JP2828221B2 - レーザー光波長変換装置 - Google Patents
レーザー光波長変換装置Info
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- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F1/00—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
- G02F1/35—Non-linear optics
- G02F1/37—Non-linear optics for second-harmonic generation
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B27/00—Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
- G02B27/09—Beam shaping, e.g. changing the cross-sectional area, not otherwise provided for
-
- G—PHYSICS
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- G02B27/00—Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
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- G02B27/0911—Anamorphotic systems
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- G02F—OPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
- G02F1/00—Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
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- G02F1/353—Frequency conversion, i.e. wherein a light beam is generated with frequency components different from those of the incident light beams
- G02F1/3542—Multipass arrangements, i.e. arrangements to make light pass multiple times through the same element, e.g. using an enhancement cavity
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レーザー光の波長を
変換する装置、特にレーザー光の波長を変換する波長変
換素子の光破壊を防ぎながら高い波長変換効率を得るこ
とのできるレーザー光波長変換装置に関する。
変換する装置、特にレーザー光の波長を変換する波長変
換素子の光破壊を防ぎながら高い波長変換効率を得るこ
とのできるレーザー光波長変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりレーザー光のような強いコヒー
レントな光は、二次の非線形光学効果を持つ媒質(すな
わち波長変換素子。このような媒質は光学結晶であるこ
とが多いので以下これを単に結晶と呼ぶ)、に通すこと
により、入射した光の周波数の二倍の周波数の光波、あ
るいは入射した光が複数の周波数成分を含む場合にはそ
れら二つの成分の周波数の和や差の周波数を持つ光波、
を発生することが知られている。これらはそれぞれ第二
高調波発生、和周波発生、差周波発生と呼ばれる。これ
らの変換効率、すなわち変換された新しい周波数の出力
光強度の入射光強度に対する割合、を高くするには位相
整合と呼ばれる条件を満たす必要がある。
レントな光は、二次の非線形光学効果を持つ媒質(すな
わち波長変換素子。このような媒質は光学結晶であるこ
とが多いので以下これを単に結晶と呼ぶ)、に通すこと
により、入射した光の周波数の二倍の周波数の光波、あ
るいは入射した光が複数の周波数成分を含む場合にはそ
れら二つの成分の周波数の和や差の周波数を持つ光波、
を発生することが知られている。これらはそれぞれ第二
高調波発生、和周波発生、差周波発生と呼ばれる。これ
らの変換効率、すなわち変換された新しい周波数の出力
光強度の入射光強度に対する割合、を高くするには位相
整合と呼ばれる条件を満たす必要がある。
【0003】位相整合のための条件は、第二高調波発生
の場合、結晶の基本波(入射光)と発生した第二高調波
(出力光)のそれぞれに対する屈折率が等しいことであ
る。このような位相整合は結晶の複屈折性を利用して例
えば基本波(入射光)に常光線を、第二高調波(出力
光)に異常光線を使う事によって実現できる。結晶の種
類によっては、結晶の向きや温度を適当に選ぶことで、
ある決まった入射光の波長の範囲内で、この位相整合条
件を実現することができる。特に結晶の向きを変えて位
相整合条件を実現する結晶を角度位相整合型と呼ぶ。
の場合、結晶の基本波(入射光)と発生した第二高調波
(出力光)のそれぞれに対する屈折率が等しいことであ
る。このような位相整合は結晶の複屈折性を利用して例
えば基本波(入射光)に常光線を、第二高調波(出力
光)に異常光線を使う事によって実現できる。結晶の種
類によっては、結晶の向きや温度を適当に選ぶことで、
ある決まった入射光の波長の範囲内で、この位相整合条
件を実現することができる。特に結晶の向きを変えて位
相整合条件を実現する結晶を角度位相整合型と呼ぶ。
【0004】この角度位相整合型結晶の一例としてとし
てβ硼酸バリウム(β−BaB2O4)結晶がある(以下
BBOと呼ぶ)。BBOは波長変換素子としていくつか
の優れた点を持つ、すなわち、紫外域まで大きな非線形
感受率を持ち、透明域が広く、位相整合も広い波長域で
とれ、化学的に安定であり、光破壊強度も比較的強い一
軸性の結晶である。このBBOを波長変換素子として用
い複数の反射面を持つ光共振器と組合せてレーザー光を
変換することが従来提案されている(H.Souma、
T.Sato、T.Nishimata、I.Shin
do: Proceeding of Interna
tional Quantum Electronic
s Conference 1988 Tokyo,P
D−7(1988)19−22参照)。
てβ硼酸バリウム(β−BaB2O4)結晶がある(以下
BBOと呼ぶ)。BBOは波長変換素子としていくつか
の優れた点を持つ、すなわち、紫外域まで大きな非線形
感受率を持ち、透明域が広く、位相整合も広い波長域で
とれ、化学的に安定であり、光破壊強度も比較的強い一
軸性の結晶である。このBBOを波長変換素子として用
い複数の反射面を持つ光共振器と組合せてレーザー光を
変換することが従来提案されている(H.Souma、
T.Sato、T.Nishimata、I.Shin
do: Proceeding of Interna
tional Quantum Electronic
s Conference 1988 Tokyo,P
D−7(1988)19−22参照)。
【0005】しかしながら、入射光の強度が弱い時に
は、波長変換器の出力光の強度は入射光の強度の2乗に
比例する。このため、連続発振レーザーからの低い強度
の光を入射光として用いる場合は変換効率は極端に低く
なる。従って高い変換効率を求めるためには、集光光学
系を光共振器と組合せて用いて結晶に基本波(入射光)
を集光する必要がある。しかし光共振器内の光の強度は
実際に共振器外へ出力される出力光の強度よりもずっと
大きいので、共振器内の光を球面レンズからなる集光光
学系により一点に収束する光ビームを結晶に集光する
と、結晶が光により破壊又は損傷される。
は、波長変換器の出力光の強度は入射光の強度の2乗に
比例する。このため、連続発振レーザーからの低い強度
の光を入射光として用いる場合は変換効率は極端に低く
なる。従って高い変換効率を求めるためには、集光光学
系を光共振器と組合せて用いて結晶に基本波(入射光)
を集光する必要がある。しかし光共振器内の光の強度は
実際に共振器外へ出力される出力光の強度よりもずっと
大きいので、共振器内の光を球面レンズからなる集光光
学系により一点に収束する光ビームを結晶に集光する
と、結晶が光により破壊又は損傷される。
【0006】この結果、実用的なレーザー光波長変換器
の変換効率は結晶の光破壊又は損傷の条件により決定さ
れることになる。これに加えて、従来技術は別の問題点
も有する。非線型光学効果を用いる従来の光波長変換装
置においては、非線型光学媒質に入射される基本波光ビ
ームの断面形状は上述したようにほぼ円形であるので、
このような場合は高い変換効率を得るには断面の円の直
径を十分に小さく収束する必要がある。しかし、非線型
光学媒質として角度位相整合型の非線型光学媒質を用い
る場合、角度位相整合型条件の受容角が水平方向と鉛直
方向とでは異なるため、十分小さい直径の基本波ビーム
を入射すると、得られる変換光が楕円あるいは眉月状の
形になることはよく知られていた。しかし、変換光のビ
ームをより詳しく調べると、図9に示すように楕円ある
いは眉月状の変換光ビーム91の中心部のまわりに平行
な縦じまが見られることかわかる。従来技術ではこの縦
じまを避けて、効率のよい波長変換を行うことはできな
かった。以下、この理由を図10に示す非線型光学媒質
として角度位相整合条件で用いるBBO結晶90を波長
514.5nmの緑色の光の周波数逓倍に使う場合を例
にとって詳しく説明する。この角度整合条件で用いる結
晶は、鉛直方向を向いた偏光を持つ入射光を水平に入射
するとき、変換光に対する屈折率が水平面内で進行方向
95からずれるに従って次第に変化するという性質があ
る。つまり、屈折率が角度依存性を持つ。この性質は結
晶90のウオーク・オフ方向94と呼ばれる。このた
め、変換光91は図11の中段に示すような横方向に広
がった第2高調波(非線型)双極子92から発生するも
のと考えることができる。図11の右側に示すように従
来の入射光(基本波)93が十分に小さい円形に収束す
るビーム径を持つ場合、非線型双極子92の広がりの分
布はガウス型というよりも、より矩形に近く、中央部で
ほぼ平坦、両端で急激に非線型双極子92の振幅が低下
することになる。このようなガウス型から外れた双極子
92の分布を持つ光源から得られる光91は遠方で見た
とき、中央の強いビームの周りに平行な縞が見られるこ
とになる。これは、有限の広がりを持つスリツトに光を
通したときに得られる、遠視野での光の強度分布と類似
している。つまり、中央が平坦で両端に急 激に変化する
ような強度分布を持つコヒーレント光源から得られる光
の遠視野像はスリツトの両端からの回折の効果として、
遠視野像で中心部まわりの平行な縦じまが見られるので
ある。このような縦じまが存在すると光の集光性は悪く
なる。そこで縦じまを避けるためには入射光のビームの
直径を大きくすればよい。つまり、ウオーク・オフによ
る光源の広がりの大きさに対して十分に大きなビーム径
の入射光93を入れれば、ウオーク・オフの効果はほと
んど現れず、双極子(光源)92の分布も入射光(基本
波)の分布と同じガウス型になると考えることができ
る。従って、得られる変換光91の遠視野像もガウス型
となって、理想的な集光特性を持った変換光を得ること
ができるはずである。しかし、入射光ビーム径93が断
面円形であるため、入射光ビーム径93を広げると上下
方向の非線型分極の幅も広がり、結果として変換効率が
低下する。
の変換効率は結晶の光破壊又は損傷の条件により決定さ
れることになる。これに加えて、従来技術は別の問題点
も有する。非線型光学効果を用いる従来の光波長変換装
置においては、非線型光学媒質に入射される基本波光ビ
ームの断面形状は上述したようにほぼ円形であるので、
このような場合は高い変換効率を得るには断面の円の直
径を十分に小さく収束する必要がある。しかし、非線型
光学媒質として角度位相整合型の非線型光学媒質を用い
る場合、角度位相整合型条件の受容角が水平方向と鉛直
方向とでは異なるため、十分小さい直径の基本波ビーム
を入射すると、得られる変換光が楕円あるいは眉月状の
形になることはよく知られていた。しかし、変換光のビ
ームをより詳しく調べると、図9に示すように楕円ある
いは眉月状の変換光ビーム91の中心部のまわりに平行
な縦じまが見られることかわかる。従来技術ではこの縦
じまを避けて、効率のよい波長変換を行うことはできな
かった。以下、この理由を図10に示す非線型光学媒質
として角度位相整合条件で用いるBBO結晶90を波長
514.5nmの緑色の光の周波数逓倍に使う場合を例
にとって詳しく説明する。この角度整合条件で用いる結
晶は、鉛直方向を向いた偏光を持つ入射光を水平に入射
するとき、変換光に対する屈折率が水平面内で進行方向
95からずれるに従って次第に変化するという性質があ
る。つまり、屈折率が角度依存性を持つ。この性質は結
晶90のウオーク・オフ方向94と呼ばれる。このた
め、変換光91は図11の中段に示すような横方向に広
がった第2高調波(非線型)双極子92から発生するも
のと考えることができる。図11の右側に示すように従
来の入射光(基本波)93が十分に小さい円形に収束す
るビーム径を持つ場合、非線型双極子92の広がりの分
布はガウス型というよりも、より矩形に近く、中央部で
ほぼ平坦、両端で急激に非線型双極子92の振幅が低下
することになる。このようなガウス型から外れた双極子
92の分布を持つ光源から得られる光91は遠方で見た
とき、中央の強いビームの周りに平行な縞が見られるこ
とになる。これは、有限の広がりを持つスリツトに光を
通したときに得られる、遠視野での光の強度分布と類似
している。つまり、中央が平坦で両端に急 激に変化する
ような強度分布を持つコヒーレント光源から得られる光
の遠視野像はスリツトの両端からの回折の効果として、
遠視野像で中心部まわりの平行な縦じまが見られるので
ある。このような縦じまが存在すると光の集光性は悪く
なる。そこで縦じまを避けるためには入射光のビームの
直径を大きくすればよい。つまり、ウオーク・オフによ
る光源の広がりの大きさに対して十分に大きなビーム径
の入射光93を入れれば、ウオーク・オフの効果はほと
んど現れず、双極子(光源)92の分布も入射光(基本
波)の分布と同じガウス型になると考えることができ
る。従って、得られる変換光91の遠視野像もガウス型
となって、理想的な集光特性を持った変換光を得ること
ができるはずである。しかし、入射光ビーム径93が断
面円形であるため、入射光ビーム径93を広げると上下
方向の非線型分極の幅も広がり、結果として変換効率が
低下する。
【0007】他方、従来から円柱レンズを用いて波長変
換素子である非線型光学結晶(BBO等)に集光するこ
とが提案されている(T.G.M.Freegard
e,J.Courts,A.Corney "Seco
nd Harmonic Generation in
β−Barium Borate using El
liptical Foucusing",Nonli
near OpticalProperties of
Materials,1988 Technical
Digest Series Volume 9,A
ugust 22−25, 1988, Troy,
New York,pp. 77−80及びV.D.V
olosov,E.V.Nilov "Efect o
f the Spatial Structure o
f a Laser Beamon the Sec
ond Harmonic in ADP and K
DP Crystals",Optical Spect
roscopy(USSR)Vol.21(1966)
pp392−394)。しかしながらこれら従来技術に
おいては、光共振器内に波長変換素子を置くことを考え
ていないので光が強力に増幅されることもなく、波長変
換素子の光破壊は大きな問題とならなかった。また、こ
れらの従来例では、比較的出力の低い連続発振型レーザ
ー光の波長変換効率を高めることについては、なにも示
唆するものがなかった。
換素子である非線型光学結晶(BBO等)に集光するこ
とが提案されている(T.G.M.Freegard
e,J.Courts,A.Corney "Seco
nd Harmonic Generation in
β−Barium Borate using El
liptical Foucusing",Nonli
near OpticalProperties of
Materials,1988 Technical
Digest Series Volume 9,A
ugust 22−25, 1988, Troy,
New York,pp. 77−80及びV.D.V
olosov,E.V.Nilov "Efect o
f the Spatial Structure o
f a Laser Beamon the Sec
ond Harmonic in ADP and K
DP Crystals",Optical Spect
roscopy(USSR)Vol.21(1966)
pp392−394)。しかしながらこれら従来技術に
おいては、光共振器内に波長変換素子を置くことを考え
ていないので光が強力に増幅されることもなく、波長変
換素子の光破壊は大きな問題とならなかった。また、こ
れらの従来例では、比較的出力の低い連続発振型レーザ
ー光の波長変換効率を高めることについては、なにも示
唆するものがなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、変換素子
である結晶の光破壊を防ぎ、集光性のよい優れたビーム
品質の光へと変換でき、かつ高い波長変換効率を得る事
のできるレーザー光波長変換装置を提供することを目的
とする。特に、連続発振型のレーザー光を効率良く変換
できるレーザー光波長変換装置または連続発振型のレー
ザー光を効率良く変換して出力できるコヒーレント光発
生装置を提供することを目的とする。さらに、入射又は
発生された可視光レーザー光の周波数を2倍にして1ワ
ット以上の深紫外領域の光に変換し又は出力することが
可能な装置を提供することを目的とする。
である結晶の光破壊を防ぎ、集光性のよい優れたビーム
品質の光へと変換でき、かつ高い波長変換効率を得る事
のできるレーザー光波長変換装置を提供することを目的
とする。特に、連続発振型のレーザー光を効率良く変換
できるレーザー光波長変換装置または連続発振型のレー
ザー光を効率良く変換して出力できるコヒーレント光発
生装置を提供することを目的とする。さらに、入射又は
発生された可視光レーザー光の周波数を2倍にして1ワ
ット以上の深紫外領域の光に変換し又は出力することが
可能な装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明によるレーザー
光波長変換装置又はコヒーレント光発生装置は、光共振
器内の結晶に入射レーザー光を集光するための集光光学
系を有する。この集光光学系は集光する光ビームの断面
を非円形、好ましくは楕円形、にする光学系を含む。
光波長変換装置又はコヒーレント光発生装置は、光共振
器内の結晶に入射レーザー光を集光するための集光光学
系を有する。この集光光学系は集光する光ビームの断面
を非円形、好ましくは楕円形、にする光学系を含む。
【0010】この発明によれば、結晶に集光される光ビ
ームが楕円形などの非円形の断面を有するから光共振器
内の光エネルギが結晶内の一点に収束されない。従って
光共振器内の光ビームのエネルギが結晶内の一点に集中
することによる光破壊を防ぐことができる。また、この
発明によれば、入射レーザー光はウオーク・オフによっ
てビームが広がる面内でビーム径が始めから大きいの
で、結晶内での光のウオーク・オフによって光が広がっ
て伝播することによって引き起こされる、出力光のビー
ム特性(特に集光性)の劣化を低減できる。なお、ビー
ム特性の改善効果として、よりガウス型に近い縞模様の
ない出力光を得ることができる。
ームが楕円形などの非円形の断面を有するから光共振器
内の光エネルギが結晶内の一点に収束されない。従って
光共振器内の光ビームのエネルギが結晶内の一点に集中
することによる光破壊を防ぐことができる。また、この
発明によれば、入射レーザー光はウオーク・オフによっ
てビームが広がる面内でビーム径が始めから大きいの
で、結晶内での光のウオーク・オフによって光が広がっ
て伝播することによって引き起こされる、出力光のビー
ム特性(特に集光性)の劣化を低減できる。なお、ビー
ム特性の改善効果として、よりガウス型に近い縞模様の
ない出力光を得ることができる。
【0011】しかも、この発明のように結晶に集光する
光ビームの集光に方向性を持たせても、波長変換効率は
変わらない。これは結晶が波長変換するための光を受け
入れることのできる角度、すなわち受容角に方向性を有
するから、この受容角の方向性に合うように光ビームを
集光してやれば、結晶の変換効率は円形断面の光ビーム
と変わらない。しかも、余分な方向の光の集光をしない
ためそれだけ、光エネルギーの集中を防げ光破壊を防ぐ
ことができる。
光ビームの集光に方向性を持たせても、波長変換効率は
変わらない。これは結晶が波長変換するための光を受け
入れることのできる角度、すなわち受容角に方向性を有
するから、この受容角の方向性に合うように光ビームを
集光してやれば、結晶の変換効率は円形断面の光ビーム
と変わらない。しかも、余分な方向の光の集光をしない
ためそれだけ、光エネルギーの集中を防げ光破壊を防ぐ
ことができる。
【0012】
【発明の説明】以下、この発明を図面を参照して説明す
る。最初にこの発明の原理を説明する。図1はこの発明
に用いられる結晶の受容角の様子を示す図である。図2
はこの発明による円筒レンズによる集光光学系の様子を
示す図である。図1に示すように結晶1は集光される光
iを有効に波長変換に変換することのできる角度範囲、
受容角θ、を有し、この受容角θの範囲内の入射光iだ
けを有効に波長変換することができる。従って、集光さ
れる入射光iが受容角θの範囲内に入るよう、図2の集
光光学系2の集光角φの大きさをθ>φに選んでやる必
要がある。θ>φの関係が成り立つ時、この集光光学系
2により効率がS/s倍だけ向上する。但し、Sは集光
前の入射光iの断面積であり、sは結晶1内に収束され
た場所での入射光iの断面積である。
る。最初にこの発明の原理を説明する。図1はこの発明
に用いられる結晶の受容角の様子を示す図である。図2
はこの発明による円筒レンズによる集光光学系の様子を
示す図である。図1に示すように結晶1は集光される光
iを有効に波長変換に変換することのできる角度範囲、
受容角θ、を有し、この受容角θの範囲内の入射光iだ
けを有効に波長変換することができる。従って、集光さ
れる入射光iが受容角θの範囲内に入るよう、図2の集
光光学系2の集光角φの大きさをθ>φに選んでやる必
要がある。θ>φの関係が成り立つ時、この集光光学系
2により効率がS/s倍だけ向上する。但し、Sは集光
前の入射光iの断面積であり、sは結晶1内に収束され
た場所での入射光iの断面積である。
【0013】しかし、実際の結晶1の受容角θには方向
性があり、結晶1のC軸と光軸Zを含む平面(ZX−平
面)内の受容角θyとZX−平面に垂直で光軸Zを含む
平面(YZ−平面)内の受容角θxとでは異なる大きさ
を持ち、一般にθx>θyである。特に、角度位相整合型
の結晶の場合はθx>>θyとなり、θyがθxに比較して
非常に小さい。したがって、集光はYZ−平面内での集
光が変換効率を決め、ZX−平面内での変換集光は効率
をあげるには効果的ではない。これは集光角φはわずか
な大きさでもθyを越え、θx>φ>θyという関係にな
るので、θy方向すなわちZX−平面内の集光の大部分
が受容角θyの範囲外に落ちてしまうからである。この
様な結晶1の受容角θx、θyの関係に対応して最適の条
件で入射光ビームiを集光するには、光ビームの収束に
方向性を持たせることが必要である。すなわち、集光ビ
ームの断面積形状を非円形好ましくは楕円形にする円柱
レンズ又は円筒鏡を含む集光光学系を用いることが好ま
しい。
性があり、結晶1のC軸と光軸Zを含む平面(ZX−平
面)内の受容角θyとZX−平面に垂直で光軸Zを含む
平面(YZ−平面)内の受容角θxとでは異なる大きさ
を持ち、一般にθx>θyである。特に、角度位相整合型
の結晶の場合はθx>>θyとなり、θyがθxに比較して
非常に小さい。したがって、集光はYZ−平面内での集
光が変換効率を決め、ZX−平面内での変換集光は効率
をあげるには効果的ではない。これは集光角φはわずか
な大きさでもθyを越え、θx>φ>θyという関係にな
るので、θy方向すなわちZX−平面内の集光の大部分
が受容角θyの範囲外に落ちてしまうからである。この
様な結晶1の受容角θx、θyの関係に対応して最適の条
件で入射光ビームiを集光するには、光ビームの収束に
方向性を持たせることが必要である。すなわち、集光ビ
ームの断面積形状を非円形好ましくは楕円形にする円柱
レンズ又は円筒鏡を含む集光光学系を用いることが好ま
しい。
【0014】しかも、円柱レンズ又は円筒レンズによる
集光ビームの断面積の形状は楕円形となり、一点に収束
するかたちの球面レンズの集光光学系による集光ビーム
断面積より大きく光エネルギを分散するので、結晶の光
破壊を防ぐことができる。これは、波長変換素子を光共
振器内に置いてさらに集光光学系で連続出力のレーザー
光を集光して変換効率を高めようとする場合に利点とな
る。なぜならば球面レンズのを集光系を用いて連続出力
レーザーの入射レーザー光を光共振器内にある BBO
へ連続集光すれば、BBO内の光強度は光破壊を引き起
こす強度を越すからである。しかし、同じ焦点距離の円
柱レンズを用いれば球面レンズに比べて焦点での光強度
は下がるので、連続光を用いてBBOへ集光しても光損
傷を回避できしかも変換効率を下げることがない。なん
となれば、円柱レンズはBBOの一方向(ZX−平面
内)の集光度を他方向(ZY−平面内)に比べて弱くし
ているが、このZX−平面内での光はもともと変換効率
にたいして寄与していないからである。変換に寄与する
他方向(ZY−平面内)は球面レンズと同様な集光がお
こなわれる。このような集光法を行うと非線型光学結晶
内でのビームのウオーク・オフの影響を低減し、かつ高
い変換効率を維持できる。これは、図11の左側の上段
に示すように結晶内で引き起こされる出力光のウオーク
・オフの影響は、入力光ビーム9の幅がこの面で十分に
大きいので、ほとんど問題にならない。つまり、図11
の左側の上段に示すように、ウオーク・オフ94による
光源の広がりの大きさに対して十分に大きなビーム径の
入射光9を入れれば、ウオーク・オフの効果はほとんど
現れず、双極子(光源)92の分布も入射光(基本波)
9の分布と同じガウス型になる。従って、得られる変換
光10の遠視野像もガウス型となって、理想的な集光特
性を持った変換光を得ることができる。また、図11の
紙面と直交する面内での集光度を上げてビーム径9を十
分に小さくすることで、高い変換効率を維持することが
できる。これらの効果は実際の実験で確かめられた。
集光ビームの断面積の形状は楕円形となり、一点に収束
するかたちの球面レンズの集光光学系による集光ビーム
断面積より大きく光エネルギを分散するので、結晶の光
破壊を防ぐことができる。これは、波長変換素子を光共
振器内に置いてさらに集光光学系で連続出力のレーザー
光を集光して変換効率を高めようとする場合に利点とな
る。なぜならば球面レンズのを集光系を用いて連続出力
レーザーの入射レーザー光を光共振器内にある BBO
へ連続集光すれば、BBO内の光強度は光破壊を引き起
こす強度を越すからである。しかし、同じ焦点距離の円
柱レンズを用いれば球面レンズに比べて焦点での光強度
は下がるので、連続光を用いてBBOへ集光しても光損
傷を回避できしかも変換効率を下げることがない。なん
となれば、円柱レンズはBBOの一方向(ZX−平面
内)の集光度を他方向(ZY−平面内)に比べて弱くし
ているが、このZX−平面内での光はもともと変換効率
にたいして寄与していないからである。変換に寄与する
他方向(ZY−平面内)は球面レンズと同様な集光がお
こなわれる。このような集光法を行うと非線型光学結晶
内でのビームのウオーク・オフの影響を低減し、かつ高
い変換効率を維持できる。これは、図11の左側の上段
に示すように結晶内で引き起こされる出力光のウオーク
・オフの影響は、入力光ビーム9の幅がこの面で十分に
大きいので、ほとんど問題にならない。つまり、図11
の左側の上段に示すように、ウオーク・オフ94による
光源の広がりの大きさに対して十分に大きなビーム径の
入射光9を入れれば、ウオーク・オフの効果はほとんど
現れず、双極子(光源)92の分布も入射光(基本波)
9の分布と同じガウス型になる。従って、得られる変換
光10の遠視野像もガウス型となって、理想的な集光特
性を持った変換光を得ることができる。また、図11の
紙面と直交する面内での集光度を上げてビーム径9を十
分に小さくすることで、高い変換効率を維持することが
できる。これらの効果は実際の実験で確かめられた。
【0015】
【実施例】図3はこの発明の一実施例のコヒーレント光
発生装置を示す。5はレーザー媒質を内に有するプラズ
マ管で、連続発振型のアルゴン・レーザーであってよ
い。このアルゴン・レーザーは出力1ワットの可視光範
囲の波長ν1(例えば514.5 nm、基本波)のコ
ヒーレントな連続波(CW)レーザー光9を発生するも
のであってよい。6は波長ν1の光及び波長ν1の第二
高調波の深紫外域光(波長ν2=257nm)に対して
高反射率を持つ平面鏡である。7は波長ν1の光には高
反射率を持つが波長ν2の光には高透過率を持つ凹面鏡
である。従って、凹面鏡7は波長ν2の光10の出力鏡
となる。8は開口である。11は球面レンズである。1
2及び13は円柱レンズである。14は波長変換素子と
してのBBOであり、BBO14は円柱レンズ12およ
び13の間に挟まれている。光反射面6と7との間に、
レーザー媒質5、開口8、球面レンズ11、円柱レンズ
12及び13、BBO14が配置されている。光反射面
6と7はその間に波長ν1の定在波を発生するファブリ
ー・ペロー型の光共振器15を形成する。円柱レンズ1
2及び13はこの共振器15内に往復するレーザー媒質
5からの波長ν1のレーザー光9をBBO14に向けて
集光する。
発生装置を示す。5はレーザー媒質を内に有するプラズ
マ管で、連続発振型のアルゴン・レーザーであってよ
い。このアルゴン・レーザーは出力1ワットの可視光範
囲の波長ν1(例えば514.5 nm、基本波)のコ
ヒーレントな連続波(CW)レーザー光9を発生するも
のであってよい。6は波長ν1の光及び波長ν1の第二
高調波の深紫外域光(波長ν2=257nm)に対して
高反射率を持つ平面鏡である。7は波長ν1の光には高
反射率を持つが波長ν2の光には高透過率を持つ凹面鏡
である。従って、凹面鏡7は波長ν2の光10の出力鏡
となる。8は開口である。11は球面レンズである。1
2及び13は円柱レンズである。14は波長変換素子と
してのBBOであり、BBO14は円柱レンズ12およ
び13の間に挟まれている。光反射面6と7との間に、
レーザー媒質5、開口8、球面レンズ11、円柱レンズ
12及び13、BBO14が配置されている。光反射面
6と7はその間に波長ν1の定在波を発生するファブリ
ー・ペロー型の光共振器15を形成する。円柱レンズ1
2及び13はこの共振器15内に往復するレーザー媒質
5からの波長ν1のレーザー光9をBBO14に向けて
集光する。
【0016】円柱レンズ12及び13は集光されるレー
ザー光ビームの断面形を楕円形にする。すなわち、BB
OのYZ−平面方向の成分は大きく収束するがZX−平
面方向の成分はあまり収束しない。これは、角度位相整
合型の結晶(BBOもその一つ)では、受容角の方向成
分θyが図1に示すようにθxに比べて非常に小さいの
で、ZX−平面方向の集光はYZ−平面方向の集光に比
べてBBOの変換効率の向上に寄与しないからである。
ZX−平面方向の集光はBBO内の光強度を高めて光損
傷に寄与するだけである。この実施例の円柱レンズ12
及び13は、このZX−平面内の集光を下げてBBOに
集光してエネルギの集中を避けて光破壊を防ぐ一方、θ
xの大きいYZ−平面内では集光率を高くして波長変換
効率を高めている。
ザー光ビームの断面形を楕円形にする。すなわち、BB
OのYZ−平面方向の成分は大きく収束するがZX−平
面方向の成分はあまり収束しない。これは、角度位相整
合型の結晶(BBOもその一つ)では、受容角の方向成
分θyが図1に示すようにθxに比べて非常に小さいの
で、ZX−平面方向の集光はYZ−平面方向の集光に比
べてBBOの変換効率の向上に寄与しないからである。
ZX−平面方向の集光はBBO内の光強度を高めて光損
傷に寄与するだけである。この実施例の円柱レンズ12
及び13は、このZX−平面内の集光を下げてBBOに
集光してエネルギの集中を避けて光破壊を防ぐ一方、θ
xの大きいYZ−平面内では集光率を高くして波長変換
効率を高めている。
【0017】アルゴン・レーザー媒質5が発生する可視
光波長514.5nmの1Wのレーザー光9を、開口8
と球面レンズ11とで直径2mmの光ビームにして、焦
点距離50mmの円柱レンズ対12および13を用いて
BBO14(長さ6.5mmにしたもの)に集光した
時、125μWの深紫外域にある光波長257nmのコ
ヒーレントな第二高調波10が得られた。この第二高調
波10は出力鏡7より取り出される。
光波長514.5nmの1Wのレーザー光9を、開口8
と球面レンズ11とで直径2mmの光ビームにして、焦
点距離50mmの円柱レンズ対12および13を用いて
BBO14(長さ6.5mmにしたもの)に集光した
時、125μWの深紫外域にある光波長257nmのコ
ヒーレントな第二高調波10が得られた。この第二高調
波10は出力鏡7より取り出される。
【0018】これは、円柱レンズの代りに同じ焦点距離
の球面レンズ対を用いて集光した時に得られる第二高調
波出力とほぼ同じ大きさである。しかし、焦点での光強
度は円柱レンズの場合は球面レンズに比べて80分の一
程度になる。したがって、光共振器15内におかれたB
BO14内の光強度は球面レンズの場合の8MW/cm
2から100kW/cm2程度に下がり、BBOは光破壊
を受けなくなる。
の球面レンズ対を用いて集光した時に得られる第二高調
波出力とほぼ同じ大きさである。しかし、焦点での光強
度は円柱レンズの場合は球面レンズに比べて80分の一
程度になる。したがって、光共振器15内におかれたB
BO14内の光強度は球面レンズの場合の8MW/cm
2から100kW/cm2程度に下がり、BBOは光破壊
を受けなくなる。
【0019】このように、BBOを用いて500nm近
傍の可視光波長の光の第二高調波を発生する時は、円柱
レンズと球面レンズによる効率の違いはほとんどないの
で、円柱レンズによる集光系を用いれば光損傷の無い高
効率の光共振器をもちいてアルゴン・レーザーから深紫
外域光の発生を行う事ができる。
傍の可視光波長の光の第二高調波を発生する時は、円柱
レンズと球面レンズによる効率の違いはほとんどないの
で、円柱レンズによる集光系を用いれば光損傷の無い高
効率の光共振器をもちいてアルゴン・レーザーから深紫
外域光の発生を行う事ができる。
【0020】この発明によれば、BBOの光損傷を波長
変換効率を下げなくても防ぐことができる。したがっ
て、光共振器内のレンズ、BBOや反射鏡に適当なコー
テイングをほどこして共振器内の光損失を少なくすれ
ば、容易に従来の連続出力型のアルゴン・レーザーを用
いて、1W以上の深紫外光(レーザー発振光の第二高調
波)を発生することが可能である。この深紫外域の変換
出力光は光リソグラフイやその他の多くの応用に使用可
能である。
変換効率を下げなくても防ぐことができる。したがっ
て、光共振器内のレンズ、BBOや反射鏡に適当なコー
テイングをほどこして共振器内の光損失を少なくすれ
ば、容易に従来の連続出力型のアルゴン・レーザーを用
いて、1W以上の深紫外光(レーザー発振光の第二高調
波)を発生することが可能である。この深紫外域の変換
出力光は光リソグラフイやその他の多くの応用に使用可
能である。
【0021】なお、ここでは入射レーザー光の第二高調
波変換について述べているが、入射レーザー光が複数の
周波数を持つ場合、すなわち、レーザー媒質5がマルチ
・ラインでレーザー光を発振するとき、波長変換素子1
4はそのうちの2つの周波数の和周波発生、又は差周波
発生等の他の波長変換もできる。この発明は第二高調波
変換に限らず他の波長変換に適用できる事は明らかであ
る。
波変換について述べているが、入射レーザー光が複数の
周波数を持つ場合、すなわち、レーザー媒質5がマルチ
・ラインでレーザー光を発振するとき、波長変換素子1
4はそのうちの2つの周波数の和周波発生、又は差周波
発生等の他の波長変換もできる。この発明は第二高調波
変換に限らず他の波長変換に適用できる事は明らかであ
る。
【0022】図4はこの発明の次の実施例を示すもので
ある。図3の実施例と同一の構成は同じ参照符合を付し
てその説明を省略する。この実施例では結晶14の受容
角θyが非常に小さく、このため結晶14の損傷を防ぐ
ためにZX−平面内で光ビームを逆に拡げるための構成
である。このために凹レンズ20が開口8と球面レンズ
11との間に置かれている。したがって、この実施例で
は結晶14への集光はZY−平面内だけでおこなわれ
る。
ある。図3の実施例と同一の構成は同じ参照符合を付し
てその説明を省略する。この実施例では結晶14の受容
角θyが非常に小さく、このため結晶14の損傷を防ぐ
ためにZX−平面内で光ビームを逆に拡げるための構成
である。このために凹レンズ20が開口8と球面レンズ
11との間に置かれている。したがって、この実施例で
は結晶14への集光はZY−平面内だけでおこなわれ
る。
【0023】図5はこの発明の別の実施例を示すもので
ある。図3の実施例と同一の構成は同じ参照符合を付し
てその説明を省略する。この実施例ではコヒーレント光
発生装置全体の長さを小さくするために、光共振器15
の真中に第二高調波10を取り出すための出力鏡30を
有する。この出力鏡30は波長ν1の基本波9に対して
高反射率を有し、波長ν2の第二高調波10に対しては
高透過率を有する。凹面鏡31は基本波9及び第二高調
波10の両方に対して高反射率を有する。鏡31は第二
高調波10を透過するものを用いれば、この鏡31から
も第二高調波10を取り出す事もできる。
ある。図3の実施例と同一の構成は同じ参照符合を付し
てその説明を省略する。この実施例ではコヒーレント光
発生装置全体の長さを小さくするために、光共振器15
の真中に第二高調波10を取り出すための出力鏡30を
有する。この出力鏡30は波長ν1の基本波9に対して
高反射率を有し、波長ν2の第二高調波10に対しては
高透過率を有する。凹面鏡31は基本波9及び第二高調
波10の両方に対して高反射率を有する。鏡31は第二
高調波10を透過するものを用いれば、この鏡31から
も第二高調波10を取り出す事もできる。
【0024】図6はこの発明の別の実施例を示すもので
ある。図3の実施例と同一の構成は同一符合を付してそ
の説明を省略する。この実施例では光共振器40がリン
グ型の構成を有し、光が一方向にしか回らない様にして
いるので第二高調波10も一方向からしか出てこないの
で都合がよい。41は基本波9には高反射率を、第二高
調波10には高透過率を有する出力鏡である。42及び
43は基本波9及び第二高調波10の両方に対して高反
射率を有する凹面鏡である。
ある。図3の実施例と同一の構成は同一符合を付してそ
の説明を省略する。この実施例では光共振器40がリン
グ型の構成を有し、光が一方向にしか回らない様にして
いるので第二高調波10も一方向からしか出てこないの
で都合がよい。41は基本波9には高反射率を、第二高
調波10には高透過率を有する出力鏡である。42及び
43は基本波9及び第二高調波10の両方に対して高反
射率を有する凹面鏡である。
【0025】図7及び図8はそれぞれこの発明の別の実
施例を示すものである。図3の実施例と同一の構成は同
一符合を付してその説明を省略する。図7及び図8の実
施例では、結晶14と、結晶14に集光する円柱レンズ
対12及び13、及び結晶14及び円柱レンズ対12及
び13を内部に含む光共振器55又は65を形成する反
射鏡51、52、又は61、62、63を持つたレーザ
ー光波長変換装置50または60が、レーザー光源70
の外部に設けられていて、レーザー光源70からのレー
ザー光(基本波)9をその第二高調波10に変換する。
図7の波長変換装置50はフアブリー・ペロー型の光共
振器を形成する。図8の波長変換器60はリング型の光
共振器を形成する。反射鏡51、61は入射鏡で基本波
9を共振器55又は65内に入射するが、共振器55又
は65内の基本波9及び第二高調波10のいずれに対し
ても高反射率を持つ。出力鏡52、62は基本波9に対
しては高反射率を有し、第二高調波10に対しては高透
過率を持つ。反射鏡63は基本波9及び第二高調波10
のいずれに対しても高反射率を有する。
施例を示すものである。図3の実施例と同一の構成は同
一符合を付してその説明を省略する。図7及び図8の実
施例では、結晶14と、結晶14に集光する円柱レンズ
対12及び13、及び結晶14及び円柱レンズ対12及
び13を内部に含む光共振器55又は65を形成する反
射鏡51、52、又は61、62、63を持つたレーザ
ー光波長変換装置50または60が、レーザー光源70
の外部に設けられていて、レーザー光源70からのレー
ザー光(基本波)9をその第二高調波10に変換する。
図7の波長変換装置50はフアブリー・ペロー型の光共
振器を形成する。図8の波長変換器60はリング型の光
共振器を形成する。反射鏡51、61は入射鏡で基本波
9を共振器55又は65内に入射するが、共振器55又
は65内の基本波9及び第二高調波10のいずれに対し
ても高反射率を持つ。出力鏡52、62は基本波9に対
しては高反射率を有し、第二高調波10に対しては高透
過率を持つ。反射鏡63は基本波9及び第二高調波10
のいずれに対しても高反射率を有する。
【0026】なお以上の実施例の説明で、集光光学系の
円柱レンズ対12及び13を半透明の円筒面鏡に代えて
もよい。
円柱レンズ対12及び13を半透明の円筒面鏡に代えて
もよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明は、
光共振器とこの光共振器内に置かれた非線型光学素子の
波長変換素子、特に角度位相整合型の結晶、を用いる非
線型光学的波長変換装置において、共振器内の増幅され
た光強度が変換素子へ及ぼす光破壊の影響を少なくし
て、かつ集光特性に優れた出力光を、高い波長変換効率
で得る事ができるという優れた効果を有する。この発明
の波長変換装置が最も有効なのは、効率の高い90度位
相整合型の変換素子が得られない又は使用が難しい波長
域で、角度位相整合型の波長変換素子を用いて連続発振
の弱い光の波長変換を行う場合である。この例として
は、アルゴン・レーザーの第二高調波の発生がある。こ
の第二高調波は深紫外域にあり、光リソグラフイや他の
光処理の応用が多数考えられる。また可視光域への又は
可視光域内への波長変換レーザーにも応用できる。
光共振器とこの光共振器内に置かれた非線型光学素子の
波長変換素子、特に角度位相整合型の結晶、を用いる非
線型光学的波長変換装置において、共振器内の増幅され
た光強度が変換素子へ及ぼす光破壊の影響を少なくし
て、かつ集光特性に優れた出力光を、高い波長変換効率
で得る事ができるという優れた効果を有する。この発明
の波長変換装置が最も有効なのは、効率の高い90度位
相整合型の変換素子が得られない又は使用が難しい波長
域で、角度位相整合型の波長変換素子を用いて連続発振
の弱い光の波長変換を行う場合である。この例として
は、アルゴン・レーザーの第二高調波の発生がある。こ
の第二高調波は深紫外域にあり、光リソグラフイや他の
光処理の応用が多数考えられる。また可視光域への又は
可視光域内への波長変換レーザーにも応用できる。
【図1】波長変換素子の結晶とその受容角を表す図、
【図2】レンズによる集光と集光角を表す図、
【図3】この発明の一実施例のコヒーレント光発生装置
を示す図、
を示す図、
【図4】この発明の別の実施例のコヒーレント光発生装
置を示す図、
置を示す図、
【図5】この発明の別の実施例のコヒーレント光発生装
置を示す図、
置を示す図、
【図6】この発明の別の実施例のコヒーレント光発生装
置を示す図、
置を示す図、
【図7】この発明の別の実施例のレーザー光変換装置を
示す図、
示す図、
【図8】この発明の別の実施例のレーザー光変換装置を
示す図、
示す図、
【図9】従来のレーザー光変換装置から得られた出力光
の強度分布を示す図、
の強度分布を示す図、
【図10】非線型光学結晶のウオーク・オフの性質を示
す図、
す図、
【図11】この発明のレーザー光変換装置から得られる
変換光及び従来のレーザー光変換装置から得られた変換
光の性質を示す図、
変換光及び従来のレーザー光変換装置から得られた変換
光の性質を示す図、
5 レーザー媒質 6 反射面 7 反射面 12 円柱レンズ 13 円柱レンズ 14 波長変換素子
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−150084(JP,A) 特開 平2−2194(JP,A) Optical Society o f America ”NONLINE AR OPTICAL PRODERT IES OF MATERIALS" 1988 TECHNICAL DIGES T SERIES VOCUME9 A ugust 22−25,1988 Troy New York P77〜80 ”Sec ond Harmonic in β− Barium Borate usin g Elliptical Foccu sing"
Claims (6)
- 【請求項1】レーザ光の波長を変換するレーザ光波長変
換装置であって、 複数の反射面と、 上記複数の反射面の間に位置する波長変換手段であっ
て、上記レーザ光の進行方向を含む第一の平面内で第一
の受容角を有し、かつ、上記第一の平面と垂直な上記レ
ーザ方向の進行方向を含む第二の平面で上記第一の受容
角よりも小さな第二の受容角を有する波長変換手段と、 上記レーザ光の焦点を上記波長変換手段上で形成する焦
点形成手段であって、上記波長変換手段上の上記レーザ
光の断面を非円形にして、上記レーザ光が上記第二の受
容角の範囲内以上に上記第一の受容角の範囲内で上記波
長変換手段に入射されるようにする焦点形成手段と、 を含む、レーザ光波長変換装置。 - 【請求項2】コヒーレント光を発生するコヒーレント光
発生装置であって、 複数の反射面と、 上記複数の反射面の間に位置し、レーザ光を発生するレ
ーザ媒体と、 上記複数の反射面の間に位置する波長変換手段であっ
て、上記レーザ光の進行方向を含む第一の平面内で第一
の受容角を有し、かつ、上記第一の平面と垂直な上記レ
ーザ方向の進行方向を含む第二の平面で上記第一の受容
角よりも小さな第二の受容角を有する波長変換手段と、 上記レーザ光の焦点を上記波長変換手段上で形成する焦
点形成手段であって、上記波長変換手段上の上記レーザ
光の断面を非円形にして、上記レーザ光が上記第二の受
容角の範囲内以上に上記第一の受容角の範囲内で上記波
長変換手段に入射されるようにする焦点形成手段と、 を含む、レーザ光波長変換装置。 - 【請求項3】上記波長変換手段は、タイプ1の光学結晶
を含むことを特徴とする、請求項1または請求項2の装
置。 - 【請求項4】球面レンズをさらに含むことを特徴とす
る、請求項1または請求項2の装置。 - 【請求項5】レーザ光の波長を変換するレーザ光波長変
換方法であって、 複数の反射面を設置するステップと、 上記複数の反射面の間に波長変換手段を挿入し、上記レ
ーザ光のうちの少なくとも一部が上記波長変換手段の受
容角の範囲内で入射するようにするステップであって、
上記波長変換手段は上記レーザ光の進行方向を含む第一
の平面内で第一の受容角を有し、かつ、上記第一の平面
と垂直な上記レーザ方向の進行方向を含む第二の平面で
上記第一の受容角よりも小さな第二の受容角を有し、 上記レーザ光の焦点を上記波長変換手段上で形成するた
めに、上記波長変換手段上の上記レーザ光の断面を非円
形にして、上記レーザ光が上記第二の受容角の範囲内以
上に上記第一の受容角の範囲内で上記波長変換手段に入
射されるようにするステップと、 を含む、レーザ光波長変換方法。 - 【請求項6】コヒーレント光を発生する方法であって、 複数の反射面を設置するステップと、 上記複数の反射面の間に位置しレーザ光を発生するレー
ザ媒体を設置するステップと、 上記複数の反射面の間に波長変換手段を挿入し、上記レ
ーザ光のうちの少なくとも一部が上記波長変換手段の受
容角の範囲内で入射するようにするステップであって、
上記波長変換手段は上記レーザ光の進行方向を含む第一
の平面内で第一の受容角を有し、かつ、上記第一の平面
と垂直な上記レーザ方向の進行方向を含む第二の平面で
上記第一の受容角よりも小さな第二の受容角を有し、 上記レーザ光の焦点を上記波長変換手段上で形成するた
めに、上記波長変換手段上の上記レーザ光の断面を非円
形にして、上記レーザ光が上記第二の受容角の範囲内以
上に上記第一の受容角の範囲内で上記波長変換手段に入
射されるようにするステップと、 を含む、レーザ光波長変換方法。
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