同時に他方のチ
ャンネルで冷凍機の振動による雑音を測定して、両者を
比較することで解決できる。しかし、この方法では信号
系のチャンネル数が多くなる難がある。
で、通常の測定を行った後に冷凍機の振動による雑音を
測定し、両者を比較するようにしてもよいが、そのとき
には、測定時期が大幅にずれるので、冷凍機の振動特性
が変化したりすることは免れ得ず、正確な検出は難し
い。
で、その目的は、上記SQUID磁束計の出力信号自体
を基に冷凍機の振動による雑音を検出してそれを除去す
るようにすることで、冷凍機の防振対策或いは繁雑なハ
ードやソフトを要することなく簡単なシステム構成で、
SQUID磁束計の出力信号から冷凍機の振動による雑
音を除去できるようにすることにある。
に、この発明では、冷凍機の振動による雑音が周期性を
持っていることに着目し、磁束計の出力信号を冷凍機の
振動周期分ずつ加算平均して周期性雑音のテンプレート
を作り、このテンプレートを磁束計の出力信号から引算
することとした。
図2に示すように、極低温レベルで超電導状態となる超
電導量子干渉素子(31)及び磁束入力回路(32)を
備え、上記超電導量子干渉素子(31)及び磁束入力回
路(32)が極低温冷凍機(A)により冷却されるSQ
UID磁束計(B)の出力信号から上記冷凍機(A)の
振動による周期性雑音を除去して目的の信号を得るSQ
UID磁束計出力の雑音除去方法として、SQUID磁
束計(B)の出力信号を冷凍機(A)の振動による雑音
の基本周期分ずつ加算平均して、信号や他の雑音等が除
去された周期性雑音のテンプレートを生成し、磁束計
(B)の出力信号からテンプレートを引算して目的の信
号を得る方法とする。
うに、極低温レベルで超電導状態となる超電導量子干渉
素子(31)及び磁束入力回路(32)を備え、上記超
電導量子干渉素子(31)及び磁束入力回路(32)が
極低温冷凍機(A)により冷却されるSQUID磁束計
(B)の出力信号から上記冷凍機(A)の振動による周
期性雑音を除去して目的の信号を得るようにしたSQU
ID磁束計出力の雑音除去装置として、SQUID磁束
計(B)の出力信号を冷凍機(A)の振動による雑音の
基本周期分ずつ加算平均して、信号や他の雑音等が除去
された周期性雑音のテンプレートを生成する雑音テンプ
レート生成手段(46)と、上記磁束計(B)の出力信
号から、上記雑音テンプレート生成手段(46)により
生成された雑音テンプレートを引算して目的の信号を得
る周期性雑音除去手段(47)(加算器又は減算器)と
を備えたことを特徴とする。
雑音のふらつきを補償するために、上記請求項1のSQ
UID磁束計出力の雑音除去方法において、磁束計
(B)の出力信号の加算時に、信号の位相合せを行うこ
ととする。
項4記載のSQUID磁束計出力の雑音除去装置におい
て、雑音テンプレート生成手段(46)は、磁束計
(B)の出力信号の加算時に信号の位相合せを行うよう
に構成する。
D磁束計出力の雑音除去方法において、目的とする信号
が加算平均可能である場合、雑音テンプレートに含まれ
る目的とする信号の影響を減少させるために、周期性雑
音のテンプレート生成時に出力信号から平均の目的信号
を差し引いたデータを用いることとする。
載のSQUID磁束計出力の雑音除去装置において、目
的とする信号が加算平均可能である場合、雑音テンプレ
ートを生成する前にSQUID磁束計出力から目的とす
る信号の加算平均波形を差し引くように構成する。
UID磁束計(B)の出力信号を冷凍機(A)の振動周
期分ずつ加算平均することで、信号や他の雑音等が除去
された、冷凍機(A)の振動のみによる周期性雑音のテ
ンプレートが生成される。その後、このテンプレートを
元の磁束計(B)の出力信号から引算すると、目的の信
号が得られる。こうして磁束計(B)の出力信号を加工
して雑音テンプレートを作り、この雑音テンプレートに
より磁束計(B)出力信号から雑音を除去するので、冷
凍機(A)に振動があっても、その防振対策を要するこ
となく、磁束計(B)の出力信号から冷凍機(A)の振
動による雑音を除去して、目的の信号を正確に得ること
ができる。また、信号系統が1チャンネルで済み、しか
も測定回数も1回で済み、単純なシステム構成となる。
成手段(46)において、SQUID磁束計(B)の出
力信号を冷凍機(A)の振動周期分ずつ加算平均して、
冷凍機(A)の振動による周期性雑音のテンプレートが
生成され、周期性雑音除去手段(47)により、テンプ
レートが元の磁束計(B)の出力信号から引算されて、
目的の信号が得られる。この場合でも請求項1の発明と
同様の作用効果を奏することができる。
(B)の出力信号の加算時に信号の位相合せを行うの
で、冷凍機(A)の振動周期にふらつきがあっても、冷
凍機(A)の振動による雑音とテンプレートの周期を正
確にマッチングさせることができ、より正確な雑音の除
去を行うことができる。
(B)に含まれる目的とする信号が加算平均可能である
場合、雑音テンプレートの生成前に磁束計出力信号から
目的とする信号の加算平均波形を差し引くことにより、
雑音テンプレートに含まれる目的とする信号の影響をさ
らに抑えることができる。その結果として、上記請求項
1又は4の発明による雑音除去によって得られる波形に
含まれる波形歪みを小さく抑えることができる。
する。図3は本発明の実施例に係るSQUID磁束計及
びその周辺機器の構成を示し、この実施例ではSQUI
D磁束計は人体の心磁波(心臓から発せられる生体磁気
の一種)を検出するために使用される。同図において、
(1)は心磁波を検出する被験者(M)を上載する支持
台で、電磁シールドルーム(R)(或いは磁気シールド
ルーム)の内部に設置されている。支持台(1)の下方
には受台(2)が設置され、この受台(2)上に密閉状
の真空容器(3)が下端部を受台(2)内に没入せしめ
て固定支持されている。この真空容器(3)の内部は真
空状態に保たれていて、その内部上端にSQUID磁束
計(B)が収容されている。(A)はSQUID磁束計
(B)を作動可能な極低温レベルに冷却する2元回路の
ヘリウム冷凍機である。
部を構成する予冷冷凍回路(4)の膨張機(5)及びJ
−T回路(10)の膨張ユニット(11)が取り付けら
れている。上記予冷冷凍回路(4)は、G−M(ギフォ
ード・マクマホン)サイクルの冷凍機で構成されてい
て、J−T回路(10)におけるヘリウムガスを予冷す
るためにヘリウムガスを圧縮膨張させるものであり、図
外の予冷用圧縮機と上記膨張機(5)とを閉回路に接続
してなる。上記膨張機(5)は真空容器(3)の底壁に
対し振動を絶縁された状態で取り付けられている。この
膨張機(5)は、真空容器(3)の底壁下面に固定配置
されたケーシング(6)と、該ケーシング(6)の上部
に連設された2段構造のシリンダ(7)とを有し、上記
ケーシング(6)には予冷用圧縮機の吐出側に接続され
る高圧ガス入口(6a)と、同吸入側に接続される低圧
ガス出口(6b)とが開口されている。上記シリンダ
(7)は真空容器(3)の底壁を気密状に貫通して内部
に上方に延びており、その大径部の上端部には55〜6
0Kの温度レベルに保持される第1ヒートステーション
(8)が、また小径部の上端には上記第1ヒートステー
ション(8)よりも低い15〜20Kの温度レベルに保
持される第2ヒートステーション(9)がそれぞれ形成
されている。
(7)内には、シリンダ(7)内に上記ヒートステーシ
ョン(8),(9)に対応する位置に膨張室を区画形成
するディスプレーサ(置換器)が往復動可能に嵌挿され
ている。一方、上記ケーシング(6)内には、回転する
毎に開弁して上記高圧ガス入口(6a)から流入したヘ
リウムガスを上記シリンダ(7)内の膨張室に供給し又
は膨張室内で膨張したヘリウムガスを低圧ガス出口(6
b)から排出するように切り換わるロータリバルブと、
該ロータリバルブを駆動するバルブモータとが嵌装され
ている。そして、膨張機(5)におけるロータリバルブ
の開弁により高圧ヘリウムガスをシリンダ(7)内の膨
張室でサイモン膨張させて、その膨張に伴う温度降下に
より極低温レベルの寒冷を発生させ、その寒冷をシリン
ダ(7)における第1及び第2ヒートステーション
(8),(9)にて保持する。よって、予冷用圧縮機か
ら吐出された高圧のヘリウムガスを膨張機(5)に供給
し、その膨張機(5)での断熱膨張によりヒートステー
ション(8),(9)の温度を低下させて、J−T回路
(10)における後述の予冷器(15),(16)を予
冷するとともに、膨張した低圧ヘリウムガスを圧縮機に
戻して再圧縮するようにした閉回路の予冷冷凍回路
(4)が構成されている。
の極低温レベルの寒冷を発生させるためにヘリウムガス
を圧縮してジュール・トムソン膨張させる冷凍回路であ
って、ヘリウムガスを圧縮するJ−T圧縮機(図示せ
ず)と、その圧縮されたヘリウムガスをジュール・トム
ソン膨張させる上記膨張ユニット(11)とを備えてい
る。この膨張ユニット(11)は上記真空容器(3)の
底壁を気密状に貫通する第1のJ−T熱交換器(12)
を有し、該第1のJ−T熱交換器(12)には、真空容
器(3)の内部に配置された第2及び第3のJ−T熱交
換器(13),(14)が接続されている。上記各J−
T熱交換器(12)〜(14)は1次側及び2次側をそ
れぞれ通過するヘリウムガス間で互いに熱交換させるも
ので、第1のJ−T熱交換器(12)の1次側は上記J
−T圧縮機の吐出側に接続されている。また、第1及び
第2のJ−T熱交換器(12),(13)の各1次側同
士は、上記膨張機(5)の第1ヒートステーション
(8)外周に配置した熱交換器からなる第1予冷器(1
5)を介して接続されている。同様に、第2及び第3の
J−T熱交換器(13),(14)の各1次側同士は、
膨張機(5)の第2ヒートステーション(9)外周に配
置した熱交換器からなる第2予冷器(16)を介して接
続されている。さらに、上記第3のJ−T熱交換器(1
4)の1次側は、高圧のヘリウムガスをジュール・トム
ソン膨張させるJ−T弁(17)を介して冷却器(1
8)に接続されている。上記J−T弁(17)は真空容
器(3)外から図外の操作ロッドによって開度が調整さ
れる。上記冷却器(18)は受冷プレート(19)下面
の受冷部(19a)外周に巻かれたコイル状の配管から
なるもので、この構造によって受冷プレート(19)が
冷却器(18)と伝熱可能に接触して、それと同じ温度
の約4Kステージに保たれる。また、受冷プレート(1
9)の上面に上記SQUID磁束計(B)が伝熱可能に
一体的に取り付けられている。
び第2のJ−T熱交換器(14),(13)の各2次側
を経て第1のJ−T熱交換器(12)の2次側に接続さ
れ、該第1のJ−T熱交換器(12)の2次側は上記J
−T圧縮機の吸入側に接続されている。よって、J−T
回路(10)では、J−T圧縮機によりヘリウムガスを
高圧に圧縮して真空容器(3)側に供給し、それを真空
容器(3)の第1〜第3のJ−T熱交換器(12)〜
(14)において圧縮機側に戻る低温低圧のヘリウムガ
スと熱交換させるとともに、第1及び第2予冷器(1
5),(16)でそれぞれ膨張機(5)の第1及び第2
ヒートステーション(8),(9)と熱交換させて冷却
したのち、J−T弁(17)でジュール・トムソン膨張
させて冷却器(18)で1気圧、約4Kの気液混合状態
のヘリウムとなし、このヘリウムの蒸発潜熱により受冷
プレート(19)及びそれに接触するSQUID磁束計
(B)を約4Kの極低温レベルに冷却保持し、しかる
後、上記膨張によって低圧となったヘリウムガスを第1
〜第3のJ−T熱交換器(12)〜(14)の各2次側
を通してJ−T圧縮機に吸入させて再圧縮するように構
成されている。
ベルで超電導状態となる超電導量子干渉素子(31)
と、該超電導量子干渉素子(31)に接続される磁束入
力回路(32)とを備えてなり、上記超電導量子干渉素
子(31)は上記受冷プレート(19)の上面に伝熱可
能に取付固定されている。一方、磁束入力回路(32)
は、円筒状のボビン(34)にループ状に巻き付けられ
た超電導線からなるピックアップコイル(33)を有
し、このピックアップコイル(33)はループが例えば
合計4つとされていて、そのうち上下のループの各々と
中央の2つのループとを電流が互いに交互に逆向きに流
れるよう一定間隔をあけて直列に接続した2回差動形の
もので構成されている。つまり、SQUID磁束計
(B)は、4つのループに巻かれたピックアップコイル
(33)で磁場勾配を測定するグラジオメータを構成し
ている。
には伝熱ブラケット(20)が超電導量子干渉素子(3
1)を上方から覆うように取り付けられ、このブラケッ
ト(20)の上面に上記ボビン(34)が立設されてい
る。このボビン(34)は200〜300mm程度の長さ
のもので、真空容器(3)の上壁中心に形成した上方膨
出部(3a)内を上方に延び、その上側部分にピックア
ップコイル(33)が巻き付けられており、このボビン
(34)を介してピックアップコイル(33)をその超
電導転移温度以下まで冷却するようにしている。
の上端は支持台(1)中心の開口(1a)に臨んでお
り、この開口(1a)を通して支持台(1)上面の被験
者(M)の心磁波を測定するようにしている。
(19)、超電導量子干渉素子(31)、ブラケット
(20)、ボビン(34)の下部等を覆うように真空容
器(3)内上部に配置された輻射シールドで、予冷冷凍
回路(32)の膨張機における第1ヒートステーション
(8)に接触して80K程度に保持される。
干渉素子(31)の出力信号はFLLコントローラ(4
1)、光アイソレーション・アンプ(42)、アンチ・
エリアス・フィルタ(43)及びAD変換器(44)を
介してコンピュータ(45)に入力されている。このコ
ンピュータ(45)において磁束計(B)の出力信号を
処理するときの手順について図2に示すフローチャート
図により説明する。
周波数成分及びその高調波成分からなる雑音)とからな
る計測データ(D)について考える。目的とする信号が
心磁波や誘発脳磁波のように加算平均可能な信号である
YESの場合、スタート後のステップS0 からステップ
S1 へと処理を進める。一方、不整脈波や自発脳磁波の
ように加算平均が不可能なNOの場合には、ステップS
0 からステップS3 で計測データ(D)を目的のデータ
(D′)とした後、ステップS4 へ進む。
から目的の信号に同期した波形をトリガーとして(雑音
に比べ信号が十分に大きい場合、データ(D)自身をト
リガーとして)、信号についての加算平均波形(Sa)
を得る。
(D)から信号の影響を除き、大部分が雑音からなる波
形(D′)を得るために、データ(D)の信号部分から
上記の加算平均波形(Sa)をそれぞれ引算する。この
引算により、得られるデータ(D′)に不連続な部分が
生じる場合があり得るが、引算する波形(Sa)から直
流成分を除去したり、或いは両端の値と勾配が0に収束
するような窓関数を掛けることにより、この不連続性の
発生を防ぐことができる。
(D)のデータ長(p)(=サンプリング周波数/雑音
の基本周波数)の任意の位置(n)に含まれる、雑音波
形になるべく近い波形を得るために、以下の処理を行
う。つまり、ステップS0 からステップS1 への経路を
経た場合にはデータ(D)についての、またそれ以外の
場合にはステップS2 で得た波形(D′)についての同
時刻の区間(n)から前後に(k)区間、データ長
(p)ずつ加算平均することにより、平均の雑音波形
(Na)を得る。
(D)の同区間(n)から引算することにより、データ
(D)の任意の区間(n)から雑音を除去することがで
きる。
データ(D)の全ての区間に施すことにより、雑音を殆
ど含まない波形(D″)を得る。
多少の周波数変動を含む場合、雑音についての加算平均
時に、上記データ(D′)の区間(n)の部分との相互
相関を各々の区間について計算することにより、その変
動分を考慮することができる。また、周波数のずれとい
っても雑音源が冷凍機(A)の振動である場合、基本周
波数の1周期に対して隣り合う雑音のずれは通常0.1
%以下であるので、全区間に亘って相互相関を計算する
必要はなく、雑音の基本周波数の1周期の1%程度に対
応する区間について計算すれば十分であり、僅かな処理
時間しか必要としない。
由してステップS4 への経路をとる場合、ステップS4
における加算平均回数(2k+1)は十分に多くとらな
ければならない。なぜなら、ステップS1 ,S2 を省略
したとき、平均の雑音波形(Na)に含まれる信号の影
響は(2k+1)に反比例するからである。
り、SQUID磁束計(B)の出力信号を冷凍機(A)
の振動の基本周波数ずつ位相合せを行いながら加算平均
し、目的とする信号やその他の雑音が除去された周期性
雑音のテンプレートを生成するようにした雑音テンプレ
ート生成手段(46)が構成される。
束計(B)の出力信号から、上記雑音テンプレート生成
手段(46)により生成された雑音テンプレートを位相
合せを行いながら引算して目的の信号を得るようにした
周期性雑音除去手段(47)が構成される。
る。ヘリウム冷凍機(A)の運転に伴ってSQUID磁
束計(B)が冷却され、そのSQUID磁束計(B)の
温度が約4Kの極低温レベルまで降下すると、該SQU
ID磁束計(B)が作動状態になる。
J−T回路(10)の各圧縮機が起動されてヘリウム冷
凍機(A)が定常運転状態になると、予冷冷凍回路
(4)における膨張機(5)で予冷用圧縮機から供給さ
れた高圧のヘリウムガスが膨張し、このガスの膨張に伴
う温度降下によりシリンダ(7)の第1ヒートステーシ
ョン(8)が55〜60Kの温度レベルに、また第2ヒ
ートステーション(9)が15〜20Kの温度レベルに
それぞれ冷却される。
では、圧縮機から吐出された高圧のヘリウムガスが真空
容器(3)側に供給され、この真空容器(3)側に供給
された高圧ヘリウムガスは、第1のJ−T熱交換器(1
2)の1次側に入り、そこで圧縮機側へ戻る2次側の低
圧ヘリウムガスと熱交換されて常温300Kから約70
Kまで冷却され、その後、上記膨張機(5)の55〜6
0Kに冷却されている第1ヒートステーション(8)外
周の第1予冷器(15)に入って約55Kまで冷却され
る。この冷却されたガスは第2のJ−T熱交換器(1
3)の1次側に入って、同様に2次側の低圧ヘリウムガ
スとの熱交換により約20Kまで冷却された後、膨張機
(5)の15〜20Kに冷却されている第2ヒートステ
ーション(9)外周の第2予冷器(16)に入って約1
5Kまで冷却される。さらに、ガスは第3のJ−T熱交
換器(14)の1次側に入って2次側の低圧ヘリウムガ
スとの熱交換により約5Kまで冷却され、しかる後にJ
−T弁(17)に至る。このJ−T弁(17)では高圧
ヘリウムガスは絞られてジュール・トムソン膨張し、1
気圧、約4Kの気液混合状態のヘリウムとなってJ−T
弁(17)下流の冷却器(18)へ供給される。そし
て、この冷却器(18)において、上記気液混合状態の
ヘリウムにおける液部分の蒸発潜熱により受冷プレート
(19)が冷却される。この受冷プレート(19)が冷
却されると、該受冷プレート(19)に伝熱可能に接触
しているSQUID磁束計(B)の超電導量子干渉素子
(31)、ボビン(34)及び磁束入力回路(32)の
ピックアップコイル(33)も冷却される。
冷却器(18)から第3のJ−T熱交換器(14)の2
次側に戻ってその間に約4Kの飽和ガスとなり、このヘ
リウムガスは第2及び第1のJ−T熱交換器(13),
(12)の2次側を通って順に1次側の高圧ヘリウムガ
スを冷却しながら最後に約300K(室温)まで温度上
昇し、しかる後、圧縮機の吸入側へ戻る。以上で予冷冷
凍回路(4)及びJ−T回路(10)の1サイクルが終
了し、以後、同様なサイクルが繰り返されて冷凍機
(A)の冷凍運転が行われる。このような冷凍運転の継
続によりSQUID磁束計(B)の温度が極低温レベル
(作動温度レベル)に向かって降下し、その極低温レベ
ルへの到達の後にSQUID磁束計(B)が作動状態と
なる。
計(B)の出力信号データ(D)から冷凍機(A)の振
動による雑音を消去して目的の心磁波信号を得るための
処理過程を図4によって説明する。まず、波形1は、心
磁波信号と冷凍機(A)の振動による雑音とを含むデー
タ(D)である。この心磁波信号は加算平均であるか
ら、図2のフローチャートではステップS0 からステッ
プS1 へと進み、心磁波についてデータ(D)を加算平
均して波形2(加算平均波形(Sa))を得る。
チャートのステップS2 参照)、心磁波信号を含まない
殆ど雑音のみからなる波形3(データ(D′))を得
る。
周波数/雑音の基本周波数)の任意の部分(c)に含ま
れる雑音波形になるべく近い雑音テンプレート(Na)
を得るために、波形3(データ(D′))の同時刻の同
区間(c)を中心に2(=k)区間ずつ雑音について加
算平均を行い、波形4(平均の雑音波形(Na))を得
る。このとき、雑音の周波数変動を考慮するために、区
間(c)と各区間(a),(b),(d),(e)とに
ついてデータ長(p)の1%程度ずつ相互相関をとりな
がら加算平均が行われる。
波形4(平均の雑音波形(Na))を引算することによ
り、波形1(データ(D))の区間(c)から雑音を除
去できる。これを全区間について施すことにより、波形
5(雑音を殆ど含まない波形(D″))を得る。
出力信号データを加工して雑音テンプレートを作り、こ
の雑音テンプレートにより磁束計(B)出力信号から冷
凍機(A)の振動による雑音を除去するので、冷凍機
(A)に振動があっても、その防振対策を要することな
く、磁束計(B)の出力信号から冷凍機(A)の振動に
よる雑音を除去でき、目的の心磁波信号を正確に得るこ
とができる。また、信号系統が1チャンネルで済み、し
かも測定回数も1回で済み、単純なシステム構成とな
る。
時及び磁束計(B)の出力信号からの雑音テンプレート
の引算時に信号の位相合せを行って、信号と雑音との周
期を正確にマッチングさせるので、より正確な検出を行
うことができる。
ID磁束計に対しても適用できるのは勿論である。
明によると、極低温冷凍機により冷却されるSQUID
磁束計において、その出力信号を冷凍機の振動周期分ず
つ加算平均して該冷凍機による周期性雑音のテンプレー
トを作り、このテンプレートを元の磁束計の出力信号か
ら引算して雑音を除去するので、冷凍機に振動があって
も、その防振対策或いは繁雑なハードやソフトを要する
ことなく簡単なシステム構成で、磁束計の出力信号から
冷凍機の振動による雑音を除去して、目的の信号を正確
に得ることができる。
記磁束計の出力信号の加算時、及び磁束計の出力信号か
らの雑音テンプレートの引算時に信号の位相合せを行う
ので、冷凍機の振動周期にふらつきがあっても、信号と
雑音との周期を正確にマッチングでき、より正確な雑音
除去が行える。
計(B)に含まれる目的とする信号が加算平均可能であ
る場合、雑音テンプレートの生成前に磁束計出力信号か
ら目的とする信号の加算平均波形を差し引くことによ
り、雑音テンプレートに含まれる目的とする信号の影響
をさらに抑えることができ、結果として、上記請求項1
又は4の発明による雑音除去によって得られる波形に含
まれる波形歪みを小さく抑えることができる。
る信号処理手順を示すフローチャート図である。
計及びその信号系を概略的に示す図である。
際の処理手順を波形によって示す特性図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 極低温レベルで超電導状態となる超電導
量子干渉素子(31)及び磁束入力回路(32)を備
え、上記超電導量子干渉素子(31)及び磁束入力回路
(32)が極低温冷凍機(A)により冷却されるSQU
ID磁束計(B)の出力信号から上記冷凍機(A)の振
動による周期性雑音を除去して目的の信号を得るSQU
ID磁束計出力の雑音除去方法であって、 SQUID磁束計(B)の出力信号を冷凍機(A)の振
動による雑音の基本周期分ずつ加算平均して、信号や他
の雑音等が除去された周期性雑音のテンプレートを生成
し、磁束計(B)の出力信号から上記雑音テンプレート
を引算して目的の信号を得ることを特徴とするSQUI
D磁束計出力の雑音除去方法。 - 【請求項2】 請求項1記載のSQUID磁束計出力の
雑音除去方法において、 磁束計(B)の出力信号の加算時に、信号の位相合せを
行うことを特徴とするSQUID磁束計出力の雑音除去
方法。 - 【請求項3】 請求項1記載のSQUID磁束計出力の
雑音除去方法において、 目的とする信号が加算平均可能である場合、周期性雑音
のテンプレート生成時に出力信号から平均の目的信号を
差し引いたデータを用いることを特徴とするSQUID
磁束計出力の雑音除去方法。 - 【請求項4】 極低温レベルで超電導状態となる超電導
量子干渉素子(31)及び磁束入力回路(32)を備
え、上記超電導量子干渉素子(31)及び磁束入力回路
(32)が極低温冷凍機(A)により冷却されるSQU
ID磁束計(B)の出力信号から上記冷凍機(A)の振
動による周期性雑音を除去して目的の信号を得るように
したSQUID磁束計出力の雑音除去装置であって、 SQUID磁束計(B)の出力信号を冷凍機(A)の振
動による雑音の基本周期分ずつ加算平均して、信号や他
の雑音等が除去された周期性雑音のテンプレートを生成
する雑音テンプレート生成手段(46)と、 上記磁束計(B)の出力信号から、上記雑音テンプレー
ト生成手段(46)により生成された雑音テンプレート
を引算して目的の信号を得る周期性雑音除去手段(4
7)とを備えたことを特徴とするSQUID磁束計出力
の雑音除去装置。 - 【請求項5】 請求項4記載のSQUID磁束計出力の
雑音除去装置において、 雑音テンプレート生成手段(46)は、磁束計(B)の
出力信号の加算時に信号の位相合せを行うように構成さ
れていることを特徴とするSQUID磁束計出力の雑音
除去装置。 - 【請求項6】 請求項4記載のSQUID磁束計出力の
雑音除去装置において、 目的とする信号が加算平均可能である場合、雑音テンプ
レートを生成する前にSQUID磁束計出力から目的と
する信号の加算平均波形を差し引くように構成されてい
ることを特徴とするSQUID磁束計出力の雑音除去装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4049398A JP2822754B2 (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | Squid磁束計出力の雑音除去方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4049398A JP2822754B2 (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | Squid磁束計出力の雑音除去方法及びその装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05249208A JPH05249208A (ja) | 1993-09-28 |
| JP2822754B2 true JP2822754B2 (ja) | 1998-11-11 |
Family
ID=12829937
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4049398A Expired - Fee Related JP2822754B2 (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | Squid磁束計出力の雑音除去方法及びその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2822754B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5171693B2 (ja) * | 2009-03-03 | 2013-03-27 | アズビル株式会社 | 状態検出装置、温度制御装置および温度検出方法 |
| JP5741900B2 (ja) * | 2010-12-20 | 2015-07-01 | 日本電気株式会社 | 光子検出回路およびノイズ除去方法 |
-
1992
- 1992-03-06 JP JP4049398A patent/JP2822754B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05249208A (ja) | 1993-09-28 |
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